ホセ・メンドーサ

登録日:2014/09/09 (火曜日) 20:26:33
更新日:2024/02/29 Thu 09:39:07
所要時間:約 4 分で読めます





あしたのジョー』の登場人物。
CV:宮村義人・岡田眞澄(劇場版)

【人物】

メキシコ出身のボクサーで、世界バンタム級チャンピオン。
「コンピューターつきファイティングマシーン」と呼ばれる完璧な技術と、必殺のコークスクリューパンチを使った強打を併せ持ち、
「キング・オブ・キングス」と呼ばれる最強の男。強さだけではなく健康管理も怠らない。
家族に愛情を注ぐ紳士でもあり、ジョーのあまりの無作法に怒り、素手で殴り倒した事もある。


【活躍】

初めてジョーと顔を合わせたのはカーロス戦以降、連勝を重ねていたジョーの祝賀パーティー。
前触れもなく突然現れ、その場にいた者達を驚かせた。
軽くジョーの肩を叩いてその場を立ち去り、目的も不明だったが、ジョーの肩にはアザが残されており強烈な印象を残す。

ハワイに遠征に来たジョーと再会し、ジョーの防衛戦を観戦。その際、「つぎはおまえさんの番だ」と挑戦を受ける。
その一週間後、今度はホセが試合を行い、観戦に来たジョーに見せ付けるかのように、
階級が上のフェザー級の選手相手に一分間好きなだけ打たせるという驚くべきパフォーマンスを見せる。

そしてダメージなどないと言わんばかりに1ラウンドでKOし、
打たれ弱いという強打者特有の弱点*1に望みを持っていた段平らを驚愕させる。
この試合はジョーにも強い印象を残し、ハワイから帰国する飛行機の中でうなされるほどだった。

月日は流れ、遂に日本武道館で世界タイトルマッチが行われることになり、両者の激突が実現。
始まった試合は序盤から一気呵成に突撃するジョーを軽くあしらい、的確にダメージを与えていく。

早くも第3ラウンドでセコンドからKOの指示が出るほど攻め立てるが、第4ラウンドでリングサイドに現れたカーロスに驚き、反撃を許してしまう。

すぐに立て直し反撃するも、今度はジョーが目に異常を起こし、
矛先がずれたために紙一重の防御が仇となり連打を受けてしまい、続く第5ラウンドでは遂にダウンを奪われる。
そしてホセは、完璧と自負する自らの防御が破られた事に動揺し始めていた。

第6ラウンドで、ジョーに試合の中で唯一の弱点である打たれ弱さを見破られてしまう。
かつてハワイでやった「好きなだけ打たせる」パフォーマンスは、相手の両肩に手を置き、ガードもできない無防備な状態で一見派手に殴らせているように見えるが、
実際は、相手は強く肩を掴まれているため力が入らず、その状態で放たれたパンチを受けても全くこたえないというトリックだったのだ。
同じように肩を掴まれ、トリックを実証する羽目になってしまい、さらにダウンを重ねるがジョーの死角に回り込んで何とか持ちこたえる。

それからは落ち着きを取り戻し、必殺のパンチを幾度も叩き込み試合を優位に進めていく。
しかし、何度倒しても起き上がってくるジョーに対しホセは次第に恐怖を感じ始めていた。

13ラウンド、遂に恐怖が極限に達し反則を犯すという暴挙に出てしまう。
迎えた最終ラウンド、恐怖を振り払うかのように突進し、コークスクリューの連打で猛攻をかける。
が、それでもジョーは倒れず、反対にクロス・カウンターやトリプル・クロスカウンターというかつての必殺パンチを食らいダウン。
その後はお互いに壮絶な打ち合いを演じ、試合は終了。判定に持ち越される。

判定の結果、ホセは勝利するが、心身ともに打ちのめされ尽くした彼は白髪になってしまっていた……。



ジョーの最大にして最強の目標として登場したキャラ。
ジョーがなぜホセをこれほど強く意識していたのは明らかではないが、
ハワイで「カーロス・リベラを破壊した男だなんて得意になってポスターに使う神経が気にくわない」と話しており、
自分と同じ本質を持ちお互いに親友と認めたカーロスの敗北を自らの敗北と同様に受け止めていたのかもしれない。

「打たれ弱い」という弱点を持っているが、実のところ肉体的な打たれ弱さというのは さほどではない 。ホセの「打たれ弱さ」に活路を見出したジョーだが、程なく撤回し、「ホセは完璧なボクサーだ」「(打たれ弱いと思わなきゃ)やってられなかった」と吐いている。
むしろ作中では 精神的な打たれ弱さ が強く表現されている。
カーロスが現れた時には驚きのあまり試合中だというのに手を止め、防御が破られた時にはショックを受け動揺、
自身が優勢にもかかわらずジョーの有効打が増え始めると焦ってジョーのペースにハマりだしたり、
終いには何度倒しても立ち上がるジョーに恐怖し、半狂乱で肘打ちといった反則行為をしたり、クロスカウンター→トリプルクロスカウンターの大技の応酬を食らったりしている。
終盤でペースをやや取り戻すものの目立った結果は出せず、前半の圧倒がなければ判定勝ちも危うかった状態であった。

ホセの特徴として、あくまでホセはプロボクサーという「スポーツ選手」であり、生活のため、家族のため、富と名声のためにボクシングをしているという点がある(むしろそれが普通なのだが)。
あくまでボクシングは手段であり、家族との人生があるホセには、
ボクシングそのものが人生であり、全てをボクシングにかけたジョーの姿勢はとても理解できなかったのだと思われる。


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最終更新:2024年02月29日 09:39

*1 普段あまり打たれないうちに倒してしまうため