デュラハン(モンスターファーム)

登録日:2014/08/16 (土) 13:16:35
更新日:2023/08/29 Tue 19:26:09
所要時間:約 9 分で読めます




モンスターファームシリーズに登場するモンスターの一種。
古代騎士達が身に付けていた鎧に魂が宿ったという無機物系のモンスター。
初登場時は大きな直剣と円盾で、以降のシリーズだと剣とマントで武装している。
名前の由来は首なし騎士。もっとも、首外しは他のモンスターに譲っている。

目次



【概要】

モンスターファーム2で初登場した種族で、ゲーム開始直後は再生できない種族の一種。
ブリーダーランク4段以上の時、パレパレジャングルの冒険でかしこさ400以上で発見できる「古びたサヤ」を入手し、ショップでサヤの中身が盗まれたという情報を聞いた後、
グレードA「ちょうど」のモンスターを育てていると招待状が届く、インビテーションマッチ(冬)で優勝する。
そして、その商品として貰えるもろはの剣を合体の隠し味に使うとデュラハンが誕生し、再生も解禁される。
グレードB公式戦で安定して勝てた、Aに上がりたてのモンスターを投入すれば勝てる難易度設定なので、本作では難しくない方。

性能としては鎧のモンスターということで丈夫さの適性が最高値であり、次いでちからも伸びやすく、ドミノ倒しが得意。
が、オリジナル版だと例によってプールバグの所為でその丈夫さ方面の優秀さがあまり活かせなかったりするのだが。
ライフ・かしこさ・命中の成長適性も平均的だが、回避だけは壊滅的であり、ピークでしか伸ばせないレベル。
プレイヤー操作で戦うときは、相手のどの技を受け止め続けて立ち向かうかの判断が試される。
ガッツ回復は平均より遅いので、相手の技欄にガッツ削りに優れた技が見えたら要注意。

また、寿命も全体的に長め。たとえば純血種なら設定数値は400週=約8年とかなり高めの設定。
寿命が長いから一匹で色々なことができ、成長パターンも持続(という名の長期早熟)なので育成しがいのある期間と大会で活躍させたい期間を両方とりやすく、育てがいがある。
成長適性の合計も優秀、長所と短所がハッキリ分かれている、大会での活躍機会が多くできるとなれば、金策要員も、殿堂入りも軽くこなしてくれるだろう。
さらに、さび止めとして使えてうれしいからなのか、オイリー・オイルを与えるとストレスが「蓄積値の20%」下がる種族なので、他のモンスターより重めのローテが組める。
入手しやすさと合わせて考えると、プレイヤーへの救済措置的な見方もできそうである。

戦い好きでプライドの高い性格ということもあって、ブリーダー視点ではワルモンである。
慣れてくるとさほど気にならないが、ジェノサイドあたりだと「ふつう」にすらなれない激ワルなのでリロードに備える気構えは必要。
また、個体によっては要求なしおねだりを持つので注意が必要。シルクのぬのをねだる綺麗好きな個体ならセーフ。

ヨイワルがない以降の作品では主君に忠誠を尽くす騎士らしい、「ストイック」でマジメな性格付けになっている。
ただしプライドの高さも健在なので、声のかけ方が多分化されたMF3以降のシステムでは声掛けに注意しないと機嫌を損ねてしまうことも多いのでその辺は注意。
幸いプライドが高い故にトレーニングの成功率が高いのも救いか。

【主な技一覧】

ちから技を中心に、使いやすい技からロマン技まで幅広く揃っている。
基本技が中距離気味なので、使い込み・海岸修行・砂漠修行などで各距離で使える技を集めることから始めよう。*1
なお、ライフダメージ重視でガッツダウンを狙うのは苦手。自分から相手の封殺は狙えないものと考えて戦おう。

  • ダッシュ斬り系(バランス技)
その名の通り高速で相手に斬りかかる基本技。ハムのワン・ツーのように距離3から放つ珍しい代物。
「ダッシュ斬り→超ダッシュ斬り」と発展し、超ダッシュ斬りは切り返す動作の二段斬りになる。
威力はそこまで高くないものの消費は軽く、命中重視技と同じくらい命中が高く当てやすいし、連発もきくメイン小技。
ダッシュ斬り自体が使いやすい上に初期習得確定技ということもあり、一度条件を満たせば超ダッシュ斬りを継承できなくても、すぐ覚えられる。
修行をケチるブリーダーは、最悪これを連打するだけでも勝てなくはない。

  • まっぷたつフルスイング(バランス技)
その名の通り相手に近づいて垂直に武器を振り下ろすオーソドックスな斬撃技。
「まっぷたつ→フルスイング」と発展し、フルスイングになると一転して、ベースボールの要領で横から武器を振りぬく。
フルスイングまで行けば、至近距離における命中重視の選択肢にまでなってくれる。
が、ダッシュ斬り系と違い命中補正はあまり高くない。あまり活用したプレイヤーは多くなさそうである。

  • シールドタックル(命中重視技)
盾を相手の前に構えて直接体当たりを行う技。このデュラハンというモンスター、武器を持っていながら体術の心得も持っているのである。
性能はダッシュ斬りの消費を少し重くしてさらに命中補正を上げた感じで、確実に当てたいときの選択肢。
地走りと択一のためレジーナ、ジェノサイド、ショーグンは習得できない。そのためかメタルグローリーやコクシムソウは盾がなくても覚えられる。

のちのシリーズでは「ナダレ」名義で継がれているが、スペック的にはむしろまっぷたつに近くなっている。

  • 乱れ突き(命中重視技)
相手に肉薄して鋭い突きの連打を繰り出す命中重視技。修得条件の緩さの割に命中補正が高く威力もそこそこと、なかなかに使いやすい。
その回避しにくさはスパーリングでも大いに発揮され、ごく一部のブリーダーを震え上がらせた。
なお、プラントのフェイスドリル(超必殺技)並の破壊力を誇る。あっちが低すぎるとか言わない。

  • 風神剣系(命中重視技・ヨイ技)
その場で剣を振って、眩しく光る真空波のような風のエネルギーを放つ遠距離攻撃。デュラハンには珍しいかしこさ技。
「風神剣→真・風神剣」と発展し、真・風神剣に至っては激ヨイに近いヨイワル度が必要。
覚えるのは大変だし、使いたくても合体継承でしか覚えられない種も多く、ややロマン技の性格を持つ。
ちから技に比べて命中率の高さに加えガッツダウン性能もそれなりにあるという特色を持つが、消費ガッツが風神剣の時点で30とかなり重く、
発展形になるとさらに40まで上がってしまうので、命中重視技なのにちから技に比べて気軽に打ちづらい。ガッツダウン技も兼任したからだろう…。
攻めてKOを狙う時はちから技の出番であり、こちらは反撃を封じて判定勝ちに持ち込むための技と、違う目的で用いるべきだろう。
ワルモンに継承して逆上したうえで使った際の使い道は…謎。

のちのシリーズには「シップウ」名義で継がれたが、消費はある程度軽くなり、連発が効きやすくなった。

  • 地走り(命中重視技・専用技)
地面スレスレから剣を振り上げ、猛スピードの衝撃波を相手めがけて飛ばすかしこさ技。
レジーナ、ジェノサイド、ショーグンがシールドタックルの代わりに覚えられる技で、風神剣よりも燃費が軽く命中率が高い。
距離4よりも外側に逃げる手段にもなるし、該当する種族はかしこさが上げやすいので、実用に、記念に、是非覚えておこう。

四大大会に登場する純血種のラブレスが、ジェノサイドでもないのに本気を出したりこれをぶっぱなしてくることでも有名。

  • つむじ風(大ダメージ技)
至近距離から剣で横回転斬りをグルングルンとお見舞いする技。命中は低いが消費の割に威力は高い、という典型的な大ダメージ技。
デュラハンにとっては距離1で攻防する際の選択肢である。
ちなみにこの技は「キックコンボ」「Vの字斬り」と択一の修得フラグになっている模様。
具体的にはベスビオス、グレイシア、コクシムソウ、ブラッディJは修得不可なので、代わりの技で頑張ろう。

  • 雷神剣系(大ダメージ技・ワル技)
その場でどこからともなく落ちてきた落雷を受け止め、雷のエネルギーを放って遠距離攻撃。風神剣系と対をなすワル技。
「雷神剣→真・雷神剣」と発展し、真・雷神剣の修得には激ワルに近いヨイワル度が必要で、覚えるのはやはり大変。
デュラハンの技の中では貴重なかしこさ技で威力も他の技に比べて高く、風神剣系に比べると消費も全体的に軽い。技ジャンル通りの使い勝手が期待できる。
が、なぜか「真」になると接近戦要素のせいかちから技になってしまい、モーション以外は没個性気味なロマン技になってしまう。
ちから技には「最終奥義」があるのだから、かしこさ技として突っ走ってくれた方がよかった気がするのだが。

また、風神剣とちがって3以降にも系譜が継がれなかったことなど、とことん恵まれないかわいそうな技である。

  • 大車輪(大ダメージ技)
遠距離から跳躍のち、縦回転斬りで相手を切り刻む。デュラハンの遠距離戦における決定打の一つ。
大ダメージ技らしく、つむじ風を全体的に底上げしたような性能をしている。
技のモーションが8秒超えと長く、時間稼ぎ性能は高い。逆に相手にガッツを溜めさせる猶予を与えがちで、外した時の隙が大きいのがネック。
他の技に比べて、頼らざるを得ない感じの立ち位置でもあるが、オートバトル想定ならあえて切り、ガッツ溜めをさせやすくするのも手だろうか…?

  • 最終奥義(大ダメージ技)
デュラハンのロマン奥義その1。大ダメージ技の最終形。
名前や竜巻アタックそっくりなアイコンとは裏腹にカウレア火山では覚えない。そのため合体で継承できるのはうれしい。
剣で一閃のち、相手を蹴り上げ、怯んだ隙にスイング、とどめに縦回転斬りと繋ぐ連撃で相手をズタズタにする。
命中補正は最低クラスだが、デュラハンの持つ技の中でも最高クラスの破壊力を発揮する。
技名、演出、性能に反して超必殺技ではないので習得は比較的楽なのも特徴。一部のモンスターに恨まれそうな話である。
当てた時の拘束時間が長く、しかも大車輪と違って外した時の隙が小さいので、連発に賭ける使い方も考えられる。

  • キックコンボ(大ダメージ技)
騎士の筈なのに、何故か徒手空拳をまじえて戦うという色々とおかしい技第一弾。
相手めがけて深い突きを加えた後、そこにまっすぐキックをお見舞いして追撃する。
大ダメージ技としては威力よりも命中を意識したような性能をしている。それでいて燃費はつむじ風と同等。
ベスビオス、グレイシア、コクシムソウでしか覚えられず、継承もできないレア技。
表記は「D」だが内部的には「C」に近い命中補正のため、代替元のつむじ風より気軽に使えるかもしれない。

  • Vの字斬り(大ダメージ技)
相手の肩口から勢いよく斬りつけ、返す太刀筋でVの字を描く。成功時にはVの字の剣閃が走るというケレン味ある演出がある。
肝心の性能は大ダメージ技というより、「バランス技の延長線上」か「むしろクリティカル技」といった印象。アルファベットのC表記の多さが、それを物語っている。
ただし、ブラッディJでなければ習得ができない本当のレア技である。見るだけならレオ相手に粘ればいいのだが、使うのは物理的に難しい。

  • 居合斬り(クリティカル技)
猛スピードで相手のそばを横切り、居合い斬りを放つクリティカル技。
地味な印象だが、距離1の技の中では消費が軽く命中率も高いほう。
距離を離せるので、フルパラ同士だとコンボ始動パーツにはなりそうである。

  • かぶと割り(クリティカル技・ヨイ技)
跳躍した勢いで対戦相手の頭部めがけて剣を突き立てるヨイ技。キツそうな印象があるが、ヨイ技である。*2
距離3の技の中ではクリティカル率も威力も高めなので、ダッシュ斬り系より威力重視で攻めたいときに使う感じになる。

  • 一刀投げ(クリティカル技)
その場から踏み込み、勢いよく武器を投げる。モーションを見るにかなりの初速で飛ばしているようだ。
距離4技の中では、習得可能種族が限られる地走りを除いてもっとも消費は軽い。
代償として他の技と合わせにくいかしこさ技であり、クリティカル発生率以外の要素でちょっと頼りない印象を受ける。

  • デルタアタック(超必殺技)
切り上げ→切り上げ→斬り下ろしの三段攻撃をお見舞いする超必殺技。モーション的にはむしろトリプルアタック。
一応超必殺技ということもあり威力はB、命中はD表記としては高く、ガッツダウンやクリティカルもデュラハン技の中ではある方。
ただ、消費ガッツは結構重く、ガッツダウンもあくまで「デュラハンの中では」程度であり、相手の反撃封じや、ガッツ補正削りには使いにくい数値設定である。
デュラハンはやはりライフダメージ重視のモンスターなのだ。

  • コンボパンチ(超必殺技・ワル技)
騎士の筈なのに、何故か徒手空拳で戦うという色々とおかしい技第二弾。
武器を捨てたその瞬間! その甲冑ボディから左右からのフック→とどめのアッパーを繰り出し、相手をノックアウトしてしまう早業。
威力はデルタアタックに劣るものの、高い命中率とそれなりのガッツダウンが光る。バトルの終盤で使うのには最適。
スペック的に見るとむしろヨイ技のような安定感ある部類なのだが、やってることが思いきり不意打ちなのか、ワル技である。
こちらはキックコンボと違って種族による制限はない。

  • 冥王剣(超必殺技)
デュラハンのロマン奥義その2。超必殺技の最終形ポジション。だが、修得はむずかしくない。
自らの魂(ライフ)を削ってエネルギーとし、それを剣に乗せて必殺の一撃を放つ。
威力は最終奥義をも上回り、更にガッツダウンも高いというかなりの性能だが
命中補正が低いのはあちらと変わらないため、自爆ダメージと合わせて外すと色々キツい。
ガッツダウンも強力なので、当たれば仕留めそびれても判定勝ちで逃げ切れるだけの性能はあるが…。


【主な派生種】

派生先モンスターのデザインを色濃く受け継いだ鎧を持つ、個性豊かなメンツとなっている。
CDからの再生率は総じて低く、合体を使わない場合はカードランク詐欺な入手難易度になる奴も多数。
移植版では再生方式の変更、有志の探索の旅やスタッフのネタ集めの成果により、色々な意味で直接入手しやすくなった。

デュラハンがSUBになると丈夫さ適性に強めの、ちから適性にそこそこのプラス補正がかかり、回避適性は大きく下がり、ドミノ倒しが得意になる。
さらにある程度の長寿化、成長タイプの持続化、オイリー・オイルのストレス軽減効果を継ぐため、プラス要素が大きく育てやすさを高めてくれる。
立派な育成環境を整えたブリーダーの根気と期待に、応えてくれるだろう。

  • レジーナ
ピクシー派生。
桃色ベースのカラーリングをした細身な女性用鎧の姿で、このモンスターが古代の戦いで女性も参加していたことの証明となっている。
かしこさと回避の適性は上がっているものの、ライフやちから、丈夫さといったその他の適性の多くがダウンしている。
寿命も減少し成長パターンが早熟(持続の劣化)なため、育てやすいかと問われると微妙なところである。適性Eがないというのが、アドバンテージになるのも事実だが…。
記念に地走りをはじめとしたかしこさ技を駆使したり、使い込み・手数・移動速度を意識する時の選択肢にはなるだろう。

なお、残念ながら4には登場しなかったが、代わりにスズリン派生として同じく女性用鎧のベルサリーヌが存在する。
あちらもかしこさに優れ、デュラハンとしてはマシな回避、代わりにライフに難があるという共通点もある。

  • ベスビオス
ドラゴン派生。
頭部がドラゴン型の禍々しい赤系統の鎧。有名な騎士が使っていた物とされている。
丈夫さの適性が少し下がったが、代わりにかしこさの適性が上昇というドラゴン派生らしい攻撃的な能力。これにより、技の選択肢とかしこさ技への防御力が増した。
寿命が大幅に減っている上に純血よりもピーク期間の長さで損をしているが、
デュラハン種自体が長命なこともあって、それでも種族単位で短命なモンスターたちよりは長生きする。
また、数少ないキックコンボを修得可能な種族でもある。育てるなら是非記念に。

  • ヘラクレス
ビークロン派生。
茶色ベースで、カブトムシを象った角が生えた兜が特徴の、丈夫さに優れたツノカブトの鎧。
といっても純血種の時点で丈夫さ適正は最高なので特に変わらない。一応重り引きが得意なので育成では有利かも。
ただし純血種からかしこさ適性がダウンし、寿命も縮んでパターンが早熟化とデメリットは大きめ。慣れた人向け。

全体的に再生率の低いデュラハンMAINでもかなりレアで、モンスターファーム2マニアではCD10000枚くらい試してようやく1枚というとんでもない低確率をたたき出していた。
同率一位にはノーマッド、フレアデスが肩を並べている。

移植版のモンスター甲子園WINTERでは、人気種族デュラハンであるにもかかわらずまさかのエントリー数0という衝撃の記録を叩きだしてしまった(他にもダークヘンガーがエントリーがなかった事が明かされている)。

  • ケルマディクス
ゴーレム派生。
全身が頑丈な岩石で構成されており、その重量から並大抵の人間では着用すらできない。
ゴーレム派生だが、パワーと頑丈さに関しては純血の時点で頭打ちであり、マイナス面のほうが多めなのが惜しまれる。
成長タイプが晩成になってピーク+準ピークの期間自体は伸びたが、寿命と命中適性が両方低下したのでそれで相殺され気味になってしまった。*3
数少ない長所または可能性は、ガッツ回復が16と遅くなったことによるガッツ補正の強化。
元々デュラハンはガッツダウン技に乏しく、相手を倒すために補正を活かしたいのでフル戦では悪くない選択肢。

バトルカードでは潤沢なライフとゴーレムSUBであることを活かして猛威を振るったことでも有名らしい。

  • ロブリッター
アローヘッド派生。
アローヘッドの甲羅をそのまま鎧にしているとのことで、頑丈さを保ったまま軽量化し、水をはじける優れもの。
また、モンスターファーム2マニアの真面目な方の解説コーナーでは、目立つカラーリングから大将クラスのものが着用していたのではないかと語る一方で、
後半は「もっとも有名な騎士は赤い水性とよばれていたとかいなかったとか。」(原文ママ)と、ネタっぽい雰囲気になっている。
これらの解説の割に丈夫さの初期値やガッツ回復速度はむしろ下がっていると、いまいちパッとしない印象も…
適性自体は純血種と変わらず寿命もそのまま、成長パターンが持続から普通になったことと、ヨイワル度が多少上がっていることくらいで、
純血と殆ど変わらない感覚で育てていける。スピード型ならともかくパワー型でこれは珍しいケースかも。
なお、その適性のコンパチぶりにより合体で純血種を作る際に、相性を合わせやすく発生確率を下げれるので、底上げで活躍できる。

移植版では2マニアのネタが届いたのか、「シャアが来る」「哀戦士」から再生可能になってしまった。

  • グレイシア
ライガー派生。しんせつポケモンではない。
青系統のカラーリングがさわやか、オオカミの頭部を模した兜を中心に生物的にデザインされた鎧となっている。
強度は低いが勇ましいデザインであり、2マニアにおいては軽量化されたヨロイとも書かれている。
固い・強い・避けないタイプのデュラハンに、柔らかく身軽なライガーが混ざったことで、適性は全体的に平坦になっている。
ちからと丈夫さの適性はCにまで下がったが、回避と命中の適性は一段階ずつ上昇し、精度は増した。だが、これでもまだ丈夫さ型として育てた方がやりやすそうである。
ライガー派生ということで移動速度が増し、ガッツ回復速度が早くなったので、それを利用できるプレイヤースキルを磨くと真価を発揮できるだろう。
ベスビオスと同様にキックコンボを修得可能。つむじ風より当てやすさで勝負だ。

移植版では、グレートエクスカイザーを意識したと思われる個体が、「勇者エクスカイザー/Music fromエクスカイザーVol.1/三浦秀美」から再生できる。
サンダーフラッシュもとい雷神剣を所持する一方、初期ヨイワルがややワル、命中よりライフが伸びやすいなど、通常グレイシアとは別物と考えて育てよう。

ちなみに、移植版においてはニンテンドースイッチの「ポケットモンスター ソード」からも半指定のグレイシアが誕生する。
パッケージにいる剣を持った獣ポケモンをイメージしたのが丸わかりな上、同名のポケモンも存在しているという、まさかの二重ネタである。
ちなみに、もう片方「ポケットモンスター シールド」から誕生するのは半指定のムシャバクー。やはりパッケージにいる盾を持った獣ポケモンをイメージしたものになっている。

  • ガルーダ
ヒノトリ派生。何気に2ではヒノトリ派生として唯一のモンスターだったりする。
伝説に残る勇敢な同名の将軍が纏っていた、ヒノトリを模した羽根つきの赤い鎧。兜や具足もヒノトリゆずりのデザインになっている。
適性自体は純血種と比べ、かしこさと回避が伸びやすくなった代わりに、ちからと丈夫さの適性が一段階ずつ低下し、マイルド化。
成長パターンが晩成なのでピークの長さで勝負したいが、折角のかしこさ適性を攻撃に活かしづらいのが難点。防御には役に立つが…。
デュラハン種族の中では屈指のヨイモンであるため、手のかからないモンスターではある。

一説では見栄え的にも四大大会の相手がワルモンばかりであるという意味でも、ラブレスはむしろコイツにすべきだったと嘆く人もちらほらいたとか。

移植版では「太陽の勇者ファイバード」のTVサントラから特別な個体が再生可能。
フレイムソード・チャージアップよろしく最初から冥王剣を覚えている。これで殿堂入りを目指す際に最適そう。

  • メタルグローリー
メタルナー派生。
メタルナーの要素がシルエットによく表れた近未来的なシルバーボディなのだが、古代でこの鎧が使われていた記録は無いらしい。
キャノピーのような頭部部分にはメタルナーとは違う、宇宙人が乗り込んでいるような光景が写り込んでいる。
派生元に合わせてちから、かしこさの適性が下がっている代わりに、丈夫さとライフを維持しつつ命中の適性を上昇させている。
メタルナー派生のモンスターということもあって、デュラハンの中ではガッツ回復も移動スピードも早い。
軽くなってしまった補正を補うためにも、手数の多さや大技を繰り出せる余地で勝負だ。

移植版ではプレミア級のファミコンソフト「メタルスレイダーグローリー」のオリジナルサウンドトラックから、ガチな潜在能力を秘めたネタ個体が再生可能。
物語のカギとなる「GLORY」にちなんだ数字だらけの初期パラに加え、地味に移動速度が速く、実に「らしい」最終奥義を初期修得しているなど、盛りだくさんである。
また、移植前からスーパーロボット大戦F完結編のセガサターン版から、寿命がすこしオマケされた個体が再生できるなど、特別な再生要素と縁のあるモンスター。

  • ジェノサイド
ジョーカー派生。
モンスターカードいわく、身にまとうとその活躍と引き換えに命を失う呪いがかけられているだの、
モンスターファーム2マニアいわく、その力と引き換えに敵味方を問わず虐殺し、最終的には自らも命を落とすだの、色々曰く付きな鎧。
ジョーカーSUBの成功例で、純血種同様のライフとちから適性に加え、かしこさと命中適性を高めたという、鬼に金棒なカタログスペックを誇る。
回避が壊滅的だが、丈夫さの適性はBもあるのでちから・かしこさと合わせて、カバーできるレベル。
ベスビオス同様に寿命も減ってはいるが340週と標準的近くはあるし、持続型のピーク期間を見極めてきちんと育成すればぐんぐん強くなる。
ただ、激ワルなのはともかく見た目があまりよろしくないというか、ホラーゲームの雑魚敵っぽいというか……
カードイラストでは見えない、足回りの貧弱さに不安になった人はどれだけいるのだろうか。

  • ノーマッド
モック派生。
戦争時代の末期、なけなしの鎧すら売り払うまでに貧しい立場になってしまった騎士が、身を守るために手作りしたという木製の鎧。
控えめに言っても貧乏くさい見た目をしているが、そんな悲しさの中に強さを感じさせることもあるかもしれない…。
どちらかといえばちから主体のデュラハンにはモックSUBのボーナスは相性が悪く、
寿命とかしこさの上昇と引き換えに、材質の違いからライフ、ちから、丈夫さの適性が下がってしまい、耐久性はレジーナに次いでよくない結果に。
また、円盤石からの再生狙いが非常に困難なだけでなく、*4合体で作ろうにもモック要素自体が見つけにくいこともあり、
いかにも間に合わせ感漂う見た目とは裏腹に中々のレアモンスター。

移植版では→Pia-no-jaC←の「風神雷神」から、「風神」剣と「雷神」剣を両方覚えた特別な個体が再生できる。
地味にライフ適性で得をしているため、かしこさ技をメインにしたい人は手に取ってみる価値アリ。

  • ショーグン
レア種。見た目はまさにおサムライさんの纏っていたアレ。
モンスターファームの世界観でも東方の地から発見された貴重品とされており、装飾品としての美しさも評価されているとのこと。
ニセモノ(レプリカ)を、子供の守り神として家に飾る風習もあるそうだ。

題名からして連想したくなる、米米CLUBの「ファンク・フジヤマ」からは中身がグレイシアの個体が、
サムライな主人公が活躍するゲーム「BRAVE FENCER 武蔵伝」からは中身が強化ノーマッドな個体が、
SHŌGUN(バンド)が1979年に発表した曲をカバーした、WACK WACK RHYTHM BANDの「男たちのメロディー」からは中身が乱れ突き付きのガルーダな個体が再生可能。

移植版ではブラッディD・コクシムソウ共々再生ルートがかなり多くなっており、何気なしに入手できた人も多そうである。
スクウェアの「ブシドーブレード」、トリヴィアムの音楽アルバム「将軍」、「侍戦隊シンケンジャー」など、ネタの引き出しが豊富なのは強い。
長寿個体は乱れ突きが目印で、男たちのメロディーから再生出来るものがベースになっており、候補も多い。
また、タイ・フォン「リターン・オブ・ザ・サムライ」からはアーティストつながりからか、風神剣、真・風神剣を両方覚えた個体が再生できる。
更に、アニメ版「YAIBA」の主題歌である、カブキロックスの「勇気があれば」からは、主人公の鉄刃が「雷神剣」を使う縁で、雷神剣と真・雷神剣を両方覚えた個体が再生できる。

  • ブラッディJ
レア種。太古の戦争で千人斬りを果たした者のヨロイ。
返り血で真っ赤に染まったともいわれる鎧には着用者か、はたまた犠牲者かの魂が宿るとされる、少年ジャンプとのタイアップモンスターの側面を持つ種族。
サンダーVと対を成しているモンスターで、あちらと違い初期技はかぶと割りと普通だが、専用技としてVの字斬りを覚えられる。

CD再生からだと、読者へのプレゼント企画のオリジナルCDでなければ再生できないという、レアモンの中でもレアモンでありサンダーVよりも入手は困難だった。
今でも「モンスターファーム Ima公式スーパーバトルガイド」の付録CDの赤い方でなければ、再生できないくらいには希少な種族といえる。

移植版では、つながりで「ジョジョ~その血の運命~」やCodaの「BLOODY STREAM」から再生できたり、
Jつながりではmojo氏の「バトルフィーバーJ スーパー戦隊シリーズ30作記念 主題歌コレクション」からは雷神剣、真・雷神剣のセットつきが再生されたり、*5
真っ赤つながりでは、主人公機が赤い「ロックマンゼロ&ゼクスダブルヒーローコレクション」や、水樹奈々の「SCARLET KNIGHT」や、
他にもTM NETWORKのBEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜から再生できる…ってシャア専用じゃねーか!

  • コクシムソウ
レア種。見た目は大陸系のヨロイであり、ジャパン系ではない。勘違いしないように。
他に並ぶものはいないという意味の名を持ち、同名の麻雀の役よろしく、さまざまな希少材料を用いて短時間で作らなければならないほどの代物だったという。
こうして、大人になってモンスターファーム2マニアの解説コーナーの意味がわかる事もあろうとは…。

SIMPLEシリーズの草分け的タイトル「SIMPLE1500シリーズ Vol.1・THE 麻雀」から中身がケルマディクスの個体が、
ファンサービスの類も兼ねてか「モンスターファームジャンプ」からは中身がヘラクレスの個体が、
元気の「首都高バトル」他多数から中身がメタルグローリーの個体が、
Ringの「PRIVATE PARADISE」からは中身がガルーダの個体が再生できる。
なお、メタルグローリー個体だけ再生できるCDの種類がやたら多い。

移植版ではショーグン同様に入手ルートが広く拓けている。
ムソウだけに「真・三國無双」から再生出来る一方、「悪いな、ライドウ…ワハハハ!」*6ネタ経由で「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」から再生出来たり、
極めつけに初期パラメータの数字と並びが「111/234/56/78/99/99」と麻雀の九蓮宝燈になっているというネタ個体が、マキシマム ザ ホルモンの「ざわ・・・ざわ・・・ざ・・ざわ・・・・・・ざわ」と和田アキ子の「REACH OUT」から再生される始末。
…昔から麻雀ネタと縁の深いモンスターだったが、ひとつの伝説に達してしまった感がある。


【大会に登場するデュラハン】

強さには大きな差があるが、壁ボスという位置づけは変わらない。

※二つ名はモンスターファーム2マニアの紹介コーナーから拝借。

  • レオ
グレードAのインビテーションマッチ(冬)にてプレイヤーを待ち受ける純血種。剣王。
ブリーダーランク4段(グレードB突破したて)で戦うことを考慮してか、グレードAどころかBの面々と比べてもせいぜい中堅程度の能力であり、レオ(笑)などと揶揄されることも。
デュラハンにしてはあまり丈夫でないパラメータと、レア技「キックコンボ」激レア技「Vの字斬り」を覚えているのが特徴。
このように能力は貧弱だが技のレパートリーは豊富だったりする。
ガッツダウンは不得意なので、耐えて反撃するスタイルであれば苦戦はしない。

移植版では、レオ=獅子というつながりで、「ホロスコープ・クラシック 獅子座」から、レオを意識しまくった特別な個体が再生可能。
レア技を両方初期修得し、デュラハンにしてはグレイシア並みに「はやい!」のだが、レオの能力値に合わせて初期パラメータが下手なネタ個体より低く、
しかも寿命が縮んでいるので、再現組の中では育成が難しい。救済措置はふつうのデュラハンに任せて、これはチャレンジ用として取り組もう。

  • ラブレス
グレードSの四大大会のひとつ、『グレイテスト-4』に出場する純血種。剣豪。一部では通称組長
外観は純血デュラハンだが、覚える技と内部設定*7から「開発中はジェノサイドだったのでは?」と解析勢からは疑われている。
まあこれはこれで、ドラゴン派生やジョーカー派生に偏りがちだったカラーにいい意味で見栄えをつけてくれたので、英断である。

グレードSではトップクラスの実力者で、回避以外の全能力が高く、特に841というトップクラスの丈夫さで生半可な攻撃を耐えてしまう。
更にちからは700、ライフ・かしこさ・命中も600越えなので下手すると判定勝ちすら難しく、ナイトン種のライバル選手と違いはるかに丈夫さが機能している。
超必殺技がないのでCPU操作でも攻撃間隔が短く、ガッツをなくして倒そうにも、外れることも踏まえたうえでかなり徹底したガッツロックをかけなければならない。
アスタウンドとは違った形で重量級の恐ろしさを思い知らせてくれるだろう。
ただあの鈍重なことに定評のあるゴーレム種であるアスタウンドよりも回避が低く、他の相手を意識した命中があれば大技も殆ど外れないため、
ガッツを溜めながら相手の攻撃を耐えて、ガッツ差がついたところに大技をお見舞いすれば勝機が生まれるタイプである。
一方でフルモンの大技でも1発くらいは耐えてくれる事もある上に根性持ちなので、熟練ブリーダーの使い込み相手としても頼りになる存在。
移植版では丈夫さの仕様変更やCPUの行動の積極化により、より気の抜けない相手になっている。

移植版ではこのラブレスを意識した個体が江口洋介の「WORLD WITHOUT LOVE~愛のない世界」から再生できるというサプライズが、有志の手によって発見されている。
ちから適性が最高に上がり、有益な「根性」がついたので、対戦用個体の素体としても通じうる。新たな伝説を…と言いたいが、レアモンと同様に一世代で仕上げられる人向けなので、育成のスペシャリスト向けであることは留意すること。
渋く「地走り」を使いこなし、勝機を見出して「本気」でトドメを刺してやろう!

追記・修正は鎧に魂を宿しつつお願いします。

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最終更新:2023年08月29日 19:26

*1 マニュアル操作ではどれも使うものとして覚えていけばいいが、移植版ではオートバトル対戦もメジャーなのでここに反してあえて距離の穴をあけ、ガッツを溜めさせる動きも盛んである。

*2 善悪値が-85もあるジェノサイドは継承必須になるが、それ以外なら難なく覚えられるだろう。

*3 黄金モモと白銀モモを適切なタイミングで両方使用する前提だと、寿命差が響いて純血種のほうがピーク期間の長さで勝利してしまう。

*4 攻略本や雑誌で調査が進められていた当時、正規のルートで手に入るCDからの再生例がなかったほど。移植版ではさすがに入手ルートは大きく増えた。

*5 ちなみに「雷神」シドルファス・オルランドゥつながりで、FFTのサントラからも再生可能。おそらくこっちのほうがメインだろうか。

*6 ミニゲームの麻雀で、イカサマで『国士無双』でアガられる事態がよくあったところから。

*7 種族限定技・地走りを持ち、さらにこちらがピンチになると「本気」をだすこと