希月心音

登録日:2014/08/14 (木) 00:40:20
更新日:2024/02/11 Sun 17:00:37
所要時間:約 5 分で読めます





Let's Do This!





希月 心音(きづき ここね)は『逆転裁判』シリーズに登場する弁護士である。



初登場は『逆転裁判5』で同作のヒロインポジションの子。PVでは「法廷の革命児」と紹介されている。
弁護士資格を持っているため、シリーズ恒例の助手であると同時にプレイアブルキャラでもある珍しいタイプ。

大きく跳ねた前髪とサイドアップのロングヘアー、黄色いスーツ、首にぶら下げている機械「モニ太」が主な外見的特徴。
年齢は『5』の時点で18歳。日本では20歳以上でないと弁護士資格は取れない(作中でも王泥喜が指摘)のだが、彼女はアメリカで資格を取っている。
海外暮らしが長かった影響からか「Let's Do This!」やら「ノオオォォ!」やら英語交じりの話し方になることがある。

負けず嫌いで喧嘩っ早い性格で、何かと張り合おうとしたり、気に障る発言をする証人や検事に殴りかかろうとすることも。
柔術の心得もあるようで王泥嬉とのファーストコンタクト時に警官を投げ飛ばしたりとかなりアグレッシブ。
また、感情表現が非常に豊かで、歴代ヒロイン…どころかシリーズ全登場人物の中でもトップクラスの顔芸を披露する。
怒りMAX時や照れている時の表情が可愛いともっぱらの評判。ついでにスタイルもかなりいい
涙脆い一面もあるのだが、涙そのものは人前で流すことは殆どない。


相手の声のトーンで感情を読み取れる力を持っており、相手の声から発生するおかしな感情を「ノイズ」という形で聴き取ることができる。
また、首にぶら下げている「モニ太」は、相手の声から感じ取った映像と感情が表示される機能を持つ。
心音自身の本音を勝手に喋ってしまうという迷惑な機能もついているため、強がりがあっさりバレてしまうことも度々あったりする。
その他、実は犬笛を微かながら聞く事が出来るらしい。

彼女が一緒にいる間は、前述の能力を活かしたココロスコープという心理分析を行うことができ、
混乱している証人を落ち着かせたり、(悲しみの余り忘れていることがある、怒りの余り勘違いしている、など)
感情を隠して嘘を付いている点を見極めることが出来る。(助けられたのに悲しんでいる、普段通りなのに驚いている、など)
なお、ゲーム上ビジュアル化しているだけで実際やっているのはあくまでも感情の分析であり、感情のムジュンそのものが証拠となるわけではない。
ムジュン点はあくまで材料でしか無く
「証人は何故か何の変哲もない物に【恐怖】を抱いている」
「被告人は目論見が成功したはずのに何故か【哀しい】感情が出ている」
「聞いて驚け!と言ってる本人が何故か一番驚いてる自称天才学生」
等々、そこから言動の不可解な点を探る糸口とする形となる。


弁護士としてのスタイルは成歩堂やその師綾里千尋のような突撃ハッタリ型。
……と言いたいところだが、ハッタリにハッタリを重ねてそこから真実を突き止める彼らと違い、思いついた発言が真実と全く関係なかったということが多い。
しかし『3』までや『4』での成歩堂・王泥喜ならば裁判長に即ペナルティを貰うだろうハズレ発言を、自信満々に言ってのけるため妙に真実味があるのがポイント。
『5』の3話でのあまりにも突拍子が無く、しかし勢いと検察側の反証材料の無さ(いきなり過ぎてあるわけがない)で裁判長を納得させてしまったある推理は語りぐさとなっている。

まあ逆に言うと反証材料さえ無ければ普通に真実として押し通せる程度には筋が通っているという事でもあるが。
実際、上記の推理も否定されたのはあくまで後日の捜査によって新たな証拠が浮かび上がってきたからであり、推理した時点での捜査資料では検察側も完全には崩す事が出来なかった。

また、(本来は)裁判所での発言権の無い真宵達とは違い、弁護士であることからサポート時でも積極的に意見・異議を述べてくれるため、そういう面でもなかなか頼りになる。
王泥喜・心音コンビの頼もしさや追い詰められている時のダブル顔芸は必見。
弁護士名物「異議あり!」時の「机叩き」は左の掌のみを机に叩き付けるもので、『6』では二連続で叩き付けることもある。



◆逆転裁判5

ゲーム上では主人公の1人であり、1話序盤・3話のプレイヤーキャラクター。
1話後半・2話4話5話及び特別編では成歩堂及び王泥喜のサポートを行う。

とある事情により、7年前から「成歩堂なんでも事務所」に所属するまでの間はアメリカで暮らしていた。
その頃に知人に依頼されてアメリカに行っていた成歩堂と出会い、とある事件で成歩堂に助けてもらったことで弁護士になる道があることを知り、弁護士を志すようになる。

アメリカで弁護士資格を得て日本に帰国後、成歩堂から九尾村で起きた事件のことを聞くとすぐさま現場へ直行。
九尾村で学生にしか見えなかったため職務質問されているところで王泥喜と出会い、共に調査を行うことに。

その半年後、7年ぶりに再会した親友・森澄しのぶが目の前で逮捕されてしまい、彼女を救うために初めての弁護を引き受けることに。
自身の法廷デビューとなった裁判が2日続いたのは彼女が初である。(成歩堂、千尋、王泥喜の法廷デビューは1日で終了している)
しかし過去のとある出来事によって法廷そのものがトラウマとなってしまっており、パニックに陥ると瞳から光が失われ、モニ太も真っ黒に染まってしまい、呼吸困難になりかけてしまうこともあった。

ライバル検事である夕神迅のことは以前から知っているようで、浅からぬ因縁を持っているようだが…。


+ 逆転裁判5ネタバレ

現在こそ明るく活発な性格だが、幼少時は正反対に引っ込み思案な性格だった。
あまりの変わりように、親友である森澄しのぶも7年ぶりに再会した時は驚いていた。
母親は7年前、大河原宇宙センターで心理学を研究していた希月真理。夕神迅の心理学の師匠となる人物で、センターに住み込みで働いていた。
その関係で夕神とも出会い、後述の理由で他人の心を閉ざしがちだった心音にとって夕神迅は数少ない心を開いていた人物だった。
しのぶや夕神以外ではロボットも彼女にとっては友達に当たる存在で、当時は人間とロボットの区別なく接していた。

上述の相手の声のトーンで感情を感じ取る力も現在より強かったらしく、母・真理が開発したヘッドフォンをつけておかないと日常生活に支障が出るほどであった。
尚、自身の能力やヘッドホンについて母親から説明されてはいたものの、当時の心音には難しすぎる故にほとんど理解できていなかった。
そのため、心音は自身の能力に関する母の研究に無理矢理手伝わされていると思っていた。(実際は娘のためを思ってのことだったが…)
夕神曰く「師匠は不器用な人だったが、心から娘を愛していた」とのことで研究を続けていたのも心音の「心の声が聞こえる苦しみから解放したい」という優しさからだった。

そして7年前の10月7日、母親が何者かに殺害される事件に巻き込まれてしまう。
この事件により心音は心に大きな傷を受け、事件発生時の記憶のほとんどを失ってしまう。
その失った記憶は7年経った現在、あの黒いサイコ・ロックとして形に表れることになる。
当時事件現場にいたことに加え母親の返り血を浴びていたことなどから母親殺害の容疑者にされる可能性が高かったため、忠誠を誓った師匠の大事な一人娘を守るべく夕神迅は彼女を現場から連れ出して全ての罪を被った。

その後、真理殺害及びセンター爆破の犯人として夕神が逮捕されてしまったことから幼き心音は証人として法廷に立つことに。
彼女にとって夕神は心を開いていた存在であり、彼の心の悲鳴が聞こえていたことから必死に無実を訴えた。
だが感情や心の声が証拠にならないという判断から法廷はそれを聞き入れることは無く、彼女の孤独な弁護も空しく夕神は有罪判決及び死刑宣告を受けてしまった。
突き付けられた己の無力さと残酷な現実は幼い少女に受け止めきれるはずもなく、結果心音は法廷そのものがトラウマになってしまったのである。

その後は上記の通りアメリカで過ごしていたが成歩堂と出会ったことで弁護士という存在を知り、無力な自分を変えるため、そして今度こそ夕神を救うため弁護士になることを決意した。
当時18歳という若さながらも弁護士の資格を取ったのは文字通り死ぬほどの努力の賜物であり、死刑が迫っている夕神を救いたいという思いからである。

最終話で行われた7年前の事件の裁判では上記の通り事件当時の記憶がなかったこと、現場の状況などから母親を殺害したと一度自白してしまう。
…が、成歩堂が最後まで心音の無実を信じ抜いた末に第三者の存在が証明され、さらに黒いサイコ・ロックが破れたことで事件当時の記憶を取り戻した。

自身の無実が証明され、晴れて無罪判決が下される…と思ったその時、今度は現在の葵大地殺害事件の犯人として王泥喜に告発されてしまう。
最初はショックを受ける心音だったが、王泥喜の告発の真意を知り、そして成歩堂が王泥喜の疑惑を打ち砕いたことにより信頼を回復。
最後は成歩堂、王泥喜と共に事件の真相を解き明かし、今度こそ無罪判決が下された。
そして夕神も死刑執行直前だったところ、ようやく冤罪も晴れ本当の意味で救うことに成功。自身の努力と思いが実を結んだことで、ようやく涙を流せたのだった。






◆逆転裁判6

今回は王泥喜の相棒ポジションに落ち着いており、成歩堂不在の中、王泥喜と共に日本の裁判に挑む。
王泥喜とは前作以上に息の合った掛け合いを見せるが、傍から見ると夫婦漫才をしているように見られ、
赤と黄のハデな色をしたスーツという容姿から、王泥喜共々芸人かと思われることも。こりゃ弁護士バッジ手放せないな。


前作の功績からか、裁判長は自身のカウンセリング(ココロスコープ)に大きな信頼を寄せており、

性格や内面に問題のある証人が現れる

ココネ「カウンセリングいいですか?」

サイバンチョ「お願いします」

これが主な流れとなっている。
そもそも『6』はガチで心に闇を抱えている証人ばかりなので、裁判長どころか検察側ですらカウンセリングを勧めてしまうのも無理はなかったりする。


+ 逆転裁判6ネタバレ

第4話『逆転寄席』ではプレイヤーキャラを務める。今回は成歩堂も王泥喜も不在のため、単独で弁護を受けることに。
まだ未成年ということもあってか、依頼人の夕神からも対決するナユタ・サードマディ検事からも「半人前」と舐められまくっている。

さすがに前作のようにトラウマに陥ることはなかったものの、感受性の高さゆえに検察側に同意する法廷の空気に呑まれそうになるところを夕神に助けられ、
現役検事が弁護士助手としてサポートするという異例の展開に。夕神が頼もしすぎて「心音VSナユタ」というより「夕神VSナユタ」のように見えてしまうが。


最終話『逆転の大革命』では王泥喜の相棒として、前半は日本の裁判で王泥喜をサポートし、後半は王泥喜と共にクライン王国で起きた事件の現場を調査する。
心音自身はクライン王国の裁判にも挑むつもりだったが、弁護罪*1により若い命を危険にさらしたくないという成歩堂の意向により、傍聴席で裁判の行く末を見守ることに。

裁判の後、王泥喜からもっと学びたいことがあるという思いから王泥喜がクラインに残ることは賛成できなかったが、
王泥喜がクラインに残ると決意した時は王泥喜の成長に負けないくらい自分も成長すると言って、王泥喜と一時別れることに。


後日談である特別編『時を越える逆転』では王泥喜の後釜として成歩堂みぬきのマジックの助手としての特訓に付き合わされるのだが、
その特訓の内容がかなりのムチャぶりであり、何度も逃げ出している。(そして最後は結局みぬきのお縄につくことに…)






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最終更新:2024年02月11日 17:00

*1 犯罪者に与した者は等しくこれを有罪とする、というクライン王国の法律。