ティア・グランツ

登録日:2014/09/22(日) 22:12:17
更新日:2024/03/18 Mon 16:19:33
所要時間:約 7 分で読めます




ティア・グランツ



年齢:16歳
身長:162㎝
体重:50㎏
CV:ゆかな


●キャラクター概要

神託の盾騎士団情報部に所属する第七音譜術士(セブンスフォニマー)でルークの師匠、ヴァン・グランツの妹。
階級は響長。普通の軍隊で言うところの伍長相当でアニス(奏長※軍曹相当)より1個下(勤務歴が違うので)。
16歳という年齢には見合わないナイスなメロン…もとい、グラマラスなスタイルの持ち主。

物語序盤でファブレ邸宅に侵入し、ヴァンを殺そうとしたが、止めに入ったルークに妨害される。
その際、ルークとティアの第七音素が反応したことで擬似超振動が起こり、二人でマルクト帝国領のタタル渓谷に飛ばされてしまった。
不測の事態とはいえ無関係であるルークを巻き込んでしまった責任をとるため、彼を公爵家に送り届ける為旅立つ。

ヴァン打倒以外にも何か重要な任務を果たそうとしている節が見受けられるが…?

軍人として教育を受けてきたために、基本的にクールで時に冷徹だったり、棘のあることを言うため、ルークからは『冷血女』と揶揄されたこともある。
何故かルークに対して冷たいセリフを言うことが多く、例えば戦闘中、弱いエネミーを相手にしたり敵を倒したら『楽ができそうだ』という意味合いのセリフはガイやジェイドも言うが、
ルークが言った時のみ『調子に乗らないで』と言う。
ルーク改心後は徐々にそういったセリフは少なくなってくるが、戦闘ボイスでは変わらず釘を刺してくる。もうちょっとルークに優しくしてあげてよぉ!

一方で素の表情は年相応な一面もあり、ブウサギやミュウなど、可愛いものに目がない。アニスの持つトクナガもストライクゾーン。
アニメ版のドラマCDによると、かつては私室にぬいぐるみなどを大量に置いていたらしい(騎士団に入隊すると同時に処分したようだが)。

パーティメンバーの中ではガイ、アニスと共に料理ができる方だが、軍属である事やヴァンに教わったために豪快(大味)な盛り付けや味付けが多い。
本人もそのことを自覚しており、少し気にしている。



●ゲームでの性能

各種回復術が豊富なヒーラーであり、光の攻撃譜術とナイフを用いた物理攻撃のスキルも持つ。
『アピアース』(特定の無色FOFを発生させる)や『スペル・エンハンス』(詠唱時間の短縮)、『チャージ』(TP譲渡)などの補助譜術も持ち、
回復、補助、攻撃と汎用性が高いが、ヒーラーなので打たれ弱く、物理攻撃はスキル以外では前に光の玉を撃ち出すだけの貧弱なものしかないので、
迂闊に前に出すと危険。
攻撃技も硬直があったりと前線向きではないので素直に魔法要員にさせておくべし。
敵に狙われてあっさり倒されるのもよくあること。

同じく回復を得意とするナタリアとは、あちらが主に単体を対象とし、HPを全快させるなど能力が高いのに対し、
こちらは複数を対象に取れるが、ナタリアほどは回復能力がないという差別化が図られている。
どちらを採用するかはプレイヤー次第であり、二人共採用して回復を主軸に据えた長期戦を展開するのも悪くない。

スペル・エンハンスが地味に強く、カーマインチャンバーを併用するとミスティシンボルと同等以上の詠唱短縮効果が期待できる。
詠唱の長い上級譜術となると目に見えて発動までの時間が変わってくるので、ボス戦などでは積極的に活用したい。

中級譜術である「エクレール・ラルム」を覚えたあたりからは魔法アタッカーとしての活躍も出来るようになり、
更に進むと「ホーリーランス」「グランドクロス」といった強力な光属性の上級譜術を覚えられる。
特にホーリーランスは単体でも強力だが地(闇)のFOF技「クラスターレイド」が殊更強い。
ジェイドやアニスと組んで譜術ばっか使わせていると割とFOF変化させてくれる。
ただしサブイベントで習得する「ジャッジメント」は使いづらい。

また、詠唱時間が長いものの高い攻撃力や多様な補助性能、回復力を持つものが多い『譜歌』も扱えるのが特徴。
使うと担当声優のゆかな氏による『歌』が流れる。全部で6つ…夫々の属性の譜歌があり、様々な条件で習得できる。
また、第一から第六までの譜歌の詠唱は全て繋がっている。
初期習得・ストーリー上での自動習得である譜歌はストーリー上でも何度か使われている。
ルークの屋敷に侵入した際なども初期習得している「ナイトメア」を使っている。

地味な特徴だが、ADスキル「アロース」の挑発時間が全キャラ中最も短い(ちなみに最長は断髪後のルーク)。
「容赦しないわよ!」

秘奥義は『イノセント・シャイン』と『フォーチューン・アーク』(2週目以降限定)の2種類。
『イノセント・シャイン』は発動条件を満たすと即座に発動し、敵一体と周囲に光が降り注ぐ。
発生速度、ダメージ共に割と優秀だが、相手によって空振りすることもある。特殊ダウンする相手には確実に1Hitしかしない。
『フォーチューン・アーク』は開放条件がかなり面倒だが、全体攻撃の上に攻撃力が高く、何よりもカットインのティアの表情がなんとなくエロティックという利点がある。
ちなみに北米版&3DS版ではPS2版では没となっていた追加攻撃が実装され、それにはなんと全体攻撃&全体回復(戦闘不能含む状態異常も治療)&物理・譜術攻防を永続で20%ブースト付きでまるでエステルのセイクリッドブレイムのティア版である。

ちなみに、『ピコピコハンマー』のFOF変化『コチコチハンマー』の言い方が非常に可愛いので、是非聞いてみて欲しい。ゆかなさんGJ。
「いっ、凍てつく玩具よ!コチコチハンマー!」


●本編でのティア(ネタバレ含む)




不測の事態だったとはいえルークを自分共々タタル渓谷に遭難させてしまったことの責任を取り、彼をファブレ邸まで送り届けることを約束(自分から襲っておいて何がしたかったのかはよく分からないが)。
しかし、途中立ち寄ったエンゲーブでジェイド・カーティスイオンに会ったことがきっかけで、キムラスカとマルクトの戦争に巻き込まれてしまう。

この段階ではルークの幼稚な言動でトラブルを招いたこともあり、ルークに小言を言うことが多かった。
しかし、普段は横柄で尊大な態度が目立つものの、時折見せる他人への不器用な気遣いや優しさから、『悪い人ではない』とも思っていた模様。
また、『民間人』としてルークを保護する対象と見ていた節もあり、彼を庇って傷を負ったり、
襲ってきた神託の盾の兵士を自分の援護が間に合わず、ルークに殺させてしまったことに罪悪感を抱いたこともあった(冒頭から暫くは普通にルークを戦わせる気満々だったが)。
記憶喪失+ずっと軟禁で物事を知らないルークだが、他に頼れる人が居なかったことやここらの自分への態度が、襲撃者と被害者という関係から移行していくきっかけになっている。

ルークがイオンと同行し、神託の盾に狙われるようになってからも行動を共にし、親善大使となってからもモースの命令でジェイドたちと共にルークと行動を共にする。
ルークが親善大使、ひいては英雄という肩書きに増長するようになってからは彼の身勝手極まりない言動に今迄以上に眉をひそめることが多くなり、
ルークもヴァンを否定するようなティアに反発するようになる。
ドラマCD版ではガイまで貶したルークに平手を浴びせ、「(自分を)殴りたいのなら殴りなさい。反撃しない相手を殴る事が今の貴方に出来る限界だわ!」とルークに暴言を吐いた。
ただ、ルークが自ら戦うことを決意したり、戦争終結のためにあれほど帰りたいと言っていたにもかかわらず、イオンを送り届けることを国王に告げたことなどから、基本的にはルークを好意的に見ていた。

しかし、徐々に増長が目に余るようになり、ヴァンの策略に嵌まり、アクゼリュス崩落を起こしてしまったルークの「俺は悪くねぇっ!」という言葉が決定打となって彼に失望し、「少しはいいところもあるって思ってたのに…私が馬鹿だった…」と、冷たい言葉を浴びせる。

月刊電撃マオウにおけるコミカライズ版では、ルークに平手打ちを浴びせ、 「…これ以上幻滅させないで」と静かに暴言をぶつけている。 お前が言うな

ルークを放置して崩落に巻き込まれて落ちてきたユリアシティからヴァンの策略を止めるために旅立つパーティーメンバーだったが、ティアは一人ユリアシティに残っていた。
ちなみにガイはティアとは関係なく、一度は他の皆と同行していたがベルケンドで彼らと別れ、ユリアシティを出るための洞窟で待っていた。
これは元々ユリアシティ出身だったために家があるためで、放置されて独り切りになった結果勝手に自宅で眠ってしまっていたルークをミュウと共に成り行き上保護していた(本人はルークの為に残った訳ではないと言っているが)。

そして、目覚めたルークが今迄の幼稚な行いや在り方を強く反省し『変わりたい』と決意を見せるが、
「貴方は分かっていない」と一度は突っぱねるもその証として断髪するのを見届けたティアは、彼の決意が本物か見定めるために彼に同行する。
もちろん断髪したからといって全てを水に流す事は出来ないため、直後はあまりルークに対して好意的とは言えず、
ルークの気を引き締めるために「私はいつでもあなたを見限ることができる」「思い上がらないで」等と警告していたが、
必死で行動するルークを見ていくうちに彼の決意を本物と確信し、彼を監視する視点から保護者のような視点に変わっていく。
同時に、レプリカであったことから卑屈な一面が見えるようになり、自分の命を軽視する彼を心配するようになる。

なお、このルークの決意を尊重して厳しく接したりした結果、当のルークからもとても強い人だと誤解を受けていたりする(ルークの日記参照)。
他にもいくつかエピソードが描かれているが、ルークを慰めようとした言葉が却って彼を傷つけたりと、料理同様にお世辞にも人付き合いは器用だとは言えない。

中盤以降、パッセージリング(大陸を支える巨大装置)の操作をするたびに起動キーとなる彼女に大量の瘴気が流れ込み*1、体が瘴気障害に蝕まれてしまう。
その事実を知ったルークは一度はパッセージリングの操作を止めようと言いかけるも世界規模の問題故言いよどんだのを見て、
寧ろ感情に流されず大局を見据え、自分を信じてくれた彼に感謝をすると同時に、瘴気で蝕まれる事への恐怖にはじめて彼に弱さを見せた。
発作は処方された薬で抑える事が出来たが、ある出来事で完治するまでの長い間この障害に苛まれ続けることになる。

アクゼリュス崩落が原因で瘴気が満ち、徐々に悪化していく世界を救うために行動した結果、
ルークが超振動を起こして数万人のレプリカと共に心中する事で瘴気を消し去るしかないと知った際には反対し、
彼が『それが償いになるなら』とそれを受け入れた時には「世界中が彼を英雄と賞賛しても、私は絶対に貴方を許さない(生きていてほしい)」と反発するも、
かつて彼が傷つく自分を止めなかったように、彼の決断を完全に拒否する事だけはしなかった。そして、生き残った時にはそれを涙ながらに喜んだ*2

ヴァンの策略を知った後にはそれを止めるためにルークたちと兄と戦う決意を固め、
最終決戦で訪れたホド…「エルドラント」ではかつての教官であったリグレットと対峙してこれを撃破。
ヴァンとの決戦ではユリアの残した譜歌を歌って援護し、ヴァンを倒すきっかけを作る。
そして、命をかけて世界を守るため、ヴァンが自らの体に封印していたローレライを解放するために崩壊していくホドに残るルークに『好き』という気持ちを伝え、脱出した(この告白は台詞が表示されずボイスのみ)。


ちなみに本名は「メシュティアリカ・アウラ・フェンデ」であり、ユリアの血をひく一族の末裔。
本来ユリアに連なる者しか歌えない、ユリアが残した譜歌を歌えるのもこのため。
ユリアシティで育ったのは崩落したホドに住んでおり、落ちた時にヴァンと共に生き残り、保護されたため。



以下は彼女が騎士団に入るまでの経緯だが、TOA原作のみならずファンダム2での設定も織り交ぜて解説する。

騎士団に入ったのも既に騎士団で活躍しているヴァンを隣で手助けしたい故。
しかしテオドーロやヴァンは否定的で、テオドーロは彼女の第七音素の素質はユリアシティのために活かしてほしいと諭した。彼女の強い説得で入隊は認めたもののヴァンは副官である六神将リグレットを派遣し直接指導させるという、
言ってしまえば依怙贔屓そのものなやり方を選んだ。
他の候補生と同じダアトでの訓練を希望していたティアは猛反発。訓練初日にボイコットをするもリグレットはティアの真意まで見抜いて一日中待っており、
それに根負けする形で訓練を受ける。
とはいえ六神将とのマンツーマンで訓練を受けてる…という事で他の士官候補生から色々嫌がらせを受けたりしたがリグレットの助言などでそれを克服、
過酷な過程を全て乗り越えてようやくダアトでの本格的な実地訓練にこぎついた。

しかしそこで担当教官となった六神将カンタビレとの反りが全く合わず成績は下落する一方であった。
ある日カンタビレへの不満を爆発させた時、ヴァンの真意を確かめるよう言われ彼の居場所を告げられ 訓練を無断で抜け出して そこに赴き
ヴァンのおそるべし計画を知ってしまう。
当初は彼の話術と兄の理想と現実の落差に狼狽していたが、 ある日自分の心を落ち着かせたいというだけの理由で再び訓練を無断で抜け出し
故郷のユリアシティに戻った処ヴァンとリグレットの密談を聞いてしまう。
兄のみならず憧れだった教官まで自分の知らない世界に居る事に愕然としつつもヴァンを問い詰め、
どうしても止めたいのならば自分を討てとヴァンの剣を押し付けられ、錯乱の末に彼を刺してしまう
最愛の妹に刺されても尚自分を顧みず不敵な態度を貫くその姿に、ティアの決意は固まる。
後日、毅然とした態度でカンタビレの元を訪れ大詠師モース直属の情報部への配属を希望し、その覚悟を買ったカンタビレはそれを承服。自分の左遷を了承する事を条件にティアを推薦してダアトを去った。
晴れて情報部所属として外殻大地での活動を開始、モースの「第七譜石の捜索」をこなしつつもヴァンを討つべくファブレ公爵家に赴くのだった。



なお、当初からヴァンに疑念を抱いていてそのためにファブレ家(結果的にルークを襲う事態になったが)を襲撃したり、
後にヴァンの計画を知っていたことが分かるのだが、その割に行動が妙に迷走している。
他にも経験豊かな兵士っぽい発言が目立つかと思ったら実はペーペーだったり、自身の言っていたことと反する行動をしたり、
アビスのメンツの中で最も分かりやすく「よく分からない」状態に陥っている。
本作の仲間も大体同じことが言えるのだが、開発期間が短くてイベントやら設定の整合性が取れなかったのだろうと思われる。

更に周囲のキャラ(とスタッフ)がやたらと彼女を特別視するせいで、好きな人も居る一方で、ヘイトが無駄に高まってしまったキャラである。
殊更にお祭りゲーでは、ジェイドと並んでやたらと他のテイルズキャラをこき下ろしたり持ち上げさせられたり所謂「踏み台」にしてしまう為、踏み台にされた作品のファンからの怒りを買っていた。

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最終更新:2024年03月18日 16:19

*1 パッセージリングを起動すると、地殻の第七音素と一緒に地殻に充満している瘴気まで大量に彼女の体内に取り込まれてしまう。

*2 ルークが超振動を開始する直前においても、声が裏返るほどの悲痛な叫びと共に止めようとしたことからも「やっぱり死んでほしくない」という本心がうかがえる。土壇場で発した辺り、その本心を押し殺し続けて限界になってしまったのだと思われる。