エイリーク(FE)

登録日:2014/09/06 (土曜日) 02:12:00
更新日:2023/12/27 Wed 00:11:14
所要時間:約 20 分で読めます





私は少しでも早く、戦いが終わることを願うだけです。





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

エイリーク(Eirika)は、『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』の主人公の1人。
決してどこかの狩猟民族ではない。


ステータス

クラス:ロード→マスターロード
加入時レベル1
HP-16(70)+4
力-4(40)+2
技-8(60)+2
速さ-9(60)+1
幸運-5(60)
守備-3(30)+3
魔防-1(30)+5
体格-5+2
移動-5+2
属性-光
剣-E
装備
レイピア
きずぐすり

概要

ルネス王国の王女で、ファード王の娘、エフラム王子の双子の妹にあたる。
フレリア王国のヒーニアス王子とターナ王女と友誼があり、グラド帝国のリオン皇子とは親友である(残酷)。
使用武器はCC後も一貫して剣のみ。
初期値はかなり心もとないが技・速さ・幸運を中心に成長率がかなり高い。脆そうだが守備や魔防も意外と悪くはない。ただしHPは初期値・伸び共に一歩足りず、特に下級職時代は耐久力がやや低め。
しかしクラスチェンジさせたあたりからその真髄を発揮し、騎馬ユニットになって移動力が上がる上にある程度の耐久力も備えた超万能ユニットに変貌する。能力値の上限がソードマスター男女の良いとこどり。
序盤の使いやすさの差を考慮してか、潜在能力は兄よりも明らかに高い。クリア後のラグドゥ遺跡のやりこみから通信闘技場でのカンスト対決まで末永く活躍できる。なおその兄貴と上限値同士で戦うと追撃が出せる*1
専用武器はお馴染み「レイピア」と「ジークリンデ」。剣士系&アサシン専用の「シャムシール」も例外で装備できる。シャムシールは今作に多くの部分を流用している『烈火』の倭刀と全く同じスペックであり、倭刀が女性ロード(リン)で使用可能だった設定を消し忘れたとの噂がある。*2
またエイリーク編の場合のみ9章で2本目のレイピアが手に入る*3ので、てつの剣で倒し切れない相手に攻速の落ちないはがねの剣くらいのノリで使っても割と平気。19章を過ぎると通信闘技場以外でレイピアで特効を取れる敵が居なくなるので出し惜しみし過ぎると腐ってしまう。
19章を終えるまでに通信闘技場用に1回でも回数が残っていれば良い、くらいの勢いで使ってしまおう。

ただとにかく力が足りない。力の成長率も上限値も低いため、「ふつう」ですら他作品のロードならちゃんと倒せた敵のHPが2とか3とか残るのがザラにある。
サイクロプスやエルダバールのような硬い敵を相手にしたときにはその弱点が顕著になる。
クラスチェンジ後は少しはましになるが、序盤ではむしろ彼女が削り役に徹して他のユニットを育てるためのサポーターに徹した方がいいほど。
ただぶっちゃけこのゲーム、ゼト1人で攻略できることが外部書籍の「あるきかた」シリーズで立証されちゃってるくらいには難易度がぬるいのであんまり問題にはならない。
回避能力に直結する速さがよく伸びることは明確な利点であり、「むずかしい」のラグドゥ遺跡のケルベロスにも追撃されずに済む。
しかしそれでも最終的にダンジョン周回ゲーの要素も持つため、力が足りないというのは周回効率を非常に下げてしまう致命的な弱点となる。できればぎんの剣やキルソードのようないい武器を持たせてあげよう。

長らく親交のあったグラド帝国の突然の侵攻によって父を失い、悲嘆のうちに自国を追われるところから物語は始まる。
亡命後、エイリークは様々な助力を得て、自国の解放と兄の救出を目的として行動を開始する。
しかし時を同じくして、太古の伝説に記される「魔物」たちが各地に出現し、事態は混迷の度合を深めていく。
ファードから「月の腕輪」を託されているが、彼女本人は腕輪の詳細は聞かされておらず、序盤はよくこれを狙われる。
それを知る身近な人物はルネスの聖騎士ゼトのみで、これが盗まれた時はエイリークの意思さえ阻んで腕輪の奪還を優先する程。

この腕輪は彼女専用のCCアイテムも兼ねており、16章クリア後に任意にCC出来るようになる。
なお 売却も可能 だが当然二度と入手出来ず永久に上級職になれなくなるので、それを承知のプレイでもない限りは厳禁。



性格は真面目で温和、心優しく、争いを好まないが、困難にも挫けずに立ち向かう気丈さも併せ持つ。
一方で戦時に必要とされる果断さや非情さなどには欠けており、情に流されて戦局の判断を誤ることもある。
外見は嫋やかな少女といった風で、華奢な体格に、腰までかかる碧の髪が特徴的。
落ち延びた王女のためか、戦装束がひらひらしたミニスカートという意味不明な事になってしまっている。
そのためおつきの騎士は目のやり場に困るとか。そりゃ困るわ。
さらにはスカートのまま馬に乗る ますます困る
一応、蒼炎ミストもスカートで騎乗するが設定資料集曰く下に履いてるとのこと。果たしてエイリークの方は?
また本編1年前の回想ではエフラムに「色気のない体つき(※だから男装して王になってもバレないと思う)」なんて言われておりプレイヤー達から度々そんな扱いを受けている。実妹に対しての目線とはいえ兄貴の見る目がないと言われたりもする。

「あなたのお父さまは城に残ってグラド軍と戦い……勇敢な最期を遂げられたそうではありませんか」
「あなたのお父さまはご立派です。あなたはそれを誇ってよいのですわ」

「はい……そうですね。グラド軍を前に一歩も退かなかった父上は立派でした」
「でも……でも私は……父上は立派でなくてよかったのです」
「たとえ国王として無様でも、みっともなくとも……それでも……生きていてくれた方がずっとよかった」



エイリークのキャラクターとしての特徴は「強さと正しさの対照となる優しさ」にあり、これは『聖魔』ストーリーの底流をなしてもいる。
この「強さと正しさの対照となる優しさ」は、換言すれば「弱さ」と「愚かさ」であり、これも同じくエイリークのキャラクターである。
このことはリオンを鏡として、双子の兄であるエフラムと対比してみると分かりやすい。


エフラム編のリオンが人格的に「魔王ではなくリオン」であるのに対し、エイリーク編のリオンは人格的に「リオンではなく魔王」である。
エフラムが殺すのは「リオン本人」だが、エイリークが殺すのはリオン本人ではなく、リオンの肉体を奪った「魔王」である。
エフラムは自らの「強さ」と「正しさ」によってリオンを殺すことを自ら決断・実行するが、エイリークにはそれがさせられない(シナリオ的に)。
その要因となるのが、おそらくキャラとしてエイリークに与えられた「優しさ」であり、その裏面である「弱さ」と「愚かさ」である。


この違いは、シナリオ全編に渡って、様々なかたちで現れる。


エイリークとエフラムの父ファードが王としての責務を全うし、戦死するのは「強さ」であり「正しさ」である。
エフラムが平和のために親友を手にかける「覚悟」をするのも、ゼトがエフラムに「情に流されない」王の作法を説くのも同じである。
戦火のうちでエフラムは「強く」「正しい」キャラクターとして、すなわち「王という人格」として完成されていく。


それに対して、エイリークもリオンも「情に流され」、誤った選択をしてしまう。
その結果、リオンを想ったエイリークは光石を失い、民を想ったリオンは魔王に支配されてしまう。
これは「優しさ」であり「弱さ」であり「愚かさ」であり、ファードやエフラムやゼトのキャラクターと好対照をなしている。


『聖魔の光石』の物語は、一面には優しさ(エイリーク)、一面には強さ(エフラム)、一面には弱さ(リオン)を与えている。
これらの比較によって、「優しさ」と「強さ」と「弱さ」、それぞれの「どうしようもなさ」を描き出そうとする。
エイリークは愚かでも情を捨てられず、エフラムは立場ゆえに強くならざるをえず、リオンは自らの弱さに劣等感を抱いている。


それぞれの持つ要素は、それぞれが望んで得たものではない。
拒否しようにも拒否することができず、その中でもがきながら、「どうしようもなく」そうあるしかない。
3人は3人とも、他の2人のようになれたなら、と思っている。


決して賞賛・批難されるばかりではない、優しさや強さや弱さの「どうしようもなさ」を描こうとする、それが『聖魔』のメインストーリーである。
それゆえにこそ、エイリークは『聖魔の光石』の主人公の1人たりえているのではなかろうか。
隣の芝生は青いって言うしな。



「僕は善良な人々の命をたくさん犠牲にした。許されない罪をたくさん犯してきた。昔の僕が持っていた心は、もう死んでしまった……」
「その代わりに僕は強くなれたのかな? エフラム、君に負けないくらいに……」

「……いいや。まだ俺にはかなわないさ。お前はもともと、戦いなんかには向いてないんだ」
「強くなんか……ならなくてよかったんだ」


支援会話

支援会話の相手は計7人。お姉さんしたりブラコンだったりマジメちゃんや壁ドンしんみりと、豊富なラインナップが楽しめる。
彼女の属性的にも多くのユニットの火力、一部キャラでは防御面を大きくブースト出来るのが強み。

【エフラム】
戦場でいきなり妹の頭を撫でだしたり兄妹なのに完全にバカップル。危うい会話があってヒヤヒヤする。
これでもブラコンではマシな方とか昔のFEはホントたまんねえな。兄妹なのにペアEDというのもたまんねえな(勿論恋愛じゃないけど)。

【サレフ】
ポカラの里に伝わる伝承を教えられ、里の英雄のナーダ・クーヤとエイリークが類似していると語る。
会話は至って真面目なのだが「ポカラ」や「パレガ」の独特の語感が笑いを誘う。
彼ともペアEDで、なんとエイリークがポカラの里に嫁いで彼の子を産んでしまう。その子はナーダ・クーヤにとてもよく似ていたという。

【ゼト】
主君が無防備すぎて懊悩するカタブツ騎士。
あんなカッコイイこと言っといてエンディングではちゃっかr
宮廷吟遊詩人のサーガの題材にもなったらしいよ。

【ターナ】
二人共兄妹の妹の方であるため、その境遇を元にした和やかな話がされる。
エイリーク、どうしてエフラムの話になると目を逸らすの?
そして彼女とも百合ペアED。エイリークはペアな会話がメチャクチャ多い。

【ヒーニアス】
エイリークの護衛を買って出るも、彼は後衛でエイリークは前衛のため効果的ではないとぐうの音も出ない切り替えしを受ける。
エイリーク、君はあの男の話になると動揺しすぎではないか?
そして彼ともペア(ry

【フォルデ】
聖女エイリークその1。「これから何をしたいんですか?」って聞かれて「皆が笑顔で暮らせる国を作りたい」だなんて。
自らが守るべき主君と、自らの夢の、真の姿を知ることになるエピソード。
そしてやっぱり彼とも(ry でもエイリークの真の笑顔を取り戻し、彼が描いた笑顔のエイリークの絵画が飾られたとか。

ラーチェル
聖女エイリークその2。ホイホイ騙される無能でも許す。しんみりするラーチェルもかわいい。
1つのイベントで2人のキャラクターが明確になる。これぞ支援会話。
だが彼女とだけはペアにならない。何故だ。


外部出演

ファイアーエムブレム 覚醒

ファイアーエムブレム 覚醒』では、DLC「紅対蒼 蒼炎編」において「異界のエイリーク」として登場。
まさかの新クラス「花嫁」で登場であるが、本人からすればかなり不本意な事態らしい。
槍・弓・杖が使えるが、エイリークの得意分野は剣では……?
実はこの花嫁DLCでのエイリークの発言は、これまでのDLC特典として仲間になるユニット(敵対しているあいつらは本当に悪人なのか?と疑問を抱く)と異なりまったく疑おうとしないというもので、
当時この展開がマンネリ化していたこともあってかなり物議を醸していた。ただこのDLCのセリフを担当していたのはエイリーク編のシナリオライターであり一番エイリークを理解していた人物だということ、
前述のとおり原作でも人の情や信念を重んじて誤った判断を下す女として描かれているので別段矛盾したキャラというわけではなかったりする。
あえて悪い言い方をすれば、マンネリ打破も狙って「優しさ主体のバカ女」としての一面が過剰に強調されたセリフがプレイヤーのイメージと違っていた、というわけだ。

ファイアーエムブレム エンゲージ

ファイアーエムブレム エンゲージ』では12の指輪に宿る異世界の英雄の一人として登場。
エイリークは「青き風空の指輪」に宿る「聖魔の紋章士」であり、1つの指輪にエイリークとエフラムの二人の英雄が宿っているという特徴を持つ。
ただし、シナリオやキャラクターと紋章士との「絆会話」ではエイリークのみが登場しており、エフラムは戦闘時にのみ登場。

1つの指輪に2人の英雄が宿るという特色から、紋章士としてはエイリークとエフラムがそれぞれ別スキルを持っており、随時切り替えるテクニカルなタイプ。
エンゲージ状態だとエイリークとエフラム二人のスキルが一緒に発動できるため大幅な強化が見込まれる。

なお、『エンゲージ』はフル3Dになっているため、ことあるごとにエイリークがパンチラをする
戦闘は元より、鍛錬で名乗りを上げる場面ですらパンチラする。

ファイアーエムブレム ヒーローズ

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ソーシャルゲーム「ファイアーエムブレム ヒーローズ」では兄・エフラムと共に参戦。
21年8月時点では新装版含め7種類も存在するが、神装版と総選挙版以外のイラストは全て麻谷知世氏が担当。

通常版は剣・歩行ユニット。
武器スキルはターン開始時、周囲1マスの味方の攻撃+3(1ターン)「ジークリンデ」
Bスキルは自分から攻撃した時、戦闘後、敵を自分の位置に移動させ、自分は1マス手前へ移動「引き込み」
Cスキルはターン開始時、周囲1マスの味方の速さ+4「速さの鼓舞3」

当時は珍しいサポート寄りをした構成。
これにより、Cスキルと合わせて攻撃と速さを同時にアップさせる事が可能で、パーティーの火力アップに一役買ってくれる。
特に自分が受けた能力アップの数だけ攻撃力が上がる「~ブレード」系の魔法と相性が良い。

素の速さも高く、大体の相手には追撃が取れ、逆に追撃も受けにくいため低い耐久力を補ってくれる。
「回り込み」で迅速に前線へ切り込んだり素早く敵の攻撃範囲から離脱したり、
「引き込み」で相手を自軍の有利なポジションに引きずり込み押し包んで撃破するなど、縦横無尽に動き回りフィールドの支配力も高い。

反面、攻撃の値が赤の歩兵としては神器であるジークリンデをもってしても低め。
ヘクトルなどの相性上は有利でも耐久力の高い相手には苦戦を強いられる事は必至となる。

そのためスキル継承では、空いたAスキルと奥義に発動までのスパンが短く、
手早い火力の補助が出来る「鬼神の一撃」と「月虹」を継承することがひとつのテンプレとして確立されている。
さらに攻撃性を高めるなら、BスキルをHPが一定数減少すると自分の攻撃直後に追撃を行い、相手の反撃を許さずに倒すことが出来る「攻め立て」にしてもよい。
「引き込み」も有用なスキルではあるので、そこはパーティーの戦術と要相談。

……以上のように、その性能はアタッカーとしてもサポーターとしても一定以上の活躍が約束されている万能型のキャラクター。
だが、そこは数も多く激戦区の赤属性の剣歩兵。現状は☆4への降格もあって狙いやすくなっているとはいえ、
ピックアップや本命のついでに狙うなど、引き当てようとする場合はオーブのご利用は計画的に。

が、ここで大きな追い風がやってくる

2018年3月に錬成武器対象に。武器効果が「攻撃の鼓舞3」へと跳ね上がり、
特殊錬成すると戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が周囲2マスの味方の攻撃、速さ、守備、魔防の強化の最大値だけ上昇(最大値は各能力値ごとに計算)
簡潔に言うと…味方の各ステータスにバフの数値分を自分のステータスに上乗せする。
味方が強化すると自分も強化する個性を得た。これにより連携系と指揮系と相性が良く火力面も補えるように強くなった。Bスキルには「〇〇の封印」でデバフを撒く編成もあり。
ただし味方が常に近くにいる事が条件で奇策や恐慌系スキルの弱点も増えたので警戒。

2020年8月から神装英雄。イラストはとよた瑣織氏。
妖精の国アルフの衣装を着た。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

18年1月25日に属性こそ上記と同じ赤だが、クラス違いの『追憶の優王女 エイリーク』が参戦した。
赤属性の魔法使いであり、騎馬ユニット。イラストは麻谷知世氏。
同名の別種は超英雄や総選挙キャラなどもいたが、そうじゃない恒常キャラはエイリークが初。(チキとかカムイとかマルスとか例外もいたが……)

原作では使えなかった闇魔法、それもグラド帝国の神器を使っているが、それ故勝手が分からず苦戦中らしい。

武器スキルは魔防+3。敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中の自分の攻撃、速さ+3にする『グレイプニル』

初期実装されていたレオン以来何故か増えていなかった赤魔の騎馬ユニットの待望の二人目。
そのレオンに比べると攻撃・速さ偏重の攻撃的なステータスであり、あちらよりも「一気に距離を詰めてやられる前にやる」騎馬ユニットの基本戦法を実践しやすい。

初期スキルは上記の『グレイプニル』の他、
スキルAには自分から攻撃した時に攻撃と速さが一時的に上昇する『鬼神飛燕の一撃』、
スキルBにはHPが一定の割合を切ると、追撃を最初の攻撃の直後に行う『攻め立て』、
スキルCには自分も含めた味方の赤魔ユニットの経験値を増やす『赤魔の経験』、
そして味方の攻撃と速さを上げる『攻撃速さの応援』を持って来る。

なんといっても強力なのは『グレイプニル』と『鬼神飛燕の一撃』のコンボで、元々高めの攻撃・速さをさらに+7して放つ攻撃は凄まじい火力を誇る。
ダメージを受けて『グレイプニル』の効果がなくなっても『攻め立て』が発動できれば火力が補われるため、そのままのスキル構成でも活躍してくれる。
スキル継承する場合は、ひとまず空いている奥義スキルと攻撃には影響しないCスキルを補強したい。
奥義はお決まりの『月虹』などがよく採用されているが、Cスキルは様々。パーティーに合わせた鼓舞・紋章、あるいは吐息系統などを付けよう。

欠点としては、最近増え始めた騎馬に対するメタスキルには無力な点と、耐久が脆く、攻め立てを発動するためのHP調整がシビアな点。
そのため、Aスキルに『獅子奮迅』を継承して敢えて自壊させて発動させることも視野に入る。
『獅子奮迅』を採用するなら『グレイプニル』は相性があまり良くないため、専用バフがある騎馬ユニットなのを活かして『ラウアブレード』に変えるのもアリだが、
このスキルを持つのは現状サーリャだけなのが難点といえば難点か。

2020年4月のアップデートで錬成武器対象に。条件自体は変らないが攻撃速さが+4と効果が僅かに上がった。
特殊錬成すると敵のHPが100%の時は戦闘中、敵の全ステータス-4かつ自分が受けているデバフを無効にする。一応火力面は補えるようになった。

2018年10月には水の伝承英雄として登場。イラストも麻谷知世氏。
こちらは原作のマスターロードでの姿を反映し、剣装備の騎馬ユニット。

武器は攻撃3に加え、周囲2マス以内の敵と味方の数(自身と対戦相手を除く)が同じか敵の方が多い時、戦闘中守備、魔防を+3し、
かつ自身の攻撃による奥義発動カウント変動量を+1する『雷剣ジークリンデ』。

Aスキルは周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中攻撃、速さを+6する『攻撃速さの孤軍3』。
Bスキルは専用で、奥義発動カウントが+1されて奥義が出にくくなる代わりに奥義発動時ダメージを敵の守備の50%分増加する『月の腕輪』。
Cスキルは奇数ターン開始時、自分と周囲1マスの味方の守備を+6する『守備の波・奇数3』。

今までのエイリークに比べ、より攻撃的になっている。
「月の腕輪」は奥義カウントが増加するデメリットはあるが奥義のダメージに敵の守備の半分を加算。
もともとの奥義がカウントが少ない『月虹』なので相性が良く、漆黒の騎士の『黒の月光』並みの破壊力が出せる。
反面守備面が低く魔道や騎馬特攻には注意が必要。

2022年1月のアップデートから上方修正。
Aスキルが周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ+7『攻撃速さの孤軍4』にグレードアップ。
Bスキルが『月の腕輪・承』
【再移動(2)】を発動可能
戦闘中、敵の絶対追撃を無効、かつ自分の追撃不可を無効。ダメージ+敵の守備の15%
敵の守備の15%と数値は激減してしまうが奥義が出にくいデメリットは消えて見切り・追撃効果と再移動が追加した。

同時に錬成武器にも選ばれた。
錬成すると自分から攻撃した時、または、周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、かつ
自身の奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)
人数制限だった武器スキルが自分から攻撃する、もしくは誰もいない孤立状態へ条件が変わって発動が簡略化。さらに攻撃と速さにも補正が関わり、守備と魔防+3から攻撃、速さ、守備、魔防+4に強化。

特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4かつ速さが敵より高い時、受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを速さの差×4%軽減(最大40%)
これによりデメリット効果が撤廃されて、より攻めと機動力の強さを手に入れる個性を獲得した。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
2018年クリスマスの超英雄召喚イベントでは兄のエフラムと共に登場。
重装の杖という初の組み合わせにより、重装統一パーティーに待望の回復役が現れたことになった。
武器「ランタンの杖」とCスキルの「攻撃の解放」により、味方がどこにいようと速さ以外の能力にバフをかけられる。
能力強化をかけるには味方に隣接する事が常のFEHにおいて、移動力の低い重装にとってはありがたく、かつまず腐らないというサポートとして非常に強力なスキルを持つ。
Bスキルにデフォルトで「幻惑の杖」を所有しているため、武器錬成で「神罰の杖」の効果を付与してあげれば、
簡単に「神罰幻惑の杖」を作れるため、攻撃面においても貴重な重装の2距離攻撃のアタッカーとして戦列に加われる。

欠点としては重装故の機動力の低さにより、回復をする場合は隣接しにいく必要がある事だが、「リブロー」や「重装のブーツ」をつけてあげれば解消するのは簡単。
また、現状では重装の杖が彼女1人のためどこまで活躍できるかが未知数という点もある。今後の開拓に期待がかかる。

が、後に2020年に機動力が無くても回復させる事が可能になったクリスマス超英雄にセフェランが登場した事で立場は奪われてしまう。

私はエイリーク、こちらは兄のエフラム。

私たちは双子なんです。ですから、いつも一緒にいるんですよ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2021年4月の子供の日ガチャには兄と組んで比翼英雄として幼女時代が参戦。こちらも麻谷知世氏。
赤属性の剣使い。歩兵ユニット。

武器スキルは奥義が発動しやすい『ルネスの礼剣』
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5。
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、かつ、自分が【有利な状態】*4か【不利な状態異常】*5の時、
ダメージ+敵の守備の20%、かつ、戦闘中、自分の攻撃でダメージを与えた時、敵の守備の20%分HPを回復(与えたダメージが0でも効果は発動)

Àスキルに剣、槍、斧、弓、暗器、獣の敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する、かつ戦闘中、攻撃、守備+5になる『金剛の反撃・遠距離』
Bスキルは戦闘中、敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効にする『見切り・追撃効果3』
Cスキルには周囲2マスの味方は、戦闘中、速さ+4周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の速さ+4『速さの相互大紋章』

見た目通りに通常版の上位互換に近い。
条件の要求が少々難関だが今までのエイリークと異なり、攻めても守っても強い。そしてサポート能力も健在。
とくに物理武器相手に有利に戦えるスペックを持っている。

比翼スキルは自分と自分を中心とした縦3×横3マスにいる味方に【回避】を付与
1マップに1回使用可能、ただし、奇数ターン開始時、自分が比翼スキルを使用済みなら、再使用可能にする
【回避】
速さが敵より高い時、受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを速さの差×4%軽減(最大40%)で味方へのサポートも充実。

ステータスは攻撃、速さが高く通常版よりも上回る。

しかし守備力は通常版と同じ中途半端な数値で如何せん高いとも言えるものでもない。
魔法相手は反撃出来ないのも痛手で見切り追撃効果をもってしても怪しい。
いっその事遠距離反撃に継承させるかでカバーするほか無い。

私はエイリーク。ルネス王国の王女です。

兄上より預かったレギンレイヴとともにアスク王国の未来を拓きます……!


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

更に2021年8月には、同年実施の第5回英雄総選挙でマリアンヌに次いで女性部門2位だったことで総選挙バージョンが登場。イラストはワダサチコ氏。

マスターロード準拠で騎馬ユニットだがどういうことか兄と同じ青属性の槍。

加えてエフラムの衣装を身に纏い、兄から扱いを教わったという槍を装備している。それに合わせてか髪型もポニーテールに変わっている。
原作でのエフラムとの支援会話でエフラムが「男装して王になればいい」と言うシーンがあるが、それを反映したものだろうか。
歩行ユニットばかりな今回の総選挙英雄の中で、唯一の騎馬ユニットにあたる。

武器スキルは『絆槍レギンレイヴ』
重装、騎馬特効
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、戦闘中、最初に受けた攻撃の
ダメージを30%軽減
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら自分から攻撃した時、自分の追撃不可を無効

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃、速さ+7かつ戦闘中、奥義による攻撃でダメージを与えた時、
自分の最大HPの(10+自分の奥義の発動カウントの最大値×20)%回復『鬼神飛燕の迫撃』
Bスキルは【再移動(2)】を発動可能
戦闘中、自身の奥義発動カウント変動量-を無効
奥義発動時、ダメージ+敵の守備(20+自分の奥義の発動カウントの最大値×10%)『華月の腕輪』
Cスキルはターン開始時、周囲4マス以内に敵がいる時、最も近い敵の
攻撃、速さ-6(敵の次回行動終了まで)、かつ自身の攻撃、速さ+6(1ターン)『攻撃速さの脅嚇』

伝承版に比べ攻撃面が更に強力になった。
攻撃時に高い攻撃と速さを更に大きく上げるだけでなく、キャンセル効果がかかっていても無視して奥義カウントを進め、奥義の発動時にはダメージを敵の守備に応じて増加させる。
素の守備面は比較的弱めだが、武器効果にあるダメージの軽減や奥義発動時のHPの回復により、耐久面でも優秀。更に攻撃後は2マスの再移動によるヒットアンドアウェイも可能。
武器には騎馬と重装の特効があり、現環境で猛威を振るっている覇骸エーデルガルト総選挙ヘクトルなども蹴散らせる。

弱点は騎馬特攻や魔法などでこの点も伝承版同様。不治の幻煙などで回復を封じるも痛い。

2023年9月のアップデートで第5回英雄総選挙組の武器錬成が実装。当然『絆槍レギンレイヴ』も錬成可能。
錬成すると
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを40%軽減
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら自分の追撃不可を無効
ステータス強化の数値は増えなかったが受けるダメージがさらに減り、追撃不可の無効が攻撃を仕掛けなくてもHPの制約を満たせれば発動するように緩和。

特殊錬成は自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5、敵の攻撃、速さ、守備-5
さらに、敵の攻撃、速さ、守備が敵の【有利な状態】の数だけ減少(最大4、強化は除く)、敵の攻撃、速さ、守備の強化の+を無効にする(無効になるのは、鼓舞や応援等の+効果)
敵の絶対追撃を無効
元々攻撃面の高かったがここに来てバフ無効化の疑似凪スキルと絶対追撃も封じる徹底ぶり。
今まで以上にダメージが通りやすくなった。

も、もう少し肌を隠したほうがよかったでしょうか? 

なにぶん水着はあまり気なれていないもので……。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年7月にはリオン達と共に水着姿で登場。イラストはワダサチコ氏。
緑属性の魔法使いであり、飛行ユニット。
かなり大胆な水着を着ているが、エイリークは水着を着慣れていないのでどの程度露出を隠せばいいのか分からなかったとの事。
なおエイリークに好意を持つリオンとゼトは目のやり場に困っていた。

ワダサチコ氏によると、周りのイラストに合わせつつ聖魔当時の塗り方を再現している。

武器スキルは『深き優しさの聖器』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5。
自分が受けている追撃不可を無効、かつ敵の奥義発動カウント変動量-1(同系統効果複数時、最大値適用)、
かつ戦闘中に攻撃していれば、戦闘後に敵と、その周囲2マスの敵に【キャンセル】を付与する。

Aスキルに自分から攻撃した時、戦闘中の速さ+7、守備+10かつ、敵は追撃不可『飛燕金剛の瞬撃』
Bスキルは【再移動(1)】を発動可能戦闘中、自身の奥義発動カウント変動量-を無効。
奥義発動時、ダメージ+敵の守備の(20+自分の奥義の発動カウントの最大値×10%)『華月の腕輪・遠』
Cスキルにはターン開始時、周囲2マスに味方がいれば自分の攻撃、速さ+6(1ターン)、
かつ「周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動可能」を付与する。周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+3『攻撃速さの信義4』

差し詰め魔法版総選挙Verみたいな構成。ただしスキル自体は異なる。
武器スキルこそ条件は違うが総選挙版の「絆槍レギンレイヴ」とほぼ同じだが特攻、ダメージカットを無くした代わりにキャンセル効果が付いた。
しかも戦闘後にもキャンセル付与するので隙を見せず、Aスキルで追撃を封じる事も可能。
Bスキルは総選挙版と効果は全く同じだが再移動の制限が1マスだけ。
信義スキルのグレードアップ効果は2マス以内に発動範囲が拡大し、しかもワープと紋章効果を得られる。

とはいえ、やはり総合火力的には総選挙版が上回る。
守備の固さと追撃を封じる利点は大きいが特攻やダメージカットは無く、火力不足気味。
迫撃スキルは魔法ユニットだと継承不可のため、HP回復も出来ない。
そしてHPと魔防が低い事もそのままなので魔法タイプだと倒されやすい。

あの夜……。
荒らしに追われてページから逃げる時……。▼
あなたが私を強く抱きしめ、
敵の誹謗中傷やコピペから守ってくれた時……。▼
私はあなたに……憧れのような感情を抱いてしまったのかもしれません。▼

ですがそれは……ルネス王女が持つべき感情ではありませんでした。▼
私はルネス王国の王女。
あなたはアニヲタwikiの住人。▼
それがわからなければ……追記・修正など果たせるはずもありません。




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最終更新:2023年12月27日 00:11

*1 一応ジークリンデとジークムントでのタイマンならエフラムが有利だが

*2 リンは倭刀の地元であるサカの剣士であるため倭刀を使えるのも当然なのだが、エイリークの剣術はエフラムから習ったものでシャムシールの地元のジャハナ王国の剣士たちとは全く無縁で設定としては噛み合わない。攻略面ではプラスなのでありがたいが。

*3 エフラム編を通っても2本目のレギンレイヴは手に入らない

*4 「1ターン」の効果全般(強化、移動+1、敵弱化ダメージ+等

*5 「敵の次回行動終了まで」継続する効果全般(弱化、移動制限、パニック、反撃不可、相性激化、キャンセル等