Bismarck(艦これ)

登録日:2014/08/31 (日) 23:37:49
更新日:2024/02/03 Sat 20:56:16
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Gut.私、ビスマルクの出番ね!


本項目では、『艦隊これくしょん -艦これ-』における戦艦「ビスマルク」について解説する。

CV:遠藤綾

◆概要

2014年3月14日のアップデートにおいて実装された初の海外艦の一隻。Z1、Z3と同じく出身はドイツ海軍。Bismarck級戦艦の1番艦。
やたらと手間と時間のかかる様々な条件をクリアした末の任務「潜水艦派遣による海外艦との接触作戦」をこなすことでZ1を入手し、
更に彼女を旗艦にしての大型艦建造(大和レシピが有力)だけが長らく唯一の入手手段だった本ゲームでもトップクラスのレア艦。
建造時間が5時間のため、念願のビスマルクを引き当てたと思ったら某第3砲塔爆発娘だったというケースもしばしば。どうせみんな陸奥になる……
実装からほぼ4年越しの2018冬イベント最終海域で遂にドロップが解禁されている。アイオワというさらにレア艦が同じマスで出るので下手すりゃハズレ枠だが。

金剛型四姉妹以外では当時は数少ない高速戦艦(後にイタリア艦が実装されるまでは唯一であった。現在はSouth Dakota級やIowa級といった後期型高速戦艦が続々実装されているので…)であり、彼女らと比べると耐久や装甲では上回っているが、その一方で対空は破滅的に低い。燃費もやや悪い。
史実でも、近距離戦を重視して作ったため水平砲撃防御力は高く、イギリスの40隻近い艦隊の猛撃を受けてなお沈まなかった反面上空への防御が緩かったため、その反映だろうか。
装備は38cm連装砲と15cm連装副砲(共にドイツ製装備)を持って来る。スペック的には既存の砲より弱いが、命中率が上がるのが強みか。
なお、これらのドイツ製装備は度重なるアップデートによってその優位性のほとんどを喪失しており、ドイツ艦(といっても、ドイツ戦艦は実装から10年経ってなお最初に実装された彼女しかいないのだが)へのフィットも持たない為、改修する意義が実装当初よりかなり薄れている。
当のビスマルク本人にすら特有のフィットやボーナスの類はなく、後々実装されていったアメリカ製の16inch三連装砲系統を装備した方が結果的に火力が伸びる始末。
そもそも、ドイツ製装備の新規実装自体がほぼ基地航空隊に限られており、艦砲については14年当時から大きなアップデートが入っていない。復権の日はいつになる事だろうか。

2014年4月23日に改二であるBismarck zweiが実装された。
必要レベルは50と低めだが、勲章4個と交換で手に入る改装図が必要なことや、さほどステータスが上がらない事、デザインがあまり変わらないことなどから改装はお好みで、という感じ。

2014年9月26日に、全艦娘中初となる『改三』であるBismarck dreiが実装された。なお実際に『改三』と表記される艦娘は実に2023年実装の時雨改三まで待つ事になる。

必要レベルは75であり、戦艦の改二レベル並。改装図が必要であり、ここまでするには合計で改装図が2枚必要。ちなみに最終段階までに2枚必要なのもBismarckが初。
耐久は据え置きで、他の値も少しだけ上がっている程度だが、特筆すべきは雷装。戦艦初の雷装値を持ち、雷撃戦が可能な戦艦という特徴を手に入れた。
これは史実のビスマルクには施されなかったもので、本来は2番艦ティルピッツに施された改装。
ビスマルクは就役後1年で沈んでしまったため、もしビスマルクが生き残って同じような改装をされたらというif改装である。
雷撃自体の威力はさほどのことはないが、雷装値のアップはすなわち夜戦火力が大幅に上昇したことを意味する。
連撃安定とはいえ、高い耐久と合わせて夜戦カットインを狙う戦術も十分視野に入ってくることになるだろう(運用法としてはむしろ重巡に近いといえる)。
昼戦時の雷撃戦で攻撃回数が1回増えるアドバンテージも命中率が全般に下がる連合艦隊では貴重な攻撃機会であり、
イベント戦の第二艦隊に入れるならばこれ以上ない切り札と言え
持参装備の1つである38cm連装砲改は38cm連装砲に比べ能力値が向上しており、更に金剛型及び航空戦艦組のフィット砲でもあるため優先的に改修しておきたい装備…だった。これは実装当時の話。
2期以降は金剛型の改二乙・丙系統の実装、フィット補正も強力な41cm連装/三連装砲系統や米英製16inch砲系統が充実しており、そちらの方が優先度は高くなっている。

当時は雷巡姉妹と並んであまりにも決戦兵器として有用過ぎたためか、最近では雷撃が届かない陸上型ボスがやたらと増え、遂には2016年夏イベントの最終海域において彼女だけを逸らすという名指しの排除を受けたりもした(ただし特定の編成にすることで回避自体は可能だった)。
後に同等の性能を持つ金剛改二丙が実装されたので、超過労働からは開放された。
ただ、イベントだと特効艦の倍率が上昇しすぎて、とりあえず第2艦隊にビス子or金剛よりも、特効艦を詰め込んだ方が効果的にはなっている。
欧州艦であるためあまり特効対象になる機会がないのが悩みどころではある(ただし特大の特効対象になった事もある)が、
ここ数年は年一回のペースでやっている欧州イベントだと欧州艦である事自体が重要になるので欧州艦の中では比較的入手が容易な彼女の立ち位置は現状でも決して低くはない。
2020年になってやっとウォー様が大型建造可能になったので、イベント絡みでも超過労働からは開放される日がくるのかもしれない。

一方、艦これアーケードだと実装時点での全戦艦No1を誇っていた足の速さが自慢。というか、アーケード初の30ノット越えの船速を叩き出した戦艦。
金剛型は初期3スロで最初の改造で比叡以外足が遅くなる欠点があったが、ビスマルクは当初から足が速くて4スロ、改造しても足が遅くならないのが長所である。
その後程なく金剛型が改二実装に伴い30ノット越えを果たし、同じくらい足が速くアーケードのシステムに愛されたV・V級も実装されたため、
相対的に立ち位置が低くなっているもののまだzwei及びdreiを残しているので今後に期待と言ったところか。
と夜中に書いたその日の朝に翌2/18にアーケードで金剛改二丙が実装される事が発表されるなんて編集者も思わなかった

◆キャラデザ

その他のドイツ娘と同じく島田フミカネがキャラデザを担当。
強気そうな見た目や金髪から「姫騎士」だの「ア○ル弱そう」だのと言われることも。

改になると白黒帯の模様『バルティック・スキーム』が帽子などに追加される。
実際の船の方は艦首に某卍っぽいマークも施されたりしていたが、色々ヤバいためかそちらはナシ。

zweiでは最初で最後の実戦であった「ライン演習作戦」のイメージか、迷彩模様が消え、一部カラーリングがグレーになっている。ついでに中破時の露出もパワーアップ。

dreiは全体的に黒が多くなり、艤装には魚雷発射管が追加され、撃墜マークがマーキングされている。これらのデザインは姉妹艦の受けた改造をもしBismarckも受けていたら、というIfらしい。
ちなみにデザインの元ネタはキャラクターデザインを担当した島田フミカネ氏の落書きで、趣味でフミカネ氏がデザインしたものを運営が採用し、dreiとして実装された。
中破時にはしゃがみこみ、黒い下着と破れた装甲から覗く下乳が眩しい姿になる。

◆性格

ドイツ人のテンプレイメージからか、緩みがちな鎮守府の規律を正そうとしている。
その割にはやたら露出度高めな格好だったり、お肌に悪いからと夜戦を嫌がったりさっさと寝ようとしたりしているが…

時報では同郷の駆逐艦の他、同僚だったシャルンホルストについても触れている。
後にドイツ客船シャルンホルストを改装した護衛空母神鷹が実装されたが、ビスマルクの言ってたシャルンホルストはドイツ海軍所属の戦艦であるはずなので、神鷹の事ではないはずである。
しかし、混同して神鷹の登場を以てシャルンホルストの実装が完了したと主張して大恥かく提督がたまにいる。

外国人でありまた沈んだ時期が太平洋戦争前なので日本の戦艦陣について知らない様子。
同じく外国生まれ(当時犬猿の仲だった英国製だが)の金剛についても「知らないわ。誰?」と言っている。
扶桑型姉妹の艤装にも興味を示し、「あの姉妹、すごいわ」と評価している。まあそれ違法建築なんですけどね…

dreiになるとムスっとしていた表情が微笑んだものになり、ポーズもどことなく余裕が見えるようなものに変更。
フミカネ氏いわく、「日本の化物みたいな戦艦達に圧倒されて一度凹んだ後、立ち直った感じで描いた」とか。

ドイツを代表する戦艦ゆえに自身に誇りを持っているらしく、何かに付けて褒めてもらいたがる高飛車キャラ。
また、放置されると「出撃とか演習とか付き合ってあげたっていいのよ!?」と分かりやすいツンデレに。
後述のポンコツレディっぷりも含めて、付いたあだ名が「でかい暁」。縮めて「でかつき」なんて呼ばれることも。あとビス子。

艦娘の中では珍しく提督の側が食事を用意する艦娘。というか、三食提督に作らせているし、作ってくるのが当然と思っているようにしか見えない。
まぁ海軍兵学校を出ているなら提督も炊事は自分で出来るはずだし、最近はAquilaとか二航戦とかそういう艦娘も増えてきているが……(家具にも提督の作る食事の家具がある)
また、ろーちゃんの時報では間宮で凄い食いっぷりを見せていたとか…

ちなみにドイツ駆逐艦娘二人やドイツ重巡艦娘は自分で食事を作っている。
ドイツ空母娘も作ってきたり間宮に行ったり正規空母の会で鍋をつついてきたりである。
日本に帰化した潜水艦娘は間宮に行ったりレーベにお裾分けを貰ったりしている。
LittorioやRoma、Iowaも作ってきてくれたり間宮に行ったり他の艦娘たちと一緒に食べてきたりで提督に作らせることはない(Iowaはコーヒーがセルフサービスだが)。
Warspiteは夕食のみ提督が作っているが、朝昼は作ってきてくれるし夕食も手伝いましょうかと言っているので、「やらせている」様子は全くない。
まさかの提督がダメ戦艦製造機になるパターンだろうか。
遅れて実装されたプリンツ・オイゲンがビスマルクを「姉さま」と慕っていることや炊事を率先してやってくれることから、
彼女に炊事から何から全てやってもらっていた結果、今のでかい暁状態になったのではないかという推測もちらほら。
他にも未実装だがU-556というビスマルクを甘やかしていそうな潜水艦*1もいるしなぁ…

ソードフィッシュについて史実での経緯から「忌々しい複葉機」と語っていたが、そのソードフィッシュを飛ばした因縁の相手であるアークロイヤルと遭遇した際は一目散に逃げ出しており、
実はソードフィッシュが相当根深いトラウマだった模様。
なお、当のアークロイヤルはそのビスマルクのトラウマをいまいちどころか全く理解しておらず、逃げ出したビスマルクと会話するためだけにソードフィッシュを飛ばして足止めしようとするという真似をやらかす。
さらには事あるごとにビスマルクに話しかけにきているとか…

なお、公式4コマでは着任時に見かけた黒猫を気に入って「オスカー」*2と名付けて引き取っているが、艦これでは猫はエラーの象徴なので連れ歩くとやたらと不幸な目に遭う*3
ちなみにオスカーはビスマルクが沈んだ後によりにもよってアークロイヤルに乗り込んで勿論沈めている。
後に2015年秋のアップデートにてレーベが限定グラフィックにてオスカー*4を(中破時に)引き連れており、正式にゲーム内に登場した。
愛猫を取られたビスマルクの心境や如何に…とか言ってたら、「ねんどろいど Bismarck改」にてまさかのオスカーが付属することになった。
…が、オスカーは2023/11/29アップデートで実装された「謎のXmasカーペット」の「ペットのいる艦娘*5を秘書艦にするとそのペットが家具に表示される」という仕様のまさかの対象外
こんなところでも哀しみを背負ってしまったドイツ艦とアークであった。
でもぶっちゃけビスマルク達は画面の占有率が高いため、オスカーが実装されても見えない可能性も高い。ちなみにアークは画面の占有率が低いので問題なく見える可能性が高い

なお現実のオスカーについては、存在した物的証拠が未確認で目撃証言も曖昧な事から、非実在である可能性が高いと言われている。まぁ、細けぇことはいいんだよ!

◆余談


画像検索を侵食することに定評のある艦これだが、彼女の場合は名前のネタ元である鉄血宰相やお祈りポーズで有名なサッカー選手が有名過ぎることもあり、そうそう被害はないだろうと思われていた。
が、ビスマルクで検索すると検索上位の半数近くは彼女含む艦これ系統の画像。残りのうち半分以上はネタ元戦艦の画像。
鉄血宰相は僅かとなっている。
改めて艦これの人気と破壊力を見せ付けられることとなった。

言うまでもなくドイツ艦で彼女自身そのように振舞っているのだが、2018冬イベントまでは艦これのゲーム内では入手の経緯的に史実の比叡とほぼ同様の国産建造艦ということになっていた。
今のところ自力建造が可能な海外艦はZ3とBismarckのみなので、他の海外艦が登場する度にエセ外人ネタで弄られたりもしている。
現在はザラやサラトガ、ウォースパイトやアーク・ロイヤルも自力建造が可能だが、彼女達は初出がイベント報酬だったので…
逆にアーケードだとイベント報酬が初出だったりする。

なお、項目名はかれこれ10年間「Bismarck級戦艦(艦これ)」ではなく「Bismarck(艦これ)」であり続けているわけであるが、彼女にはdreiの項目で前述したように未実装のままな2番艦の妹がいる。
このビスマルク級2番艦・孤独の女王「Tirpitz(ティルピッツ)」だが『艦これ』においてはdreiの艤装に改装内容が反映されている以外、2024年2月現在もその存在については一切触れられていない(※ビスマルクが言及しているシャルンホルストはシャルンホルスト級戦艦で、別艦級。そしてこちらも未実装)。

15年11月にグラーフ・ツェッペリンが実装されて以来、新規のドイツ艦娘そのものも途絶えており、一部では(金剛型戦艦改二丙の実装によるBismarck drei自体の優位性の低下*6も相まって)実装が待ち望まれているが、既に10年もの間叶わぬ願いのままである。

果たして『艦これ』でBismarck級姉妹が一堂に会する日は訪れるのだろうか……。
仮にティルピッツが来たとしても夜戦で活躍した史実はない*7ので僚艦突撃の相互互換となるような特殊砲撃の実装は望み薄なのだが、それはそれである。


ドイツらしい重厚かつ美しい項目でしょう? いいのよ、もっと追記・修正しても

画像出典:艦隊これくしょん -艦これ-
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最終更新:2024年02月03日 20:56

*1 「ビスマルクに忠誠を誓った騎士」として知られる。ちなみにビスマルク轟沈時に近くにいたのに魚雷を別任務で撃ち尽くしていて助ける事が出来なかったという悲劇的な経緯の持ち主。

*2 史実でビスマルクの中で飼われていたとされる黒猫

*3 オスカーは乗った軍艦が何度沈んでも助かっており、「不沈のサム(英軍に保護されて付けられた名前)」と呼ばれているが、逆に言えば彼が乗った軍艦は悉く沈む

*4 運営が「不沈猫」と言っている

*5 正確にはペットを飼っている艦娘とその関係者の艦娘。

*6 あちらは特殊砲撃が使える上に夜戦火力も装備の幅も上、それでいて設計図の必要数が変わらず(その分別の資材を消費するが、設計図より用途が少ないので余りがち)、入手性も通常海域でドロップするあちらの方が良い。耐久と装甲では勝っているが、高(甲)難易度海域では敵の火力が大和型でもワンパンするほどに高くなり、ネ改といった火力220クラスとの殴り合いでは全く耐久・装甲の優位が活きない

*7 そもそもティルピッツは「孤独の女王」の名の通り、ビスマルクの戦没後はほとんどフィヨルドに引きこもりっぱなしであり、当然夜戦に参加した事などはない