バース(FE)

登録日:2014/10/19 (sat) 10:34:??
更新日:2024/04/15 Mon 15:44:48
所要時間:約 ? 分で読めます




バースとは、『ファイアーエムブレム 封印の剣』に登場するキャラクターである。

【人物像】
オスティア重騎士三人組の一人。青い鎧を付け、厳めしい大柄な男である。
レゴブロックのミニフィグのような、頭頂部以外を剃りこんだ髪型が特徴。
重騎士こそ最強と信じ、又その強さに拘りを持っており、時にオスティア領内の闘技場で腕試しを行っている。

性格面ではロイ達と合流時ウェンディの独り言に対し兄のボールスが生きている保証はないから楽観視しないようにと発言するなど、
結構シビアで現実主義的な面が強く、GBA三部作の氷属性らしく基本的に冷静である。
責任感も非常に強く、オスティアの反乱を防げなかった原因は自分の弱さにもあると思っており、支援会話でも度々そのことを悔いている。

オージェやウェンディのような新人には指導役のような立場で接しており、基本的に厳しく鍛えているが、オージェに重騎士は無理と判断したり出来る出来ないは理解している。
ボールスとは同期であり、お互い気兼ねなく付き合える相手として見ており、支援Aではお互いがオスティアを守る槍と盾になることを誓っていた。
密偵のアストールとの会話内では、混成軍内の内通者の可能性を探る…という、言ってしまえば仲間を疑わねばならない立場にあるアストールをねぎらうなど同僚への情も持ち合わせている。

【初期値と成長率、クラスチェンジボーナス】
アーマーナイト LV9
HP-25(100)+4
力-10(60)+3
技-6(25)+2
速さ-5(20)+3
幸運-2(20)
守備-14(40)+4
魔防-1(2)+3
体格-16+2
移動-4+1
属性-氷
槍C

【所持品】
はがねのやり
【加入条件】
8章の自軍6ターン目から登場

【ユニット性能】
初期値からその傾向がモロで出ているが、成長率もいかにもアーマーなイメージの「固い、強い、遅い」を地で行っており、
特に守備とHPの成長率はマムクートファチート剣聖など一部特例を除けば自軍トップである。ちなみに守備は堂々の期待値カンスト。
その為物理壁としては有用……と思えるのだが、

実は運用的にかなり使いにくさを孕んだキャラである。その理由を上げよう。

  • 移動能力が低く、かつ補いにくい
封印の剣はGBA作品の中でもマップが広めの構成であり、評価プレイだけでなく外伝条件などで進軍を急がなければならないマップが度々あり、歩兵ユニットの中でも足の遅い重騎士は敬遠されがちである。
それでもGBA作品には救出システムと言うものが有り、ある程度フォロー可能なのだが、
この救出と言うシステムは、歩兵の場合自分の体格より1でも体格の低いユニット、男性騎兵ユニットの場合(25-自分の体格)以下のユニット、女性騎兵の場合(20-自分の体格)以下の体格のユニットを、
担いで共に移動したり、隣接したユニットの担いだユニットを受け取って、隣接した空いているマスに下ろしたり出来る、と言うものなのである。
しかしバースは素の体格が大きくジェネラルにCCした場合は、遊牧民のシンを態々下級のまま運用しなければ運ぶことが不可能になるため(シン本人が自軍でも最強候補に挙げられる優良ユニットな為)フォローすら難しいという事態に陥りやすい。
下手にバースを運ぶより、最初から圧倒的な移動力を持つドラゴンナイトデルフィの守りを持たせ壁にした方が使い勝手がいいのは言うまでもない。
唯一デビルアクスを素で攻速落ちせずブン回せるが、だから何だというレベルのメリットでしかない。寧ろ幸運が低い彼では自滅のリスクが大きく技も低い為まともに当てるのさえ一苦労な為一番持たせたくないキャラですらある。

  • パラメータと成長率のバランスに難あり。長所に対し短所の穴が大きすぎる
前述のとおりHP・力・守備が伸びやすい反面、技・速さ・幸運と魔防が伸びにくく、特に魔防に関しては何と驚異の2%である。
20%の打ち間違いでも、5%の読み間違いでもない。2%である。
封印の剣の物理ユニットが元々魔防が伸びにくい点や、アーマーが元々物理に強いが魔法には弱い兵種という事を除いても低すぎる数値である。そのため長射程の状態異常杖の標的にされやすく、終盤は進軍が難しい。
また速さと幸運の低さも痛く、守備の高さに期待して前線に出しても頻繁に追撃を受けたり、必殺を喰らったりでガリガリHPを削られてしまいがちである。
なら、闘技場で育てたいと思っていても、GBAの闘技場は戦闘時の結果をもとにパラメータが設定された敵が出てくるため、
守備が高いキャラを送り込めば、相手は高ランクの武器を持っていることが多く、ステータスも段違いに高くなるので、武器性能差のハンデ+追撃+必殺と向いていない要素をすべて持ってしまっている。
というか下手な軽装ユニットよりも受けるダメージがでかくなるなんて事もザラ。
彼を闘技場で、支援抜きで上級職LV20まで育てられた人は自慢していい。

  • 回避と命中重視型に対する優位性が怪しい
ダメージを与えるための力はあっても当てるための技が低く、封印の剣では使用できる武器の槍や斧の命中率が低めなこともあって、攻撃を全く当てられず。酷い時には兵種的に有利なはずの剣歩兵相手に何も出来ずになます切りにされる場合すらある。
おまけにHPの成長率は100%なのだが、初期値の関係で最後まで育てきってもHPが決してカンストしない(上限一歩手前の59で止まってしまう)と言う事をネタにすらされている。
ちなみにCC不可の連中を除けば…
技は斧戦士系のゴンザレスバアトルに次ぐワースト3、速さはアーマー系のダグラスに次ぐワースト2、運はサウルとゼロットに次ぐワースト3、
極めつけはあの西ルート(初期Lv11)のゴンザレスの命中35.8やダグラスの回避36.4すら下回る命中期待値35.0と回避期待値36.0で、
その絶望的な命中回避は上級職やCC不可職業合わせても最下位と散々なことになっている。
また、力の成長率は凄まじいが上限がついて行っておらず、期待値31に対してどう頑張っても27で止まってしまう。*1

能力のアンバランスさや広いマップとの相性の悪さなど、アーマー不遇タイトルでアーダンが不遇だった要因の大半を引き継いでしまっている。
また、こちらは山を越えられないといった詰みポイントはほぼないが、剣を使えないので命中の低さを補えない上、幸運が低いと必殺を食らいやすくなったので事故死もしやすい。あと恋愛要素がない

と言っても、弱いかと聞かれれば決してそうではない、先にも言った通りHPと力、守備は伸びやすく、命中や被必殺に関しても支援でカバー可能な為、(速さと魔防はさすがに厳しいが)相手を選べば実力を発揮できるタイプである。
限界まで育てればその努力の甲斐もあってか、サカルートや最終章では敵が物理系中心なので自軍の剣のエースでは受けきれない攻撃を体力と守備力で真正面から食い止める。
自軍において盾のエースとなってくれるだろう。
まぁ運用の仕方もステータスも使い勝手の悪いことに定評のある大軍将とあまり変わらず、
ある意味で弱くても(動かしやすさという武器のお陰で)運用面での使い勝手はいい魔道軍将とは対照的に、攻守が高いのに運用面が限定的なピーキー性能ともいえるのだが。


また期待値で力がカンストするため、トライアングルアタックの期待値と必中の恩恵がぶっちぎりで高い。
コンビ相手のアーマー兄妹と支援関係を組めば弱点である技・幸運・回避も大きく補強できる。
…まぁ他のアーマー2人は回避が高い(というか速さ期待値カンスト)し、
そもそも期待値の合計値がバースより20近く高かったりするので、
アーマーを育てるならまず間違いなく彼らの方が強い。
特にボールスはHP守備が互角で1章からいるし、彼らはトライアングルアタックなどなくとも無双できる程強くなってしまうのでなおさらである…


追記、修正は闘技場で銀の剣持ちソードマスター相手でもBボタンを押さない人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ファイアーエムブレム
  • FE
  • 封印の剣
  • リキア
  • オスティア
  • アーマーナイト
  • 動く壁
  • 固い、強い、遅い
  • トライアングルアタック
  • HP59
  • ハンバーグさん
  • 妖怪いちたりない
  • 2%
  • バーグさん
  • ×HPがほぼ必ずカンストする ○HPが必ずほぼカンストする
  • FEネタキャラリンク
  • バース

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月15日 15:44

*1 ジェネラル(男)の力上限自体は低いどころか味方職業で3位ではあるが、封印は上限の合計がドラゴンマスターとマスターロード以外共通のため上限の歩兵優遇が存在しない