ゴーレム(モンスターファーム)

登録日:2014/08/02 (土) 07:09:57
更新日:2024/03/20 Wed 16:10:13
所要時間:約 21 分で読めます




モンスターファームシリーズに登場するモンスターの一種。
RPGやファンタジーなどでもお馴染、意思を持つ岩の巨人「ゴーレム」というやつである。
ほとんどのシリーズに登場しているため、派生種のバリエーションもかなり多い。

目次



【概要】

諸々の資料によれば、全高3メートルにもおよぶ石の巨体を持つモンスター。
モンスターファームマニアの38ページと、移植版MF1の公式サイトによればバイアと呼ばれる島国の海賊たちが造船のために使役していたとされている。
基本的に忠誠心が高くまじめなモンスターが多い。

見た目通りちからが全モンスター中ナンバーワンのすさまじさを誇り、丈夫さも高水準。
破壊力のある技を多く使用できるが、その反面命中や回避は壊滅的に伸びず、技自体の命中補正も低いので攻撃を当てるのは難しい。
移動スピードやガッツ回復も早くないので、細かいガッツダウンでペースを乱されると何もできずに負けてしまう事も。
かしこさも意外に伸びるが、かしこさ技はほとんど覚えない。
初代ではガッツダウン技の修得条件を満たすまで伸ばすか、合体で継承したなら放置気味でも構わないが、
シリーズによっては丈夫さやガッツ量と並んでダメージ軽減に働くことがあるので、その時はピーク最盛期前後に伸ばすなどしておくとよい。

尤も、初代の時点では派生種によっては命中に関しても補えるのが多かったので
ゲームを始めたばかりの序盤や初心者にも重宝されるオススメのモンスターと言えた。
しかし、2では純血の適性がかなりピーキーになった影響で、主に続投組を中心に命中適性に下方修正をされてしまった種族が多く、
しかもゴーレムという種自体が大きさの関係で小屋を増築しないと解放されない、一種のレア種となってしまう。
その条件の一つがブリーダーランク4段以上=Bランク公式戦撃破なので、序盤から気軽に育てられるという大きな強みを失ってしまう。
更に全体的な再生率も落ち、石盤再生がないと安定して見つけられなくなった。なんてこったい。

因みにドラゴンと同じく、1→2の間に大幅にデザインが変わったモンスターでもある。
1では複数の岩の塊がそれぞれパーツを構成しつつも無骨な人型に構成されているといった感じだが、
2においてはよりスマート且つそれぞれの構成部分がより人に近くなったファイティングポーズの巨人。
デフォルメ化の進んだ3では目が黒く塗りつぶされ、頭部の帽子のような部分や鼻がなくなるなどシンプルな顔つきに。
いずれが好みかは人によりけりだろう。
1での特徴的な頭部のシルエットはジャイアントロボを意識したのではと噂されるが果たして…?

また対戦相手としては、その攻撃力から一撃で事故ることもままあるため厄介な存在。
耐久力、特にライフのないモンスターだと一発KOからの葬式コース*1ということもあるため、初心者にとっては恐ろしい存在。

ゴーレムがSUBになると岩肌の様な肉体を持つことが多く、中には生物ではなく無機物になったことで種族限定技に目覚めることがある。
ちからと丈夫さが伸びるが、命中・回避・移動速度は下がり、パワー系ならより極端に、スピード系ならバランス型に落ち着きやすい。一方で、ガッツ回復が遅くなって補正が強くなったりする。
成長ピークの訪れが遅くなる「晩成」パターンになることも多い。特に『2』ではピーク+準ピーク期間の合計が一番長く、能力を伸ばすにあたって有利である。

【主な技一覧】

初代ではS~Eの六段階で基本技も含めた全ての技がB以上の破壊力。
ほんの小技でさえ他のモンスターの大ダメージ技並みの数値といえば、その恐ろしさが分かる。
反面、命中補正は命中重視技を除いて全てCからEという、わかりやすいくらいに一撃必殺に賭けたラインナップだった。

『2』では技のバリエーションが増えたが、一番弱いパンチでさえあと「1」上がるとダメージC表記になるなど、破壊力なら最低値・平均値・最高値全てでナンバーワンを譲らない。
C表記の技も増えたが、実際は前作と表記と内部値の決まりが変わっているだけで、内部的には前作とそう変わらない。
パワー自慢のモンスターの中ではダメージに特化しており、命中精度がとても高い技はなく、ガッツダウンで反撃を封じる技も不得意気味。

  • でこぴん系(基本技(初代)/クリティカル技(2))
もはや説明不要のゴーレムの代名詞といえる基本技。
しかしそのでこぴん一発ですらゴーレムのパワーで放たれるので、当たった相手は無事では済まない。
数値設定だけ見たら他のモンスターの大ダメージ技と比べても違和感ない、そんなテイストはここから始まっている。

2では例外的に基本技でなくパパス雪山で覚えるクリティカル技になり、初期技からは外れている。
使い込むと「でこぴん→大でこぴん」に発展し、指を巨大化させながら放つことで相手を激しく打ち上げるようになった。
そしてそのクリティカル率はライガーの冷気系統に次ぐほど高く、消費ガッツも18と抑え目で、
威力や命中もこの消費帯のゴーレムの技の中では高めと、相手にとってはますます心臓に悪い高性能技になった。
また、「大でこぴん」は命中こそ落ちたが威力はさらに上がり、なにより距離4からの奇襲に使うことができるのがおいしい。

  • キック系(基本技(初代)/バランス技(2))
でこぴんと並ぶバランス技、名称どおりに相手を蹴り飛ばす。
これまた単なる基本技でありながら、他モンスターの大ダメージ技クラスの威力を持つ。
ゴーレム自身のちからの高さも合わさって、ただ蹴られるだけでもシャレにならない。

2でも基本的な技として続投。腕よりも力の強い足で使うので、パンチよりは強い。
使い込みで「キック→大キック」と発展し、足を大きくしながら相手を蹴る。
消費ガッツの割に当たれば痛いが、他の性能はほとんど上がっていない。
ちなみに2の「大キック」は一部のポリゴンモデルの派生種に限り、トーブル海岸では覚えられないという謎の習得制限が存在する。
他の修行地に行けば覚えられるので、ほとんどあってないようなもの。

ウッディーやニューボトルで大キックをするとグラフィックがバグる。
フリーズ等は起きないのでその点は安心。

  • パンチ系のびーるパンチ(ガッツダウン技(初代)/バランス技(2))
キックやでこぴんと同じくそのまんま、相手を大きな拳で殴る。
初代ではガッツダウン技で、下位技は「パンチ」、上位技は「のびーるパンチ」となり、拳のリーチを伸ばして殴る。
「パンチ」はガッツダウンもある点以外、基本技とそう変わらない特に目立たない技。だいたいライフダメージだけで足りてしまうので…。
「のびーるパンチ」は技ジャンルに反してかなりの威力があり、何より超必殺技以外で、距離3から使えるちから技という点がセールスポイント。覚えて損はない。
ガッツダウンもかなりのものだが、ゴーレム種のガッツ回復が遅い都合上、封殺戦法には向かないのでこれはおまけ。

一転して2ではでこぴんに代わるバランス技で、表記マジックで弱く見えるが実際は痛い技となっている。
使い込むと「パンチ→大パンチ」と発展し、拳を巨大化させながらのパンチを行う。
肝心の性能はほぼ威力のみを強化した感じになっているが、その分消費は軽い。でもって当てにくい。

  • クロー系(初代)/ビンタ系(2)(命中重視技)
軒並み命中の低い技ばかりのゴーレムが持つ命中重視技たち。
初代では下位技で「クロー」、上位技で「クロー投げ」を修得できる。
命中すると「バキボキッ!」というどう考えでも無事じゃ無さそうな展開に…そしてクロー投げだと、足まで使って相手を蹂躙する。
ジャンル通り他の技と比べて威力は控え目、他のモンスターの命中重視技に比べて命中補正も抑えめだが、
あくまで「ゴーレムの持つ技の中」ではであって、当たれば十分に相手のライフを削るだけの破壊力はある。とりあえず覚えておこう。

2では握りつぶすクロー系ではなく、相手をスローに、だが力強くひっぱたくビンタ系に乗り換えた。傾向は前作を引継ぎ、威力は下方修正気味に。
使い込めば「ビンタ→大ビンタ」と発展し、他の「大~」同様でっかく繰り出すようになる。
大ビンタまでいくと距離3もカバーできるが、下記のタックルの影がちらつくかもしれない。

  • タックル(命中重視技(2))
ビンタ系に続く2での命中重視技。勢いよく走って肩からぶつかり、相手をふっとばす。
遠くから使えて威力と命中率のバランスが取れており、ガッツ消費もそこそこなので使いやすい。距離を離された時のカウンターにも使えるし、外した時の隙が少ないのも長所。
そして使い込みを介さず、ちから+命中+忠誠度でお手軽に覚えられるのもポイントが高い。大ビンタかこれのどちらかは覚えておいて損はない。

  • チョップ系(初代)(大ダメージ技)
巨体からチョップを振り下ろして、相手にたたきつける。
下位技「チョップ」は純血種が初期で覚えており、育成序盤に覚えられる大ダメージ技にして、威力がとても高く、命中は最低クラス。
スピーディーなモーションで繰り出し、からぶれば鈍い空を切る音が、当たればすさまじい衝撃音が響く。ああ、恐ろしい。
というか、威力がすでにS表記に到達しており、他のモンスターの大ダメージ技どころか超必殺技を凌駕したケースさえある。
これをグレードEの時点で取得してるセム、公式戦に出てた日には難易度もゲロもなくなってた。

上位技「ダブルチョップ」はうなりを上げて、両手のチョップで相手を挟み撃ちにする。
チョップの時点でヤバすぎた破壊力のせいか、命中補正・威力・ガッツダウンのいずれも、全体的に多少底上げをしたくらいに収まっている。

というか、性能グラフをよく見比べてみると、次回で言えばちょうどチョップがアッパーの、ダブルチョップがツイン掌打の立ち位置に収まっているのがわかる。

  • アッパー(大ダメージ技(2))
2の大ダメージ技。ゆっくりと、だが力強いアッパーで相手を下段から殴り飛ばす。
前作のチョップに比べると表記・数値上ともに威力を落とされたが、やはりゴーレムの大ダメージ技ということで他とは逸脱した破壊力を持つ。
消費ガッツ21で威力45(A表記中位)の技*2ということで、並のモンスターの上位大ダメージ技や超必殺技に近い威力を、お手軽に覚えてたたき出せるのだ。
ガッツ補正の重さを利用して、ビンタで命中を狙うか、でこぴんやアッパーで一撃を狙うか、そんな択一を迫ると面白い。

「アドバンス」シリーズでは初期技のひとつになったが威力は健在。命中補正は相変わらず低く適正距離の近距離でもE…と見せかけて実数値はD表記にほんのわずか足りないだけという詐欺表記になっており、(ゴーレム基準では)そこそこの命中精度に。
ガッツ補正込みだと結構当てていけるので頼れる主力技のひとつになってくれる。

  • 掌打系(大ダメージ技(2))
2の大ダメージ技。腰を溜めて、相手に手のひらを突き出して打撃を加える。
後述する「ロクガイガー」が使ってくるのが初であり、リアルタイム世代のみんなのトラウマとしても知られる。
「掌打→ツイン掌打」と発展し、二つの掌で放つことでダメージはさらにアップ。
ツイン掌打になるまで威力はアッパーをだいぶ下回り(それでも生半可な相手には十分即死級だが)、
ガッツ消費も下位技の時点で重めだが、風変わりで悪くないスペックをしている。

実はこの「掌打」、バランス技各種より命中補正が高く(あと「1」上がると「C」表記になるくらいには)、それなりの威力とガッツダウンも同時に確保しているという、
大ダメージ技という分類に反して、他のモンスターだと上位クリティカル技や上位バランス技に隠れている、堅実な性能でまとまった技なのである。
ガッツ補正を乗せて試合中盤以降の攻防に繰り出すのがアツい性能で、生半可な耐久のモンスターなら一撃で粉砕できる。故に一部の人にはトラウマたりうる。*3

「ツイン掌打」になると命中補正が下がり消費ガッツもだいぶ増えるが、アッパー並みの破壊力であちらより当てやすいので、与えるプレッシャーは大きい。

  • フライングプレス(大ダメージ技(2))
2の大ダメージ技。文字通りその巨体で飛び込んで、相手をペシャンコにしてしまう大技。
ゴーレムの大ダメージ技の中ではアッパーより覚えにくいだけあり、超必殺技より軽い消費ガッツ30で威力65(表記S)をたたきだす。
命中補正は最低だが、その威力はほかのモンスターの超必殺技でもそうそう見ない数値である。
ガッツを溜め次第、この技を当ててからの追撃と言う必殺コンボまがいな芸当もできるが、外したときに受ける自爆ダメージに注意。

「アドバンス」シリーズではS表記のダメージはそのままにガッツダウンまでSと大幅に強化されており、かなり凶悪な性能に。表記だけならなんとあのジョーカーのデスファイナルと同等である。
消費ガッツも重くなったとはいえ41〜31と性能を考えれば破格すぎるくらい。相変わらず命中補正は低く自爆ダメージもついているが、本作はガッツ補正がかなり強力なので見た目の印象よりは当てやすい。
が、最大の問題は適正距離が中距離であるためにコレを搭載している敵のゴーレムの多くが開幕からぶっ放してくるということかもしれない。

  • 合掌系(2)(クリティカル技)
両手を大きく広げて、敵を左右からの衝撃で押し潰すクリティカル技。
「合掌→大合掌」と発展し、やはり手を巨大化させて相手を捉えるようになる。
確かにクリティカル率は高いが、上位の大合掌でも、飛び抜けて威力が高いわけではなく、命中補正も低いため少々使い勝手に欠ける。
クリティカル率が同ジャンルのでこぴん系に劣る代わりに、ガッツダウンに数値が割り当てられており、技ジャンルに反して使いどころを選ぶものになっている。
この技の名誉のために言っておくと、決してこの技が劣っていることは無い。
ただ、それ以上に数値や燃費でこぴん系が強すぎただけの話である。つまり相手が悪すぎたのだ…。

一方「アドバンス」シリーズではほぼ別物化するレベルの魔改造を施されており、割と使い勝手のいい技になっている。
具体的には命中補正が表記C、ガッツダウンが表記Bまで強化され、適正距離が遠距離になった。
消費ガッツは重めだがゴーレムの技の中では比較的命中安定で、封殺狙いはさすがに厳しいとはいえそこそこ強力なガッツダウンまでついてくるため主力技のひとつになりうる。

  • ハエたたき系(ガッツダウン技・ワル技(2))
上から相手を平手打ちしてペチャンコにしてしまうガッツダウン技。高圧的な感じが「キツそう」なのか、ワル技。
「ハエたたき→大ハエたたき」と発展し、大ハエタタキは激ワル近くでようやく覚えられるようになる。
ゴーレムの技の中では、バランス技に次いで消費が軽い小技に分類できそうだが、
大ハエたたきまでいかないとガッツダウン力が低く、他の技で直接K.O狙いでよくないかとなりがちなのが難点。
しかも、ガッツダウン技としてはライフダメージも大きい合掌系がカベになってくる立ち位置なのも苦しい。

  • 地震系(遠距離技(初代)/ガッツダウン技(2))
ちから技が豊富なゴーレムにとって、数少ないかしこさ依存の技。
初代では足を叩きつけて衝撃波を起こす遠距離攻撃技で、下位技は「地震」、上位技は「大地震」となっている。
かしこさ適性や他の技との都合上、覚えさせるブリーダーは多くないと思われるが、ゴーレムの技らしくこれらも高威力。
地味に消費ガッツが少なく、ゴーレムの技の中では命中補正も優れている…クロー系には及ばないC表記どまりだが。

2では「地震」のみガッツダウン技として登場し、拳を叩きつけて繰り出すようになった。
ゴーレム種の中で唯一のかしこさ技になってしまったが、威力やガッツダウンは他のモンスターの同ジャンルと比べても上位という、当たれば痛い技。
具体的には、強モンスターとして有名なドラゴンのインフェルノ(LD、GDともにすげー高い)を移植したような数値設定になっている。
惜しむらくはゴーレムがガッツ回復の遅い重量級であるゆえに、A表記に迫るガッツダウンを活かしきれないこと。下手したら相手をその前にK.Oしてしまう。
また、かしこさに偏重してしまうと命中重視技をはじめとした使いやすい技と両立できなくなるので、両刀型できる種族でないと使い勝手が厳しい。

アストロはよりによってかしこさに難があるし、プレッシャーやアメンホテプ(移植版)はよりによって重量級…
以上の点から、消去法で軽量級かつちからもかしこさも伸ばせるヘビーダイアナあたりが一番使いこなせそう。

  • ロケットパンチ系(超必殺技・ヨイ技(2))
2から追加された、一種の男のロマンである超必殺技。といってもロケット噴射というより、遠心力で拳を勢いよく飛ばして相手にぶつける。
「ロケットパンチ→大ロケットパンチ」と発展し、大ロケットパンチは激ヨイに近い高いヨイワル度で覚えられる。
ゴーレムの超必殺技の中ではライフダメージとガッツダメージを両立した性能で、消費は重いが運が良ければ当てて逃げ切り判定勝ち、が成立するだろう。
特に大ロケットパンチはビンタ系に次いで命中補正のある技なのだが、修得条件の関係で一部のワルモン系ゴーレムは覚えられない。
おまけに超必殺技でありガッツ消費が高いので、易々と使える&覚えられる物でも無い。遠距離攻撃手段のバリエーションとしては一役買っている。

PS2版では一転して小技寄りのポジションになったが、安めのガッツ消費の割にダメージC・クリティカルA・命中Bと全体的に高水準にまとまった凶悪な性能に。
一方、「アドバンス」では何故かかしこさ技になってしまい使いづらくなった。本作は仕様上フルモン育成が(手間はともかくとして)難しくはないので、派生を問わず採用できなくはないが。

  • 竜巻アタック(超必殺技)
自分自身がバラバラになって竜巻となり、対戦相手を巻き込んで大ダメージを与えるという、テクモの当時のハイセンスさが光る超必殺技。
一撃必殺を売りにしているゴーレムの技でもその極致。
初代ではS表記の中でもすごく高い威力82という内部値に驚かされる、全モンスターの全ての技の中で最高の威力を誇る。
まあ…当たり前だがその代償として命中補正は壊滅的に低く、当てることそのものが非常に難しい。

2でも続投し、当たればまず即死もしくはよくて瀕死に追い込めるくらいの絶大な破壊力は健在で、やはり全モンスターの全ての技の中で最高の威力である。
当然のことながら命中補正の悪さも健在で、さらに消費ガッツも50と大幅に増量されてしまい、まさに切り札という立ち位置になった。
相手よりガッツが下回っていると受けたダメージが増えるようになったのでカウンターのリスクがあり、さらに使いどころは難しくなっている。

「アドバンス」シリーズでも相変わらず全技中最高威力を誇るが、実数値としては大きく突出したものではなくなっているほかデュラハンのテンライにトップタイまで並ばれている。
しかし注目すべきは命中補正がなんと表記Cまで超強化されているということ。当てるのが難しいどころか比較的命中安定と言っていい水準になってしまった。
消費ガッツの重さは健在なので気軽にぶっ放せるものではないが、どでかい一発を狙ってみるのも一興だろう。

  • ぐるぐるアタック(超必殺技)
竜巻アタックに並ぶもう一つの超必殺技。遠距離から相手に向かって連続回転しながら突撃、押しつぶしていく。
これも初代と2で共通して覚えるが、内容は異なっている。
初代では竜巻アタックと同威力であり、やはり一撃必殺の技である。違いは覚える能力が丈夫さになって習得難易度が上がり、
繰り出せる距離が4(遠距離)に変更されて、さらに命中補正が僅かに上がったところくらい。

2では竜巻アタックのインパクトに負けたのか、あちらより覚えやすい代わりに弱体化してしまった。
下がったとはいえ威力そのものは全種族でみても文句なしにトップクラスなのだが、同じ威力帯には消費ガッツが20も少ないフライングプレスが存在しており、意義を脅かしている。
あちらに比べて自爆ダメージがなくなりガッツダウンも上がったものの、命中の低さと燃費の重さから優位点とするにはパワーが足りないだろう。
これもこの技が劣ってるわけでは決してなく、競合相手が悪すぎたという可哀想なケースである。

後の「アドバンス」では軽量版たつまきアタックとでも言うべき性能になっており、威力・命中補正ともに若干あちらに劣るものの消費ガッツも46〜34とやや控えめに。
フライングプレスの消費ガッツが若干重くなったことも手伝い、これはこれで割と使いでのある技になっている。


【主な派生種】

昔から派生種の多さはピクシーと並んでトップクラスであり、それだけに個性も豊かである。
つまり、基本真面目なゴーレム種にも例外がいることに注意。
フルモン戦でも反映される重さに磨きをかけるか、回避運に賭けて軽さで勝負するかは悩みどころ。

【初代から】

  • グランドバンカー
ディノ、ロードランナー派生。
全身が甲羅状の緑のコウラ、もしくはウロコで覆われたゴーレムという、なかなか直球で、遠くから見ると強面な姿をしている。この中にはエメラルドが混じっているが価値は薄い。*4
しかし、2のモンスターカードによればコウラそのものは女性の装飾品の材料として使えるらしいし、MFマニアによればかつては宝石商人に狙われた事がある*5
初代ではマグナビートルやケンプファーの陰に隠れがちだが、純血種に比べてかしこさ適性が下がり、代わりに命中適性が上がったのがうれしい。
2では純血種の最高のちからと丈夫さ適性を一段階下げて、そのぶん最低だった命中と回避の適性を一段階引き上げ、更に走り込みを得意としている。*6
ゴーレムの中ではパワー系としてマイルドな成長適性で、純血種の極端さが不安な時は選択肢になる。これは4でもほぼ同様である。

  • ブルーマウンテン
ライガー派生。
その体は暑い日には欠かせない冷たい「こおり岩」と呼ばれる物でできており、溶けることは無い。
初代では丈夫さを犠牲に、純血種ゆずりのちから適性に加えて命中と回避の適性のアップに成功している。初期値の低さは適性でカバーだ。
2では続投組の中でも命中の適性が下げられていないばかりか、ネックだったライフや丈夫さの適性が上がり(それでもCと普通くらいだが)
前作のマグナビートルに近い、バランス型の能力適性を手に入れることに。ゴーレム種としてはガッツ回復も早い。
ただ、ゴーレムらしからぬ能力バランスを「ロマンがない」と嫌う人もいるらしい。
初代におけるグレードS公式戦最後の相手、ゴーレム種のくせに命中がやたら高い青い巨人「シングマ」としてファンの中では有名。

初代の移植版では「エアーマンが倒せない」から、竜巻アタック持ちの特別な個体が再生できる。俺自身がエアーシューターになることだ。
また、移植版MF2でも特別な個体が追加されており、SHINGの「SHING」からシングマを意識したものが再生できる。
大合掌を初期修得する一方で、丈夫さ適性の向上、ガッツ回復の鈍化、寿命と成長期の延長とブルーマウンテンとしては変更点が多く、もはや別物気味である。

  • ヘビーダイアナ
ピクシー派生。
知的で大人しい性格のため、バトルをすることを嫌っており、寧ろ日常生活において活躍しているとのこと。故に人々からも愛されている。
初代ではかしこさ適性マックスの反面、ちからが伸びにくくなり、命中適性も最低のEにまで落ち込むという、
ゴーレムらしからぬ適性のため育てにくさが目立つ。トロカチンシリーズの使用が前提みたいなところがある。
適性計算が大幅に変わった2では、わがままさからワルモン扱いになったものの、ちからの適性が高いままかしこさ適性を高めることに成功した。
しかし丈夫さ適性が一気に平均まで、ライフも一段階は下がり、回避適性もマシになったとはいえ伸びにくいままと、守りの面で不安があり補いづらい。
何より、中途半端にガッツ回復が早まった影響でヘビー級らしく高かった補正が弱くなっているのも悩みどころ。
技解説でも触れたが、高まったかしこさとガッツ回復を活かし、地震をメインに戦う戦法に走ってもいいかもしれない。

移植版では「目を覚ませ/Well stone bros.feat.吉田沙保里」から、パラメータがすべて16、タックル初期所持というネタ個体が再生可能。
ポケモンのカイリキーに次いで今度はゴーレム種が似たような展開に巻き込まれてしまった。
しかし、成長タイプ持続化と命中適性の引き上げは大きく、育成費用があれば違った化け方をしてくれる。状態変化のカスタムができないのが心残り。

2021モンスター甲子園SUMMERの「2」部門ではヘビーダイアナ『むかいだまゆ』*7が決勝進出。トップメタとなった強豪・ディアナリパー『あずきいっぱい』のドリルアタックを持ちこたえ、カウンターで渾身のアッパーを叩きこんでK.O.。見事優勝を果たした。

  • マグナビートル
ワーム派生。
太古の壁画にも多く描かれており、本人の体にも古代文字らしき物が刻まれている。一説には火山岩から生まれたとも。
初代では回避以外の能力がどれも平均以上の伸びを見せるため、バランスの取れた初心者にもオススメのモンスター。
更にベニシャクトリから羽化させると、ガッツ回復の早さによって更に強力になる。
2では他の多くの種族と同じく命中適性が下がってしまうが、代わりにライフと丈夫さが伸びやすくなり、タフさが自慢のモンスターになった。
初代ではグレードAの病院送り常連でお馴染(ホリィ談)、ガレントとして登場するのが印象に残ってるブリーダーも多いか。

  • ポセイドン
ゲル派生。
岩石のモンスターでありながら海水浴が可能という意外な特技を持つ*8が、
水に顔を付けられないので犬かき限定、しかも水飛沫がメッチャ上がるため非常に迷惑とのこと。本人はクロールで泳ぎたいらしいが…。
初代では丈夫さ適性が少し上がったくらいで、他が純血種と変わらないため地味。命中適性が低いままなのが痛い。
2においては純血種よりちからの適性が下がり、代わりに命中適性が多少マシになっている。
一方で丈夫さの適性と初期値が高い上に、丸太受けが得意なので育成中のどの時期でも丈夫さを育てやすいのが特徴。

  • タイタン
スエゾー派生。
かなりの大食漢であり、そのなかでもカレーが大好きで、図鑑にもカレーについて度々取り上げられている。
スエゾー派生だが、受け継がれたのは単眼ではなくイエローカラーだけであり、キレンジャー要素が独自に発展と、自由な発想力が垣間見られる。
初代では命中やかしこさ適性に加え、なぜかライフ適性がマグナビートル以上に伸びやすいレベルにまで強化される嬉しい特徴があった。回避適性は終わったが、まじめさは高めで育てやすい。
2ではライフの適性が下げられ、スエゾーがらみでワルモンになった。それでもライフは平均的な伸びを見せ、かしこさの適性も健在である。
能力的にはゴーレムとしては癖がなく、かしこさが伸びやすいぶん防御関係のバランスどりがラク。
早熟型の割りに寿命も短くはないので序盤~ピーク期はガンガントレーニングさせ、ピークが過ぎたら大会や修行にバンバン出そう。

2のニ大大陸対抗戦にグレードCで「ゴラゴン」「ゴレゴン」、グレードBで「コウネツ」と何故か3体も登場する。
ゴレゴンは初代にも居たから良いとして、コウネツはは初代グレードBに登場するアメンホテプ「コウテツ」と関係があるのだろうか…?

移植版MF2では「過去に『ゴーゴーカレー』とコラボ」していたという縁からCASCADEの「MONSTER'S CAMP」で、全パラメータとヨイワル度が55で統一されたタイタンが再生可能。
ゴーレムはバリエーションも多いからかこういうものの発掘率が高い。また移植版では『進撃の巨人』(英語題に「titan」が存在)主題歌を収録したLinked Horizonの『自由への進撃』(MF)や『進撃の軌跡』(MF2)からも再生可能。

  • モアイゴン
ハム派生。
ベージュのやわらかそうなボディに、どこか悲しげな青く光る瞳を持つ。
そのためか「瞳の裏には人間との遠い過去の悲しい記憶が封じられている」とか何とか、図鑑解説ではセンチメンタルな感じの文章が多い。
初代ではちからの適性が最高値になり、命中も平均以上に伸びるようになって攻撃的なゴーレムになったものの、
ライフと回避適性が純血種のまま低い上に、丈夫さ適性も下がってしまったので打たれ弱いゴーレム種になってしまった。
2においてはパワーはそのまま、命中は伸びにくいままだが、何と回避が平均的に伸びるようになり「避けるゴーレム」も目指せるようになっている。

  • アメンホテプ
ガリ派生。
白と黄金のコントラストが美しいゴーレムであり、おとなしい性格で貴族に飼われる事が多く、こう見えてかたもみが得意。
初代においてはガリ派生のボーナスだからか、ちから、かしこさ、そして命中の適性がすべてB以上をマークするという快挙を達成。
命中Bは大きく、モアイゴン同様に防御関連の成長適性がよくないという欠点を差し引いても、育てやすいゴーレムの一種である。

2ではバグの影響を受けてしまったゴーレム種であり、
本来は「性格が良い代わりに寿命の短いタイタン」のような適性になる筈が、グジラ派生のプレッシャーと完全に適性が入れ替わっており、
命中、回避が最悪のまま丈夫さが低下、おまけに成長タイプ普通と短い寿命だけはそのままとかなり癖の強い派生種になってしまっている。
幸い、ガリSUBのおかげでフルモン戦では「ガッツ補正の大きさ」と「最遅よりは早い移動速度」を両立できるため、そこまで目指すなら育ててみる価値はある。
初代のグレードBに登場する「コウテツ」もこの種族。

移植版2では適性が修正されたため、命中も最悪よりマシになっておりちからとかしこさを両刀可能で、寿命の短さ以外は育成がやり易くなった。

  • ケンプファー
モノリス派生。
つやのない黒い岩でできており、そのボディを活かしてガードマンとして雇われることが多く、こいつを警戒して悪事を断念することもあるとか。
初代では力、丈夫さの適性がBと伸びやすく、命中も平均的な適性まで上がった為、マグナビートル等と同じく育てやすい部類。
2では初代に比べてライフ、丈夫さの適性が上がったものの、命中の適性が最低のEまで下げられてしまう。
おまけにモノリスSUBのサガで寿命が短く、純血種とどちらを育てるかと言われると微妙なところ。

なお、最初から命中レベル1なのを活かして、命中レベル1のまま殿堂入りを目指した猛者もいた。
結果、命中レベル1を維持するために大会の能力上昇で命中が上がってはいけないので通称「ほらほらタイム」が展開され、それが後の時代に「大会上昇の能力値厳選」の俗称として使われる事に…。

何かと楽曲に引っ掛けたようなモンスターが誕生しがちな移植版においても、同名のMSが登場する機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の楽曲からは残念ながら確認されなかった(代わりに生まれるのはサイクロプス隊に引っ掛けたサイクロップス。同じ発想はあったようだ)

移植版MF2・WORLDBATTLE(レギュレーション2997)では軽量級のトップメタ軍団に混ざって本種の『まつZしげらない』がベスト8に進出。
優勝したワイルドブロックの『おいしくない』共々、2997環境における重量級モンスターの可能性を見せてくれた。

  • マーブルガイ
ナーガ派生。
まじめなゴーレム系の中ではナーガの遺伝子が強く表れたので珍しく狂暴で、対戦するモンスターを死に追いやることも多々あるらしい。
初代ではナーガ派生らしく力の適性が最高で命中も伸びやすいと、アメンホテプに似た長所が光るが、
育てやすいともいわれる一方、やはりライフや丈夫さ適性が低いので、人によってはやや育てにくいとも。RTAなどでは人気がある。
2ではちから適性こそ健在だが、命中適性はDに下げられてしまう。代わりにライフと丈夫さの適性は上昇している。
でもナーガSUBのせいでやっぱり寿命が短く早熟で、激ワルなのでゴーレム種としては人を選ぶ。
例の全種族再生裏技使用前提のTASではベストパートナーとしての呼び声も高いとか。

  • エコロガーデアン
プラント派生。
大地の守り神として様々な場所でほこらが建てられるほど有名な存在とのこと。
初代ではちからの適性がCにダウンしたのと引き換えに、ライフとかしこさの適性をBにまで高めている。そして最高のまじめさを誇る。
2でも能力の傾向は変わらず、丈夫さもかしこさも平均以上に伸びるため、純血以上に頑丈なゴーレムを作るのにうってつけの存在だろう。
ただ、2ではプラント派生ということで成長パターンが早熟になってしまい、ピーク期間が縮んでいるのが痛い。
幸い寿命は長いので、タイタン同様前半はトレーニングに集中して、ピークが過ぎたらどんどん大会や修行に出す方針で。

  • ブリーフマン
初代のレア種。
胸毛の目立つガチムチ兄貴がブリーフをつけたような見た目で、己の肉体を最も美しく見せるにはブリーフが一番であると固く信じている。
MFマニアによれば、なんとなく女性っぽいしぐさで、最初の発見者には引かれたらしいとか、アニキ筋の男性には好まれているのだとか…。
こう書くとレスリングシリーズを先取りしてしまったモンスターかもしれない。
そのものズバリ、槇原敬之の「UNDERWEAR」なるCDから再生可能。

移植版では純血種に次ぐか、下手したらそれ以上に再生可能データベースのバリエーションが増加している。
ラインナップも紗倉ひびき(ファイルーズあい)/街雄鳴造(石川界人)の「お願いマッスル/マッチョアネーム?」だとか伝説のバカゲー関連「超兄貴~兄貴のすべて」だとか、
ブリーフ&トランクスの「ブリトラ」だとかで大充実。ネタの出どころには困らなかった結果であろう…。

極めつけに移植版では追加モンスターとして、勝負用の赤いブリーフを着用した個体が追加されてしまった。
気になる人はSuperflyの「0(初回限定盤A/DVD付)」あたりで再生してみよう。

  • テクモヤマ
初代の移植版で追加されたレア種。
「りきしのこころえ」をむねに日々修行にはげむ、黄緑色の体に紫色のまわしが特徴的なゴーレム種。
まだ道半ばだがうでっぷしはトップ級とされている。もう生まれた時点で人類を圧倒している気はするが…。

相撲モチーフだけあって相撲甚句の「ザ・ベスト 相撲甚句 名力士編」や、Konishikiの「Konishiki KMS」などから再生可能。

2に登場するスモーピオンと同じく相撲ネタだが、これはテクモがファミコンでリリースしたソフトである「つっぱり大相撲」、さらに言えば同作に登場する「手雲山(てくもやま)」という力士がモチーフとなっている。
さらに、名前だけではなく「黄緑色の肌に紫のまわし」という外見や、「番付は小結(まだ道半ば)ながら実力は横綱(トップ)級」という設定まで共通しているのが細かい所。
他にも、「りきしのこころえ」は同ソフトにおけるパスワードの役目を、「うでっぷし」は力士のパラメーターのことを指している。


【2から】

  • タイラント
ドラゴン派生。
竜のような頭と、生物質なディテールが特徴的なゴーレムで、背中に羽が生えているのだがこれは何の役にも立たない。
「暴君」の名に恥じぬ全種族トップの初期値&成長適性のちからに加え、かしこさ、丈夫さといった能力値が伸びやすくタフでパワフルだが、
やはり命中適性が純血よりマシとはいえDどまりという難がある。しかもドラゴン派生ということもあって寿命やピーク期間が短く、
ブリーダー基準だとワルなので良く準備をしないと育てにくい。ちから適性Aなら他にもいるため、これは慣れた人向けである。

移植版だと、「タイラント」つながりでバイオハザードのCMソング「夢で終わらせない…」から、特別な個体が再生可能。
移動速度が上がり、原作再現でタックルを初期修得しているので瞬発力を感じさせるようになったが、
ウイルスの影響で大脳皮質をやられたのかかしこさ適性とヨイワル度は普通のタイラントより下がっている。

同名のウルトラ怪獣とはもちろん関係ない…が。

  • ストロングホーン
ビークロン派生。
無機質感が薄く、茶色い外殻と大きな一本ツノを持ついう、如何にもビークロン派生らしい外見となっている。
やはりゴーレムらしく腕力の方が強いため、せっかくのツノは殆ど使われないらしい。短くて位置が高いから、無理もない。
ただ、見た目のかっこよさとは裏腹に、適性は純血からかしこさが下がっただけで、寿命も減少、成長パターンも早熟になっているなど、育てにくい面の方が目立つ。
重り引きが得意なのでピーク以外の期間でちから(とついでにライフもありがたい)を鍛えやすいのは数少ない利点か。

  • ゴビ
ヘンガー派生。
古代文明を破壊したとの噂がある。というか見た目といい図鑑説明といい、某風の谷のアレに見えて仕方がない。
純血のゴーレムに比べてトップクラスのちから適性はそのままに、寿命と丈夫さを犠牲に命中と回避の適性を少しはマシにしている。
また、ヘンガーSUBのおかげでしゃてきが得意になったうえ、オイリー・オイルでストレス軽減効果がついてきたのがありがたい。
ただし、しゃてきが得意な点はトレーニングスケジュールにしゃてきを多く組み込まないと意味がないので、誤解のないよう。
四大大会の一つM-1グランプリに出場する脅威のちから800越え、一撃でも当たれば本気でシャレにならない四強の一角・アスタウンドに恐怖したプレイヤーも多い筈。

ちなみに移植版ではこいつを連想させてしまったためか、天空の城ラピュタ」のサントラから再生できるようになってしまった。
また、パシフィック・リムのサウンドトラックからはジプシー・デンジャーを意識してエルボーロケット、もといロケットパンチを初期修得した特別な個体が再生でき、
「大鉄人17 MUSIC COLLECTION」からはパラメータがALL17だが地震・竜巻アタックと中々豪華な初期技を二つも覚えている特別な個体が再生できるなど、なんか標的になりやすい。

  • マリオマックス
チャッキー派生。と言うか見た目はまんまスーツを着たゴーレムである。
これは自前の服装であり、自意識過多なまでにみだしなみを気遣った結果なんだとか。MF2マニアによれば大きいゴーレムが小さなチャッキーに憧れた結果という説もある。
というかあんなサイズのスーツをどう用意し、円盤石に本体ごと封印したんだとツッコみたくなる話でもある…。
一見はすごくまじめな印象を受けるが、実際はチャッキー派生であり、自意識過多でブリーダーに逆らうことも多いのか激ワルな種族。
成長適性は、重量級のちから・丈夫さ型なゴーレムに対し、軽量級のかしこさ・回避型なチャッキーがSUBになった結果、
お互いの長所を完全に相殺して適性にAはおろかBすらなくなってしまい、互いの短所である命中Eはしっかり残るという、初心者お断りな素体性能になってしまった。
だが、チャッキーSUBのおかげでゴーレムとしては最長の寿命であり、晩成でピークも長いため、お金とアイテム、あればパラドクシンとかもあれば大いに化ける可能性を持っている…。
こう書くと、むしろゴーレムよりチャッキーと接するような気構えをブリーダーに要求するモンスターである。色々ケチらないでいこう。
なおガッツ回復は早い方なので、最速のアストロほどではないが補正は期待しないように。

移植版ではマリオつながりでスーパーマリオ オデッセイから再生できるように。特別な個体ではないがきちんと何かを拾われたようだ。

  • バトルロックス
デュラハン派生。
純血種とは異なり、より硬質の岩が中空を覆うようにして体を構成している戦闘特化のゴーレムとのこと。
海外版では巨人族の鎧が動き出したものという、オカルトなフレーバーテキストがあったりする。
適正としては命中適性が多少マシになった程度であるが、ちからと丈夫さの適性Aが健在で、寿命が伸びて成長パターンは持続に変わっている。
これに加えてデュラハン派生ということでオイリー・オイルでストレス減少のおまけつきと、純血をそのままより育てやすくした、という感じの派生種。
グランドバンカー同様に、パワー系の路線を貫きつつ、初心者向けになっているゴーレム種。ドミノ倒しも得意だが、これはピーク外で役立てるもの。
ただし、「軽いのでスピードがある」という説明文と違って、実際は回避も移動スピードも改善されていないので、鵜呑みにしないように。

  • ダゴン
アローヘッド派生。
真っ赤な殻に覆われた刺々しい外見のゴーレムで、アローヘッドを象った頭部が半身を占めるような、アンバランスな外観。
深海の圧力にも耐えられる頑丈さらしいが、地上ではノロいままらしい。
説明とは裏腹に、丈夫さ適性は純血種がAと高すぎて変わらず(初期値にして200はインパクトでかいが)、
命中適性が多少マシになったはいいが、ちから適性はダウンしてしまった。
やはりゴビやバトルロックスと同じく、オイリー・オイルによるストレス減少効果を一番の強みにするべきだろうか?

  • スリーピー
バクー派生。
居眠りをしているというわけではないが、ボーっとして動かないことが殆どなゴーレムとのこと。全身は毛皮に覆われているらしい。
強大なパワーはそのままにライフ適性がBと高まっているが、元のバクーがそうであるように命中適性が最低のまま。
丈夫さやかしこさの適性もダウンしてしまっているなど、(丈夫さの仕事が増した移植版だと特に)デメリットの方が強いかもしれない。
育てるなら増したライフ適正を活かして走り込みをガンバってライフをとことん底上げし(できればロードランナーかビークロンのかけらは欲しい)、
長寿かつ晩成タイプであることを最大限に利用したい。最序盤の寿命をトロロンやパラドクシンで効率よく消費するとか。

それか、アドバンス以降のゴーレム種はむしろ純血がこのスリーピーに近い能力バランスになっているので
アドバンスシリーズをプレイするにあたっての予行演習にちょうどいいかも知れない。

  • プレッシャー
グジラ派生。
全身ディープブルーで表情はまんまグジラのそれ且つ、頭部も丸っこくなっているなどなかなかシュールな外見。
そして見た目の割に中身はゴーレムなので、海に飛び込もうものなら沈んで絶対浮かんでこないとのこと。
上述したように、2においてはバグによってガリ派生のアメンホテプと適性が入れ替わっており、
ちから、丈夫さ適性のダウンと引き換えに、命中、かしこさ適性を高めているという、割とマイルドな性能となっている。
…まあ、裏を返すと元の適性だとグジラSUBによる長所補強が眼立たず、短所重複が目立つため、純血種に比べると初心者には厳しい種族だろう。

移植版では適性が修正されたため、命中Eをどう補うかが課題に。なぜかかしこさ適性がBのままなのはありがたくいただいておこう。
また、横浜大洋ホエールズに在籍していた佐々木主浩の「break new ground」から、アメンホテプ寄り適性の特殊個体が再生できる。
吉田沙保里やワンセブン同様に、誕生日・背番号に由来する「22」でパラメータが統一されている。足は速いので頑張れば思わぬ強さを見せる…のか?

  • ダオ
バジャール派生。
不思議な魔力によって、頭部を中心に体がいくつかのパーツに分かれて行動をするという、バジャール色がとても強いモンスター。
補正がマイルドなバジャールSUBだけあって、丈夫さの適性が下がった代わりに、ちからの適性Aを保ったまま命中と回避の伸びを多少マシにしている。
見た目の奇天烈さに反して、総合的には初心者向けのゴーレムだが解禁の遅さがネック。

  • アストロ
メタルナー派生。
ゴーレム系モンスターに見えて実は中にメタルナーが入っているという噂がある。頭部を正面からよく見ると、それもうなずける。
組み合わせからも想像できるように丈夫さ適性がAと最高値で、次いで力の適性もBと、純血以下とはいえ伸びやすい。
何より、2のゴーレムの中で貴重な命中適性がC以上の種でもあるのはセールスポイント。
移動速度とガッツ回復もゴーレムとしては最速だが、その一方でガッツ補正を捨てる事になるという点に注意。
回転率の上がったところにうまく大技を仕込んで、相手にプレッシャーを与えたいところだが…。

移植版では、十三機兵防衛圏のオリジナル・サウンドトラックから、ステータスがすべて13(十三)という、機兵を意識したような特別個体が再生できる。
初期技は地震・フライングプレス・タックルと豪勢だが、細かい差異が多く、合体材料として使おうとすると計算が狂いやすいので注意。
ちなみに、この手の個体としては「根性」持ちなのも、対戦派としては評価のしどころ。

  • アンゴルモア
ジョーカー派生。
紫と白のツートンカラーにピエロマスクの顔面部と、悪役まっしぐらな外見のゴーレムである。
なんでも、モンスターカードによればジョーカーの魂がゴーレムの肉体をそのまま乗っ取って生まれたモンスターなんだとか。
ちからと丈夫さの適性が一段階ダウンした代わりに、かしこさと命中の適性が上昇。ジョーカーSUBがうまく作用した形となった。
特に命中適性はCにまで高まっており、2における貴重な命中が伸びやすいゴーレムの内の一体。
寿命やヨイワル度の減少はあれど、やはりこの部分は大きい。

移植版では、ワイルドアームズシリーズの常連隠しボス「魔王アンゴルモア」とかけて、関連DBから再生できるようになっている。
一作目からはふつうの個体が、「2ndイグニッション」からは予言の年になぞらえ低めな数値でまとめられた特殊な個体が再生できる。

  • ウッディー
モック派生。
見た目はまんま巨大な手足が生え、表情も笑みを浮かべたまま硬直したモックという、かなりアンバランスな外見である。
寿命が伸び、かしこさの適性も高まっているものの、ライフ、ちからの適性が純血種から一段階低下したうえに、
肝心の命中適性は最低のままなので、長寿という長所の割には育てにくいゴーレム。
成長タイプが早熟なので補填が少し難しいのも難点。使い込みには有利そうだが…。

大キックを使うとグラフィックがバグる。

  • ニューボトル
2のレア種。
透き通った美しい岩の手足(LINE版を見るにどうやらロックアイス=のようだ)に、でっかい酒瓶が頭部と胴体を構成しているという、2特有のポリゴンモデルらしさが爆発したゴーレム種。
モンスターファーム2マニアでは「古代の『バー』と呼ばれるお店の宣伝用のモンスター」だったのではないか、という仮説が書かれている。
元ネタと思われる酒は瓶の形からしてサントリーの『オールド』と思われる。新しくなってんじゃねーか

ウッディーと同じく、大キックを使うとグラフィックがバグる。

森高千里の「ジンジンジングルベル」で適性やヨイワルがヘビーダイアナの個体が、
カクテルシミュレートゲーム「カクテル・ハーモニー」で適性やヨイワルがケンプファーの個体が再生できる。こちらはシェイカーを意識したのか「地震」を初期所持。
また、本格的ギャング映画「レザボア・ドッグス」のオリジナル・サウンドトラックからは、ぐるぐるアタックを初期所持しており、中身がマリオマックスに近い個体が再生できる。
といってもライフ適性がC→Dになっていたり、我慢を持たず代わりに憤怒を持っているなど、妙なところでこだわりを感じさせる一体。

移植版でも安全地帯の「ワインレッドの心」や岡村靖幸の「カルア ミルク」、上海アリス幻樂団の「旧約酒場~ Dateless Bar "Old Adam"」など、お酒っぽいチョイスなどから再生可能。
長寿個体はカクテル・ハーモニー由来の個体をベースに地震を初期修得、命中E→D、変動ゆかが得意で寿命が440週と、チャラッキー種と似た特徴を持ちじっくりと育てられる逸材。
どうでもいいが、酒の妖怪の楽曲がついにウイスキーのモンスターになってしまった。

海外版DXでの英名は「Dream Golem」。そもそも海外版では酒類の規制の関係で後述する海外版モンスターに差し替えを食らった経緯があるだけに、ある意味夢の存在である。

LINE版で青オーラのゴーレム種として復活。MF2ではグラフィックの限界から白い岩で表現されていた体が明確にロックアイスとして描写されており、一層お酒感がアップ。
同時にニューボトルのアシストカード「オービン」も実装された。サントリーオールド+というネーミングに見えるが?
前述したマニアにおける「バーの宣伝モンスターだったのではないか」という小ネタも地味に拾われている。
無論、酒飲みのアヤとエイルが大喜び

登録可能な技はMF2でのグラフィックのバグにちなんでか大キック
自身が巨大化して相手をキックする…というより踏みつぶす、というバグキックに勝るとも劣らないインパクトの技になっている。
重量級であるゴーレム種の技として見るとコスパはかなり悪いが、クリティカル率が高くなっており大ダメージが狙えるちからの黄オーラ技。
なお、アンゴルモアやフロッグロックで大キックを使うとグラフィックの比率が変になっておかしな姿になる。やはりバグキックだった。
専用技はアイスでこぴんとアイスビンタ。

  • ForwardGolem(フォワード)
海外版のレア種。
上記のニューボトルはお酒をモチーフにしていたため、表現規制に考慮してアメフト風の見た目のゴーレムに差し替えられている。
日本語訳すればまんま「フォワードゴーレム」だが、8文字までの文字数制限に引っかかる為、DX版で日本版に実装された際は名前がゴーレムを取った「フォワード」になっている。

そして再生されるCDの中に「プロ野球 ファミスタ 2020/バンダイナムコエンターテインメント」が含まれている。
カラーリングがナムコスターズだからという、コーエーテクモにバンダイナムコと、おたがい合併したゲーム会社同士、
これもある種のてぇてぇな感情をおぼえる、かもしれない。

  • サンドゴーレム
レアノラモン。マンディー砂漠に棲息している。
主人をなくしてから一匹でひっそりと、主人が愛し、その身を眠らせたマンディー砂漠で生き続けるモンスター。
今では砂漠を荒らすものや、静けさを破るものを察知すると容赦なく襲い掛かってしまう。
心根は邪悪ではなさそうなのだが、他の生き物に対して心を閉ざしてしまっているのか、やはりワルモンである。

移植版では遭遇後にモンスターカードを得た後、小屋を一段階以上改築してあれば再生可能。
思いのほかデータベースからの再生例が少ないゴーレム種において、サンドゴーレムもやはりレアな部類で、発見例は少ない。
適性は純血種の短所を埋めてみた感じで、共通して「ライフB/かしこさC/命中D/回避D」になっており、しゃてきが得意。
深草アキの「月の砂漠」からは、大でこぴんが目印で「ちからB/丈夫さA」丈夫さ型の個体が、
Family Basikの「Golem Effect」からは、大ハエたたきが目印の「ちからA/丈夫さB」ちから型の個体が再生できる。

適性Dが二つあり、ワルモンではあるがそれを差し引いても初期値の高さや短所をマイルドにしてある点が心強く、入門用や一代目として育ててもよい。
マニュアル操作を意識するなら丈夫さ型、技の暴発が怖い・オート意識ならちから型、パラメータ制限杯なら両方ともが有力。
また、ノラモン勢の中では唯一「激ヨイ」になれる。発動確率のメカニズムは不明だが、これを利用して底力型に仕上げるのも手。

【LINEから】
  • フロッグロック
カワズモー派生。
他の種族から輪をかけて岩石感が薄れており、見た目的にはほぼカエル型マッチョレスラー。
こんなんでもゴーレムの代名詞である竜巻アタックとフライングプレスを登録出来る貴重な存在である。

【大会に登場するゴーレム】

上述したように、敵として出てきた場合は非常に恐ろしい存在であるにも拘らず、
初代ではグレードEを除いて、公式戦で必ず一体はゴーレムを相手にしないといけない構成になっている。
接近されるだけでピンチ、距離やガッツをコントロールして攻撃を封じられるかが勝負の分かれ目となる。
搦め手や回避に期待できないならばまさに「やるか、やられるか」の戦いとなる。

【初代に登場】

  • セム
グレードEに登場するポセイドン。
初代のゴーレム種のライバルの中で、唯一公式戦に登場していないため影が薄い、そんなイヌカキ巨人。
能力的には丈夫さがEランクの中でも飛びぬけて高いが、200超えではないのでそこまで固いとは言えない。
ちからに関しても、これから対戦するゴーレムに比べればまだかわいいほう。
それでも技の破壊力は他の連中と比較して段違いなのも確かだし
なによりしっかりチョップも取得済み(ただしかわりにパンチを覚えていない)なので、
生まれ立てのモンスターには十分脅威になりうるのも確か。

  • グラニート
グレードDに登場する純血種。
恐らく初代において、大半のプレイヤーが初めて目にすることになるだろうゴーレム種。
ホリィのアドバイス通り、同ランクのモンスターの中で唯一200を越えているちからが脅威で、大ダメージ技のチョップも修得済み。
命中が壊滅的に低いので、滅多なことでは当たらないだろうが、とにかく事故にだけは気をつけたい。
仮に底力を発動させてしまった場合、このランクでも入院や事故死がありうる。
2の二大大陸対抗戦では、少し強化されてゴーレムらしからぬバランスの取れた能力値で登場する。技はそれなりに充実。

  • ゴレゴン
グレードCに登場するタイタン。
休む間もなく引き続いて登場するグレードCの刺客、カレー好きの黄色い巨人。
やはり同ランクの敵モンスターの中でもちからが突出して高く、グラニートと同様に不慮の事故には気をつけたい相手。
後、上述したように2の対抗戦ではゴラゴンやらコウネツやら、やたらとそっくりさんが登場することでも有名。
ゴラゴンは強化ゴレゴンよりちからが150、その他の能力が50ずつ低い。
…なかなかよく分からない役どころである。

  • コウテツ
グレードBに登場するアメンホテプ。
絶えることなくやはり登場するグレードBの刺客、貴族の皆さん御用達の金と白のセレブ巨人。
ちからはゴレゴンとどっこいだが、命中とかしこさがそこそこ上昇している他、
そのかしこさでスペックを発揮できる、遠距離技の地震と大地震を修得しているのも特徴。
ここから相手ゴーレムに対する安全地帯がなくなるため、回避力か破壊力のいずれかがないと辛くなってくる。

CPU同士での強さが弱めに設定され、ホリィの解説も楽勝ムードだからってタカを括ると病床で寝込むことになるので十分注意しよう。

  • ガレント
グレードAに登場するマグナビートル。
ブラウンカラーの破壊巨人。
ホリィ曰く「ガレントはたくさんのモンスターを入院させているんだって」。
それに違わず、ちからの数値は400超えとなった他、のびーるパンチにぐるぐるアタックと、
遠距離にも高威力のちから技を取り揃えているため油断ならない相手。
ホリィ曰く「丈夫さに自信がないなら棄権した方がいい」とのことだが、
それよりも回避が低いと、距離の取り方が大変になる。
特にぐるぐるアタックが直撃すると、ガチで入院、最悪事故死になりかねないので当たらないように気をつけたい。

  • シングマ
グレードSに登場するブルーマウンテン。
最後の最後、公式戦のトリを務めることになるグレードSの刺客、破壊力と精度を併せ持つ青い巨人。激ガリ体型。
ちからの数値はガレントにやや劣るものの、何と命中が一気に500にまで上昇しているため、
寧ろ回避型のモンスターにとっては厄介極まりない相手となっている。
また、滅多に使わないが最高火力のダブルチョップや竜巻アタックも修得しているため、
これらが直撃しないように間合いにも気を配りながら慎重に戦いたいところ。
どおりでホリィがまともな解説なげうって「棄権するのも一つの作戦」ってせっついてくるわけである。

2の二大大陸対抗戦では700の命中を引っ提げて登場し、しかも本来激ヨイのブルーマウンテンでありながら性格がワルになっており、移植版では逆上を発動するようになっている。
これでも他の初代グレードS組共々の存在に埋もれてしまっている。
ただ、相変わらず初代組の中では手強い方。

【2に登場】

※二つ名は「モンスターファーム2マニア」に掲載されていたネタから。

  • ロクガイガー
グレードCに登場する純血種。超デコピン野郎。
グレードC最大の障壁。そのちからから放たれる技の威力は絶大で、基本技のパンチやキックでオクレイマンのマッハパンチなみのダメージを持っていかれる。
しかも、それらより威力が高い「でこぴん」や「掌打」などを撃ってくる始末。特に防御面を捨てたモンスターではアンラッキーヒットが怖すぎる。
命中が低いが、当たる時は当たる。なので、トラウマを刻まれたという人も多いだろう。
離れれば技を持っていないので遠くから攻めるか、ゴーレム種の宿命であるガッツ回復の遅さをつくガッツロックが有効。
またかしこさ、ライフも低いので、回避の低さを突いてかしこさ系の大技を仕掛ければ、モンスターの能力と技にもよるが2〜3発でK.O.出来る。
ただし、ガッツ補正を強く得られるタイプなので、仕留めそびれた時は覚悟を決めよう。

  • アスタウンド
グレードSの四大大会のひとつ、M-1グランプリに登場するゴビ。マンディーの覇王。*9
対抗戦を除けば公式な大会で唯一800超えのちからを誇る。無論、そのパワーからのちから技は一発貰うだけで逆転も十分あり得る。
しかし、特筆すべきはそのちからではなく移動速度。ゴーレム種とは思えないその異常な速度は最早チートである。
それでも高めの命中とガッツダウン技を用意してあるなら、ガッツを削りつつ戦えば勝てない相手ではない。
根性を発動されても回避は低いため、再度K.O.するのもさほど難しくない。
しかし、回避を捨てたパワータイプで対決することになった場合、どの技を誘って耐えるor外れさせるかが悩みどころ。間合いの取り方も難しいので注意。

移植版では、なんとアスタウンドを思わせる特別な個体がホークウインドの「アストウンディング・サウンズ,アメイジング・ミュージック」から再生できるというサプライズ要素がある。
驚きの移動速度まで再現されているのだが、その利点を生かすには合体に頼らず一世代で仕上げないといけないうえに、代償なのかこの手の個体の中では寿命があまり延長されていない。
スケジュール管理は勿論、トレーニング結果吟味なども考慮に入れた、このゲームを極めたスペシャリストへの贈り物と受け止めよう。

  • ガドック
グレードF(フリー)、延命アイテム「白銀モモ」でおなじみのシルバー杯に登場するスリーピー。毛むくじゃら巨人。
ゲームシステム上何故かあのラッキィに負ける、あるいは負けてもらうため、戦う機会は少ない。
総合力はグレードA級だが、短所はそれ以下、長所はグレードS級とアンバランスで判断しづらい強さではある。
ちからはかなり高いのだが、命中重視技を持っていないし、6歳3ヶ月ともなれば凌駕する能力値にまで育っているはず。
探検用に重り引きとめいそうで育てたから丈夫さと回避が終わっているというモンスターでない限り、そう苦戦なく倒せるだろう。
能力をしっかり鍛えておけば基本技でもいけるだろうし、ガッツを奪って打つ手なしに追い込んでもよい。

余談だがこのガドック、体が小さく、まだピーク前であることがうかがえる。こいつのブリーダーはバナナ育成でもしていたのだろうか?
一説には同じ週に開かれるフレッシュ杯との関連もささやかれる。まさかリオーン(ハムライガー)と成長段階を取り違えたりしたのだろうか。

【3以降に登場】

  • バスティアン
「アドバンス」に登場。グレードSの四大大会・「ウィナーズカップ」及び「グレイテスト3」に出場してくるダゴン。
ライフ623、ちから901、丈夫さ834という脅威のフィジカルの持ち主。いくらモンスターが死なない仕様になったからって無慈悲が過ぎる。
一方で他のステータスは軒並み低めという尖りに尖った配分だが、命中・回避があまり仕事をしていない上丈夫さの影響が大きいという「アドバンス」の仕様とこれが完璧に噛み合っている。
技も厄介なものを取り揃えており、特に当たれば良くて大ダメージ&特大ガッツダウン・悪くて即死のフライングプレスを開幕からぶっ放して運ゲーを強いてくるのが非常に怖い。
丈夫さがカンストしていようと小技のパンチですらそこそこの痛手を負わせてくる火力を誇る一方、仕様の問題で回避にも頼りづらいため対応が難しく、本作屈指の強敵と化している。
耐久型でなんとかするならライフを上げるか、さもなくば極力向こうの攻撃が空振ってくれることを祈るしかないだろう。


【3以降のゴーレム一族】

PS2版でも超重量級のパワータイプという種族特性は大きく変わらず。命中・回避が「すばやさ」に統合されてしまったが、元々どちらも壊滅的な適性だったゴーレムにとっては大した問題ではないかもしれない。
というか本作のゴーレムは2までとうって変わって命中表記B以上の技をそこそこ覚えるようになっており、ガッツ補正の強力さや純血種(モークス派生)の性格が「しんちょう」*10に設定されていることもあいまって、すばやさの問題さえなんとかしてしまえばむしろ命中安定という何かおかしい事になっている。
上述したロケットパンチやダメージA・命中A-という何かの間違いみたいな性能を誇る新技「たつまきパンチ」、竜巻アタックに近い枠の高火力ロマン技……と見せかけてちゃっかり命中C+まで成長するオレガ(俺が)メテオ」など技周りではだいぶ優遇されており、それもあってか当時開催されたモンスター甲子園ではコンプラ的に大問題なネーミングのエレバス(ブリリア派生種)「セクハラぶちょう」が優勝を勝ち取っている。

アドバンスシリーズでは1、2同様に命中補正に難のある技のラインナップになったが、これまた何を血迷ったのか、代名詞たるでこぴんをオミット
でこぴんのないゴーレムなんか肉の無いカレーも同然だと血の涙を流しながら悲鳴を上げたブリーダーが続出したのは言うまでもない。
しかし種族としては割と優遇気味であり、特に無印MFAではアローヘッドと並んでストーリー攻略最強の一角。ちからと丈夫さとガッツ補正でのゴリ押し上等な本作のバランスとは相性抜群で、並いる敵をその巨体で軽々と粉砕していける。
しかし当然ながら敵に回した時の厄介さもトップクラスであり、上記のバスティアンを筆頭に序盤の壁となるDランクのスラマーブラス、バスティアンより一足早く開幕フライングプレスぶっぱの恐ろしさを教えてくれるAランクのグラドス等の難敵が揃っている。

【アニメでのゴーレム一族】

アニメにもレギュラーメンバーとして純血のゴーレムが登場し、CVは内田直哉氏が担当。
その巨体と寡黙さの所為で恐れられていたが、本質は花や鳥を愛し戦いを嫌う心優しい性格である。
仲間思いでもあり、自身の頑丈さを活かして盾役になったりすることも。ちなみに水が大の苦手。

敵側にもワルモン四天王の1人、ピクシーの配下としてブルーマウンテンが登場。
ピクシーのことを常に第一とする忠臣で、主君が死にかけた時は合体で自らの身を犠牲にしてピクシーを救う。
(ピクシーはその後ビーナスとして転生した)

他には第一期でこの世界観の昔の昏い面をほのめかせるアストロ達や、
第二期の序盤に登場するも見事にモストの力を示すやられ役となったバトルロックス、
デュラハンの元に集っているワルモンたちの中で、オツムが弱い怪力担当なゴビなどが登場。




追記・修正は動きが遅くパワータイプと言われた覚えのある人がお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 16:10

*1 相手から受けたダメージが、ライフの最大値を倍くらい上回るとお陀仏してしまう。

*2 同威力帯で比べると、ヘンガーのレーザーカッターやケンタウロスのさらし投げが28、ネンドロのドラゴンナックルが29である。

*3 ぶっちゃけ相手からしたらオーバーキルかジャストキルかの違いでしかない。いや、むしろこの掌打でもオーバーキル級になることもありうる。

*4 4だとコケが生えてるとよく言われるが、これはコケなどではなくエメラルドなのだ。誰が何と言おうとも!!

*5 ただ、公式もその描写を拾ったようで4の図鑑説明によると、宝石目当てに寄ってくる密猟者をでこぴんで返り討ちにしてるらしい

*6 グランドバンカーに限った話ではないのだが、適性Eに対して適性Dだと伸び率が4/3(ピーク時)くらいに上がるため、無限延命できない移植版では侮れない長所になってくる。

*7 由来は恐らく吉田沙保里氏と同じレスリング選手の「向田真優」選手。なので、前述した吉田沙保里個体から育て上げたものだと思われる

*8 だからといって2ではプールが得意になるわけではない。合体で生み出す際にナイトンのかけらが必要。

*9 実際にマンディー出身かは不明、あくまでネタとして受け止めるのがいいのかもしれない。

*10 ガッツ補正の効果を底上げする