パワーレンジャー・S.P.D.

登録日:2014/08/20 Wed 10:08:22
更新日:2023/10/29 Sun 10:53:19
所要時間:約 16 分で読めます






スペース・パトロール・デルタ

燃えるハートでクールに戦う

彼らは、世界が見たデカレンジャー

パワーレンジャー・S.P.D.

(オープニングナレーションより)


S.P.D. Emergency!!


●目次

<概要>

『パワーレンジャー・S.P.D.』は、日本のスーパー戦隊シリーズを海外でアレンジしたパワーレンジャーシリーズの11作目。全38話。
ベースとなったのは『特捜戦隊デカレンジャー』。
アメリカ等では2005年に放送された。

日本では、2013年に吹き替え版が放送。
この吹き替えには、7人のパワーレンジャー役に『デカレンジャー』のオリジナルキャストがあてられたことが話題となった(非公認戦隊アキバレンジャーでもネタにされた)。
レンジャーではないが主要キャラの白鳥スワンを演じた石野真子女史もオープニングナレーションを担当している。

ストーリー面では、レンジャー側は概ね『デカレン』の設定を踏襲しているが、トゥルービアン帝国と言う明確な悪役が新たに設定されている。
また、倒した敵は本家の同期よろしくカードに逮捕、弾丸は全てビーム、などアメリカの規制に配慮したと思しき描写もある。
まぁ、銃社会であるアメリカで毎回拳銃で犯人を銃殺する刑事ものは子供向けにはやりづらかろう。

制作総指揮は坂本浩一氏他。そのためか、レンジャーたちは変身前後問わずワイヤーアクションで回りまくる。
また、パワレン特有のアクロバティックでダイナミックな変身バンクは一見の価値あり。


<ストーリー>

2025年、
地球では、多くの異星人と地球人が共存していた。
しかし、良いことばかりではない。
宇宙人犯罪者の横行、そして宇宙征服を企むグラム皇帝率いるトゥルービアン軍の襲来。
宇宙警察スペース・パトロール・デルタ地球署署長クルーガーは新たなパワーレンジャーチーム、パワーレンジャー・S.P.D. B-スクワッドを結成。
5人の若きパワーレンジャーたちは、時にぶつかり合いながらも、力を合わせて悪に立ち向かっていくのである。


<登場人物>

パワーレンジャー・S.P.D.

宇宙の平和を守る宇宙警察のレンジャーたち。
物語のメインとなるのは、任務で失踪したエリートチーム『A-スクワッド』に代わり組織された『B-スクワッド』
メンバーは、訓練を終えたばかりの3人と、民間からスカウトされた2人。
B-スクワッドのメンバー(と後に加入するサム)はいずれも超能力を持っていることが特徴。
これは、彼らの親がモーファー(変身アイテム)の開発者であったことの影響。

  • ジャック・ランダース/S.P.D.レッドレンジャー(吹替:載寧龍二)
Zと共に義賊をしていた元一般人。
クルーガーにスカウトされてS.P.D.に加入した。
元々は貧しい人々を救うために盗みをしていたため正義感は強い。
一方、粗野でお調子者な一面もあり、チームのリーダーであるレッドレンジャーとしてスカウトされながらも、当初はその自覚が薄かった。(「お前がリーダーだよ」と最初に教えなかったクルーガーも悪いが)
しかし、スカイや他のメンバーと共に戦う中でリーダーらしくなっていく。
最終的には、パワーレンジャーとは別の方法で貧しい人々を救うためにレンジャーを脱退。
後任のリーダー=レッドレンジャーはスカイとなった。
物体をすり抜ける超能力を持つ。
変身後はデルタブラスターによる二丁拳銃戦法。
ジュウクンドー設定は無くなった物の、ワイヤーアクションでグルグル回る。
後に、バトライザー形態への多段変身能力も獲得。
手足やパンツにアーマーを装着したサイバーモードを経て、ロボット犬R.I.C.(リック)と合体してソニックモードになる。
このバトライザー(ソニックモード)が『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』で本家に逆輸入された話はわりかし有名。

  • スカイラー(スカイ)・テイト/S.P.D.ブルーレンジャー(吹替:林剛史)
訓練を終えたばかりのパワーレンジャー。
愛称はスカイ。
かつてレッドレンジャーだった愛する父親を亡くし、彼のようなレンジャーを目指していた。
しかき「自分がレッドに選ばれる」と信じて疑わない裏返しか、当初はやや傲慢で仲間を見下す面があり、クルーガーからはレッドに相応しくないと判断されブルーにされた。
そのため、当初はレッドに選ばれなかったことを不満に思い、ジャックとぶつかり合うことも多かった。
性格は、やや堅物な面もある委員長タイプ(少々子供っぽい面もあるが)。そのためレンジャーの実質的なサブリーダー的なポジションにある。
ちなみに一見ジャックとは正反対に見えるが、根っこは正義感が強く仲間思いだが意地っ張りで素直じゃないと似た者どうし。
上記の通りぶつかり合いながらも、途中から固い絆で結ばれる間柄となった。
前述の通り、最終回では人間的な成長を考慮されジャックの後任でレッドレンジャーになることができたほか、それ以前にもジャックの粋な計らいで父の仇をとるためにレッドに変身したことがある。
彼ら4人のレンジャーはデルタバトンとデルタグリップの合体する、デルタマックスストライカーと言う銃を使用。
後日談にあたる「パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ(パワレン版ボウケンジャー)」では、S.P.D.の上級司令に昇格して地球署を離れたクルーガー司令に代わって、地球署の司令官へ就任している。
ちなみにスカイの吹き替えを担当した林剛史は、スカイを演じている俳優であるクリス・ヴァイオレット氏に対して「イケメン! 俺よりイケメン!!」と評していた。

  • ブリッジ・カーソン/S.P.D.グリーンレンジャー(吹替:伊藤陽祐)
訓練を終えたばかりの(ry
頭の回転が早く、メカにも強いのだが、説明がまだるっこしかったり、おっとりトボけた雰囲気もあって変人扱いされることの方が多い。
「よっこらせ」とばかりに逆立ちすることで様々なアイディアを思いつく。
手をかざした相手のオーラを読み取る超能力を持つ。
彼とレッドは専用バイク『デルタパトロールサイクル』を持つ。
後日談にあたる「パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ」では、歴代パワーレンジャーチームの一員として登場。その際には、地球署の司令官へ就任したスカイの後任としてレッドレンジャーへ昇格している。

  • エリザベス(Z)・デルガド/S.P.D.イエローレンジャー(吹替:木下あゆ美)
ジャックと共に義賊をしていた元一般人。
愛称はZ(ジー)。(『エリ"ザ"ベス』を短くしたもの)
ジャックよりもしっかりした面があり、義賊時代から人を救うにはもっと大きな力に所属することが必要だと感じていた。
そのため、もっと大きな力=S.P.D.は天職だったようだ。
また、記憶力も良い。
分身を作る能力を持つ。しかし、この能力のせいで学校の中で浮いた存在になり、遂には出て行ってしまったと言う重い過去がある。
イエローとピンクはデルタクルーザーと言う車を使用することもある。

  • シドニー(シッド)・ドリュー/S.P.D.ピンクレンジャー(吹替:菊地美香)
訓練を(ry
愛称のシッドは吹き替え版ではあまり呼ばれない。
おしゃれ大好きなイマドキのアメリカン女子。
良い所の出身らしく、親からは良くも悪くも愛情たっぷりに育てられた様子。
気が強く、ハッキリと物を言うため、ともすれば自己中ともとれる発言もあるが、根は優しい。
ロボット犬R.I.C.のことを当初は煙たがっていたが、後に誰よりも強い友情で結ばれた。
拳を、触れた鉱物と同じものに変化させることができる。得意技は『アイアンフィスト』。

  • サム/S.P.D.オメガレンジャー(吹替:吉田友一)
パワーレンジャーが敗北する結末を変えるべく、時を超えてやって来た未来のパワーレンジャー。
よさ……もといタイムスリップの影響で、普段は光球の姿で活動している。
その正体は、Zがかつて救った超能力少年サム。
『デカレン』7、8話に登場した氷狩少年にあたるキャラクターで、
彼が未来で立派なレンジャーに成長していたと言う胸の熱くなる展開である。
もっとも、その扱いは原典のデカブレイクとそんなに……。
ちなみに『デカレン』のテツの過去に関する設定の一部は、スカイに引き継がれている。
サムとしては物体をテレポートさせる能力を披露していた。
左腕に付けたオメガモーファーは様々なパワーを持つ万能アイテムだが、
前述の設定からモーファー=変身アイテムとしては使われない難儀な代物。

  • アヌビス(ドギー)・クルーガー/S.P.D.シャドーレンジャー(吹替:稲田徹)
S.P.D.地球署の司令官。
B-スクワッドを結成させた。
厳格な性格だが、それが時として頑固に過ぎることもある。
かつて、母星シリウスを守るためにトゥルービアンと戦ったが敗れ、妻をはじめ多くのものを奪われた過去を持つ。グラム皇帝にはキッチリやり返したけどな!
この出来事が心の傷として未だ根深く残っている。
後に、心の傷を克服し、シャドーレンジャーに変身する力を得た。
ちなみに、ドギーと言う愛称を呼ぶものは立場上作品中では少なく、もっぱら「クルーガー司令官」、あるいは「ボス」と呼ばれる。
着ぐるみはヒトと犬だけではなくさらに爬虫類とのコンボみたいなルックスになっており、ケモナー対策もばっちりである。
デカレンファンからはキモがられている外見だが、その心に宿る正義を愛する魂はデカレンのボスそのものであり、最終回では主人公のジャックよりも主人公をしていた。
超能力は持たないが、原典のドギーと同じく剣の達人で、グラムとは互角の勝負を繰り広げる。
デルタATVと言う四輪バギーを持ち、こちらもグラムのバギーと名勝負を繰り広げた。

レンジャーの仲間たち

  • キャット・マンクス/S.P.D.キャットレンジャー(吹替:田中理恵)
猫のような特徴を持つ宇宙人。
("キャット"は"キャサリン"の愛称。)
モーファーの開発者でもある、地球署の天才メカニック。
若い女性の姿に見えるが、宇宙人のため実年齢はずっと上。
地球署ではクルーガーと対等な友人として話せる数少ない人物で、頑固な彼に対して忠告を与えることも。
クルーガーがうなり声をあげようが、クライボットに襲われようが怯まないタフな女性。
一時的に、S.P.D.キャットレンジャーに変身したことがあるが、その姿はネコと言うよりも白ちょうわなにをするやめ(ry

  • ブーム/S.P.D.オレンジレンジャー(吹替:高戸靖広)
キャットのアシスタント。
ドジも多いがひたむきで人の良い愛すべき青年。
本作のギャグメーカーの1人。
ブリッジと共に壊れたR.I.Cを修理し、ケーナイン・キャノンへの変形機構を加えた立役者でもある。
かつてはレンジャーを目指していたがドロップアウト、メカニックに転向した過去を持つ。
過去に多少未練が残っているようで、オレンジレンジャーになると言う夢を見たり、そのコスプレで汚名挽回したことも。

  • R.I.C.
「リック」と読む。
地球署のロボット警察犬。
かなり古い型だが、機転と勇気を持ち合わせた良い子。
一時は壊れてしまったこともあったが、シドニーに頼まれたブリッジとブームの尽力で修復。
ケーナイン・キャノンへの変形能力とシドニーとの揺るぎない友情を手に入れた。(ケーナイン=警察犬)
その後、また改造されてレッドレンジャーのバトライザー・アーマーになる能力まで追加された。
もはや良い意味で、旧式とはなんだったのか状態。

  • ピギー(吹替:大畑伸太郎)
ジャックやZと顔見知りの宇宙人。
汚い物が大好きで清潔な物を毛嫌いすると言う地球人とはいささか異なった美意識の持ち主。
本作のギャグメーカーの1人で、愛すべきクズ。
情報通であり、S.P.D.に様々な手掛かりを提供する(させられる)。
しかし、裏ではグラム皇帝にも協力しているコウモリ野郎
このような二重スパイみたいな状態になっているのは、相手に逆らえないからと言う面も強く、基本的には小心者。
後に宝くじを拾い、レストランを開く。
彼を演じたバーニー・ダンカン氏は次作、次々作でも名バイプレイヤーを務めている。


トゥルービアン軍

トゥルービアン帝国とも。
(表向きは)グラム皇帝に率いられて宇宙征服を狙う悪の軍団。
自前の宇宙戦艦隊に、自軍の宇宙人が少々、モーラ(モルガーナ)の作りだすモンスターや彼らに協力する宇宙犯罪者、
武器商人ブルードウイングから購入した巨大ロボットやロボット兵士などから構成されている。
悪の帝国の割に装備がショボい、と言うか外注が多い気がするのは多分気のせいでは無い。

  • グラム皇帝(吹替:小村哲生)
トゥルービアンのトップ。
角の生えた骸骨のような姿をした、恐ろしい姿のエイリアン。
アップになると赤い眼の奥に中の人の目が見える気がするが多分気のせい。
右の角が折れているのはシリウスでの戦いでクルーガーに斬られたためで、そのために彼を恨んでいる。(シリウスを落としているので、戦略的にはグラムの勝ちではあったのだが)
傲慢かつ凶暴に振舞い、宇宙を恐怖のズンドコに陥れる。
……が、普段彼の身の周りにいるのはビジネスライクな武器商人とこまっしゃくれた小娘なため、
その威厳が発揮されないこともしばしばであり、どちらかと言えば皇帝の名が合わない小物な人物。
特に、子どものようにワガママなモーラには手を焼いており、彼女とのやり取りは悪の帝国を教育番組じみた雰囲気に変える。(ただし、やり取りそのものは教育的とはほど遠い)
とはいえ、悪の皇帝の名は伊達では無く、戦いにおいてはクルーガー以外をかませにするほど強大な戦士でもある。
そんな彼も、ただ一つだけ恐れるモノが……。

  • モーラ/モルガーナ(吹替:伊藤静)
絵に描いたモンスターを実体化させる能力を持つ女性。
モーラと言う少女の姿をしているが、その性格はわがままで残忍。
上司(?)であるグラムにもズケズケと物を言う。
実は、モルガーナと言う成人女性の姿が本来の姿で、グラムのパワーで少女の姿を保っていた駄目ピーター・パン娘。
物語途中からグラムの手でモルガーナの姿へ戻され、時として戦闘服姿(原典のリバーシア星人サキュバスのもの)で前線に出て、モーラの姿に戻るために働きに出る。

  • ブルードウイング(吹替:岩崎征実)
グラムに多くのロボットを売っている武器商人。
グラムのことは単なる客としか見ていないが、グラムの方からの扱いは半ば手下に対するそれで、金払いはあまり良くない。
物語終盤ではそれが切っ掛けで……。

  • クライボット
ブルードウイングの売った戦闘員ロボット。
白い頭の通常タイプの他、より強力なブルーヘッド、怪人並みに強力なオレンジヘッドがいる。



+ ネタバレ
  • オムニ
トゥルービアンの真のボス。
ハラワタとも触手ともつかない異形の姿をしている。
グラムを圧倒的な力で従わせる、モーラを服従(洗脳?)するなど不可思議な力を持つ。
最後には手下に作らせた、巨大な機械の体でパワーレンジャーに立ちふさがる。
コイツのお陰で、本作では珍しい新規撮り下ろしロボ戦が展開することになった。


その他の登場人物

  • ファウラー・バーディー(吹替:仲野裕)
S.P.D.の上級司令官(つまりトップ)。
鳥のような特徴を持つ宇宙人。
クルーガーと負けず劣らずの頑固者で威圧的。
性格的な相性の悪さに加え、かつてシリウスを守れなかったと言う"失態"からクルーガーを信用しておらず、
地球に来た際に彼を追い出して自分がパワーレンジャーの指揮を取るなど、当初は典型的な"嫌な上司"だった。
とはいえ、クルーガーに助けられ、彼とパワーレンジャー達との信頼関係を目の当たりにしたことで認識を改め、
態度を軟化させていくようになる。
……まぁ、その後に彼がキャットの才能を認めて本部にスカウトしようとしたことが
地球署でちょっとした(?)トラブルの元になったこともあるのだが、それはそれ。
キャットレンジャー誕生は彼のお陰だしね。
ちなみに、上級司令官ながらかなりの武道派。武器はサーベル。
グラムの前には噛ませ鳥だったものの、最終回で他の援軍と共に現れた時にはその剣腕を遺憾なく発揮した。

  • シルバーバック(吹替:鈴森勘司)
S.P.D.の軍曹。
ゴリラのような特徴を持つ宇宙人。
ロボット犬を連れている。
レンジャーが新形態S.W.A.T.モードになるために厳しい訓練をつけた。サー、イエッサー!
ぶっちゃけ原典のブンターにあたるキャラクターだが、クルーガーやバーディーと同じくルックスは異なる。
あと、動きにゴリラ度が増している。
彼もバーディーと同じく最終回に援軍として登場。

  • S.P.D.ノヴァレンジャー(吹替:伊藤静)
最終回で未来からやってきた援軍。
サムと同じく未来の力で戦う女性戦士。
原点におけるデカブライト/リサ・ティーゲルだが、原点と異なりオメガレンジャーの相棒として登場している。

  • A-スクワッド
S.P.D.地球署の別チームのパワーレンジャー。
B-スクワッドよりも上位のエリートチーム。
物語序盤に失踪した……かと思われたが終盤全員無事に登場。ただし裏切り者として。
S.W.A.T.モードのようにゴツいプロテクターと銃身の長い銃、そしてどこかで見たようなヘルメットが特徴。
変身するメンバーは女性レッドに宇宙人ブルー、男性イエローとパワーレンジャーとしてはかなりレアなメンバーが多い。
え?失踪前はレッドの声が男みたいだった?気のせい気のせい。

31、32話に登場した、過去の世界のパワーレンジャー。
4人のティーンエイジャーとその先生から構成される、恐竜パワーで戦うヒーロー。
31話ではレッド/コナー・マクナイト(吹替:石田彰)、ブルー/イーサン・ジェームズ(吹替:陶山章央)、イエロー/キラ・フォード(吹替:沢城みゆき)の3人が、32話ではさらにブラック/トミー・オリバー(トミー役の人が参加せず顔出し無し・声も別人)とホワイト/トレント・フェルナンデス(吹替:竹内栄治)が登場。
いずれの回も、紆余曲折の末2大レンジャーが協力して悪と戦う。
余談だが、この2話はタイムトラベル要素が絡むので少々ややこしい。
日本ではダイノサンダーの吹き替え版は制作されていないので彼らの活躍が見られるのは現時点では本作の客演エピソードのみ。仮に今後、ダイノサンダーの吹き替え版が制作される場合、ブラック以外の声はこのキャストが当てると思われる。


<用語>

  • S.P.D.
スペース・パトロール・デルタの略。デルタがどういう意味なのか突っ込んではいけない。
宇宙の平和を守る宇宙警察。
宇宙でヒャッハーし始めたトゥルービアン対策のために組織されたものが前身。
そのため、S.P.D.は宇宙犯罪者とトゥルービアン両方と戦う。
原典のようなデリート許可は無いが、モーファーに装備されたジャッジメントスキャナーによって有罪・無罪かを判定。有罪の相手は倒してカードに封印し、護送する。
チームにはA-スクワッドやB-スクワッドの他に、C-スクワッドや候補生のD-スクワッド等も存在する。

  • ニューテックシティー
S.P.D.地球署のある都市。
様々な地球人やエイリアンたちが共に暮らしているが、貧しい人々の暮らす地域(ジャックたちの元々住んでいた場所)があったり、宇宙人の犯罪者がいたりと微妙な面もある。
ピギーのレストランももちろんココにあるが、S.P.D.が来ると蜘蛛の子を散らすように逃げる客が多いあたり、訳ありの連中が多いようだ。
エイリアンへの偏見はあまり多く無くなっているようだが、代わりにZのような超能力者や15、16話に登場したS.P.D.候補生ソフィーのようなサイボーグに対しては異なる様子。

  • シリウス
クルーガーの母星。
トゥルービアンに狙われ、彼らに対抗するべく結成されたチームが、後のS.P.D.となった。
この戦いでクルーガーはグラムの右角を斬ったが、侵略そのものは防ぎきれなかった。
この戦いの末、クルーガーは多くの愛する者―――特に妻アイシニアを失った。と思われていた。


<余談>

「宇宙でたくさんのパワーレンジャーが活躍している」と言う設定を受けて、本作にはA-スクワッド、オレンジレンジャー(夢オチ)、スカイの父、と多くのレンジャーが登場する。
そのコスチュームには、何気に過去のシリーズの流用品が使われている。
A-スクワッド、オレンジレンジャーのヘルメットは『パワーレンジャー・イン・スペース』(電磁戦隊メガレンジャー)のものがベース。
スカイの父のレッドレンジャーは『パワーレンジャー タイムフォース』(未来戦隊タイムレンジャー)のレッドのスーツを全身流用している。
他にも、モブ宇宙人の元ネタなど、マニアックな見方をしてみるのも一興だろう。

心霊映像を収録したビデオシリーズ作品『ほんとにあった!呪いのビデオ』20巻には、「収録中に霊が映り込んだ」という名目で本作の撮影風景が収録されており、スーツアクターの羽賀亮洋氏も(仮名での出演ではあるが)取材に応じている。

コミック「ソウルオブザドラゴン」において司令官となったスカイが再登場したのだが、
スカイ版シャドーレンジャーとも言えるオリジナルの戦士「デカレンジャー」への変身を披露している。
戦隊名ではなく戦士名が「デカレンジャー」であり、原典を知る海外ファンを驚かせた。


追記・修正の合言葉は、「S.P.D.」!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • パワーレンジャー
  • 特捜戦隊デカレンジャー
  • パワーレンジャー・S.P.D.
  • 特撮
  • 非公認戦隊アキバレンジャー
  • 魔法戦隊マジレンジャー
  • 坂本浩一
  • 海外ドラマ
  • 刑事ドラマ
  • 刑事もの
  • 逆輸入
  • 警察
  • 世界が見たデカレンジャー
  • 仮面ライダー剣

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月29日 10:53