おばけ大根系(風来のシレン)

登録日:2014/09/27 (土曜日) 21:41:41
更新日:2024/02/17 Sat 17:36:09
所要時間:約 7 分で読めます




おばけ大根系とは、ローグライクゲーム「風来のシレン」シリーズに登場するモンスター種である。

名前の通り大根にちみっこい手足が生えた姿をしており、見た目はかなり可愛らしい。

この種は今のところ、「」以外の全ての作品に登場しており、その可愛さと相まって、マムル種と同じくシレンシリーズのマスコットとも言えるモンスターである。


追記・修正は大根様の可愛さに癒されてからお願いします。







なんて言うとでも思ったか?





実際はシリーズ通して見ても、間違いなくトラウマメーカーの部類に入る超凶悪モンスターである。

こいつらの特技は全レベル通じて「射程内に入ったプレイヤーに向けて草を投げる」こと。

風来のシレンを一度でもプレイしたことのある人ならば、草類の重要性は今さら説明するまでもなくご存じのことだろう。
が、もちろん有益なものばかりではなく、中にはプレイヤーにとってマイナスに働くものもある。

飲むとレベルが1下がってしまう「くねくね草」なんかはまだ可愛い方で、
その場で眠り込んでしまう「睡眠草」、仲間だろうがモンスターだろうがお構いなしに殺しにかかる「狂戦士の種」(一部作品ではキグニ族の種)などえげつないものも多い。


――もうおわかりだろう。

こいつらの投げてくる草というのはそのことごとくがマイナスアイテムであり、良い効果のものなぞひとつも無い。
そしてそのどれもが非常にうっとうしいものであり、深層では当たり前のように死に直結する。


○レベル1・おばけ大根

カラーリングはまんま大根。直線状2マス以内にプレイヤーがいると「毒草」を投げてくる。
その効果は「鈍足+5ダメージ+ちから1ポイント減少」というものであり、ほとんどのシリーズで序盤から出てくる*1くせになかなかひどいことをしてくる。
特に低層ではまだ装備も整っていないため、鈍足状態で複数のモンスターに囲まれるとかなり危険。
また、一度命中したからと言って草投げを止めてくれる訳ではなく、運が悪いと毒草を食わされまくれ、ちからがガタ落ちすることも。

そんな彼だが、初代シレンにおいてはアイテムドロップ率の高さのお陰で一部で「大根狩り」の標的にされることがよくある。

○レベル2・めまわし大根

「混乱草」を投げてくる。初期の作品では葉っぱの色が
その名の通り、食らうとしばらくの間混乱してしまい、攻撃や移動の方向がでたらめになってしまう。

数打ちゃ当たると闇雲に武器を振り回すと仲間を殴り倒したり、実質空振りをやらかしてしまうし、
方向が定まらないことによって敵が迅速に処理できなくなるので、こうなったら素直に矢や杖などに頼る方が良い。
もしくは「混乱よけの腕輪」を装備すれば未然に防げる。

え? そもそも草を食らわないように離れれば良い?

ところがどっこい、このめまわし大根以降は直線投げではなく、放物線を描いてホーミングする。
いわゆる“ひま投げ”であり、レベルが上がるごとに射程距離も増すため、部屋に入ろうとした瞬間餌食になることも。
また、この種の特徴として、既にプレイヤーが自分の投げる草によって引き起こされる状態異常にかかっていた場合、その草の代わりに毒草を延々と投げてくる(おばけ大根を除く)。
つまり、このめまわし大根の場合は、混乱させられた上に鈍足状態にされ、延々ちからを下げられるということに……。

めまわし大根が出てくるダンジョン中盤では、周囲に強敵が多く配置されがちなのも大きなポイント。
周りに厄介なモンスターが多いので大根狩りの対象にはならず、慣れた者は出現階層を早め早めに切り上げることになる。


○レベル3・ねむり大根

犠牲者が多いみんなのトラウマその1。
初期の作品では葉っぱの色が

こいつが投げてくるのは先ほど例に出した「睡眠草」。
食らったが最後、超火力の脳筋モンスターにボコスカ殴られようが、戦車どもに爆破されようが、トドに身ぐるみ剥がされようが、既定のターン数(ほとんどの作品では5ターン)が過ぎるまで完全に無抵抗となってしまう。
特にモンスターハウスで眠らされようものなら確実にそのまま永眠コースに。
この上、睡眠中は当然のように毒草をご馳走してくれるため、「復活の草」が無い時に眠らされたら覚悟を決めよう。

また、運よく倒されずに目を覚ましたとしても、起きた瞬間にまた睡眠草→フルボッコ+毒草→起きた瞬間に(ry となることもザラにあり、非常に危険極まりない。
恐ろしいことに「アスカ見参」ではカンガルーのサポートを受けて倍速でこんなことやらかしてくる…
どころか、毒草ではなくイカリ状態で上がった攻撃力で殴り殺してくる。出てくるダンジョンでは対抗策があるとはいえ実にテリブル。
もし「身かわしの盾」「睡眠よけ(眠らず)の腕輪」があるなら迷わず装備すること。

そんな彼だが実は初代・GB1・GB2では自然発生しないモンスターの1体で、ベルトーベンに召喚されるか、めまわし大根をレベルアップさせない限り登場しない。
あまりの強さ故に自重していたものと思われるが、後のシリーズやリメイク版の隠しダンジョンでは解禁され、その恐怖を浸透させたのであった。
あと睡眠草が高く売れたり異種合成に使える場合は、調達先として悪用されることがある。他の大根系も同様。*2


○レベル4・みだれ大根

みんなのトラウマその2。

先ほど睡眠草と合わせて例に挙げた「狂戦士(キグニ族)の種」を投げてくる。「ちからの喪失→正常心の喪失→意識の喪失→正気の喪失」とランクアップした結果がコレ。
これを食わされると前述の通り、仲間だろうがモンスターだろうが、とにかく近くに存在する動くもの全てに襲い掛かっていくようになり、その間はもちろん操作不能。
仲間を殴り倒してしまうようになるのも問題だが、それ以上に、近づくこと自体が危険なモンスターに特攻をかまして返り討ちにあったり、
他の場面で役に立つ壁抜けの腕輪を装備していたばかりに壁に突撃して窒息したり店主にケンカ売って叩きのめされたりと言った被害が後を絶たない。

また、眠り状態と同じく操作不能という関係上、やっぱり毒草フルコースを味わうハメになることもある。

しかも他の状態異常と比べて無駄に効果時間が長く(4、5では何と30ターン)、防ぐ手段も少ない(というか、5でとあるアイテム、技が登場するまでは防ぐ手段が無かった)ため、ねむり大根と同じく食らってしまったらクロンに祈るくらいしかできなくなるなんてことも。

特にヤバいのが夜にコイツと遭遇した時。夜のモンスターには通常攻撃では1ダメージしか与えられず、まともに戦り合うには技を使わなければならない。
が、狂戦士状態ではそんなことお構いなしにひたすら殴り続けるため、その時点で詰み確定。もし出くわしてしまったら全力で始末すること。


○対処法

  • 各種腕輪
「混乱よけの腕輪」「睡眠よけ(眠らず)の腕輪」が該当する。識別できて、出現フロアに差し掛かったら装着しておこう。
特にねむり大根は後半の強敵と組んで現れることが多いため、中盤でとりあえず見つけた睡眠よけをキープしておくにこしたことはない。

  • ねだやしの巻物
全てのモンスターに通用する最終兵器。どんな凶悪モンスターでも、出現さえしなければ恐れることは無い。
ただし根絶やせるのはその系統のモンスター(作品によっては一種類だけのことも)のみであり、
出現階層が被っていると、アーク様、戦車、ゲイズ先生など他の凶悪モンスターどもは野放しになるため、使う前によく考えよう。

  • 予防状態
「5」で登場。「予防の巻物」「普通の仙桃(要祝福)」などでこの状態になれる。
効果が続いている間はあらゆる状態異常を防止でき、大根以外にも役割を持てるのでおススメ。
ただし、すいだすゾウ種に吸われてしまう(というか、「5」でのクソゾウはほぼ全てのステータス変化をおいしくいただいてしまう)ため、過信は禁物。
ちなみに予防状態とは異なるが、技欄に「自動ナオッテルー」という技をセットしておくと、夜に状態異常にかかった際自動で治してくれる。

  • 身かわし香の壺
こちらも「5」で登場。壺に入れたアイテムを燃料とし、フロア全体に特定の効果をもたらす香壺の一種。
この壺の場合、そのフロアに存在する生物が「投げた」あるいは「撃った」ものが他の生物に命中しなくなる。つまり、大根の草投げもボウヤカート種の矢も全く怖くなくなるのだ。
しかし、ねむり大根やみだれ大根の出現フロアに入る前に、スコッピー種やギャドン種の特技で潰されてしまうことも多い。
また、もちろんシレンが投げた(撃った)ものも当たらなくなる。
このことをうっかり忘れ、強敵を矢や草で始末しようして痛い目に合う風来人も居るのだとか。

  • 身かわしの盾、身かわし回路、秘技「身かわし」
「アスカ見参!」でのみ使える抵抗手段。身かわし香よりも出現は先で、効果は同等。
ただしこれらは所持しているキャラのみが対象なので、敵の投げてきたものを回避して、改めて投げ返すというカウンターをお見舞いできる。
効果も盾の印がある限り、回路入れたエレキを着ている限り、秘技の効果が続いている限り永続である。
どれも使えるダンジョンは限られているが、有効な敵が多いので使えるうちは大いに頼ってしまおう。

  • モンスターに変身する
火炎入道の肉or箱で火炎入道になりきれば、投げてくる草を燃やして無効化することができる。
投げられたアイテムを反射できるモンスターの肉or箱でなりきれば、草を反射することだってできる。
「初代」「アスカ」「6」で実行可能だが、なかなか出現階層などの都合で合わせるのは難しい。

○余談
「おばけ大根」という名前だが、作品によって属性が異なり、
「おばけ」ということでゴースト属性(成仏のカマが有効)だったり、「大根」だから植物属性(草刈りのカマが有効)だったり、果ては無属性だったりと一定しない。
植物特攻が採用されていると植物よりとみなされ、そうでないとゴースト寄りとみなされるようだが、本当のところは不明。


追記・修正は大根に変身して店内を草で埋めてぼろ儲けしようとしたり、狂戦士状態で店主を叩きのめしてからお願いします。


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最終更新:2024年02月17日 17:36

*1 GB2では40F以降から出現

*2 ただし狂戦士の種は大根に投げられるときは大体識別済み、異種合成にも売却にも使えない。こんなところまで悪名が…