E・HERO Core

登録日:2014/08/13 Wed 13:38:27
更新日:2023/11/20 Mon 18:40:03
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《E・HERO Core》(エレメンタルヒーロー コア)とはVジャンプの付属カードとして登場した地属性・戦士族の融合モンスター。
雑誌表紙やポスターでは「最強の『HERO』」と紹介されている。

見た目は53万のお方そっくりのHEROが鎧を纏ったような姿をしており、
Vジャンプではジ・アースが進化した姿と言う様な説明がされている。
レインボーマン言うな

英語の「Core」には「中心核」という意味があり、地球の核の事を指しているのだろう。
…進化したような外見や後述の効果でジ・アースを蘇生出来る点からすると逆な気がしてならないが、気にしてはいけないのだろう。うん。




【OCG概要】

融合・効果モンスター
星9/地属性/戦士族/攻2700/守2200
「E・HERO」モンスター×3
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、このカードが攻撃対象になった時に発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージステップ終了時まで倍になる。
(2):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された時、自分の墓地のレベル8以下の「E・HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。


(1)の効果により素の状態で5400まで攻撃力が上昇し、
相手から攻撃を受けにくくなる為、疑似的な戦闘破壊耐性を持っていると言える。

ただし、相手ターン限定であるので能動的に効果を使うのは難しく、
1ターンに1度しか使えないので複数の大型モンスターの攻撃を防ぐのは難しい。


(2)の効果を使えば、より攻撃力の高いモンスターや戦闘破壊耐性持ちなどの厄介なモンスターを処理出来るが、
如何せん戦闘を挟まなければならないため、このカードがマトに取れるモンスターが存在しなければ効果が機能しない。

効果発動のタイミングが「バトルフェイズ終了時」なので味方の攻撃を通す為に使えないのもマイナス。
ただし、「発動出来る」の任意効果なので自爆の危険はなく、
相手の場にモンスターを残さない様に出来るので、相手の反撃の芽を摘む事が出来る。


破壊されたとしても(3)の効果で自身やトリプルコンタクト融合体、
C・HERO カオスにエリクシーラー、ゴッド・ネオス以外のE・HERO融合体を蘇生出来るので後続に続けることが出来る。
使いやすいアブソルート Zeroや除外されたHEROを回収出来るシャイニング辺りが狙い目だろうか。
ただ、発動が相手依存になるのが玉に瑕である。
自爆特攻でも発動できるのはかろうじて救いか。

毎度の事ながら除外バウンスには全くの無力かつ無意味になるので出てこない事を祈ろう…

尚、「召喚条件を無視して」とあるが、蘇生制限を満たしてないモンスターは復活出来ない。
普通の【HERO】なら問題ないかもしれないが、ゲール・ドグラや轟雷帝ザボルグの様に正規召喚をしないデッキで使用する際には要注意。



【評価】

それぞれの効果は強力であるものの、発動条件やタイミングがやや厳しく状況も選ぶ為、劣勢時の切り返しには使いにくい。
どちらかと言えば優勢の時にダメ押しとして召喚する形がベストだと思われる。

が、融合素材が「E・HERO×3」と重いのが難点である。
墓地融合で出すのが望ましいが、(3)の効果で蘇生させる分も含めて4体のE・HEROを墓地に用意しなければならないのが辛い。
そもそも、E・HERO×2の時点で効果が使いやすい属性融合が出せる為、積極的に狙って行くのはあまりオススメ出来ない。
そもそも【HERO】はEXの枠がカツカツなのでこいつが入る余地が殆どない。

ただし、ミラーマッチなら超融合での融合先として充分に選択肢に入るので、サイドに忍ばせておくのは悪くないと思われる。

また融合をサーチ・サルベージしつつ素材も揃えられる、E・HERO ブレイズマンや融合準備の登場で大分出しやすくなっている。
あえてこれらのカードを使って手札融合するのもありだろう。


…と、色々評価点を探してきたが、非常に残念な仕打ちが待っているのだった


昇る太陽


E・HERO サンライザー
融合・効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守1200
属性が異なる「HERO」モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ミラクル・フュージョン」1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×200アップする。
(3):このカード以外の自分の「HERO」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

2019年のデュエリストパックで登場した新顔E・HERO。

  • 属性縛りこそあるが、2体かつHEROなら何でもありの素材指定
  • 特殊召喚時にE・HEROの超重要カードであるミラクルフュージョンのサーチ効果
  • 倍率こそやや低いが、永続の全体強化能力
  • このカードより範囲が広く、味方の露払いにも使える単体除去

E・HEROは属性がわりとバラけたテーマであり、Coreのために3体のE・HEROで融合ができるなら、よほどのことがなければサンライザーも融合召喚できる。
そして2体の効果は、張り合うのも悲しいレベルで汎用性に開きがある。
ついでに進化前も同じ理由で評価が下がることになる。変なとこ受け継がなくていいのに


サンライザーは除去に他のHEROを要求するが、ミラクルフュージョンをサーチできる以上ほとんど問題にならない。


ミラーマッチでの超融合先という役目すら、【E・HERO】でもEじゃないHEROを立てることが多い上、非ミラーでも役立つサンライザーがあれば十分だろう。

3体融合限定なので『大融合』に対応するという差別化点もあるが、
Coreの自己強化は相手ターンのみなので貫通付与は生かせず、効果破壊耐性を付与されたところで、戦闘をトリガーとする除去効果が活きるかと言われると微妙、蘇生効果は使い辛くなるだけ。
瞬間的に高攻撃力になる壁要員としての運用になるが、それ以外の妨害能力が何にもない以上、相手は何も困らない。
破壊以外の除去が余計に飛んできやすくなるだけだろう…


反面、サンライザーとは相性がいい部分もある。
サンライザーは『融合召喚でしか特殊召喚できない』制約を持つ一方で、1の効果は特殊召喚全てに対応している。
つまり『召喚条件を無視した特殊召喚』を初めから想定してデザインされている。

サンライザーを融合召喚し、サーチしたミラクルフュージョンでCoreを墓地融合で並べることで、後々サンライザーの蘇生を狙える。
並んだ場合、相手もよほどのことがなければCoreを先に破壊するだろうが、逆に言えばサンライザーを守る囮になれる。
ただし、同名ターン1制限はあるので、この並びが活きるのはサンライザーを出した次のターン以降になる。


『E・HERO アブソルートZero』に立場を奪われながらも、効果的には相性がいい『E・HERO ジ・アース』と妙なところでそっくりと言えるかもしれない。



漫画での活躍】

Vジャンプに掲載された漫画版GX読切「十代vs紅葉」において、
紅葉が発動した罠カード≪元素融合 エレメント・フュージョン≫の効果でジ・アースとオーシャン、フォレストマンを素材として召喚される。

OCGとは効果が多少異なり、
⚫︎(1)の効果がバトルフェイズ中攻撃力が倍化する効果に。
⚫︎(2)の効果が戦闘破壊時に相手の場のカードを2枚破壊する効果に。
⚫︎蘇生対象がジ・アース限定に。

と、なっている。
融合素材の重さからするとこちらの方が良かった気がしないでもない。

カミカゼを戦闘破壊し、効果で光牙と闇鬼を破壊して十代を追い詰めた。
攻撃名は「エレクトロマグネティックインダクション」
直訳すると「電磁誘導」
おそらく地磁気からの発想だと思われる。

尚、前身であるジ・アースはプラネットシリーズの一枚であるが、このカードはその事には触れられてない。
推測ではあるが、紅葉の手に戻ったあとでデザインされたカードだと思われる。



追記修正はCoreの効果を同一ターンに全部発動してからお願いします。

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最終更新:2023年11月20日 18:40