ジョーカー(モンスターファーム)

登録日:2014/08/15 (金) 09:31:20
更新日:2024/04/02 Tue 21:27:54
所要時間:約 8 分で読めます




モンスターファームシリーズに登場するモンスター。
初登場はモンスターファーム2


▽目次

【概要】

テッテレレレッテーーテッテッテッレレッテーテッテレレッテレレレッテッテッテー

(または)

テレレーテテテーテレテーレッテーレッテッテレテッテッテッテレテッテッテッテレテッテッテーッテテテー

Ready

Fight! ドーン!!

ヒョッヒョッヒョ、ミョーン

ワアアアーーー!!

K.O.

Lost……


…とまあ、リアルタイム世代の苦い経験を呼び起こしたところで本題。

モンスターの中でもトップクラスの「悪」の面を持ち、神に近いモンスターであるガリと対を為す。

薄ら笑いを浮かべた道化の仮面に、悠然とたなびく漆黒のマント、そしてその手に携えた鈍く光る巨大な大鎌と、正に死神と呼ぶに相応しい外見である。
ちなみにマスクはモーションで取ってくれるのだが、その下は派生種ごとで異なる、醜悪で凶悪な素顔をたたえている。何という凝り具合。
尚、初登場の『2』ではまだ道化としての要素があったが、「ジョジョの奇妙な冒険」の第三部「スターダストクルセイダース」に出てくる
マニッシュ・ボーイ」のスタンド「デス13」と被ってしまうデザインな為か、後の作品では仮面の道化模様が消え、漆黒の翼を生やしたデザインに変更された。
ちなみにテレビアニメ版でも幻覚や悪夢で不意打ちをかけて仕留めようとしていた。
「LINE」からは鳴き声は変更されたが姿は当時のものに戻っており、若干顔つきが変わったものの恐ろしい素顔を見せるモーションも健在。

そのあまりの極悪さ故に、古代において封印されていた…筈なのだが、よくわからないまま封印が解けはじめ、Ima上位グレードの大会などで、ごく少数ながら見かけるようになった。
本当にゲーム中でも謎である。


プレイヤーがジョーカーの育成を解禁するには、フェニックス火山の冒険を成功させた後に行ける、カウレア火山の冒険に参加して、キーアイテムを見つけなければならない。
育成中のモンスターがランクB以上、ライフ280以上、人気50以上で6月1週を迎えると、トーブル大学の考古学教授であるタリコ氏から冒険のお誘いがやってくる。
そして「焼けた祭壇」を訪れ、モンスターを派遣すれば、アイテムに紛れて怪しげな「マスク」を持ち帰ってくれるだろう。
なお、命中が300以上ないと見つけられないため、気がつかないとそのモンスターでは一生見つけられないので注意。(実話)

マスクを見つけた翌週、ファームを訪れたパブス先生の好奇心によって、あやしいマスクが先生の顔に取りつき一大事になってしまう。*1
タリコ教授が持ってきてくれた「ガリ・マスク」で(ジョーカーだけに)浄化して呪いは解け、後に工房で合体の隠し味にしてはどうかというアドバイスを得ることができる。
そして実践すればご対面。こうして、プレイヤーの目の前にもその姿を現すようになったのであった。


能力適性としてはかしこさ、命中がトップクラスで、ライフとちからも平均的に伸びる。
反面、回避や丈夫さといった防御系のステータスは平均以下で伸び悩むという、攻撃面に特化したモンスター。
無慈悲な死神に守りなどいらない、何故なら相手の攻撃を許す前に一撃で命を刈り取るのだから。
もっとも、2においては防御ステータスは派生種によって補填の効く範囲内であるし、*2
純血ジョーカーもライフ適性は平均的なので、プールバグである程度丈夫さも何とかなったりする。

だが一番の難点は、対であるガリや、長く生きられないことに定評のあるドラゴンと並んで極端に寿命が短いこと。
すばらしい適性、それなりにピーク期間が取れる持続タイプでありながら、たった250週+αしか育成の猶予がない。
ジョーカーはこう見えてとてもデリケートなため、育てる時は最高の環境を整えたいものである。

そして全モンスターの中でも最高のワルモンであり、甘えてきて「大会に出せ」だの、トレーニングのサボりなんて日常茶飯事。
ドラゴンやデュラハンに見られる、プライドの高さでこちらに頭を下げてくれないという点でもなく、
スエゾーやホッパーやピクシーに見られる、感情の豊かさやかしこさ等からくる奔放さやわがままさでもなく、
ラウーやアーケロの様な「え~やだ~めんどくさい~」という感じのなまけごころや事なかれな態度でもなく、
ノラモンたちのような、さまざまな理由による、人間とそのモンスターに対する敵対心でもない。
チャッキー(ラッキー)に通ずる残酷さが、この種族を激ワル(数値にして-90、通常種では堂々の最下位)たらしめているのだ。
時間をかけてしっかり育てれば多少は改善されていくが、それでも「ヨイ」には至らないのがある種の貫禄である。
ジョーカーを育てるには多少のおイタは許容する大らかな心か、セーブ&ロードの多発に備えるガッツ回復がブリーダーに要求される。

しかし、ブリーダー側の根性さえあれば、ガリやモノリスに比べると本体性能のお陰で、育成難易度は高くないとされている。
移植版ではセーブ&ロード絡みがとてもスムーズになったため、なおさらかもしれない。
ついでに純血種の再生CDも昔はT.M.Revolutionのアルバム「Triple joker」くらいしか安定したものがなかったが、予想通りペルソナ5のサントラ等多数の候補が増え、直接再生も容易になった。
まあ、セルケトやデルピエロあたりで無理矢理引っ張ってくる手もあった。


純血種がこんなものだから、ジョーカーの派生種もその辺の特徴が顕著に表れる。
黒や紫を基調としたダークな印象や装飾が全身に表れ、寿命の大幅減少及び性格の激ワル化を起こし、育てにくくなる一方で、
かしこさと命中の適性が確実に上昇し、モンスターによってはちからも維持し、相手が瀕死になると「本気」を出すようになる。適性のマイナス面は特にない。
そのため、命中やかしこさが不足しているようなモンスターにとっては、デメリットを度外視してでも手を出してみる価値が大きいのだが、
もともとそれらの要素が純血種で足りている種族だと、趣味で選んで拘るぐらいの気構えが無ければ、あまり選ぶ意義がなくなってしまう。
例えばバクーのドン・クラウンと、ピクシーのリリムあたりを、それぞれの純血種と比べるとよく分かる。

それ以上に色々と曰くだらけの種族説明の方が目を惹くかもしれない。一例として…
ディアボロス(ドラゴン)……「ジョーカーの力であの世から蘇った」
アンゴルモア(ゴーレム)……「ジョーカーの魂がゴーレムの体を乗っ取った」
エンドブリンガー(ヘンガー)……「ジョーカーが魂を吹き込んだカラクリ」
デルピエロ(ケンタウロス)……ジョーカーが作ったが、作り主のことを恨んでいる。

単に他者の命を刈り取るだけでなく、このようにその暗黒の力で新たな種をも創生してしまうことからも、ジョーカーの偉大さと恐ろしさが伝わってくる。

なお、もしも初代組が一切リストラされることがなかった場合、意外なダークホースとしてラクガキ種は…

  • 命中補正が低くても、ジョーカー自身が回避に難を抱え、わりと簡単に当たっちゃう
  • 丈夫さにも難アリで、高速ガッツで稼いだ試行回数から遠慮なくぶち込まれる大技で、そのままKOの可能性大。
  • ガッツ回復が早く、ジョーカーの十八番のひとつ、小技連打からのガッツ削りがほぼ無駄に終わる

と、大きく3つの要因から、非フルモン戦の場合、最悪の天敵たり得た存在である。やはりあやつは侮れない

後の作品である「4」では、前述した風貌の変化に加え、ヒノトリと並んで他の短命種族に輪をかけて短命に設定されてしまった。
その影響でジョーカーの血を引く他種族の派生種達は、その種族内でも他に比べて1割近く寿命が短く設定されているため、育成難易度は高い。
ジョーカー自体も純血種とレアモンしか居ない。
純血は物理耐性が全般的に低く、属性は全てがちょっとずつプラスといった頭脳派寄りの構成であり、能力適性としては賢さ、力、命中、回避が伸びやすく、丈夫さ、ライフはやや伸びにくい。
回避が伸びやすくなった分育成難易度こそ有情にはなった反面、「かわせるジョーカーなんてジョーカーじゃねえ!!」って思えなくもない…。

ジョーカー自身の性格は95%で比較的育てやすい「クール」、5%で「好戦的」となる上、合体の時にメインに据えると確定でジョーカーの性格が反映される*3ため、「2」に比べて性格のコントロール自体はしやすい。
ただし、確率こそ低くても、やはり大会出場後のストレスの減りが大きい「好戦的」をなるべく狙いたいところである。

「4」におけるジョーカー派生のモンスター達は、骨の装飾や全体的に「死」そのものをイメージさせる、「2」とはまた違った禍々しいカッコよさを持っている。
性能面ではやはり物理耐性は下がるものの属性耐性が全体的に底上げされる。
気に入ったなら苦労してでもフルモン育成に挑んでみる価値はある。


【使用技】

初登場した『2』での使用技は基本技を合わせて、全部で6つと非常に種類が少ない。
しかし、これは決して劣っているというわけではなく、そのどれもが厳選され吟味されたジョーカーにとっての大技であり、少数精鋭という言葉がよくあてはまる。
慣れたブリーダーからすると戦闘中の操作の負担が軽い上に、オート操作でも安定した挙動で戦ってくれるうえに、
ここまで種類が少ないと「すり替え合体」と呼ばれるテクニックで寿命を大幅に節約できるなど、むしろメリットとなっている。

己の拳を打ちつけることから始まり、手にした大鎌で斬りかかることもあれば、
その身から溢れる暗黒の力を多数の刃にして敵を切り刻み、時には膨大な放流として浴びせたり、
更には全身全霊を込めた疾風の如しな大鎌の一閃によって一撃で敵の命を刈り取ることも。

ガッツ回復は平均的、人によってはそれより少し遅いくらいの早さだが、超必殺技を除いて技の燃費はそこそこ良く、
概要で上述したように「やられる前に殺る」戦術で運用するのがピッタリである。
ただしそれに踏み切れないと守りの不安定さが露呈するし、対人戦でも技数の少なさからどこで何をしたいか読まれる覚悟は必要。

どうせ種類も少なく技切り替えの負担も少ないので、すべて覚えてしまいたいが、すべての技がワル技。
合体で継承できない「デスファイナル」を覚えたい人は、カクテル・グミを準備しておくなど、ヨイワル度のコントロールを念頭に置いて育成しよう。
というのも普通にストレスにならないように育成すると、ヨイ方向に傾いてしまいがちなのである…。*4

  • デスパンチ(バランス技)
よく見ると手甲に鋲がうたれている、その拳で殴る基本技。
密着されるとこの技しか撃てないとはいえ、威力はこの手の技の中でも高く、地味にガッツダウンがついているのが特徴。
文字通り相手の動きをけん制するのに使えるかもしれない。

  • デスナックル(バランス技)
裏拳のモーションで相手を殴り飛ばす基本技。当たった時の視覚効果がほんのりダーク。
デスパンチとの性能差はさほど大きくないが、やはりガッツダウンがあるし、距離2ではこれが安定した選択肢。
これらバランス技のせいで、丈夫さ重視でもガッツ回復が遅いモンスターだと、うまく戦えないことがある。

  • デスエナジー(命中重視技・ワル技)
ヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッ、ミョーン

不気味な笑いを浮かべ、闇のエネルギーの奔流で相手を飲み込む。
命中補正良し、威力・ガッツダウン共に他のモンスターの上位技に良し、ジョーカーの能力適性との相性も良し、の主力技。
消費ガッツは28と重いがそれに見合うだけのことはある。そして、概要冒頭の一連の流れはグレードS公式戦や四大大会で一度は目にしたはず。
だいたい犠牲者はアーケロ種、ヒノトリ種、ヴァージアハピ辺りが上位にくると思われる。

  • デススラッシュ(大ダメージ技・ワル技)
その手持ちの鎌で直接相手を刈る。
命中補正は悪いが威力はA表記と高く設定されており、そこそこのちからでも威力が出せるし、ちから重視のジョーカーだと尚のこと外せないかも。
ガッツダウン技も兼任しているのでガッツダメージも高い…が、普通の対CPU戦だとその威力でカタがつくことも多く、自分で使う分には地味。
対人戦ではデスナックル同様3距離に敵を飛ばせるため、デスカッターに繋げる事が出来る。
ワルモン相手にデスパンチで逆上させてから狙うのもいい。

  • デスカッター(クリティカル技・ワル技)
キィーッ、ザクザクザクッ

多数の魔法の刃で攻撃する。
分類通りクリティカル率が高く、威力やガッツダウンもそこそこあるのだが、
その実態は「実質C、C、C、A表記」という、モンスターファームトップクラスの表記詐欺技である。これについては例を表にまとめたので、見てほしい。
技(使用モンスター) 距離 消費G 威力 命中 GD CR補正 備考
デスカッター 3(中) 28 24(C) -5(D) 24(C) 24(B)
乱舞(チャッキー) 4(遠) 50 25(C) 0(C) 25(C) 25(A) 超必殺技
みだれうち(ダックン) 4(遠) 45 25(C) 2(B) 25(C) 25(A) 超必殺技
大モッチ砲(モッチー) 4(遠) 40 25(C) 3(B) 20(C) 15(C) 上位超必殺技
…このように、並のモンスターの下位超必殺技に匹敵する性能で、気軽に覚えてホイホイ振り回せるのだからすごい技である。
おかげで、ちからがなくともジョーカーの火力を支えてくれるのだ。唯一の距離3技でもあるので必修レベル。

そして我らが先生との対戦では、デスエナジーとは逆に、上記のデススラッシュとともに
にかまけて回避を疎かにした子」への教育としてよく振るわれる。

  • デスファイナル(超必殺技・ワル技)
目にも止まらぬ速さで相手側を駆け抜け、大鎌の一撃で相手を切り裂く。そして相手は遅れてその場に崩れ落ちる!
これぞ「死神」という仕事ぶりのあるモーションであり、修得には激ワル付近のヨイワル度が必要。
消費ガッツも50と絶大で命中精度もデススラッシュ並みに低い…のも微々たるものと思えてくる、威力Sに加え全モンスター屈指のガッツダウンSを誇り逆転性能が凄まじく
ついでに言うと、これだけ強大さモリモリにして自爆ダメージのの字すらないという、多重にふざけた性能。*5

ジョーカーの技の中では当たれば一番痛いが、使いどころも一番難しい。悪あがきに使うにしてもプレイヤーにガッツ管理を強いてくるだろう。
「本気」を出してからのデスファイナルは、オーバーキル気味だがシチュエーション的にはロマンあふれるものなのだが…。

ちなみに、オート対戦を想定するなら適当な大会では技の初期配置をデスエナジーにしておき、暴発を防いでおいた方がよいだろう。*6


【派生種一覧】

種類は少ないが、ジョーカーの持ち味を殺すようなタイプも少ない。逆に長生きさんがいないのは気になるかもしれない。
CDからの再生率もあまり高くないので、2020年配信・発売の移植版以外で探すのはかなり厳しい。その場合カード埋めとかは派生経由でやろう。
マスクの裏の面構えにも変化があるので、ジョーカーマニアは大会終了後とかに要チェック。

  • ヘルハート
ピクシー派生。
伝説の中では多くの子供を殺害したという恐るべきモンスターで、この行動の真偽は不明。何かの生贄だったというのか…?
モンスターファーム2マニアによれば子供の躾として「ヘルハートが来るよ」という言葉があったのだが、円盤石の発見により信憑性を増したという逸話を持つ。
ライフの適性が下がったが回避の適性が上昇している他、移動スピードとガッツ回復速度もジョーカー種最速にパワーアップ。
速攻勝負がおすすめのジョーカーにとっては理想的な強化を遂げており、ガチの対戦目線では一番オススメされる。

  • フレアデス
ドラゴン派生。
モンスターファーム2、最強の矛二本の奇跡のコラボレーション。
ジョーカーもドラゴンも共に伝説の存在だったので、当初はその存在自体が疑われていたとのこと。*7
あのドラゴンの血を引くだけあって、純血のジョーカーに輪をかけて凶悪になり、かしこさにくわえてちからも高い。
適性Aのかしこさに加え、命中の適性をちからの適性に回して上昇させ、接近戦の火力を更に高めやすくなったという、正に破壊の権化と呼ぶにふさわしい能力。
ヨイワルと寿命に関しても純血がもともと底辺だったので、これは変化なしで気にならない。
ただ、成長パターンがピーク期間回りでシビア早熟タイプになり、ガッツ回復速度が落ちて畳みかけにくくなったのは無視できない弱点。
そしてみんなのトラウマカーマイン先生としても有名。*8

移植版ではカーマイン先生を意識したような特殊個体がCDから再生されることがあるが、
寿命400週・晩成タイプ*9というジョーカーの常識を覆す長寿になっている。詳しくは四大大会あたりの項目で。
また、かつてニコニコ動画の応援MADで使われた実績が届いたのか「エアーマンが倒せない」から再生可能になってしまった。

  • ツームストーン
ゴーレム派生。
石は石でも「墓石」を意味する名を持つジョーカーで、ゴーレムの力を得たことでスピードを犠牲にパワーと頑丈さを手にした。
命中の適性が平均までダウン、かしこさの適性も下がったがそちらはまだ十分に高水準で、カードの解説通りにちからと丈夫さの適性が上昇している。
ジョーカー種の中では後述のスイシーダと並んで最も長命な為、比較的育てやすい部類。
晩成タイプも、早期に欲しい技をそろえることができるジョーカーの育成においては相性がよい。
ただ、いざ対戦になるとG回復と移動速度の遅さが足を引っ張るかもしれない。
ついでにライガー種のトウテツのように、命中が大幅に殺されるのはジョーカーらしくないと敬遠する人も多いかも。

ちなみにCD再生での発見率が、他のジョーカーに比べて妙に高かったのも特徴。他は1桁だったのに、彼らだけ20枚近く見つかっている。
曰く、「例外的に芋づる式に円盤石が見つかった」とか。
*10

  • ブルーテラー
ライガー派生。
ライガーのスピードを身に付けたジョーカーで、その鋭い一撃によって敵に安らかな死を与える。
ライガー派生だからか、ほんの少しの良心が相手を一瞬で殺す様に表れるという見解が、モンスターファーム2マニアでは書かれている。
ヘルハート同様回避の適性が上がっているが、ライフの適性は平均のままであり、あちらより打たれ強い。しかし移動速度は上がっていない。
更にジョーカー種族の中では珍しくヨイモンでもある。
しかし、技習得には不都合なので珍しくヨイことがデメリットになることも…。

そしてヨイであることが原因で、前述のツームストーンと別ベクトルで、一部では「邪道」扱いされる不憫なモンスターでもある。
ワルにもヨイにも調整しやすいので、逆上の回避半分のデメリットを嫌う人は底力を試してみるといいかもしれない。

  • スイシーダ
バジャール派生。
バジャールの持つ呪的な力を得るために、ジョーカーが合体して生まれたとされる種族。
怪しげな呪文を使って相手を封じ込め、呪殺すると言われている、ジンクスを大切にするモンスター。
ゲーム上ではお披露目しないが、彼らのワル技「魔法つぼ」系統が形を変えて伝わっているのだろうか。
バジャールの補正のお陰で純血種同様に命中は最高のままだが、代わりにかしこさ適性が一段階低下してしまった。
代わりにジョーカーの中では長寿で、290週と多少は余裕をもって育成ができる。
ツームストーンでスピードが死ぬのはちょっと、と敬遠する人にはおすすめの選択肢。

移植版MF2・WORLDBATTLEではたった2体しかエントリーがなかったというスイシーダのうち1体『スパチャさせて』がベスト16まで勝ち残り、動画に残るという快挙を果たしている。
MF2の配信ではコエテクのガイドライン違反なのでスパチャは禁止です。

  • ジャグラー/サクラチル
モッチー派生。
初登場はLINEモンスターファーム…ではなく、実はモンスターファームアドバンスである。
MFAでは「ジャグラー」の名で登場。この時は単なる純血種の色違い差分であった。

LINE版では「サクラチル」の名で登場し、グラの差別化がなされている。
こちらは無課金かつ後発でも入手できる、貴重なジョーカー種。逆に言えばガチャでの入手は不可能であり、再生できるか不確定なフレンド再生でしか入手できず、入手性はあまりよくない。
しかも、純血ジョーカー(※現状恒常での入手不可。のちに実装されたフレアデスは遠距離技をいずれも登録できない)を入手していないと遠距離技を1つも覚えられないという欠陥を持つ。つまり、せっかくサクラチルを手に入れても、ガチャで純血ジョーカーを引けていないと技の死角ができてしまうのだ。
腐ってもジョーカー種ということでなくても弱くはないのだが、流石にジョーカー種の代名詞たるデスエナジーが撃てないのは…。
なにより、ブリーダー対抗戦の防衛側だと欠点が顕著になり、遠距離の安全地帯から接近技で不得手な零距離まで詰められる→吹き飛ばし→接近技…の流れでハメられて対戦相手のアリーナメダルの餌になりかねないので致命的。

  • スプラッター
レア種。
血に濡れたくすんだ緑色のマントに、凶悪な面構えのホッケーマスクという、かなり禍々しい見た目のジョーカー。
性格も純血やその他派生種たちに輪をかけて凶暴であり、自分以外全てを嫌っているかのように見える。*11
時に試合出場停止処分を下されることもあるとのこと。

ホラー系の推理アドベンチャーである、PSゲームソフトの「ミザーナフォールズ」及び同じくPSゲームソフトの「ハイパーオリンピック イン ナガノ」*12からは、適性と移動速度がヘルハートの個体が、
同じくPSゲームソフトで、残虐描写で有名な「モータルコンバットトリロジー」から中身がスイシーダの個体が、
Sparks Go Goの「冬のカリスマ」や、Something ELse「磁石」からは適性と移動速度がツームストーンの個体が再生可能。

移植版ではALI PROJECTの「暗黒天国」、デビルトムボーイの「スプラッターモーテル」等からも再生が確認されている他、
「ジェイソンX 13日の金曜日」や戦姫絶唱シンフォギアGXの暁切歌のキャラソン等からは、
寿命410週、成長パターン普通、デスカッターを初期修得した長寿個体が確認されている。スプラッターでフルモンを目指す人は要チェックだ。

…わざわざ同名項目にリンク貼っちゃうなんて言葉覚えたての繋がり荒らしかな?
そんなことを考えた貴方、答えはNO。れっきとしたLINE版に登場したコードギアス 反逆のルルーシュとのコラボ種族の1体である。
ナイトメアフレームなのにメカなヘンガーではなくジョーカー種になっている(ヘンガー種はランスロット)。
種族のデザインの都合で、通常の形態だと足がないこれではKMFではなくMSだ…
ツワモン覚醒すると足が生え、原作の姿になる。通常はモンスターファームのモンスターとしての姿で、覚醒するとKMFとしての姿を取り戻すということだろうか?
技はきちんと原作再現で、専用技「ハドロン砲」を覚える。

【大会出場ジョーカー】

「2」においては特に、高い命中&かしこさから繰り出される開幕デスエナジーやデスカッターの火力、
全ての技に付いているガッツダウンによって、グレードSに上がりたての初心者を恐怖に陥れるには十分な強敵。ここまで回避特化で進んだ人にツケを払わせまくる。
また、そのガッツダウンと紙耐久のせいで技の使い込み回数稼ぎを妨害されるため、上級者にとっても出来れば当たりたくない敵。

※二つ名は「モンスターファーム2」マニアからおもに抜粋。

  • タナトス(2)
グレードS公式戦に出場する純血種。世紀末道化師。愛称は副担任。
名前の由来はギリシャ神話に登場する死の神。
驚異のかしこさ&命中はともかく、ちからはさほどでもないが、デススラッシュにはガッツダウン技として機能するレベルのガッツダウンが付いているので何発も貰ってしまうと厳しい。
カーマインと違ってこちらはガッツ回復が遅くはないのも厄介で、デスパンチ、デスナックルの細かいガッツダウンにも注意が必要。デスファイナルは未習得。
実はライフが505とそこそこあるので、賢さ方面の命中技くらいなら同ランクのザグレフやプロメテウスより耐えたりする。

移植版ではほかのグレードS選手に合わせてLOREN&MASHの「THANATOS」から、タナトスを意識したような個体が再生可能。
デススラッシュを初期で覚えてるくらいしか見どころがなさそうで、寿命が250→400になったのは大きい。

  • カーマイン(2)
MF2コミュニティでは最早説明不要のカーマイン先生。真紅の「死神」。
名前の由来は赤系統の色の名称。
彼についてはカーマイン先生四大大会を参照。

  • モウトク(4)
Sランクに出場する純血種。
そもそも4にはレア以外の派生種は居ないが…。
賢さが718と驚異的であり、400台の丈夫さを除けば他の能力も602〜688と、全体的に能力値が平均化された4の敵の中でも尖った能力を持つ強敵。
「インテリ」を持つので、多くのモンスターの主力になる物理攻撃に弱いのが突破口。
名前の由来は恐らく三国志に登場する乱世の奸雄・曹操の字「孟徳」から。
4の敵モンスターには他にもDランクに「コチ(虎痴)」、Cランクに「アクライ(悪来)」、「ジョコー(徐晃)」、「ブンジャク(文若)」、「ブンエン(文遠)」、CランクとAランクに「コウハ(興覇)」など、ちょくちょく三国志由来と思われる名前が散見される。

  • ホスピス、ブラックアウト(4)
↑のモウトクよりも頻繁に戦うSランクの純血種。
こちらは双方ALL500程度と「4」にありがちな無個性な能力値。
裏カララギジャングルのノラモンと同程度の能力なので、裏ダンジョンを潜り抜けてきたモンスターなら楽勝のはず。
「4」のSランクにはジョーカー派生種のモンスターが多数エントリーしており、全体的に能力値は高めに設定されている。




追記・修正はジョーカーの恐ろしさを理解できた者にだけ許される。

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最終更新:2024年04月02日 21:27

*1 ガリ種のヒトツメオウジでも、下手にかぶるとああなるという図鑑説明が初代にもあった。

*2 なぜこんな書き方を?と思うが、実はタイトルによっては純血種とレア種の二択しかいなかったりするのだ…。

*3 他にはドラゴン、ヒノトリが対象

*4 ズルやサボりを見逃すのはともかく、約束を破ったり大成功をほめないというのはやはり心理的負担を考えると…。

*5 ロードランナー種のメガ・ボールやコロペンドラ種のメテオドライブ、デュラハン種の冥王剣にグジラ種の各種プレスは自爆ダメージ付きだった。それを踏まえて考えると、こんなライフにもガッツにもS相当のダメージでありながら自爆ダメージゼロというのがいかに狂っているか、おわかりいただけるだろう。

*6 ただし回復技でもないちゃんとした攻撃技、それも最高級の破壊力には変わりなく、(相手にとっての)アンラッキーヒットを想定するギャンブラーさんならその限りではない。

*7 おっそろしいことに、CDからの再生率がレアモン並に低い。数値にして1/10412くらいの極悪な確率であった。

*8 更に後を追う形としてSランク公式欄に登場するタナトス(純種)が「副担任」と呼ばれ親しまれるようになった。それにしても前述の通り、存在自体が疑われたのも今は昔で、すっかり人気者になってしまったのは、これもサクセスストーリーと言える…のだろうか?

*9 長寿で知られるプラントやラウーと同水準

*10 移植前はPS移植版の「ロックマン」から誕生する。MF2よりも後に出たコンプリートワークスだが、「岩男」をイメージさせるチョイスだったり、「ロックマン2」の赤いディスクからヒノトリが産まれたりと偶然にもちょくちょくCDから連想出来る種族が産まれてくる

*11 そして特に前作のガリ種のレアモン・ホッケーとは犬猿の仲らしい。

*12 アトランタからはツームストーンが確認され、オリンピック絡みでジョーカー種が連続で再生されることにMF2マニアでは不気味だと忌み嫌われていた。