ALDNOAH.ZERO

登録日:2014/08/13 (水) 15:34:51
更新日:2024/04/15 Mon 15:35:38
所要時間:約 12 分で読めます





宣戦を布告する

火星の騎士たちが空から降ってくる

鋼で作られた巨人を駆って

地球人類を殲滅するために





ALDNOAH.ZERO(アルドノア・ゼロ)とは、A-1 Pictures・TROYCA共同制作のロボットアニメ。
分割2クールで、前半は2014年7月から9月に、後半は2015年1月から3月に放送。

◆スタッフ陣
原作:Olympus Knights
監督:あおきえい
ストーリー原案:虚淵玄
シリーズ構成:高山カツヒコ
脚本:虚淵玄(1~3話)・高山カツヒコ(4話~12話)
キャラクター原案:志村貴子
メカニックデザイン:I-IV、寺岡賢司
アニメーション制作:A-1 Pictures+TROYCA
音楽: 澤野弘之

ストーリー原案と3話までの脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武』を手がけた虚淵玄が、キャラクター原案は『青い花』の志村貴子が、音楽は『キルラキル』『機動戦士ガンダムUC』の澤野弘之がそれぞれ担当。

地球と火星の星間戦争を描いたロボットアニメで、3人の主人公それぞれの視点から物語が描かれる。



◆ストーリー
月で地球と火星を繋ぐ古代文明の遺産「ハイパーゲート」が発見され、地球から火星へ調査団が派遣された。
調査団は火星で古代文明のテクノロジー「アルドノア」を発見する。
しかしそれは「アルドノア」を独占したい火星と「アルドノア」を得たい地球、惑星間の新たな争いの火種となった。

地球に反発した火星は「ヴァース帝国」を建国し、地球へ宣戦を布告する。
しかし、ハイパーゲートが暴走を起こし月が砕ける大惨事「ヘブンズ・フォール」が発生、双方が多大な犠牲者を出した結果、地球と火星との間で休戦が結ばれた。


地球は火星軍との交戦を想定して、人型機動兵器「カタフラクト」の技術を指導しており、日本に暮らす界塚 伊奈帆も、その教育を受ける一介の高校生であった。

その一方で休戦から15年がたった今、地球と火星の間では和平交渉が進められていた。
その最終段階として火星の皇女であるアセイラム・ヴァース・アリューシアが地球へ親善大使として降り立つ。
彼女の地球への来星によって地球と火星の和平は盤石のものとなり、長く続いた地球と火星の軋轢は解消され、平和が訪れるはずだった。

しかし・・・

突如行われたミサイル攻撃。彼女は生死不明となる。
火星側はこれを地球による宣戦布告と判断して休戦協定を破棄し、火星騎士の軍勢が地球へと降下、世界各国に攻撃を開始する。

平和を願っていたアセイラム姫の来星は皮肉なことに和平へと動いていた2星間の関係を一転させ、全面戦争へと突入しうる最悪の事態となった。



◆主題歌
OP「heavenly blue」
歌: Kalafina

ED「A/Z」「aLIEz」
歌: SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki
2つのエンディングテーマを使い分ける。




◆登場キャラクター
◆主人公
界塚伊奈帆
CV. 花江夏樹
本作の地球サイドの主人公。新芦原市の芦原高校に通う地球人の高校生。
愛機はKG-6 スレイプニール。
両親を亡くし姉のユキと二人暮らしをしており、私生活はズボラなユキに代わり、界塚家の家事を一手に引き受けている。
滅多なことでは取り乱さない非常に冷静沈着な性格で感情を表に表すことはほとんど無い。
もっとも表に出さないだけで感情がないわけではなく、熱いものは持っており、心の中ではちゃんと怒ったり喜んだり悲しんだりしている。
実戦経験はないものの、僅かな情報から敵機の特性・弱点を見抜く観察眼を持ち、作戦の立案やとっさの判断力、実行力は天才的。
カタフラクトの操縦技能も極めて高く、近接戦闘や射撃戦(特に狙撃)も得意と分野を選ばないオールラウンダーで、キャリアなら遥かに上の火星騎士相手でも対等以上に渡り合う程である。
火星騎士の攻撃を受け、町から避難している途中、九死に一生を得ていたアセイラム姫と出会い、戦争を止めるために彼女と共に連合本部を目指すが……。
ザーツバルムの揚陸城甲板にて、彼が駆るカタフラクト『ディオスクリア』と激突。今までのカタフラクトの武装を扱うディオスクリアの苦戦するも、各々の弱点を突き勝利するが、直後、タルシスを駆るスレインの妨害でスレイプニールは大破し、更に目の前でアセイラムがザーツバルムの銃撃で重傷を負い、自身もスレインに左目を撃ち抜かれてしまう。
しばし意識不明にまで追い込まれたが、ユキや韻子達の懸命な応急処置にて蘇生。更には偶然浴びていたアセイラムの血液がユキの涙によって溶かされ、口内に流れ込み、尚且つかつてアセイラムを救う為に人工呼吸を行っていた事も相まって、なんとアルドノアの起動権を得る事に。
19か月の間に失った左目は高性能の解析機能のついた試作型の義眼に置き換え、愛機はナンバー00のスレイプニールとなっている。
待遇も正規軍少尉となり、コールサインは『マスタング0-0』。地球側で唯一アルドノア起動が可能ないわばアキレス腱ながら、その高い能力を買われ、前線に出撃するという矛盾めいた立場となっている(無論、伊奈帆に後方にいたいという意思はないが)。
更に強大な力を得てアセイラムを救う為にスレインらと敵対する。

◇スレイン・トロイヤード
CV. 小野賢章
本作の火星サイドの主人公。ヴァース帝国でアセイラムの教師役として地球の知識を教えている少年。
地球の出身で、5年前に瀕死の状態だったところを、火星側に救われた。命の恩人であるアセイラムを敬愛している。
現在はクルーテオ預かりの身で使用人として彼に仕えているが、火星人からは蔑まれており肩身の狭い暮らしをしている。
地球への自身の故郷であるという思いとアセイラム姫の仇であるという怒りの感情に葛藤しながらも、トリルランと共に地球への攻撃に出撃する。
しかしその最中にアセイラム姫暗殺が火星側の謀略であったこと、アセイラム姫が生存していることを知り、謀殺計画の黒幕を探りながら彼女を探すべく地球への出撃を願い出る。
杖で殴られたり鞭で打たれたりと毎回のようにひどい目に遭う。
12話にて眼の前でアセイラム姫が銃撃されたのを目の当たりにし、ザーツバルムに銃を乱射。更にアセイラム姫に這いずってでも近づき助けようとする伊奈帆をも銃撃。彼の左目を撃ち抜いた。
その後、重傷のザーツバルムに取引を持ちかけ、彼を救う事と引き換えに、自身の後見人になる事とアセイラムの救助を要求。
19か月後の13話ではタルシスを駆る火星騎士として、地球軍と戦う日々を送っている。
かつてのような甘さと優しさはそこにはなく、冷酷な策略家としての顔を覗かせるようになっている。
その一方でアセイラムを大切に思う意志は全く変わっていない様子。

◇アセイラム・ヴァース・アリューシア
CV. 雨宮天
本作のヒロイン。ヴァース帝国の皇女で現皇帝レイレガリアの孫。火星生まれの純粋な火星人。他人に憑依したりはしない。
火星人としては珍しく地球への差別意識は持っておらず、地球出身のスレインとも仲がいい。
火星と地球との友好と平和を願っており、親善大使として地球を訪れるが歓迎パレードで暗殺事件が発生してしまう。
何とか九死に一生を得ることができ、事件後は光学迷彩のホログラムを利用して民間人に姿を変えて、侍女のエデルリッゾと共に潜んでいた所を伊奈帆と出会う。
そして、皇帝である祖父に自身の生存を伝え、事態収拾し、戦争を終わらせるために彼と行動を共にしていたが……。
19か月後となる第2クールでは態度が豹変、地球人の殲滅を図ろうとする宣言を行っている。
…が、実は宣言を行ったのはホログラムで変装した異母妹であり、本人は昏睡状態で捕らわれの身となっていたが、18話で目を覚ました。


◆地球
◇網文韻子
CV. 小松未可子
伊奈帆の同級生。生徒会役員で責任感が強く、行動力にも長ける。
装甲車の運転やガントリークレーンの操作もこなすなど能力は高く、ニロケラス戦では抜群の狙撃能力を見せた。
伊奈帆と合流後はそのまま仲間達と共に火星側陣営と戦うことになり、彼と共に戦いへと出撃する。

◇カーム・クラフトマン
CV. 村田太志
伊奈帆の同級生。もともと火星をあまりよく思っていなかったが、親友の箕国起助が死んだことから、より一層火星人を憎んでいる。
ニロケラス戦やアルギュレ戦では伊奈帆や韻子と共に戦い善戦したが、もともとカタクラフトの操縦があまり得意ではなかったこともあり、その後は整備員として伊奈帆たちを支える。

◇界塚ユキ
CV. 大原さやか
伊奈帆の姉。地球連合の軍人で階級は准尉。
冷めた性格の弟とは違い明るい性格。鞠戸や他の隊員たちと共にトリルランの駆るニロケラスと交戦するも敗れ左腕を負傷する。
その後伊奈帆たちと合流し動作補助器具「アーマチュア」を装着して再び戦線へと復帰する。

◇鞠戸孝一郎
CV. 中井和哉
地球連合の軍人でユキの上官。階級は大尉。芦原高校での軍事教練では教官を務めていた。
実は15年前に種子島でヴァース帝国の襲撃を受けた際に従軍しており、地球、火星双方含めて15年前の戦争唯一の生き残り。
その後、連合軍にレポートを提出するが黙殺されたという経緯から、軍を快く思っていない。
勤務中に飲酒するなど不真面目な態度も取るが、民間人の避難を最優先したり、避難民の救出に動くなど軍人としては模範的であり、ユキからも尊敬されている。
一方で15年前の戦争の記憶から重度のPTSDに悩まされている。

◇箕国起助
CV. 山谷祥生
伊奈帆の同級生。あだ名はオコジョ。
二ロケラスに敗れたユキを助けようとしてトリルランに殺される。
彼の死によりカームは火星に復讐を誓っておいる。
また、伊奈帆も表には出さなかったがニロケラスと交戦した際に「友達の分だ」と発言するなど内心では彼の死を悼みトリルランに怒りを抱いていたことがうかがえる。

◇ダルザナ・マグバレッジ
CV. 茅野愛衣
地球連合の軍人。強襲揚陸艦「わだつみ」艦長。階級は大佐。伊奈帆達を援護し、ニロケラス撃破に一役買う。ブリーフィング時などに何かにつけて副官のモテない理由を発表することから、愛称は「モテない理由を教えてくれるおばさん」。
実は15年前の戦争で戦死した鞠戸の親友ジョン・ヒュームレイの実妹。




◆火星
◇ライエ・アリアーシュ
CV. 三澤紗千香
ヴァース帝国のスパイとして地球へ潜伏していた皇女暗殺テロ実行犯、ウォルフ・アリアーシュの娘。
父や仲間をトリルランに殺され、自身も追われていた所を民間人と勘違いしたユキに助けられた後伊奈帆たちに拾われ、その後は彼らと行動を共にすることとなる。
父の死から帝国を強く憎んでおり、その一方で地球が火星に攻撃されるきっかけを作ってしまったことから非常に複雑な立ち位置にある。
トリルランに襲われたことは強いトラウマとなっており、教習でカタクラフトの映像が出てきたときは取り乱していた。
そして……。 アセイラム姫を背後から襲い、スレインのお守りで首を絞めて殺害しようとする。

◇レイレガリア・ヴァース・レイヴァース
CV. 小川真司
ヴァース帝国の皇帝でアセイラムの祖父。地球から派遣された調査団の元メンバー。「アルドノア」の発見後、地球に対し反感を覚え、他の開拓民と共に帝国を建国した。
後に息子に皇位を譲ったものの、彼が「ヘブンズ・フォール」で戦死したことで再び皇帝に復位する。
暗殺事件後も地球との休戦を模索するなど大局的な見方のできる人物ではあるが、地球を信頼しているわけではなく、真相を伝えたスレインよりもザーツバルムを信じて地球への宣戦を布告する。

◇クルーテオ
CV. 速水奨
火星騎士の一人。身分は伯爵でかなり上位の立ち位置にいる人物。
地球人を嫌っており、地球出身のスレインのことも快く思っていない。
ザーツバルム達に比べるとやや穏健派なようだが、アセイラムの死後即座に兵をまとめて士気の高揚に利用しており、皇帝の一時休戦の布告にも難色を示すなど和平や融和の意思はない。

◇ザーツバルム
CV. 大川透
火星騎士の一人でクルーテオと同じく身分は伯爵。クルーテオの友人。愛称は待たれよ卿。
実はアセイラム謀殺作戦の首謀者の一人で地球への全面侵攻を画策した張本人。
テロをきっかけにして他の火星騎士を煽動し長年待ち望んでいた地球侵攻を実現する。
また、友人であるはずのクルーテオの元にトリルランを始めスパイを放っている。
伊奈帆との死闘に敗れ ディオスクリアを撃破されるも、アセイラムを銃撃する事には成功。自身も激昂したスレインに銃撃され、重傷を負ったが……。
スレインを実の息子とするほど愛していたが、そのスレインに誅殺される。

◇トリルラン
CV. 櫻井孝宏
火星騎士の一人。身分は男爵。愛称はキノコ。
無敵バリアを張れるカタフラクト「ニロケラス」を操る。
クルーテオの食客だが、実はザーツバルムがクルーテオに放ったスパイの一人でアセイラム謀殺作戦の首謀者の一人。
人を殺すことを楽しむ非常に残忍な性格。
スレインを従えて地球に出撃する。表向きの任務は拠点作成であったが、ザーツバルムから与えられた真の任務はテロ実行者の口封じであった。
首尾よく実行犯たちのほとんどを抹殺するが、その一人であるライエを殺し損ね、彼女を拾った伊奈帆たちを追うも取り逃がしてしまう。
その後再び伊奈帆たちと交戦するも「ニロケラス」の弱点を見抜かれ撃破される。
何とか脱出に成功していたが火星側の放った隕石爆撃に巻き込まれ死亡した。
誤爆じゃあ仕方ないね
実際はスレインに救助された際に彼の前で自分が暗殺を企てた一人であることをポロってしまい、激高したスレインに射殺された。

◇ブラド
CV. 安元洋貴
火星騎士の一人。身分は騎士。クルーテオの食客の一人。愛称は抜刀おじさん。
超高出力ビームサーベルを装備したカタフラクト「アルギュレ」を操る。
やはりスレインを含む地球人の事は見下している。
港にて逃げ延びた伊奈帆たちを襲撃、善戦するも不意を衝いて韻子がクレーンで飛ばしたコンテナの直撃を受けメインモニターを破損、取り逃がしてしまう。
その後、休戦布告を無視して自らの名誉回復のために洋上にてわだつみを強襲するが、伊奈帆の捨て身の策によって機体ごと海へ落下し、ビームサーベルが放つ多大な熱量で発生した水蒸気爆発によって爆散。
愛機と運命を共にした。

◇フェミーアン
CV. 甲斐田ゆき
火星騎士の一人で女性。身分は伯爵。愛称はロケパンおばさん。
多腕型のカタフラクト「ヘラス」を駆ってわだつみに攻撃を仕掛ける。
一人称が「わらわ」であり、ヘラスのロケットパンチを「眷属」と呼ぶなど女王様然とした態度をとっていた。

◇エデルリッゾ
CV. 水瀬いのり
アセイラムの侍女。アセイラムには忠実だがやはり地球人に対しては懐疑的。
暗殺事件後もアセイラム姫につき従い、行動を共にする。

◇ウォルフ・アリアーシュ
CV. 木下浩之
ライエの父。火星人でアセイラム暗殺の実行グループのリーダー。
作戦後は地位を与えられる約束を交わしていたが実際はただの捨て駒であり、口封じのために仲間もろともトリルランにガオン!されて殺された。




◆登場メカニック
◆地球製カタフラクト
リアルロボット的なデザインとなっている。量産化に成功しており、大量に登場する。
◇KG-6 スレイプニール
地球連合のカタフラクト。頭頂高13.5m。
旧型機で現在は主に訓練用の機体として運用されている。色はオレンジ。
武装は75mmマシンガンなど。その他に何種類かオプション装備がある。
また、脚部の推進器を利用して短時間ならば飛行することもできるほか、脱出装置なども装備されている。
伊奈帆たちが教習に使っていたのもこの機体で、そのまま実戦でも使用した。
特に伊奈帆はアレイオンより軽いこの機体を好んで使用しており、第2クールで軍属になった後もこの機体を運用し、数多くの戦果を挙げている。

◇KG-7アレイオン
地球連合軍の主力カタフラクト。KG-6 スレイプニールの後継機。黄体色は灰緑。
武装はグレネードランチャー付き実弾式ライフル、近接戦闘用拳銃、格闘用ナイフなど……というか、スレイプニールとほぼ共通。
動かし方もスレイプニールと全く変わらず、後継機だけあってスレイプニールにほとんどの面で勝るが、装甲が強化された分機動力だけはスレイプニールよりも劣る。
というか、性能自体はスレイプニールに毛が生えたレベルである
また、スレイプニール共々、アルドノアを用いているヴァース帝国側のカタフラクトに対しては戦闘能力で大きく劣っている。
基本的に火星カタフラクトの強さをアピールするために大量に出てきては一撃で吹き飛ばされるかませ犬。


◆その他の地球のメカニック
◇海神(わだつみ)
強襲揚陸艦。カタフラクトを複数搭載することができる。
ニロケラスを撃破したのち伊奈帆たちが乗り込む。

◇トランスポーター
大型装輪輸送車。カタフラクトを運搬することも可能。

◇デューカリオン
対火星軍用として種子島基地で秘密裏に開発されていたアルドノアドライブ内蔵の大型戦艦。
しかし、アルドノアドライブを起動させる方法がない為運用は頓挫、そのまま基地で眠っていた。
海神が種子島基地に避難した際にアセイラム姫によってドライブが起動、伊奈帆達の新たな母艦となった。

ちなみに、この艦のアルドノアドライブは同名の火星製のカタクラフト・デューカリオンのもの。
「ヘブンズ・フォール」直前に種子島に降下して暴れ回っていたが、ヘブンズ・フォール発生時の重力波で行動不能に陥り、
落下した月の破片に巻き込まれて大破、そのまま地球軍に鹵獲された。


◆火星製カタフラクト
スーパーロボット的なデザイン・スペックとなっている。そのため一点もので、単体で出撃・交戦することが多い。立ち位置としては特撮ものの敵怪人やRPGのボスキャラに近い。
2期では量産機が登場する。

大まかには人型っぽくも歪な体型の機体が多いが、実は厳密に言うと四本腕の機体が剛性の高い二本で立っているだけであり、本質的にはそもそも人型ロボットではないというのが正確なところ。
なんでも、火星側の機体は宇宙での作業用に作られた四本腕の機体が開発ベースになっているのだとか。

◇ニロケラス
トリルランの駆る専用機。頭頂高: 18m。カーム曰く「ダンゴムシ」。
巨大なマント状の腕を使った格闘攻撃を得意とする。
特質するべきは機体表面に展開しているバリアで、そのバリアは光線を含めたすべての物理現象を吸収・消滅させる。
そのためあらゆる攻撃が全く効かず、障害物を無視して進撃することが可能。また、触れたものを消滅させるその性質は攻撃にも転用可能。
しかしそのバリアの万能性はそのまま弱点となっており、電波、光、音を遮断してしまうバリア内部からは外の様子を直接知ることができない。
そのため視覚等の外部情報は浮遊型外部カメラによって確保している。
また、バリアは地面と接する足裏やカメラの情報を取得する為のアンテナなどに張る事が出来ず、固定火器類の装備もできない(格闘攻撃を使用するのはそのため)など弱点は意外と多い。
更にバリアは光も吸収する事から展開部分は真っ黒になってしまうため、バリアのない部分が発覚しないよう、バリアの上に更に光学迷彩を展開せざるを得ず、光学迷彩の放射器の部分もおそらくバリアを展開していないと思われる。
伊奈帆たちとの2度目の交戦の際は煙幕を展開されたことで視界を封じられ、さらに彼らの連係プレイによって海に落とされたことでバリアの海水への反応の仕方からバリアを展開していないアンテナ部分を見抜かれ、そこを集中攻撃されて撃破された。
本来は拠点防衛や偵察のための機体であるらしく、それを無理やり攻撃に転用したことや、一度取り逃がしたことで伊奈帆たちに考察する時間を充分に与えてしまったことが敗因となった。

◇アルギュレ
ブラドの駆る専用機。頭頂高16.5m。
装甲は薄めだが、非常に高い機動性を誇る。ブラドの流儀からか遠隔火器を一切装備していない。
ビルを両断するだけの出力を発揮する超高出力ビームサーベルを装備しており、切れないものは事実上ない。
銃火器類による銃撃に対しては榴弾はサーベルの熱で機体に届く前に誘爆を引き起こし、徹甲弾はその熱量でライデンフロスト現象を引き起こすことで逸らしてしまう。
これはブラドの技量が高い故に行える事であり、まさにあらゆる意味においてのブラド専用機。
一方で放出されるプラズマが拡散されると威力が減衰してしまうという欠点もある。
また、ビームサーベルの高出力に伴って放たれる高熱はアルギュレの武器であり盾であると同時に諸刃の剣でもあり、2度目の戦いの際に伊奈帆の自機を犠牲とした攻撃によって海へ落下、ビームサーベルの圧倒的な熱量によって発生した水蒸気爆発によって破壊された。
火星には海を始め水圏が存在しないらしく、ブラドは自機の弱点を把握していなかったと思われる。そのため本来なら圧倒的不利な洋上の揚陸艦の上に独断で突入してしまったことが敗因となった。

◇ヘラス
フェミーアンの駆る専用機。頭頂高22m。
巨大な6本の腕が特徴。それをロケットパンチのように飛ばすことで相手を攻撃する。
射出された拳は巨大分子と化す為、真っ向からの破壊は不可能。
最後の切り札として本体を変形しロケットパンチにすることが出来る。
ただし、推力はロケット推進である為に威力を出すにはどうしても距離が必要であり、高威力を狙おうとするとより遠距離から飛ばさなければならない。
破壊自体は無理でも衝撃自体は受ける為、大口径のライフル等で狙撃されるとそれだけで狙いが定まらなくなってしまう。
拳が開く際は分子構造が戻る為に普通に破壊できる他、背部のロケット部は当然の事ながら装甲に覆われていない為、そこを狙われるとひとたまりも無い…と初見ではめちゃくちゃ強いがタネがわかると対処もしやすいという典型例な機体。

◇ディオスクリア
ザーツバルムの駆る専用機であり1期のラスボス機。単独で大気圏突入可能な大型可変機。
複数の機体から成り、合体・変形が可能。
合体時は黒と金のカラーリングの、バンシィデストロイモードに似た外見になる。
制止にも関わらずスレインを拷問し続けていたクルーテオを襲撃、抹殺する。
キノコバリア・ロケットパンチ・ビームサーベルなど今まで登場してきた火星カタフラクトの武装を搭載している超豪華仕様。
1期ではパワーアシストを装備した伊奈帆のスレイプニールとの死闘の末、武器を悉く破壊された挙句、拳の一撃で沈んだ。
2期ではキノコバリアの死角を変更したという地味な改良を施されたディオスクリアⅡが登場。
多彩な武装で伊奈帆を追い詰めるが、逆に韻子とのコンビに追い詰められ、それでも2人を追撃しようとしたのだが……。

◇タルシス
クルーテオ専用機だったが、彼の暗殺によりザーツバルムに奪われ、最終決戦時にスレインが搭乗した。
1期での活躍シーンは少ないが、2期ではもう一機の主人公機として大活躍する。
パイロットに敵の攻撃軌道を予知して見せるシステム(ゼロシステムみたいなもん)が搭載されており、事実上タルシスに攻撃を当てる事はほぼ不可能である。
予知範囲は限られているようで、数瞬前しか予測できない様子。
また他の機体と違い、攻撃に転用できるアルドノアドライブではない為、攻撃には両腕に仕込まれた機銃を使う。
そのため、攻撃力に関してはスレイプニールやアレイオンと同等レベルである。
ライバルのディオスクリアとは対照的な純白の機体である。カラーリングや騎士モチーフが共通しているためか、ランスロットとはよく比較される。



◇シレーン
マズゥールカ専用機。形状はジ・Oに似ている。
6機のポッドで重力を操作し、竜巻の発生やパイロットの無力化を行うことが出来る。
何故かカタフラクトに乗れるようになった鞠戸大尉達を追い詰めたが、伊奈帆の分析によって居場所を特定され、宇宙軌道上のデューカリオンに狙い撃ちされ敗北。

◆その他の火星のメカニック
◇スカイキャリア
火星の持つ輸送飛行機。カタフラクトを運搬することも可能。
特殊な装備は有しておらず、装備しているのは自衛用の機銃やミサイルのみだが機動性は高い。

◇揚陸城
高位の火星騎士に与えられる航宙艦。
艦自体を地球へ落下させ衝撃波によってあたりを一掃するなど質量兵器として利用することができ、開戦直後に地球へ多大なダメージを与えた。
落下後は騎士達の前線基地として機能する。




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最終更新:2024年04月15日 15:35