傭兵三大部族(銀魂)

登録日:2014/09/07 Sun 01:42:01
更新日:2023/12/02 Sat 02:16:47
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傭兵三大部族とは、漫画『銀魂』に登場する種族の総称である。
宇宙最強クラスの戦闘能力を持つ種族で、夜兎、荼吉尼、辰羅の三部族に分類される。

ちなみにあの蓮蓬族は該当しない。




夜兎族(やとぞく)

外見は地球人とほぼ変わらないが、怪力に加えて俊敏な動きを特徴とする。
肌の色は白く、日光に弱いため、基本的に日傘を差している。
一時的になら日光を浴びても大丈夫なので場合によっては日傘から手を放すこともあるが、
長期間日光のない環境で生活すると日光への耐性が完全になくなり、少し光を浴びるだけでも重症となる。
とはいえ回復力は極めて高く、銃創程度の傷なら一晩もあれば完全に回復してしまう。
(ただし骨折の治癒には数日掛かっている)

日傘には防弾効果があり、先端から銃弾を放つことも出来る優れもの。
また、負傷が多い種族であるため、義肢技術が発達している。

「万事屋銀ちゃん」に所属する神楽一家がこの種族ということもあり、傭兵三大部族の中では最も登場人数が多い。
該当者は神楽とその兄の神威、二人の親である星海坊主と江華、神威の副官である阿伏兎、その部下になる云業たち第七師団員、吉原の楼主であった鳳仙、快援隊の副官である陸奥、解放軍の孫老師の部隊が該当する。
なお、陸奥のみ日傘を持っておらず、代わりに編笠を常に被っていたため、夜兎であることはかなり後になってから判明した。

パワーとスピードのお陰で、一度暴れだせば素手さえも刃物のような凶器になる。
阿伏兎は鳳仙と神威の戦闘を止めようとした際に片腕を切断されると言う怪我を負い、一緒に止めに入った云業は胸を貫かれて死亡した。

本能的に戦闘を好んでおり、本能のままに行動すれば暴走に近い状態となって周囲の人間を見境なく殺し回る恐怖の殺戮マシーンと化す。
ただし戦闘スタイルには個人差があり、神威や鳳仙などが本気で闘うときに理性を捨てて敵味方関係なく殺しかけるのに対し、
阿伏兎はある程度理性を保ちつつ戦い、戦闘部族の闘争本能を嫌う星海坊主や神楽に至っては完全に理性を保ったまま戦おうとしている。
それでもいざ身の危険が迫ると我を忘れて闘争本能のままに暴れてしまうことがある。
暴走状態になってしまえば、身体能力が飛躍的に上昇するのと引き換えに防衛本能が著しく低下し、
ただ目の前の者を殺すためだけに戦うようになり、攻撃一辺倒となり防御行動を一切取らなくなる。
また、こうなると肉体が戦闘についていけなくなり、激しい攻撃を繰り出す度に度に自分も負傷してしまう。

戦闘を好むあまり同族間での抗争も絶えず、強すぎるために他の天人から疎まれているのもあり、
母星「徨安」は天人に滅ぼされ宇宙に散り散りとなり、仲間割れや迫害で急速に数を減らしており、絶滅の危機に瀕している。
阿伏兎が夜兎の現状を憂い、「血を愛でる」のはこういった背景がある。

孫老師によると現在の夜兎は他種族との交雑により血が薄れているそう、
200年ほど前は、現在では最強格とされる鳳仙に並ぶ実力者が当たり前だったらしい。

モチーフはドラゴンボールのサイヤ人。


◆荼吉尼族(だきにぞく)

鬼のような形相をしており、巨体と怪力が特徴の種族。頭には二本の角が生えている。
他の種族と比べると、この世のものとは思えない最も人間離れした容姿である。
残虐で好戦的な種族で、凄まじいタフさと怪力を持っている。
夜兎族がパワーとスピードで攻めるのに対し、こちらは純粋に凄まじい怪力が持ち味。
軽々と殴り飛ばされたり、簡単に捻り潰されたりするイメージ。
単純な力勝負であれば傭兵三大部族最強と言っても良いだろう。
鬼のイメージ通り金棒を武器として使用するが、肉弾戦でも非常に強力。

皮膚は非常に硬く、おそらく普通に戦えば攻撃が通らず苦戦することになるのだろう。
一方でその硬い皮膚は熱湯に弱く、ローションに浸かるとただれると言う性質があり、入浴の際には極めて温度の低い水風呂に入る。

最初に登場したのは煉獄閑篇に出てきた鬼獅子。
殺し合いを行う違法闘技場「煉獄閑」の闘士として雇われ、数多くの地球人闘士を血祭りに上げていた。

また、「万事屋銀ちゃん」の隣に住んでいる屁怒絽とその一家も該当する。
屁怒絽一家は好戦的な一族の中では珍しく非常に温厚な性格の持ち主で、ルールやマナーを重んじる道徳家である上、
更には今のところ何があっても本気で怒ったことがないという、銀魂の登場人物の中でもトップクラスと言っていいほど善人なのだが、
鬼獅子よりも凄まじく怖い顔に加え、ルールやマナーを守らない人に怪力の制裁を下すため銀時達からは怖がられている。
注意しようと思うとついつい手が出てしまい、怪力故にちょっと突き飛ばすだけでも凄まじく飛んでしまうだけなのである。
マナーを守らないほうが悪いとはいえ、怪力の餌食になった人はたまったもんじゃない。

屁怒絽さん曰く「頭の角は荼吉尼族にとって命の次に大事なものであり、一本は荼吉尼族の誇り、もう一本は荼吉尼族の魂の象徴」とのこと。
角を傷つけられることは荼吉尼族の誇りと魂を冒涜するに等しい行為らしい。
なお、この話が出た回には屁怒絽父の角が折られ、ゴリラのケツにぶっ刺さっていたが、その後どうなったのかは不明。
取り敢えず生きて帰ることは出来たようだが…。

鬼獅子も屁怒絽も比較的初期に登場したが、それ以降は屁怒絽一家以外、荼吉尼族のキャラクターは長らく登場しなかった。
バランスブレイカーなので登場させにくかったという事情もあるだろう。
もう登場しないのかと思いきや、最終章「銀ノ魂」篇にてかぶき町の最終決戦に荼吉尼族の傭兵部隊が登場。
歴戦の猛者である王蓋をリーダーとする部隊で、特に王蓋は万事屋や柳生一門が束になっても倒せないなど別格と言えるほど飛び抜けて強い。
彼が睨みを効かせるだけで他の荼吉尼族が震え上がるレベルである。
しかし、その王蓋もまだ荼吉尼族最強には及ばず、荼吉尼族最強の戦士は王蓋も恐怖を覚えるほどの強さらしい…。



辰羅族(しんらぞく)

外見は地球人に近いが、エルフのように尖った耳と額の白毫が特徴の種族。
他の種族に比べれば単体の戦闘能力は低くパッとしない存在で、銀時泥水次郎長に次々と斬り捨てられ、神威からも「単独では夜兎に到底及ばないただの雑魚の集まり」と評されていた。
しかしこの種族の恐ろしさは隠密性の高さと徹底された集団戦法にあり、仲間がやられてもそれに構わず敵に立ち向かい、倒れた者も死に際に一矢報いようとする姿勢により、飽和攻撃で相手をじわじわと消耗させて殺しにかかる。
個々の能力が高くても圧倒的多数を相手にすれば体力の消耗は激しくなり、
どこからともなく次々に湧いてくるため自分より弱い相手でもいつかは負けてしまう。

凶暴な性質で争いを好む夜兎や荼吉尼に対し、辰羅は卑劣で打算的。
特別好戦的というわけではなく、何よりも目的や報酬を最優先として行動する。
ただし、命を顧みない残虐さという点では他の種族に通じるものがある。

該当者はかぶき町四天王の一角だった孔雀姫華蛇の部隊、「銀ノ魂」篇に登場した蒼逹の部隊。
華蛇は手下に指揮を出すだけで自らは殆ど戦わなかったが、蒼逹は自ら部隊と共に行動した。
三大部族の中では初登場がかぶき町四天王篇と最も遅く、作中では敵としての登場のみであるため、傭兵三大部族の中では最も出番が少ない。



地球人並の体格でありながら身体能力の高さを活かした夜兎族、
巨体と怪力を使った凄まじい力押しで攻める荼吉尼族、
相手を徐々に弱らせて最後は物量で殺しにかかる辰羅族。
どれも戦場でうっかり出逢えば死を覚悟させられる存在である。





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最終更新:2023年12月02日 02:16