幻影帝国(ハピネスチャージプリキュア!)

登録日:2014/09/10 Wed 14:37:33
更新日:2024/01/27 Sat 14:51:03
所要時間:約 23 分で読めます





鏡に映る未来を最悪にしろ!





◆概要

世界中の幸福を憎み不幸を撒き散らすことを目的とする組織。
クイーンミラージュとディープミラーをトップとする。
本編開始より数年前にアクシアに封印されていたが、助けを求める謎の声を聞いたひめが開けてしまい侵攻を開始した。

現在「帝国」を名乗りながら元となる国の存在は示されておらず、侵略したブルースカイ王国の城を勝手に拠点としている。
その活動も大規模で、これまた1話時点で既に地球規模の侵略を行っている。

そのため、幻影帝国も世界規模で人類の敵として認知されている。
めぐみ達の住んでいる町・ぴかりが丘も1話以前から帝国の攻撃を受けており、随所に破壊と汚染の爪痕が残されている。

また本作では敵陣へ乗り込む手段が比較的早く確立しているが、代わりに幻影帝国に支配された地域ではプリキュアの力がほぼ無効化してしまう。


幻影帝国に支配されきった地域は住民が全員鏡の中に閉じ込められており、支配された地域内ではプリキュアの力もほとんど無効になってしまう。
(能力そのものは使えるのだが、非力なホッシーワにペシッと弾かれるほど効果が弱い)
そこをどう乗り越えるかが今後の鍵だろう。

幹部たちは人の心の隙から生み出されるサイアークを使役し世界を不幸にしている。
それに対抗すべく誕生したプリキュアの排除も目的の一環。



◆メンバー


●首領


幻影帝国臣民よ、愚かなるプリキュアを倒しこの世界の未来を最悪な物に変えるのよ!

幻影帝国を支配している女王。
勇気 優しさ 幸運をすべて幻と捉え、世界から「幸福」を消し去ろうと企む。
その関係でそれらを名乗るハピネスチャージプリキュア(特にキュアラブリー)を早くから敵視している。
頭部に黒いリボンを着け、背中には羽のようなものが生えている。
また頬には涙のような模様がある。

帝国なのに女王とはこれいかに。逆の前例はあるが。
眠りに就いている際、ブルーの夢を見ることがあるが…?


そうでなくてもプリキュアの愛のエナジーは不快らしい。
幹部達には「世界を不幸に染める」「プリキュアを倒す」以上の事を求める事は基本的に無く、各々の行動や趣味嗜好に口出ししたりもしない。
しかし自分の命令を破って勝手な真似をした者には上に立つ者として相応の怒りを見せ、映像越しでも分かる威圧感を与える場面も。
ファントムのことは信頼しているようで、無断でぴかりが丘を襲撃した彼への処罰はビンタ一発で済ませている。

1000年前に神と恋に落ちた巫女との関係も仄めかされているが…。

モデルは白雪姫の継母と歌手の「きゃりーぱみゅぱみゅ」。
みゆきのお母さんではない。

普段いる城の一室がやたらファンシーで前作のレジーナの部屋を彷彿とさせる。


●側近


ブルーはあなたを裏切ったのです
ブルーは倒されなくてはなりません

クイーンミラージュに仕える黒い鏡の精。
鏡の中には男性のようなシルエットと、赤く光る目と口が浮かんでいる。
クイーンミラージュのメッセンジャーとしても動く、幹部達の上司のような存在。

中にはブルーによく似た男性が入っているらしいことが示されている。

現時点で「プリキュアは殲滅する!」とは言わないが……?

モデルは恐らく「白雪姫」の鏡や「ファウスト」のメフィストフェレス。
クイーンミラージュをそそのかしているかのような行動も…?



●幹部

今作の幹部たち。
非常に細かい設定や共通点があった前作の幹部たちとは違い、モデルもイメージも統合性がない。
これはまず最初にカビの生えた世界やお菓子に変えられた世界という「不幸のエリア」から描き、その後そういった景色を好んで作りそうなキャラとしてデザインされたため。
それぞれのイメージカラーのサイアークを使役し、世界中に不幸をばらまいている。
戦闘面ではファントム以外は正直言って微妙
一応、人並み以上の実力はあるようだが、29話ではオレスキートリオが危うく浄化されかけた。

作中で登場した幹部は以下の五人だが、2話ではマフラーの色は不明だがエジプトを炎だらけにしたサイアークや大都会にゴミを降らせたサイアークや森をガスだらけにしたサイアークが登場していた為、この他にも世界各地に幹部が居たと思われる。
最終的に姿すら見せないまま各々プリキュアに負けて浄化されたようだが。


  • ナマケルダ (CV:金尾哲夫)
恋とは面倒くさいものなのです。苦労したのですよ、私は

若芽色の髪をした紳士風の幹部。モチーフが前作の野心家グラサン親父と被ると言ってはいけない。
触角の生えたシルクハットと緑色のフロックコートが特徴。
語尾に「~ですぞ」「~ですな」と付ける。

努力や友情を毛嫌いしており、何より自身も仕事中に怠けることを愉しみとしている
仕事をサボり音信不通になることもしばしば。

暗くてジメジメしたカビの中を好み、若芽色のマフラーをしたサイアークを使役して、周囲にカビを蔓延させる。
飯を食うのもめんどくさいらしく、ゆうこ=ハニーにとっては天敵。
自身が戦うのはめんどうだという理由で、戦闘はチョイアークやサイアークに任せている。
1~2話では真央、16話では増子、25話ではりん、更に27話では誠司と、プリキュアの身近にいる人物をサイアークの素体に選ぶ傾向があり、かなり陰険でえげつない。
特に誠司のやる気に目を付けていたオレスキーから誠司サイアーク化の権利を横取りするな。

12話の野球回では珍しく熱い面を覗かせ、試合でラブリーが勝利した際は潔く敗北を認め、立派に浄化されるようサイアークに促した。
『面倒事が増えて退屈しませんぞ!』という台詞から、怠け者の一面の裏には情熱家の側面も見え隠れし始めている
そのせいか、8話では全く出撃していなかったようだが、
16話ではオレスキーやホッシーワと同様にハピネスチャージプリキュア以外の海外のプリキュアを襲撃している。
もっとも24話ではホッシーワともどもオレスキーに呼び出されていたが、オレスキーの特訓に付き合うわけではなくホッシーワとともにバカンスを楽しんでいた。
そして25話ではりんに、27話では誠司に、32話ではいおなにやたら恋愛事に関して「面倒なだけ」とやけに食いついており、恋愛事で相当に根深いトラウマがある模様。

いつもステッキを所持しているが、このステッキは飛び道具が出る仕込み杖である。だが、これを初めて劇中で使用したのは20話。
しかも、ラブリーとホッシーワが戦っている隙をついての攻撃であり、怠け者らしいと言えばらしいが…駄目だコイツ。

モデルは「アリとキリギリス」のキリギリス。



ち~っとも楽しくな~い! ぜ~んぜん癒されな~い!

水色の髪を縦ロールにした高飛車な女幹部。モチーフが前作のアシンメトリーな服を着たグラマー美女と被ると言ってはいけない。
リンゴ模様のついた大きなベレー帽と桃色のゴシックロリータのドレスが特徴。
自称「高貴な貴婦人」だが、「欲深き貴婦人」とも呼ばれている。

不幸な声を聞きながら味わう不幸な味のスイーツが好物。
野蛮な行為が嫌いという理由で自分では直接戦わず、戦闘はチョイアークやサイアークに任せている。
桃色のマフラーをしたサイアークを使役して、周囲の物や人の不幸を菓子に変える。
同じ幹部のナマケルダとは特に仲が良いわけではないが、オレスキーの暑苦しい俺様ぶりには揃って辟易としており二人で愚痴を言い合う事も。

5話ではストレートヘアを披露し、それが可愛いと話題になった。

10話ではキュアハニーと歌のデュエット…もとい対決をした。歌詞はパク(ry…替え歌。歌唱力は普通にある。
召喚バンクは歌手の姿で披露された。これもまた可愛いと評判である。

24・25話では水着姿を披露した。なかなかに着痩せするタイプだが、残念ながら胸の谷間は髪の毛で隠されていたから見えず。

実はボンバーガールズプリキュアにライバル意識があるらしく、8話と16話において彼女たちを倒すためにサボテン型サイアークを送り込んでいる。
しかし、2連敗した上に同じモチーフのサイアークを使うあたり、幹部の中でも最も学習能力が低いと思われる。

プリキュアに対しては敵対心と同時に憧れに似た感情を抱いているかのような言動もある。
そして「幸せ」に対しても嫉妬と同時に心の奥でどこか憧れているかのような節も見受けられる。
あとやけに「(食べ物を)独り占めしたい」事にこだわる所から、かなり貧しい思いをした過去を背負っているのではとも言われている。

いつもパラソルを所持しているが、このパラソルはビームが出る仕込み傘である。だが、これを初めて劇中で使用したのはナマケルダと同じく20話。やはり駄目だ。

モデルは「マリー・アントワネット」。そして「20代中盤の結婚できないOL」や「やたらオシャレに気合いを入れる人」。いろいろ盛り過ぎかつ混ぜ過ぎじゃない!?

ちなみに10年前はディープミラーのサーガでレジェンズクラブの部長だったらしい。更に8年前元ダークフォールの少女戦士コンビの片割れおよび彼女らに救われた小妖精コンビの片割れでもある。
ついでに「元ダークフォールの少女戦士コンビが4年前桃キュアの祖母1年前元ジコチューのプリンセスともども10周年記念メッセージに登場するならホッシーワは中盤で退場するのでは!?」と思われたが、10周年記念メッセージは正規のプリキュアのみだったので前述した4人の挨拶は無いかつホッシーワ退場も他のレギュラーたちとほぼ同じ時期だった。


ぬるい幸せよりも、俺様は一番になることを選ぶのだ!

軍人の格好をした体格の良い幹部。ブルーの説明によるとナマケルダやホッシーワとともに「アクシア」に封印されていた幹部の一人。
黄色の軍帽と将校服を着用し、多くの勲章を身に付けている。
OPの時点からいたが、1話の冒頭では顔見せのみであり、本格的な登場が8話とやや遅めだった。

かなり自己中心的でナルシストな性格。
勲章は自分お手製らしく、戦いに勝つたびに自分で作っているらしい。
力押しかと思いきや、かなり頭のいい一面もある。
だがナマケルダとホッシーワと違い、自己中な部分を除けば極めて誠実であり、
クイーンミラージュに対して素直に接する上に任務も真面目にこなすので、どこか憎めない愛すべきバカ枠。
ホッシーワからは「面倒くさ男」と陰口を叩かれている。
なおファンクラブを作っているらしく、年会費は800円。安い。

戦闘時は黄色のマフラーをしたサイアークを使役して、周囲を廃墟に変える。
最終決戦までの戦闘はチョイアークやサイアークに任せるのがほとんどで、オレスキー自身1人で戦うことは全くといいほどなかった。そのせいか、オレスキー自身が最終決戦でパワーアップする前の素の戦闘力はかなり怪しい。
24話では自分の配下のチョイアーク達と共に特訓に勤しんでいたが、なぜかナマケルダとホッシーワも特訓につきあわせるわけでもないのに連れて来ていた。

14話では勝手に「オレスキートリオ」をナマケルダとホッシーワとともに結成して、真央たちを庇う卓真の姿を羨ましがったり、
ハニーの「ハマグリ一緒に食べませんか?」と言うお誘いを「いいのか?」一瞬嬉しそうに受けようとする(その後、「そ、そうは桑名の焼き蛤だ!」と懐かしいネタを披露した)など、
心の中では他人に認められたい心を許せる仲間(友人)が欲しいといった願望があるようにも見える。
同僚の2人が自分より弱いくせにヒネクレ者で、ライバル視しているファントムが自分より目立つうえにクイーンミラージュの寵愛を奪った形になってしまったので、ファンクラブの件を含めると薄々「自分は本当は孤独である」と感じ始めているのかもしれない。
19話ではファンクラブを作ってるのに「仲間など不要」と矛盾していることをやけに言っている。それも逆に言うと孤独で寂しい内面を表していると言える。
さらに36、37話では「信じていると裏切られる」「一番でないと見向きもされない」と過去の悲しいトラウマを思い出しつつあるようで…?
ちなみに誕生日がめぐみと同じらしい。


昔はスコンブさん雑魚の融合体だったそうな。あと、なぎさパパも。
17話では盛大にやらかした。無駄無駄無駄ァ!!


  • マダム・モメール (CV:浜田賢二)
モーメモメー♪ 揉め事は最高ねー♪

28話にて初登場したオカマの幹部。前作の嫉妬モチーフの幹部と被ると言ってはいけない。
典型的なオカマ口調でしゃべり、青ヒゲを残した顔で紫の髪、薄紫の開襟シャツと白いスラックスを着ている。
紫色のマフラーをしたサイアークを駆使して、周囲を氷の世界に変える。
ふざけた風貌や口調とは裏腹に、人々を内輪もめさせ、争わせる事で悦ぶサディスト。

現在の任務はハワイなどの南国を氷漬けにすることであり、未だにぴかりが丘は襲撃していない。
彼の登場はかなり遅いが、2話の冒頭にて南国を冬の世界にしているシーンで彼の存在は示唆されていた。

次回予告時点でインパクトありまくりな外見から「すべて持ってかれた」「クレヨンしんちゃんに出てきそう」などとネタにされた。


  • ファントム(CV:野島裕史)
鏡に映る未来を最悪で満たせ!

幻影帝国最強の幹部で、赤い髪の青年。
白いコートを着用し、左腕にガントレット、腰背部にダガーを装備している。
「プリキュアハンター」の異名を持つ殺し屋で、心酔するクイーンミラージュのために世界中のプリキュアを始末して回る。
キュア粒子反応を確認して破壊するわけではない
彼が支配した地域は赤紫のクリスタルが覆い、文字通りの死の世界となる。

13話から本格的に登場したが、1話の冒頭から顔見せしており、本編開始前からキュアテンダー他数多くのプリキュアを始末している。
仲間内では「働き者」(ナマケルダ)、「キザで食えない」(ホッシーワ)、「自分より目立つ」(オレスキー)という理由で快く思われていない。と言うより、ファントム本人もこの3人を歯牙にもかけていない。
ブルーのことを憎悪しており、抹殺を目論んでいる。

普段は自分自身で戦い、あのキュアフォーチュンをも圧倒する程に強い。通常時は素手で戦い、ダガーは本気を出す時にしか抜かない。
プリキュア達との戦いでは捕縛光線で動けなくし十分に絶望させた上で衝撃波で狙い撃ちにして始末するという、
良く言えば堅実、悪く言えばかなり卑怯な戦法を使う。

白いマントのサイアークを使役する。剣に放たれた光を浴びた人間を手当たり次第にサイアークにするというチートっぷり。
現時点ではブルースカイ王国を直接滅亡させたのも彼だと思われる。
その力を用いて21話でぴかりが丘を襲撃し、大量のサイアークを生み出した。
単独で追ってきたフォーチュンを自身が封印したプリキュア達を閉じ込める異空間「プリキュア墓場」へ誘い込み、
22話で彼女のプリカードを燃やして変身不能にまで追い込むが、真のプリキュアに覚醒したフォーチュンに圧倒された。

ミラージュに助けられた後、ビンタを喰らってしばらく謹慎していたが、30話にて再出撃を許される。
この時にラブリーの影を奪い、ラブリーを闇堕ちさせたような「アンラブリー」というプリキュアに女そ…変身。
これによりホッシーワの存在意義が余計に無くなった。
引き抜いた電柱を武器にして振り回す圧倒的な戦闘力とラブリーのコンプレックスを見せつける精神攻撃で彼女を追い詰めた。

31話にてプリキュア・ハピネスビッグバンを受けまともに歩けないほどの傷を負うが、ゆうこの看病によりある程度回復した。
その際ゆうことフラグを建てたが…!?

モデルは恐らく「オペラ座の怪人」のファントム。
なお、装備しているダガーのモチーフは「モンスターハンター」のアイテムとのこと。形状から見て独龍剣であると思われる。



●モンスター


いらっしゃ~い
来い来い
カモーン!!

サイアーク!


  • サイアーク (CV:増元拓也)
サイアーク!

幹部が生み出して操る怪物。というよりはロボ。
人間を鏡の中に閉じ込めて誕生する(一部例外あり)。
人の心の隙から生まれる。ネガティブな感情はもちろんポジティブな感情も対象になり得るため割と対策が難しい。
誕生までの経緯の汎用性が高いからか、いつの間にか登場する話も多い。
どことなくロボット的な手足にサングラスとマフラー(使役する幹部によって色が異なる)を身に着けた人型をしており、元になった人間に関連する装備を装着している。
また幹部の命令無しでも自発的に行動したり、下記のチョイアークを指揮したりとある程度の知能を持ち合わせている模様。

普段は「サイアーク!」しか言わず、浄化されると「ゴクラ~ク……」という言葉と共に消滅する。
同時に鏡に閉じ込められた人も解放される。
封印されたプリキュアもサイアークの素体になってしまう可能性もあるが、現段階では不明。

サイアークを召喚するバンクでは、幹部たちの狂気に満ちた表情が拝める。

ファントムのサイアークは頭部に角が生えており、白いマントと主人と同じデザインの籠手(ピンク、緑、黄、紫、青、白、赤の7色)を装備し、
サングラスが仮面のようになっている。
しかも周囲の人間を手当たり次第にサイアーク化させる。タフさと数が多さでラブリーたちを苦戦させたが、
ハニーによって一斉浄化されていることからタフではあるが量産故か強さはあまり高くない様である。
しかも、22話ではあっさりと一掃されており、完全に設定負け、量産型の悲しい性を見せている。
見た目は1話の冒頭でナマケルダの作った個体の強化版と言った感じだが、立場的にはチョイアークの強化版と言った感じである。

なお、青色のマフラーのサイアークはクイーンミラージュのサイアーク。15話では幻影帝国の本部にてオレスキートリオの支持を受けていただけで召喚主は分からなかったが、最終決戦にてクイーンミラージュが世界中の一般人を素体にして大量に発生させた。

また8話ではマフラーの無いサイアークがキュアアールに倒されていた。


  • チョイアーク
チョイーッ!
幻影帝国の戦闘員
プリキュアシリーズでは『ハートキャッチプリキュア!』のスナッキーから4年ぶりに登場する戦闘員でもある。

見た目はサイアークのミニチュア版と言ったところで、黒タイツ姿にサングラスを装着している。何故かデブがいる。(戦闘員のお約束からか?)
「チョイー!」という叫び声を発するが、8話の台詞からして普通に話すこともできる模様。

戦闘力としては、プリキュアでなくとも武術の心得がある人間なら戦える程度だが、手からビームを発する能力を持つ。倒しても倒してもゾンビみたいに復活する。
なお、プリキュアの技の際はなぜかつられて踊る


●その他

映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナに登場する敵。
不幸を力に変え、黒い糸を操る能力を持つ。それを利用して幻影帝国の他の幹部同様サイアークを作り出し、ドール王国とプリキュアを襲撃する。
なお、その性質上人間を利用せずにサイアークを作れるため、浄化されても黒い糸さえ残っていれば何度でも復活できる。




追記・修正はチョイアークにでもお願いします。
















以下、ネタバレ












思い出せ…お前の怒りと悲しみを!!




ディープミラー/レッド
クイーンミラージュと幹部を洗脳し、裏で動かしている今作の黒幕兼ラスボス
表向きは慇懃で物腰柔らかな態度を取り、クイーンミラージュの忠実な部下を装っているが、その本性はプリキュアの黒幕史上でもトップクラスの


ド外道。


ミラージュにはさんざん嘘を吹き込んで彼女のブルーへの憎悪を煽り、38話にて彼女にキュアテンダーを洗脳させ、姉妹同士で殺し合い(プリキュアバトル)をさせるというゲスな行為を仕向けている。
その計画が失敗すると、せっかくミラージュとブルーと和解しかけたところに横槍を入れ、彼女に鏡の奥で笑いながら再洗脳を施しているなど、鬼畜極まりない。

フォーチュンの浄化技で浄化されかかったオレスキー達には再洗脳することで実質無効化するなど、恐るべき力を秘めている事もうかがえるが、
自分の手は決して汚さず、洗脳したミラージュ達を操り人形同然に利用して悪事を働かせている様は、
非常に悪質で外道であり、まさに吐き気を催す邪悪である。

ミラージュを洗脳しているシーンでは、鏡の中のシルエットが悪魔の羽根を思わせる凶悪なものに変化している。


ラブリーとミラージュの対決も余裕綽々で高みの見物を決め込んでいたが、自身の鏡を砕かれ、ミラージュも浄化されるという予想外の事態に憤慨。
赤いマフラーのサイアークを使役し、遂に自身の手で侵攻を開始する。
まずは自身の最大の邪魔者であるキュアラブリー/愛乃めぐみに目をつけ、ミラージュの後釜として洗脳しようとするも、誠司の叫びにラブリーの心が反応し、憎しみの心に打ち勝ったため失敗。

そして今度はラブリーを抹殺すべく、"ある人物"に目をつけ…

赤いサイアーク、赤いチョイアークを大量に召喚し、そして地球に「紅い星」を激突させ、全世界、並びに地球そのものを滅亡させようとしている。

正体はブルーの実の兄
38話にて鏡の奥の様子が映し出された時はブルーと瓜二つの後ろ姿が確認でき、43話では遂に全身の姿が明らかとなった。
その姿はVネックのシャツに赤いズボンという何ともカジュアルかつラフな服装をしており、髪と肌の色以外はブルーと瓜二つ。
45話からは赤を基調とした戦闘服に着替えている。

「紅い星」こと惑星レッド(火星?)の神だったが、惑星レッドの住人は戦争で一人残らず絶滅してしまい、未だ繁栄し続けている地球を妬んで侵攻したことが明らかになった。
ぶっちゃけ完全な逆恨みである。

フォーエバーラブリーとの最後の戦いにて、自身も愛の感情を捨てきれていない事を見抜かれてしまい、敗北。
弟とミラージュと共に、惑星レッドを再興する旅に出た。
正直、ほとんど勝ち逃げである。

なお、アクシアに封印されていた闇そのものでもあること、劇場版に登場したブラックファングは彼の分身である事が示唆されている。

裏モチーフは旧約聖書に出てくるアダムとイブの子であるカイン。
彼は双子の弟・アベルに嫉妬して人類最初の殺人を犯すという罪を持つが、さすがにレッドはブルーを殺しはしなかったようだ。





◆クイーンミラージュ
実は彼女はディープミラーに洗脳されている傀儡の首領。

その正体は普通の人間であり、300年前に神(ブルー)と恋に落ちたぴかりが丘神社の巫女。
そして300年前のプリキュア「キュアミラージュ」。めぐみ達の大先輩である。
ブルーと共に「闇」と戦いアクシアの正体であるシャイニングメイクドレッサーで封印に成功した。
関係あるかは不明だがシャイニングメイクドレッサーやプリキュア・ハピネスビッグバンの演出にはリボンマークがついた赤い装飾が登場している。

当時から神であるブルーとは親密な仲であり、ブルーもまた彼女のことを愛していたが、「強大な敵」との戦いの後、彼女だけ特別視する訳にはいかないと彼女の思いを突き放してしまった。

その後、深い悲しみのままディープミラーに洗脳されて闇に堕ち、他人の幸福を憎むクイーンミラージュになってしまう。

ブルーに対してはディープミラーの洗脳もあり、強い憎悪を見せ、話し合う気はない。
対するブルーは(めぐみたちの助言もあり)何とかして和解しようとしているが…。
しかしながら、彼女の使役するサイアークのマフラーの色が青色なのは、彼女がブルーへの思いを断ち切れていない事の証でもある。

43話でラブリーと激しい戦闘を繰り広げる。圧倒的な力でラブリーを追い詰めるも、説得によって正気に戻る……が、ディープミラーに再洗脳されてしまう。絶体絶命かと思われたが、イノセントプリフィケーションによって浄化され、本来の姿に戻ることが出来た。

その後は最終決戦にてキュアテンダーと世界のプリキュアとともにキュアミラージュとして戦い、ブルーと共に惑星レッドに旅立った。

戦闘時には4枚の黒い羽が生え、服も胸元が大きく開いた堕天使を彷彿とさせる姿に変化している。さらに再洗脳時には逆立った髪・黒焦げの体・ボロボロの衣装とスーパーサイヤ人っぽくなっている。



◆幹部
今作の幹部の正体は、「過去に辛い目に遭い、ディープミラーに洗脳された人間」

上記の通り、幹部は
  • ナマケルダ→恋愛など面倒くさいと言ってるくせに「面倒事が増えて退屈しませんぞ」と言っている
  • ホッシーワ→何もかも独り占めしたいと言ってる割にプリキュアに憧れていると思わしき描写がある
  • オレスキー→ファンクラブを作ったりオレスキートリオを結成したくせに「仲間などいらない」と言うなどと、矛盾した二面性がある事が見受けられる。
そしてディープミラーに再洗脳された際「思い出せ、お前の怒りと悲しみを!!」と唆されている事から、クイーンミラージュと同じく心に深い傷を負っている事がうかがえる。

過去から実質タイムスリップに近い形で現代に来ているクイーンミラージュとは違い、34話でのナマケルダのセリフから、素体となったのは現代の人間である事が確定している。

三幹部は「シャイニングメイクドレッサー」の必殺技「プリキュア・ハピネスビッグバン」を浴びて以来、次第に自らの過去を思い出しつつある様子。
そして37話にて、三幹部はディープミラーからも遂に見限られてしまい…

42話にてプリキュア達と最後の直接対決を繰り広げるが、完全敗北。
光となって消滅した…。
その時は今までの弱さが嘘のような戦闘力を発揮していたが、ディープミラー(レッド)が力を与えたものと思われる。
恐らく、本体はディープミラー(レッド)によって鏡に閉じ込められてしまっていたものと思われる。サイアークと似たような存在だったのだろう。

その後長らく安否が不明だったが、最終話にてそれぞれベースとなった人間が元気に過ごしていることが明らかになった。
ちなみにナマケルダは「生瀬」という名の会社員、ホッシーワは「」という名の保母、オレスキーは警察官であった。
オレスキーは身体能力をレッドに狙われた可能性があるが、他の2人は幹部の素体に選ばれた理由が分からない。

なお、劇中では描かれていなかったが、マダム・モメールら海外にいる幹部たちも三幹部と同様にディープミラーに洗脳されて本体を鏡に閉じ込められていた可能性が高い。
レッドの浄化後は世界に散らばった幹部たちも元の人間に戻った模様。

ある意味では、彼らもまたディープミラーの被害者であると言えるだろう。



◆ファントム
その正体はクイーンミラージュがキュアミラージュだった頃のパートナー妖精「ファンファン」。
すっかり豹変してしまった主人に心を痛め、彼女の笑顔をもう一度見たいが故に汚れ役を引き受けるようになった。
つまり他の面々のように洗脳によってではなく、自らの意思で悪の道を選ぶことを決意したのである。
キュアハニーとの最後の対決で心が揺らぐが、直後にディープミラーに再洗脳されて暴走。
最後は「プリキュア・イノセントプリフィケーション」によって浄化。本来の姿となり、自らのやり方が間違っていたことを悟る。
そしてキュアフォーチュンとも和解し、ハピネスチャージプリキュアに協力するようになる。

ゆうこは昔飼っていた犬と彼を重ねており、彼も怒るどころか巫女姿のキュアミラージュ(若干下からの構図)を思い出したため、その時から伏線はあった。

最後の戦いの後は大森ごはんにて料理の勉強をしている。プリキュアを封印する力はディープミラー(レッド)に与えられたものだが、人間体には最初から変身できる模様。



◆チョイアーク
その正体は幻影帝国の支配下におかれたブルースカイ王国の国民たちの成れの果てであると思われる。
(実際、43話にてブルースカイ王国が解放されてからは一切登場しなくなった)
その後、登場した赤いチョイアークはそれらとは全くの別個体である。






以下、更なるネタバレ




氷川まりあ/キュアテンダー(CV:小林沙苗
37話にて、「対ハピネスチャージプリキュア用の切り札」として洗脳された状態で突然いおな達の目の前に現れる。
その姿は元の面影を残しつつも、クイーンミラージュと同じ蝶の意匠がある。「ダサい」とか「変な格好」とかは禁句な。
表向きはクイーンミラージュに操られているということになっているが、その紅い瞳からしてもその裏にいるのはディープミラーであることは火を見るより明らかである。
思うように戦えないハピネスチャージプリキュアたちを圧倒したが、いおなの姉への想いに応えたシャイニングメイクドレッサーの新必殺技「プリキュア・イノセントプリフィケーション」によって浄化。無事にいおなの元に帰ることができた。

洗脳された状態ではあるが、今作にて遂に「プリキュア同士の戦い」というプリキュアタブーが完全に破られることとなった。
その事実はまりあ自身の心に深い影を落としており、
39話にて償いのために日本を離れ、アメリカの両親のもとで暮らしながら世界各地のプリキュアをサポートする旅に出る。

そして46話では世界中のプリキュアと共にラブリー達の危機に駆け付けた。


追記・修正は自分の心の傷と向き合える人がお願いします。





以下、今作最大のネタバレ。






相楽誠司/ダーク誠司(CV:金本涼輔)
45話にて登場した、幻影帝国最後の幹部でレッドの新しい部下。
レッドに「憎しみの結晶」を植え付けられ洗脳された、最後の刺客。
TVシリーズ初となる味方キャラクターが悪堕ちして敵になった(男性キャラの洗脳は5gogo映画のココが存在する)

フレッシュプリキュア!』のラビリンスの幹部たちを彷彿とさせる姿となった。
実質的には能力はプリキュアのそれとほぼ同じ。
かつての仲間であったプリキュア達、そして愛するめぐみことキュアラブリーと激闘を繰り広げる。
元々格闘技の素質のあった誠司だけに、ファントム以上のぶっ飛んだ戦闘力を発揮。
(彼女たちに迷いがあったとはいえ)あっという間に変身解除に追い込み、絶望のどん底にたたき落とした。

特にラブリー=めぐみには容赦がなく、レッドの言葉では彼の心の奥にあっためぐみへの憎悪が力となっているらしい。
しかし、それは愛情と裏返しの感情であり、お互いの本心を曝け出したことで心が揺らぎ、「プリキュア・イノセントプリフィケーション」を敢えて受けて憎しみの結晶を浄化させた。

ちなみに、担当声優はこのキャラクターが初レギュラーなので最終ボスの前座を新人声優が勤めることになる。




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  • ※日曜朝8時30分です。
  • チームワーク皆無
  • ひどい動機←黒幕のみ

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最終更新:2024年01月27日 14:51