HERO's STRIKE(遊戯王OCG)

登録日: 2014/08/01 (金) 16:14:47
更新日:2023/10/15 Sun 09:39:13
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現れろ!新たなる『HERO』!!
『HERO』にふさわしい戦いの舞台がここにある!


HERO's STRIKEとは2014年6月21日発売された27個目のストラクチャーデッキのこと。
デッキ名の通り「HERO」、特に漫画遊戯王GXで登場した「M・HERO」を中心に構築されており新規カードも全てM・HERO関連である。

前々回社長、前回はカイザーと歴代のライバルたちのデッキをモチーフとしたストラクが続いたため、
ついにジャックデッキのガチ化なるか? と噂されていたがまさかの十代悔しいでしょうねぇ

HEROや融合関連のカード以外にも増援や戦士の生還といった実用的なものから、
ハネクリボーなどのファンサービス要素までアニメ・漫画で十代が使用したカードが大量に収録されている。

その数なんと45枚中38枚

そこまでやるんだったら後7枚くらい揃えて欲しかったが、
ペラペラじゃない強謙や神の警告など再録されたので良しとしよう。

その他にもE-エマージェンシーコールやエアーマンなどのHEROの必須パーツはもちろんのこと、
奈落の落とし穴強制脱出装置、おろかな埋葬など汎用性の高いカードも多数再録されている。
初心者がスターターとして購入するのはもちろん、上級者にも汎用パーツ集めに重宝される豪華な内容である。

なぜカスタムパック01でその本気を出さなかったKONMAI……

キャッチコピーの元ネタは「HEROにはHEROに相応しい戦う舞台って物があるんだ!」という十代のセリフからか。
しかし、その舞台である「摩天楼 -スカイスクレイパー」は未収録となっている。

また、発売後すぐのパックである「ネクスト・チャレンジャーズ」にて「E・HERO ブレイズマン」が登場した。


主な収録カード


新録

新録されたM・HEROたち。詳しくは項目で。ちなみに漫画版GXの作者である影山なおゆき先生の描きおろし。

  • 「チェンジ」速攻魔法
以前に登場していたマスク・チェンジの他に、手札コストが必要な代わりにHEROでなくともM・HEROに変身できるマスク・チェンジ・セカンド
場の融合HEROを同レベルのM・HEROと入れ替えるフォーム・チェンジ、そしてチェンジ速攻魔法とHEROをサルベージできるマスク・チャージが新録された。
HEROには誰でもなれるといえば聞こえはいいが、マスク・チェンジ・セカンドのせいで様々なデッキにHEROが出張することに。
当時のトップメタであるシャドールにダーク・ロウの効果がぶっ刺さるのも出張に拍車をかけた。そのシャドールにも絶賛出張中だけどな!

  • E・HERO シャドー・ミスト
2つの効果を持ち、特殊召喚された場合に「チェンジ」速攻魔法サーチ、墓地に送られた場合に自身以外のHEROをサーチできる。
どちらの効果も「場合」に発動するためタイミングを逃さない。ただし、1ターンにどちらか1つしか使えないので注意。

前半の効果はヒーローアライブヒーロー・シグナル等でデッキから、
リビングデッドの呼び声等で墓地から特殊召喚して、必要に応じたチェンジをサーチしよう。

後半の効果はクリッター等とは違いどこから墓地に送られても効果を発動できる。
マスク・チェンジを使って墓地に送られるとHEROをサーチできるので、すぐさま後続を補給できる。
ヒーローマスクおろかな埋葬などでピンポイントで墓地に送るのはもちろん
カードガンナーで叩き込むのもいいだろう。
エクシーズ素材として取り除かれた時に発動できるのもGOOD。

これらの効果は1ターンにどちらか1つしか使えないので、自分のターンに「チェンジ」をサーチして、相手ターン中に相手の動きに合わせて「ダーク・ロウ」に変身してやるといい。初手で出す場合、このようにすると2つのサーチ効果を無駄なく使える。

なお赤文字で書かれたカードは全てこのストラクに収録されている。ちょっと頑張りすぎである。
チェンジをサーチするだけでなく融合素材としても優秀であることから、どの【HERO】でも必須カード級の扱いを受ける良カード。そのため、エアーマン並みに酷使され、過労死の疑いがかかっている。

2015年10月1日から制限カード化。

ファングジョ(ry モノク(ry
ビヨンドのような自身をE・HEROとしても扱うルール効果と闇属性でありながら場では光属性としても扱う永続効果、
そして相手ターンでも使えるターン終了時まで表側表示のカード1枚の効果を無効にする効果を持つこのストラクの看板モンスター。

3000打点に加えE・HERO&光属性として扱う効果から、スカイスクレイパーやオネストなどを使えば戦闘では負け知らずであろう。
またフリーチェーンのカードの種類を問わない無効効果により擬似的な耐性も得ているので場持ちもなかなか。
その他にもロック崩しをしたり相手モンスターの耐性を消したりと汎用性が高い。

看板になるだけあって強力な効果を持っているがやはりM・HERO×2という重い素材縛りがきつい。
轟雷帝ザボルグを自壊させれば2,3セット程墓地融合するための素材を揃えられるのだがやはり手間がかかる。
漫画版と同様にメインデッキに投入できる下級M・HEROが登場すれば話は別なのだが。

E・HEROとして扱う効果が功を奏し、やっとこさ再録されたミラクル・フュージョンで出せたらいいな程度に考えていたほうがいいだろう。

光・闇属性として扱う効果、カードの効果を無効にする効果、そして東映さんから怒られそうなカラーリング(逆だけど)などなど
漫画GXの象徴とも言えるモンスター光と闇の竜と共通する点が多い。


再録

ご存知十代のエース。そして過労死。
パッケージイラストにも描かれているが、箱を3つ買ってM・HEROデッキを組むとなると真っ先に抜ける悲しきHERO。

ただし、光属性、通常モンスターに加えてラス・オブ・ネオスなどのサポートが豊富なので、彼を軸としてデッキを組むのも一考できる。いざとなればM・HERO 光牙に変身可能。

弟分のアナネオくんも再録。こっちはこっちでデュアルのサポートを活かして使われる。

強欲な泡男改めエクシーズ素材男。
スパークマン・フェザーマン・クレイマン・バーストレディといった初期の十代を支えたHERO達を差し置いて収録。
公式サイトでも強力カードとして紹介されていた。……出世したな泡男。

ただ、このストラクだけだとエクシーズモンスターも水属性M・HEROもいないので別途で買い足さないと使い物にならない。
ランク4エクシーズやアシッドを入れると一気に化けるので、ぜひ投入しよう。

ところでベクター、ストラク発売後すぐに準制限に緩和されたのはお前の仕業か?

準制限となり更に危険度を増したガチムチ天使。ボルテックやアナネオなど光属性中心の構築にするならば必須。
しかし色んなとこで再録されすぎているのでそんなに喜ばれなかった。
一応9期テキスト版はこれが初。

ついに無制限となった鬼畜モグラ。
現環境では召喚権の消費&攻撃を介しての除去はいまいち遅いが、ハムドオベリスクをも除去できる対象を取らないバウンスの力は脅威。
あれ? キモイルカは?
「ワクワクを思い出すんだ!」>????

  • 召喚僧サモンプリースト
魔法カードをコストに星4モンスターをリクルートするすごい奴。
昔【アライブHERO】でも大活躍していた。
エアーマンやシャドー・ミストとの相性は抜群だが、HEROではない上に十代が使用していないモンスターなため、
若干浮いてる気がしないでもない。

  • E・HERO ガイア
E・HEROと地属性を融合素材としたHERO。詳しくはこっちで。
Vジャンの定期購読特典で登場し、再録されたのがDTのノーレアと屈指の入手難易度を誇っていた。
こいつ1枚でストラクの代金の元が取れたと言っても過言ではない。
ただし超融合は未収録。

  • ミラクル・フュージョン
フィールドか墓地の素材で融合HEROを出せるHEROデッキの必須カード。
墓地アドが溜まっていれば実施的に手札一枚の消費で融合できる。

以前はなかなか再録の機会に恵まれなかった悲運の一枚。
デュエルターミナルでは十代は最初から登場している上にスピードデュエルのデータに存在し使えるのに一度も収録されず、3つも出したデュエリストパックですら再録されなかった。

EXPERT EDITIONから実に7年ぶりの収録になった。ついでに普通の融合と平行世界融合も再録。

  • H-ヒートハート
  • E-エマージェンシーコール
  • R-ライトジャスティス
  • O-オーバーソウル
大抵の場合Eしか使われないことに定評のあるアルファベットHEROサポートシリーズ。
ご丁寧に4枚全て再録されているが、それらが墓地に揃うことで発動できるヒーローフラッシュ!!は未収録。
このデッキだとそんなに強くないから別にいいけど

  • ヒーローアライブ
自分フィールド上に表側表示モンスターが存在しない場合、ライフを半分払うことでデッキからレベル4以下のHEROを特殊召喚できる魔法。

ライフが半分になるデメリットはかなり重いものの、ダーク・ロウに変身できるシャドー・ミストをマスク・チェンジ付きでリクルートできる優れもの。このカードのおかげで安定して序盤からダーク・ロウを出すことが可能となっている。

エフェクト・ヴェーラーには注意。

オススメ追加カード

  • 収録されていないM・HERO
ストラク新録のM・HEROだけでも充分強いが、さらなる強化を望むなら投入すべし。

特に、特殊召喚時にハーピィの羽根帚をぶちかますM・HERO アシッドは必須クラス。
バブルマンを使って変身召喚できるので、無駄がない。

肝心のマスク・チェンジはシャドー・ミストで持ってこられるため、必要とあらばいつでも羽根帚を撃てる状態に近い。

ワイルドマンなど地属性を活用するなら、ダイアンが強力。相手モンスターを戦闘破壊した時に星4以下のHEROをリクルートできる。特にシャドー・ミストと相性が良く、サーチしたチェンジを使ってさらなる追撃が可能となる。

ただし、戦闘破壊して墓地に送る必要があるのでダーク・ロウとの相性はイマイチ。
オーシャンやバブルマンやアブソルートZeroを中心とした水属性主体のHEROデッキならば、効果破壊耐性をもつヴェイパーを入れてもいいだろう。

剛火「俺もいるぞ!」

マスク・チェンジじゃなく純粋な融合の方をしたいならこっち。地はこのストラクに入っている。
水、光、闇は単行本を買えば手に入るので入手が楽。書店にないなら注文してもらおう。
水のZeroは普通に入るが、光のシャイニングと闇のエスクリダオはデッキによりけり。超融合を使うなら一通りそろえておきたい。

風のGreat TORNADOは既に絶版のPP収録だがぶっちゃけあまり高くない。レイジング・マスターズにも入ったので一番安いかもしれない。
問題はVE収録の炎。これは同日発売の十代スリーブに再録されているものの、公認店限定なのとあまりの人気に瞬殺されたためこれだけ入手が難しい。

属性融合をするなら超融合が欲しいところ。
これは前回のサイバー・ドラゴンのストラクに収録されている。
ゴールドシリーズでばら撒かれたプリズマーを入れてサイバー・ドラゴンの融合体を出せるようにしてみてもいいかもしれない。

ご存知出張のハルベルトさん。戦士族サポートをHEROと共有することができ、
サイドラ効果を持っているのでランク4エクシーズに繋げやすい。

そこそこの打点に加え、戦闘ダメージを与えた時に自身を含めたヒロイックをサーチする効果もあるため、
全盛期エアーマンのごとく後続がわらわらと湧いてくる。

サーチしたヒロイックは超融合やマスク・チェンジ・セカンドのコストにも活用できる。
マスク・チェンジ・セカンドを使ってダイアンに変身できる地属性というのも評価を上げている。

HEROサポートの共有することができ、闇属性なのでダーク・ロウを安定して場に出し序盤から相手の動きを封じることができる。
HEROデッキは通常魔法が多く採用されるのでダイアモンドガイの効果も発動しやすい。
ディアボリックガイを使ってダーク・ロウとランク6を呼び出すのも強力。
シャドー・ミストのおかげで手札にD-HEROを呼び込みやすくなったのでデステニー・ドローも腐りにくくなった。

  • ゴブリンドバーグorブリキンギョ
シャドー・ミストでチェンジをサーチするには特殊召喚しなくてはならないので、これら2枚で手札から出してやるといい。
後述するランク4エクシーズとも相性がいいので、ぜひ投入したい。

それぞれ属性が違うので、出せる属性融合HEROも変わってくる。また、ゴブリンドバーグは守備表示になる処理が挟まるので、奈落や激流葬を避けられるかわりにエアーマンがタイミングを逃すので注意。

  • ランク4エクシーズモンスター
HEROデッキはバブルマンのおかげで星4を展開しやすいのでエクシーズ召喚と相性がいい。
シャドー・ミストと相性のいいサモプリ、ゴブリンドバーグ、ブリキンギョもそのまま活用できる。

単純に除去能力の高いNo.101鳥銃士カステル、シャドー・ミストを直接墓地に送れるラヴァルバル・チェインなどが優秀。
問答無用で5000打点を通せるホープ・ザ・ライトニングももちろん入る。
戦士族を素材に指定したエクスカリバーブレード・ハートも投入すべし。

ヒーローマスクやマスク・チェンジ・セカンドで乙女を対象に取って青眼を呼び出すデッキに。
青眼「乙女に呼び出されたと思って来てみればマスクを被った変人がいたでござる」
光牙は星8なので青眼と一緒に神竜騎士フェルグラントなどの強力なランク8にするのもいいだろう。
星1チューナーなので1+4+4で相手を凍りつかせることも可能。
蒼眼の銀龍はバニラ蘇生効果を持っているのでネオスやアナネオを採用するのもアリ。


追記・修正は三箱買ってからお願いします。


























さあ、ワクワクするデュエルを始めよう!

前回のCMでは丸藤亮役の前田剛氏、前々回は海馬瀬人役の津田健次郎氏という前例があったため予想はできていたのだが、
今回のCMでは遊城十代役のKENN氏がナレーションを担当している。

予想していたとはいえ久々にTVで聞く十代の声にテンションが上ったデュエリストが続出した。


M・HERO中心のデッキなのに思いっきり「融合召喚!現われろ!新たなる『HERO』!!」と言っているのはご愛嬌。
一応、普通の融合召喚モンスターであるガイアやカオスも収録されているので間違いではないが。
できることならKENN氏の声で変身召喚などの漫画GXの用語が聞きたかった……

さらに映像もなかなか凝っており摩天楼 -スカイスクレイパー-のようなビル街の空に、
ヒーロー・シグナルが浮かび上がりシャドーミストが登場。

そしてマスク・チェンジによりダーク・ロウに変身するというOCGでも再現可能な動きが描かれている。

その後に流れた緑と黄色の光がミラクル・フージョンに集まってC・HERO カオスが登城しているシーンは、
カミカゼと光牙が融合してカオスになったとも推測できる。

さらにさらにBGMにはアニメGXより「十代のテーマ」が使用された。
KENN氏のナレーションはともかく、このファンサービスはさすがに予想外でありデュエリストたちはワクワクを思い出すこととなった。

でもカイザーと違って遊戯王ARC-Vとは言ってくれなかったのはちょっと残念。



追記・修正はワクワクするデュエルを始めてからお願いします。

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最終更新:2023年10月15日 09:39