ヴィクター・S・アルゼイド

登録日:2014/10/04 (土) 14:03:35
更新日:2021/11/07 Sun 18:39:37
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ヴィクター・S・アルゼイドとは、英雄伝説 閃の軌跡並びに閃の軌跡Ⅱに登場する人物である。
43歳。CV安元洋貴


【概要】
帝国東部のクロイツェン州に属するバリアハート南西の町「湖畔の町レグラム」を治める領主。爵位は子爵。
メインキャラの一人であるラウラの実父であり、母親を亡くしている彼女にとっては唯一の肉親である。
領民からの信頼は厚く、お館様と呼ばれている。レグラムで唯一ラウラファンクラブの三人娘から認められている男性で、ラウラを任すには最低でも彼ほどの人物にならなければならないとか。

古くから皇族の守護を務めたヴァンダール流と共に、帝国における武の双璧と呼ばれるアルゼイド流の筆頭伝承者。
《光の剣匠》と呼ばれる帝国最高の剣士で、実力は娘のラウラ曰く「軽く人の域を超えている」とのこと。
帝国でも3本の指に入ると言われており、閃の軌跡Ⅱの時点では公式が帝国の人間で彼より強い者は存在しないと明言している。

使用する剣は、《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットが率いた一騎当千の集団、「鉄騎隊」の副長を務めていたという祖先が使っていた宝剣ガランシャール。
身の丈ほどもあるかなりの大剣だが、彼はこれを片手で軽々振るう。
全開で振るう際は剣に闘気を纏わせる事で光の翼のような更に巨大な剣に見えるようになる。恐らく《光の剣匠》の呼び名はここから来ていると思われる。

公式の発表ではいわゆる剣帝・剣聖級の実力の持ち主で、今作におけるチート親父枠といったところ。
更に単純な剣技ではアリオスとほぼ互角らしいが、メンタル面ではアリオスより優れているらしい(尤も対象であるアリオスのメンタル面が剣聖クラスの中では一番脆そうという意味での評価である模様)。

リィンの師匠であり八葉一刀流の創始者である《剣仙》ユン・カーファイとも知り合いで、何度か手合わせをしたが決着はついていないようだ。尤もお互いに優劣を決めるために手合せをしたわけではないが。
またレグラムには遊撃士協会があることから遊撃士のトヴァルとも知り合いで、帝国ギルド連続襲撃事件をきっかけとしてかカシウスのことも知っている模様。自身も遊撃士のあり方には共感しており、領主という責任ある立場でなかったら遊撃士になっていたという。ランクはミリアムの見立てではカシウスと同格でいきなりS級に迎えられるかもしれないとのこと。

アルゼイド流は有名な流派なので門下生が多く居り、レグラムにいる門下生は4人ほどだが帝国各地にも道場があるためそちらを訪れることもある。
またその高名さから正規軍や領邦軍から剣術指南の要請がくることも多々あるようで、領地を空けることが多い。その場合は老執事でアルゼイド流の師範代でもあるクラウスが領地の運営や門下生の指導を行っているようだ。

立場としては革新派にも貴族派にも寄らない中立派。そのため貴族派の勢力が強いクロイツェン州に属しながら自らの領民に重税を強いるような真似はしない。
中立派繋がりかどうかは分からないがリィンの義父であるシュバルツァー男爵のことも知っている。
考えとしてはオリビエの目指す「第三の風」に賛同しており、その結果革新派でも貴族派でもない皇族の船であるカレイジャスの艦長としてオリビエに協力する。

母親を幼くして亡くしたラウラを男手一人で育ててきたため、少々勇ましく育ててしまったのではないかと心配している。少々どころではありませんよ、閣下。
本来ならば女学院に行ってもらいたかったようだが、勇ましすぎるゆえに「武術の訓練がないから」と選択肢から除外されてしまった。
他にも学院にて周囲と打ち解けているのかどうかリィンに聞いたりと、1人の親として娘の心配はしているようだ。

娘の恋愛事情についてはラウラに浮いた話が一つもないのが心配と語っており、男女交際には好意的と思いきや、一方で学生なのだから節度は保つようにと目を光らせている。
特に要注意人物であるリィンには直接釘をさしておいた。リィン頑張れ。超頑張れ。

ちなみにダンディなオジサマがタイプのサラ教官からしたら子爵はドストライクらしく、後夜祭でダンスの申し入れがあった時はめっちゃ嬉しそうであった。


【活躍(ネタバレあり)】

◯閃の軌跡

名前自体はリィンの口から序章の時点で登場しているが、実際に会うのは五章のレグラム実習にて。到着した当初は不在だったが、一同が一通りの実習課題を終えた頃にレグラムに帰ってきた。

その日の夕食会にて、リィンが自分の中にある「力」を恐れ前に一歩踏み出せずにいることを見抜き、指摘する。そしてリィンの申し出もあり彼と手合わせをすることになる。

その実力はまさに圧倒的。その威圧感から八葉一刀流の創始者であるユン老師と同等か或いはそれ以上ではリィンは推測していた。
覚醒前のリィンでは勝負にすらならず、覚醒後の高速で動き回るリィンにも難なく対処してみせた。
覚醒後の戦闘である程度粘るもしくは一定ダメージを与えると「絶技・洸凰剣」を繰り出して沈められる。
もちろん本気など出しておらず、手加減してこの結果である。Sクラのダメージが49999なのだが、あれでも手加減らしい。
そしてリィンに「力は所詮力」「あるものを否定するのは欺瞞でしか無い」と諭し、迷いながらも立ち止まらず前に進むよう道を示した。

その後は貴族派筆頭のカイエン公爵が来訪したことから貴族派が水面下に動き出していることを察して、手を打つためにトヴァルと共にレグラムを後にし、オリビエの要請でカレイジャスの艦長に就任する。



◯閃の軌跡Ⅱ(ネタばれ超注意)











閃の軌跡ラストでリィンが脱出した後、決死の覚悟で《蒼の機神・オルディーネ》に立ち向かおうとする残りの面々の前にカレイジャスに乗り現れる。そして今は逃げ延びる時であると諭し、カレイジャスでオルディーネを引き付けその後行方不明となる。

その後幕間にて、貴族連合に事実上捕らわれ絶体絶命の危機に陥っているリィンの前に他の仲間達とともにさっそうと現れる。
サラ教官らがブルブランや西風の面子と対峙するなか、自身は最強の執行者である《劫炎》のマクバーンと対峙。その場は流れたが、一触即発の空気を創りだした。
あと去り際にデュバリィちゃんがアルゼイド流に因縁をつけてきたので「機会があれば存分にお相手しよう」とまじめに返したら、デュバリィちゃんは結構ビビっていた。

その後はⅦ組ら士官学院生の意思を見極めた上で、オリビエの意志もありカレイジャスを彼らに託すことに決め、代理艦長としてトワ会長を指名。
引き継ぎが終わった後はオリビエと共に激戦区である帝国西部へと向かった。

そして終章にて、本気を出したマクバーンに絶体絶命の危機に陥っていた《Ⅶ組》の前に、援軍として駆けつけそのままマクバーンと閃の軌跡における頂上決戦を繰り広げる。
開幕早々に「奥義・洸凰剣」をマクバーンに叩きつけて怯ませる。しかし、それでも「例えアンタであろうともオレに及ばない、それはアンタもわかってんだろ」とマクバーンの余裕が崩れる事はなかった。
彼は更に魔剣アングバールを引き抜く事で更なる力を発揮、その溢れんばかりの力はヴィクターすら明確に上回る程。
その力を前に流石のヴィクターも言葉を失くした……と思いきや?



「―――若いな」

「あ?」

「“力”と“剣”は己の続きにあるものにすぎない」
「その尋常ならざる剣(チカラ)……確かに私を凌駕してあまりあるものだろうが―――」
「振るうのはあくまで“己”の魂と意思」
「最後にはそれが全てを決するのだ!」


両者の間に確かにあった力の差、ヴィクターは何と魂と意思、謂わば精神力で埋めると豪語。自分を上回っていると認める相手にも引けを取らず、互いに周囲の建造物を破壊し尽す人外の域にあるまでの凄まじい死闘を繰り広げた。
パーティメンバーは幾ら《光の剣匠》と言えど相手が悪すぎると子爵の心配をしていたが当人は五体満足で生還しており、決着は付かなかったようだ。
スタッフによるとこの戦いは人外と人間の戦いであり、戦闘能力ではマクバーンが勝るもののヴィクターが人の意地を見せる事で対抗する事が可能というのを見せたかったとの事。
後日談ではラウラにアルゼイド流の奥義を授けるため、娘とともに修行の地へ向かったという。

◯閃の軌跡Ⅲ

再度登場するも、かつての強さはなくなってしまったとのこと。
マクバーンとの死闘で呼吸器系に後遺症が残り、以前のような力は発揮できなくなってしまった。
今はラウラに後を託している(チャンスだぞリィン!)

◯閃の軌跡Ⅳ

仮面をつけて敵サイドに落ちてしまっている。更に左腕も失った。帝国でも最高の剣士ということで呪いの強制力に選ばれた。
オルキスタワー上層で戦うことになるが、ラウラの攻撃によって仮面が割れ、呪いの強制力が解除された。
ちなみに以前カシウスの伝手でアリオスと引き合わせてもらい、その時に歴史に残る名勝負を繰り広げたらしい。

塩の杭攻略時はオーレリア・ヴィータ・トヴァルと共に行動する。左腕を失ってもなお、強さは相変わらずであった。

追記・修正はアルゼイド流の門下生の方がお願いします。

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最終更新:2021年11月07日 18:39