モリガン・アーンスランド

登録日:2014/08/21 Thu 23:23:58
更新日:2023/10/11 Wed 18:53:48
所要時間:約 7 分で読めます





「永遠の愛なんて要らないわ。この一瞬だけ高まればいいの」


ヴァンパイアシリーズのキャラクター。


出身地:スコットランド
生年月日:1678年(誕生日は不明)
身長:172cm
体重:58kg
スリーサイズ:B86 W56 H83
種族:サキュバス
声優:神宮司弥生
   田中理恵(MARVEL VS CAPCOM 3以降の移植作品を除いたゲーム全て)
   佐久間レイ(OVA『THE ANIMATED SERIES ヴァンパイアハンター』)
   井上喜久子(ドラマCDヴァンパイアハンター『ヴァンパイア・ナイト 〜お笑い夜の祭典〜』、『ダークネスミッション 〜特選バター醤油味〜』)
   冬馬由美(ドラマCD『電撃CD文庫EX ヴァンパイア 〜ザ ナイト ウォーリアーズ〜』)


●概要

初代から登場しているキャラクターであり、シリーズの顔とも言える存在。
CAPCOMキャラでも有数の知名度を誇る。

魔界三大貴族、アーンスランド家の当主・魔王べリオールの養女であり、次期当主。
何より退屈を嫌い、当主の地位にも興味は無く人間界に出歩いて遊んでいる。

とにかくエロいエロ過ぎる。現在でも一線級のエロさ。
無数の蝙蝠が張り付いた黒いレオタードから覗ける爆乳とおへそ、蝙蝠模様の紫のタイツに包まれた美脚に、エメラルド色のロングヘアー。
更にエロティックなボイス……大人の魅力たっぷりのキャラクターである。
サキュバスの体質上、その場に存在しているだけで男どもの性欲を掻き立て、
その涙や汗などの体液を直接摂取すれば人間ではショック死するとまで言われている(これはカプコンの独自設定)。なんて迷惑な。
シリーズによっては勝ちポーズで、へそ出しボディコンスーツやらYシャツジーンズやらチャイナドレスやらに変化するので余計色っぽさが感じられる。
サキュバスと言う存在からエロい設定だけあって、エロ同人誌の数も非常に多い。
当時の格ゲープレイヤーからしてみれば、春麗不知火舞ナコルルにも劣らない人気を持つ。

……と、エロいエロいと言ったものの、実の所原作ではそこまでエロくはない
これは、実は開発段階では『ドラキュリーナ(女ドラキュラ)』としてデザインされていたことの名残。コウモリを使役する技や演出が多いのもそのためである。
また性格的にも元々「魔界のお嬢様」「無邪気な子供っぽさ」と言う点を強調されて設定されていた。
が、発売ぎりぎりになって、フェリシアと設定を交換して*1「妖艶さ」を押し出したため、現在の形になったのだという。

ゲーム上においても女性的なしなやかさを持ったモーションが多いものの
エロさを感じさせる技は全く存在せず、幸せ投げの類も一切ない*2きわめて正統派のファイトスタイルである。
格好も、確かに胸元はエロいが、下半身は全く露出がない。
むしろくらいモーションについてはギャグっぽいコミカルなものも多い。
台詞に関しても仄めかす程度のものが多く、直接的に卑猥な言葉はあまり使われない。
より無邪気な存在であるリリスが登場した「セイヴァー」以降は対比として大人らしさが増したが、
色気とはむしろ逆に「落ち着いた大人の女性」「お茶目で気のいいお姉さん」と言った路線。と言うかリリスの方が遥かに台詞がエロかったりする。

それでも、格ゲー界屈指のお色気キャラとしての印象が強いのは、やはりサキュバスと言う種族のイメージだろう。
ちなみに本シリーズのサキュバスは性行為そのものではなく興奮を好む(逆に退屈すると弱る)設定で、文字通り「熱くなる戦い」などにノリノリなのはこのせい。
あと、老いないが不死ではなく寿命は400歳ぐらいらしい。…あれ?モリガンって1678年生まれだから20世紀後半にはもう300歳越えているよね…

ヴァンパイアシリーズの代表として人気が高く、クロスオーバー作品への出張も非常に多い。
しかし上の事情もあり、作品によって性格が別人レベルに大きく変わる。
お色気要素が強調されて「痴女」並のエロキャラになる事もあれば、気さくな大人のお姉さんとしてツッコミ役に回る事もある。


●ゲーム上の性能

一見オーソドックスな波動昇龍キャラだが、むしろ機動力を生かしてガンガン攻めていくタイプ。
斜めに上昇していくダッシュや、そこからの空中技を駆使して接近し、チェーンコンボやベクタードレイン、ダークネスイリュージョンといった接近戦を仕掛けていくのが基本スタイルとなる。

主な技

特殊技

  • バーチカルダッシュ
垂直に近い角度で上昇していくダッシュ。途中で通常のダッシュと切り替えることもできる。


必殺技

  • ソウルフィスト
飛び道具。
空中でも使用可能で、こちらは斜め下方向に撃つ。

  • シャドウブレイド
翼を刃に変化させて斬り上げる無敵対空。

  • シェルキック
空中技。ドリル状にした羽根を足に纏わせて斜め下を攻撃。
ハンターでは↓+Kの特殊技に。セイヴァーでは削除。

  • ベクタードレイン
コマンド投げ。相手を抱えて上昇し頂点で反転、きりもみ落下して頭から叩きつける。
「落ちろ!」のボイスがクセになるプレイヤーも。


EX必殺技

  • ダークネスイリュージョン
モリガンの代名詞かつ、格ゲー初の順押しコマンド。
前方へゆっくり突進し、ヒットすると相手をロックし後方にその分身(作品によってはリリス)を出現させて挟み撃ちの形で乱舞を決める。
ハンター以降は基本的に空中でも使用可で、空中の相手にヒットしたときは空中の技で乱舞を決めるという凝りよう。
順押しコマンド技は通常技であればどんなボタン・タイミングでもキャンセル可能なため
コンボのフィニッシュはもちろんハンターまでは判定が非常に強く彼女の強さを支えた技である。

  • バルキリーターン
画面外に飛んでいき、完全無敵状態で戻ってくる。押したボタンにより戻ってくる時の高さが変わる。
戻っている時にボタンを押すと攻撃判定とくらい判定が発生し、強化版シェルキックを浴びせる。

  • フィニッシングシャワー
セイヴァーから。翼を弾丸として広範囲に発射する技。

  • アストラルビジョン
ハンターから。セイヴァーではダークフォース。アストラルヴィジョンとも。
相手を中心軸にして挟む様に分身する。分身は本体の動きを完全にトレースする。
攻撃力はソウルフィストとフィニッシングシャワー以外のダメージは半分になるため実質的に技一発のダメージは通常時と変わらない。
しかしのけぞりによるヒットバックががなくなるため、捕まえると時間切れまでボコることができ特殊なコンボを組むことが可能。
ガードは本体の位置が基準となるため、見た目上は挟み撃ちになるがガード不能にはならない。

細かいところだが、分身が位置に着いたときに目配せを送るというモーションもあり芸が細かい。



●各作品でのモリガン

  • ヴァンパイア
無邪気にはしゃぐなど、ややサキュバスらしくないシーンも見られ、この少女っぽいモリガンを支持するげぼ……ファンもいる。
エンディングでは妖艶な姿を見せ、二面性のギャップに魅了されたファンもいる。
単調なアニメ塗りながらも、枚数が多くて動きが滑らかなヴァンパイアドットに魅せられた男子は多い。

あらゆる性能が高水準でまとまっており、シャドウブレイドの性能も高い。
ダッシュ弱P→ベクタードレインで切り返しの弱いキャラは詰んだり、ダークネスイリュージョンも密着時ならガード不能と強キャラ。


  • ヴァンパイアハンター
「ああ……イイわ。あなたの生命で満たされていく……」
ゲーム内容はまだ大きく変化していないが、強さには調整が入った。
波動昇竜的な護りもできるが、特に攻め手の要素が揃っており、一度ラッシュを仕掛ければなかなか強烈。
しかし体力が低め、単発ダメージが弱い、性能的にもっととんでもないキャラが複数いるため、
フルに使いこなしても最上位キャラの手前と言ったところだろう。
このころまではとにかくダークネスイリュージョンが強かった時代でもある。
無敵が無いにも関わらず前述の通り出てしまえば相手の技にほぼ一方的に勝てる、ひどく運が悪いときだけ相打ちという判定の強さは脅威的であった。


「変わらぬ時を過ごすのは死より恐ろしい……そう思わない?」
魔王ベリオールが取り込んでいた魔力の一部がリリスとなり、モリガンを本能的に求める様になる。
そんな妹分の登場により、対照的にモリガンは大人の女性度が増し、実質的な主人公格ともなった。

+ 二人のEDネタバレ
モリガンED
リリスを体に取り込み、彼女の心を成長させる。退屈だと思っていた世界が刺激的に思える様になった。

リリスED
リリスは完全消滅してしまい、彼女を取り込んでいないモリガンはアーンスランド家を継ぐ。
色々解釈はあるが、真相は不明。

性能が大幅にダウンし弱キャラ化。
特に通常技の判定が弱体化したのと、シェルキックが削除、ダークネスイリュージョンもカウンターには使えなくなってしまったのが痛い。
コンパチキャラであるリリスにある爆発力もなく、飛び道具もバレッタの方が強過ぎと評価が低い。
現在では研究によりリリスとは異なる部分が発掘され、丁寧な動きと大胆な判断が要されるキャラと言う扱いを受けている。


  • セイヴァー2&ハンター2
壊れキャラ。
再びEX必殺技に戻ったアストラルビジョンの性能が、3rdユンの幻影陣級と言えばいいだろうか。
継続時間が長く、ゲージも異様に溜まってしまう。弱P連打するだけで火力も高くなる。


  • MARVEL VS CAPCOM
今作では技の性能とカラーがリリスと同じ、リリス風モリガンが使用可能。
登場ポーズに天から降りてきたリリスと融合するものもある。
勝ちポーズに至っては、ボンデージ衣装に変身し、鎖で吊り下げられたリリスが現れると言う意味深な物。海外版では見られないらしい。


「あはっ、必死で耐えてる表情も可愛いのね。でもそんなヤセ我慢、いつまで続くのかしら……?」
前作からして、台詞がやけにエロいだけの凡キャラだったが、今作では覚醒。
必殺技を飛行でキャンセル出来ると言う、とんでもない特徴が発覚。
つまり、ソウルフィスト→飛行→ソウルフィスト→飛行キャンセル→着地→ソウルフィストでシューティングゲーが可能。
弾数を倍にするアストラルヴィジョンと合わさると、画面が弾で埋まり、ソウルフィストを踏むとお手玉状態となったり、ガードしてもHPがガリガリ削れていく。
そうしているうちにゲージが溜まって再度アストラルヴィジョンが発動可能、という無理ゲーが始まる。
「上から攻めればいいんじゃない?」と思うプレイヤーもいるだろうが、このゲームにはアシストがあり、
今作屈指の強アシスト、Dr.ドゥームのヒドゥンミサイルにより弱点を補強する事が可能。
環境が成熟していくにつれ、そもそも触りに行くこと自体が厳しいのに、上記の飛行キャンセルと合わさり、いつでも下段に移行できる低空多段中段、チェーン中いつでも下段or中段or投げに移行可能(なお、どこからでも当たると即死ルートに入る)、無敵技の切り返し、発生1Fのコマ投げ、ゲーム内最強のゲージ貯め能力を持つアシスト、火力の全てを持つぶっ壊れという上位キャラとして君臨。
UMVC3最後のEVOでは見事優勝メンバーとして採用されていた。
だが、どうにもならない弱点が一つ。
それはコマンド入力量がとてつもなく多く、プレイヤーが疲労する事。
技が暴発した隙に攻められるとどうにもならないと言う事も珍しくない。

前述の通り勝ち台詞が最早痴女同然であり、多分全モリガン中最高にエロ特化。
成歩堂龍一シュマゴラスゴーストライダーウルヴァリンマグニートーを誘惑している。
また、無印のプロモムービーではデップー掘った。
DLC衣装は勝利ポーズでよく見せる私服。


「雪のような真っ白い心…。なんだか汚したくなっちゃうの。」
ほとんどのキャラが高水準なドット、もしくはZERO3などからの使い回しの中、本家から流用されたドットなのでただ一人激しく浮いている。
勝ち台詞はエロ率が高いためか、掛け合い勝ち台詞はチームメイトからの評価が悪く、呆れられている。
本作のために描かれた西村キヌ氏によるモリガンのイラストは、ぶっ飛んだエロさであり話題になった。後にこのイラストを立体化したフィギュアが発売されたほどである。


「ああん…ダメよ、そんなに速く動いちゃ…!ねぇ、焦らないで…もっとゆっくり楽しみましょう…?」
ダッシュのために立ち回りが弱く、永久を持っているが難易度が特に高い。
3ゲージ技であるダークネスイリュージョンは強いが、それ故にゲージ依存が強い。ちなみに分身の代わりにリリスが攻撃する。

上記台詞はホシノ・マナブ少年(「クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡」のキャラ)に見せた、おねショタっぽい台詞だが……?


「今日からすべての男どもは私の前にひざまずくのよ!」
美しいと評判の春麗を倒しに行くため参戦。
二頭身ながらもフラッシュコンボ時にナースやメイドなどのコスプレを見せてくれる。


「そう、開いたのよ。都合の悪いものすべてを押し込めた、 パンドラの箱がね」
デミデミことデミトリと共に登場し、魔界村へと向かうワルキューレと共闘した事から事件に関わっていく。
後に敵であるリリスがソウルエッジのおかげでモリガンとは完全に別の存在となり和解、ペアを組んで戦闘する事に。
性能面では素早さとMPが高いが、耐久面が乏しい魔法使いタイプ。
格好について突っ込まれる事も多いが、実際の所、他作品のキャラが曲者揃いな事もあってチーム随一のしっかりしたお姉さん。


「ジェダ、あなた……それを望まないものを無視するつもりでしょ?私、そういうのはすぐわかるのよ。」
『1』では春麗とペアを組んで登場。序盤から参入する。
ワルキューレとデミトリをダンテと引き合わせるなど裏方っぽい事もしている。
活躍は少な目なものの、洗脳されたトウマをそれとなくムフフな雰囲気で解放したり、リンドウやバツを誘ったりしている。
PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』ではようやく原作でのライバル(?)であるデミトリとのタッグで参戦する。
バレッタに暗殺対象として狙われた成歩堂が戦えるように真宵の勾玉に力を吹き込んだ。


  • SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS
レアカードで登場するが、邪神。
気になったら検索しよう。ショック死しても責任とらないぞ。


他にも「Xedge」「ガンハード2(DC版)」「鬼武者Soul」など多数の作品に登場している。
「MHF」では女ハンター用のモリガン装備が登場した。男用はデミトリである。



●関連キャラクター

「さあ、アーンスランドの主よ、この私と戦え。魔界最強を賭けて…闇を統べる資格を賭けて!」
シリーズの主人公(一応)。シリーズによってはデミデミ呼ばわりされることもある。
彼の必殺技であるミッドナイトブリスが色々な意味で再現が難しいため、モリガンに比べて外部出演率が低い。
モリガンにとって興味のない魔王の座を狙っており、彼女も当初はあしらっていたが、場合によってはライバルに近い関係になる事も。
ブリスを食らわせると、モリガンは変な姿になる事が多い。
ナムカプやPXZシリーズでは世界の脅威に対抗するべく共闘しており、良き喧嘩友達といった雰囲気。
二次創作界隈ではカップリング的な意味での人気も割とあったりする。

「あぁらやだ、お久しぶりじゃなぁい! 子猫ちゃん」
「げげ!? な、なんでアンタがここにいんのよ!?」
初代ヴァンパイアのヒロイン同士。
シリーズを経てモリガンは大人の美女化が進行しているが、こっちはやや幼げであり、モリガンによくからかわれている。

「あたし、あなたに会いたかったの…そう、あなたはわたしの本当の居場所、わたしの本当のからだなの、よ」
モリガンの半身であり、執着されている。
多くの作品においてはモリガンがリリスを吸収したためか、ダークネスイリュージョンやシルエットブレイドなどで登場している。

「あははははっ、やったぁ♪」
「あら?ちょっと無理してない?」
CAPCOM格ゲーの二大ヒロインの片割れ。ナムカプのメインストーリーで対面以降、何かと絡む事が多い。
付き合いが長いためか、PXZではモリガンが人間でない事を忘れていた。



「どんな時も「追記・修正」が正しいの。今のあなたなら理解できるでしょう、かわいいアニオタさん?」

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最終更新:2023年10月11日 18:53

*1 当初はフェリシアこそが「妖艶なセクシー担当」であった。フェリシアのほうがモリガンよりもスリーサイズが豊満なのはその名残とのこと。

*2 通常投げにいたってはいわゆる背負い投げである。