轟沈(艦これ)

登録日:2014/09/06 Sat 19:06:16
更新日:2024/03/03 Sun 19:59:34
所要時間:約 7 分で読めます






提督「今日こそ・・・今日こそキス島沖を越えるんだ・・・出撃!!」


提督「!くそっうずしおかよ・・・でも今度は南に行ってくれたか」


提督「アアッ畜生!またエリル級のせいで大破!!しかもお気に入りが!!でも・・・1隻だ・・・たったの1隻だ・・・」


提督「6隻の中からピンポイントに狙われる確率は高くないはず・・・轟沈なんてあるわけない、行くぞ!」



~3分後~










艦娘轟沈
L O S T




「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」







轟沈とは、艦船が敵の攻撃を受けて沈んだ際に使われる「沈没」の種類の一つであり、一撃で沈むことを表している。
そしてブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』においては、艦娘のロスト(消滅)を表した単語のことを指す。




概要

基本的な知識は本作の項目を見ていただくとして、艦娘は残り耐久(HP)に応じて「小破中破大破」と損害状況が変化していく。
ダメージを受けすぎて艦娘が中破(大破)すると、DMMのお約束に漏れず服や艦装が破損し、あられもない姿が晒されてしまう。
ある意味で艦これの華(?)ともいえる要素である。


しかし、笑い事で済ませられるのも中破まで。
耐久が極めて低下、つまり大破した状態で耐久が0になるとその艦娘は沈没し、悲壮な台詞と共に消滅してしまう。
装備させていた物はまとめて消えるし、母港に帰投しても沈んだ艦娘は姿形も無くなっている。


そしてここからが重要なのだが、本作におけるキャラクターロストは非常に重く設定されており、轟沈した艦娘を復活させる手段は用意されていない。
現実では沈んだ艦船をサルベージして引き上げる技術が発達しているが、艦これでは哲学的な方向性やゲーム性の面から存在しない。
これは課金要素でも同様。金払って艦娘が救えるならとっくに誰もがお布施を投入している。
そのため、他のゲームと比べてキャラロストに伴う喪失感は非常に大きく、愛情こめて育てたお気に入りの艦娘ほど失った時のショックは想像を絶するものがある。
レベル上げに費やした時間が、優秀な装備が、場合によってはケッコン済みだったのが何もかも一瞬で・・・
下手したらトラウマものの惨事。

また、轟沈時の台詞も悲痛なものばかりで、幼い外見の駆逐艦はその傾向が強い。
艦娘によっては冗談抜きにトラウマものである。なおトップクラスで辛いのは望月とも
調べても構わないが自己責任で。


消滅したらそれっきりであり、どんなに手塩をかけた艦娘であろうとなかろうと平等に消え、帰ってくることはない。
故に、いかなる場合でも轟沈は絶対に避けねばならない事態なのである。




轟沈にまつわる知識

ここで気になるのが具体的な轟沈条件や仕様についてだが、実は運営側から言及されたことは殆どない。
正確には

ものすごく明確なルールはあるが、どこまでセーフでどこから危険かは、提督の皆さんで情報を共有して探ってもらって欲しい

・・・という方針に基づき、あえてユーザーに検証と模索を委ねているためである。
それから現在まで有志による轟沈報告・検証が行われ、必然的に少なくない犠牲が払われた結果、以下のような事が分かっている。


  • 旗艦は決して轟沈しない
確定事項。
旗艦に配置された艦娘は大破こそすれど、敵の攻撃をいくら受けても残り1で留まり轟沈する事はない。
以前はこの仕様を悪用して旗艦大破のままオリョクルしまくるブラック提督が多発していたが、後のアップデートで旗艦が大破したら戦闘後に強制撤退するように変更された為、通常はあまり意味をなさない。
ただし2014年夏イベントで導入された新システム「連合艦隊」では、第2艦隊の旗艦にこの「旗艦は大破していても絶対に轟沈しない」仕様が適用されている可能性が非常に高い(報告が見つからない)。


  • その戦闘中で大破してから続けて轟沈することはない
戦闘中に大破した場合、少なくともその戦闘が終わるまでは旗艦と同じく絶対に沈まない。
昼戦で大破し、そのまま夜戦に突入した場合でも同様。

では、轟沈する条件とは何なのかと言うと・・・


  • 大破した状態で「出撃」「進撃」を行うと轟沈する
もっとも重要。
前述の点は言い換えれば、「他の戦闘では轟沈する可能性がある」という事。
轟沈を招く最大にして唯一の条件とは、「大破艦を抱えた状態で進撃、あるいは入渠(=回復)せずに出撃すること」なのである。
ただ、大破した艦娘の戦闘能力は極端に低下しており、戦力としてはほぼ使い物にならない。
(例外として探照灯、照明弾などは発動する)
普通に考えれば、大破してもそのまま次の戦闘へ押し切るような選択には至らないはずだが・・・


なお、小破・中破での進撃は今のところ特に問題ない。
今のところ、というのはかつて「大破進撃以外の原因で轟沈した」という報告も検証中に寄せられたことがあったから。
しかし、いずれも再現による成功例が確認できなかった為、現在は大破進撃以外の要因で轟沈する可能性は「限りなくゼロである」と見られている。
故にこの条件は「轟沈の明確なルール」に最も近いものと言える。

なお、2015年冬イベントでは、無傷の艦娘が進撃したら大破しており、そのまま攻撃を受け轟沈という動画が流れ、一時騒然となった。
しかし、これは放送者の不正ツール使用が原因であると判明し、上記の検証を揺るがすことはなかった。
他面において、「不正ツールの使用も轟沈をもたらす一因である」ことも明らかとなったことになる。
多くの提督諸氏にとっては無関係と信じたいが、不正行為の誘惑に駆られた提督はこのことを思い出して自重されたい。




轟沈に至らしめる原因


ずばり、慢心である。


冒頭の提督はこれのせいで轟沈を引き起こしてしまった。
彼は「当たらなければどうということはない」「まさか1隻だけをピンポイントに狙うはずがない」と思い込み進撃を選んだが、その認識はハッキリ言って甘い。
味方が敵の大破艦を狙ってくれる事があるのと同じように、敵もまた弱りきった艦にトドメを刺さんと標的にする事だって有り得る。
大破した艦娘が狙われることなく、無事に戦闘を終えられる保証はどこにもないのだ。*1

そんな事は十分理解している筈なのに、このような慢心を招いてしまう原因は色々ある。

キス島沖、サブ島のような高難度海域で進展しないことからの焦り・・・
艦娘が大破している事に気付かず、あるいは操作ミスでうっかり「進撃」・・・
装備させたと思ったはずのダメコン載せ忘れ、はたまた人(艦)違い・・・
そして、「自分は大丈夫」「当たるわけない」という根拠のない自信。


沈んでから気付いた時にはもう遅い。後に残るのは後悔と罪悪感だけである。
資源は尽きてもやがて回復するが、艦娘は沈んだら二度と復活しないからだ。
もちろん、個々のプレイスタイルやポリシーにとやかく口を出すつもりは無い。
しかし、轟沈によって失う物があまりに大きいのは紛れもない事実。
バケツ(高速修復剤)・資源と、愛情や時間をかけて育てた艦娘1人とでは価値の重みは雲泥の差である。

轟沈させて悲しみに暮れた提督も、未だ轟沈経験のない提督も、かつて日本海軍に実在した軍人「木村 昌福(きむら まさとみ)」少将が残したこの言葉だけは強く噛みしめて欲しい。



「帰ろう、帰ればまた来られるから」




轟沈対策

ここからは轟沈を防ぐうえで重要な対策を述べる。


  • 旗艦に据える
最も簡単な方法。
ただし、前述したように現状では連合艦隊の第2艦隊でしか通用せず、通常の艦隊だと大破の時点で強制撤退させられるため意味がない。
しかもその連合艦隊すら「轟沈報告が出なかったから限りなく可能性が高い」というだけの事であり、本当に沈まないかどうかは未だ不明瞭である。今後仕様変更がないとも言えない、悪魔の証明なのである。


  • ダメコンを載せる
メジャーで簡単な方法。
ダメコンには艦娘の轟沈を一度だけ防ぐ効果があり、「応急修理要員」は轟沈する手前ギリギリのラインまで耐久を回復させ、上位の「応急修理女神」は何と全回復。
応急修理女神はイベント報酬以外だと課金購入しか無いので、基本は応急修理要員を活用することになる。金にもの言わせて女神を買いまくる米帝提督もいるが
他の装備との兼ね合いで普段はなかなか載せにくいのだが、どうしても突破したい海域がある時に保険として1スロット割くだけの価値はある。
先の提督が過ちを犯したキス島沖は特にダメコンが光る海域。

また、2015年夏イベントで「補強増設」がLv30以上の艦娘につけられるようになった。課金アイテムだが、攻略報酬でもいくつかもらえる。
ダメコンはどうしても装備スロットを食ってしまうが、補強増設をつけるとダメコン専用スロットになってくれるので、そこにダメコンを乗せることができる。*2
ケッコンカッコカリで指輪を贈る愛もいいが、自らの過ちから艦娘を守る愛もまた大切なことである。

ただ、それでも唯一の欠点としては必ず轟沈の演出を経てから復活するため、ものすごく心臓に悪い。
しかもダメコン発動の演出までちょっと時間がかかるため、一瞬「もしや積み忘れていたのでは……!?」とヒヤヒヤさせられる。
沈まないと理解しても、ある程度の覚悟はしておこう。
ちなみに、攻略wikiや動画の類で轟沈ゼリフを聞くことができるのは、ダメコンを使って轟沈させて復活させているものと思われる。
攻略wikiに載せるためだけに攻略報酬でしか手に入らない艦娘を轟沈させている訳ではない・・・はず。

  • 艦隊司令部施設の使用

イベントで用いられる連合艦隊向けに、艦隊司令部施設という非常に便利なアイテムがある。
これを旗艦に装備させておくと、1隻までの大破艦なら駆逐艦の護衛1隻をつけて撤収させ、そのまま進撃できるというアイテムなのだ。
…しかし、仕様に対しての理解が不十分なまま使った結果、却って轟沈を招いた提督諸氏もいるので、使うのであれば必ず仕様に注意するように。*3

  • 慢心しない
何だかんだ言ったものの、これが一番重要。
慢心云々についてはうだうだと述べたので繰り返さないが、常に艦隊の確認と安全を怠らないように心がけることが特に大事である。
大破したら即撤退、どうしても超えたければダメコン、でも誰に装備したかはちゃんと忘れずに・・・これらを意識するだけでもだいぶ違う。

あとはプレイヤー自身の体調管理であろう。
気分が優れない、ひどい眠気に襲われているような時に出撃しては重大な操作ミスを犯す恐れがある。
うっかり手が滑って「進撃」など笑うに笑えない。
無理をせず、自分自身も休息を取って次に備えるのが一番である。
イベント海域のような、期間が定められた修羅場は特に。

※世の中には、飼っているネコがキーボードで遊んで大破進撃→轟沈という悲劇を味わった提督も実在する。


なお慢心対策として、夜戦選択、進撃選択画面では、
「右側を選択すれば轟沈しない」と言うことを頭の片隅に置いておくと良い。
そもそも、何故こうも轟沈が発生してしまうかと言うと、
提督の慢心もそうだが、それ以上に各選択画面のボタンの並びが地味な原因でもある。
どういうことか解説すると、夜戦選択では――

『追撃せず』『夜戦突入』

と言う並びなのに対し、進撃選択では――

『進撃』『撤退』

と、『夜戦突入』『進撃』のボタンの並びが逆になっている。
この二つは一言で言えば「戦闘を継続する」と言う意味なので、
それが夜戦選択では右側にあるのに対し、進撃選択では左側にあると言うのは地味にややこしい。

「なんだそれくらいのことで」と思う提督らも多いと思うが、
例えば何時間もレベリングやレア掘り作業を繰り返していると、
集中力も薄れて気がつけばボタンを連打していることも多い。
そんな状態で、このボタン逆転仕様は地味ながら恐るべき罠に化ける*4

右側を選択すれば夜戦で大破することはあっても進撃はしないので、轟沈することはまずない。
これを頭の片隅に置いておくだけでずいぶん違うので、覚えておいて損はない。
とにかく大破した艦娘が出たらカーソルを右に持っていく癖をつけておくだけでもだいぶ違うはずである。
ん、母港から大破状態で出撃してしまった? そんなん知らん。

なお、誤って大破進軍させてしまった場合、最終手段として「次のマスに到着する前にブラウザをリロードする」という手段もあるにはある。
撤退、あるいは攻略完了する前に接続が切られた場合、母港に強制送還されるという仕様を逆手に取った方法である。
ただ、「この方法は違反行為すれすれのグレーな行為であり、あまり頻繁にやると運営に悪質ユーザーと見なされ、アカウント停止処置がとられる」というがある(轟沈のルールと同様に運営から言及されていないので真偽は不明)ので、あまりやり過ぎないように。




演習では…

ちなみに、艦娘同士の戦いとなる演習では、轟沈してもロストすることは無い。
というか仲間に殺されてたまるかという話ではある(轟沈しないわけではないので注意。詳しくは後述)。演習相手の艦娘は便宜上深海棲艦と同じ敵艦隊扱いであるため、耐久値を上回るダメージを与えれば当然撃沈されるが、沈めても相手の大切な艦娘がロストすることはないので安心して欲しい。

問題は此方が大破の状態で演習に挑んだ場合で、この状態で致命傷を負うと、実戦と同じように轟沈してしまう。しかも、演習では此方の艦娘が轟沈(もしくは相手の艦娘を撃沈)してもダメコンは発動せず、表記はHP1で大破のまま*5なため、一見すると見分けが付かない仕様となっているのだ。

どう見分けるのかと言うと、戦果報告である。 

戦果報告で全艦撃沈したのにB勝利だった…という場合、よく見ると轟沈してしまった艦娘の取得EXPが0となっているはずである。
無論、大破の状態で演習に挑まなければこのようなことにはならないので、演習前の損害確認は怠らないようにしよう。

なお、2015冬イベント中にある条件を満たしてしまうと演習なのに本当に轟沈・撃沈が発生してしまう(アイコンが白黒になる撃沈表記)*6不具合が発生していた。心臓に悪いわ。

なお、史実には演習中の事故で沈没し、多数の犠牲が出た駆逐艦が複数いたりする*7ので、実は笑い事ではない…。


アニメ「いつかあの海で」では…。

史実におけるレイテ沖海戦から始まるのでなんとアニメ第一期主要メンバーの大半がいなくなっているという絶望的な状況から物語が開始する。
が、第1話冒頭から時系列上沈没しているはずの白露が重傷を負いながらも生還し、第7話でもやはり時系列上始まる前に沈んでいるはずの朧と漣が五体満足で元気にしているため、
物語開始前に退場済み艦娘もどこかで元気でやっている可能性は十分にあり得る。

本編中でも第1話でモブキャラとして登場していた艦娘達もその後全く登場しなくなるなど、過酷な描写が続く一方で
第4話で山城達が大破しつつもレイテ沖海戦を生還したものの、艦娘の力を失ったという描写で退役が描かれているため、退場=死亡とも言い切れず、
物語の裏で史実の轟沈エピソードを中破で乗り切った金剛と代わりに大破して退役した(つまり生きている)浦風の話題が出てくるなど、
実の所、轟沈については徹底的に明示を避けている

ちなみに艦娘が全員轟沈したと言われる最終話だが、爆発に巻き込まれてフェードアウトというのが大半で実はぶっちゃけよくわからないという状態だったり。
互いに手を伸ばし合って爆発に巻き込まれるという悲しい最期を迎えたように見える涼月と冬月に至っては史実生還組だったりする。なのであの後涼月が迷子になりながらなんとか佐世保に帰ってきていた可能性もある


余談

TwitterなどのSNSには提督を兼業する著名人・企業公式アカウントの中の人などが割といるわけだが、やはりというか一部で悲しみを背負ってしまう方が少なくない。
特に有名なのは、漫画家の平野耕太氏が加賀を沈めてしまった「ヒラコーショック」だろうか。
その他にはタニタ公式アカウントの中の人も3度ぐらい轟沈の悲劇を叫んでいる。
艦娘を描いた絵師が自分の描いた艦娘を沈めちゃったという悲劇も報告されている。
慢心、ダメ、ゼッタイ。

なお、艦これ界隈では轟沈そのものが性質上かなり荒れやすい話題でもあるため、アニメ版が制作決定された時にも「作中での扱いは一体どうなるのか」と注目された事があった。
そして放送されてみると、第3話でとある艦娘の轟沈シーンが描かれ視聴者提督を阿鼻叫喚させる事態に。
(更に言えばその他多数の要因も絡み合って凄まじく荒れたのだが、ここでは詳細を省く)
何しろその艦娘、「小破」止まりだったにも関わらず敵の特攻で沈んだのである。
実は史実を鑑みれば真っ当な最期と言えるのだが、次は誰が犠牲になるのか提督達が戦々恐々することになったとか…(実際にはその艦娘だけが犠牲となった為、それはそれで批判を浴びる事になったのは言うまでもない)。
秋に公開が決定した劇場版でも「誰かが轟沈するのでは」という恐怖と懸念が提督達を覆っている。轟沈に恐怖しているのが艦娘ではなく提督ってどういうことだ
なお、轟沈の真意はその劇場版にて語られている。この為自分の嫁が公式に殺されたという点だけで叩くのはあまりよろしくない。叩くのはせめてその結末を見てからでも遅くはない。

そしてほぼ100%提督の責任であるゲーム(ブラウザ版、Vita版、アーケード)とは違い、アニメでの轟沈の原因は実際に戦っている艦娘の慢心・油断によるものであり、油断していれば無傷からでも轟沈し得る世界観である事が明らかとなっている*8
この為、艦隊の旗艦は僚艦喪失の責任を取らされたものの、提督は視聴者提督から烈火のように責め立てられるばかりで、劇中では全くのお咎めナシだった
原作となるブラウザゲーム及び艦これ改・アーケード版艦これで「艦娘が油断したから轟沈した」など艦娘に指示を与え、操作する自分の存在を棚に上げる行為に他ならず、責任転嫁も甚だしいのだが、プレイヤーも轟沈ストッパーも存在しないアニメでは、その理屈は通用しなかったのである…。

ちなみに、アーケード版では轟沈した場合、作戦終了後に轟沈した艦娘に復活処置が施されるが、完全復活の場合は600GP(=200円)、それ以外はレベルダウンのペナルティを科せられて復活となり、仕様上完全ロストが不可能という事もあるがブラウザ版よりもかなりマイルドになった(それでもやはり慢心はいけない、いいね?)。
なお、アーケード版は戦闘後に大破艦がいる場合、進撃選択時に警告メッセージまで付けてくれる。

多くの提督達には戦力的喪失等の痛手もあって忌み嫌われている轟沈であるが、やはりというべきか轟沈させる事自体を目的としている露悪趣味なプレイヤーも存在している。悪質なものになると「引退式と称して艦娘を故意に轟沈させていく(挙句の果てにその様子を運営に送りつける)」「気に入らない艦娘(特に、2016年以降登場するようになった連合国艦娘に多い)を公開処刑する」「レア艦娘を入手したらすぐに5-3や5-5で轟沈させる(勿論ダメコンも装備しない)」という物まで存在する。ライトユーザータイプと呼ばれるアンチ寄りのプレイヤーがファンや信者を煽る為の悪質な釣り目的で行う事がほとんどであるので、艦これを楽しみたい提督達は、そのような話題や動画を見かけても一切反応せずスルーする事を推奨する。

また、前述の露悪趣味からは離れるが、艦娘を轟沈させることで艦娘の所持している燃料と弾薬を回収することができるため、そちら目的で故意に轟沈させる場合も多い。
しかもこの方法、戦闘中にブラウザを更新して再接続することで燃料や弾薬を消費せずにダメージだけを受けることが可能なことも手伝い、どんな遠征でも敵わない圧倒的な時間効率を誇ってしまっている。
その効率を序盤から使える優秀な遠征になぞらえ、轟沈させるためによく利用される海域と合わせて「5-5海上護衛」と呼ぶことがあるため覚えておこう。
もちろん、前述の露悪趣味同様好ましい行為ではないため、攻略掲示板等で話題に挙げるのは避けるように。
なお、大型アップデートにより海域が刷新された現在では、上記の5-5のような「1マス目から大ダメージを受けることが可能な海域」が無くなり、効率が大幅に悪化したことで下火になっている。

誤大破進撃の際の轟沈防止のお守りとして付けられることの多いダメコンではあるが、大破した艦は戦力としては全く役に立たないため、上記の通りダメコンによってHPはおろか燃料弾薬を回復する仕様を積極的もしくは消極的に使用し、大破したままでいるならダメコン使って復活しろ=轟沈しろと願うプレイヤーもいる


また、余談ながら海の向こうのライバル(?)ゲームではユニットロストこそないものの、「大破状態の船がいる状態で進軍すると全艦に対する信頼度ペナルティを受ける」というシステムは存在する。場合によってはユニットロストよりも重いペナルティである。あちらでは大破の条件ははっきりしており、大破警告も出る。AC版の大破警告も実はあっちが先駆けて実装していたものである。スタッフが提督時代に轟沈を経験したから・・・ではないと信じたい。


追記・修正はダメコン積んだのを確認してからお願いします。
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最終更新:2024年03月03日 19:59

*1 そもそも、相手が6隻編成の場合、仮に攻撃が1巡のみだったとしてもある特定の艦が一度も攻撃をもらわずに済む確率はせいぜい3分の1程度である。(雷撃戦も含めればなおさら)

*2 正確には、ダメコンの他にも進撃中にコンディションを上げる戦闘糧食、対空機銃などの補助的装備を積める。砲や航空機の様な戦闘用の装備は載せられない

*3 一度に一隻しか退避できない、護衛となる駆逐艦は小破になっていてもいけない、一度に二隻以上退避できないなど、条件は意外と厳しい。

*4 大本営発表によれば「『"提督の決断"を要する選択肢』と『何も考えずに選んでも最悪の事態は回避できる選択肢』で分けたら結果的にこうなってしまった」とのこと

*5 厳密には撃沈とは別の状態となる。処理上は普通にオーバーキルされ撃沈されたことになっている

*6 これは表記上だけで、実際にロストすることはない。送信情報のエラーもしくは不具合だろうか?

*7 吹雪型駆逐艦「深雪」、樅型駆逐艦「蕨」。前者は駆逐艦「電」、後者は軽巡洋艦「神通」に衝突され沈没した。名を見ればわかる通り、蕨以外は同名の艦娘のモデルとなった艦である。軽巡洋艦「神通」の事例は「美保関事件」と呼ばれる

*8 メディアミックス(の一部)、TRPG等、無傷からの轟沈があり得る世界はあったが、実際に艦娘が轟沈し、犠牲となったのはアニメが初である