戦艦(艦これ)

登録日:2014/08/23(土) 04:13:53
更新日:2024/04/24 Wed 12:42:33NEW!
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ここでは主に『艦これ』における戦艦について解説するが、より理解を深めてもらうために
史実・ゲーム・キャラクターの各面における戦艦娘をそれぞれ解説する。

- 目次

史実的な紹介

戦艦は軍艦の中でも最大規模を誇る大型艦である。
他の艦種よりも大口径の砲を搭載していることが条件であり、装甲は敵艦の砲撃や雷撃に耐えうるほど堅牢。
まさに海軍の主力兵器とも言うべき存在感を放ち、戦略的な重要性を強く持つことから「主力艦」とも呼ばれた。
この破格の性能を実現するため、大半の戦艦は必然的に大型化する傾向があった。
(攻撃を重視しすぎて防御が疎かになった戦艦もいるが)
故に速力は重視されず、逆に言えば当時の巡洋艦や駆逐艦は戦艦から逃げられるだけの速力が求められた。
だが、後にイギリスが建造した戦艦はこの欠点を改善しており、防御力と速力を両立させた戦艦は「高速戦艦」と呼ばれている。


当時は各国間の競争が激しかった艦種でもあり、特に日露戦争の戦訓から英国が建造した革新的なコンセプトをもつ戦艦「ドレッドノート」が出現し、それまでの戦艦がイギリスのものを含めて全部時代遅れと化す事態が発生。
これ以後に建造された各国の戦艦は全てドレッドノートに準じたコンセプトの「弩級戦艦(ド級戦艦)」となり、大建艦狂争の引き金が引かれた。
…が、それから僅か6年後、またも英国がドレッドノートを大きく上回る戦艦「オライオン級」を建造。
こうして各国の競争はさらなる過熱を招き、戦艦の大型化と主砲の大口径化が推し進められた結果…俗に言う「大艦巨砲主義」が到来した。
とにかくでっかい艦と、とにかくでっかい大口径砲こそが戦艦のステータスとして持て囃されていたのだ。


第一次世界大戦後、互いの戦力牽制を目的としてワシントン海軍軍縮条約やロンドン軍縮条約が締結されると、公に戦艦を建造することが出来なくなる。
この辺りから未完成の戦艦などを航空母艦に改装する傾向が生まれ始めるが、航空母艦はまだ実績を示せておらず補助的な役割と見る向きが強かった。
そのため、戦艦こそが戦場における主力だと考える国は少なくなかったようである。

第二次世界大戦が勃発しても暫くは主戦場が地中海や北海などの狭い海であったせいか、戦艦の優位は変わらなかった。
しかし日本が参戦し、真珠湾攻撃をはじめとして航空機の優位性が次々と実証されたことで(決定的だったのはマレー沖海戦でのプリンス・オブ・ウェールズとレパルスの撃沈)、海上戦闘の主役はいつしか航空機と航空母艦に移行したのである。
存在するだけで戦略的価値を持っていた戦艦は、その価値を大きく減じることになる。*1

戦後、ミサイル兵器の発達により戦艦の価値は更に下がり、また「存在による抑止力」という役割は核に取って代わられた。
現在では各国に在籍していたものは全て現役を退き、戦艦を保有する軍隊は存在しない。
なお、アメリカでは多くの戦艦が記念艦として保管されている。

ゲーム的な紹介


砲撃S 雷撃 E  耐久A 回避C 対空C   対潜 E  夜戦A 燃費 E
砲撃A 雷撃 E  耐久A 回避C 対空CA 対潜D 夜戦A 燃費 E(航空戦艦)
砲撃S 雷撃D 耐久A 回避C 対空C   対潜 E  夜戦S 燃費 E(ビスマルク、ガングート級改)
砲撃S 雷撃 E  耐久S 回避C 対空A   対潜 E  夜戦S 燃費 E(大和型、アイオワ級)

長所

総合

何より重巡洋艦を上回る圧倒的な火力、堅牢な装甲が最大の魅力。

高火力はそのまま敵艦の撃破しやすさに直結しており、厚い装甲を誇る同系統の戦艦すらも当たり所が良ければ一発で沈む。
耐久も重巡以上に高く、その装甲は並の火力ならば大抵カスダメ(現在耐久力の1割前後の小ダメージ)で抑え込む。

装備スロットが多く(3~5)、大口径主砲を搭載できるため持ち前の火力は更に底上げできる。
他には対空値強化&陸上型ボスに大ダメージを与える三式弾や、砲撃ダメージを増加させる九一式徹甲弾/一式徹甲弾の装備も可能。
また、一部の戦艦は(改装)航空戦艦への改造が可能であり、水上爆撃機や艦戦・艦爆が搭載できる。

対空は初期値こそ低いが、近代化改修で大きく伸ばすことが可能。
ただダメージディーラーを期待される役割上対空装備に装備欄を裂く余裕はなく、意外と実際の対空能力という意味では見劣りする状況になることが多かった。
補強増設を行っており、その追加スロットに対空機銃を装備した場合は十全の対空火力を発揮してくれる。

2014年7月28日のアップデートでは艦型毎における戦艦向け主砲の命中率補正が追加され、適正な主砲であれば命中率が上昇、逆に適正よりも大きい砲だと下がるようになった。
特に多くの艦で46cm砲を装備した場合の命中率低下は目を覆わんばかりになるため、戦艦用には46cm砲量産しとけばいいという考えは過去のものになった。
多くの提督の努力によって命中率補正は概ね判明しているため、その辺りまで拘りたいなら色々調べてみるといいだろう。

アップデートによって敵味方共に火力キャップが上昇し、同航戦でも大和型の火力が持て余されなくなって大きな持ち味になった一方、港湾棲姫や空母棲姫といったボス敵の新キャップ火力には戦艦の分厚い装甲が意味を成さずワンパンされやすくなるデメリットも生まれた。
特に大和型・アイオワ級・長門改二以外の旧火力キャップ以下の艦娘にとっては火力が上がらないのに相対的に脆くなってしまう事になる為、かなり痛いデメリットである。
尤も従前だと大和型が明らかに高火力を持て余していたため、大和型と他の艦種の差別化が成ったとみなすべきだろう。

一部艦は条件を満たすことで強力な特殊攻撃を使えるのもこの艦種の魅力である。
近年の強敵に対し彼女たちの連続攻撃や一斉射は、戦況を一変させるほどの戦果を叩き出すこともある発動条件を潰されたり出なかったりしても泣かないように

昼戦

(航空)戦艦最大の特徴として、昼戦では各艦隊の砲撃が二巡化する。
単純に攻撃回数が2倍になると言えば分かりやすいか。
これにより敵を戦艦抜きでの交戦時よりも殲滅しやすく、敵全滅によるS勝利の達成が容易となる。

射程がデフォルトで「長」または「超長」なので、他の艦よりも率先して攻撃が可能。*2
航空戦で下位の敵艦を露払いしておけば、先に沈めたい艦を狙ってくれる確率は高まる。

航空戦艦の場合、水上爆撃機を搭載すると索敵や航空戦に参加する。
搭載数は少ないながらも駆逐艦程度を容易く撃破でき、制空値の調整にも役立つ。

2014年4月23・25日のアップデートからは「弾着観測射撃システム」の導入により、水上偵察機もしくは水上爆撃機を1スロットでも搭載し、かつ航空優勢以上ならば昼戦でも連撃・カットイン攻撃が可能となった。
元から高火力の戦艦にとっては大きなアドバンテージであり、特に航空戦艦は航空戦に参加しながら砲撃戦もこなせる器用な長所を得ている。

夜戦

高い耐久と装甲は夜戦においてもそれなりの壁として働いてくれる。
また、昼戦と変わらない火力を提供することも可能。

短所

総合

非常に燃費が悪い。
多くは1戦でも燃料・弾薬ともに20前後の消費はザラで、決戦兵器たる大和改二重に至っては全消費させると「特型駆逐艦20人分」というとてつもない消費量*3
大きなダメージを負うと入渠時にこれまた多くの鋼材を消費する。
また、一桁ダメージでバケツを使いたくなるほど入渠時間も長い。
3、4回の連戦を要する海域に無計画で出撃させようものなら、艦隊コストの数割を戦艦が占めることになる。
夜寝る前に入渠させたのに、翌朝目を覚ましても半分も減っていないことすら珍しくない。

重巡と同じく、潜水艦には無力。まあ対潜は小型艦の役目なので。
一応航空戦艦は水上爆撃機を積めば対潜攻撃は可能だが、「一応できる」レベルなので期待はしない方がいい。
とは言え、1-5に対潜先制攻撃ができる艦が揃っていない状態で挑む場合は航空戦艦の存在が重要になるのだが。

昼戦

砲撃戦の二巡化は当然、味方の被害増加につながる危険性を孕む。
1回目をうまく凌いだのに2回目の追撃で中大破に追い込まれた…というケースは、戦艦有りの艦隊戦だと決して珍しいことではない。
1-3ボスマスのル級でその恐ろしさの片鱗を見た提督もいるだろう。

また、先に動けるといっても、その時点で耐久の低い艦を狙う事が多いという基本ルーチンのせいで駆逐艦等の脅威度が低い艦に矛先が向けられ只のオーバーキルになってしまうことが非常に多い。
絶対ではなく戦艦や空母をスナイプしてくれることもあるにはあるが、過度に期待はするべからず。
ちなみにその時点で耐久の低い艦を狙う事が多いという基本ルーチンがあるという噂は根強くあったが、多くの統計結果から対象艦の選定は完全にランダムであることが判明している。

水上爆撃機は扶桑型改二+晴嵐系でもなければまともなダメージは期待し得ない。
あくまでも露払い程度の期待に留めるべきだろう。

また、大半の艦娘は雷装値がゼロなので雷撃戦にも当然参加できない*4

夜戦

夜戦における攻撃は火力+雷装値を合わせて計算するため、一部を除いて雷装の皆無な戦艦は実は大した火力は発揮できない。
標準的な駆逐艦の改ですら夜戦火力は装備なしで128。これが島風改だと158になるのに対し、陸奥は41cm砲×2でやっと138、と言えば概ね感覚は分かるだろう。

何より互いの火力が凄まじく高い影響で、自慢の装甲を易々と貫かれてしまうことが非常に多い。
これは他の艦にも共通する弱点だが、戦艦は高い装甲を売りの一つにしているだけあってそれが無意味に等しくなるのは辛いといえる。
昼戦では気にしなかった回避の低さも頭の痛い所。


総評

砲撃戦のエキスパートといっても過言ではない優秀な艦なのは事実、しかし一方で燃費の悪さなど、それに見合う代償は常につきまとう。
資源が十分でない段階からの無理な運用はお奨めできない。
だからこそ、限界まで強化した時の力強さは間違いなく艦隊の主力となってくれるだろう。


艦娘の紹介

見た目は高校生~成人だが、どちらかと言うと成人寄りである。
大艦巨砲主義を踏襲したのかは知らないが胸部装甲も厚めであり、一部の提督からは「大艦巨乳主義」などと言われることも…
この事もあってか、艦これには2021年12月現在、明確にロリ戦艦・貧乳戦艦と呼べるような体型の戦艦娘はいない。
あ、巨乳のじゃロリは1名増えたけど。
なお、戦艦という経歴を持つ艦娘は下記の面々の他に2023年夏イベで実装された朝日がいるが、戦艦として活躍したのが日露戦争という世代の差もあって彼女は艦種としては戦艦の扱いを受けていない。

金剛型

CV:東山奈央

外人口調で喋る提督LOVEな金剛、その金剛姉様にゾッコンな熱血派の比叡、控えめで献身的な榛名、メガネ頭脳派な霧島の4姉妹。
史実的な解説はこちら

超弩級戦艦の時代が到来した頃、その建造技術がないことに焦った大日本帝国が英国ヴィッカース社に発注したのがこの金剛である。
名前こそ日本名だが実際は海外生まれという事もあり、金剛の喋り方はこの経緯が由来となっている可能性が高い。
後に続く比叡らは金剛を参考にして日本で建造された。

他の戦艦と違って金剛型は「高速戦艦」のカテゴリに属しており、海域によっては彼女らの「高速」の速力がルート決定において重要。
また、入渠時間が通常の戦艦と比べて若干短い。
戦艦としての高火力・高耐久も申し分なく、改の時点で十分な戦力になるが更に上の改二も用意されている。
金剛・比叡はさらにそこから改二丙へ、榛名は改二乙/丙への改造が可能となったが、雷装の追加による夜戦火力向上の代わりに弾薬燃費が更に悪化し、装甲が下がる(当初は僅差で扶桑型改二どころか金剛改に負け、まさかのZara dueと同値だった)などピーキーな性能となった。
しかも第三改装する時に設計図2枚と300以上もの莫大な開発資材を消費するのでほぼ上級者向け。
ただ、妹艦の第三改装が実装されるタイミングで毎回大幅な上方修正が入っている。

詳しくは金剛型戦艦(艦これ)の項目で。

扶桑型

CV:藤田咲

おしとやかだが妹思いで負けず嫌いの扶桑、不幸属性で艦隊にいる方が珍しいとか言われちゃうシスコンな山城の姉妹。

日本海軍が初めて建造した超弩級戦艦。
後述の大和型と同じく、当時は日本の威信をかけて建造された。
……が、やはり一からの設計を日本で初めてやったということであっちこっちに不具合が出て、そのたびに改修をするハメに。
その結果が公式4コマで観光名所扱い、史実でも不法建築とまで言われたあの艦橋である。
当初は四隻建造する予定だったのだが、後の二隻は大幅に設計に変更を加えられることになった。これが伊勢型である。
更に航空戦艦(航空母艦)への改装候補にも持ち上がったが、最終的に候補から外されて後述の伊勢型が選ばれた為、史実では実現しなかった。
艦これにおける改造後の彼女らはif改装である。
ちなみに扶桑は一度も旗艦を任されたことが無く、山城はなかなか実戦に出向く機会を与えられなかったなど何処か不幸な経歴を持っている。
史実的な詳細はこちら

全戦艦内で最もレアリティが低く、割と早い段階でドロップする。
その分基礎的な能力は戦艦としてやや低め。
更に史実の不憫さを反映してか、無改造だと運が5とかなり低い。
だが改造することで火力以外の能力は底上げされ、限界まで強化した装甲は伊勢型のそれを僅かに上回ることが可能。
運も10と艦娘の中では一般的な値に落ち着く。
能力的には少し劣るが使えないレベルではなく、むしろしっかり育てれば十分な戦力になってくれる。

改二が戦艦としては金剛型・Bismarckにつづいて実装された。改造には設計図が必要。
これにより火力は長門型並、総搭載数は改から変わらないが4スロット目の搭載数が軽空母並の23となり、高い総合力を持つ傑物に進化した。欠陥戦艦って言ったやつ誰だよ!
ただ、耐久力では戦艦の中では金剛改二丙に次いで低いのは変わらず、それなりに打たれ弱い。
扶桑のMVP台詞である「主砲の火力だけは自慢なの」が本当になったと言える(改時点の火力値は重巡とどっこいだった…尤も、主砲の火力が段違いなので結局こちらの方が火力が高いのだが)。
しかし伊勢型改二が導入されると23機でも水戦or爆戦なので対空も爆撃も中途半端ということでまた使い所が難しくなってしまった。
唯一の救いはカタパルトを要求されないので改造しやすい事か。あとたまに改修の餌に要求される試製41㎝砲を持参するのは人によっては重要。

詳しくは扶桑型戦艦(艦これ)の項目で。

伊勢型

CV:大坪由佳

元気なお姉さんの伊勢、クールな日向の互いに瓜二つの姉妹。

扶桑型の反省を踏まえて建造された後継型。
主砲配置などの改善を行ったことで扶桑型よりも攻撃性能は向上したが、一方で居住性が劣化するわ直進すら満足に維持できないわで難儀な所もあった。
後にミッドウェー海戦に向けて大規模な改装が行われ、この時に航空戦艦として改装された。
史実的な解説はこちら

扶桑型をほんの少し上回る性能が特徴。
しかし一番の強みは、Lv10という破格の早さで航空戦艦に改造できることだろう。
殆どの能力が底上げされ、速力を除けば金剛型にも決して劣らぬスペックを誇る。
火力は改造前のほうが高いのだが、航空戦艦ならではの強みもあるので決して損はしない。というか、改造レベルの低さ故に序盤で改造することが多く、その時点ではそんな火力の低さなど全く気にならない。
度重なるアップデートで徐々に能力が底上げされており、改二ともなると強烈な特性を得るのも特徴。説明すると長くなるので後述の伊勢型の項目かこちらを参照。

過信できる程ではないものの、戦艦の中で最も回避が高い。史実で伊勢が面舵、日向が取り舵を取り続けて爆撃をほぼ無被弾回避し続けた点に由来すると思われる。
純然たる火力は最低レベルであるのがネック。その代わり、改の運用コストも安いので意外と使いどころは多い。改二になると燃費が一気に悪くなるが。
先制対潜可能な艦が揃わない初心者提督にとっては、対潜可能かつ昼戦を2巡にしてくれる航空戦艦は生命線となりうる。

詳しくは伊勢型戦艦(艦これ)の項目で。

長門型

CV:佐倉綾音

武人肌の長門、オトナのお姉さんチックな陸奥の姉妹。

共に史実では「世界のビッグ7」の一艦に数えられる強大な戦艦。
…が、現実はというと本格的な戦闘経験が殆ど無く、長門は1回だけ連合艦隊の旗艦を務め、陸奥に至っては本格的な実戦に入れてもらえると思ったらタンカーみたいな仕事しかさせてもらえず、その上戦闘とは関係無い砲塔爆発事故で沈む(現在でも原因が完全に不明でありどの説にも穴があって決定的な証拠が無い)など、結構不憫である。
史実的な解説はこちら

ビッグ7の設定を反映してか、通常ドロップ・建造可能な戦艦の中では高水準の性能を誇る。
その分燃費も大食らいビッグ7と言えるほど高い。安易な乱用は控えるべし。
運に関しては長門が夜戦のカットイン発動を狙える20~30なのに対し、陸奥はなんと3~5しかない。
これは史実上の陸奥が謎の爆発事故で沈んだことを反映しているためと思われる。
まあドロップ難度と範囲では陸奥の方がずっと会いやすくなっており、序盤で手に入れれば主力級の活躍を保証してくれる。
ただ、素の火力は金剛型改二とほぼ同等で霧島には負けるという形なので、運用コストを含めた普段使いでは練度が高ければ大和砲を装備しても片方フィット砲なら割と当てる金剛型改二に劣る。悲しい。

最近は高速艦隊でルート固定が出来ない海域が出来たため金剛型から出番を奪うこともそこそこあり、超大和型砲である試製51cm連装砲が搭載できるため最大火力が向上、命中に長けた試製41㎝三連装砲・41㎝連装砲の改修解禁・フィット砲の仕組みの解析もあって、ペナルティが少ないことが分かり以前より出番は増えた。しかし夜戦火力でビスマルクドライに劣り、昼の火力では大和砲+フィット砲の長門型をフィット砲2門装備で軽く上回るイタリア、ローマの出現で目の上のたんこぶが増えてしまった。
コストは前記三隻には勝るが、低コスト追求なら紅茶お化け姉妹や伊勢型でいいという…
ただ、51㎝砲を低コストで活かせる利点があるためイベントでの大和型代用としては需要は高い。撤退率と照らしあわせて起用しよう。

伊勢型同様、アップデートで装甲がほんのり厚くなった。

が、遂に長門・陸奥の両名に改二が実装。アイオワを超え大和型に次ぐ性能へと至ったが、燃費もアイオワに次ぐレベルで悪くなった
さらに特殊攻撃も追加され、こと連合艦隊旗艦としては決戦兵器として機能するようになった。
基本倍率が2.26倍*5と一撃の威力が重い代わりに、自身が中破、相方が大破のどちらかを満たすと発動しない。
なお2.26倍射撃となるのは相方が長門改二/陸奥改二限定で、長門改/陸奥改では2.07倍と下がってしまう。
一応ネルソンにも補正は有るが長門改/陸奥改以下、他の戦艦では更に下がる。
そのため2人セットでの運用が必須となり、編成の幅を狭めるのが最大のネック。

詳しくは長門型戦艦(艦これ)の項目で。

大和型

CV:竹達彩奈(大和)、味里(武蔵)

ホテル扱いされるのを嫌がる大和、長門同様の武人肌であり戦闘を楽しむ武蔵の姉妹。

日本海軍が極秘裏に建造していた最強最大の戦艦。
老朽化が懸念されていた既存の戦艦群では各国艦隊に戦いを挑むのに不十分であった為、戦力増強のために大和、武蔵、信濃が建造された。
(このうち信濃は航空母艦へと改装を受けた)
大和・武蔵共にその戦闘性能もさることながら居住性向上が凄まじく、大和は海軍の艦では最高であった事と満州の高級ホテル「ヤマトホテル」にひっかけてついたあだ名が「大和ホテル」。
武蔵に至ってはそれ以上に豪華だったという話もあるようで、こちらは「武蔵御殿」だの「武蔵屋旅館」だのと呼ばれていたらしい。
え?信濃はどうだったんだって?…察して下さい。
史実的な解説はこちらこちら

その実力は艦これにおいても健在であり、Lv1からでも改装済み戦艦と同列の即戦力になるという流石の素質を持つ。
唯一どの砲を装備しても命中が下がらない艦であり(代わりに命中が上昇するフィット砲が長い間存在しなかったが)、演習に初期装備で放り込むだけでMVPをもぎ取り、あれよあれよとレベルが上がっていくのはザラ。
が、その分燃費もバカにならないほど高く、前述のビッグ7こと長門型が可愛く見えるべらぼうな高コストを誇る。
当たり所が悪いと、入渠だけで鋼材4桁が軽く吹っ飛ぶことなどザラ。
いい意味でとても普段使いできるような性能ではないため、最終決戦への投入がベストになる。
以前は大量の資源と引き替えにしてでも超性能を活かしたい敵やマップがなく、史実通りに温存されるホテルと揶揄されることもあったが、最近は敵の留まることを知らないインフレや高難度マップの追加により、活躍の場が増えている。
また持て余し気味だった高火力も昼戦砲撃のキャップ解放で十分に生かせるようになった。
ただし、射程がデフォで最長なのでビッグ7やネルソンの特殊攻撃を邪魔しがちなのが難点。
現在は特殊砲撃と特効前提で攻略が組まれているため、出番がボス援護ぐらいにまで落ち込んでいる。
大和型は史実で温存されまくったせいで中々特攻が来ないという悲しみを背負っているため、火力で押し切れる前半海域への投入も考慮してみてもいいかもしれない。

とか思っていたら大和改二と武蔵改二セットの特殊砲撃が実装。またしても最終兵器としての運用となった…資源的な問題でも。

基本的には大型艦建造でしか入手できないため、邂逅には根気が必要。
(ちなみに大和は2013年の夏イベント、武蔵は同年の秋イベントで先行入手が可能だった。後に大和は2019年の春イベントでもドロップしたけど海域の難易度が高いため、高難易度を選ぶほど現実的ではなくなった)

詳しくは大和型戦艦(艦これ)の項目で。


Bismarck級

CV:遠藤綾

旧ドイツ海軍が建造した最初で最後の超弩級戦艦Bismarck(ビスマルク)級戦艦。
最新鋭だが設計が古かった“新しい旧式戦艦”。
しかし1番艦ビスマルクは参加した最初で最期の作戦「ライン演習作戦」で猛威を振るい、英国海軍47隻の追撃の末に大西洋に消えた欧州屈指の武勲艦でもある。
2番艦ティルピッツは殆どフィヨルドに停泊していただけで「北海の孤独な女王」というあだ名を頂戴していたが、存在そのものが英国を脅かしていた。“Fleet in being”の中心たる戦艦としてはある意味正しい使い方ともいえる。
史実的な解説はこちら

2014年3月14日のアップデートで実装された艦これ初の海外艦の一隻。
上記の活躍・武勲を反映してか自信家の性格である。
同時に実装された駆逐艦Z1かZ3を第一艦隊旗艦に据えた上での大型艦建造で入手出来る。

性能は金剛型に近いが、戦艦にしては対空が低い代わりに装甲や耐久が一回り高くなっている。
また、現状で数少ない改三が実装されており、戦艦ながら魚雷の装備が可能になる。
夜戦火力では戦艦の基本装備で大和型に次ぎ、魚雷カットイン狙いなら乱数次第でイベント最深部ボスに決定的なダメージを与えることもある。
しかし近年はイベント特攻の導入で理論上の最高火力を駆逐艦に持っていかれる事も多い+戦艦枠を特殊砲撃に使うことが多く、第2艦隊に戦艦を入れにくいという悲しみを背負いつつある。

そして何より38㎝連装砲改がグループ的には35.6cm系扱いと非常に優秀…だった。
ただ近年は35.6mm改以降の日本系35.6cmのインフレが進んでいることから起用はだいぶ難しくなっている。
そしてビスマルク本人にも装備ボーナスが無いことから、★MAXまで上げてもかなり微妙というビス子本人並みの不遇砲になっていた。

対空?秋月型か摩耶かFletcher級かAtlantaにおまかせ下さい。

そんな中、艦これ11周年記念アップデートで補強増設に改修値7以上のFuMO25レーダーが載るようになったという海外戦艦で唯一無二の*6特性を得た。
しかもFuMOの改修の素材がやたらと安い。同時改修実装のSKC34 20.3cm連装砲や38cm四連装砲改deux、あと似たような立場の逆探22号改四がクッソ恨めしそうに見ている
これにより徹甲弾で弾着観測射撃をしながら大和改二の特殊攻撃を最大倍率で撃つ事が可能になったため、高速統一編成で2番艦に高速化武蔵改二やIowaを差し置いて選ばれる可能性も出てきた。
ついでに本当にひっそりと38㎝連装砲改に装備ボーナスが追加が追加された。

なお、今現在実装されているのは1番艦ビスマルクのみで2番艦ティルピッツは実装されていない。
そもそも台詞にでさえ触れられていない
同僚だったシャルンホルストの存在を示唆する台詞はあるのだが…
そもそも純粋なドイツ艦自体15秋に実装されたグラーフ以降一切音沙汰が無いという…

詳しくはBismarck(艦これ)の項目で。


Conte di Cavour級

CV:飯田ヒカル

2021年夏イベ「増援輸送作戦!地中海の戦い」E-2突破報酬として実装。同型艦はあと2隻存在しているが、ネームシップのコンテ・ディ・カブールのみ実装済み。
純粋な戦艦としては進水日はガングートを僅差で抜き去って最年長組につけたおばあちゃん艦*7。白を基調としたドレス風の服装と一人称の「ワシ」が特徴。
身長がやたら低いが、これは実艦が短かったため。
なんとアイオワより100mも短い。具体的に言うと改装前が176m、改装後で186m。これは重巡どころか大型軽巡である大淀(192m)より短い数字である。さすがに朝日(戦艦時代129m)よりは遥かに長いが。

改造前は低速だが、改になると高速化する珍しい艦。改造前は大型電探、三式弾系、徹甲弾系、大型ソナー、司令部施設を搭載できない代わりに魚雷と対地装備を搭載でき、更に最大値がめちゃくちゃ低いが雷装があるので雷撃戦にも参加出来るが、
改になると雷装が消える代わりに改造前に搭載できなかった装備が搭載可能になる。雷装が消えると言っても夜戦火力は改造前を追い越しているのでそこまで気にしなくてもいい。
改二相当である「nuovo」になると雷装が復活、更にこれまで搭載可能だった特殊装備に加えて水上爆撃機や水上戦闘機、ソナーや航空要員が解禁され燃費も良好な改造前からはまるで考えられないマルチ戦艦となる。
また、30年以上生き抜いたからか武勲には恵まれないものの運の初期値が戦艦としては高い部類に入るが、耐久性は扶桑型改二クラスの低さであるため不意の大破には注意。
あと41cm砲系統に-9というメチャクチャなマイナスフィットがあるので、どうしても38cm4連deuxが欲しくなるのが厳しいところ。

第一次世界大戦時はイタリア艦隊旗艦を務めたが交戦機会に恵まれないまま終戦。その後は小規模な近代化改装を受けて練習艦として世界各地へ赴く日々が続いたが、1927年のワシントン海軍軍縮条約で彼女の運命は荒れ狂う。
当時のフランス軍がワシントン海軍軍縮条約を受けて新造戦艦の建造に着手。一方当時のイタリアはコンテ・ディ・カヴール級の前級戦艦であるダンデ・アリギエーリの退役が翌年に迫っており、即座に対抗策を練る必要があった。
ワシントン海軍軍縮条約でイタリアにも戦艦建造枠が認められていたが、一から設計していてはフランス軍の新造戦艦(後のダンケルク級)が先に完成してしまい両国軍の戦力バランスが大きく崩れてしまう問題を抱えていたため、
新造戦艦(後のヴィットリオ・ヴェネト級)の建造と並行して「新技術による既存戦艦の大改装」を行うという方針が決定。コンテ・ディ・カヴールにその白羽の矢を立てられた。
この大改装、4年掛かりで行われたのだが……
  • 砲身の内側を削りまくって30cm砲を無理矢理32cm砲に改造
  • 船体中央部の第3砲塔及び弾薬庫を撤去して機関と煙突を増設、ついでに全機関も新型へ更新。出力は31000馬力から75000馬力へビルドアップ。
  • 水平装甲は追加装甲を追加して85mmだったものが135mmに増加。バルジは機動性確保という理由から却下され、船体内部をぶち抜いて設置するプリエーゼ式水雷防御を採用
もう弄ってない部分のほうが少ないほどの徹底ぶりであり、もう名前だけを残して新造艦同然の状態となった。

その後、第二次世界大戦勃発後はカラブリア沖海戦に参加してウォースパイトに肉薄するが、イタリア側の判断ミスやウォースパイトの火力分散が重なり痛み分けとも言えない不完全燃焼で終結。
僅か4ヶ月後の11月21時、コンテ・ディ・カヴールに突然の悲劇が起きる。
同日23時頃、イギリス軍空母イラストリアスから発艦した21機のSwordfishがコンテ・ディ・カヴールが滞在していたイタリア軍拠点のタラント軍港を奇襲。第1波による雷撃が命中してしまう。
命中した雷撃は1発だけだったが、浸水発生後に沈没を回避すべく故意に浅瀬に座礁した事が裏目に出てしまい中々浮揚出来ず、浮揚に成功したのはなんと翌年の1941年7月。
おまけに修理が完了するより先にイタリアが降伏。ドイツに接収されるが元々修理のために担ぎ込まれていたトリエステでも1945年2月15日空襲に見舞われて転覆してしまい今度は放棄。
そのまま1947年まで放置プレイを食らった末に2月27日に解体。約32年に渡る奇妙過ぎる艦生を閉じた。

Vittorio・Veneto級

CV:久野美咲

パスタの国ことイタリアが建造したVittorio・Veneto(ヴィットリオ・ヴェネト)級戦艦。
狭い地中海の制海権を握ることが目的であるため、燃料タンクを小さくして航続距離を犠牲にした代わりに、それ以外の性能を高いバランスで実現したイタリアならではの戦艦である。
史実的な解説はこちら

2015年春イベントで、料理上手なおっとりお姉さんの2番艦リットリオと、人見知りでツンツンドライなメガネっ子の4番艦ローマが先行実装された。
リットリオはイベント海域クリア報酬で、運と回避に秀でており、改装でイタリアに改名される。
ローマは最終海域限定のランダムドロップでのみ入手可能。運が低い代わりに火力に特化、対空も地味にIowaに次いで2位である。火力特化で末っ子でメガネっ子・・・色々とデジャヴを感じさせる組み合わせである。
対空の高さも案外あっちの三女(末っ子とは双子的なもん)から来ている可能性もあるか。
ただ、こっちの対空の高さはドイツの科学の粋を集めたアレ(→フリッツX)憎さがあってだろうが。
なお、2016年春イベまでにおいて、建造落ちはしておらずイベントドロップのみの入手となっているため、15春イベ以降の着任だと入手がしんどい。
特にローマは初登場以降条件がキツイことが多く、掘ることすらままならない事が多い。

未改造の時点で金剛型改二に迫る最高火力と大和型と同じ超長射程を誇り、搭載している装備も強力。設計図を使って改装すると、これまで高速戦艦の中で最高だった霧島改二と同等かそれを凌駕する火力を持つようになる。
また、水上戦闘機や水上爆撃機の運用が可能になり、自前で制空権を確保しつつ潜水艦に攻撃を吸われないという、昼間の砲撃戦と非常に相性がいい特長を得ることができる。
初期装備の381㎜/50 三連装砲・381mm/50 三連装改は命中パラメータにまさかのマイナス補正がかかるというシロモノだが、実際に装備するとフィット補正もありそこまでアレさは感じさせず、
さらに改修が同等の装備に比してネジ消費が安く強化が楽という利点がある。完全改修状態なら下手に46㎝三連装砲を装備させるより段違いの使いやすさ。
特にNelsonにとってはまともに使える数少ない最長射程の主砲と思われていた時期が長かったので特殊攻撃の都合上できれば最初に攻撃したい彼女に愛用される事が多かった(過去形)。
同じく初期装備のOTO 152mm三連装速射砲も最高クラスの性能を誇りながら、かなり長い間数少ない改修可能な副砲という立ち位置だった事で一時はPT小鬼群対策に持ちだされる事も多かった。
改造後に持ってくる何故か史実完全無視の高射装置が付いててやはり改修可能な90mm単装高角砲がかつては一番使いでがあったが、その後8cm高角砲系統が特定艦が補強増設枠に装備できるようになったり、
一番使ってくれていた摩耶も中口径高角主砲である5inch連装両用砲(集中配備)の実装により装備する必要性が薄くなったりと逆風にさらされて立ち位置がどんどん下がってしまっている。

反面、燃費は恐ろしく悪くBismarckを超える大食らいとなっている、史実に違わぬクセのある性能が持ち味。
時報でもワインや日本酒をガンガン開けまくり、イタリア料理を食わせまくってくる。


Nevada級

CV:岩橋由佳

2023年夏イベントで実装。
ネームシップのNevada(ネヴァダ)が実装。
実装と同時に改1.5の改Mod.2までが用意されている。
限定グラも同時に無印、改、改Mod.2の3種類別々に実装されることが多い。

性能的にはColoradoから特殊砲撃を抜いて燃費を若干軽くした感じで
ちょっとだけ硬くて火力が出なくて燃費の悪いWarspiteレベル。
持参装備含め、現状特にコレというアドバンテージを持っていないのが厳しい。
燃費の割に火力が出ない改時代が一番厳しく、改Mod.2になれば燃費据え置きで火力は改善するのでマシにはなるが、
長門や酒匂同様のクロスロード組故、今後その辺のイベントに期待というところか。

Colorado級

CV:浅見春那(Colorado)、松岡美里(Maryland)

2019年春イベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』で初実装。
現在はネームシップのColorado(コロラド)、2番艦のMaryland(メリーランド)が実装。
長門型に並ぶ「世界のビッグ7」の一艦に数えられる強大な戦艦なのだが他の戦艦娘と比べて低身長疑惑がある
やっぱり実艦の全長が190.2m*8と小柄だからか。
改造するとIowaと同じ星ホロとなり、絵師は戦艦では初となるパセリ氏。
改になると長門改と比べると火力・運が高い代わりに回避がNelsonをも下回り戦艦最下位になる。他のビッグセブンと同じく特殊砲撃を持参している。
特殊砲撃の条件は「Colorado級旗艦、戦艦3隻編成かつ2・3番艦配置で第一艦隊が6隻編成」「梯形陣(連合艦隊編成時は第二警戒航行序列)を選択」となっており、ビッグセブン艦が参加している場合ボーナスが入る。
戦艦3隻が要求されるためか倍率が低くなっており、更にその縛り故に他の特殊砲撃と比べて編成の自由度が著しく下がる。また、自身が中破以上、僚艦のどちらかでも大破してしまうと発動できなくなるネックも存在するため非常に扱いにくい。
後の調整でネルソンタッチとほぼ同じ発動条件になったものの、使い勝手は相変わらず。やはり最後のビッグ7の1隻の姉妹艦WestVirginiaの実装を待つしかないか。

一時期困難な条件を満たした時に3発目がとんでもないダメージになるという現象があり、この技を使う事前提で編成検証が行われていた時期があった。
やっぱりバグだったみたいで、2021年10月のアップデートでしれっと削除されました。同時に発動条件の緩和も行われたので総合的に見れば扱いやすくはなったか。*9

North Carolina級

CV:大坪由佳

2020年秋冬イベント『護衛せよ!船団輸送作戦』で実装。
現在は2番艦のWashington(ワシントン)が実装。

South Dakota実装からほどなくして実装された4隻目のアメリカ戦艦。
性格は因縁であるSouth Dakotaがオラオラキャラなのに対し、Washingtonは典型的な委員長タイプと分かりやすいくらいに真逆。
大和にはやっぱり敬意を払ってたり、Hornetと仲良さそうにしていたりとSouth Dakotaさえ出てこなければ人付き合いはいい。
なお、South Dakotaの事は「アイツ」か「あの馬鹿」と呼んでおり名前で一切呼ばない。一応動向を気にしているらしくHelenaとAtlantaに様子を聞いてはいるが。

性能はSouth Dakotaとほぼ変わらないため非常に優秀。

South Dakota級

CV:松岡美里(South Dakota)、榎吉麻弥(Massachusetts)

2020年梅雨/夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』で初実装。
現在はネームシップのSouth Dakota(サウスダコタ)と3番艦のMassachusetts(マサチューセッツ)が実装。

1番艦のSouth Dakotaは3隻目のアメリカ戦艦であり、高速戦艦としては実に約3年ぶりの新規実装。
性格は元気…戦闘を「殴り合い」と称する武闘派だが食事やデザートを用意してくれるなど気配りもできる子である。過去の経験から電源や回路のことをよく気にしている。
霧島「故障?叩けばいいんじゃない?」
「タイマン張ったらマブダチ」理論で霧島のことを気に入っており、時報やMVP取得時でよく話題にしている姉に甘える弟みたい他にも大和に敬意を払ったり空母ホーネットと食事をしたりと人付き合いは良い方。
一方で史実の因縁からかワシントンのことは良く思っていない様子。どれほどかと言うと仲が悪すぎてサウスダコタとワシントン似の装備妖精さんがケンカするぐらい。
「いつかあの海で」最終話での幻の友軍として駆け付けた時でもやっぱり喧嘩していた

3番艦のMassachusettsは性能面ではSouth Dakotaとほぼ一緒。
Iowa、Intrepid、宗谷に次ぐ4人目の今でも現存している艦である。
性格は凛々しく強気なだが提督Love勢であり、普段の一人称は「私」だが、膝枕しようとする時は自分の事を「マミー」と呼ぶ。
一方同じ時期に実装されたJean Bartと出会う度に喧嘩を吹っかけている。
だが喧嘩の後は互いに健闘を讃えている辺り仲はダコワシよりかは何倍もマシ。何なら向こうの時報では「元気か?」と声をかけたりした事が示唆されてたり。ぶっちゃけ、実際に史実で殴り合ってる点も含めて霧サウの関係の方がよっぽど近い

性能面ではIowaと比べて火力と対空を落とした代わりに燃費が良くなったハイスタンダード艦。と言ってもV・V級よりも大食いだったりする
火力と対空を落としたと述べているがそれでも火力はSouth Dakotaは109、Massachusettsは108、対空はどちらも108まで上昇するので十分すぎるほど高性能。
特にSouth Dakotaは初登場イベントでは自身も最終海域の特効艦の1隻であったために、合流して間もなく戦力としてイベント攻略に貢献させた人も多かった。

Iowa級

CV:橋本ちなみ

艦これ改にて初登場し、16年春イベの最深部E-7の攻略報酬としてブラウザ版にも実装されたアメリカ海軍最後にして最優・最速の戦艦。
初の純粋な連合国所属艦であり、ガチで帝国海軍と交戦経験があり、舞風と香取を葬ったり室蘭市や日立市を火の海にしたという前歴を持つ艦でもある。
そのため、実装時にはいろいろあったがそこは人それぞれの考え方である。
史実的な解説はこちら

主砲火力・装甲重視の米海軍主流の末裔・本格的戦艦モンタナ級と対になる高速戦闘艦として計画された、米海軍初の30ktオーバーの最高速を持つ高速戦艦。
自身の主砲には耐え切れないらしいが、従来の16インチ砲ならば耐えられるくらいの優秀な装甲、米軍ならではの対空火器・電探連動による鉄壁の対空砲火、
全力稼働で35ktは出せたという速力、スーパーヘビーシェルという超重量弾をぶっ放す破壊力抜群の16インチ三連装砲Mk.7と言った優秀な装備・スペックを誇る、第二次大戦期最強格と言って良い戦艦である。
大和型には流石に装甲や主砲威力で劣り実際にぶつかるとさすがに旗色が悪いと思われるが、他の戦艦には脚の速さも相俟って一方的に叩き伏せる可能性が高い。
しかし対艦戦の時代は終わっており、モンタナ級は計画中止、アイオワ級は脚が速いため空母護衛など多用途で使えるため生産はされたが、6隻建造が4隻建造になり
主に対地砲撃支援など裏方に回って活躍した。

第二次大戦後一時退役したが二度に渡り現役復帰して使用され、核砲弾や対地ミサイルとしてあまりに有名なトマホークをぶっ放すミサイルランチャーやCIWSを搭載して朝鮮戦争から湾岸戦争までを駆け抜けた。なもんで改修時にハープーンについて言及したりする。
世界最後の現役戦艦であったが、アイオワがロサンゼルスで記念艦となったため現役稼働艦は0となった。
一応、ハワイで記念艦となっているミズーリはメンテのため本土に帰るための航行能力を維持しているので、まさかの現役復帰もあるかもしれない。宇宙人相手の戦いとかで…
アイオワも一応「有事のときには復帰させる」という契約になっているらしい。そういう意味では艦これ実装艦娘としては初の現役艦。

艦これでは前述のとおり、ネームシップのアイオワが実装されている。
性格は朗らかで好奇心旺盛、胸のスーパーヘビーシェルが目を引く典型的パツキンバインバインアメリカンガール。
その特徴的なルー語めいた英単語混じりの口調が賛否両論である。
性能は「少し火力と耐久装甲を削り、射程が短い大和型」といった塩梅で、高速戦艦最強の昼戦・対地標的火力と、数値上は秋月すら凌ぎ素手でも18機スロットの航空機を殲滅する対空、装甲は大和型を除き初の三桁に上るタフさを誇り、索敵は全戦艦中最高、運も高く素の状態でカットイン狙いも出来る。
持参装備も装甲+1、命中+4が付いている改修なしなら41センチ台の主砲では最強クラスの16inch三連装砲Mk.7、フル改修の90mm単装高角砲とバニラの状態で比較しうる最強クラスの高射装置内蔵高角砲5inch連装砲Mk.28 mod2、最強の対空機銃Bofors40mm四連装機関砲、優秀な偵察機OS2Uとハイレベル。

非の打ち所がないように見えるが、その分燃費も酷く大和型よりはマシだが霧の大戦艦並に喰う。史実じゃとんでもない航続距離を持っていたから省エネでは?というのは禁句だ
高速戦艦は、汎用性の霧島&リシュリュー、夜戦の金剛型第三改装とBismarck、そこに対地を足した榛名改二丙とCavour、昼戦のリットリオ、ハイスペックのアメリカ艦&大和改二ときっちり性格がわかれているので使い分けよう。
当初はフィット砲もないどころか、一時期は不具合により「持参する主砲がフィット砲ではないので、16inch三連装砲 Mk.7系列を装備すると過積載によるペナルティが掛かる」という本末転倒な事態となっていた。
幸い、後に修正されてフィット砲扱いとなり、マスク値はほぼ全艦共通で-5なのだが、無印で個別補正+6もらって+1、+GFCSに至っては+12補正で+11というハチャメチャな命中率を誇る狙撃の鬼と化す。
ただカッコカリすると+補正まで0.6倍されるので逆に命中率が悪くなるというバグを抱えている模様。自身のそれがフィット砲ではないという噂はここから出てきた感じである。

一応大和改二が起点の特殊砲撃は出来るようになったのはプラス要素。別にIowaだけではないけど。
期間限定海域で大和と武蔵を片方だけ入れると逸れないのにどちらも入れるとルート逸れが起こる場合や高速統一縛りがある場合、武蔵の代わりに大和の相方として選ばれる事が多い。
11周年記念で補強増設に電探が載るように強化されたBismarckが最大のライバル。


Queen Elizabeth級

CV:内田秀

2016夏イベントの最終海域E4の攻略報酬として登場したイギリス海軍の戦艦。
ドレッドノート建造後の建艦競争の中で建造された優秀な戦艦であり、後には長門型建造の参考にもされた。
現在は2番艦Warspiteが実装されている。
金剛はイギリス出身だが、イギリス海軍出身は初である。
史実的な解説はこちら

1913年進水で、金剛よりは若いが進水日は霧島と5日しか違わない。その名は「戦争を軽蔑する者」を意味する。
数少ない第一次世界大戦経験者でもある。
しかし、5隻いるQueen Elizabeth級の中で最高どころか、第二次世界大戦に参加した艦艇としては最高武勲艦の一隻であり、「戦いのあるところウォースパイト在り」と言われた。
旗艦として日本の東洋艦隊と対決したこともあったが、その武勲は主に大西洋での物が多かった。
ちなみに、Zara・Polaのイタリア重巡コンビを撃沈したのもウォースパイトのいるイギリス艦隊だったりする。

幸運と言われることもあるが、しばしば大損害を被りつつ帰還するWarspiteは、いつしか「オールド・レディ」と呼ばれ敬われるようになった。
大損害を受け続けるも戦没することなく各地を奔走、大戦の終わりを見届けた上で、解体されている。
…が、解体時にも乗員がいないのに解体業者の曳航をぶっちぎってトンズラを試みると言う様子は、「幸運」よりも「不屈」を思わせる。
大損害を受けつつも最後の一線を超えない強運エピソード持ちとしては、WWII参加艦の中ではエンタープライズとタメを張れる艦である。
ラッキーJ?奇跡の駆逐艦?アイツらはそもそも被弾しないのでまた別ベクトルだ。

その姿はQueen Elizabeth級というだけあってまさしく女王様。艤装を玉座にして鎮座*10しているような姿であり、頭部にも王冠のような冠に笏がある。2番艦がここまで女王様だとQueen Elizabethの立場がないと専らの評判
しかし、女王様キャラにありがちな高飛車・わがままという様子は全くなく、気品という言葉を艦娘にしたのかというほどに気品たっぷり。
また、英語がペラッペラ。ルー語っぽい金剛やIowaと異なり、英語教材じゃないかというくらいペラペラである。
カードNo的にもアイオワの隣なので、アイオワがルー語キャラだったのはこのためだったんじゃないかとすら思える

速度が低速という弱点がありルート固定的に厄介だが、代わりに燃費が凄まじく良い。改装しても伊勢型改並であり、金剛型改二と比べても燃費は安いのである。
それでいて火力も大和型・Iowaに次いで4位。Romaを上回っている。
史実で損害を受けまくったせいか回避が低いという難点があるが、安めの燃費と高い火力を兼ね備えたWarspiteは攻略要員よりもむしろ支援艦隊要員として有力だという意見がある。
更にもう一つ注目すべきは運。幸運の代名詞である雪風改二で運63に対し、こちらは未改装で55、改装すると何と70。
なんで雪風より高いんだ、と思われるかもしれないが、どれだけ損害を受けても生き残り、戦場へと舞い戻り最後まで沈むことなく戦い抜いた戦歴を考えると雪風よりも異能生存体染みている
ここまで高いと命中率に対しての影響も無視できないし、主砲カットインの多用と言った戦術も狙えそうである。
改装レベルが75と改二並みに高いのが少し厄介だが、戦艦なのでMVPは取りやすく、何とかなるだろう。改二が実装されたらどうなるやら

その流暢な英語から声優が一体誰なのかという話題でもちきりだったが、正解はこのウォースパイトがデビュー初仕事となる全くの新人さんであった。
優れた語学スキルを活かして世界的な声優を目指す夢を持っているそうなので、今後に期待である。

詳しくはWarspite(艦これ)の項目で。

Nelson級

CV:野水伊織(Nelson)、金元寿子(Rodney)

2018年晩夏イベント『抜錨!連合艦隊、西へ!』で実装。ネームシップのNelson(ネルソン)と2番艦のRodney(ロドニー)が実装。
長門型と並ぶビッグ7の1隻であり、日本が建造途中だった陸奥の廃艦を巡りワシントン海軍軍縮条約で大揉めしていた傍らでイギリスが「条約範囲内に収まる排水量35,000t以内で即時建造可能な戦艦」がない問題で頭を悩ませ、急遽新造艦として設計された条約型戦艦。
建造を手掛けたのは実装済み戦艦の中では金剛型も手掛けたヴィッカーズ社。直前のユトランド沖海戦で威信と顔に泥を塗ったくられながら得た3つの反省点である
  • 遠距離砲戦での水平防御の重要性
  • 速力で装甲は補えない
  • 低速艦は戦場に間に合わない
を活かした名誉挽回に当時の英国海軍は燃えており、ジョンブル魂とチャレンジ精神を燃料に、陸奥は建造完了していると認める代わりに確保した今後10年は得られない物凄く貴重な戦艦建造枠を2つ贅沢に使い爆誕した。
当時では珍しい主砲の前面集中配備、ビッグ7で最も分厚く傾斜配置された事でカタログスペック以上の厚さを持つ装甲、高性能かつ軽量なジョン・ブラウン社製機関を搭載し得たまずまずの速力と、カタログスペック上のバランスは高レベルにまとまっていた。

……しかし、実際には無茶な機関軽量化と主砲配置が祟って英国面の権化と言わんばかりの稀代の迷戦艦として爆誕。
  • おフランスには「うちのダンケルクがクルーザーならアイツタンカーじゃん」と嘲笑され、重心が前に偏ってしまった事による劣悪極まりない操舵性から給炭艦扱いを受ける
  • 身内からも「Nelson級と類似の主砲配置をしてはいけない」と注文がつけられ、入港時は艦隊の最後に回され出港時は動く予定のない艦艇まで避難させる徹底ぶりで艦隊行動のお荷物に
  • 主砲前面集中配備が祟り、爆風が強烈過ぎて甲板と構造物が破壊されるため一斉射が出来ない。第三砲塔に至っては後方射撃を行うと艦橋の精密機器をぶっ壊す
  • 砲弾は遠距離砲戦に全く向いていない高初速軽量弾を採用しており、照準安定性を優先し火薬量を減らした弱装弾で初速を落とせば性能が下がってしまう
  • 無理に条約範囲内に排水量を収めようとして軽量化を求めるあまり故障が頻発、艦首の形が悪く凌波性が低下し寒冷地では第一砲塔が波を被って凍結して使い物にならない
  • 副砲は旋回性能に難があり航空機相手の対空戦では使い物にならない。高角砲は兎も角高射砲は同じく英国面の権化であるポンポン砲*11。主砲の配置のせいでこれ以上の増設も不可能
  • 排水量制限により装甲が分厚い部分が極端に少なく、防水区画にも水中防御にも余裕はなかった。兵員室に至っては申し訳程度の木材を充てているだけ
  • 主砲弾薬庫は重装甲である一方で副砲弾薬庫を含めて水平防御が全く足りておらず、機関室上部装甲は僅か95mm。ドイツの500kg爆弾が容易に貫通する有様で、副砲弾薬庫はよりによって非装甲区画に配置されており、爆沈の危険性が上がっていた。
  • 無理な軽量化を強いた結果機関の信頼性は極端に低下、全速航行すればタービンが壊れ、21ktがやっとの状態で10年前の戦艦よりも遅かった。
  • 煙突の配置場所が悪く追い風を受ければ排煙が艦橋を襲い高熱化。運航どころの話ではなくなる
  • 外見からしてブッサイク英国面
などオールマイティに欠陥まみれの戦艦となってしまった。
他国が条約ブッチするのを前提に設計したり書類上で排水量を誤魔化したり、性能面でどこかを妥協したりとあの手この手で抜けていた最中、二枚舌外交のスペシャリストなのに熱でも出てたのか律儀に排水量を守った結果がこれだよ!!

しかし、なんだかんだで欧州では数少ない大口径の16インチ砲搭載艦であり、英国海軍でも最大級の火力を持つ艦だったこともあって、驚異となるドイツ・イタリア戦艦との会敵が見込まれる場面には姉妹揃って投入され、北はバレンツ海から南は北アフリカ沿岸まで戦艦狩り・船団護衛・対地支援と欧州の海を駆けずり回りった。
ビッグ7で最も活躍した欠陥戦艦となった姉妹の機関は大戦終盤に差し掛かると破壊寸前まで追い込まれており、早々に退役・解体が決定。
戦火に覆われる太平洋と地中海を駆け抜け生き延びた彼女たちはそれぞれ練習艦や予備艦に回り、役目を終えスクラップとして生涯を閉じた。


艦これでの性能は低速戦艦で、16inch Mk.I三連装砲系列を装備すると火力+2装甲+1のボーナスが発生する。
実装と同時に特殊攻撃「Nelson Touch」も実装。「Nelson級戦艦が旗艦かつ小破以下」「潜水艦を含んでおらず、3・5番艦が空母でない」「複縦陣or第二警戒航行序列」これら全ての条件を満たしたNelsonかRodney行動時に一定確率で発生。発動チャンスは出撃1回で1度きりだが、1・3・5番艦による3連続砲撃を叩き込む。
縛りがキツイように見えるが、実はこれでも他の特殊射撃に比べると一番縛りがゆるい。
特に「僚艦が空母以外」「僚艦のダメージ状況を問わない」の2点が非常に大きい。
極端な話「1番艦Nelson、3/5番艦駆逐艦」でも発動するのである。戦艦1空母1軽巡1駆逐3で最短ルートを狙える4-5のように戦艦が1枠でもあれば使えるというのが利点。
高いキャップ後補正と特効効果反映により確実な手数の増加が見込めるが、潜水艦混じりの敵編成のマスを通過しようとして複縦陣を選んで暴発する恐れもあるため温存は必須。
ただ連合艦隊の空母機動部隊時には空母4編成が現実的なため発動不可になる可能性がある、逆に水上打撃部隊ならながむつタッチややまむさタッチのように戦艦2人の特殊射撃が使いやすく、僚艦が空母以外で発動できるという利点を活かしにくいため、他の特殊攻撃と比較して通常艦隊での運用に向いている。
まだまだ検証の余地がある新要素となっており、公式曰く実験実装のため今後仕様変更を食らう可能性は十分にある。と言ってもう5年ほど仕様変更はなかった

この特殊射撃がイベント海域の勝利の鍵になることが多い…というか多すぎる事から、2人目の入手手段が無いという状況が延々と続いていた。
ドロップ報告は度々あったものの、そのドロップ報告者全員が「今までネルソンを持っていなかった」だったのである。
21夏イベントでようやくの重複ドロップ報告が上がったが、入手確率がやはりというレベルで低かったので、攻略勢が血を吐きながらマラソンしていたとか。
23夏イベントでNelsonと同能力を持つRodneyが報酬艦として実装されたことによって特殊射撃艦を別海域に分けて運用する方法が格段にやりやすくなった。
だがネルソンタッチにネルソン級2隻がどちらも参加していると発動率が上昇するので、結局は長門型改二や大和型改二みたいに同型艦同時採用する方が多いかも知れない。仕様変更はあったがただの強化だった
最近は特殊射撃なら大和改二複数持ちの方が安牌になっているのは内緒だ

Lv50で改造可能。改造後は燃料弾薬消費量は陸奥改並に収めつつ性能は長門改二やIowaよりやや下に収まる高コストパフォーマンス艦となる。
NelsonTouchで確実に勝利をもぎ取りたい場合は射程調整可能なイタリア主砲や46㎝砲系列の採用もアリ。運もビッグ7随一の武勲艦補正も相俟ってか初期/最大値ともに高く設定されている。
特に後になって明らかになった仕様としてNelsonは改で初期耐久93になっているため46㎝砲のアンフィットがないので特に使いやすい。そして耐久92でピンポイントでこの特性がないRodneyは泣いた
ただし51cm砲系列は装備出来ず、戦艦勢の中でもぶっちぎりに低い回避値がネックとなる。回避値は最大でも58と大和よりも低くSaratoga Mk.II Mod.2よりマシだが同値は未改造Polaだけと不意の事故も起きやすい。

Nelsonは初となる一人称「余」の使い手であり、ビッグ7の共通点なのか角型のカチューシャを付けている。
改造すると時報が追加され、22時にはビスマルク追撃戦で肩を並べたSheffieldについて言及している。時報では20時から騒ぎ出していた三水戦の夜戦に巻き込まれたらしいが…?後に実装されたSheffieldは三水戦の夜戦を回避していた
他にも大和に長門、同郷のJarvisやArkRoyal、Warspiteも顔を出す。そして度々紅茶にスコッチやラム酒を嗜んでいるが朝4時に酔い潰れたArkRoyalに5時に寝るまでSwordfishについて力説され、Polaと酒を飲み交わしたり大和の姿を美しいと表現したりと交友関係は良好な模様。

一方のRodneyは一人称が「私」であり、性格は至って普通のお姉さんという印象。
むしろ姉のNelsonのキャラが濃すぎるせいで相対的にインパクトに欠けると言わざるを得ない、特殊射撃グラも普通だし
その分、「木っ端微塵」を「木っ端ミジンコ」と言うように、間違った日本語というか一昔前のオヤジギャグを覚えているといった思わぬ一面がある。
このセリフのせいで特殊射撃の通称が「ミジンコタッチ」になりそうである*12
上にも書いたけど46cm砲のアンフィットを受けてしまうため、火力重視で46cm+16inFCRとするか、命中重視で381mm改+16inFCRを乗せるかがかなり微妙な所になっている。
一応タッチ射撃を要する=火力重視なので46cm+16inFCRで後は運に任せるという人の方が多い模様。
なお史実でもビスマルクに直撃させていたり、深海時代にはぶっ放してきた魚雷は搭載されていない、改二に期待か。

Гангут(ガングート)級

CV:瀬戸麻沙美

2017春イベントの最終海域E5の攻略報酬として登場したロシアの戦艦。
日露戦争後のロシア帝国海軍の再建計画によって生まれた戦艦であり、金剛やWarspiteと同時期の生まれながら、技術的にはさらに一世代前の弩級戦艦である。
現在は1番艦ガングートが実装されている。進水日を基準とすれば最年長の艦娘となった。

ロシア革命によってソ連海軍に所属が変わってからは、Октябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ 訳:十月革命)と名を改められた。
列強の建艦競争から取り残された旧式艦であったが、同型艦と共にバルト海の制海権を維持する要として二度の大戦に参戦、ドイツやフィンランドとの激戦を生き延び、赤旗勲章を授与されたソ連海軍きっての武勲艦。
大戦後は練習艦として余生を全うした生き残り組でもある。

ヴェールヌイをそのまま大きくしたような外見に、左頬の向こう傷がトレードマーク。煙突を模した煙管を所持しており、実際に喫煙しているところは見られないが艦娘初の愛煙家であると思われる。
これまで戦艦は例外なく大艦巨乳主義だったが、服を着ていても強調されない程度のプロポーションの持ち主(改二にするとわかるが無いわけではない)。
絵師の中の人が同じこともあって「デカい響」と呼ばれることも。

性格は軍人気質でプライドが高く、剛毅さが強調された女傑。おさわりに対しては銃殺刑にしてやってもいいのだぞ?ソ連式の能率的なジョークで返してくる。
最近のねぇちゃん、キツイや…
改二前までは文化交流という事で見逃してくれるが、改二になると「貴様と私の仲」という理由で見逃してくれる。デレた。
ヴェールヌイを「ちっこいの」、伊良湖を「小娘」呼ばわりしたりと、態度のデカさも艦娘有数のもの。
改装後の名前が長い事を気にしているらしく、指摘されると「名前が長いだと?ふんっ!」と拗ねる。
ちなみに「同志中くらいの」は二次創作、ゲーム内ではタシュケントの事も「小さいがすごいやつがいるぞ」とやはり小さい扱い。

一方で一度気を許した相手には面倒見のよい姉御肌な一面を見せ、時報では自慢のロシア料理を振る舞ってくれる。
また、非常に大らかで過去のことは根に持たない性分でもあり、資本主義者め……!と西側陣営と張り合う素振りはなく、唯一苦手なドイツの爆撃機に対しても今度は味方と聞くや嬉しそうに驚いている。
なお、史実において彼女を爆撃してきたJu 87に乗っていたパイロットの中には例のリアルチートが含まれていた。幸運艦なのも納得である。
放置ボイスでは「同志」という言葉に「今なら本当の意味が分かる気がする」と語っており、かつての敵味方が主義主張を超えて集結し、共通の敵に立ち向かう事に感激している模様。

性能としては、改装を重ねることで徐々に性能を発揮する大器晩成型。
技術的には最も古い戦艦ということもあり、改装前の性能は初期の金剛型よりさらに低い。特に耐久力はぶっちぎりでワーストである。
利点としては、戦艦の中で燃費は最も良く魚雷を撃つ能力があるため、夜戦ではそれなりの火力が発揮できる点が上げられる。
まさに戦艦と重巡洋艦のちょうど中間といっていい位置に属している。

一度目の改修でОктябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)への改名され*13、雷装値が無くなる代わりに戦艦と呼べる程度まで性能が上がる。
さらに、改二によってГангут два(ガングート ドゥヴァ)へと名前が戻り、雷装値が戻って低燃費と夜戦火力が両立された強力な艦となる。
…実は史実的には名前は戻らなかったのが正しいとされており、艦これにおいて「名前を戻した」と明言してしまったことは軍艦マニアからは思いっきり叩かれた。
そうは言うが、今更Октябрьская революция дваとか言われても正直困る。
低速戦艦に雷装がついても…と思いきや、内部的には金剛型をはじめとする高速戦艦と同じ扱いになっており、連合艦隊の第二艦隊に組み込むことが可能になっている。*14
ただしルート制御についてはしっかり低速艦扱いなので、イベント時には注意。
同じ特性を持つBismarck dreiにはやや及ばないものの、ローテーションを組ませたり、平時の任務を任せるにはうってつけとなるだろう。
ぶっちゃけ、本人の性格も特性もBismarckに似ている。つまりデカい響と思いきやデカい暁だった。ただしBismarckとの最大の差として食事は自分で作る

なお、Октябрьская революцияおよびГангут дваで持ってくる30.5cm三連装砲改は後半の改修の重さを度外視すると38㎝連装砲改の完全上位互換という地味にとんでもない代物。
改造された事になっているとはいえ、旧式の30.5cm三連装砲がこれほどの性能になった事はやっぱりその手のマニアからは非難の的となった。
ただし、のちのちの検証でГангутのフィット砲はこれ以外に存在しないことが判明。
少しでも重い砲を装備すると腰が折れ…もとい、命中率が低下してしまうため、実質的な専用装備となるこれに性能が盛られた…というのが真相のようだ
と思いきや、現在の検証結果だと最大のフィット補正を受けられるのは30.5cm三連装砲系統だが、35.6㎝連装砲系統が金剛型と同レベルでフィットすることが判明。
それどころか、381mm/50三連装砲系統もギリギリフィットする模様。
さすがに41㎝連装砲系統以上のものになってくるとヤケクソの様にマイナス補正がかかるが。
なお、なんと30.5cm三連装砲改の改修では後半でまさかの46cm三連装砲が要求される。あまりにも改修の餌として逸脱しまくった要求素材に唖然とした提督も多かった。

なお、時報にて「一人か二人くらいは妹たちも来るんじゃないか?」と姉妹艦の実装を予告してたりする。
が、2023年現在ロシア/ソ連艦自体の実装が2018年冬のタシュケントが最後で、2期における新規は0である。時勢柄難しくなっている可能性も有り得る
たった1人の『あるパイロット』が落とした爆弾一発で大破着底させられてしまった戦艦「マラート」こと「ペトロパブロフスク」も、ガングートの妹の1隻。
…なお、そのパイロットというのは例の牛乳飲んで出撃してたアイツである。
相手が悪すぎるわ!
…実はГангут本人も例の牛乳飲んで出撃してたアイツと思わしき機体から投下された爆弾を直撃させられているが、不発だったという豪運エピソードがある。
本当にアイツからの爆撃なら、運はウォー様より上な気がするんだけどなぁ…。

Richelieu級

CV:タニベユミ

2017夏イベントで初登場。
現在はネームシップのRichelieu(リシュリュー)と2番艦のJean Bart(ジャン・バール)が実装。

Richelieuは2017夏イベントのE4の攻略報酬、Jean Bartは2022夏/初秋イベントのE6の攻略報酬として登場したフランスの戦艦。
ビスマルクやヴィットリオ・ヴェネト級に対抗するために建造された、フランス最強にして欧州随一のハイスペック戦艦。
史実的な解説はこちら

ヨーロッパにおいては並ぶものがない高いレベルでバランスの取れた戦艦であったが、祖国がドイツに敗れて早々に降伏してしまい、連合と枢軸の間を漂流する数奇な運命をたどる事となった。
枢軸国の戦艦を正面から叩き潰すことをコンセプトとしながら、実際は連合国の艦としか戦ったことがない経歴の持ち主だが、本人は「仕方ないよね」と流している。

リシュリューはフランス艦共通の水兵帽に白・黒・赤の迷彩柄ワンピースに身を包み、左腕にトリコロールカラーのバンダナを巻いたオシャレさん。左目元の泣きぼくろがチャームポイント。分かりづらいが口元にもほくろがある。
実装されてすぐ秋の私服モードが公開されており、カジュアルな衣装のパリジェンヌといった様相を呈している。
戦艦は左右対称の艤装をつけた艦娘がほとんどだが、自慢の4連装砲を右側に集中配備した特徴的な艤装を備えている。

Jean Bartは不健康を通り越して未だ深海側なのではと思わせるレベルの白さと、未完成ということか艤装がかなり簡素な姿となっている。
艤装が簡素なせいで肩出しルックが強調され非常にSexy、ただ胸部装甲の薄さも強調され気味。
あくまで薄いのは胸部装甲だけで、実際の耐久と装甲は88の96なので金剛型改二以上とペラい訳では無い*15

性格は気が強く遠慮を知らない自信家で新しいもの好き。力を込めて区切るような物言いをするほか、会話の節々にフランス語を織り混ぜてくる。フランス語に関しては中の人が独学で頑張ったらしい。
ただし、「飯ー」「最上はーん」という空耳を誘発している事でも知られる。
自分のスペックの高さが自慢で「自由・平等・博愛の国で生まれた最強の戦艦」と図鑑の説明で名乗るほど。そんな彼女が大和やアイオワを見てどう思ったかは不明。
やはり、ファッションには人一倍興味があるのか、他の戦艦の装備に興味を示してはどこに売っているのかと質問している。
隙のない美女という、ある種の近寄り難さすら感じさせるが、秘書官に任命してみると意外に世話焼きで、提督にも気安く接してくる他、完成が終戦後だった妹ジャン・バールを気にかけている。

その妹の方は大戦を未完成で終えたせいか、やたらとゆっくりしたがっているのが印象的、あとリシュリューが9時にもなってまだゆっくりしている事をすっぱ抜いている。
とよく言われるが、とっくの昔にリシュリュー自身が時報で明かしている話である事は何故か忘れられている

性能面では、ヨーロッパ最強格ということもあって改の時点で金剛型改二と伍する性能を持つ即戦力タイプ。
金剛型よりも若干燃費は悪化しているが、耐久力に優れておりなおかつ運も高いので、状況を選ばずに使っていける汎用性の高い高速戦艦である。
所持している38cm四連装砲の性能も上々で、入手してすぐの後段作戦E5で欧州出身艦が要求されることから、Lv1でイベントに投入した提督も多かった模様。

余談だが、改造時に持ってくる38cm四連装砲改は射程中という戦艦の主砲としては唯一無二の立ち位置。
……が、リシュリュー本人を含めて戦艦の最低射程は基本的に長なのでこの射程中が活かされる機会は射程中の伊勢改二の実装まで全くなかった。むしろ設定ミスも疑われていた。

なお、38cm四連装砲系統は高速戦艦の面々やГангутにとってはフィットしない代わりペナルティもなく装備できる最大火力の主砲である事が判明したため、
改修実装後は需要が高くなっている…が、消費ネジが重い事と38cm四連装砲改は改修の途中からなんと試製35.6cm三連装砲を要求するようになるのが難点。
そして高速戦艦全員に装備ボーナスが付く16inch三連装砲 Mk.6 mod.2の登場で一気に廃れた
一応41cm砲(16inMk.6含む)クラスに-9とヤケクソじみたマイナス補正が入るカブールとガングート辺りなら活かせるのだが、現在ランカー装備となっているdeuxでないと火力が厳しいので人を選ぶのは相変わらず。

一緒に持ってくる副砲である15.2cm三連装砲も命中こそ実装時は副砲トップクラスであったが、火力は15.5cm三連装副砲に劣る。
しかも数少ない長所だった命中も2017/10/25のアップデートで15.5cm三連装副砲改の方が上になってしまった。……なお、こいつが15.5cm三連装副砲改に勝ってる点は現状何もない
そして何より、改修時にいきなりネジを6本も要求してくる*16上に☆6以降は毎回22号水上電探2つを要求するという理不尽さすら感じられる凄まじい改修コストの重さ故に拘りがなければまず改修に手を付けてもらえない。
確実化しても前半の改修ではネジの数が変わらないことから設定ミスも疑われている。
説明文ではRichelieuにシナジーがかかるような言い回しになっており、説明文には「主砲+主砲+副砲運用を!」とあるので恐らく主砲2つ副砲1つによるカットインを狙えということなのかもしれないが……
この副砲に今後汚名返上の機会は果たしてあるのだろうか。最近この手のガバガバな設定が増えたのは気のせいだろうか


ハルナ


霧の艦隊の大戦艦。
詳しくは当該項目にて。


そうだな…追記、そして修正も必要だろう…うん。

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最終更新:2024年04月24日 12:42

*1 とは言え全く役立たずだったわけではない。日本で言えば金剛型、或いはイギリスのキング・ジョージ5世級など、やや旧式化していたが故に使い倒された戦艦は十二分に働いてみせた。

*2 空母や重巡の射程を長にする装備もあるので、その辺りはよく兼ね合いを考える必要がある

*3 しかも航戦なので水爆を積んだ場合更にボーキサイト消費が追加となる。

*4 Bismarck dreiとГангут、Conte di Cavour(改を除く)、金剛型の第三改装はわずかながら雷装を持つ。夜戦火力は増加するが、雷撃単体では下級駆逐艦を沈めるのがやっとのラインである

*5 徹甲弾装備時、昼連撃を捨てて徹甲弾+電探装備時には2.6倍で、T字不利ネルソンタッチを超える倍率となる。

*6 実は約1ヵ月前に英国戦艦が補強増設にランカー報酬で配られたType281 レーダーおよびType274 射撃管制レーダーを積めるようになっている。

*7 進水日起点だとカブール、起工日基準だとガングート、就役日基準だと金剛が最年長となるため、この3人の誰が最おばあちゃんなのかは微妙な所である。なお、2023年現在は元戦艦も含めれば朝日がこの3人を超えて最おばあちゃんになる。

*8 同じビッグ7だと長門は224.9m、ネルソンは220.2m。一応コロラド以前の戦艦であるネバダ(177.7m)よりは大きくなっている。

*9 アップデート前は僚艦が中破以上で発動不可だった

*10 現実では舵を何度も故障しているので、常に椅子に座る=半身不随で車椅子生活なのではと疑われていた、艦アケや期間限定衣装でちゃんと歩けることが確認されているのでご安心を。

*11 弾道確認用の曳光弾が生産されておらず射撃位置がわからず、只でさえ有効射程が短いのに弾道特性が悪く撃った弾が重力に負けて放物線を描くため更に短くなっていた。更に給弾機構と機関部の不具合が酷く頻繁にジャムって射撃を中断せざるを得ず、マレー沖海戦ではプリンス・オブ・ウェールズ搭載の8連装型2基あわせて6分に1度は故障を起こす有様だったとされる

*12 Colorado級同様に2023/10現在正式名称が存在しない。

*13 こんなの読めねぇよ、と運営も思ったのか艦これではルビが「ガングート」のままである

*14 その他、装備できる主砲も高速戦艦と同じ扱いである

*15 金剛改二が82-94、金剛改二丙で86-91。流石にダコタの91-108には負けるが。

*16 参考までに15.5cm三連装副砲とOTOの2つは最初に必要なネジの数は2本となんと3倍の差がある。15.5cm三連装副砲改ですら4本である。