ガンダムTR-6(ダンディライアンⅡ/ファイバーⅡ/インレ)

登録日:2012/07/21(土) 19:44:43
更新日:2024/01/15 Mon 02:41:23
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この項目では、ガンダムTR-6のバリエーションについて解説する。


TR-6はTRシリーズを再現できる集大成的機体であったが、それはシリーズに存在したMA並みの大型機も例外ではなく専用のパーツが用意されていたのである。
しかも、原型機よりパワーアップしているというおまけ付きで。少なくとも、これらを見ればTR-6が如何に「狂気の産物」かが理解出来ると思う。


■ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]

TR-4[ダンディライアン]と同様の大気圏突入モジュールを装備した形態。
原型機同様変形し、上半身がコアMS、下半身が巨大な脚部ユニットとなるMS形態となる。
またMA時では頭部になるシールドには拡散ビーム砲が追加されている他、ダイダロスユニット(ミノフスキークラフト)による飛行も可能。
なお、接続はフルドドⅡを介して行われる。

  • ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]侵攻・殲滅形態
MS形態にさらにパーツを追加した機体。
急に物騒な名前になったが、その名の通り単機で侵攻、強大な火力で敵を殲滅する戦術兵器であり、「侵攻・殲滅システム」というカテゴリーに分類される程。
稼働時間や行動範囲の延長のためかダイダロスユニットを装備している。だがこれだけではまだ終わらない…。



■ガンダムTR-6[ファイバーⅡ]

TR-5[ファイバー]を参考にした形態。
これにも「侵攻・殲滅システム」に分類されており超音速侵攻と圧倒的大火力、加えてお供のTR-6キハールⅡと共に空間制圧を行うことが主眼。
何を言ってるのか分かりませんが本当です。
手持ち火器はビグウィグのキャノンを発展させたビグウィグキャノン改。強大な威力と大型火器に似合わない命中精度を持つ。
Iフィールドは常時展開可能。バインダーにはMSを接続できる。これも接続はフルドドⅡを介して行われるため、本編でヘイズル・アウスラが装備出来たのはそのため。


そして、さらに上が…。



■ガンダムTR-6[インレ]

TR-6の到達点。戦術級の上を行く戦略兵器であり、決戦仕様。
ダンディライアンⅡ、ファイバーⅡの侵攻・殲滅形態が合体した姿。全高は100mにも達するサイコガンダムMk-Ⅱでさえ40m)。言っておきますが本当です。

ファイバー側が火器管制、ダンディライアンが機体制御を担当する。
基本的に2人操縦だが、コアMSのラー第二形態(ラーⅡ形態)がプリムローズⅡ(コックピットブロック)を複数装備するパターンだと搭乗員はもっと増える。
理論上のインレ搭乗人数はハイゼンスレイⅡ・ラー第二形態だと8人。形態次第でもっと増えるかもしれない。
ファイバーとダンディライアン全ての武器が使用可能で両機の性質も備わっている。
頭部に相当するファイバーⅡのカーゴスペースにウェポンカーゴを収納し、マイクロミサイルや核ミサイル、ビット、サイコミュユニットなど色々な兵装を装備できる。
…最早正気の沙汰ではない。

『Re-boot』の解説によるとエゥーゴがティターンズに勝てたのはコイツの完成が遅れたから。投入されたらエゥーゴは確実に負けてた。
…つまり誇張抜きでこいつの存在がグリプス戦役の趨勢・勝敗を左右していたらしい。
ただ、エゥーゴ側も似たようなコンセプトの機体を作ってはいたのだが……。

各形態

  • 巡航形態
下側のバインダーを前面に展開して重量バランスを整え、ダイダロスユニットにより長距離巡航を実現した形態。

  • 射出形態
複合防御バインダーを左右に展開してカタパルトとし、TR-6キハールⅡを射出する。コンセプト的にはビグ・ラングのものを飛躍させたものだと言うべきだろうか。

  • 大気圏離脱形態(インレのゆりかご装備)
HLVのような大出力ブースターを搭載し、単独での大気圏離脱を行う。リブートで居住性を備え、惑星間航行用の大型ブースターにもなることが判明。

  • 大型ブースター形態(フリス装備)
外惑星への進出案。インレが丸ごと入るような惑星間巡航ブースター「フリス」を搭載。さらに太陽風推進を行うため3枚の翼も持つ。…正気か?

…と滅茶苦茶な案だらけだが、これ以上は無い











…といつから錯覚していた?










■サイコ・インレ

インレにサイコミュを組み込んだ究極兵器構想。

インレの頭部にあるウェポンカーゴユニットをサイコミュ搭載の物に換装。サイコミュユニットや武装の追加やユニットの変更によりさらに禍々しい姿に変貌した。

武器はビグウィグキャノン改の他、頭部の武装サイロにビット、リフレクタービット、シールドブースター型モビルビット、有線制御式ビーム砲などのサイコミュ兵器のバーゲンセールだが、輸送用ロケットや巡航ミサイル、プラズマリーダーなどの装備も。

さらにIフィールドやミノフスキークラフト、大気圏離脱装備も完備。
極めつけに核弾頭やBC兵器などの大量破壊兵器も装備している。トドメにTR-6本体はギガンティック・アームユニット。…もう笑うしかない。
当然これだけの機体が常人に扱えるわけがなく、ニュータイプ強化人間に限られた。なお、これは一応「だれでも使える機体」を主軸にしていたコンペイトウ技術部の方針からは外れるものであった。
…正直、これだけの機体なら強化人間が乗っても絶対に死ぬ気がする。



[劇中での活躍]

漫画版でインレのシルエットのみ登場。
直前のシミュレーターでエリアルドが「こんな性能ありえないだろ!設定ミスじゃないのか!?」と驚愕しており整備班も「これがガンダムと言えるのかどうか…」とまで発言していた。

最終戦ではインレのパーツが係留されていたが、激戦により炎上してしまいダンディライアンⅡのパーツは廃棄。
TR-6はハイゼンスレイⅡ・ラーで出撃したため残ったファイバーⅡはヘイズル・アウスラに装着される。
そしてカールが出撃し、バーザム達と共にアスワンからの脱出艇を護衛した後コロニーレーザー宙域まで移動。TR-6を破壊したエリアルドを出迎え、そしてTR-6と共にアウスラとファイバーⅡ共々廃棄された。
ファイバーⅡの装備であったビグウィグキャノン改についてのカールとテオのやり取りは名シーンのひとつ。

立体化

このような機体なので、当然立体化も困難。と思われていた。

SDデザインでマニアックな機体を立体化するガチャポンワールド MOBILE SUIT ENSENBLEにより、17年10月にTR-6ウーンドウォートとセットでダンディライアンIIが販売。SDで差し替えありながら、合体変形可能という代物であった。

そして18年9月、同じくMOBILE SUIT ENSENBLEで、上記セットにファイバーIIを追加したインレも立体化された。ファイバーIIとダンディライアンIIの合体・分離が可能で、インレも巡航形態と射出形態が可能となっている。

ゲーム

PS4/PS Vita用SLG、SDガンダムGジェネレーションジェネシスのダウンロードコンテンツによる追加機体として、インレが登場している。巡航形態と射出形態の変形は可能だが、残念ながらファイバーIIとダンディライアンIIの分離はできない。(TR-1[ヘイズル・アウスラ]のファイバーII形態は登場するのだが)

機体サイズは圧巻のXXLで、当然登場機体の中では最大サイズ。どうやってホワイトベースの中に入ってるのかなどは考えてはいけない。
また、パーツをパージしたり撃墜されたりするとガンダムTR-6 ウーンドウォートになるが、一度乗艦に帰還するとインレに戻れる。どこに積んでたんだとかも考えてはいけない。

パイロットは本来キハールIIを含めて8人乗りなのだが、システム上1人乗りになる。

同じくPS4/PSVita用「ガンダムブレイカー3」のDLC最終章「BUILD KINGDOM」で、ラスボスの操るガンプラとしてダンディライアンIIが登場。流石にガンプラだけあって原作再現の強さではないが・・・
なお、このDLCでガンダムTR-6は手に入るが、ダンディライアンIIはイベント専用でプレイヤーは入手できない。



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最終更新:2024年01月15日 02:41