死神(悪魔城ドラキュラ)

登録日:2014/07/31(土) 10:08:41
更新日:2024/03/07 Thu 09:25:16
所要時間:約 13 分で読めます





吹き荒れろッ! 死の嵐!!!


死神とは、悪魔城ドラキュラシリーズ(キャッスルヴァニアシリーズ)の登場人物。
作品によってはデス(DEATH)とも表記される。

CV:佐藤正治(『月下の夜想曲』『キャッスルヴァニア(PS2)』『闇の呪印』『Harmony of Despair』)、川村拓央(『白夜の協奏曲』)、徳山靖彦(『ギャラリー オブ ラビリンス』)、坂口候一(『ジャッジメント』)、麦人(『ロード オブ シャドウ』シリーズ)、堀之紀(『闇の呪印』ゼアド)



◆概要◆

主たるドラキュラ伯爵に仕える魔物の一体にして、最も忠実な腹心。厳密にはれっきとした『神』である。
人間ヴラド・ツェペシュ(あるいはマティアス・クロンクビスト)が魔王ドラキュラとして転生した時代から付き従っている最古参の配下であり、
『ギャラリーオブラビリンス』などの描写からドラキュラからも全幅の信頼を寄せられている様子。


ドラキュラが現世に肉体を持たない休眠期でもその忠誠心は褪せることはなく、
主が不完全な形で復活したとき、あるいは何らかの力で復活が阻害されているときは障害を除くことに全力を尽くす。
結果としてドラキュラの完全復活に貢献したことも多い。結局、毎度事前には防げず鞭の出番と相成るわけである。


ただし、イレギュラーを排除してドラキュラ復活を補佐することはあっても、自らドラキュラ復活の儀式を執り行うことは基本的にはない。
「ドラキュラは100年に一度、邪悪な人間の祈りによって蘇る」という設定があるため、
邪教の神官であるシャフトや人間に由来するカーミラ、エリザベート・バートリーには適性で及ばないためであろう。
(『悪魔城ドラキュラ黙示録』などで儀式の一端を担ったことはある)


ゲーム中においては主に終盤のボスキャラクターとして登場。
その名に恥じない高い戦闘力を持って多くのプレイヤーを苦戦させてきた。
(ドゥエリストを除く)


曇りなき忠誠心・寡黙ながらも絶大な存在感、それでいてどこかただよう中間管理職臭などから、
シリーズファンからは愛着を持ってデス様と呼ばれている。
倒された時にはあーん!デス様が死んだ!と言われたりする。
こっちのデス様こっちのデス様とは関係ないので注意。



◆容姿◆

基本的にはボロボロのローブに身を包んだガイコツの姿で現れるが、作品によっては仕立てが良く装飾の多い導師風のローブを纏うこともある。
『血の輪廻』や『月下の夜想曲』では作中で衣替えを行って両方の姿を披露したこともある。

このガイコツ、けっこうオシャレである。

また人の背丈ほどもある大鎌を武器兼トレードマークとしている。


実は本シリーズで最も見た目が安定しているキャラクターでもある。
作品ごとに時代が100年単位で前後するシリーズのため、味方キャラクターはそのたびに一新されてしまうし、
時には絵師の変更のせいで同一人物の見た目まで完ッッッ全に別人になってしまう。合言葉は『誰だお前!?』。
まあ、悪魔城は混沌の産物だから仕方ない。


主であるドラキュラはベラ・ルゴシを彷彿とするような魔王の威厳溢れる壮年の貴族であったり、
不老不死の象徴として凍てつくような美貌を持った若き貴公子であったりと、意外と容貌が安定しないのだ。

ちなみに、『ローブに鎌を持つ死神』のイメージの原点としては12世紀にペスト(黒死病)が流行し、
その恐怖を表した絵画である『死の舞踏』(ダンス・マカブル)に描かれた「踊る骸骨(死・黒死病の恐怖の擬人化)の軍勢」であるとされ、
本シリーズに登場する神話の怪物たちの中では起源はさほど古くもない(後にスカイフィッシュとかモスマンとかも出てくるけど)。

ベルモンドと死神の因縁の始まりが11世紀なので随分と流行を先取りしていることになる。
無論、悪魔城は混沌の産物でありそこでは現世の時間や空間の在りようはさして意味を持たない。
デス様もまた、あらゆる時代の人間の持つ『死のイメージ』を借りているにすぎないのだろう。



◆能力◆

周囲の空間に無数の小鎌を召喚し、自在に操る能力を持つ。
自身も身の丈を越す大鎌デスサイズを軽々と振り回し、主に仇なすすべての者の肉体を切り刻み、魂を刈り取る。

更に主よりもバリエーション豊かな暗黒魔術を使いこなす。
中でもブラックホールのような吸引力を発生させる魔術や、骸骨を模した魔力弾を放つ術を得意とする。

作品によってはドラキュラ同様、怪物じみた第二形態に変身することもある。
……が、一部作品を除けば的が大きくなり却って弱体化することや、
第一形態のスタイリッシュで知的なイメージが失われ単なるデカイだけのバケモノになってしまうことから、
ファンの間では概ね不評だったりもする。

『白夜の協奏曲』の浮遊する変態ジュストや『ギャラリーオブラビリンス』のシャーロット(カワイイ)
初対面の前から死神の存在を認知しており、バンパイアハンター一族のなかでも強大な魔物として語り継がれていることがうかがえる。
同時に彼らは曲がりなりにも神殺しをやってのけていることになる。



◆作中の活躍◆
(主要な作品の抜粋。登場作品の全てではない)

悪魔城ドラキュラ(FC)
記念すべきシリーズ第一作目にして初登場作品。すべてはここから始まった。
まだキャラクターの設定が少ない当時から、既に説明書等で「ドラキュラの副官」と明言されている。
その強さは凶悪の一言であり、主であるドラキュラを凌いで作中最強と名高い。

死神の間へと続く回廊自体も作中屈指の難所であり、
耐久力が高いアックスアーマーの猛攻を捌きながらふらふらと飛び交うメデューサヘッドの軌道を読み切らなくてはならない。
やっとの思いで突破しても、ライフを継続したまま死神戦に突入するため既に消耗してしまっていることが多く、
体感的な強さが更に高まっている。

一度負けると死神戦からやり直し……なんて有情な措置もなく、何度でも回廊からやり直しになるというM仕様。
鞭でしばき倒す側なのにMってどういうことだ。

かのAVGNもここで激怒している。

死神の出現位置に聖水を重ねたり、二連射以上のクロスで小鎌を処理すれば比較的楽に戦えるが、
死神との戦いまでその状態を保持できるのがそもそも中級以上のプレイヤーからである。



✝ドラキュラII 呪いの封印
前作におけるトラウマ級の強さはどこへやら、恐ろしく弱体化してしまった。
周囲に生み出す無数の小鎌は本体から放たれる単発の飛び道具になり、脅威は激減。
あまつさえスルーして部屋を通り抜けると戦わずにクリア可能というやる気のなさ。
まだドラキュラが復活していないので世界に混沌の力が満ちておらず、デス様も本調子ではなかったと解釈してあげよう。



✝悪魔城伝説
第1作より歴史の源流へと遡る傑作。
ローブの裾がはためくようになり、見た目が非常にカッコ良くなった。戦闘力も初代に匹敵するほど高い。
死神が待つ広間には血に塗れた死体が散乱しており、東方正教会やワラキアのバンパイアハンターを
幾人も葬り去ってきたことがうかがえる。

またドラキュラに続いて第二形態を持つようになった。
第二形態の行動パターン自体は単純だが、その巨大さそのものが武器であり、体当たりをラルフで回避するのはなかなか難しい。
サイファのライトニングなら瞬殺できるけど



悪魔城ドラキュラ(SFC)
第1作をSFCでリファインしたものなので時系列的にも同じ。退魔の聖鞭が八方位を撃つ!
側近の館にて悪魔騎士ベリガンギャイボンと共に天守閣への道を阻んでおり、三連戦のトリを務める。
3体同時にかかってくればいいんじゃ…
途中にエリアを挟まず、死神の間とドラキュラの眠る天守閣が直接繋がっている唯一の作品であり、いかにも側近という雰囲気が出ている。

戦闘時には画面を高速で左右に飛び回るようになり、小鎌のスピードも大幅に上昇。
またこの作品から大鎌を振るって攻撃してくるようになり、技のバリエーションが増している。
これだけ書くと手がつけられないほど強そうだが、行動にランダム要素がなく完全パターンであること、
鞭が振り回し可能なシステムになったため小鎌を処理しやすくなったことなどから、前座であるベリガンのほうが強いと言われていたりもする……。



悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
萌えビジュアル的に大幅なパワーアップを果たした痛快娯楽作。
ドラキュラの腹心的ポジションをシャフトに奪われたが、
OPステージでリヒターと臨場感たっぷりの前哨戦を繰り広げるなど出番は多く、以前と変わらない存在感を発揮する。

上述の通り、今作では二種類の衣装を披露する。
導師風のローブを纏っているときは多彩な暗黒魔術で戦うが、ボロのローブを纏ったときは大鎌を使った接近戦中心の戦い方に変化。
見た目を大きく変えないまま、ファイトスタイルだけを切り替えることで威厳を損なわない第二形態の演出に成功している。

撃破時には自身の投げた鎌によって首をはねられるというカッコいいけどちょっとマヌケな演出が見られる。
死神が自らの首をハネられるという皮肉が効いたシーンである。死は誰にでも平等に訪れるのだ。



✝悪魔城ドラキュラXX
血の輪廻のリメイク移植のため、デス様の見た目や能力も基本的には変わりないが、
OPステージが削除され、隠しルートを通らないと遭遇できないことから、影は薄くなってしまっている。

ただしプレイヤーキャラであるリヒターの性能が下がっているため、相対的な強さはかなり上昇。
画面内を8の字状に浮遊するが、軌道にブレがあるために非常に動きが読みにくい。
画面下部に消えて見えなくなったと思ったら、リヒターの真下から現れて頭突きをかますという卑劣な戦法を得意とする。



✝バンパイアキラー
時は第1次世界大戦の最中、死神も鎌を捨ててコンバインの免許を取る死に溢れた時代である。
今度はエリザベート・バートリーに腹心の座を奪われた。
特別強いわけでも出番が多いわけでもなく、この辺りはデス様不遇の時代と言えるかもしれない。
エリック・リカードにエリザベートとの因縁があるため、
デス様がジョニー・モリスとの因縁を担当していたらもう少し違ったかもしれない。



✝悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
お耽美化RPG化という一大転換点を迎えた大作。
主の息子であるアルカードに敬意を払う、デス様の新たな一面が確認できる。
冒頭でアルカードの装備を奪い、久々の登場となるベリガンとギャイボンをけしかけるなど序盤は活躍するが、
またしても腹心の座はシャフトに奪われたうえ、戦闘力も微妙……というよりアルカードが強すぎるのだが。
ヴァルマンウェなどのチート装備があれば秒殺されてしまうし、そうでなくとも普通に手に入るホーリーロッドなどの強武器で叩くだけで十分倒せる。
一応、モンスターLvはファイナルガードや魔神ガラモスさえ凌ぐLv66なので、その点では威厳を保っている。これもシャフトに負けてるけど
呪いの封印同様、ドラキュラが正当な方法での復活ではない為にデス様も本来の力を発揮できないと解釈が可能。
また、ベルモンド一族と違いアルカードには主であるドラキュラの力も併せ持っているので相性面でも不利だったとも取れる。

見方を変えればアルカード、リヒター、マリアの三人は無理やり叩き起された(しかもベルモンド一族が関与している)ばかりで本調子ではない夜の一族にシリーズ中でも最高クラスの攻撃を叩き込んで一方的に瞬殺していくという非常に大人げない方々ということになる。



悪魔城ドラキュラ 黙示録&黙示録外伝
ベルモンド家の正史とはパラレルに当たる世界の物語。
初の3D作品に登場したその姿はシンプルなボロボロのローブ姿で、さらに背中からは黒い翼を生やしている。
この作品ではラインハルトとキャリーという二人の主人公が存在するが、ラインハルト編にのみ登場する。
ストーリー中盤の悪魔城内部にて吸血鬼となりながらも人の心を失わなかった女性ローゼをラインハルトにけしかけ、
その後時計塔屋上にて待ち伏せしていた死神はラインハルトを襲撃し窮地に陥れるが、
彼を庇ったローゼを死に至らしめたことでラインハルトの怒りを買い、そのまま戦闘となる。

また、『黙示録』の前日談に当たる『黙示録外伝』においては幹部の魔女アクトリーセと上級吸血鬼ジルドレらと共に
暗躍するが、戦闘する機会はない。しかし、OPムービーや劇中では所々、筆頭の幹部として目立っている。

肝心の戦闘は常にフィールドを飛び回りつつ無数の鎌を次々と飛ばしてくる他、巨大な悪霊魚を召喚するなど
派手な技を使ってくる。攻撃範囲やリーチに制限があるラインハルトでは射程外に逃げられると一方的にボコられて
しまうため、サブウェポンを上手く使っていきたい。



✝悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon
ベルモンド家の歴史とはパラレルに当たる世界の物語。
腹心の座をカーミラに(ry
全体的に男臭い作風(一応、主人公とライバルはイケメン)であり、敵にさらわれるのも可憐なヒロインではなくムサいハゲジジイのため、
どこかで女っ気を入れたかったのだろう。
またデス様の守っている浄化石はクリアに必須のアイテムではないため、呪いの封印以来となる戦わないままのスルーが可能。
戦闘においても大鎌を持っていないうえ、第二形態のビジュアルが薄らでかいシャコみたいな最悪のナリだったりと、
色々と恵まれないデス様。どっちかというと序盤のボス、ネクロマンサーの方がそれっぽいかも。



✝キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲
怪しく光るローブの紋様がカッコいいデス様。
台詞回しも大物感があり、ドラキュラ復活のために策を講ずるなど、ストーリーにおける存在感は大きい。
しかし肝心の戦闘能力はかなり低く、またしても骨でできたムカデみたいなダサい第二形態を披露するため、どうも締まらない。
超音速でかっとんできた変態マクシームにものの数秒でバラバラに分解され、「もう笑うしかない」となるのはTASの定番。

最後までカッコいいデス様の登場はもう少し先の作品を待つこととなる。



キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲
21世紀が舞台でもローブ姿は変わらないデス様。名前がひらがな表記で「しにがみ」とあまり締まりが無い。
「妖刀村正」は漢字表記なのに…
ストーリー中盤の壁として時計台で登場。時計の文字盤に刺さっていた大鎌を操り攻撃してくる。
この時デス様本体も小鎌や魔法で攻撃してくるがこちらの攻撃は当たらず大鎌にだけダメージが入る。
大鎌が破壊されると実体化し、新たに召喚した柄の上下に両刃の刃が付いた大鎌を手に襲いかかって来る。
倒すと死神自身の、奥の部屋からはスキュラのソウルが手に入る。ソウルは発動中、画面内にランダムに小鎌を飛ばすという効果。
燃費の割には強くない。
このデス様を境に急にボスの強さの度合いが跳ね上がるので体感的には結構強い。
聖属性に弱いので途中の隠し部屋にあるミストルティンやヴァルキリーのソウルがよく効く。
ちなみに、倒した時には次元の裂け目へ消える演出があるが、この時取り落とした大鎌には攻撃判定があるという初見殺しが仕込まれている。



✝キャッスルヴァニア(PS2版)
悪魔城ドラキュラシリーズ最古(ロードオブシャドウ系は除く)の時代を扱う作品。
マティアス・クロンクビストとは既に主従の関係であり、彼が不死の力を得る為に暗躍する。
レオンがサラの命を用いて作り出したヴァンパイア・キラーによって吸血鬼ヴァルター・ベルンハルトを追い詰めた時に登場。
ヴァルターを魂に変え、マティアスに吸収させて彼を吸血鬼とした。

マティアスは朝日で消滅するのを避けるためにコウモリに変身して逃走、追おうとするレオンを足止めするべくデスは奮戦する。

今作では、ラスボスとして登場
サブウェポンを全て跳ね返す能力を持ち、持っている鎌を振り回したり投げつけるだけでなく誘導弾や衝撃波付きの火炎弾まで撃ってくる。
耐久値もこれまでのボスと比べて数倍はあり、前哨戦となるヴァルターが霞んで見える強さである。



✝悪魔城ドラキュラ 闇の呪印
時系列的には『悪魔城伝説』の3年後。
ドラキュラの呪いが蔓延したヨーロッパを舞台に、魔王軍配下の2人の悪魔精錬士
ヘクターアイザックのいずれかを魔王の憑代として利用すべく暗躍する。

今回はなんと擬人化。といっても萌え美少女にはならないけどな。
『ゼアド』と名乗り、呪いの調査に教会から派遣された(悪伝におけるサイファのようなものか)と身分を偽っていた。

長身痩躯に漆黒のカソックを着た司祭そのものといった出で立ちだが、面相は

・血色が悪い…というかまるでサイレント映画のような灰白色の肌
・髪どころか眉毛やまつ毛すら1本も生えていないつるりとした顔
・鷲鼻・曖昧な微笑・薄く見開いた三白眼

…と、一片の信用もおけない迸るような胡散臭さ。
考古学における復顔術の要領でデス様の頭蓋骨に肉と皮を被せたらこんな顔になるのかな、といった感じ。
CVを担当する堀之紀氏の低く優し~い猫撫で声も却って不気味である。

ゼアドのスペルはTHEADDEATHのアナグラムとなっており、
これは伯爵の息子であるアドリアンの偽名、アルカード(ALUCARD→DRACULA)と似た発想。
単に外見が怪しいというだけでなく、初登場時に悪魔精錬術を使いイノセントデビルを創造したヘクターの手並みを称賛している時点で
教会の人間というのはウソだとわかる(悪魔精錬術は神を冒涜する異端の極み。教会の人間がそれを褒めるわけがない)。

正常な歴史の運行を観測する怪紳士サンジェルマンとは敵対関係にあるが、
サンジェルマンが途中で手を引いたことに(ひょっとして計画が失敗する未来が見えたから放置してんじゃね?)
という不安に取り付かれてドギマギ焦ったりもしている。まあ、実際その予感は大当たりだったのだが。

死神の本性を現さずとも、袖から大鎌の刃を生やして(一部分だけなので剣に見える)斬りつけたり、
空間の切れ目を潜ってワープしたりと部分的に能力を行使できる。刃物で空間を切り裂く暗黒ハゲを目の当たりにしても、
(その直前のサンジェルマンとのやりとりから)「あの二人…やはり敵同士か(キリッ)」などとぬかすヘクターは
何かが決定的にズレている。驚くとこそこかよ!

ボスとしてはマップの中心に柱のように聳え立っており、小鎌・大鎌の薙ぎ払い・画面の半分を覆い尽くす広判定の火球などを放ってくる。
火力は侮れないが、ちょこまか動き回るラルフやアイザックに比べるとまとまったダメージを当てやすいため、
攻撃パターンさえ完全に把握してしまえば楽な相手。前作(キャッスルヴァニア)に比べれば著しく弱体化してしまったといえる。




✝悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架
デス様が忠誠を誓うのはあくまでドラキュラ伯爵個人であるため、
魔王ドラキュラの生まれ変わりである来須蒼真には容赦なく襲い掛かってくる。
あるいは蒼真の個としての魂を消すことで主の力を開放しようと目論んでいるのかもしれない。

大鎌の威力がハンパではないため、戦闘力も中々高い。
完全に倒すためにはタッチペンで魔封陣を書かなければならないが、最も複雑な魔封陣が必要になるため
魔封陣の書き損じによる復活が多いという別ベクトルの強さも備えている。
ソウルはゲーム中最高の攻撃力を持つ「デスサイズ」の材料になる。


✝悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
恐らく最も恵まれている作品。
ストーリーでの出番が多く、『白夜』のように尻すぼみに終わることもない。
ドラキュラ復活のために全編に渡って暗躍し、主の力を利用する吸血鬼ブローネルにトドメを刺しドラキュラを復活させることに成功。
最終決戦ではドラキュラと共闘して2対2のタッグ戦を展開し、
最後には自らの力のすべてをドラキュラに捧げ、覚悟の殉死を遂げる。
デス様ファンにはたまらない作品であろう。



✝悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印
原点回帰なのか、非常にシンプルなボロのローブ姿がシブい。
会話シーンこそないが戦闘中のボイスパターンが多く、非常によく喋る。

全体的に難易度の高い作品であるため、デス様もそれなりの強さは持っているのだが、
ブラックモアやエリゴルといった強ボス溢れる悪魔城のなかでは残念ながら楽なほうに分類される。
この時点で装備していることの多いニテンス(光属性のビーム)が特効であったり、
イニレ・ラピドゥス(高速移動)で小鎌を完封できたりと、環境的にも逆風だったりする。

「わしゃ課長だ!」
作中におけるデス様登場時の台詞「I shall cut you down!」から生まれた空耳。
忠義心に溢れながらもポジションに恵まれなかったり、城内の辺鄙な場所の警護に追いやられていたりと、
シリーズにおけるデス様の待遇と妙にマッチしていたため、デス課長なる新たな愛称が生まれる元となった。
なお、「I shall cut you down!」の訳は「刈り取らせてもらおう!!」であり、日本語訳にするとこちらを聞く事が出来るのだがこちらも空耳で「買い取らせてもらおう!!」と聞こえてしまう。
何を買い取るのかは不明であるが忠臣であったデス様がついにあからさまなパシリ扱いに降格、あるいはサイドビジネスに手を染めた事が知らされ自分の方向性を見失っていることに動揺したプレイヤーは多数。

…あくまでネタなので使いどころには気をつけましょう。


✝ドラキュラ伝説REBIRTH
クリストファー・ベルモンドの活躍をリファインした作品。
最終ステージ手前のステージ5・時計塔にて待ち受けている。登場する際、背景の大時計の指す時刻が4時44分というお遊びがある。
ラストバトルで伯爵を倒し、城が崩壊した頃に朝日が昇るので時間配分的には妥当な感じ。
墨一色のローブと両手を大きく広げた構えが印象に残る。
今回のデス様のコンセプトは、『鎌を極める』ことで、形態変化はない。
定番の小鎌(といってもクリストファーの身長と同じくらいのサイズ)飛ばしにはじまり、

  • 地面に突き立て、火花を散らしながら手前に相手を掻き獲る青白い光の鎌
  • 紅い閃光を曳いて横薙ぎに広範囲を両断する手持ちの大鎌
  • 自身を起点に三方位に時計の針のように展開し、回転して近づく相手を斬り払う、車輪状の鎌
  • 画面両サイドに分かれ、小鎌を召喚しながら本体or偽物の二者択一を迫る分身殺法

とカッコイイ刈りっぷりが目白押し。また、戦いが進むと、ドクロ状の魔法弾も使ってくる。
台詞は無いが、倒すと、「出会い…あァン♥うゥン♥」としか聴こえない空耳断末魔を上げる。


✝悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls

久々の最新作となった『Grimoire of Souls』でも健在。
あらゆる伝説が過去のものとなった未来において、数々の伝説を記した魔導書が暴走し、闇が発現したという事件の黒幕。
それに気づいて彼が蘇らせようとするドラキュラを倒そうとしたヘルミーナに吹き込み、城主となった蒼真を召喚させる。

魔導書に由来する存在ばかりの他のモンスターと違い、現実に存在している。
一方で魔導書由来のデス様もボスとして別個に登場する。
過去作でも使用した鎌による攻撃に加え、シールドを展開して攻撃を誘う当身技も使う。
戦闘中2回ほどダメージを与えられなくなるバリアを展開する事があり、この時は投げてくる鎌を全て連続で打ち返さなくてはならない。



ファイターとしてシモンとリヒターが参戦した際、そのPVに登場。
入るマンションを間違えて悪魔城に迷い込んだルイージの前に現れ、恐怖のあまり気絶した彼の魂を刈り取る。
これまで見なかった者の魂を得てご満悦のところに、それを妨げるように鞭がデスを襲い、外套を取ってシモンが姿を見せる…という流れ。

同時に実装されたステージ「ドラキュラ城」でも時折背景に姿を見せる。

スピリットとしては★3のACE級。
スピリッツバトルでの相手はルフレ。一定蓄積ダメージを受けている相手を攻撃次第で即撃墜する死神の鎌を持つ。
「灯火の星」ではやはりというかドラキュラ城の途中に出現。



あまり強くない・目立たないと不遇を囲った時代もあったが、近年では再評価を受けたのか、それなりに復権しつつあると言えるだろう。
数少ないレギュラーである死神との戦いは、プレイヤーにとってお楽しみの定番イベントの一つであり、今後のデス様の活躍にも期待したいところである。





追記・修正は小鎌を避けきってからお願いします。

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最終更新:2024年03月07日 09:25