驚邏大四凶殺

登録日:2014/08/16 (土曜日) 20:26:50
更新日:2024/03/31 Sun 23:17:19
所要時間:約 6 分で読めます






貴様も一度は塾に籍を置いた人間なら噂ぐらい知っておろう

男塾最大級名物

門外不出 秘伝中の秘伝

驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)』の名を!





驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)とは魁!!男塾に登場する決闘法。

目次

【概要】


地獄の責め苦にも等しい男塾名物の中でも『男塾最大級名物』と呼ばれる決闘法。
私闘が禁止されている男塾の中で例外的に塾外で命のやり取りを以て決着を付ける為の仕儀であり、その内容は門外不出秘伝中の秘伝とされる。
事実、生存者は桃ら一号生と関東豪学連の抗争以前の段階ではたった独りを除き生存者は皆無故に
具体的な詳細を知るものは誰一人居なかった(伊達や赤石にしても『過酷な死闘である』という以上の知識は無い)。

校舎の裏には過去三百年来、驚邏大四凶殺に挑戦して散っていった英霊を祀る戦没者供養塔が立っている。
よく見ると刻まれている名前が、黒井炭夫や赤血飛造など滅茶苦茶適当。アニメでは太宰進、一文字隼、江川卓夫などになっていた
その過酷さは、赤石をして「油風呂や羅倶美偉のお遊びとはわけが違うぜ」と語る程で、
実際その凄絶さ故、運営は中立的立場の富士山麓宝獄院の僧侶達に全権が委ねられている。
過去三百年で、生存したのは現男塾塾長・江田島平八ただ独り(挑戦したのは昭和二十五年)で、塾長の左の二の腕にはその証として
“驚邏大四凶殺 大成就”の証文が刺青として彫られている。

男塾制覇を狙い侵略してきた関東豪学連と決着を着ける為、江田島塾長が提案し行われる事になった。
道中の関門で次々に仲間たちを失いながらも、最終関門「頂極大巣火噴関」での激闘の末、
伊達を破り男塾の勝利となった。実はこの戦いの一部始終は男塾三号生の手の内にあり、
辛くも命を取り留めた桃達一号生は次なる死闘に挑む事になる。

「暁!!男塾」でも風雲羅漢塾との裏箱根地獄駅伝で「驚邏大凶殺走」として登場した。
また、実写映画版『魁!!男塾』でも諸般の事情でJ雷電が抜けた事で、
関門を三つに減らした『驚邏大三凶殺』名義となっている。

趣向を凝らした危険な仕掛け舞台を順々に巡りながら死闘を繰り広げるという
少年漫画の定番を築き上げた草分け的存在の一つ(※これが初と言う訳では無い)。
この一戦を期に、魁!!男塾は本格的なバトル漫画路線に突入していく事になる。



【様式】



二つの軍が各四人一組に分かれて行い、総当たり戦とサバイバルマッチを組み合わせた様な内容。
各軍はそれぞれ砲魂玉(ほうこんぎょく)という足枷と鎖で繋がった人間ほどの大きさの巨大な鉄球を押しながら
霊峰富士の山頂を目指し、その途中にある四つの関所で戦う。J曰く「フンコロガシの真似」。当然、脱落者が出る度に鉄球を押す力は弱まる為に危険は増していく。
最終的に生存者がいる軍の勝利となり、勝者にはその証として「勝彰巻」
(しょうひょうかん。『彰』という字に“ひょう”という読みは無い為、おそらく誤植と思われる)という巻物が贈られる。



暗魎洞(あんりょうどう)

宝獄院から砲魂玉のある「序の段」をつなぐ洞窟。内部の進路は暗闇でなおかつ入り組み曲がりくねっており、既にダンジョンめいた難所。
嘗て驚邏大四凶殺に挑み散っていった者達の無数の白骨で埋め尽くされている。
曲がりなりにも寺院であるにもかかわらず埋葬すらされていない死者は、現在ならば確実に問題になるであろう…


◆第一の凶・灼脈硫黄関(しゃくみゃくいおうかん)

日本三大硫黄泉の一つ、富士灼獄泉(ふじしゃくごくせん)で戦う。
富士灼獄泉は千度の高熱を持つマンガン酸性硫黄泉で、言うなれば落ちたら即死のマグマ溜まりトラップゾーン。
足場となるのは点々と突出した岩場のみで、その危険性は
「ご覧あれい!!」ウサギ(アニメ版では丸太)を放り込んだらものの数秒で骨になって浮かんでくるデモンストレーションを見ても一目瞭然。
作中ではJ雷電がそれぞれ出陣。Jは得意のフットワークが使えず大往生流の妙技に翻弄されるも、
あえて雷電の攻撃を真っ向から受ける事で動きを封じ、最後の力を振り絞ったマッハパンチを叩き込んで相討ちとなった。
暁!!男塾では桃の息子獅子丸と風海が対決。嘗てJが戦った時に使用したマグナムスチールのメリケンサックが残されており、それが勝利の鍵となった。



◆第二の凶・断崖宙乱関(だんがいちゅうらんかん)

富士五合目にある断崖絶壁、懸厳の壁(けんげんのへき)にて戦う。
崖からそれぞれ一本の命綱にぶら下がった状態での勝負となる。綱は鋼を編み込んである鋼巻綱(こうかんこう)であり、
刃物でも切断される心配は無く、ぶら下がり方も崖に降りる際は手で掴むが、闘いの最中に口等、体の一部に巻き付ける等の工夫は認められる。
富樫飛燕が対決し、一度は富樫が崖下に転落し勝負あったと思われたが、
偶然断崖特有の突発的上昇気流=昇竜風に乗って戻ってきた富樫の捨て身の反撃で両者相討ちとなった。
暁!!男塾では清元と林海が対戦した。



◆第三の凶・氷盆炎悶関(ひょうぼんえんもんかん)

不還橋という細い石橋を超えた先にある洞窟・嚠喨洞(りゅうりょうどう)の中にある急激な温度の高低差によってできたキノコ状の巨大氷柱
磐隆氷(ばんりゅうひょう)を氷のリングに見立てて戦う。非常に滑りやすく、下に待ち構えるのは刃物より鋭い屹立氷柱で、
更には天井に放たれた火矢によってリングの面積は時間経過と共に小さくなっていき、頭上からは巨大な氷柱もそれに伴って降ってくる。
逸る桃を手刀で気絶させ交代した虎丸月光が対決。
虎丸は三面拳最強の実力を前にたじたじとなるも、氷のリングを砕くという奇策を用いてこれに勝利した。
しかし、戦いが長引いた為に氷の洞窟が崩壊。桃を逃がすべく虎丸はその身を犠牲にし、月光と共に崩落する氷の中へ消えていった。



◆第四の凶・頂極大巣火噴関(ちょうきょくたいそうかふんかん)

富士山頂の大火口を利用した天縄闘。天縄闘とは蜘蛛の巣状に張られた石綿綱の八方から火を点けその上で闘うもので、
不安定な足場と時が経つにつれて巣の中央に火が迫り来る恐怖の中で技を競い合う決闘法。
もし闘場から落下した場合は、その下にある赤酸湖で勝負を続行する。
この赤酸湖には、十分もすれば死に至る有毒性塩酸ガスが充満している。桃と伊達が戦い、激闘の末桃が勝利した。
暁!!男塾では獅子丸と清元が最後の決戦を行った。私立極道高校2011でも登場し、と謎の甲冑男が戦った。


【宝獄院の僧侶たち】


●修羅和尚
CV:清川元夢
驚邏大四凶殺を取り仕切る、宝獄院の住職。暗魎洞案内の際には他の僧侶二名とともに頭の上に火のついたロウソクを乗っけていた不気味な妖怪ジジイ。
不用意かつ、不謹慎な台詞が多くその度に松尾に怒鳴られたり、田沢や鬼ヒゲに首を絞められている。
但し、「その人間の値打ちは死んだとき何人の友が泣いてくれたかで決まる」という台詞は至言*1

風海(ふうかい)
CV:塩屋浩三
林海(りんかい)
CV:幹本雄之
宝獄院の修道僧で、驚邏大四凶殺の案内人。巨人と呼べるほどの体格の、瓜二つの兄弟で何故か辮髪。アニメ版ではそれぞれ肌の色が異なる。

峰海(ほうかい)
暁!!男塾で登場した風海と林海の兄。獅子丸と清元の戦いの立会人を務めるが、乱入した五忙星のレン星に殺されてしまった。


戦吉兆占針盤(いくさきっちょうせんしんばん)
戦国時代、希代の名将と謳われた武田信玄が中国の霊占をヒントに考えだしたと言われている。
見た目は完全にルーレットで、100のマス目の内『勝利』と書かれたマス目が99、
残り1つのマス目に『死』と書かれている。
当然99%の確率で『勝利』のマス目に止まる為、鬼ヒゲの言葉通りどちらかといえば占いと言うよりも戦の前に景気をつける形式的な儀式である。
なお出発前に鬼ヒゲが桃達を占った所、見事に『死』のマス目に止まった





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最終更新:2024年03月31日 23:17

*1 最もその後激高した田沢に「じゃかあしいこのクソジジイ!!したり顔して坊主みたいなことぬかすんじゃねぇ!!」と首を絞められていたが