登録日：2014/09/02 (火) 03:15:01
更新日：2021/03/16 Tue 12:18:08
所要時間：約 5 分で読めます
富士見ファンタジア文庫の
ライトノベルである『
東京レイヴンズ』の
スピンオフ作品。
『月刊少年ライバル』で連載されていたが、雑誌の休刊に伴い『水曜日のシリウス』に移籍している。
作者曰く、略称は「SOS」。コミックスは全5巻。
【概要】
本編から独立したストーリーを描いたスピンオフ作品。
原作とは世界観を共有しているが、原作主要キャラたちはたまに登場する程度で本筋には絡むことはなく、
本作の主人公である八雲暁兔とその仲間達を中心に物語が展開される、完全描き下ろし原作の作品である。
時系列的には、「上巳の再祓」（本編3巻）の直後辺りからになる。
【ストーリー】(あらすじより)
“闇鴉たち(レイヴンズ)”――それは現代の陰陽師。
銀髪碧眼の少年・八雲暁兎と、双子の巫女・紀之部夕佳と日奈。
三人が出会う時、千年の眠りより目覚めし神剣・歌詠が、もう一つの“闇鴉たち”の物語を呼ぶ…！
【登場人物】
本作の主人公。春虎たちの1学年後輩で、陰陽塾では珍しい日本人とドイツ人とのクォーター。
高い
剣道の腕を持つが、極度のあがり症であるために肝心の場面でその実力を発揮することは無かった。
陰陽術とは無縁の生活を送っていたが、鵺に遭遇した時、紀之部姉妹が持っていた「歌詠」の
封印を解いてしまったため、
彼以外の人間が歌詠に触れなくなる事態を引き起こしてしまい、歌詠の側にいなくてはならない夕佳によって、半ば騙される形で陰陽塾に入学させられる。
元々素人であるため、多少見鬼の才能があることを除けば、陰陽師としては知識・技量共々おちこぼれだが、
強力な呪具である歌詠の力と、自身の卓越した剣技によって、強力な鬼を倒すほどの実力を発揮する。
帰国子女なので、たまに
日本語を理解できないところがあるため、素で
天然ボケをかます。
「見鬼はできるが、陰陽師の才能はからっきし」という点では、同じ「おちこぼれ」のカテゴリにいながらも、春虎とは対極の存在といえる。
小説版にも短編で登場している。
メインヒロインの1人。歌詠神社の「剣の巫女」で、
双子の
目つきの悪い姉の方。
巫女とは思えない粗暴な口調の人物だが、陰陽師としてのプライドは高く、暁兔に高圧的に接する。
一方で、「歌詠の主である暁兔と自分が結婚させられるかも」と思い当った際に狼狽するなど、色恋沙汰には年齢相応。
メインヒロインの1人。歌詠神社の「剣の巫女」で、双子の妹の方。
姉との違いは、目つきと胸のサイz「喼急如律令（オーダー）！」
愛嬌のある性格で、暁兎に対しても好意的に接する。姉とは真逆の性格だが、姉妹仲はかなり良い。
陰陽師としてのスキルは姉同様に高いが、あまりそこに拘ってはいない。
学生寮で出会ったコンを一目で気に入り、強引に抱きしめるなど普通の現代女子らしい一面もある。
歌詠神社の神主で、紀之部姉妹の父親。
眼鏡をかけた細面の人物。非常に柔らかい物腰で、娘と同い年である暁兎にも敬語を使う。
本作の頼れる大人の筆頭。甲種免許を持つ本物の呪術者で、未熟な暁兎たちの大きな助けとなる。
陰陽塾での暁兎の同級生。ボサボサ頭のメガネ男子。
父親が陰陽師をしており、その関係で陽太とは幼馴染み。
彼とはかなり気が合っている模様で、暁兎周りの女性関係に対して、
共に面白いリアクションをしてくれる。口癖は「ズルいな」。
陰陽塾での暁兎の同級生。ヘアバンドをしたさやかそうな男子。
実家は真言宗の寺で、その関係で星哉とは
幼馴染み。
彼とはよく思春期丸出しの会話で盛り上がっている。
無邪気でノリが軽そう性格だが、根っこは星哉ともども結構熱い。
歌詠神社の分社の巫女。一見して男性のような名前と格好をしているが、実際は女性。
中性的な容姿でミステリアスな雰囲気を持っているが、根はわりと天然。
歌詠を抜いた暁兎に忠誠を誓うなど、浮世離れした面もある。
塾生ではないが、陰陽師として高い能力を持っている。
9話で登場し、色々とやらかした。
◆藤原千方と四鬼
『太平記』の「日本朝敵事」に伝承で伝わる陰陽師とそれに従う鬼の名を名乗る一派。
史実では、紀朝雄の和歌で退けられたとされているが、本作では和歌が刻まれた神剣「歌詠」で討伐されたことになっている。
歌詠の封印を解いた暁兔の前に現れた銀髪の陰陽師。
何らかの目的を持って動いているらしく、暁兔に自らの配下の鬼を差し向ける。
鬼をけしかけるのには、一定のルールの下でやる必要があるらしいが、本人のさじ加減で曲げたりする。
最初に差し向けられた四鬼。伝承通り、強靭な皮膚を持ち、歌詠の攻撃を通さない。
2番目に差し向けられた四鬼。
カマイタチや突風など風にまつわる能力を持つ。
3番目の四鬼。膨大な水による攻撃を行うほか、身体を液状化することで攻撃を受け流すことができる。
最後に戦う四鬼。身体はおろか、霊子すら認識できない隠匿能力を持つ。
追記・修正をお願いします。
- 作成乙です。2巻読んで、日奈のカップが気になるところ。 -- 名無しさん (2014-09-03 01:58:09)
- 本番が始まったぞ -- 名無しさん (2014-09-29 07:10:07)
- 終わってしまったな。廃刊してなければ、もっと読んでいられたのかなぁ…。 -- 名無しさん (2015-11-25 00:51:09)
最終更新：2021年03月16日 12:18
