超銀河剣 THE FINAL

登録日:2014/07/28 (月) 13:12:55
更新日:2024/04/23 Tue 10:26:14
所要時間:約 21 分で読めます





全ての終わりを司る剣の力は、使い手の心一つで、魔剣にも聖剣にもなる。

*1


超銀河剣 THE FINAL》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクロスギアである。
DM-31「戦国編 第4弾 戦国武闘会(グレイテスト・チャンピオン)」にて初収録。レアリティはスーパーレア。
DMC-64「コロコロ・レジェンド・7 ムービー・ダイナマイト」にも再録されている。

戦国編の背景ストーリーでは、サムライ側の最終兵器として登場した。
そのことから、背景ストーリーにおいても重要な存在である。


【スペック】

超銀河剣(ギャラクシーブレード) THE FINAL(ザ・ファイナル) SR 闇文明 (10)
クロスギア:サムライ
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+12000される。
これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、その攻撃の終わりまで、そのクリーチャーに「G(ギャラクシー)・ブレイカー」を与えてもよい。(「G・ブレイカー」を得たクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクし、その攻撃の後、自分のシールドをすべてブレイクする)

DM-31で登場した新キーワード能力、『G(ギャラクシー)・ブレイカー』を付加させる、サムライクロスギア。
クロスギアフィーチャーである戦国編の最終弾に相応しいド派手な能力を所持している。

まず、パワーが+12000というオーバーキル感満々のパンプアップも付き、バトルや火力に強くなる。
仮に、クルトなどのパワー500がクロスしても、パワーは最低でも12000は超える計算となる。
よほどの大型クリーチャーとバトルしない限り、負けることは少ない。

そして、最大の目玉は新キーワード能力である『G(ギャラクシー)・ブレイカー』を使えることである。

クロスしたクリーチャーが攻撃する時にG・ブレイカーを使うか決め、使って攻撃が通ると場に存在するすべてのシールドがブレイクされる。
つまり、G・ブレイカーは敵味方関係なく、バトルゾーンに存在するシールドは全て吹き飛ばすのだ。
上手くこれが決まれば、相手にそのままダイレクトアタックが出来る。
フィニッシャーとしては、オーバーキルすぎるといっても過言ではない。

ただし、そんなクロスギアが容易に使えるわけがない。ジェネレートやクロスには様々な障害が存在する。

まず、コスト10というクロスギアとしては最高レベルの重さを持つ。
ジェネレートしたターンにクロスするならば、単純計算で20コストが必要になる。

つまりはサムライクロスギアであることを生かす必要性がある。
クロスギアには侍流ジェネレートを初めとした、豊富なコスト踏み倒し手段がいくらでもある。それを狙っていこう。
クロスギアはジェネレートしてしまえば破壊される心配性は薄いので、出してしまえばこちらのものである。
まぁ、仮にクロスギアメタが相手のデッキに搭載されていた場合は、対処も面倒になってくるが…

また、G・ブレイカーも丁寧に扱わないといけない。

仮に吹き飛ばしたシールドにS・トリガーが仕組まれていて攻撃を耐えきられた場合は、冗談では済まされない事態になってくる。
また、シールド・セイバーなどで相手のシールドが守られた場合も攻撃が中止されない限り自分へのブレイクは発生する。
そうなった場合はこちらにもシールドが残っていないため、逆に相手にダイレクトアタックをされる危険性もある。

そうならないように、S・トリガーを封じる手段を考えよう。
自分のシールドをブレイクされないようにしたり、逆にこちらがS・トリガーを使ってやるのも面白いかもしれない。


このようにオーバキルの威力を発揮する、最強のサムライクロスギア。

扱うにはプレイヤーの手腕が問われてくる。容易に扱えるクロスギアではない。
専用デッキを構築することが必要になってくるだろう。

ジェネレートしてクロスに成功すれば、一気にG・ブレイクを決めることができる。
その威力は、使ってみればとても爽快なものである。

背景ストーリーでは絶大な威力を発揮した超銀河剣だが、実際のゲームでもその絶大な威力を相手に見せつけてやろう。


【相性の良いカード】

バザガベルグ・疾風(はやて)・ドラゴン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
スピードアタッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。

DM-29で初収録された、アーマード・ドラゴン/サムライ。
バザガジール・ドラゴン》に、クロスギア無料クロス能力を持たせたといったスペックを所持している。

銀河剣とは、最高に素晴らしい相性を誇る。
スピードアタッカーで即座にG・ブレイカーできる他にも、パンプアップによってパワー20000のアンタップキラーが誕生する。

ボルベルグ・クロス・ドラゴン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
スピードアタッカー
バトルゾーンにある自分のクロスギアを、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
W・ブレイカー

クロスギアが初登場した、DM-14で収録されたアーマード・ドラゴン。

自分のクロスギアを一気に全てクロスしてパワーアップできる。
スピードアタッカーなどもクロスギアと噛みあわせが良く、素のスペックも良い。

ボルベルグの能力ならば、銀河剣のクロスに関わるコストを無くせる。
また、他のクロスギアも一緒にクロスできることも利点か。

スピードアタッカーであることも重なり、相手に即座にG・ブレイカーをブッ飛ばすことができる。

竜将ボルベルグ信玄 R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ヒューマノイド/サムライ 6000
侍流ジェネレート
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のサムライ・クロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
W・ブレイカー

サムライ持ちクロスギアを無料でクロス可能なクリーチャー。

このクリーチャーはさらに侍流ジェネレートを持ち、クロスギアを踏み倒せる。
つまり銀河剣とは抜群に相性が良く、上手く行けば一気に20コストの負担を無しに出来るのだ。

アクア・ツバメガエシ UC 水文明 (4)
クリーチャー:リキッド・ピープル/サムライ 4000
侍流ジェネレート

DM-29で登場した、リキッド・ピープルのサムライ。
侍流ジェネレートを所持しているだけ、という淡白なスペック。

とっとと銀河剣をバトルゾーンにジェネレートしたいならば、推奨されるカードである。
また、クロスギアはその性質上あまりメタカードが存在しないので、早めにジェネレートしても問題は少ない。

聖装 ネビュラ・ウイング UC 光文明 (2)
クロスギア:サムライ
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+1500される。
これをクロスしたクリーチャーに、コストを支払わずにクロスギアをクロスしてもよい。

サムライクロスギア。
クロスしたクリーチャーに軽めのパンプアップが出来るほか、なんとクロスしたクリーチャーは、他のクロスギアを無料でクロスできる。

銀河剣を早めにクロスしたいならば、このクロスギアの存在は都合が良い。

星龍の記憶 R 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドカードはすべて「S・トリガー」を得る。

光のS・トリガー呪文。
唱えたら、次の自分のターンまでシールドは全てS・トリガーと化す。

銀河剣と一緒に組み合わせ、一気にS・トリガーを発動することも出来る。
しかし、かなりの工夫が必要であるため実戦向きではないか。

暗黒凰(あんこくおう)ゼロ・フェニックス SR 闇/火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス 11000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V(ボルテックス)-自分の闇のクリーチャー1体と火のクリーチャー1体を重ねた上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自分自身の手札を2枚選んで捨てる。その後、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

DM-27で登場した闇/火の進化Vフェニックス。
シールド焼却能力とバトルゾーンを離れた時の2つの能力を持つ。

銀河剣と組み合わせれば、相手のシールドをすべて焼却するという絶大な威力を見せてくれる。
是非とも組み合わせて使ってみたいクリーチャーである。

ゼロ・フェニックスが使いにくいければ、《暗黒王デス・フェニックス》や《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》で代用しても良い。

猛菌魚雷ヤサカノフカ UC 水文明 (6)
クリーチャー:サイバー・ウイルス/ゲル・フィッシュ/オリジン 6000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
ブレイク・ボーナス
BB-相手は自身の山札の上から4枚を墓地に置く。

ブレイク・ボーナスを所持する、サイバー・ウイルス/ゲル・フィッシュ/オリジンのクリーチャー。
BPが決まると、相手の山札を4枚削ることができる。

銀河剣と組み合わせると相手の山札を一気に消滅させることができ、1ショットキルが可能。
決まった時は爽快だが、上手く組み合わせてジェネレートやクロスをするのは難しい。

後は勘違いされがちだが、自分のシールドの分はブレイク・ボーナスに含まれないので注意。

S級宇宙 アダムスキー SR 水文明 (7)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/S級侵略者 7000
進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、かわりに相手の山札の上から2枚を、持ち主の墓地に置く。

シールドブレイクを山札2枚墓地送りに置き換えるというとんでもない能力を持つ。
こいつ自身にはクロスギア絡みの能力はないため補助必須だが、「シールドブレイクという行為」を「相手の山札を墓地に送る」に置き換えるので、
G・ブレイカー化した状態では上のヤサカノフカとは違い自分へのブレイク分でも相手の山札を落とせる
シールド1枚当たり山札2枚なので、互いに5枚残っていれば計20枚の山札が吹っ飛ぶことになる。自分のシールドを増やす能力と併用するのも一興だろう。


【関連カード】

THE() FINAL(ファイナル) カイザー R 闇文明 (10)
クリーチャー:ブラック・コマンド・ドラゴン/ハンター 21000
G・ブレイカー(このクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクし、その攻撃の後、自分のシールドをすべてブレイクする)

超銀河剣がハンターとしてクリーチャー化したカード。
クリーチャーになったことにより、超銀河剣から使いやすさが向上している。

しかしクリーチャーである関係上、クロスギアだった本家とは異なり、気安くシールドをブレイクできない。
クリーチャーになったとはいえ、本家同様に使い方が難しいカードである。

詳しくは個別項目を参照。

超聖竜(スーパーチャンプ)シデン・ギャラクシー SR 光/火文明 (5)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン/サムライ 15000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分のドラゴンまたはエンジェル・コマンドのいずれか2体を重ねた上に置く。
メテオバーン-このクリーチャーがこのターンはじめて攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを2枚まで選び墓地に置いてもよい。このようにしてドラゴンを墓地に置いた場合、このクリーチャーをアンタップする。このようにしてエンジェル・コマンドを墓地に置いた場合、このクリーチャーがこのターン中に破壊される時、墓地に置くかわりにバトルゾーンにとどまる。
T・ブレイカー

エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン/サムライ の進化Vクリーチャー。
メテオバーンで捨てたカードの種族によって、効果が変わるという珍しい能力を持っている。

背景ストーリーにおける、第百回戦国武闘会優勝者。
そして、銀河剣を使用したご本人である。

最初は、銀河剣を使用することを拒否したが、シーザーさんの暴れっぷりを見て、やむを得ずに使用した。
シーザーさんによる一番の被害者。

詳しくは個別項目を参照。

暗黒皇(ダーク・カイザー)グレイテスト・シーザー SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分のナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーか攻撃する時、自分の墓地にある闇または火の呪文を、コストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト の進化Vクリーチャー。
攻撃するとき、自分の墓地にある火または闇の呪文を、特定の合計コスト以下になるように、好きな枚数を選びノーコストで唱えられる。

背景ストーリーにおける第百回戦国武闘会準優勝者。
こちらは銀河剣ではなく、対となる銀河弾を使用したご本人である。

背景ストーリーでは迷いなく、銀河弾を連射。世界を混乱に陥れた。
その結果、銀河剣を手にしたスーパーチャンプさんの手にかかり、瞬殺された。

銀河弾の発射により、結果的に後の超獣世界に争いを持ち込んだ元凶と化した。

詳しくは個別項目を参照。

超銀河弾(ギャラクシーショット) HELL(ヘル) VR 火文明 (10)
呪文:ナイト
相手のクリーチャーをパワーの合計が9000以下になるように好きな数選び、破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。

DM-31で登場した、ナイト呪文。
唱えると、一斉除去とそれに伴う強力なシールド焼却が可能。

背景ストーリーでは、サムライの最終兵器だった銀河剣とは逆にナイト側の最終兵器として登場。
シーザーさんが被害などおかまいなしに連射した結果、後々の超獣世界に冗談にならない被害をもたらした。

詳しくは個別項目を参照。

神核アトム VR 闇文明 (9)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 9000+
G・ゼロ-バトルゾーンにこのクリーチャーがリンクできる、カードが5枚リンクしている自分のゴッドがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー
G・リンク《起源神プロトン》の左横、《起源神エレクトロン》の右横、または《起源神ニュートロン》の上側。

DM-35で登場した史上初の6体G・リンクできるゴッド…の内で、核となる一体。
特定条件下でのG・ゼロと、G・リンクした際には、リンク数以下のコストの相手をまとめて一掃するという派手な能力を持つ。

超銀河剣とは、一見何の関連性も無いように思える。
しかし、起源神のイラストをよく見ると、超銀河剣とよく似た大剣を所持している。

これが意味するものとは一体…?


デュエル・マスターズ プレイス

超銀河剣 THE FINAL VR 闇文明 (10)
クロスギア:サムライ
クロス[闇(1)]
このクロスギアをクロスするコストは、自分のシールド1つにつき1多くなる。
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+24000され、「G・ブレイカー」を得る。

DMPP-11「戦極大決戦 -CLIMAX GALAXY-」にて収録。レアリティはベリーレアに降格した。
TCG版のパンプアップの数値が更に2倍と大きく強化されており、TCG版以上にパワー負けする可能性が減った。
一方でG・ブレイカーの付与は強制になってしまったことで、パワーのみを補強するという目的では運用しにくくなっている。

クロスギアのクロス用コストは他のクロスギア同様に1だが、デメリットとして自分のシールドの数だけコストが上がってしまう。
例えばゲーム開始時点のシールド枚数である5枚の場合、クロスに必要なコストは6と重量級クロスギアとなる。
逆にシールドが0枚の時は1コストのクロスになるので、追い込まれた時には一発逆転の可能性を大きく作れる。

クロスまでの手順はデメリットこそあってもTCG版よりは楽だが、デュエプレ基準で見ればやはり使いにくいので侍流ジェネレートなどでサポートしたいところ。


【背景ストーリー】

背景ストーリーでは、サムライの手によって決勝戦のために作り上げられた最終兵器として登場。

一振りで惑星を破壊しかねない威力を所持しており、その力は『死』すらも終わらせるようである。
また、使い手の心一つで魔剣にも聖剣にもなるらしい。最強のクロスギアとも言える存在。

背景世界では、シーザーさんの暴走を止めるべく使用された。

戦国編~戦国武闘会~

極神編での戦いから、長い年月が経ってついに争いの無くなっていた超獣世界。

そこでは、戦争が無い代わりに『戦国武闘会』と呼ばれるバトル大会が行われていた。
その戦国武闘会の第100回記念大会が、戦国編における舞台である。

その戦国武闘会では、二つの種族が台頭して戦っていた。

まずはサムライ。大いなる遺産であるクロスギアを使いこなし、互いに鍛錬して高みを目指す種族であった。
もう一つはナイト。『邪眼財閥』を含めた名門貴族達は、自らをナイトと名乗り力を誇示。特殊な術がかけられた「魔銃」と「魔弾」を用いた。

そんな大会は、やがて文明同士の威信をかけた巨大イベントと化した。
サムライやナイトだけではなく、別次元からはシノビと呼ばれる種族も参戦、小型の超獣たちも数多く加わり、激化していった。

そして、戦国編の舞台にもなる、第100回記念大会の日が訪れた。

それは、多くの実力者が激突をした、かつてない超弩級の大会と化した。
新旧入り乱れたこの大会は、予選だけで実に10年もの歳月が費やされることとなったほどであった。

激化する大会は度重なるルール改定を生じさせ、遂には城まで使用可能とされてしまった。
その結果一つの試合が長期化し、あくまで競技であったはずの大会も、もはや個人対個人の「戦争」に近くなっていた。

戦国武闘会は、間違いなくこの時点で狂気の大会へと化していた。
しかし、戦いにヒートアップしたクリーチャー達は、誰もそんなことを危惧する者は存在しなかった。


激戦の中、決勝進出の8強が決定した。

その8名の中から決勝へ勝ち進んだのは、《超聖竜シデン・ギャラクシー》と《暗黒皇グレイテスト・シーザー》。
サムライとナイト、双方の筆頭と呼べる存在であった。

だが、この組み合わせが悲劇を呼ぶことになる。

この決勝戦の時点で、この大会の様相は完全に様変わりしていた。文明の枠を超えた存在が増加し始めたのだ。
これはもはや文明対抗ではなく、サムライとナイトの意地と誇りを賭けた戦いに近くなっていた。

それを示すかのように、決勝戦はサムライとナイトの激突となった。

■戦国編~決勝前~

決戦に備えるシデン・ギャラクシーの元に集まるサムライ達。
遂に完成したサムライの最終兵器《超銀河剣 THE FINAL》が、シデン・ギャラクシーの前に運ばれてしまったのだ。
これはサムライにクロスギアの知識を与えた《ミロクの弟子 ニョライ》による介入だった。

しかし、彼はその剣を使おうとはしなかった。
その剣の破壊力が、惑星そのものを滅ぼしかねないと感じたからである。

一方そのころ、ナイト勢力にも最終兵器《超銀河弾 HELL》がニョライによって持ち込まれていた。
それを目にしたシーザーさんは、その兵器をすぐに手に取った。この時、超獣世界の歴史が動いた。

実はこれらの兵器には本来は次元に影響を及ぼすような威力は想定されていなかった。
ところが戦国武闘会決勝の時期、パンドラ・スペースにおいて超獣世界への穴を開けている作業が進行しており、空間が脆くなっていた。

■戦国編~決勝開始~

不穏な空気の中、ついに決勝戦が始まった。
グレイテスト・シーザーは、超銀河弾を連射した。
空間をも歪ませる超絶的な威力は、大会どころか世界全体を破壊の渦に巻き込まれた。

しかし、シーザーさんはその被害状況を目の当たりにしても、魔銃を収めようとしなかった。
何故ならば暗黒王の魂が正体であるシーザーさんが狂気的な思想と悪意に取りつかれているも当然の状態だったからだ。

銀河弾によって、地獄が広がっていく世界。
《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》は銀河剣の使用を躊躇するシデン・ギャラクシーに世界を守るという約束を持ち出して使用の解禁を促す。
シデン・ギャラクシーは意を決し、拒んでいた超銀河剣を掴んだ。この狂乱の大会を終わらせるために。

銀河剣をシーザーさんに振り下ろした、シデン・ギャラクシー。
その威力は、シーザーさんを守ろうとして身を挺したナイト達をもまとめて切り裂き、シーザーさんを瞬殺した。
ドルゲユキムラを筆頭にする怒流牙十勇士などのシノビもその衝撃の犠牲となり、世界を守りながら生命を散らした。

二つの最終兵器の激突は、銀河剣の一撃によって幕を下ろした。
決勝戦はシデン・ギャラクシーの勝利で終わり、第百回の優勝者が誕生した。

世界の荒廃と引き換えに、狂気の大会は幕を下ろした…。

だが誰も、いや、シデン・ギャラクシーですらこの時点では気づいてなどいなかった。
銀河弾の威力によって誕生した、時空の裂け目に…。
そしてシデン・ギャラクシーというチャンピオンの誕生こそが、太古の始祖の思い通りだった事実に…。


これが、銀河剣が使われた戦国編の物語である。

銀河弾を使用していたシーザーさんを瞬殺したその威力は相当なものであることは容易に想像がつくだろう。しかも、複数体のナイトもまとめて殺害している。
次元開通の威力は想定外と言っても、本来は一振りだけで惑星自体が滅びかねないという威力を抑えたシデン・ギャラクシーやシノビ達の姿勢は、銀河剣を「聖剣」にしたとも言える。

しかし、結局はこの銀河剣の使用後には超獣世界には再び争いが起こることとなってしまった。
世界を滅亡から救ったには救ったが超獣世界の危機は続くことになり、ある意味平和の象徴だったはずの戦国武闘会が狂気の大会へと捻じ曲げたクリーチャー達への相応の罰とも言えなくもない

よく戦国編以降の戦いの元凶は、銀河弾を使ったシーザーさんのせいだとネタにされるため、シーザーさんの知名度は今でも高い。
そのせいか、本来優勝したはずのシデンの影が薄いような気がしないでもないが、シーザーさんの暴走を決死の覚悟で止めたシデンは、もっと本気で評価されても良い。

また、シデン・ギャラクシーが銀河剣を最初から使用するような奴だったならば、世界は破滅間違いなしだったに違いない。
転生編の物語ではクロスギアが世界を壊滅させたが、戦国編でもその過ちを犯すことになっていたことは想像できるだろう…
再びクロスギアを最終兵器にする可能性のあったサムライ勢力も、シーザーさん同様責められるべきかもしれない。

ちなみに、戦国編以降も銀河剣らしい存在は度々登場する。下記で解説する。

神化編

戦国編の直接的な続編である神化編にも、この銀河剣と似た武器が登場する。
それは、神化編でのラスボスである起源神が所持している大剣であり、起源神の中核であるアトムが手にしている大剣をよく見ると、銀河剣に似ている。
イラストレーターが、同じ人なので何か関連性があるのだろうか…?

仮に起源神が持っている剣が超銀河剣だとしたならば、戦国編の物語にも怪しい点が浮かび上がってくることになる。

実は既にオリジンが、戦国武闘会の裏で動いていたのか…?
シデン・ギャラクシーに銀河剣を渡したのは、実はサムライを兼ね備えたオリジンだったのではないか…?
考え出したらキリが無いが、そういう考察が出来る点もDMの背景ストーリーの魅力であると言える。

エピソード1

エピソード1では、銀河剣がクリーチャーとなって登場。

その存在は、《THE FINAL カイザー》というクリーチャー。
最終兵器がクリーチャーになってしまうとは、超獣世界は大丈夫なのか…?
銀河剣は本来は次元レベルの威力はないらしいので、案外問題はないのかもしれないが…。

なお、イラストを見てみると銀河剣を咥えているので、ドラゴンと銀河剣がクロスしている可能性がある。
だがそうだとすると、素のFINAL カイザーはブラック・コマンド・ドラゴン/ハンター でパワーは9000のバニラとかなり非力なのだが…。

王来篇

シーザーの肉体が《「俺」の頂 ライオネル》と合体した《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》として待機していたが、《龍魂珠》の予定変更によって分解。
代わりにシデンの肉体と合成することになり、《戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》が誕生。
このシデンシーザーは闇文明への襲撃において、超銀河剣と超銀河弾を交互に繰り出すというまさかの併用を披露する。


【漫画での活躍】

漫画「デュエル・マスターズSX」では、ミミがテラー戦で使用。
アクア・ツバメガエシ》で手札からジェネレートし《キューティー・ハート》に《聖装 ネビュラ・ウイング》の効果でクロス。
自分もろとも全てのシールドをブレイクし、デュエルに勝利した。

また漫画ではかなり大きく描かれており、ミミと《キューティー・ハート》が鍔の上に乗っているという姿を披露した。

この時のコンボの主要パーツは、DMC-64 「コロコロ・レジェンド・7 ムービー・ダイナマイト」にまとめて再録。
銀河剣のカードも、ミミのイラスト入りとなっている。




全ての間違いを治す追記・修正の力は、Wiki篭りの心一つで、クソ項目にも良項目にもなる。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM
  • DM-31
  • DMC-64
  • デュエル・マスターズ
  • 闇文明
  • サムライ
  • クロスギア
  • G・ブレイカー
  • パンプアップ
  • オーバーキル
  • 最終兵器
  • 魔剣
  • 聖剣
  • 戦国編
  • 超銀河剣 THE FINAL
  • デュエル・マスターズ プレイス
  • ベリーレア
  • スーパーレア
  • 対シーザー用兵器
  • 超聖竜シデン・ギャラクシー
  • 超銀河兵器

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月23日 10:26
添付ファイル

*1 画像出典:Twitter イラストレーターDaisuke Izuka(okome)氏 2017年5月30日投稿 https://twitter.com/okome_di/status/869517814930874368?s=20&t=Ht-r5qYs9j_YNCxnS5X2Gg