神虎/鋼髏(コードギアス)

登録日:2014/09/08 (月) 20:26:22
更新日:2021/11/28 Sun 16:39:07
所要時間:約 5 分で読めます




コードギアス 反逆のルルーシュ』及び『R2』に登場するナイトメアフレーム(KMF)。
開発系列上の関係性は薄いが、どちらも中華連邦を代表する機種なので併記する。


目次





神虎(シェンフー)



道理無き者などに!

機体データ

型式番号:XT-409
所属:中華連邦
全高:4.53m
全備重量:9.33t
推進機関:ランドスピナー
飛翔滑走翼
武装:
フーチ型スラッシュハーケン×2
巨大中国刀
天愕覇王荷電粒子重砲
巨大青竜刀

パイロット:黎 星刻


機体解説

ラクシャータ・チャウラーがインド軍区で開発していた機体。
技術的には第7世代相当とされる。
紅蓮と同時期に開発された物だが、試作機としての側面から紅蓮・月下などに代表される日本製KMFとは違う設計概念で開発が進められたため、機体構造やプロポーションに関してはどちらかというとブリタニア製のKMFに近いものとなっている。


京劇の仮面を模した頭部前面や頭頂部にある弁髪のようなパーツが特徴。
頭部には情報統合処理集合体を内蔵。外部センサーは仮面の目の部分ではなく、その周りにある五つの赤い模様の部分。
サザーランド等とは異なり開閉展開機構によって外部に露出しなくても高度な情報取得が可能。

紅蓮系に搭載されたラクシャータの代表的な技術である輻射波動機構は無いが、武装は独特かつ強力な固定火器類を備え火力が高い。
加えて本体の運動性能も優れており、近距離戦でも並以上の攻撃性能を発揮する。
両肩端には実体の固定シールドを持ち、格闘時の緊急防御に用いることも可能。

脚部にはランドスピナーを備えるが、一般的な独立型とは違い爪先と踵にあるキャタピラ状のベルトを内蔵したパーツを足の裏で合体させるローラーブレードのような構造となっている。が、R2では地表での戦闘が少ない為使用している場面は殆ど無い。
背部にマウントラッチを増設することで飛翔滑走翼(翼の部分のみ)を装備し、単独飛行能力と高度な三次元機動性を獲得することも出来る。

コクピットは背面配置されているが、こちらも独特な構造でパイロットは立ったままのような姿勢で操縦する。
また、コクピット部分のみを汎用性の高い紅蓮や暁と同タイプのものに換装したタイプも確認されている。


実用量産モデルとして生み出された日本製KMFと違ってハイスペックにのみ拘った機体で、性能を引き出せるパイロットが操ればナイトオブラウンズとも渡り合えるだけのポテンシャルを持っている。
しかし、その極端な性能故操縦性は劣悪で搭乗者の肉体にかかる負荷も過剰なものとなってしまい、開発段階で搭乗した17人のテストパイロット達は全員死亡。
そのためラクシャータも神虎の開発を断念し紅蓮系の機体の開発にかかることとなり、完成した神虎もインド軍区に残されていた。
その後に政治取引の一環で中華連邦に引き渡されたものの、まともに乗りこなせるパイロットが居なかったため脚光を浴びることなく封印に近いかたちで保管されていた。 



武装

  • フーチ型スラッシュハーケン
手首に内蔵。ワイヤーはかなりの剛性を持ち、電流を流す機能もある。
また手首の円周部を高速回転させることでワイヤー部を円状に展開する「太極盾」として実弾などへの防御も可能。
更にそのまま回転ノコギリの要領で攻撃に使うことも出来、その威力は暁の廻転刃刀を破壊するほど。

  • 巨大中国刀
格闘戦用の武器。
片手で扱えるコンパクトなサイズだが、KMFのボディを容易に両断する切れ味とMVS系装備とも打ち合える高い強度を誇る。
また、刀身が柄の中を上下にスライドする構造を有し瞬時に逆手持ちに移行できるため、攻撃と防御の迅速な切り替えが可能。

  • 天愕覇王荷電粒子重砲
「てんがくはおうかでんりゅうしじゅうほう」と読む。
胸部に内蔵されていて、使用時には装甲が展開し大型の砲門が露出する。紅蓮可翔式の輻射波動砲と同等の威力を誇り、浮遊航空艦すら一撃で沈めることができる。
しかし射出範囲の調整や破壊力の強弱といった細かな調節、連射も出来ない。
また、発射体勢に入ってから発射するまでには多少のタイムラグが生じる。
使用時には操縦レバーをグリップ型のトリガーに変形させる。
スタッフ内での略称は「天子砲」。

  • 巨大青竜刀
機体の全高を超えるサイズを誇る。
『オズ』に登場した際装備していたが、飾りのようなものだったのか戦闘では使われなかった。



劇中の活躍

皇暦2018年(『R2』)

ゼロによる天子強奪作戦の阻止のために大宦官から星刻に貸与され、出力60%の状態とはいえ見事に乗りこなして黒の騎士団を翻弄。
迎撃に出て来たカレンの紅蓮可翔式を鹵獲し、藤堂の斬月とも互角に渡り合った。
その後大宦官と組んで天子殺害を目論んだブリタニア側のトリスタンと交戦。しかし天子の庇おうとしたため翼を失い鋼髏の集中砲火に曝されてしまい、絶体絶命の状況に陥るがゼロの蜃気楼の援護で事なきを得た。
大宦官が粛清され、星刻がゼロ達と協力関係を結ぶと本機は黒の騎士団所属機となり、中華連邦内の内乱鎮圧に出撃。

超合集国成立後のカゴシマ租界での戦いでは指揮官機を務め、ブリタニア軍と交戦。
途中ビスマルクギャラハッドには圧倒されるも天子砲で天子の危機を救った。

フジの最終決戦でも出撃しカールレオン級ドレッドノートを撃沈するなど主力の一角として活躍。
流石に第9世代機のランスロット・アルビオン相手では荷が重く、片腕と翼を破壊されてしまうが天子砲でアヴァロンのフロートを破壊し墜落に追い込む戦果を挙げた。
ゼロレクイエム後は修復されたようで、エピローグでその姿が確認できる。


皇暦2017年(『双貌のオズ』)

紅巾党の乱が起きた際に出撃。
しかしパイロットが星刻では無かった為か、遭遇した白炎に胸部を破壊されてあっけなく沈黙している。
ちなみに星刻がエリア11にいる時の話である。



神虎の関連機体

朱厭(シュエン)

全高:4.38m
全備重量:9.36t

機体解説
『双貌のオズO2』に登場。
中華連邦が神虎をベースにその量産試作機として開発したKMF。
特徴的だった頭部が額に金冠を巻いた猿(京劇の孫悟空)の面のデザインに変更されている以外機体デザインに大きな変化は無い。
しかしメインカラーは黄色で、かなり印象が異なる。

武装面ではフーチ型スラッシュハーケンが受け継がれているが、胸部は神虎と同形状ながら天子砲が排除されている。
携行武器として独自の長い電磁金箍棒を装備。
実質神虎のデチューン版だが、原型機の性能からして極端な高さだったため、総合的な戦闘能力は他国の最新鋭量産機に勝るとも劣らない。



鋼髏(ガン・ルゥ)


機体データ

型式番号:TQ-19
所属:中華連邦
全高:5.67m
全備重量:13.08t
推進機関:ランドスピナー
武装:
固定式マシンガン×2
固定式キャノン×2

パイロット:
洪古


機体解説

中華連邦軍の主力機で、第4世代相当の機体。
性能の方は……お察し下さい

神虎や他国のKMFのような人型ではなく、丸みを帯びたコクピットブロックからランドスピナーを装備した脚部と尻尾状の補助脚が生えた構造が特徴。
センサー部分はコクピットブロック正面に内蔵しており、「頭部」は無い。
一応自立してはいるが、脚部はランドスピナーを常時接地する形態。しかも中華連邦の技術力がへっぽこすぎるせいで歩行は出来ない。
まぁ、そのおかげかE.U.のパンツァーフンメルと比較して機動力はそれなりに安定している。
ボディ正面には三本指のマニピュレーターもあるが、戦闘などで積極的に使うようなものではなく、基本的に収納されている。

武装は徹底した火力重視で二種の固定火器を内蔵。実弾兵装のみ。
集団戦における制圧力は高いが、個々の破壊力はそれほどでもなく、射程が暁の物よりは長いらしい程度しか長所がない。
R2では泥濘化した地面に足を取られてロクに動けない暁に近距離から複数機で集中砲火を浴びせてもなお全然撃破できないなど、
対KMF火力はかなり低い様にも見える。

また、ブリタニアや日本製のKMFとは違い操縦席が機体の前面に位置し、脱出機構も無いためパイロットの安全性にも不安がある。

構造、装備、総じて同時期のブリタニア製KMFと比較すると一、二世代前の機体と言ってよく、汎用性・拡張性に欠ける代物である。
また『ロスカラ』では「ブリタニアのKMFにはあらゆる面で劣るものの、唯一圧倒的な生産性のみが勝っている」とされている。
そのお陰でか多くの場合大集団で登場し、そしてMAP兵器で纏めて掃除される役となっている。



劇中の活躍

皇暦2017年(『反逆のルルーシュ』)

序盤、コーネリアの口から、中華連邦の戦略でリフレインの密売ルートに絡んでエリア11に入りこんでいることが語られる。

そして終盤のキュウシュウ戦役で澤崎を支援する中華連邦軍の戦力として初登場。
フクオカ基地を始めとするキュウシュウ各地を制圧していった。
更に数にものを言わせてスザクのランスロット・エアキャヴァルリーのフロートユニットを破壊しエナジー切れに追い込むが、スザクの援護にやって来たガウェインとの連携の前に沈黙させられる。
ちなみに、この時はハドロン砲でまとめて丸焼きという悲惨なヤラレ方であった。


皇暦2018年(『R2』)

引き続き中華連邦の主力として運用されていて、大宦官指揮下の赤い機体以外に星刻率いるクーデター派の緑の機体が確認できる。
こっちでは物量面で勝っているとはいえ、第七世代相当の黒の騎士団主力機である暁を相手に優勢になる等、意外な活躍を見せている。
3脚と火力重視な設計が中華連邦の国土環境にマッチングしており、火力による物量戦闘を得意とする面もあるため、戦力が充実すれば一転して侮れない陸上戦力と化している。
…とはいえ既に各勢力でフロートユニットの運用が始まっていた時期で、今後の戦場で主導権を握れる兵器ではなかったため、旧式化は免れない。

対黒の騎士団戦では星刻の戦略で物量戦を展開したが、反乱軍機は大宦官達の要請を受けたアーニャモルドレッドに、大宦官所属機は蜃気楼にそれぞれ壊滅させられた。
どちらも防御を突破出来ず遠距離火器で一方的に殲滅されており、数の利で覆せない状況が訪れていることが窺える。

超合集国建国後は黒の騎士団所属機となるが、もっぱら竜胆などの艦上で砲台代わりとして使われていた。


皇暦2017年(『双貌のオズ』)

紅巾党所属機やサワサキ・ユキマロ私設部隊機などが登場。
基本的に通常型と変わらないが、後者は一部装甲を赤色に塗られている。



立体化


ROBOT魂

神虎、鋼髏共に発売。
神虎は一般発売。飛翔滑走翼装備状態で、天子砲などの展開は差し替えで再現。
鋼髏はプレバンでの受注販売。コクピット開閉や武装の可動のほか、補助脚を別の鋼髏と接続しムカデ人間列車のように並べる無限連結ギミックが加えられている。


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最終更新:2021年11月28日 16:39