ニワカ雨ニモ負ケズ

登録日:2014/09/13 (土曜日) 16:33:56
更新日:2022/04/29 Fri 22:19:01
所要時間:約 3 分で読めます





君が笑った 明日は雨かい?

聡明な光が チカチカヒカル



「ニワカ雨ニモ負ケズ」とは、NICO Touches the Wallsの通算13枚目のシングルであり、
アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の13期オープニングテーマ。
使用された期間は第527話(2013年4月4日)から第552話(同年9月26日)まで。オリコンチャート最高順位は13位。

アーティスト:NICO Touches the Walls
作詞:光村龍哉、対馬祥太郎
作曲:光村龍哉
編曲:NICO Touches the Walls、Hajime Okano
リリース:2013年7月10日
レーベル:キューンミュージック


NICO Touches the Wallsと『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のタイアップは『Broken Youth』(6期ED)・『Diver』(8期OP)に次いで3度目。
対馬祥太郎氏の初作詞曲であり、タイトルも考案している。
対馬氏は『NARUTO』のファンであり、同作品を意識したような歌詞が散見される。
疾走感溢れる曲調と、韻を踏んだフレーズや諺を含んだ言葉遊びが特徴。

インタビューによると作詞作業は、対馬氏がデモ段階で光村龍哉氏が歌っていたサビを取り入れてまず1番の歌詞を書き、
それを光村氏が替え歌にして2番を書いてくといった感じに進んでいったらしい。


タイトルは宮沢賢治の『雨ニモマケズ』のにわか仕込みという意味ではなく、
単純に『雨ニモマケズ』から発展して「普通の雨よりも厳しい、突然降る激しいにわか雨に負けずに」ということらしい。


因みに、天気繋がりなのかカップリングはMISIAの『陽の当たる場所』のカバーとなっている。



曲もさることながら、やはりアニメファンから評価が高いのはオープニング・アニメーションだろう。

Flashを用いて作画をする、所謂WEB系アニメーターであるyamaこと山下清悟氏が絵コンテ・演出を手掛けており、
作画作業から撮影まで殆どの工程がパソコンのデジタル上で行われ、ほぼペーパーレスでの作業だったという。
制作にはyamaを筆頭にWEB系アニメーターが多数参加している他、実写の動きを打ち出すロトスコープも用いられている。


内容は五影やサスケのキャラクター性、の世界の輪廻する因果を背負ったトビ、トビの瞳術を振り払って立ち向かうナルト
五影とマダラとの決戦、九尾こと九喇嘛とナルトの和解が、
モノクロの世界観の中で、光る灯篭や千羽鶴、短冊を吊るした笹などの多数のメタファーを通して描かれている。

特に激しくカメラが動き回る中での五影とマダラのエフェクト満載の戦闘は鳥肌もの。
中でも水遁を使う水影のアップシーンが色々な意味で大人気。

コンピレーションアルバム『NARUTO SUPER SOUNDS』付属ブックレットに載っているyamaのコメントによると、
「何かを見ている時に“よく似た別の何か”を連想してしまうことがよくあります。
このOPには動物、機械、黒い短冊など、概念や印象を視覚化したイメージをたくさん入れてあります。
意味を考えるより先に、印象がリンクする感覚が伝わっていたら素敵です」
との事。

yamaは以前にも20期ED『バイマイサイド』にて絵コンテ・演出・作画・撮影をほぼ一人で担当しており、
もし未見であればこちらも是非チェックしておこう。
メタファーやモノクロな世界観で被写体を浮かび上がらせる演出などこのオープニングに繋がる要素が多く見られる。


以上の様に、NARUTOの世界観を更に昇華させたオープニングとして、近年の主題歌の中でも特に人気の高い一曲である。




追記・修正しなくちゃ 未来が変わってしまう前に


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最終更新:2022年04月29日 22:19