天王寺飛鳥(Z/X)

登録日:2014/08/11 Mon 16:44:12
更新日:2022/09/21 Wed 20:47:32
所要時間:約 4 分で読めます




「まったく…なんでこないなってもうたんや?」



Z/Xの主要登場人物。
《主人公/特異点》と呼ばれる人物の一人。


【目次】
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◎プロフィール



Asuka Tennouji

年齢:16歳
誕生日:2/14
身長:175cm
パートナーゼクス:誇りのフィエリテ
デザイン:碧風羽
cv.下野紘

スペック(5段階評価)
  • 体力:4
  • 知力:2
  • 運:限界突破
  • 女運:1
  • リソース技術:3
  • リソース容量:5

名前の由来は大阪府大阪市天王寺区+奈良県高市郡明日香村大字飛鳥


来歴

第1弾における5人の主人公のうち白の世界のプレイヤー

エセ関西弁で話す二枚目半の少年。人気はあるが女子にはモテない星の下にある。
ただし、人外の存在*1相手には異常なほどモテる。
父は交通事故で他界し、母は長年の疲れが祟って入院中。そのため聖竜学園高校の学生寮で生活している。
天王寺大和は実の兄。


シリアスな背景を持つ第1弾主人公の中ではただ一人、これと言った背景を持っていないごく普通の学生。
しかしゼクス使いとしての才覚を竜の巫女に買われ、カードデバイスを渡されたところ綾瀬から逃走する途中のフィエリテと遭遇。

フィエリテや綾瀬と一悶着あったものの、傷ついたフィエリテと心に傷を負う綾瀬を助けたいと願い、ゼクス使いとなることを決意した。
この際の気障とも取れる台詞が原因で綾瀬にはほとほと嫌われている。が、それ以降綾瀬が無関係のエンジェルを襲わなくなったりなど少なからず影響を与えている。

綾瀬と別れた後も普通の学生生活を送っていたが、赤の世界の卑弥呼と黒の世界のソリトゥスに好意を抱かれ、フィエリテも併せ飛鳥をめぐる女の戦い、第一次乙女大戦が勃発。

結果卑弥呼が勝利し、本人の意思と関係なく赤の世界へと連行されるはめになった。

その後追ってきたフィエリテと合流。黒崎神門と出会い覇王竜カーディナルブレードを協力して討伐する。
この時神門が類稀な頭脳を持つことにはすぐに気が付いたが、本音を隠したままの神門に憤慨しいつか腹を割って話せる友人になることを目標の一つにする。

それから学生寮に戻り、ファンである弓弦羽ミサキの所属するシャイニングエンジェルのライブ中、ガルマータを追う刺客の襲撃に「ちょっと、待ったぁ!」と助太刀。
綾瀬の従妹である上柚木さくらとも出会い、姉を探しているという彼女を心配する。

七大罪 驕傲の魔神スペルビアの奸計でソリトゥスが闇落ちしてしまう。ミサキから連絡を受けて駆けつけ、正気に戻すことに成功。ミサキによりソリトゥスの保護を託される。

綾瀬の仇敵であるガムビエルと、結託した終末天使のメタトロン、アザゼルにより襲撃を受ける。
四大天使ミカエルの要請により駆けつけたさくらと共闘し、これを退ける。

終末天使の襲撃を受けてからはさくらと警戒のため共同生活を送っていたが、ある時さくらが忽然と消えてしまう。
困惑の中、飛鳥を自らの下僕にしようと《神》の一柱『創造』ルルが接触。
圧倒的な神の力に苦戦するも、フィエリテや天使の力に目覚めたソリトゥスと共にこれを退ける。
ただしこの戦いの中で飛鳥に眠る、四大天使ウリエルの力が覚醒し始める。

さくらを探している中、神門の命を狙い《神》の一柱『壊做』ナナヤの下僕となった都城出雲によって拘束されてしまう。
戦いの最中、ソリトゥスはカードデバイスごと出雲によって海にすてられてしまい、離れることに。

その後は出雲と共に大和の元へ向かうことになったのだが、四大天使ウリエルの手でフィエリテと共に彼の元に転送されてしまう羽目に*2
そしてウリエルの剣の力を借りて一時的に天使に目覚めた彼は兄の説得を試みるものの、憎しみに支配されディアボロスとなった彼には届かず吹き飛ばされてしまう。

その後は同じく大和を追っていた、さくらの姉である上柚木八千代に介抱される。
直後、竜の巫女から依頼された覇神ギルガメシュ討伐に参加し、終った後は八千代と共に兄の捜索を開始。

ウリエルから借り受けた力の制御を3人+1匹で行う過程で、フィエリテがラファエルとしての記憶を取り戻す。
白の世界の現状を憂うフィエリテを心配し、八千代に無茶はしないよう言いつけて一路白の世界へ。

綾瀬と再会し軽い口論の末共闘。綾瀬の仇であり白の世界を混乱に陥れたガムビエルと対峙する。
天魔人となったガムビエルの圧倒的な力に追い詰められ、綾瀬共々絶体絶命の危機へ陥るも白の竜の巫女ニノと黒の竜の巫女バラハラにより飛鳥とフィエリテが融合。「アスカ“光翼転身”フィエリテ」と転身し、ガムビエルを討伐する。

その後は白の世界をミカエルへ託し、綾瀬と共に現代へ直行。兄を救うためサタンが根城とする大阪城へ向かう。
姉妹喧嘩を済ませた八千代とさくら、サタンの力を利用すべく集った神門や世羅と協力し、魔王サタンと最後の対決へ。

フィエリテと誓装を発現し「“仁愛誓装”天王寺飛鳥」となり、八千代とともに大和の魂へ呼びかけを続ける。
クレプスとの誓装から剣臨(シフト)し、並行世界の自身(サタン)と同調し完全覚醒した魔王サタンに対し、こちらも「【混濁剣臨】堕天翼ウリエル」へ剣臨。
壮絶な戦いの末、神門の活躍もあり予言通りに兄を殺すことなく大和からサタンの力を引き剥がし、元の人間に戻すことに成功した。

大和を戻してからは兄弟漫才が上柚木姉妹に理解されなかったり、恋愛天使モテッツに美少女ゼクスをけしかけられたりするなどしばし平穏な日々を送る。

名古屋がアドミニストレータ ソルと《神》の軍勢による襲撃を受けていることを大天使の力で感知。
同じく感じ取った大和、さくらが贖罪として《神》との戦いを決めたことで自分も付いていくと提案。綾瀬、八千代も加え名古屋へ向かう。


あちらこちらで見目麗しい女性と関係ができる、人呼んで『ラノベ主人公体質』
本人の自覚はないが、様々な場所で重要人物たちと接点を持ち、魂を結ぶ天使リアン曰く「たくさんの強い絆が集まってる」らしい。

果たして彼の明日はどっちだ!?



◎なんでこないなってもうたんや


天王寺飛鳥を象徴する台詞。略してNKM。
ラノベ・ギャルゲ主人公気質の飛鳥は非常に巻き込まれ体質で、そして何かに巻き込まれるたびこの台詞を叫ぶのがお約束となっている。

公式でも綾瀬の「許さない……絶対にッ!!」共々痛Tシャツの台詞として採用されている。
その後アニメでの名言「あかーん!」も痛Tシャツに採用された。エコー表現付きで。


アニメ化に際して大量のツッコミを受けた飛鳥のエセ関西弁であるが、これは原作から既にエセ関西弁という設定である*3

幼稚園くらいの頃、父親の仕事の都合で飛鳥は関西でなく横浜で暮らしていた。
その後関西に戻ったため、おそらくその離れていた期間が原因でエセ関西弁になったと思われる。
ちなみにその幼稚園時代にチューリップ組にいた名前も覚えていない幼馴染の子が初恋の相手である。

なお、飛鳥の好みのタイプは『守ってあげたくなるような、胸の大きい、同級生か後輩くらいの年齢差の女の子』
……はて、気丈に振る舞ってるが寂しがり屋で、スタイルが良くて、ひとつ年下かつ幼稚園の頃チューリップ組だった関東住まいのゼクス使いがいたような……?

誕生日がバレンタインデーであり義理チョコを大量に貰うため、彼に気がある女性はできればチョコレート以外を渡しましょう。



◎誓装


「フィエリテはんは白の世界のお偉いさんだったんやね。残らんでええんか?」
「身分や思い出は置いていきます。私はゼクス使い天王寺飛鳥のパートナー。お風呂大好きフィエリテです!」

Humanity Love Engage

「あかん。すっかり天使姿に馴れてもうた」

B24-099 “仁愛誓装”天王寺飛鳥(じんあいせいそうてんのうじあすか)
コスト7
オーバーブースト/エンジェル
[常]絶界
[常]【有効】スクエア【効果】あなたのターンの間、このカード以外のスクエアにあるすべてのあなたのゼクスは相手のゼクスの効果を受けない。
[起]【有効】スクエア【コスト】あなたのチャージにあるカード名に「フィエリテ」を含むカードを1枚トラッシュに置く。【効果】ターン終了時まで、現在スクエアにあるすべての相手のゼクスのパワーを-5000する。この能力はあなたのターンにしかプレイできず、1ターンに1回しかプレイできない。
パワー10500
碧風羽

24弾『絆が導く未来』にてフィエリテと誓装した飛鳥。
ウリエルから力を与えられて以降、すっかり天使化に馴染んでしまった自分に半ば呆れている。

IGOB共通のスペックとしてコスト7とパワー10500と絶界を持つがイベントで誘発登場するので実質コスト3。

さらに飛鳥は常在能力で自ターンの間、自分以外のゼクスが相手ゼクスの能力を受け付けなくなるという破格の能力を有する。
この能力によって絶界を有する自身は勿論のこと、それ以外の追撃要員も妨害される可能性が限りなく低くなる。
仮に全体をまとめて除去する手段*4があったとしても、その瞬間に限り他のゼクスは維持することができる。
ただし防げるのは相手ゼクスの能力に限り、イベントには対応できないので注意。

もう一つの能力として、チャージの「フィエリテ」をトラッシュに置くことで全ての相手ゼクスのパワーを-5000する。
「真誠な祈りフィエリテ」と同様プレイヤースクエアにも干渉するので、自身だけで最大15500まで殴り勝つことができる。
コストとして必要なカードも1枚だけなので、次のターンに破壊されてもまた誓装しやすいというメリットがある。

踏み倒しや連続攻撃などの派手さはないが確実性においては最高峰に位置し、殴りに行くも引きこもるも自由とかなり安定した性能を誇る。
なお、誓装全般に言えるが名称に「フィエリテ」を含まないのでそれ関連のサポートは受けられない。


◎剣誓


「戦いに巻き込まれる運命に、慣れてもうた。」

B31-083 【剣誓『運命の輪』】飛鳥(けんせい『うんめいのわ』あすか)
オーバーシフト
剣臨条件:あなたのリソースにカードが5枚以上
剣臨器:カード名に「フィエリテ」を含むコスト5以上の[エンジェル]
[起]【P】「飛鳥」【有効】スクエア【コスト】このカードをスリープする。【効果】あなたのチャージにあるカード名に「フィエリテ」を含むゼクスを1枚選び、リブートでゼクスのないノーマルスクエアに登場させる。ターン終了時、そのゼクスをチャージに置く。この能力はあなたのターンにしかプレイできない。
桐島サトシ

B31収録のタロットモチーフのシフト。
『運命の輪』は幸運、出会い、巻き込まれる、好転を意味する大アルカナ。幸運はもちろんのこと、巻き込まれながらも多くの人と出会い、運命を好転させてきた飛鳥によくあったモチーフである。

能力はシフトしたカードに、「アスカ“光翼転身”フィエリテ」と同じ自ターン中のチャージからの踏み倒し能力をあたえるもの。
踏み倒せるゼクスは「フィエリテ」名称であればコストは問わないため、チャージに用意できれば5リソース時からすぐに「アスカ“光翼転身”フィエリテ」や「ハートビート·エンジェル フィエリテ」のような強力なゼクスを使用できる。
ただし、ターン終了時にチャージへ戻ってしまうため、居座ることで強い「誇りのフィエリテ」や「真摯な祈りフィエリテ」とは相性が良くないので注意。

フィエリテはコスト5帯に「聖祷の貫護者フィエリテ」や「天上の踊り手フィエリテ」のようなデッキの中核となるゼクスが揃っており、シフト先に困ることはないであろう。


◎系譜

◆四大天使 ウリエルA.T.


B04-103 四大天使ウリエルA.T.(よんだいてんしうりえるえーてぃー)
コスト5
エンジェル
[常]あなたのトラッシュにカード名に「フィエリテ」を含むカードが6枚以上ある場合、このカードのパワーを+5000する。
パワー7500
碧風羽

白の世界に君臨する四大天使の長。
仮面の自我に飲み込まれた《黒い男》、那由多の災厄サタンと化した大和を討ち、天使として覚醒した飛鳥の未来の姿である。

その能力は時間への干渉であり、時間停止、時間逆行による蘇生、過去への物質転移など多岐にわたる。
全ゼクスの中でも事実上最強クラスだが消費するリソースも莫大であるため乱用はできず、実質的な制限がかかっている。
ブラックポイント発生後に目覚めた未来を夢に見る《超既視感》も、この能力を最大限発揮して巻き戻す前の世界で起きたことを見ている*5

ウリエル覚醒後、綾瀬、さくら、アダム・ペンドラゴンの3人をエンジェルとして覚醒させた。
しかし、精神的に進化できない人間を駆逐すべきであるとするガブリエルA.P.と対立。
終末天使を復活させたガブリエルの勢力との最終戦争(ハルマゲドン)が引き起こされるとされている。

ブラックポイント発生後は超既視感によりラファエルが蒼い巨大ロボに殺される夢を見る。
これは上述の通り、過去に起きた事実であり『ラファエルが死ぬ未来』を見たのではなく『ラファエルが死ぬたびに全力で世界を巻き戻し』ている。

水銀の蛇「同志がいると聞いて」
三つ編み眼鏡の魔法少女「聞いて」


カードとしての能力はトラッシュの「フィエリテ」が一定数になると自身をパンプアップする。
現在メインデッキに入れられる「フィエリテ」という名称のカードだけで37枚まで投入できる*6ので、Z/XR(ゼクスレア)の中では極めて達成しやすい部類に入っている。
実際にはウリエル自身やその他のカードを含めて20枚前後が理想。

しかし単体でパワー12500は強力だがそれまでで、除去耐性がないのがネック。またそれだけで軸になる能力でもない。
幸い白のコスト5帯はチャージからの回収手段が豊富なので、「フィエリテ」デッキの終盤のアタッカーとして運用しよう。

ちなみに最初に登場した彼の弟子であるアムブリエルも条件付きパンプアップだったので、ウリエル一派は脳筋と言われたとか*7


B18-103 審判の熾天使ウリエル(しんぱんのしてんしうりえる)
コスト10
ウェイカー/エンジェル
覚醒条件:あなたのトラッシュにあるカード名に「フィエリテ」を含むカードを4枚デッキに戻し、シャッフルする。
[常]【有効】スクエア【効果】デッキとライフとリソースにあるすべてのあなたのカードはイグニッションアイコンを得る。
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。【効果】あなたのプレイヤーが「天王寺飛鳥」の場合、ノーマルスクエアにある相手のゼクスを1枚選び、デッキの1番下に置き、3回イグニッションする。
パワー11000
碧風羽

ウリエルとしては2枚目のカードだが、上記ウリエルと異なり現代の飛鳥が覚醒した姿。
本人は飛鳥に能力の一端を託し、眷属と共に《神域》へ繋がる《神門》を内側から封印するため突入していた。

自己踏み倒し能力を持たないゼクスとしては最重量の10コスト。その分能力は超ド級といって差し支えない。

常在能力によって対象ゾーンのすべてのカードがIGアイコンを持つようになるため、ウリエルがいる限りイグニッションは必ず成功しライフからは必ず何かが飛び出し、ゼロオプティマは枚数さえ揃っていれば常時発動となる*8

さらに登場時に相手ゼクスを1枚デッキボトムに除去し、3回イグニッションを行うので『せっかくIGアイコンを得ても次のターンまでウリエルを守らないといけない』というデメリットを解消している。
覚醒条件でシャッフルしているためあらかじめ積み込みをすることはできないが、大型のゼクスや「おきらくごくらくフィエリテさん」などを捲ることができれば一気に盤面を制圧することも不可能ではない。
「十二使徒 白羊宮マルキダエル」が捲れてリソースに余裕があればさらに怒涛の踏み倒しも可能*9
覚醒条件で戻す「フィエリテ」には踏み倒しのアドを高めるためコスト6以上のものを選択したいところ。

なおこのイグニッションによる処理はウリエルの能力としての行為であるため、登場時誘発やエヴォルシードなどの自動能力を持つゼクスが捲れた場合はまず3回のイグニッションを行ったのちに、同時に誘発したものとして好きな順番で処理を行う。
イベントが捲れた場合はテンポラリに移し即時解決したのちに残りのイグニッションを行う。


B26-072 【混濁剣臨】堕天翼ウリエル(こんだくけんりんだてんよくううりえる)
オーバーシフト/エンジェル
剣臨条件:[Y]ゼクス オーバーブーストLv1
剣臨器:カード名に「飛鳥」を含む[オーバーブースト]
[常]【有効】スクエア【効果】あなたのターンの間、あなたのデッキにあるすべての白のコスト5以下のゼクスはイグニッションアイコンを得る。
[起]【有効】スクエア【コスト】無0【効果】ノーマルスクエアにある、パワーが元々の数値と異なるゼクスを好きな枚数選び、破壊する。この能力で破壊したゼクス1枚につき1回イグニッションしてよい。この能力はあなたのターンにしかプレイできず、1ターンに1回しかプレイできない。
碧風羽

剣臨(シフト)】によって顕現した3枚目のウリエル。
ただし《神域》の神気にあてられ変質したウリエルの現状を反映してか、翼は黒に染まっている。

カードとしては、シフトなので「飛鳥」名称のオーバーブーストに[オーバーシフト]と常在能力と起動能力を1つずつ付与する*10

常在能力は自ターン限定でデッキの白の中級ゼクスにIGアイコンを付与するもの。
「審判の熾天使ウリエル」に似ているがデッキ限定で白かつコスト5以下のゼクス限定と大幅に制限されている。

そして自動能力は、自他問わずパワーが変動しているゼクスを破壊し、破壊した枚数だけイグニッションするというもの。
この効果で場合によっては「審判の熾天使」以上の回数のイグニッションも可能で、アイコン付与もあって成功率は極めて高い。

「“仁愛誓装”」が全体へのパワーダウン能力を持っているため能力が自己完結しているのも評価点。
また、パワーは変動さえしていればいいので相手が[ライカンスロープ]などを使っている場合など、友情コンボで何もせずとも条件を満たせることもある。

欠点があるとすれば、「“仁愛誓装”」の補正値が-5000と大きく、場合によってはこの効果で破壊してしまうことがある。
そうなるとイグニッションする回数が減ってしまい、うまみが大きく減ってしまう。
特にパワー5000以下の小型ゼクスを展開する[ケット・シー]や[ク・リト]を相手にすると顕著。

なので-4000と少しだけ補正値が小さい「吹き抜ける『高潔』スド」を登場させたり、イベントとして使う分にはプレイヤー指定がなくマイナス値も-1000と小さい「フォスフラムとさくら 草行の絆」などを絡めるのも効果的。
また、変動しているゼクスを全てではなく選んで破壊するため、絶界は破壊できない。

ちなみにイグニッションの実行は任意なので、デッキ切れを心配することなくスクエアを一掃することができるのはこの手合いでは珍しい長所。


◆墓城の開祖アトマスカヤ


B28-083 【稀代剣臨】伏魔殿アトマスカヤ(きだいけんりんふくまでんあとますかや)
オーバーシフト/ノスフェラトゥ
剣臨条件:[Y]ゼクス オーバーブーストLv1
剣臨器:カード名に「飛鳥」を含む[オーバーブースト]
[起]【有効】スクエア【誘発】このカードにシフトする。【効果】あなたのトラッシュにあるゼクスを1枚まで選び、チャージに置く。相手のチャージにカードがある場合、あなたのトラッシュにあるゼクスを1枚まで選び、手札に戻す。2枚以上ある場合、あなたのトラッシュにあるカード名に「フィエリテ」を含むゼクスを1枚まで選び、リブートでゼクスのないノーマルスクエアに登場させる。
碧風羽

ウリエルとは違う可能性として発現したもう一つの【剣臨】
姿はB10-106で披露したダンピールの仮装と同一。

その正体は黒の世界の名門ノスフェラトゥ一族《墓城》の開祖。
「見ての通り女だらけの職場ですが、開祖サマは男なんです。ハーレムってやつですよ妬ましい!」と墓城の奏者レプイヤが証言していた人物。
春日との契約で墓城を離れるネイが挨拶しようとするところから現在でも存命であるらしい。
マリメナ「開祖? シラナイヒトデスネ」

だがそもそも黒の世界の歴史においては、飛鳥はウリエルとして覚醒し、サタンとして覚醒した大和との骨肉の争いに敗れ死亡することになっている。
そのため、いかに生ける死者ノスフェラトゥとはいえ本来であれば黒の世界において『有り得ない』存在である*11
またその名前もトマスカと、天王寺兄弟の名前が鏡写しで混ざったものになっているなど、非常に謎が多い。


カードとしては、シフトなので「飛鳥」名称のオーバーブーストに黒と[オーバーシフト/ノスフェラトゥ]、自動能力を1つ付与する。

自動能力はシフト時にトラッシュのカードをチャージに置き、相手のチャージが1枚でもあればゼクスを1枚サルベージ、2枚以上で「フィエリテ」をリアニメイトするもの。
この相手のチャージ枚数を参照するあたりも《墓城》との関連性を強めている。

「堕天翼」で説明した通り「“仁愛誓装”」の選ばない-5000が相手ゼクスの複数処理を得意としているため、チャージ2枚の条件は安定して達成可能。
また、チャージに好きなゼクスを1枚置けるため、「アスカ“光翼転身”フィエリテ」や「純白の光臨フィエリテ」、「ズィーガー&フィエリテ」を蘇生しての連鎖蘇生に繋げるというデザインになっている。

イグニッションという博打要素が強い代わりに除去を持ち大展開が可能な「堕天翼」に比べると、アトマスカヤは見えている範囲から大型を釣って手堅く詰めていくというコンセプトになっている。





(追記・修正やってみてどうでした?)
……ええ。
正直、最初はドキドキもんでした。
でも今は…………
二度と入りとうない。
心底、そう思うとります。

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最終更新:2022年09月21日 20:47

*1 ゼクスや幽霊など

*2 なお出雲は神門の元へ飛ばされた。

*3 中の人が関西弁に慣れてないのもあるが。

*4 「双絶正義ヴェイバトロン」の全体バウンスなど。

*5 あまりに強力かつ大量のリソースを消費する能力のため、ウリエル本人も断片的にしか記憶を持ちこせないと推測されている。

*6 ウリエルの枠を最低1枚取ると、非IGの29枠とIGの8枠が埋まる。

*7 もっともアスモデルは言うに及ばず、マルキダエルも疑似イグニッションで物量戦を仕掛けるあたり脳筋といえなくもないが。

*8 現在最も多くのIGアイコンを要求されるのは「終末天使サンダルフォン」のゼロオプティマ7なので、事実上ウリエルが出せた時点ですべてのZOが使用可能になる。

*9 ただしマルキダエルはイベントを踏み倒せない。

*10 飛鳥のオーバーブーストでも「飛鳥」名称を持たない汎用オーバーブーストにはシフトできない。これは後述のアトマスカヤも同じ。

*11 その証拠に、【剣臨】の冠詞が未来の姿を指す【運命】ではなく【稀代】というアトマスカヤと至聖翼サタンに固有の物になっている。