戦闘狂(属性)

登録日:2014/09/30 Tue 08:53:44
更新日:2024/04/12 Fri 11:39:53
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さぁ、戦いを始めようぜ!


三度の飯より戦いが好きな、戦いだけが生きがいの人を指す。バトル物の作品なら1人くらいはいる。

概要

彼らの目的は総じて「戦うこと」。スリルを味わったり快楽を得たり戦いでしか生を感じられなかったり…各キャラの思想にもよるが、共通しているのは戦いがもはやライフワークのひとつと化していることである。
場合により違いはあれど「戦い=命を危険に晒すこと」であり、生物は無用な争いを本能的に避ける。
故に生物として矛盾した嗜好と言える。彼らが戦闘"狂"と呼ばれるのもそのあたりが原因だろう。

特に強敵との戦いを望むことが多く、敵として現れた場合実力者であることが多い。
強敵との戦いを望む一方、弱者には興味が無いため、作品内では強敵同士での衝突へ発展しやすく、彼らの戦いは作中の名勝負を生む。

また弱者に興味が無い性質から主人公の成長のきっかけにもなる存在である。例を挙げると

「つまんねぇ…弱者に用はない」

主人公覚醒

「はははっ、楽しませてくれるじゃねぇか!」

といった感じである。また、「今後の成長が楽しみだ」という理由で追い詰めた主人公を見逃すこともある。
狂人という印象が強いが、戦いに関して何らかのこだわりや美学を持っていることが多く、時に考えさせられる台詞を言うこともある(本当に狂った奴も一部いるが)。
無論、戦闘狂と言っても人の子なのでたとえ性に合わない戦いであっても仲間達への義理を通し、あるいは許し難い外道への義憤からその力を振るう者もいる。

これら以外に、ただ自分より強い者に出会ったことがない、所謂「井の中の蛙」のような者もいる。
負けたことがないため戦いに恐怖を感じておらず、大抵それなりに強いが、負けたり負けそうになると途端にヘタレ化することも少なくないため、戦闘狂と呼ぶべきか議論を呼ぶことがある。



組織における戦闘狂

戦闘狂キャラが組織に属する場合、周囲から煙たがられることが多い。「強敵との戦い」が最優先故に組織の目的から外れた行動を起こすためである。
こうしたキャラは総じて荒々しい性格の者が多いため、説得しようにも耳を貸さないことが殆ど。
更にこじらせた奴だと、より強い者と戦いたいという理由で組織を裏切って敵に寝返ったりすることもある。
これによって仲間側に加わることもあるのだが、それでも戦いを優先して目的外の行動をとるため、敵味方問わず御し難い存在として扱われる。
組織にいる場合、頭脳面がお粗末でもその実力からそれなりの地位に入ってたりするため、「なんでこんな奴が重要なポストを任されているんだ?」というツッコミが入ることもある。
また、一緒に組んでいる相棒キャラがいた場合、その相棒は戦闘狂に振り回される苦労人であることもしばしば。
しかしうっかり、相方も戦闘狂だった場合…お察し。


殺人狂との差異

よく「戦闘狂」と「殺人狂」との違いが議論される。大まかな違いは「戦闘が好き」か「殺人が好き」かの違いである。
前述の「弱者を見逃す」行為も、殺しが好きな人物ならまず行わないとされ戦闘狂に分類される。
ただし、一般に戦闘狂と言われてるキャラでも
「戦って殺してなんぼだろ!」
「弱者に用はない…死ね」
と、殺しに対して何の躊躇いもない奴も結構いるため、この辺の線引きはどうしても曖昧になりやすい。
そもそも戦闘狂の多くは修羅場をくぐり抜けて生きているため、真っ向から殺しを嫌う者はそういない。
また、前述の弱者を逃がす行為も「武人」として捉えられたりもする。
このように、戦闘狂は別ジャンルとの明確な線引きが難しく、結局のところ本人の思想と作中での描かれ方によって分類されるものである。


戦闘狂のバトルスタイル

そんな戦いを愛する彼らだが、意外にも戦闘においては守備的な戦い方をすることが多いし、超能力が登場する作品であれば、攻撃だけでなく防御に活用できる能力を持つ傾向にある。
なぜなら、彼らは戦いたいのであって死にたいわけではない。
だから「勝っても負けても、また次の戦いができる」ような戦い方をするのである。
また、相手との全力を通した死闘を望むため、一撃必殺でアッサリ相手を仕留めてしまっては「戦い」にならない。
その点でも、まずは防御的な立ち回りで相手の全力を出させ、最終的に叩き潰す様な流れを好みやすい。
正反対の印象を受けるかもしれないが「相手を全力で戦えるようにし、かつ長く何度も戦うため」に回復能力を極めるタイプの戦闘狂もいる。


味方としての戦闘狂

主人公の前に強大な壁として立ちはだかることになる彼らだが、一方で「味方として共に戦う」ことにもなりやすかったりする。
大抵、主人公は何らかの「強大な敵」と戦うことになるわけだが、それこそがまさに戦闘狂が戦いたい相手である。
そのため、共に立ち向かう、という構図になることが多く、利害が一致すれば協力して戦うことも、もちろんありえる。

敵として戦えば恐ろしい彼らも味方になるや一転、とても頼もしくなる。
余計な弱者には手を出さず、強敵に怯むことも、懐柔されて裏切ることもなく、戦うこと自体が目的なため、倒した後の報酬や戦利品の分配で揉めることも避けられる。
そして何より、かつて主人公を苦しめた、あるいは敗北させた存在と共に戦う展開は、読者の期待感も熱くするものがある。


散り際

上述した事柄から比較すると、戦闘狂が他ジャンルと差別化される「戦闘狂」たるポイントはその「敗北時の有り様」ではないかと思われる。
戦うために戦い、戦う事を至上とするのなら、自分より強い者と戦う事は彼にとって最高の時間であり、その結末も負けを含めて喜ぶはず。
全力の戦いの結果の負けにブー垂れるのは戦闘狂ではなく、殺人狂ないしただの嗜虐者(サディスト)であろう。


参考

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最終更新:2024年04月12日 11:39