蘆屋道満(東京レイヴンズ)

登録日:2014/10/05 Sun 18:14:50
更新日:2024/01/20 Sat 20:48:36
所要時間:約 6 分で読めます











「皆、存分に騒げ。宴よ」







概要

ライトノベル「東京レイヴンズ」のキャラクター。
CV.飛田展男

真紅の丸いサングラス●●をかけた、黒い和装の老人

呪術犯罪者であり、呪術犯罪捜査部(以下、呪捜部)にマークされている大物
蘆屋道満を自称していることから、呪捜部内では“D”と呼ばれている
蘆屋道満、またの名を道摩法師。かの安倍晴明の好敵手と謳われた、平安時代を代表する伝説的な陰陽師である
だが、Dはあくまで通称であり、呪捜部でも彼が蘆屋道満当人であるかの確証は得られていない

その容姿は、老いというより死を連想するほどに朽ち果てている
特徴を列挙すると、ミイラの如くこそげ落ちた肉、死体のように水気のなくなった肌、石膏のごとく固まって変化のない表情…と、なかなかにホラー
しかし、そうした生命が費えたような外見とは裏腹に、発せられる声は奇妙に若々しく、紡がれる言葉からこぼれる情感も不気味なほどに瑞々しい
その素性の知れなさも相まって、どこか底知れない違和感を放っている

いかにも黒幕然とした人物だが、実際は暗躍するタイプではなく、むしろ積極的に自分から事件を引き起こすタイプの困った御方
本作きってのトリックスター


以下、原作6巻以降のネタバレ








●●「わしは人間をやめるぞ! 晴ェ明ェーーッ!」








その正体は人ではなく、荒御霊と呼ばれるフェーズ5の霊災

かつては平安時代の大陰陽師であり蘆屋道満と呼ばれていた人間が、その生を終えて尚消えなかった呪への執着をもって、輪廻の輪より外れ堕ちたことがこの霊的災害の由来である

…噛み砕いて言ってしまえば、呪術が大好きすぎて人間やめちゃった人
当人曰く外法の賜物らしく、御霊というよりは悪霊と言った方が近いのかもしれない
フェーズ5の霊災ともなれば、神の領域へと至った高次元の霊的存在と言ってしまっていいのだが…ぶっちゃけ作中での彼は「願望にとても忠実な呪術者マニア」以外の何者でもなく、やっていることは割と低次元だったりする
原作6巻では陰陽庁に襲撃をかけてもいるが、これも彼にとって遊び半分で、戦略的価値とか思惑とかはオマケ程度に考えて実行されたものである
自由気ままで、その絶大の力で思うがままにやりたい放題という、ある意味で実に日本の神様らしいキャラクターである

呪術への執着が過ぎる反面、その他のことには寛容であり、普段の彼は持前の茶目っ気もあいまって割と微笑ましい人だったりする
とは言っても作中での彼の評価は「ヒマを持て余す荒御霊とかほんま最悪」「はた迷惑なご老体」と散々だったりするが

戦闘能力

その実力は言わずもがな
人間の域をはるかに凌駕する膨大な霊力に、1000年の永きに渡って蓄え続けた呪術の知識、フェーズ4に匹敵する鬼2体を含めた数百の式神を使役するなど、作中でも桁違いの実力を誇る
しかし呪術への興味を優先させるその性質から、勝敗や自身の生滅に対してあまり頓着しておらず、付け入る隙がない訳ではない
最強ではあるが無敵ではないという点も、彼の魅力のひとつなのかもしれない
戦闘では手製の簡易式や符を用い、また空間に印を指で描いて呪術を行使する

容姿

その肉体はすでに死滅しているため、道満本来の容姿は不明である
前述した老人の体も、代わりの体に過ぎない
フェーズ5はすでに人間とは別次元の存在であるため、通常なら『人間としての自我』を持てない
しかし道満は人間の死体を形代にすることで、意図的にフェーズを3ないしは4に落とし、彼本来のパーソナリティを獲得している

つまり道満は己の『人間としての自我』を引き出すために、人間の死体を魂の器として用いているのである。

まさに外法
作中の登場人物たちの発言から、その体はもう何度も交換されていることが窺える
前述した老人の体がひどく朽ち果てていたのも、長い年月の間使用してきたからであろう


―――閑話休題


登場時は老人の姿であったが、原作6巻で大友陣と木暮禅次朗たちに敗北し、黒幕に口封じ目的で爆殺されたことで、まさかのショタ化。
魂の器を子どもの体へと乗り換える。
ちなみにその際は、一部キャラが「次は幼女」と淡い期待をしていたが、結局ぬか喜びに終わる。こんなのでも女装をさせれば…
ならショタコン歓喜かと言うとそうでもなく、新しい器も以前同様に得体の知れないというかどこの層を狙っているかわからない誰得仕様雰囲気に仕上がっている


髪型はのっぺりとした七三分け、服装は上品な坊ちゃん衣装…とここまでなら普通なのだが、その幼い顔にかけられた愛用の真紅の丸いサングラス●●が、異常なまでに浮いている
またこの体もやはり死体であり、肌の色合いなども、死体のそれに近い
一方で以前と比べて表情などは豊かであり、老人のときにはなかった生彩さが感じられる
その風貌は稚気と不遜さが目立つ形となっており、歴史的な大陰陽師の風格と妖異さを漂わせていた老人の頃とはまた違った意味で、その陽性の歪さは彼らしいと言えるのかもしれない


使用呪術

陰陽道系:簡易式、隠形、隠形破り、早九字(アニメ版のみ)、五行相生、相克
その他 :蛇の呪術、結界、金気の風、式神の影の使役(百鬼夜行)、幻術、霊脈操作、洗脳、泰山府君祭(準備)



関係キャラクター


大友陣(おおとも じん)

蘆屋道満、語るに落ちたり。干涸びたジジイの甘言に乗るほど、この大友、枯れてはおりませぬ。
誠に失礼千万ながら、見くびりが過ぎるというものでしょう!
●●ショボーン
元呪捜官で、陰陽塾の講師。元十二神将でもあり、道満にとって現代で一番のお気に入り
大友が呪捜官時代に因縁があり、その後さまざまな変遷を経て、彼の実力を認め、互いのメルアドを交換するに至った
大友の実力もさることながら、彼の呪術者としての姿勢や行動力なども高く評価している
第二部ではめでたく彼のパシリ式神となった


早乙女涼(さおとめ すず)

出来損ないよ
●●このロリコンめが
宮内庁御霊部の元研究員。道満は裏世界における彼女の世話役
なお道満曰く「式」、涼曰く「弟子」だそうな
とは言っても上下関係を感じさせる描写はなく、良くも悪くも遠慮のない関係と言える


宮地磐夫(みやち いわお)

とんでもない。法師にお見せできるような術は、せいぜいこの火界咒ぐらいで
●●「チェンジ」
祓魔局のおえらいさんで、独立祓魔官。十二神将で最強の人
道満と真っ向からの呪術戦を行える、おそらく人間で唯一の呪術者
ただ彼との呪術戦は力比べになりやすく、術比べを求める道満からすれば、やや退屈なものに感じるらしい


角行鬼(かくぎょうき)

あんたはいい加減、落ち着いたらどうだ
●●「だが断る」
土御門夜光の式神で、夜光の片腕とも称された隻腕の
実は道満とほぼ同時代の存在であり、互いに腐れ縁のような関係。¥
古い時代において彼は茨木童子と呼ばれていた


メズ

キャー! ドーマン様あ~! シビレる登場ですのだわ~!
道満の式神。地獄の獄卒・馬頭鬼
190cmを超える長身に、ボンキュッボンのスタイル、さらにヘソ出し露出強の服装のド派手な女
妙に甘ったるい口調で話す。ポニテのアホの子

ゴズ

マスター!
道満の式神。地獄の獄卒・牛頭鬼
ハンプティダンプティのように太ったドレッドヘアの男で、妙にアメリカンな日本語を話す


大連寺 顕明(だいれんじ けんみょう)

うちの流派じゃ『死』と『鬼』が二大看板でして
民間宗教・大連寺教の教主
昭和の呪術黎明期の人物で、口寄せで魂を操る凄腕の呪術者
のちに夜光に傾倒し、彼に追いつくため道満と本格的な師弟関係になる





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最終更新:2024年01月20日 20:48