サーシャ/アテナ(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)

登録日:2014/10/21 (火) 17:49:15
更新日:2024/03/17 Sun 22:57:08
所要時間:約 4 分で読めます





私は…
あのままアローン兄さんとテンマと
人として生きてもいいと 本気で思っていました



聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話の登場人物。
星矢本編より243年前の前聖戦における女神アテナ。つまり沙織さんの先代。
代々のアテナは二百数十年に一度、人の姿を借りて神としてアテナ像の元に降臨するが、人間として誕生する。

声:平野綾


■人物

14歳。その歳でそのスタイルは有り得ないだと?聖矢作品においては仕様です。
出身はイタリア。幼少期は孤児院で育ち、実兄のアローンと幼馴染のテンマらと貧しくも幸せに暮らしていた。
しかし聖戦が始まる5年前に射手座のシジフォスにより見つけ出され、聖域に引き取られる。

この人間として冥王の器のアローンの妹に生まれる、という出自はサーシャのさらに先代のアテナによるもの。
言わば人間の可能性に賭けて、ハーデスを人間のまま過ごさせ聖戦そのものをなくしちゃおう作戦である。
だがこの作戦により、本来ハーデスの姉となるはずだったパンドラからは「自分の居場所を奪った者」としてひどく恨まれており、
「恥知らずな女神」「神から下賤の人間へと身を堕とした」となじる彼女と度々対峙している。


相手の心の痛みを感じ取れる優しい少女で、実兄のアローンが冥王の器である事実に苦悩しながらも気丈にアテナとして振る舞う。
沙織さんとは育った環境が180°違い、もう幼少期から精神的な意味でも女神。
ていうかめちゃんこかわいい

具体的には
  • 死してなおハーデスに操られていた白銀聖闘士達に、涙を流して手を取り看取る
  • テンマの戦死を聞いても平静に振る舞い、報告に来た童虎やシオンを労う
  • 冥闘士の復活を防ぐ&防壁のため、聖域周辺に結界を張り続ける
  • 人々の心や荒廃した地上について思い悩むアスミタや聖域の裏切り者であるアスプロスの心を救う
  • 双子神の封印ため、教皇に聖櫃を与える
  • 言わばカルディアデジェルを死なせてしまったユニティを労い、彼のこれからを諭す。
  • 最後の決戦に連れて行けない耶人たちに「勝手ばかりですまない」と頭を下げる
などなど様々。
当然聖域からの信頼は当初よりMAXであり、アテナとしてではなくサーシャ個人として彼女を慕う者も多い。

これらは慈愛と勇気を併せ持ったサーシャ本人の資質ももちろんだが、
幼少期に孤児院で周りの子供たちと助け合いながら生き、聖域に来てからはアテナとして聖闘士に囲まれていた影響も大きいだろう。
…赤ん坊の頃に聖域から連れ出されたり、教皇が裏切り者だったり、243年後が特殊すぎただけなんだ、きっと…


当代のペガサスで幼馴染であるテンマに対しては一際強く信頼しており、テンマの前では年相応に振る舞う。
幼少期だが「大好きなあの男の子」という発言もあったり。テンマ爆発しろ。


ちなみに現在の髪型はロングだが、幼少期はショートでしかも修道服装備。
ショートカット幼女の修道服姿…最高じゃないか!! ん、どこからか黄金の矢が…

また、敵の策略により三途の川の駄賃代わりに髪を切られて神としての力をなくしてしまった際にはボブカットとなった。
これもまた非常に可愛らしく、最終盤で髪が元に戻った際は残念がった読者もいたとかいないとか…。

さらに外伝では過去の話なので、ほとんど幼女サーシャの姿で登場。
出番は蠍座編以外そこまでないが、ネグリジェ姿が見られたり、珍しいハーフアップも見られるぞ!



■関連人物

といってもほとんど全員が関連人物なので特に縁深い黄金聖闘士に絞る。

「私は理解した この地上はあの方が大切に守る巨大な苦行林であり楽園なのだと」

乙女座の黄金聖闘士。当初は「あんな小娘がアテナ?」と発言し、前述の人間として生まれる作戦をも「愚かな女神」と散々な不敬ぶりだった。
しかしサーシャに自分の心を見透かされ、さらにサーシャ自身の胸の痛みが大切なものであると聞かされた際には
彼女の苦悩と真意を理解して、以後忠誠を誓うようになった。
主人公であるテンマは「幼い日のアテナと重なる」と評している。

「守りたいと思った 巨大な神としての運命から この少女をその願いごと」

射手座の黄金聖闘士。孤児院からサーシャを、243年後とは反対にアテナとして聖域に連れてきた張本人。
そのためサーシャとは最も付き合いの長い一人と思われ、黄金聖闘士の中でも一際強い忠誠を誓っている。
夢界に囚われた際にはサーシャ直々に助けに来てもらい、抱擁で自決を止められたりとかも…。
だが護衛を幼馴染のテンマに任せたり、空気の読めるヤツでもある。
最期はサーシャのために心臓を捧げながらも、アテナエクスクラメーションを放ちテンマ達を進ませ死亡する。
最後まで真に、「命尽きても」サーシャを守った漢である。

何?ロリコンにしか見えないだと?あれだ、アテナとしてでなくサーシャ個人に忠誠を誓ってただけなんだよ!!
そんなことを言うヤツは黄金の矢に貫かれてしまえ。でもやっぱり「聖闘士とは違う気持ちで」と言ってるあたりは…

「貴女ぐらいだろう 人の全てを包める神は 光も影も」

双子座の黄金聖闘士。この時代唯一の聖域の裏切り者。
かつては「神々でさえ殺せる」とすら発言したが、弟のデフテロスとの決死の撃ち合いで正気に戻る。
そして何の因果か、命尽きる直前にサーシャと対面し「邪悪に己を染める者のことなど理解できるはずもない」と拒絶する。
だが彼を「一人の人間」と主張するサーシャの言葉に気付かされ、彼女の目の前で消滅する。
この「アテナの目の前で果てる双子座」というあたりは、サガのオマージュであろう。

「ハハッ聖戦か…! 最高の生き場所になりそうだぜ!」

蠍座の黄金聖闘士。主に外伝の2章で関わる。
アテナとしての覚醒前にサーシャを聖域から連れ出し、聖域に来たばかりで途方に暮れていたサーシャにアテナとして生きる覚悟を決めさせた。
ちなみにその向こう水で子供っぽい性格は、サーシャにテンマを思わせたもよう。
サーシャが公にアテナとして降臨した後も、彼女のほっぺをひっぱったりなど態度は以前と何ら変わらない。
サーシャも発熱で倒れたカルディアを看病したりしている。

それにしても外伝でサーシャに抱きつかれたり看病されたりしている姿をシジフォスが見ていなくて本当によかった…



■余談

OVAでは、先代のアテナ(CV:坂本真綾。星矢本家OVA冥王ハーデス編のパンドラ様役の人である)がオリジナルで登場している。
外見はサーシャとさほど変わりないが、胸が爆乳になっている。アテナは代々すごいなあ…。

単行本では、おまけの描き下ろしイラストでも出番は多い。
おなじみ幼少期のショート&修道服や、成長後のボブカット&修道服姿、
さらにはテンマに「ばかおたんこなすー!」と叫ぶサーシャがいたり。
数は少ないが、気になるあなたは単行本をチェックだ!



■主な台詞

「私の胸が痛いのはいいの これは私が約束を忘れていないってことだからこれでいいの 」
「私はずっと 胸が痛いままでもいいの」

「…聖域も寂しくなりましたね」

「テンマと私 アローン兄さん あの日々が私にとってどんなにかけがえがないか分かる? 貴方の妹としての日々が…」

「ええ 分かっているのですよ 私たちのあの日はもう何処にもない もう結末は一つしかないということくらい!」

「私のことは何と罵ろうと構いません ですが聖闘士たちを悪し様に語ることだけは許しませんよ パンドラ!」

「…そしたら…皆が幸せになる地上になるものね そしたら私も幸せ!」

「あなたが捨てるなら私が拾います!全て!! あなたが墓標に捨てたものでも」

「だからこそその生命ある限り人は小宇宙を生み出そうとするのです どこまでも突き進めるのです!」
「…私は彼らに何度胸を震わされたことでしょう!!」

「あなたは善でも悪でもないわ! 命の限り生きた一人の人間じゃないですか!!」

「させないわ兄さん…!私たちは…人間は哀しむばかりではいけないの! 死(そこ)から繋いでいかなければならないのよ!」

「戦女神として現在を全力で進みます! 全てカルディアが教えてくれました!」



でも共に戦うというのは
共に傷つき果てることだけではありませんよ
貴方たちが生きて別の場所で頑張ってる
それはとても当たり前のこと だけど
それが戦女神(わたし)の戦う力になるのですから



追記・修正はアテナ様のため心臓を捧げてから、お願いします。

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最終更新:2024年03月17日 22:57