超時空世紀オーガス

登録日:2014/09/18 Thu 21:09:13
更新日:2024/04/17 Wed 00:51:26
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『超時空世紀オーガス』とは、1983年から翌84年にかけて毎日放送日曜午後2時から放送されていたテレビアニメ作品。全35話。


概要

ロボットアニメ・超時空シリーズの第2弾であり、『超時空要塞マクロス』の後番組である。
超兵器『時空振動弾』の影響により幾多のパラレルワールドがモザイクのように混ざり合ってしまった地球が舞台となっており、腕付きの戦闘機「ドリファンド」や脚付きの戦闘機「ガウォーク」など個性豊かなメカが登場するなどSF・異世界色が非常に色濃い作品。
アニメ制作は『マクロス』と後番組『超時空騎団サザンクロス』を手がけたタツノコプロではなく東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)となっている。

1993年にはOVAとして続編『超時空世紀オーガス02』が発売された。

主な登場人物

フリーダム・スペース・コープスに所属する青年で本作の主人公。19歳。
戦場にて未調整状態の時空振動弾を起動してしまったために、地球を平行世界が混ざり合う世界に変えてしまった張本人にして特異点。
時空振動弾を起動後、20年後の世界へとタイムスリップし偶然出会ったファクトリーと行動を共にする事となる。
かなりのスケベ男であり、うなされながらガールフレンドの名前を次々に口にしたり劇中で知り合った女性ゲストをナンパしたりする程。ただし本命には一途ではある。
ちなみに第一話冒頭が桂と当時の恋人とのベッドシーンなのは有名。

  • ミムジィ・ラース(CV:佐々木るん / 佐久間紅美(スパロボZ))
商業国家エマーンに所属する少女で現在は商船団「ファクトリー」の一員。
良家のお嬢様であり、婚約者も存在していた。
初めは桂に対して嫌な目を向けていたが、徐々に惹かれていく事となり最終的に彼の子を身籠る。
頭から二対の触覚が生えているが、これはエマーン人全体の特徴である。

  • モーム(CV:深雪さなえ)
とあるマーケットにて売られていたロボットの少女。
桂のワガママにより買われて以降はファクトリーの仲間となる。
ミムジィとは桂を巡る恋敵として(一方的に)ライバル視。
今で言うメイドロボのルーツにあたる(?)。

  • オルソン・D・ヴェルヌ(CV:鈴置洋孝 / 堀内賢雄(スパロボZ))
桂の親友であり、彼も特異点。
桂同様、タイムスリップをしたが15年後の世界と誤差が生じたために、桂との再会時には歳が離れてしまった。
当初は軍隊国家チラムに所属していたが、やり方に疑問を感じ脱走。ファクトリーへと身を寄せる事となる。

  • アテナ・ヘンダーソン(CV:勝井真沙子)
チラムに所属する女兵士。階級は少尉。
女でありながら、最新兵器「ナイキック」を駆るなど実力派折り紙付。
桂が彼女と戦う際に「まるで鏡の中の俺と戦ってるみたいだ!」と漏らしていたが…?


主なメカニック

  • オーガス
桂が乗っていた戦闘機「ブロンコII」とドリファンド「モラーバー」を組み合わせて作ったニコイチ可変機体
人型形態であるオーガロイド・巡行形態であるガウォーク・高速移動形態であるフライヤー・陸上移動形態であるタンクと4形態に変形可能。
現場で作られたハンドメイドミキシングビルド機体にしてはかなりの高性能であり、それを見込まれてか後にエマーン本国にてニコイチ由来の無駄部分を省き
始めからオーガスとして造られた量産型「オーガスII」も生産された程(ただしその高性能ぶりが一般兵には却って扱い辛く、リミッターが掛けられた)。
オルソンは最終的にオーガスIIのリミッターを解除した「オルソン・スペシャル」という専用機に搭乗する事になる。

なお、ブロンコIIのデザインは一言で言えばマクロス世界で言う所の「ガウォークファイター(腕の無いガウォーク)」であり、『マクロス』との繋がりが見られている。

  • ナイキック
チラムにて作られた最新鋭のガウォーク。
わかりやすく言えばチラム製オーガス。
一般兵機の他、アテナとオルソン用の機体がある。


評価

前作『マクロス』の作画が全体的に雑かつ不安定だったが、東京ムービー新社が手掛けた本作の作画は全編を通して高クオリティで纏まっている。
しかし、以下の理由から人気は前作『マクロス』と比べて劣っている。

  • メカの受けが微妙
主役機のオーガス以外は前述の戦闘機から腕・脚が生えたようなドリファンド・ガウォーク類が大半。
戦闘シーンも基本的にメカが滑空してミサイルを撃っていく程度で地味。
おもちゃ屋でオーガスの顔を見た子供が怖くて泣き出したという逸話がある程。

  • 世界観がわかりづらい
前作『マクロス』は「地球に攻めてきた巨人をアイドルの歌で撃退する」という分かり易いものだった。
一方で『オーガス』は「特異点と呼ばれる主人公が二大陣営から狙われつつ旅をしていく内に、やがて世界の真理を知り時空修復に向けての自覚を持つようになる」というもの。
一言で言えば革新的ではあるが前作以上に大人向けな題材であり、劇中で描かれた世界も様々な平行世界の人間たちが現れ、時には味方となり敵となるなどまさにごった煮状態であった。


スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦Z』にて初登場。
その特異な設定からか参戦前から「スパロボの最終兵器」と評価されており、実際『Z』では本作の世界観がベースとなっている他、続編の『第2次Z』『第3次Z』にも引き続き参戦するなど、Zシリーズの主軸となっている参戦作品の一つである。ネットラジオであるうますぎWAVEでも、設定のすり合わせが難しい作品を繋げる狙いがあった事が明かされている。

なお、続編である『超時空世紀オーガス02』は『Z』にて明らかに参戦フラグを立てておきながら結局参戦する事は無かった(一応会話で僅かに触れられてはいる)。音楽担当であるヒカシューの版権絡みで参戦が難しいのではと言われているが詳細は不明。



追記・修正は時空修復してからお願いします。

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最終更新:2024年04月17日 00:51