りゅうおう(DQ)

登録日:2009/11/20 Fri 01:41:45
更新日:2024/04/08 Mon 22:19:24
所要時間:約 18 分で読めます








よく来た勇者よ。わしが王の中の王、竜王だ。

わしは待っておった。そなたのような若者が現れる事を……。

もし、わしの味方になれば世界の半分を勇者にやろう。

どうじゃ? わしの味方になるか?





        , ―- _       _ -― 、
        ヽ     \__/      ノ
          \            /
           ヽ. ,―、  ,―、  /      , ―-o、
          / l |__ V__ | /ヽヽ    、三`  二つ
        〃  ヽ八_・_八_・_八/  ヽヽ      } (
    , -l⌒ヽ\_  _| ,、__,、 |   /―- 、  ) )
    |  ヽ `ー一´_ 人 `二二´ ノ _/○    |,-( (
  (  ̄ ̄      ノ) \   | |  / ○   /'V~( ̄ヽ
   l二=      ノ ○ \V/  ○    ノ  l_ (   }
   (__ -― 7  /|ヽ  ○, ― 、○     /   / (_ノ
    |     `-´/ |   {(°)}          //| ||
    |      | /   |  `ー-´        /´  ノ ノ|
    |      /    |            /   { { |
    }     {      ヾ\     _ノ    |   | | |
    {    |      |   ̄ ̄          | | |
    ヽ_   |      ` ――           _| |ノ
    (  ̄ >―----               ̄ | |)
      ̄ ` ―-――――----―――― ´ ̄|」

ドラゴンクエストⅠラスボス
初出がファミコンなので平仮名表記だが、各種本や最近の作品では「竜王」と漢字表記されている。
細かい名称までは明らかになっていない。


CV:加藤精三(CDシアター)、北大路欣也(TVCM)、大塚芳忠(ライバルズ)




【概要】

「竜族の王」を名乗り、ラダトームを襲撃した魔王
「竜族の王」を自称するが人型で、紫色のローブを纏い杖を持った魔導師風の容姿。
しかしこれは仮初めの姿で本来の姿は別にある。

「世界の半分を○○にやろう」の前口上はあまりにも有名。


【作中での行動】

ラダトーム城を襲撃して平和の象徴である「光の玉」を奪い、魔物の封印を解放する。
さらに国王の娘ローラ姫をさらって、ドムドーラを壊滅させるなど圧倒的な力を見せ付けた後は、城にて悠々と勇者を待ち受ける。

以上はプロローグ段階の出来事であり、本編中では明確な活動らしいものはほとんどしてない。
ただし、道中の人物達のセリフからは怒りや悲しみ、恐怖などが語られておりいかに恐ろしい存在かが示唆されている。

なお、今作を題材にした小説等では既に人間側と大規模な交戦を何度も行っており、りゅうおう側の戦力も相当消耗していたと言う設定になっている。


竜王の城はラダトーム城から出てすぐ見えるが、で隔たれているため回り道をする必要がある。
これだけでもメンドイのに地下室にこもってたり、無限ループがあったり、作中最強のモンスター「ダースドラゴン」を放し飼いしてたりと至れり尽くせり。


【戦闘・能力】

同じ「王の中の王」でもVのアイツとは違うんです。

攻守共に高水準で、通常攻撃の他にベギラマとマホトーン(リメイク版はラリホー)を使用。
FC版では魔法封じに薬草、リメ版ではベホイミ用にMPの温存具合が鍵。

ある程度ダメージを与えると真の姿であるドラゴン変身




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ヽ;( ̄ヽ `、   /ヾヽ|  _
 ヽ`'-、_ゝヽ..  ("\ヽ<。>-.,--、、___
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      i/ /   i_       i | ヽ
      \i i    i `-──--`"i .|  |
       ヽ|   i i_-_____,-i /  |
        \  \i-__   __//  /
         \_,ゝ.二二--/   /
          /  i    <   /
       ∠二_/ ./ \   .\ \
          .// ヽ...ゝ   ノ  `'-、,_
                <__,,.--, \--ゝ
                      \|

呪文を駆使する変身前と違い、強力な直接攻撃激しい炎とガチンコ仕様に。
リメイク版では威力が低い「火の息」「火炎の息」もたまに吐くようになり、攻撃面ではやや弱体化した。

どちらの形態も呪文はよくスカるので、直接攻撃とベホイミor薬草の繰り返し。
1/16の確率でラリホーが決まるから無理っぽかったら運に任せるのも手。
(FC版は確率に差があるが全てのモンスターに呪文が効く可能性あり)


【ネタ】

「世界の半分を○○にやろう」の問いは有名だが、これに対して勇者らしからぬ返答をするとエラいことになる。


(前述の問いに「はい」を選択)
本当だな?

はい
 いいえ

では世界の半分、闇の世界を与えよう!
そして……そなたに復活の呪文を教えよう!

ひめかぬひ まもごぜへめよ
れぎざぞで ぞびあ

これを書き留めておくのだぞ。
お前の旅は終わった。さあ、ゆっくり休むがよい!
わあっはっはっはっ。

この画面のままフリーズ→強制リセット。
竜王が教えてくれた復活の呪文は「レベル1で全ての装備品&アイテム無し」という素敵データ。
つまりこれまでの冒険が無に帰す。

リメイク版では緩和されてロトの剣没収→リムルダールの宿に転送。
装備品&アイテムは竜王に話しかけた時点のもの。夢オチなので剣は没収されていない。

魔王のくせに懐柔かよとつっこんではいけない。

提案を突っぱねるか、2回目の選択肢で思い止まると、

愚か者め! 思い知るがよい!

となり、戦闘開始。

ついでにローラ姫を城に帰さず竜王戦にいくと台詞が少し変化。

「ドラクエの選択肢なんて間違ってもどうせループだろ」と、
ナメきってると時々こういうことがあるので、常に勇者の自覚を持って答えるように。

他だとアモスとかのチビィとか……。


なお、他の作品などに見られる「敵側の勧誘」は大抵このネタがモチーフになることが多い。
漫画『ダイの大冒険』でもハドラーアバンに同様の取引を持ち掛けている。

エニックス版ゲームブックでもこの勧誘は行われるが、本当かどうかの確認はなく、1度の承諾で決まる。
「はい」と答えた瞬間に勇者の視界は上下左右もわからぬ真っ暗な闇に包まれ(闇の世界をもらったわけである)、ロトの血は封じ込まれてしまう。
そして、竜王とともに闇に包まれたアレフガルドを治める王となって、ロトの血を引く勇者として戦った物語はゲームオーバーを迎える。
戦いに負けるなどしてHPが0になっても所持金の半分を失って復活できるこのゲームブックにおいて唯一の、リトライのできないバッドエンドとしてのゲームオーバーである。

双葉社版ゲームブックではいくらか捻りが加えられており、勇者が竜王の罠にかかって落とし穴に落ちそうになった状態で、この勧誘が行われる。
ここで「いいえ」と答えると、「なら死ね」とそのまま落とし穴に落とされ、濃硫酸に落ちて死ぬ羽目になる。
「はい」と答えるとロープが降ろされて勇者は助かる。その後、油断した竜王に斬りかかるか、本当に取引に応じるかを選択する事になり、斬りかかると戦闘になる。
だが取引をする方を選んだ場合、「お前には世界の半分…闇の世界をやるぞ!」という言葉と共に、勇者は暗闇の中に閉じ込められ、一人で泣く羽目になる。もちろんゲームオーバー。


竜王の城はゾーマの城があった場所に建て直したもの。
竜王が滅んだ後も城の地下には代々子孫が生活している。
(ロトシリーズの時系列はⅢ→ロト紋→Ⅰ→Ⅱ→DQMCH)

「モンスター物語」「アイテム物語」において、いずれゾーマより強大な魔王がアレフガルドに現れるという予言がある。
おそらくこれは竜王を指していると思われる。

この予言に関しては解釈が分かれるが、小説等と同じように関連書籍の一種でありあくまで公式設定ではないので注意が必要。

また『Ⅲで竜の女王が産んだ卵=竜王』という説があるが現在でもゲーム中では明言されていない。
小説版、エニックス版ゲームブック「ドラゴンクエストⅡ」、漫画ロトの紋章と、エニックス発刊の様々な作品でこの説を採用しているため半公式といった感じか。

「ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書」では竜の女王の子孫と記載された。
「子孫」とのことなので、直接の親子であるかは不明であるが、こちらも関連書籍でありゲーム本編にて設定されたわけではない。

また別の書籍が出たら内容がころっと変わっていることもありうるから油断できない。

ちなみに小説版では、竜の女王の死後、魔界の大魔神の配下の魔物により悪の権化として育てられ、大魔神にそそのかされてアレフガルドを侵略したとされている。
この大魔神というのは小説版Ⅱではシドーということだったのだが、後に文庫化した際に変更されシドーではなくなった。
時系列やロトシリーズの大魔神という点から邪神ニズゼルファの線もあるが、奴はⅪの時点で完全に滅んでいる。もしかすると肉体が滅んでも魂は滅びず、しかし復活も不可能になったニズゼルファの傀儡がゾーマや竜王という可能性もある。(あくまで小説版の記述と原作ゲームの状況からの推測なので注意)


【他作品での竜王】

ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々

本人はいないが城の地下にそっくりな曾孫がいて、ハーゴンが気に入らないらしく助言をくれる。
ハーゴン討伐を報告すると「互いの先祖は色々あったけど、俺達は仲良く出来そうじゃね?」と結構フレンドリー。

小説版、CDシアター版では先祖が犯した罪を償うために、城に幽閉されているという設定になっている。
小説版では「あと5年で釈放される」と語っている。
エニックス版ゲームブックでは、高祖母である竜の女王が遺した光の玉を保管するために城に留まっていたが、ハーゴンによって持ち去られてしまう。ドラゴンの姿にも変身してパーティに協力してくれる。

・ドラゴンクエストモンスターズ

クリア後「やぼうのとびら」最深部ボス。
変身前の姿でクリア後には火力不足のベギラゴンを中心に戦い、
ある程度ダメージを与えるとドラゴラムで竜になるという演出。
他の魔王が原作無視でハッスルする中、初代ラスボスの生き様を見せ付けた。

第2形態変身ではなくドラゴラムなので、空気読まずに凍てつく波動とか使わないように。

配合は魔王の使い×グレイトドラゴンorアンドレアル。
魔王の使いは扉ボスで出てくるのを仲間にすることが可能な上に、アンドレアルの配合は非常に簡単。
????系の基礎でドレアム作成の入口。
MPは大きく伸びるが、他は物足りない。

しんりゅうを加えると変身形態になり、こちらは物理アタッカー。
シドーと配合することでゾーマが誕生する(変身前、後問わず可能)。


・ドラゴンクエストモンスターズⅡ

Ⅳ〜Ⅵのラスボスは1段階の変身が追加され「しん・りゅうおう」が登場。

これらはまとめて黒歴史扱いされているが、他3匹に比べると評価はそれなり。

リメイク版ではデザインが若干変更され、マッシブなドラゴンになった。


ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート

アレフガルド大陸が復活した直後に竜王の城に行けるが、最初は精霊ルビスによって入り口が閉ざされている。
ラスボス・ギスヴァーグを倒したあと、竜王の城の地下に行くと暴走した竜王と戦闘。
「竜王の魂は不滅」という設定があるのでDQⅠの生まれ変わりの可能性も。

曾孫の子孫は別にいて、ついでに部下のドラゴン「ドルバ」を仲間にできる。

「りゅうのオーブ」をスライムランドの神殿に捧げることで再度戦える。


転身するには、デュランにカオスドレイクの心と、しんりゅうの心を吹き込ませる。
覚える特技は、やみのはどう・いきをすいこむ・ひのいき。

能力値は素早さと賢さが伸びやすいが、守備力は平均的でHPと攻撃力は早熟気味。MPの伸びは絶望的。


・ドラゴンクエストモンスターズジョーカー

変身後のみ登場で配合での作成は最難関。
材料の都合でガルマッゾとの二択だがその割に能力が微妙。
弱くはなく、むしろ強いのだが苦労に見合うほどではない。


ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2

通常形態も参戦した。
配合方法は魔王の使いとグレイトドラゴン。
テリワンと同じ。

ドラゴン形態の配合方法は前作と同じ。

プロフェッショナルでは、りゅうおう(通常形態)×はくりゅうおうになり、かなり楽になった。


・ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3

ドラゴン形態のみ参戦。
配合方法は黒飛竜とグランシーザー。

プロフェッショナル版ではりゅうおう(通常形態)と、しん・りゅうおうも復活。
これに伴い、ドラゴン形態の配合方法は通常形態と黒飛竜に変更。

通常形態の配合方法は魔王の使いとグランシーザー。
しん・りゅうおうは竜王・暗黒神ラプソーン・レオパルド・大食王ボーショックの4体配合。

未所持時、時空の裂け目に現れることもあり、10ラウンド以内に倒せば仲間になる。

モンスターズシリーズではラスボスの中で唯一皆勤賞を取ることができたのであった。


ドラゴンクエストモンスターズ+

邪配合によって生まれた紛い物の「りゅうおう≒」が登場。
旅の扉からタイジュを襲撃し、モンじいのしんりゅうを吸収・同化し、「りゅうおう(DRAGON)」への変身能力を得て、旅の扉の世界(アレフガルドを模した世界)でテリーとともに待ち受ける。

しかし所詮は紛い物。同じく転移させられた勇者(Iの主人公)はりゅうおう≒を見たあと、「違うな」と一蹴し、元々の世界にいた魔物・ライム(スライムベス)からは「形が似ているだけで、決してりゅうおう様ではない」と言われている。

ライムとスラおがりゅうおう≒に攻撃を繰り出している間に、力を集中させた勇者の「ロト流剣術究極奥義 鳳凰十文字大切斬」を喰らい、バラバラに斬り裂かれるも、不確定要素だった勇者を捕らえ、旅の扉=バシルーラを発生させて元の世界に戻す*1
その直後にドラゴン形態に変身、疲弊していたクリオ達を「火炎の息」で焼き払い、窮地に追い詰める。

しかし、小物臭全開の馬鹿笑いをしていたら、いきなり横から本物の竜王(勇者のように転移させられたものと思われる)が登場。
首を噛みつかれ、その一撃でりゅうおう≒は呆気なく死んでしまい、本物と偽物の格の違いを見せつけた。
去り際にクリオに


…人間の子供よ、その胸に刻み込むがいい…

我が名は竜王

誇り高き竜族の王にして…

この世界の覇者!!

と言い放った後、飛び去っていった。
そして、何処かの山の上でワルぼうと共にタイジュの国に帰るクリオを見送った。


・漫画ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章

異魔神の配下として竜兵団を率いる。
竜の女王の息子で本来は善の存在だが、ジャガンと同じく呪われた名前を付けられ邪に落ちた。

ローブではなく鎧を着込んで筋肉質。
性格も直情的で世界の半分を餌にしそうな感じではない。

最終話ではお馴染みの姿でDQⅠへの繋がりを予想させる。
続編にも登場してるが、まだ連載中なので保留。


・モンスターバトルロード

Ⅰでは「闇の覇者 竜王」として変身後が登場。
Ⅱでも引き続き登場し、それとは別に「悪の化身 竜王」として変身前が登場。
牙で食いちぎったり、ベギラゴンを唱え、炎を吐く。
たまに力を溜めたり、雄叫びをあげて竦ませる。
変身前の技の中には『闇へのいざない』という世界の半分を~のセリフを元にしたものがある。ご丁寧に指パッチン→玉座出現→片肘をつき、ふんぞり返りながら手招きをするといったやけに凝った演出である。
レジェンドクエストのボスや、プレイヤー使用時はお供にキースドラゴンとダースドラゴンを従えている。

弱点がまる分かりなので、SPカード「秘剣ドラゴン斬り」やドラゴンキラーなど、ドラゴン特攻カードでほとんどカモられる大魔王。
条件を満たすと赤い眼の「真・竜王」が登場。

とどめの一撃は「闇の波動」
力をたぎらせ、口から紫色の波動を放つ。
演出がかっこいいと人気。でも現在は道場主。


ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君

竜王本人は登場しないが、竜神王が最後に変身する永遠の巨竜がどこかで見た感じ。
上述のモンスターバトルロードに登場する竜王は、この永遠の巨竜の姿をしている。


ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人

魔王の地図にて登場。グレイナルを倒すとたまに手に入る。
最初から変身してるので残念ながら前口上は無く、雄叫びのみ。

補助行動は凍てつく波動のみで、他は全て攻撃・ブレスというガチンコ仕様。
補助行動が無いので最初はやりやすいが、レベルに比例して火力が跳ね上がっていく。

後半は単純に超火力で押し切ってきて「攻撃は最大の防御」「シンプル・イズ・ベスト」をその身で体現する。
配信魔王を除くと最強で、初代ラスボスの面目を保った。


・ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト(スマホゲーム)

初代ラスボスらしく初のSSランクのモンスターとしてデスプリーストとブラッドナイトと共に登場。
初のSSランクのしかも魔王ともあって登場当初はメラゾーマとしゃくねつで猛威を振るいまくった。

しかしモンストやパズドラという超ビッグタイトルと比べ猛烈な勢いでインフレが進む当ゲームでは一瞬で置いていかれ、
自慢のしゃくねつはイベント配布モンスターや、
柚木果てはDQ6の中ボスから登場のジャミラスだのDQ3の雑魚のサラマンダーだのに奪われ始めるわ、

挙句に1年たった頃には新追加されたダークホビット(原作ではムドー城にいた雑魚)引いたほうが100倍嬉しいと言われるまでに零落した。

このゲームは魔王系のキャラは極端に出にくく設定されており、特別なイベントでもない限り、

「デスピサロを出すのに車が買える値段を払った」「ゾーマを1体出すのに数十万使った」

などと言われるほどな極悪な設定をされているのに、いざりゅうおうを引き当てるとツイッターなどに嘆きの悲鳴が上がる始末である。

余りの惨状から渦巻く怒号にようやく公式が過去のモンスターを救済する予定を発表。
当然、竜王も大幅にテコ入れが入った。
具体的に言うと、

1.全能力値+20(あんまり意味ないとか言わない)
2.偶数ターンにステータスが上昇する特性「秘めたる力」
3.メラ系最上位「メラガイアー」習得(CMで使ってたから知ってる人もいるのでは?)
  更に本作では耐性持ちが少なくて通りやすい「ベギラゴン」習得
4.分岐転生先で闘技場向けに大幅強化されたドラゴン形態

と言った感じで、現在では有能な魔王枠の一人として見事返り咲いている。
尤も転生してもゴミ扱いの魔王がいない訳ではないが



・ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ

本作の舞台は前述の「世界をやろう」で勇者が「はい」を選んでしまった後から数百年が経過した世界。
勇者を例の問いかけで退けた後、ひかりの玉を闇で染め上げてアレフガルド全体を闇で包み支配している。
「闇をすべるまことの王」という肩書きを持ち、人々から物作りの力を奪い去った上に歳月を重ねてさらに力を増したらしく、
ギガンテスやヘルコンドルなどDQⅠの頃にはいなかった魔物まで竜王軍に加わっている。
本作で提案に乗ったⅠの勇者に与えた「セカイノハンブン」の正体が明らかになり、しかもこの提案に乗るというやり取り自体が、
竜王に生殺与奪の権利を明け渡してしまう悪魔の契約に等しい物であることが判明した。

・星のドラゴンクエスト

期間限定30年記念イベントに登場。
使う技にビルダーズで新しく追加された。
バリアーと影分身が追加されているのに
1の勇者が援軍に駆けつける、という演出がある
深く考えちゃだめなんだな

・ライバルズ

第1弾及び第7弾でユニットカードとして参戦。

第1弾 ユニット名「りゅうおう」

召喚直後は第1形態であり、高いコストに見合わないステータスしか持たない。
第1形態が死亡すると第2形態となり大幅にパワーアップし、全ユニット中トップクラスの攻撃能力を獲得する。
第1形態のうちに「封印」や「消滅」を受けると第2形態に移行できず高い召喚コストが無駄になる為、ややピーキーなユニット。

第7弾 ユニット名「悪の化身 りゅうおう」

第2形態に変身する能力を持っていないが、その代わりに毎ターンランダムな敵一体に魔法で攻撃する能力を獲得している。
第1弾の「りゅうおう」と異なり最初から自分の持つ最大戦力を発揮するユニットなので、こちらの方が戦闘力に安定感がある。

また、第7弾のりゅうおうは召喚された直後の相手ターン冒頭にて例の問いかけを行う。
相手が「いいえ」を選択すると普通に戦闘開始、
相手が「はい」を選択するとその時点で対戦が終了してりゅうおう側の勝利となる。(ただのファンサービスであり、「はい」と答えることに対戦上のメリットはない)
「いいえ」と答えた直後にりゅうおうの魔法攻撃1発目が撃たれるため場合によっては回答する前から敗北確定だが、
その際焼け死ぬ方を選ぶプレイヤーは全体の4割ほどであり、世界の半分を貰うプレイヤーの方がやや多い。

ドラゴンクエストウォーク

サービス開始後しばらくして実施されたDQ1イベント(2019年9~10月)にて登場。
当初は第一形態のみだったが、2021年5月のDQ1イベントの復刻と共に第二形態が登場。
2019年9~10月のDQ1イベントにて第3章のボスとして、更に複数人で戦う所謂レイドバトル「メガモンスター」として登場した。
イベント後も1周年直前や2021年のバレンタインでゾーマともども度々復刻している。

第一形態「りゅうおう」

登場当初の第一形態の推奨レベルは基本職Lv35と、他のメガモンと比較してもそこまで強敵ではない。
ただし1ターン目から「甘いささやき」でこちらを混乱又は魅了してくるのが厄介。
攻撃はベギラマ、ドルクマ、その他にもマホトーンや闇の波動による全体デバフも使う。
もっとも装備、特に盾で「まもりのたて」が使えれば状態異常やデバフは無効化できるので脅威度は激減する。
復刻時は推奨レベルが基本職Lv45に上がり、HPが当時よりも上昇している。
だがそれ以上にプレイヤーが強化されているので相対的に見ても簡単に倒せる。

こころは紫でコストは54。サービス初期の頃のものなので魔王とは思えぬ安さ。
グレードSでマホトーンを覚える他、呪文ダメージ+10%、ターン開始時MPを6回復、ドルマ系耐性と混乱・魅了耐性がある。
54とかなり安めのこころで呪文ダメ+10%は非常に優秀であり、マホトーンも便利で現在も様々な場面で重宝されている。

第二形態「竜王」

第二形態はDQ1イベントの復刻と共に満を持して登場。こちらは「竜王」名義となっている。
イベントボス、メガモンはもちろん、最大12人で挑める「スペシャルメガモンスター」としても登場した。
上級職も解放された為、第二形態は第一形態とは比較にならない強さを誇る。討伐推奨レベルは上級職Lv55。
弱点はギラ系が最も有効で、デイン系、ドルマ系も有効だが、ギラでも1.25倍程度にしかならない。
強力な全体ギラブレス「地獄の業火」をはじめ、全体に混乱効果のある「しっぽをたたきつける」やステータスを大幅に下げる「くいちぎった」を使ってくる。
そのため全員が「まもりのたて」を維持していないとまともに戦えず、「フバーハ」も重ね掛けを維持しないとあっという間にジリ貧になる。
これだけでも難敵だが更にHPが減ると全体ダメージ+転びの「大地を踏みつける」も増える上、痛恨の一撃は守備力無視で400以上のダメージ。
ダメ押しにHPが半分を切ってから3ターン目に「邪悪な気配がたちこめる」からの三回連続攻撃が熾烈。
「大地を踏みつける」→「しっぽをたたきつける」→「邪悪な爪」の連続攻撃は初登場の即死コンボと恐れられた。
全体スタン&混乱も危険だが、最後の「邪悪な爪」は200程度のダメージをランダムに6回も繰り出し、更に確率で竜王の攻撃力を1段階上昇させてくる。
二段階も上昇されてこの攻撃を受ければ、当時のステータスや装備ではほぼ全滅が確定する。
「まもりのたて」と「フバーハ」を絶対維持しながら全体回復するしかないのだが、全体回復がガチャ運頼みしかないので持ってなければまず勝てない。
おまけに稀に痛恨の一撃で即死級のダメージを混ぜてくるので、回復役が死ねば持ち直す事はまずできない。
倒す為にはイチかバチかの速攻全力で残りの体力を一気に削り取るしかなかった。

ぶっちゃけLv55で討伐するのは困難であり、推奨レベル上級職Lv60だったオルゴデミーラよりも苦戦しやすい。
復刻版の高難易度では更に「いてつくおたけび」で「まもりのたて」や「フバーハ」を含めたバフ解除まで追加された。

こころは青色でコストは107。
全ての能力が青色としては満遍なく高く、特にグレードSでのスキルの斬撃・体技ダメージ+10%が強力。
メラ・ギラ属性ダメージ+5%もあるので+15%という大幅な強化が狙え、属性全体アップなのでブレスの威力も上げられる。
また第一形態同様ターン開始時MP回復効果があるが、こちらは+3とオマケ程度。混乱耐性+10%も地味に大きい。
ステータスもバランス良く、あらゆる場面で前衛職に使えるオールラウンダーなこころと言える。

闇の覇者 りゅうおう

2022年5月12日より登場した、黒いオーラを発した新たなりゅうおう。姿こそ第一形態だが、大幅に強化されている。
全員の平均レベルが75(合計300)以上ないと挑む事さえできず、安定した討伐にはLv85は必要というまさに魔王の名に相応しい強さを誇る。
尚、名前に反して弱点はドルマ系である。イオ系、デイン系も有効で、メラ系は等倍。
1ターン目に必ず仕掛けてくる「魅惑のトラップ」は、毎ターン100程度のダメージと魅了の追加効果のある攻撃を自動的に受け続ける。
このため「まもりのたて」は必須であり、維持できなければあっという間に全滅に陥る。
攻撃は第一形態よろしく呪文主体だが、全体300弱のベギラゴン、単体250のメラゾーマ、単体750のドルマドンと威力が段違い。
これで1ターンに2~3回行動してきて、通常攻撃でさえもメラゾーマ以上のダメージになる事がある。
更にスカラで守備力を上げ、「闇への誘い」で混乱と呪文耐性2段階ダウンをかけてくる。
ただし「まもりのたて」厳守の前提なのでぶっちゃけ「闇への誘い」は無駄行動となっている。

HPが50%以下になると更に「覇者の闘気」という全体に最大HPの50%ダメージを与え、追加効果でりゅうおうの守備力を自動で上昇させる。
そして「おぬしにとっておきの絶望と死をあたえよう」というセリフの後に放つ「まがまがしい覇気」はその上を行く威力。
強力な全体500前後の物理攻撃+怯え+呪文耐性2段階ダウン+自身の守備力アップというデタラメな仕様になっている。
唯一の救いは、上記2つを使うときは必ず行動回数が1回だけになる事。ただし蘇生で守りの盾が維持できなかったり解除されて地獄を見る。
一応、「りゅうおう」のこころ覚醒を狙わないのであれば戦う必要はないが…。

覚醒後はコストが125と大幅に上昇するが、それに相応しい能力が得られる。
  • HP68 → 110に増加
  • 攻撃魔力53 → 107に増加
  • すばやさ51 → 101に増加
  • その他、ちから以外のステータスが増加
  • ターン開始時MP6回復 → MP10回復
  • ドルマ属性耐性+5% → 10%へ
  • ドルマ属性呪文ダメージ+15%が追加 ←New

特にドルマ系の呪文ダメージ+15%バフはこのこころのみ。元からある呪文ダメージ+10%と合わせ+25%という比類なき強さを誇る。
更に『追い宝珠』を使う事で「追い覚醒」が可能となり、上記にランダムで能力値の強化がつき、更なる強化が可能。
ただし現状でドルマ呪文が使えるのは「天魔王のつえ」「闇の覇者の魔杖」「りゅうおうのつえ」しかない。
中でも「りゅうおうのつえ」はサービス初期の装備で、テコ入れの錬成でドルモーア改に強化しても微妙という。
なので残りの二本のどちらか(特に魔杖)を持っているなら必須級だが、無ければ代用候補は十分ある。
…が、2023年7月ごろの仕様変更で、攻撃力と攻撃魔力の複合技は呪文ダメージや各種属性呪文ダメージの上昇分も反映されるようになった。
そして、おあつらえ向きに登場したみわくのリボンで覚える「セクシービーム」はドルマ系の攻魔複合…つまりこれがバッチリ刺さる。


闇の覇者 竜王

2023年8月3日からは第二形態のほうの強化版が登場。しかもこれ、竜王当人ではなく「竜王のひ孫」なのである
全員のレベルが上級職では90、特級職では45以上ないと戦えない。安定した討伐には特級職レベル50が必要と、第一形態以上の強さが要る。
こちらもドルマ系が最大弱点。次いでギラ、デイン系の順で有効。バギ、ジバリア系は等倍。また、呪文全般に耐性がある。

1ターン目で自身の守備力と呪文耐性を強化する「限界を超えるちから」か、全体に250程度のダメージの「限界を突き破る業火」のいずれかを使う。
前者を使うと自身の能力強化が3段階目まで上がる「竜の限界突破」、後者を使うとこちらの能力低下が3段階目までかかる「竜瘴」が発動する。
攻撃は230程度がランダムに4回の「黒炎連弾」、160程度が6回の「邪悪なツメ」、400程度のダメージと守備力2段階低下、まれにはどう効果の「かみ砕く」、
全体250程度ではあるが攻撃力、守備力、呪文威力の3つを弱化させる「世界を闇に包む業火」を使用。
攻撃自体それほど強いわけではないが、能力低下がかかりやすいので、こっちでも攻撃役にはまもりのたてが欲しい。
HPが半分以下になると攻撃力とブレス威力を強化する「憤怒の叫び声」を使って攻撃を激化させてくる。ここからは早めに削って倒しにかかりたい。


覚醒後はコストが159と大幅に上昇し、こちらもそれに相応しい能力が得られる。
  • 青と紫の2色ハイブリッドのこころに変化 ←New
  • こうげき魔力:39 → 65に増加
  • きようさ:112 → 143に増加
  • ちから:86 → 100に増加
  • そのほか、HP以外のステータスの上昇
  • ギラ属性ダメージ:+5% → +7%に増加
  • メラ属性ダメージ:+5% → +6%に増加
  • ターン開始時MPを回復する:3 → 6に増加
  • 大魔道士時、じゅもんダメージ+5%が追加 ←New
  • ドルマ属性ダメージ+5%が追加
  • 魅了耐性+10%が追加
  • デイン属性+10%が追加

ただでも強力な竜王のこころが更に強化。第一形態と同じ紫色がついた2色型になったことで、攻撃魔力などが増加。
既存の効果の強化に加え、新たにドルマ系ダメージの増加や、大魔道士でのみ呪文ダメージの増加、魅了とデイン系への耐性もつく。
3つの系統の物理攻撃の単純な強化だけでなく、ブレスの使用や攻魔複合武器、大魔道士限定だが呪文の強化と満遍なく強化する。
耐性もデイン系への耐性に、かかると嫌な魅了、混乱への耐性とこちらも有用。かなりの高コストだがそれでも見合う性能だろう。

もしへんしゅうするならうぃきのはんぶんをおまえにやろう。

→はい
いいえ

ではうぃきのはんぶんやみのうぃきをおまえにやろう。
そして、おまえにへんしゅうのじゅもんをあたえよう。

そこのあお いへんしゆうのと
こをおすん だとよ

しっかりついき・しゅうせいしておくのだぞ。
これでおまえのこうもくはおわった。
さぁゆっくりへんしゅうするがよい。
わあっはっはっは!

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最終更新:2024年04月08日 22:19

*1 新装版第2巻収録「モンじいの解説のほこら」より