男塾名物

登録日:2014/08/18 (月曜日) 20:42:01
更新日:2024/03/26 Tue 16:37:27
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男塾名物とは、漫画魁!!男塾』作中で描かれるイベント群。

物語の舞台・男塾で行われる、特別授業学校行事に相当するもの。
しかし、そこは男塾なのでかなり非常に独自色が強い個性的な内容となっている。
主に古今東西の故事や拷問、決闘法を用いたものとなっており、
具体的な説明を聞く前から嫌な予感がし、そして実際に的中して泡を吹くことになる。

当日何が行われるかは毎朝江田島平八が行う、男塾名物が書かれたルーレットを廻しを放ち、矢が当たった所が授業内容になる奉弓の儀(ほうきゅうのぎ)」で決定される。完全に罰ゲームじゃねえかーっ!
失敗すれば大怪我はおろか命の危険すらあるものばかりだが、
このような試練を乗り越えるからこそ、強靭な肉体と精神力が培われるのだろう。ギャグ補正に感謝するほかない。

「私立極道高校2011」に登場した天下無双忌では、これら男塾名物を元にした種目で対決が行われる。


■男塾名物

※各項目に関連事項として記載されているものもありますが、それらも記載します。また、作中で男塾名物と明言されていないその他の行事、イベントもあわせて記載します

目次

直進行軍(ちょくしんこうぐん)

第一話で行われた、記念すべき名物第一号。
地面に立てた日本刀を倒し、倒れた方向にただひたすらに直進する。
進行方向にいかなる障害物があっても止まったり曲がることは許されず、乗り越えたり破壊して進まなくてはならない*1
(民家があれば例え葬式の最中であっても鶴嘴や木製の巨大なハンマーなどで壁に穴を開けて進む。電柱があれば迂回せずよじ登って頭を下にして降りる。ヤクザの事務所を破壊した時は反撃してもいいが横や後ろに回避行動はとれない等。)。
ただし、教官が指示した場合のみ迂回することが認められる。

これを指示した教官の飛行帽は自宅前で行軍を止めようとしたが、の号令(すっげえイイ笑顔で「進めーっ!」+指パッチン)で
一号生達にローンも払い終わっていないマイホームを破壊されてしまった。これぞ因果応報。

実はこの直進行軍、現実においても行われている。
+ 以下、長くなるので格納
実際に行われたのは明治時代の日本。実行したのは天狗倶楽部。

天狗倶楽部というのは作家の押川春浪が中心人物となり、早稲田大学の学生や社会人によって構成されたスポーツ愛好団体。
日本におけるプロ野球の創設に大きく関わった団体として知られるが、それ以上にぶっ飛んだスポーツ大会を何度も企画・運営した事とメンバーのキャラが異常に濃い事で有名。
当時の雑誌に天狗倶楽部のメンバーが毎月何をやらかしたかの記事が連載されていたぐらいの知名度を誇っていた。

そんな彼らが企画した大会の中に、川だろうが民家だろうが障害物を乗り越えてひたすら直進するレースというものがあったとの記録が残されている。
メンバーの一人がオリンピックの初代日本代表・三島弥彦だった関係から大河ドラマ『いだてん』にてこのエピソードが取り上げられ、放送当時のSNSでは「天狗倶楽部は男塾だった!?」との声が上がる事となった。


もう一つ、海外でも事例が存在する。
実行したのは2017年にオランダが制作した視聴者参加型バラエティ番組『THRU(スルー)』。

9人組のチーム×2が東西から同時にスタートし、相手チームのスタート地点に辿り着くまでのタイムを競うというもの。
ゲームを行うにあたり、以下のようなルールが定められている。
  • 進行方向に私有地があった場合はゲーム参加者がその場で通行の許可を取る。交渉成立の場合は直進可能だが、決裂したり所有者と連絡が取れなかった場合はペナルティと引き換えに迂回する事となる。
  • スタート時に一つだけゲームに役立つアイテムを選んで持ち込める(壁を乗り越えるためのハシゴなど)。ただしペナルティが発生するため持ち込まないという選択もあり。
両チームはヨーロッパ各地で同じゲームを複数回行うが、その都度チームにとって役に立たないメンバーを投票でふるい落としていき、両チームともメンバーが2人にまで減った時点で勝ち数の多いチームが賞金を手に入れられるというシステムになっている。

この番組が『世界まる見え!テレビ特捜部』にて紹介された際は、やはりSNS上にて男塾を連想する視聴者があとを絶たなかった。


天狗倶楽部が男塾の元ネタなのか、男塾が『THRU』に影響を与えたのか、残念ながらその辺りの因果関係は不明のままである。


油風呂(あぶらぶろ)

別名地獄舟と呼ばれ、古くは江戸時代の罪人の拷問法であったという。
金だらいに油をいっぱいにはり火のついたローソクを乗せた笹船を浮かべ、下から火をたくというもの。
油温は上昇していくが、当然身動きひとつで火達磨になってしまうので極限の精神力が要求される。
最低でもケツから太股にかけてはフライになるだろ。
男塾にやってきた極小路秀麻呂の要求で富樫が行い、見事成し遂げた。
長い男塾の歴史でもこのシゴキに耐えた者は五人とおらず、これを成し遂げた富樫は三号生から名前を知られるほどとなり、自らを「油風呂の富樫源次」と名乗るようになった。
実は江田島は「天下無双 江田島平八伝」2巻で海軍予科生時代にこのシゴキをいきなり喰らっており、12歳の若さでこの拷問に耐えた。

スピンオフ作品「紅!!女塾」にても登場。こちらは追い打ちにオリーブオイルをかけ流す。
またこち亀の30周年企画イラストの話だが両さんが男塾のメンツに囲まれながら平気な顔で入っていた。この人は別格


御対面式(ごたいめんしき)

一号生と二号生の顔合わせを兼ねた一号生の歓迎会。
しかし絶対封建主義の男塾において、例え一学年違いでも上級生に逆らう事は絶対に許されず、その掟をにした事実上の教官公認のイビり大会と化している。
司会進行は二号生筆頭代理江戸川に代わり、丸山というモヒカンの塾生が担当。
拷問?イジメ?いいえ、男塾ではよくある事です。

瓶杯(かめさかずき)

柱に一号生を縛りつけ、頭に透明な器を被せその中に酒を注ぎ込む。
当然酒を飲み干さなければ溺れ死ぬが、普通ならその前に急性アルコール中毒で死ぬと思う。
作中では松尾が「酒と聞いたら、もう目がない」とノリノリで参加。
当然死に掛けたが、桃は「酒ぐせの悪い松尾にはいい薬だぜ」と笑っていた。

悶邪の舞(もんじゃのまい)

檻の中に一号生(作中では秀麻呂)を閉じ込め、軽快な音楽を流す。
この檻の床の鉄板は電熱器になっており、時間が経つと共に当然温度は上がり、
中に入れられた塾生は熱さに悶え苦しみながら踊るという、言わば『現代版蓑踊り』。

土竜剣(もぐらけん)

穴の開いた箱の中に一号生(作中では富樫)を入れ、日本刀モグラ叩きをする。
ただし箱の中には水が入れられており、息継ぎをする為に必ずどこかの穴から首を出さなければならない。
しかし富樫は歯で刀を受け止める「真剣白歯取り」で対抗、何とか生還した。


剣山地獄腕立て伏せ(けんざんじごくうでたてふせ)

体の下に剣山を置き、背中に重石を乗せて行う腕立て伏せ。途中でへたばろうものなら、教官が背中に飛び乗り剣山に串刺しにされてしまう。
正確な回数は不明だが、鬼ヒゲの「ラスト300回」という台詞があるので千回近くはやっているのかもしれない。
なにげに小柄な秀麻呂もついてこれてるのが立派。なお、物理学的観点では支える点が増えるほどかかる力は分散されるので
見た目ほど危険ではない…かもしれない。


火炎背筋(かえんはいきん)

アニメでは上述の剣山地獄腕立て伏せの代わりに登場した。
鬼ヒゲ教官が背筋のタイミングに合わせてリモコンでガスバーナーを操作し、背筋の途中でへばれば即顔面丸焼きというクレイジー仕様
ただしこちらは500回程度で許してもらえる為、剣山地獄腕立て伏せよりはキツくはない………のかも?


魍魎(もうりょう)サバイバル

男塾の遠足で、夜の閉園したサファリパークに侵入し一晩を過ごすというガチ違法行為。
各班五名*2ずつでそれ以上の徒党を組むことは許されない。
(ちなみにこのサファリパークはアナコンダ、ワニライオンゴリラなどが平然と放し飼いにされている東洋一の規模)
二号生との合同レクリエーションとして行われた。引率の江戸川先輩曰く、「かわいいおまえたちを鍛えあげるがための愛のムチ」らしい。


義呂珍(ぎろちん)

断頭台の刃とつながったロープを、かけられた人間にくわえさせるという北斗の拳のヒャッハーが考案したかのような処刑法。
当然、一瞬でも口を開けば首は切断されてしまう。校庭にて無期停学がとけた二号生筆頭赤石の復帰式で江戸川と富樫に対して行われた。
赤石先輩曰く「いい首の運動になる」らしい。この人、全然懲りてないよ…
以降も本作で度々登場する事になる「本人の気力と体力が切れると同時に死ぬ処刑方法」の走りと言えるモノである。
アニメ版では刃ではなく岩を使ったギロチンに変更。富樫は自慢の石頭で耐えたが、江戸川は失神してしまった。


(コロ)シアム

男塾の経済的危機を脱出するため、塾長が桃と赤石との争いを利用したリング上での決闘。アニメ版では「巌流島」の名称。
「今世紀最大のデスマッチ」
「お茶の間では絶対みられないどちらかが死ぬまで戦う今世紀最大のライブ・パフォーマンス」
を謳い文句に、当日にダフ屋が出てくるほどの大盛況となった。一般市民まで野蛮すぎだろ。
当然ながら警察が止めに来たが、塾長が「これは学芸会ですわ」とごまかし無事に開催された。
チケットは、S席10000円/A席5000円/B席2000円


大海島巡り(たいかいしまめぐり)

赤鬼島青鬼島金鬼島という三つの島*3を巡る男塾の夏季合宿。
詳細は該当項目を参照。

なお、島の周囲にはサメシャチの群れ、巨大な白鯨が生息しているのだが、島々の間の移動手段は水も食料も積んでいない手漕ぎボート。死ぬっつーの!普通は!!


地獄禅(じごくぜん)

骨をも溶かすという硫酸がなみなみとつがれたティーカップを全員の頭に乗せて行う座禅。
さらに全員の首を一本のロープでつないであるため、誰か一人が微動だにしようものなら全員が同じ惨劇にあう。
岩のような強固な精神力と一蓮托生の協調性を培うことを目的としている。
見学していた米国海軍兵学校の面々「クレージーの一言だぜ」というもっともすぎる感想を述べたが、
後付けだけど『男塾外伝J』でこいつらも負けないようなエグいことしていたことになった。


撲針愚(ボクシング)

一見ただのボクシングだが、棘のついた鉄球を両拳に嵌めてグローブとし殴り合う。対立した一号生と米国海軍兵学校が決着をつけるために行われた。
別名「ピカレスク・マッチ」といい、その起源は残虐好みで悪名高い古代ローマ帝国ネロ皇帝の発案にあるという。
現代でも欧米などではマフィアなどが非合法な地下試合として興行し、莫大な利益をあげているといわれる。 そんなことを塾生にやらせるな。
しかしブライアン・ジョーンズの話では、近頃は試合のたびに死人が出すぎて選手がいなくなってしまい、滅多に見ることはできないという。
なおルールでは拳だけではなく足に嵌めて使ってもOK。
余談だが、作者は打ち切り短期連載でボクシング漫画を描いたこともある。まずはヤクザで成り上がることから始まるお約束の展開で


愕怨祭(がくえんさい)

毎年秋に行われる、狂気根性の祭典。
普段孤立閉鎖的である男塾と一般市民の間に理解と親睦を深めることを目的としている。
この日の売り上げはチャリティーとしてめぐまれない人びと(=鬼ヒゲら教官達)に寄付される。目標金額は一千万円。
富樫「俺たちよりめぐまれない奴がこの世におるんかよ」
入場料は大人千円/学生八百円/子供五百円。団体割引もある。
万国旗やアドバルーンで装飾された会場の中では一号生がコンパニオンを務める趣向を凝らした様々な掘っ立て小屋パビリオンやイベント、またりんご飴たこ焼きなどの屋台や、カレーライスなどのメニューがある「レストラン男塾」が用意されており、中々の盛況ぶりを見せていた。

◆拳の館

普段ぶっとばしてやりたいと思っている相手に富樫*4を見立て、一発千円で殴ることができる。
特典として一発でKOした人には金10万円が進呈される。
作者も挑戦しました。

◆腕力の館

一回千円で松尾演じる腕相撲マシーンに挑戦し、勝てば10万円の賞金がもらえる。
松尾の手には極の電極が、台には極の電極が仕掛けられており、
万が一負けてしまうと十万ボルトの電流が流れる仕組みになっている。
それ普通に客も感電するよね?
アニメでは大相撲からの連想か国技館に名前が変更されている。

◆Jとの勝負イベント

南蛮渡来のハードパンチャーJと勝負して勝てば賭け金が十倍になって払い戻される。
Jには素人へのハンデとして両手足に一つずつ100kgの重り(鎖で繋がれた鉄球)がついている。掛け金は最低千円から自由。
客寄せパンダにされたJはすこぶる不服そうで「やっぱり国に帰るんだった」と愚痴を漏らしている。
当たり前だよね。

◆鬼の館

愕怨祭で乱暴狼藉を働いた関東豪学連の斥候・大入道を捕らえて即製のアトラクションにしたもの。一個百円でをぶつけることができる。
捕虜の虐待は条約違反だろ…←豪学連は正規軍兵士ではないのでセーフ
のコスプレをさせられ丸太に縛りつけられた血だるまの大男にノリノリの笑顔で石をぶつける客の方がよっぽど鬼に見える。
流石に過激すぎたのか、アニメでは「うさちゃんハウス」なる可愛いウサギの着ぐるみを着せての見世物に変更されている。こっちも別の意味で地獄。入場料二百円。

◆流血の館

箱に入った秀麻呂*5に、鬼ヒゲが*6ドスを突きまくる見世物小屋。
もちろんトリックであり、刃が引っ込む手品用のドス*7にニワトリの血をつめたビニール袋を仕込んでいる。
うっかり本物のドスで刺されたけどね。
入場料五百円。

この他にも、男塾シアターなどの施設がある。


羅惧美偉(ラグビー)

一触即発となった男塾と関東豪学連の決着(と教官たちの金儲け)のため急遽開催された。全席千円均一。
全員で一升瓶に入った「塩酸バリトニウム」という劇薬を飲み、
が回る二十分の間に相手のゴールにある金庫から解毒剤「鉱素ミナトリウム」を奪い飲むというもの。
金庫のはラグビーボールの中に入っており、武器は何を使用しても自由なため激しい乱闘が予想される。
負けたほうは全員死亡してしまうため、本来は塾長の許可がなければできないほどの荒試合で
兵隊を率いて来襲した親衛隊長の森田大器も思わず「気は確かかよおまえらの教官」とつっこんでいた。森田くんはああ見えて常識人。
その起源はヨーロッパ中世、ラグビー発祥の地イギリス・イングランド地方にあるという。
その頃王侯たちの間でラグビーのチームを持ち競い合うことが流行し、自分のチームを強くするためそのような残虐な練習方法が行われたと記録にある。
ただし作中では塾長が不在=大量に死者を出すわけにはいかなかった為、鬼ヒゲのアイディアにより痺れ薬で代用してある


●根性バッタ

全国津々浦々札付きの不良学生が集う男塾だが、そのシャバっ気を打ち砕くために催される入塾の洗礼。
入塾式の際、新一号生は挨拶代わりとして教官から男塾精神注入棒で30発、丸出しの尻を殴打される。
理不尽な暴力にしか見えないが、増長した自意識を粉砕することで一度全員の精神状態をフラットな状態に持っていくための通過儀礼とも考えられる。
ハートマン軍曹が新兵をクソだのウジ虫だの罵るアレである。元はイギリス海軍の体罰を元にした日本海軍の体罰の一つ。
虎丸が獄悔房連にブチ込まれたのは尻を叩こうとした鬼ヒゲに屁と蹴りで反撃したため。


獄悔房連(ごくかいぼうれん)

男塾校舎の地下一階にある懲罰房で、主に教官に反逆したものなどが収監されている。
各部屋ごとに様々な仕掛けがあり、虎丸が入っていた部屋は天井が重さ200kgのツリ天井(アニメでは1t)となっており
常時両手で支えていなければ押しつぶされてしまう。一応、食事だけは差し入れられる。
虎丸が髪もヒゲもモジャモジャなのはここに閉じ込められていた名残で、入塾時は髭の無いリーゼントだった。


戦吉兆占針盤(いくさきっちょうせんしんばん)

戦国時代、希代の名将とうたわれた武田信玄が中国の霊占をヒントに考えだしたといわれている。
見た目は完全にルーレットで、100のマス目の内『勝利』と書かれたマス目が99、残り1つのマス目に『死』と書かれている。
当然99%の確率で『勝利』のマス目に止まる為、鬼ヒゲの話通りどちらかといえば占いというよりも戦の前に景気をつける形式的な儀式である。
作中では驚邏大四凶殺出発前に鬼ヒゲが桃達を占ったが、見事に『死』のマス目に止まった。


大鐘音(だいしょうおん)

一号生総出で行う大応援。
松尾がリーダーを務め、驚邏大四凶殺では二十キロも離れた富士五合目にいる富樫や富士山頂で戦う桃を助け、
天挑五輪大武會の決勝では桃の窮地を救ったまさに魂の叫び。


喝魂旗(かっこんき)

塾長自らトレーラートラックで運んできた、男塾の至宝である大塾旗であり、男塾の魂。
縦10メートル、横7メートル、ポールの重さも含めると300kgにもなる畳五十畳敷きのバケモノ塾旗で、別名あがらずの塾旗とも呼ばれている。
過去にこれをあげようとして失敗し、肋骨を折って死亡した者、一生寝たきりの体になった者も居たという。
しかし持ち上げてからが本当の地獄であり、この塾旗を男塾の面子として一旦あげたからには勝負の決着がつくまで地に着けたり、他者が手を貸したりする事は決して許されないという。
江田島曰く「いくら大鐘音のエールをきっても、これをたてねば真の大鐘音とはいえん」らしいので、もしかしたら過去に驚邏大四凶殺を勝ち抜いた江田島自身も、
この塾旗と大鐘音に助けられたのかもしれない。
作中では一際小柄な体格の秀麻呂が旗手長となったが、江田島が言うには
「これをあげるには体力だけではなく、精神力が大きくものをいう」
「体の大きさや体力なぞ問題ではなく、一世一代の男気があればあげることができる」
そうな。「無茶言うな」と言ってはいけません


血誓痕生(けつせいこんしょう)

刃物で死者の名前を自分の身体に彫り込む。驚邏大四凶殺第一の凶・灼脈硫黄関で雷電と相打ちになったJの鎮魂のために桃たちが行った。
元はチンギス・ハーンの一族の故事に由来する。


盥支蠟(かんしろう)

世紀末救世主は関係無い。むしろ南斗白鷺拳のあの人っぽい。
バカモン!廊下に立ってろ!」が男塾ではガチで命に関わる。
頭上になみなみと油の入ったタライを持ち上げ、極めて不安定な木端に乗せた蝋燭を浮かべる。
タライを少しでも微動だにさせれば火達磨となる。いうなれば上下が逆転した油風呂。
明治維新直後、その熾烈苛酷さの教育で猛命をはせた三の関兵学校で体罰のひとつとして行われたという。
劇中では遅刻した*8虎丸に課せられ、桃たちからは「よほど重い物持ち上げるのに縁があるらしい」と笑いの種になっていた。
笑いごとじゃねえ。

余談になるが、嘗てニッポン放送で放送されていたラジオ番組、『西川貴教のallnightnippon SUPER!』にて
サブ作家への罰としてこれが実行された事がある(ただし番組内では油風呂と呼称)。
二時間の生放送中ずっと正座をさせられた状態で行われ、番組ホームページ(現在は閉鎖)には写真が掲載されていた。
ちなみにこの時用いられたのは油ではなくウォッカ、蝋燭ではなくアロマキャンドルだった。


勝利賽子(しょうりジャイツ)

戦国時代、希代の名将とうたわれた武田信玄が考案したと伝えられる。
寿・吉・勝・祝・喜・生の六文字をそれぞれ六面に書き入れたサイコロを頭上高くに投げ、表に出た文字によって戦の行方を占ったといわれる。
しかしどの面が出ても勝利を暗示する文字が書かれているわけで、いうなれば出陣の景気づけの儀式。
作中では大威シン八連制覇出発前に鬼ヒゲが桃達を送り出す為にサイコロを投げたがカラスがサイコロを咥えた為、地面に落ちなかった。
しかも飛燕がカラスを撃ち落とすと落ちたサイコロは真っ二つに割れた。
ここまで来ると、もはや「わざとやってるんじゃないか」とすら思えてくるレベル


●スペシャル面接試験(めんせつしけん)

天挑五輪大武會後の新年度の入塾試験において、塾長直々に行った面接試験。
一発だけ弾丸が込められた六連装のリボルバーをこめかみに当て、引き金を引いて生きていたら合格というガチロシアンルーレット。
言うまでも無く、使用するのは空砲やペイント弾など生易しいものではなくモノホンの実弾である。
江田島曰く「一つは度胸を試す!もう一つはを試す!いくら体力・根性に自信があっても運が無くては生きて当塾を卒業できる見込みは無い」という、
もはやツッコミ所しか無い面接試験
運が悪かったら桃達も死んでたんかい
当然ながら合格した者もいれば、逃げ出す者・泡を吹いて失神する者・失禁する者などが続出したらしく、
鬼ヒゲは「あたり一面は小便の海と化し、次の日わしらは掃除に大わらわじゃった」と語ったが、田沢達は「く、狂ってる…!」*9と絶句していた。
なお東郷総司は「男塾も噂ほどではない」と六発中五発の弾丸を込め、何の躊躇いも無く引き金を引くという凄まじい度胸と強運を見せ付け、堂々の合格を果たした。


総代決定戦(そうだいけっていせん)

桃と東郷によって行われた古式にのっとる決定戦。「心」「技」の二種目で行い「心」は剣座天虣耐、「技」は何でもありの真剣勝負で争う。

剣座天虣耐(けんざてんほうたい)

刃のついた石の下に座り、石を支えるロープが蝋燭の火で焼ききれるまでどちらが長く座っていられるかを競う。
戦国時代中期、時の侍や武将達の間で己の勇気・胆力を競う目的で生まれた物。当時は隆盛を極め「これをやらねば侍にあらず」とまで言われたが、恐怖の余り発狂したり逃げ遅れて死亡する者などが続出した為諸大名はこれを禁止した。
現代でも一部地方では青年達により村おこしの余興として行われ観光振興に一役買っている。
桃と東郷の対決では双方とも石が落下するまで粘ったが、東郷が一瞬早く逃げ桃の勝ちとなった。






■曉!!男塾で登場した男塾名物


●イナバの白ウサギ

片側三車線上り下り合わせて六車線の道路を、有名な昔話「因幡の白兎」に例えて渡りきるというもの。
当然、道路には車が途絶える事無く走っており非常に危険である。実際、その成功率は低く毎回多数の死亡及び負傷者が報告されている。
男塾に入学した獅子丸と安東の歓迎として行われた。安藤が車が「急ブレーキを踏んだら大事故になるのでは」と質問した所、教官の安松は「そんな事まで知ったことか」と返していた。


閻炎油棒斃死(えんろうぼうたおし)

灯油が満たされた盆に立てられた松明を倒し、盆に火をつければ勝利となる棒倒し。
信長に面子を潰されたプロレスラー・マックが率いる在日米軍と行われた。


断煩鈴(だんぼんりん)

かつて中国の仏教僧が行っていた精神修行法。
イチモツに鈴をつけ、ヌード写真を見て鈴を鳴らした者に前述の根性バッタでも使用された男塾精神注入棒で喝を入れる。
レベルアップとしてエロボイスを流すこともある。周囲どこを見ても男しかいない塾生にとっては地獄以外の何物でもない。


人間茶柱(にんげんちゃばしら)

古来より茶柱が立つと縁起が良いという習わしにちなみ、煮えたぎる熱湯の中で丸太を支えて茶柱とするもの。
亜流魔偈呑で、淤凛葡繻との決戦に挑む獅子丸達の必勝を祈願して行われた。


●星に願いを

巨大な石灯篭に頭を激突させ、その時に目から出た星に願いを込めるというもの。
宇宙で戦う獅子丸達の地球生還を祈願し行われた。


爆裂怒死暴留(ばくれつどっじぼうる)

手榴弾をボールにして行うドッジボール。当然、衝撃ひとつで手榴弾は爆発するため相当な覚悟が必要となる。
男塾と江田島の息子・魁率いる不良集団・X軍団とで行われた。


大砲流烈斗(おおづつルーレット)

男塾超ド級名物。銃の代わりに戦車を使ったロシアンルーレット。もしも大砲が発射されれば当然ながら命はない。
獅子丸と魁との最終決戦として行われた。





■男塾外伝 大豪院邪鬼で登場した男塾名物

嵯狽張(サバイバル)

古代中国隋の時代より、最強と謳われた拳法の総本山・波濫寺に伝わる荒行。
一人で百人の猛者と戦い、最後の一人を倒すまで生きて帰ることは許されない。
劇中では男塾に挑戦してきた大豪院邪鬼への試練として三号生達が立ち向かった。

逆鱗畢殺(げきりんひっさつ)

男塾内部の覇権争いにて雌雄を決するべく行われる決闘。
対立する二つの勢力が四人の闘士を選抜し、富士山麓の霊峰院立会いの下どちらかが全滅するまで戦う。
元男塾塾生の剣崎将豪とその一派VS死天王の対決では負傷していた影慶に代わって邪鬼が男塾軍の大将を務め、死天王を心酔させることとなる。




■男塾外伝 死天王で登場した男塾名物

●灼熱鉄板地獄

死天王が入塾した年に行われた入塾試験。
四百人の入塾希望者から四十人の合格者を選抜する地獄試験の一つ。
巨大な鉄板に入塾希望者百人を乗せて下から火を焚き、耐え抜いた十人が合格。
余裕の表情を見せている者は油をかけられて燃やされてしまう。
卍丸が合格した。

●串刺し上等

地獄試験の一つ。
体育館のような場所に入塾希望者百人を集め、壁の穴から無数の矢を発射。
武器の持ち込みは自由で、回避するか防御するかして最後まで立っていた十人が合格となる。
影慶が合格した。

●岩石落下祭り

地獄試験の一つ。
広い山道のような場所で上から転がってくる巨岩に対処する。
合格基準は不明だが、手段があれば巨岩を破壊することは許可されている模様。
羅刹が合格した。

●教養灼熱鉄板カルタ

地獄試験の一つ。
巨大な鉄板の上に金属製のカルタを置き、下から火を焚く。
問題が出題されるので何らかの手段で正解の札を取り、提示できれば合格。
センクウが合格した。





■紅!!女塾で登場した男塾名物


叩被死闇拳奔(こうひ・じあんけんぽん)



鉄板罵詈闘奴(てっぱん・ばありとうど)




■余談

「男塾」ファンを公言しているお笑いコンビサンドウィッチマンの持ちネタに、その辺にある物を手に持って「男塾名物!」「〇〇!」と紹介するネタがある。
主に『ザ・イロモネア』の「モノボケ*10」で多用されたが、元ネタが分からないと面白さが伝わりにくいネタのためか、これで審査員(特に女性)を撃破した例は非常に少ない。



「ワハハゴンタクレども! 今日の授業は追記・修正じゃー!!」
「チッ、そのくらいてめえでやりやがれってんだ」
「なんか猛烈に悪い予感がするのぅ」
「フッ まあやってみようじゃねえか」

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最終更新:2024年03月26日 16:37

*1 アニメでは赤信号や川の中でもそのまま直進していた

*2 アニメでは三名

*3 地元の人間にも知られているようで、島に向かう途中で島の事を尋ねられた漁師は青くなって逃げてしまった。

*4 アニメでは秀麻呂

*5 アニメでは富樫

*6 アニメでは紫色のローブを着用し胡散臭さが増している

*7 アニメでは手品用の剣

*8 アニメでは授業中に堂々と早弁した為に変更

*9 文庫版では「し正気じゃない…!」に差し替えられた

*10 あらかじめ番組が用意した小道具を使って即興ギャグを披露する種目。