登録日:2014/08/26 (火) 09:14:17
更新日:2023/11/15 Wed 11:00:27
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目次
【概要】
どう見ても2001年宇宙の旅、
ぱっと見はただの人間、
厚みの無い線の塊、
円盤石そのものなど、色々はっちゃけすぎていた『
初代』のモンスターたち。
それを踏まえてなのか続編の『
2』では、まだ一般的なファンタジーなどでもよく見る類の系統のモンスターが大量に追加され、
第一印象で惹き付ける万人向けのモンスターもいれば、中身で勝負してくれるモンスターもいるという、今でも愛される充実の陣容となった。
だが、そんな中でもやはり異彩を放ち
すぎる存在は確かにいたのであった……
それがこのダックンである。
ぶっちゃけた話、コイツは3つのパーツに分かれたアヒル「人形」というオモチャそのもの外観である。もうメカですらない。
おまけに日常の行動や試合などで、やたらとずり落ちて外れるのだから、耐久性に関してもかなり疑わしい。
そんなふざけた見た目なのに
「古代において重要任務を担っていたとされる」とかロストテクノロジーの塊みたいな説明がされているから、益々謎だらけである。
本物の宇宙人のコピーとかいう凄いのとか、
やたら不気味な殺人人形とかもいることにはいるが、間違いなく2のモンスターでRockな方向にぶっ飛んでるモンスター。
当然というか初期では再生不可能な隠し種族の一体。
まず、モンスターのエサの一種であるゼリーもどきを指定した時にたまに出てくる「ダイヤのマーク」を5つ集めて、楽しいカンヅメを入手する。
カンヅメの中身である「ガァー人形」はモンスターにおもちゃとして与えられるが、ここは出費の補填として売ってしまうのがいいだろう。
この条件をすっぽかすといくら頑張っても「万能のり」が冒険で出てこないので、復帰勢とかは要注意。
それを経てからトーレス山脈の冒険で、スタート地点から近い場所の樹氷の森にかしこさの高いモンスターを派遣すると「万能のり」を見つけてくれる。
この状態で再びカンヅメを入手すれば今度は、万能のりでくっつけたガァー人形を入手可能。それを合体の隠し味にすればダックンが誕生する。
ダイヤのマークが出る確率はそこまで低くは無いとはいえ、ランダム要素のあるイベントを10回もこなす必要があるなど手間がかかる。
同じく大量のゼリーもどきが必要となる
ビークロンの解放を並行して進めると効率がいいかもしれない。
※移植版ではイベント後に10G(アップデート前は1G)で売却/冒険中に処分し、アイテムスペースを空けられるようになった。アプデ前に売った人はアルバイト辺りで所持金の下一桁を0にしてバグを防いでおくとよい。
こんな玩具染みた見た目だからなのか、まず回避適性が最高で、次いで命中適性が高いというスピードタイプである。
ライフ、ちから、かしこさは平均的だが、まあ予想通りというか丈夫さ適性は最低で中々にヤワ。
移植前ならプールバグでどうとでもなるが、移植後だったら
赤い彗星の格言を信じて避けまくる方向で頑張ろう。
ただし、ガッツ回復速度と回避適性の良さに反して、移動速度は寧ろ遅い方だったりする。相手に間合いを操作されるときつい。
他にはエサの好みが非常に特殊で、「嫌い」でなければ全部「好き」という質素も贅沢もイケるクチである。アーケロやウンディーネやバクーも見習ってほしくなる話だ…。
無機物ではあるが金属とかメカな要素はないため、オイリー・オイルによるストレス軽減効果はない。
見た目が玩具なのにその中身はやはり超技術の塊らしく、色々ぶっ飛んだ攻撃をする。
技の方もかしこさ系を中心になかなかの性能の物が揃っており、スピード系にしては破壊力のある技もあるので逆転も狙えたりする。
正直な話、総合的な性能は結構高かったりするから侮れない。
ただし、技の燃費が結構悪かったり、多くの高火力な技の命中率がゴーレム並に低いなど欠点が無いわけではない。
ガッツ回復が早く試行回数を稼げる純血はまだいいが、重めなブロックンあたりになってくるとその欠点が浮き彫りになってくる。
ちなみにPS2以降は上がりにくい能力が丈夫さからライフになっている。どっちにせよ耐久性が危ないことには変わりない。
「アドバンス」ではライフが伸びにくく命中は中の下程度、他はいずれもそこそこ伸びやすいという成長適性に。
本作ではライフより丈夫さの方が重要なので、方針次第ではタフなダックンに育て上げることも可能。
案外クセのない適性なのでそのあたりで困ることは少ないが、技のダメージ量とガッツ補正の低さからくる火力のなさがネックとなる。
特に初期技の貧弱さはかなり深刻で、資金不足で気軽にとっくんに出せないうちから育てようとすると苦労させられがち。
【主な技一覧】
バリエーションは多いが使い込み技が多め、ヨイワル分岐あり、技の種別ごとの命中差が激しいという特徴もある。
最後のは普通に育成する分にはちから/かしこさ両方に命中重視技があるので怖くないが、フル戦では不安要素か。
基本技。高速往復ビンタをおみまいする。命中率はあるが威力はかなり低く、代わりにガッツダウンがある点は悪くない。
しかし距離1の技はこれか自爆の二択しかないので相手に密着されるという事はピンチである。かしこさ型ならなおさら。
基本技その2。頭を大きくさせながらの頭突き、あるいはくちばしによるアタック。
ビタビタビンタと違いこちらは威力重視。ビンタ共々、連発して終盤のハメにどうぞ。
- ドリブルシュート系→ドリブルダンク(命中重視技→超必殺技)
自らの首や手足を物理法則を無視して格納し、バスケットボールのような挙動で相手にぶつかる命中重視技。
「ドリブルアタック→ドリブルシュート→ドリブルダンク」と発展し、ドリブルダンクは超必殺技として覚える。
強くなるごとに音が重くなり、超必殺技「ドリブルダンク」までたどり着くと頭上から思いっきり重い一発をお見舞い。
命中率が「ドリブルシュート」でS表記まで上がった後、「ドリブルダンク」では威力と引き換えに下がるが、他のモンスターと違い命中重視の超必殺技として使えるので安心してよい。
そしてなによりダックンにとっては貴重かつ使いやすいちから技。ちから重視の個体を育てるなら必修だ。
- アイビーム系→超アイビーム(命中重視技→超必殺技・ヨイ技)
両目から赤い光線を発射する。あの
ナーガの「突き」には負けるものの、超アイビームになるまではモーションが全体的に速いという特徴がある。
「アイビーム→アイビーム連射→超アイビーム」と発展し、超アイビームは超必殺技として覚える。
「アイビーム」「アイビーム連射」はスピーディーな光線で相手を撃ち抜き、「超アイビーム」は連射で怯んだところに本命のぶっといビームをお見舞いする。
特に上位技のアイビーム連射は優秀な命中重視技におなじみ、そこそこの威力と最高の命中率を持った使いやすい技。かしこさ型は必ず修得しておきたいところ。
使い込み回数が少なくて済むのはありがたいが、少々燃費が悪いのが少し残念。
なお超アイビームは威力はライフ、ガッツともに確かに優秀だが命中率自体は普通程度に収まってるので、けん制よりもトドメ狙い用など、連射とは使い分けて運用すること。
- ダックミサイル→Wダックミサイル/超ダックミサイル(大ダメージ技→クリティカル技・ヨイ技/大ダメージ技・ワル技)
頭部を肥大化させた後、くちばしの先からミサイルを発射する。
ミサイルのデザインは種族のカラーが反映されるが、ダックンとカークンのみ入れ替わっているというバグがある。
「ダックミサイル」から何故かクリティカル技になったヨイ技「Wダックミサイル」と、より一撃必殺を求めたワル技「超ダックミサイル」に、別々に発展する。
修得条件は緩いものの、数あるモンスターの大ダメージ技と比較して命中率がワーストクラスなため、少々使いづらいか。
できるだけ上位技を目指し、安定感を求めてある程度命中も改善された「W」か、逆転向けの性能を求めるなら「超」か、どっちかまでは覚えたい。
超ダックミサイルは明らかにダックンの全長を遥かに上回る大きさであり、どこに収納してたんだとツッコんだブリーダーは絶対いる筈。
ぱたぱたと空中に浮かんでから自身の下半身を切り離して爆撃する大ダメージ技。
ゴーレムの竜巻アタック並みに低いワーストクラスな命中率が気になるところだが、ダックンの持つ技の中でも3番目の威力を持つのでダメージソースとしてはむしろ優秀。
超ダックミサイルと比べて能力と忠誠度さえあれば覚えるという点も、人によってはプラスになるだろう。
けど自分のパーツを切り離して爆弾代わりにするとかツッコミが追い付かないトンデモ技である。
首をながーく垂直に伸ばした後、相手めがけて思い切り振り下ろすユニークなモーションの技。
このゲームのクリティカル技は万能寄りの性能が多いのだが、残念ながらこれはクリティカル補正以外低調気味な性能である。
消費ガッツは距離4の技の中では少ないので、回数に任せた運用向き。
胴体部分を
ブーメラン、あるいは
ヨーヨーのように飛ばし、ベシベシベシっと遠距離攻撃を行う技。
みずのみアタックに比べて性能は全体的によくなっているが、消費が1.5倍近く重くなったのは致し方ない。
その場であやしい踊りを踊って相手に精神的ダメージを与える…多分、そんな技。
ダックンはガッツ回復が速いからこの手の技との相性は良さそうだが、命中率はイマイチ。終盤でのハメ用には向くだろうか。
その場で頭を引っ込めたかと思ったら巨大化して一気に飛び出させ、驚かす技。成功すると紙吹雪が舞う。
ガッツダウン性能は上がったが予備動作のせいか命中率はほとんど上がっていないため、より使いどころを選ぶ。
繰り返すがダックンはガッツ回復が速いので、まだ使おうと思えば使える方。
体を高速回転させながらアイビームを全方位に乱射する超必殺技。
消費ガッツは多い物の、使い込みがないので覚えやすく、全体的な性能のバランスが取れていて使いやすい技の一つ。
普通に育成するならこれか、超アイビームか、ドリブルダンクあたりが
あの刺青毒豆腐対策になるだろう。
ただ、相手に当たっても外れても周りの観客席に被害が出てる気がしてならない危ない技でもある。お前のようなヨイ技があるか。
その場で首と足を引っ込めて丸くなり、カウントダウンの後に大爆発を起こす超必殺技。
文句なしにトップレベルの威力でGダウン性能も最高だが、ちから技なので豊富なかしこさ技との両立が難しいのが残念なところ。
加えて命中補正がかなり低い上に自爆ダメージ率もかなり高いので、一種のロマン技と言える。
【主な派生種】
種類は少ないが成長適性・ガッツ補正的にバリエーションは楽しめそう。
移植版ではアニメ版
あひるの空のOP曲、the pillows「Happy Go Ducky!」と
SLAM DUNKのED曲、WANDS「世界が終るまでは…」から、
「ライフ14/ちから2/かしこさ1/命中2/回避12/丈夫さ7」と背番号みたいな数値が並んだ特別な純血種が再生できる。
代わりにドリブルアタック、ドリブルシュート、ドリブルダンクとバスケ技を全制覇。
ゴーレム派生。
全身が岩でできたダックンで、伸縮部分には砂鉄で補っているとのこと。
ちからと丈夫さの適性が上昇しているが、ダックン最大の取り柄である命中と回避が平均まで下がっている…
結果、不得意な能力適性は無くなり、なんだか
ロードランナー種を思わせる育て心地になった。
ダックンはちから技でも戦えないことは無いモンスターなので、ちから主体のダックンを作る時には候補に挙がる。
また、概要でも挙げた通りガッツ回復が落ちたことによって燃費難の欠点が浮き彫りになってしまうが、逆に補正に任せて自爆などで相手を葬り去る際は有用となる。
バランス型成長適性と「晩成」なパターンのお陰で、ゴーレム派生モンスターをフルモン育成したい際の合体相手としてはおすすめのモンスター。
スエゾー派生。
全身が黄色になったダックンでアヒルの玩具らしさが増したと見る人もいれば、レモンっぽいという見かたをする人も。
そして移植版ではチョコボといいたげな再生可能結果が出るようになった。
カードによれば「この体を維持するシステムがわかれば、失われた古代文明を再現することが可能」だという。本当なのか?
ぱっと見以外の特色が強く、スエゾーらしくひねくれた手足に、断面には大きな一つ目が描かれているのが特徴。
回避の適性が少し下がったが、それでもBと高いのは変わらない上、かしこさの適性が一段階上昇している。
早熟でピーク期間が縮んだのは残念だが、かしこさ技で戦うことの多いダックンにとってこれはありがたい。
T.M.Revolutionの「THUNDERBIRD」からはいきなりアイビームが撃てる個体が再生できる。ちょっぴりお得。
レア種。
胴体部分がスイカのような模様になっており、分裂した際の断面部分もしっかり赤い果肉の色をしている、日焼けしたダックン。
海辺で日光浴をするのが大好きだが、この世界でも行われている娯楽「スイカ割り」のターゲットと誤認されることがよくある。モンスターカードの様子もそれを反映したものだろう。
どう見てもパッケージがスイカそのものな「やまだかつてないCD」のdisc2から、ビックリバコ持ちで中身が純血種の個体が、
夏の砂浜らしい題名であるサザンオールスターズの「海のYeah!」のdisc2から、中身がチックンの個体が、
TUBEの「情熱」からは中身が純血種の個体が再生できる。
移植版では、いわずもがな夏休みなソニー・コンピュータ・エンターテインメントの「
ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇」(ちなみに1でも
ビークロンが出るという、これまた夏休みな結果が確認されている)や、
変化球なチョイスとして「そらのおとしもの ~エターナル・
イカロ
ス~ そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠」、ヤバいTシャツ屋さんの「パイナップルせんぱい」から再生可能。
こんなところで忘れた頃にはっちゃけぶりを発揮してくれたのであった。
レア種。
全身が黒いボディのダックンで不吉の象徴だの神の使いだのと色々言われている。光るモノが好き、ということでモデルはやはりカラス。
モンスターファーム2マニアではモノリスとの関連も指摘されており、実際にモノリス派生であってもおかしくはなかったかもしれない。あっちも神聖視されてたりするし。
そして断面はダックンフェイス。うーん、カラス…いや、カオスだ。
題名からしてぴったりな中澤裕子の「カラスの女房」から、パラダンス持ちで中身がブロックンの個体が、
アーティスト絡みのシャレでSheryl Crowの「TUESDAY NIGHT MUSIC CLUB」からドリブルアタック持ちで中身が純血種の個体が再生できる。
そして、エニックスから発売された奇天烈な爆弾処理ゲーム「
鈴木爆発」から、予測可能回避不可能な「自爆」持ちのネタ個体が再生可能。
初期パラメータの並びが、ご丁寧に「98」「76」「54」「3」「2」「1」と、守りを投げ捨てたカウントダウン形式になっている。
これはお薬系アイテムを駆使して防御を投げ捨てた爆弾を作れということなのか!?
【大会に出場するダックン】
一体のみだが、公式戦でも顔見せするので認知度はそこそこ。
グレードAの各大会に登場する純種ダックン。ワザのビックリ箱。
技のラインナップに合わせてかしこさがやや高く、回避に関しては585とラムスィートをも上回る、身軽な対戦相手。
しかし一撃が軽い、丈夫さ低い、ライフも低いので逆転はしやすく、密着されると小技か自爆でしか抵抗できないというダックンの弱点もモロに出ている。
自爆さえかわしてしまえば命中重視技、それもちから技で難なく倒せるだろう。
というか自爆を外した時点でライフの8割が消し飛び、自滅する事も珍しくない。
ただしガッツダウンが高いので重量級で貰ってしまうと苦しいかもしれない。まあそんな程度である。
追記・修正は万能のりとガァー人形を用意し、バスケ・光学兵器・実弾兵器・自爆の準備を整えてからお願いします。
- エサの好き嫌いがランダムで1個嫌い、他は全部好きってのも異彩を放ってる -- 名無しさん (2014-08-26 11:02:17)
- イロモノ具合ではアントニオとゴンザレスとタメはれるな。 -- 名無しさん (2014-08-26 11:38:39)
- 早いガッツ回復に優秀な技と適正 -- 名無しさん (2014-08-26 12:11:28)
- 意味不明なヤツだったが、育てている時は楽しくて面白くてめっちゃ癒された。バトル開始直後、操作ミスにより自爆して(゚д゚)となったのはいい思い出。 -- 名無しさん (2014-08-26 17:57:11)
- 万能のりは一度取ったら二度と手放せないのがなあ。他の合体アイテムみたく使い捨てでええっちゅーねん。 -- 名無しさん (2014-08-26 18:15:23)
- 初登場の2じゃ派生種 -- 名無しさん (2014-08-27 12:17:03)
- ↑ミス 初登場じゃ派生種少なかったんだよね。後にナーガ派生のブドークンやパンチョ派生のカモチャ等種類が増えたけど。 -- 名無しさん (2014-08-27 12:19:55)
- 自爆はロマン。ダメージも去ることながらなんと言っても相手のガッツをゴッソリ(クリティカル時-99)持っていけるのがロマン。PS2版以降ダメージ技になってしまい残念。 -- 名無し (2014-09-12 17:10:34)
- 糊付けする前のガァー人形は3000Gと地味にそこそこの値段で売れるんだよな -- 名無しさん (2020-09-28 13:38:17)
最終更新:2023年11月15日 11:00