火ノ丸相撲

登録日:2014/09/04 Thu 22:28:01
更新日:2024/04/08 Mon 12:53:11
所要時間:約 6 分で読めます




熱血高校相撲物語
待ったなし!!

【概要】

週刊少年ジャンプで2014年26号から2019年34号まで連載された、相撲漫画。
NEXTに掲載された同名漫画がベースとなっている。
TVで流れるような大相撲ではなく、アマチュアの高校相撲を描いている。
ちなみに、同期の連載開始作品は無く、近年のジャンプにしてはちょっと珍しい。
(翌27号より、HUNTER×HUNTERが翌週から連載再開した)
本誌連載および単行本には「火ノ丸相撲解説席」という、相撲のルールなどについてQ&A形式で解説するコラムページがある。

作者:川田
下の名前は無し。本名ではなく学生時代のあだ名で、プロレスラーの川田利明からとっている。

暑苦しくガチムチな作風と、作中でも触れられてる通り「デブが半裸で抱きあう競技」という認識の強い相撲を題材にしているため、前評判はあまりよくは無かった。「え??ジャンプで相撲??」と戸惑う声も多かった。
だが、連載が始まると、相撲という題材こそ珍しいが「少年漫画の王道」を往くストーリー、新人作家らしからぬ絵の上手さ、迫力のある試合の描写、主人公の力強さ、話のテンポが早く引き伸ばしをしない、など様々な点で高評価を得ている。
中盤から物語の舞台は大相撲へと移り変わり、火ノ丸が力士として成長していく姿が描かれた。

この漫画をきっかけに相撲に興味を持ったという人も増えている。

2014年11月には、大相撲九州場所に火ノ丸相撲の懸賞幕が登場。ジャンプの作品が懸賞幕になるのは史上初。
居酒屋や青汁の懸賞幕とともに火ノ丸相撲の絵が土俵上を周った。(「懸賞幕って何?」という人は調べてみよう)

2014年12月には、舞の海から応援のコメントを貰った。


【あらすじ】

千葉県にある大太刀高校の相撲部に、一人の少年が入部した。
名は「潮火ノ丸」
彼の子供のような肉体の中には、かつて『国宝級』と呼ばれた力と技が秘められていた。
廃部同然の相撲部が、彼の入部によって大きく動き出す!


【主な登場人物】

◆大太刀高校(ダチ高)
○潮火ノ丸
CV阿部敦/VOMICでの声優は江口拓也氏。

本作の主人公。
強くまっすぐな心を持った正義感で、痴漢や陰湿ないじめは放っておけない性格の少年。
一人称は「ワシ」で、語尾に「~じゃ」とつける、ちょっと古風な口調が特徴。
また、ふんどし姿で電車に乗ったり屋外でまわしのつけ方をレクチャーしたり、違う意味でも強い心を持っている。
小学校時代には、国宝『鬼丸国綱』と呼ばれていたが、中学ではまともな試合ができずに燻っていた。
背伸びをしてもたったの160cmという低身長だが、それを補って余りある筋力と技術で、多くの強敵と立ち会っていく。
中学時代、まともに相撲ができなかったという事もあり、勝利への飢えから鬼気迫る表情を見せる事も多い。
だが、無敵と言うわけでもなく、沙田との対戦の後では気絶してしまうという、スタミナの無さが浮き彫りになってしまった。
ちなみに、普段着ている学ランは中学時代の制服である(ダチ高は私服可で、学ランは私服扱いなので問題なし)

相撲へのあまりの入れ込みようから誤解されがちだが、小さい頃から勉学にも熱心に励んでおり好成績を残している。もしかして寝てないんじゃ
歴史マニアであり名古屋城に訪れた時には築城の由来なども語りながらノリノリで記念写真を撮っていた。
一方で青春を相撲に捧げ過ぎたせいかエロい話に免疫がない。
+ 鬼丸国綱
三段目付出の資格を得て大太刀高校を中退し四股名『鬼丸国綱』として柴木山部屋に入門。
数珠丸との取り組みで右腕を故障し長期休場、その際に得意の右下手投げ『鬼車』が打てなくなった。
しかし休場中も変わらず四股を踏み続け、張り手や一本背負いなど技のバラエティーを広げる。
刃皇の引退宣言や師・駿海の急病など焦りを煽る状況に包まれたまま九月場所に挑むことになる。
作中最高位は西小結(上記九月場所の半年後時点)であるが、なおも横綱目指して邁進している。

○小関信也
CV:落合福嗣
ダチ高相撲部の部長。
体格はあるため「大関」と呼ばれているが、気弱なところがある。
3年間、負け続け、道場を奪われながらも練習を欠かさなかった努力の人。
というより、道場も部員も無い状況でなお「相撲が好き」という意思が折れず、たった一人でずっと相撲を愛し続ける、狂気じみた「耐え抜く強さ」の持ち主でもある。
勿論力士として申し分ない実力を持っており、それまではその実力を発揮できる場面に恵まれなかったが、自信をつけた事で火ノ丸に迫るほどの才覚を見せ始めた。
だが、見た目はぷにぷにのもち肌で、顔のパーツが中央に寄り気味の癒し系キャラ。歌が超上手いという意外な一面も。
+ 太郎太刀
駿海の勧誘を受け長門部屋に入門。
大和国部屋の合同合宿にて、暴れる蜻蛉切の前に立ちはだかるヒロイックな登場を果たす。
額に大きな傷が増えており表情も気弱さのない頼もしいものとなっている。蜻蛉切の剛腕にも耐えるなど実力はかつてとは比べ物にならない。
火ノ丸とは視線が合うもののあえて切るような、口をきかない関係を保っている。

○五條佑真
CV:熊谷健太郎
ダチ高をシメる番長的存在。
相撲部の道場を溜まり場として占拠していた。
火ノ丸をサンドバッグにするものの倒せず、逆に一発でKOされてしまう。
そのリベンジをしようとするも、火ノ丸に強引に連れて行かれた出稽古で、相撲の本当の強さを知る。
そして、その強さを知るために正式に相撲部に入部した。
料理が上手かったり掃除好きだったり、ダチ高相撲部おかんポジションを確立しつつある男。
作中では火ノ丸から「ユーマ」と呼ばれる事が多い。
だが、それだと一緒に載ってる某引き金漫画の某人型隣人を連想してしまう為、取り巻きやファンからは「ユーマさん」と呼ばれる。
+ お前彼女はいんのか
栄華大学に入学しスポーツ医療を学ぶため蟹江先生に弟子入りした。
火ノ丸の定期健診に付き合う際レイナを連れて来て、二人の恋愛を押す。
しかし二人がくっつき過ぎるとキレるなどシスコン振りは相変わらず。

○國埼千比路
CV:佐藤拓也
ダチ高レスリング部の2年。
前年の国体で全国優勝というとんでもない逸材。
よく言えば熱血、悪く言えば暑苦しい性格で、敗者へのダメ出しも欠かさない。
そのせいでレスリング部は部員1人という悲惨な状況に…(国体出場という実績のおかげで、廃部は免れていた)
最終目標は総合格闘技チャンピオン。火ノ丸との勝負の後は相撲の戦い方を身につける為、即決で相撲部に入部を決めた。
一目見た技を貪欲に取り入れる格闘センスによって、日々自由な発想で上達している。
+ あぁ俺の子だ
火ノ丸の角界入りに触発され、自身も高校を中退し単身渡米。
その後再登場した時にはなんとアメリカで子供をこしらえていた
女の子で名前はオコメ(米国で出来た子供だからだろうか…)しかし抱くと泣かれる。父親なのに泣かれる。伯父が抱いても泣かれる。
総合格闘技チャンピオンの夢も継続中で、大相撲編の時点ではマイナーリーグとはいえ王座を獲得している。

○三ツ橋蛍
CV:村瀬歩
火ノ丸とチヒロの勝負に感銘を受け、相撲部への入部を決めたアグレッシブな少年。
火ノ丸同様小柄で筋力もない全くの相撲ビギナーだが、その熱意を火ノ丸に認められた。
体格にも恵まれず相撲の技術も全くないが、勝利への執念だけは人一倍強く、桐仁にも一目置かれている存在。
経験の浅さを覆す背後取りの戦法を狙い、そのためには自分の理想やプライドも擲てる男。
+ 蛍丸
チャラ男になった。
全国優勝後も実力を伸ばし高校三年では再びインターハイに出場、国宝『蛍丸』と呼ばれているとかいないとか。
技のレパートリーを探る火ノ丸に柔道の荒木を紹介している。地区大会で荒木に心無い言葉を浴びせられてから荒木を嫌っていたが、いつの間にか結構仲良くなった模様。

○五條レイナ
CV:小松未可子
生徒会副会長にしてミス・ダチ高の才媛。だが笑い方がゲスい。
一応ヒロインにあたる存在だが、作者が女子を書くのが苦手なのか、担当編集者も認めるほど可愛くない。
火ノ丸の母やユーマの師範代も男らしい顔立ちであり、この世界の女性はこれがスタンダードなのかもしれない。
ちなみにヒロインとしてそれなりの人気を誇るのだが、その毒舌さや言動から低年齢層男子からは物凄く人気が無いことを公式でもネタにしている。
何やら相撲部を、というより火ノ丸を目の敵にしているが、その理由はユーマがふんどし姿になるのがカッコ悪くて嫌だったから。
つまりはとんでもないブラコン。
だが、たとえ負けても、周りの人間に向いてないと言われてもひたむきに相撲を続ける火ノ丸に対し、自分がそれだけ熱中できるものを持っていないという焦りも感じていた。
ユーマの事は基本呼び捨てだが、たまに「お兄ちゃん」になる。

○辻桐仁
CV:寺島拓篤
火ノ丸の旧友。
小学生時代は火ノ丸より以前から相撲をやっており、火ノ丸に並ぶほどの才能を持っていた。当時のあだ名は国宝「鬼切」。
が、肺に障害があり、長時間の稽古が出来なくなってしまう。
体格差に苦しむ火ノ丸のことを中学時代からずっともどかしく思っており、相撲部のブレーン兼コーチを買って出る。
ドライかつ合理主義な性格で、勉強なども最低限のものしかしないおかげで成績は赤点ギリギリだったりするが、火ノ丸と仲間の為にならどんな苦労も厭わない陰の功労者。
なお、相撲の技術自体は衰えておらず、一日一番という条件下であればその実力は火ノ丸にも劣らない。
+ 鬼切安綱
三ツ橋と新部員と共に挑んだ高校相撲では自身の体と合わず、結果を残すことが出来なかった。進路に悩むなか、鬼丸の試合を見て、高校卒業を待たず、長門部屋に入門することを決意した。
二部では負けてるシーンが多く、大相撲でも結果残せてなくね?と一瞬思うが、実は7月場所から9月場所で十両上位から幕内下位に上がっており、着実に番付を上げている。

○堀千鶴子
CV:田辺留依
ダチ高相撲部のマネージャー。
相撲部の千葉県大会優勝後からマネージャーとして入部。
元々、相撲に興味はなかったが、入部後勉強した。
彼女の登場により、流れでレイナも相撲部のマネージャーになることになる。
同じマネージャーの派手なレイナとは逆に眼鏡をかけたおとなしい子。
作中で、柴木山の力士にチヤホヤされたり、金沢北高の瀬良にLINEを聞かれたり、けっこうモテている。(レイナもこんなに可愛いかったっけ...!?と認めるレベル)
実は1話の満員電車の中で痴漢されていたのを火ノ丸に助けてもらった女性は彼女。(スーツ姿の社会人に見えるが、ダチ高は制服もあるが、私服もOKの設定。この時堀ちゃんも火ノ丸も制服でなかったために、ダチ高とわかった)
学園祭の千比路戦で火ノ丸が相撲部とわかり、千葉県大会団体決勝の沙田戦を見て、ついにマネージャーになることを決意。
火ノ丸のことが好き。
+ カメラアシ堀ちゃん
第二部大相撲編では、大学二年生。
記録として相撲部で撮り溜めていた写真が月刊相撲道の目に止まり、インターンとしてカメラアシをしている。
また、冴ノ山関とほぼ相思相愛になっており、鬼丸VS冴ノ山戦では完全に冴ノ山寄りの応援になっている。
メタ的な理由だと、レイナが二部で火ノ丸の恋人になるので、その辺りの堀ちゃんの扱いに困ったのだろうか...



◆石神高校
○沙田美月
CV:石川界人
石神高校期待の新人。
元々はスポーツ万能の天才だったが、小学校時代に火ノ丸の相撲に心を奪われ、彼も相撲の道に進んだ。
彼もまた国宝『三日月宗近』と呼ばれる逸材であり、昨年度の中学横綱にまでなった。
強豪と恐れられる石神高校全部員との稽古をしても立ち続けるほどの実力を誇る。
一見チャラチャラしたイケメンだが、火ノ丸との勝負では勝ちへの執念を見せる男らしさもあった。
また、天王寺での戦いの惨敗による悔しさで、自分が本気で相撲を好きだったことを自覚。
そこからは土俵の上では鬼気迫る表情で勝負に挑むようになった。


○金盛剛
CV:木村昴
石神高校の主将。
大柄な体格に強面な顔で、佑真や他の高校生から、高校生ではなくヤクザのようだと呼ばれている。
見た目の通りの厳格な性格をしている。火ノ丸に負けた沙田を励ましたり、転んだ蛍に150㎏のタイヤが猛スピードで転がってきたのを瞬時に身を挺して守りに行ったりと、正しき指導者としての一面も時折見せる。
将来の目標は学校の先生になって子ども達に相撲を広めること。
また、サポーターを巻いてはいるが、これはゲン担ぎの一種であり、怪我をしているわけではない。
見かけからパワーファイターに思われがちだが、主将を務めるだけあり様々な立ち回りを器用にこなせるオールラウンダー。

○真田勇気
CV:嘉人
坊主頭で丸顔メガネと、一見人畜無害そうな見た目の3年。
しかし、100対1で不良を返り討ちにした「血煙の一夜事件」の張本人として、不良の間では名の通った人物である。
実際はこの逸話は不良校ゆえに尾ひれが付きまくっており、小学校から相撲一筋なのに不良扱いされる始末。
しかし100人とまでは行かないが、相撲部の道場に放火しようとした不良を追い払ったのは事実。
ダチ高以外で誰よりも早く小関の強さを見抜いており、彼と熱い大一番を演じた。



○荒木源之助
CV:浪川大輔
石神高校の秘密兵器。
中学の柔道全国王者であり、千尋と同様異種格闘技から相撲に転向してきた。
驚異的な集中力の持ち主であり、相手に宙に浮かされたとしても一切動じずに勝利を目指す。
自分と似た境遇の千比路をライバル視している。
というか突然敵地に乗り込む・相手の名前を間違って覚える・最強になって美女を侍らせる夢など、色んな意味で同類のおバカ同士である。
相手を見た目で侮ったり、敗者に容赦のない言葉を浴びせるなど、まだまだ精神面で未成熟な部分が目立つ。

◆栄華大附属高校
○久世草介
CV:武内駿介
どこか気の抜けたような無気力系少年。
その正体は、外人力士が跋扈する相撲界において、日本人でありながら対等に渡り合った日本人横綱『大和国』の息子。
あまりの実力ゆえに、「他の若い芽を潰してしまう」という父の教えと、狩谷に怪我をさせてしまったという負い目から、彼自身が相撲を取ることはなかった。
だが、火ノ丸と沙田の相撲に魅せられ、彼もまた相撲への闘志を燃やすようになる。
現時点における作中の最大のライバルであり、性能は火ノ丸の上位互換、弱点らしい弱点がなく、高いスペックにかまけて慢心せず絶え間ない努力を続けている隙のなさを誇る。
相撲とは足の裏以外が地面についたら負けるのだと第1話から火ノ丸が沢山言い続けているのに、ちょっと体制を崩したらすぐ地面に付いて負けになるであろう長い髪はなんなんだ、と突っ込んではいけない。

○狩谷俊
CV:吉永拓斗
草介と共に地区予選の視察をしていた少年。
火ノ丸ほどではないにせよ、彼もまた小柄な体格をしている。
どこか知ったかぶりな発言が多いがその実力は本物で、小兵を活かし相手の懐にもぐり込む相撲を取る。
小学四年の草介との試合で骨折し、そのせいで草介が相撲をできなくなったことに負い目を感じながら、草介と親友を続けている。
アニメ版ではまさかの小学四年の草介は火ノ丸を骨折させたという設定に改変され、狩谷の重要な個性が火ノ丸に奪われた。


○四方田尽
CV:杉山紀彰
栄華の相撲部主将。関取然としたデカいあんこ型体型だが、弱音が多く頼りない性格。
しかし不思議と弱音を吐いたら調子が良く、団体優勝に対しては一言も弱音を吐かない。
この漫画では珍しくオタク気質であり格闘ゲームが得意。刈谷曰く「相撲もそのテンションでやってくれ」。



◆鳥取白楼後攻
○天王寺獅童
CV:竹内良太
現横綱・刃皇を輩出した強豪校の三年・主将。二年連続で高校横綱に輝いた最強の国宝「童子切」。
謙虚で礼儀正しい中に確固たる自信を持ち、横綱の風格を漂わせる。
特別な血筋は何も無いが「自分が一番相撲が好きで、自分が一番相撲の稽古をしている。だから俺が一番強い」と豪語する。
中学まで身長が伸び悩んだお陰で鍛えられた技、一時期からグンと伸びた体躯から出る力、そしてライバルとなり得る全学生を隈なく研究するほどの熱心さで、
火ノ丸や沙田を絶望させるほどの圧倒的な相撲を取る。

なおコミックスのおまけ常連。彼が言い切ればだいたいの話はオチる。

○加納彰平
CV:増田俊樹
自他共に認める鳥取白楼ナンバー2。国宝「大包平」と呼ばれ、国宝内でもナンバー2と言われている。小6の時に小学生横綱、中3の時に中学横綱になっている。団体戦では中堅に控え、2敗からの3敗目を確実に与えるのが白楼の黄金パターン。
嫌なことがあると、大量の唐揚げを揚げる。
+ 大包平
第二部後半では、もう一人の主人公といえるほどの注目をみせることになる。
高校卒業後、栄華大学に進学するが、後に「一番」になるために朝陽川部屋に入門。
彼の存在によって9月場所は大きく混迷を極めることになる。

○天王寺咲
CV:八巻アンナ
鳥取から色々な相撲部屋を視察に来た女子高生。
柴木山の稽古を見に来たところで、火ノ丸と出会う。
作者もレイナで女子に慣れてきたのか、可愛く描かれている。
主将・獅童の妹であり白楼高校相撲部のマネージャー。
運動神経は絶望的に無いが、実は麻雀が強い。

◆柴木山部屋
○柴木山明雄
CV:郷田ほづみ
柴木山部屋の親方。本名は佐山薫、現役時の名前は薫山明雄。
火ノ丸ほどではないが彼も小柄で、立ち合いを変えずに自分の相撲を貫き通した、火ノ丸と似たところのある力士。
かつては関脇まで上り詰め、久世の父から一勝したこともあるという。
鬼のような稽古で知られたが、今ではすっかり丸くなっている、いいおっちゃんである。

○冴ノ山紀洋
CV:新垣樽助
柴木山部屋に所属する幕内力士。
ハイライトのない目で無表情だが、相撲への情熱と柴木山への忠義は本物。
柴木山が果たせなかった「横綱」への夢を叶えるために、彼もまた横綱を目指している。
だが、その想いが行き過ぎているのか、軽々しく「横綱」の名を口にする者には容赦なく心を折りにかかる過激な部分もある。
土俵を下りれば好奇心旺盛で几帳面な好人物。

◆その他
○大河内学
川人高校一年生。
中学の県代表という実力があり、性格が悪いわけでもないが、クジ運が悪いせいで負け試合ばかり描かれる、噛ませ犬。
自分でも活躍ができない事をコンプレックスに思っていたが、先輩からの期待は本物で、その思いに応えようとする漢気ある一面も持っている。
ちなみに火の丸の回想で彼の父らしき人物がちょこっとうつっているが、相手を甘く見る癖は父親譲りらしい。
アニメ版では大河内の先輩達と共にまさかの栄華大附属高校のモブ生徒として吸収合併された。台詞は「あはあ!」のみ。
その後個人戦では川人高校の廻しをつけた大河内が個人戦3位で表彰されており、大河内は二人に増殖した。こちらの出番では台詞は皆無。

○駿海登喜雄
CV:井上和彦
元横綱。かつて二人の横綱を育て上げた名指導者でもある。
年季の入った袴姿からどこから見てもマフィアの親玉にしか見えない。
度々意図の読めない指導をするが、それは選手自身に「考える」ことを求める指導。
必殺技を破られかけ自信を喪失しかけた火ノ丸を弟子入りさせ「百千夜叉堕」を再び必殺技へと昇華させた。
火ノ丸の相撲に「小さい者が大きい者を投げ飛ばす」原初の爽快感を見出している。

○名塚景子
健全な高校生の肉体を前にしてカメラ越しにハアハアしてる変態。
相撲の取材の名の元に多くの高校生のまわし姿をカメラに収め、己の性癖を満たす。
ユーマにまわしのつけ方をレクチャーする火ノ丸を堂々と撮影し、齢15歳の火ノ丸を穢した。
ちなみに女性である。
28歳、そして未婚。
なら問題ないな!
アニメ版ではまさかの影も形も登場しなかった。

○高荷志帆
CV:遊荷亮子
ユーマの通っていた空手道場の指導員。おっぱいの付いたイケメン。
曲がったことが大嫌いな性格で、不良の更生話も「最初からまじめにやってる奴が一番偉い」と、どこかの巡査のような事を言う。
しかしその一方で、ユーマに対しては「自分が正しく導いてやれなかった」と負い目を感じている部分もあった。
一児の母であり、息子には空手ではなくピアノを習わせる子煩悩な一面もある。

刃皇(火ノ丸相撲)
横綱でありラスボス。作中の角界における横綱は彼一人となっている。詳細は個別記事参照。

○解説親方・わからない君
時々漫画の前か後に、1Pのコラムを挟む二人組。
解説親方はロボ、わからない君は某サザエっぽい表情と、濃いキャラをしている。
解説だけでなく、時として漫画の宣伝も行う侮れない存在。
ちなみに、コラムとしても真面目に興味深い物であり、相撲に興味が無くても一度目を通すと世界が変わるかもしれない。
キャラ紹介をよく見ると相撲以外の分野でいろいろと芸達者である。というかチート。

【余談】

現実の大相撲の四股名で剣や刀に関する名前は忌避される傾向が強く、下位力士まで含めても数えるほどしかいない。
本作の力士に刀に関する四股名が多いのは、実在する力士と被りにくくするための配慮と、分かりやすくカッコいいからだろう。


追記修正は四股を踏んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 漫画
  • 週刊少年ジャンプ
  • 集英社
  • 川田
  • 小柄主人公
  • 友情・努力・勝利
  • 国宝
  • 相撲
  • スモトリ
  • 火ノ丸相撲
  • 18年秋アニメ
  • 千葉県
  • アニメ
  • TOKYO MX
  • ゴンゾ
  • GONZO
  • 完結

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 12:53