真・北斗無双

登録日:2014/07/26 (土) 11:36:00
更新日:2024/03/18 Mon 18:40:15
所要時間:約 11 分で読めます





その拳が、伝説となる。


真・北斗無双とは2012年12月20日にコーエーテクモゲームスから発売された、北斗無双の続編である。
北斗の拳無双シリーズであり、対応機種はプレイステーション3、Xbox360、Wii U。
前作から様々な追加要素、変化があり、前作をプレイしたユーザーも楽しめるようになっている。
主な追加要素は
  • メインストーリー「伝説編」に新たなストーリーの追加
  • キャラ別ストーリー「幻闘編」の追加
  • プレイアブルキャラの大幅増加
  • オンラインモードの追加
などがある。

また、前作で散々不評だった「無双闘舞」の削除やキャラのステータス調整(ケンシロウの足の遅さとか奥義の削除など)、
ストーリー中のムービー数の増加など多彩なリメイクがなされている。
その一方で、相変わらずのDLC商法や幻闘編のキャラ扱いの格差及びシステムの変更(後述)、BGMの減少などいくつか問題も指摘されている。

★目次


登場キャラクター

今作から登場のキャラには☆を付ける。
なお今回のキャラ分けは幻闘編のシナリオの分類であり、決してキャラクターの性能ではない。
前作で特殊タイプだったジャギが北斗に戻っていたり、フドウが南斗聖拳にいるのもそのため。

北斗神拳(攻撃時敵を「秘孔状態」にする)

 もっさり伝承者から早足暗殺者にグレードアップ。
 奥義数が最多で「夢想転生」も最高難度ステージで活躍。
 反面それ以外の奥義は今一パッとしない。
 万能型とも器用貧乏とも言える性能。プレイヤーの腕前が試される。

 ご存じ拳王。アホみたいに足が遅くアホみたいに火力が高い。
 黒王号も呼べなくなったので必死に走るしかない。
 「拳王天墜撃」はスポーンする中ボスもまとめて葬る凶悪技。

 ストロング病人。俊足、長リーチ、奥義多数、高火力と隙が無い。
 「北斗有情鴻翔波」は相変わらずクソダサい最強技だが
 演出が長く時間を食われるのが少ない弱点。

 ショットガン片手に荒野を行く。北斗四兄弟で一人だけ別ゲーしてる。
 拳法技が削除される一方でネタ技が続投するなど公式からもコメディキャラ扱い。
 というよりネタ技の方が便利だったり…

南斗聖拳(攻撃時表示されるボタンを押すと一定時間パワーアップ)

 ブラッディクロスをイメージしてか十字型の闘気攻撃が多数。
 殴るより闘気で爆破する方が多いくらい。
 やや使いづらい技が多く戦うには執念…ではなく愛が必要。

 クセが無く使いやすい初心者キャラ。前作からの変更もほぼなし。
 ケンシロウが強化されたことで相対的に地位は落ちたがそれでも現役。
 身体に迸る青い闘気が美しい。

 悲願のプレイアブル化。闘気刃を飛ばす攻撃が多くチクチク攻める。
 固有体術では命中すると巨大な唇の幻影と共に「俺は美しい!!」と叫ぶ謎技。
 でも一定時間強化されるので強い。

 悲願のry 華麗な足技で攻めるが、リーチの狭さという現実の壁が立ちはだかる。
 敏捷性は高いので手数で戦うべし。コンボの繋ぎやすさも良点。

 ステータス最高値を誇る聖帝。今回は紙装甲じゃない!
 闘気をまとった攻撃がメインでとにかく派手。
 初期に覚える技はどれも優秀だが、逆に終盤の奥義はしょぼい。アレ?

 悲ry 巨体を活かして張り手の連打やラリアットなど愉快なキャラ。
 通常コンボでローリングアタックもでき見た目に反して結構機敏。

北斗の軍

 超久しぶりにプレイアブル化。実にイケメン。
 通常攻撃はともかく奥義が貧弱。タイマン技の「封想撃」以外はクセがあり使いにくい。

 超久しぶりry 流石にリンの殴る蹴るはイメージにそぐわない為か武器攻撃のオンパレード。
 ボウガンを乱射したりボウガンで突進したりボウガンで「愛の一撃」を叩きこんだり…
 火力は悲しいが意外に使いやすいキャラ。

孤高の拳士

  • マミヤ CV:進藤尚美
 前作から7つの奥義削減(作中最多)をされた悲しき拳士。そしておっぱい。
 ボウガンのリロードは格好いいが豆鉄砲程度の威力しかないので注意。
 頑張って鍛えて「オーバーザフォール」を覚えてから本番。

  • ☆リュウガ CV:森岳志
 天狼もプレイアブル化。しかし地味。
 悲惨な弱キャラというほどではないがこれといった強みもない。
 原作再現の技が多いことは大きな魅力。

 「我流」という事を反映しコンボの種類が最多。性能はともかく使ってて面白い。
 奥義数は多く、範囲技やガー不技も完備しておりかなり触りやすい。
 自由奔放を歌う割に結構素直なキャラ性能。

 戦うパパはカッコイイ!ボクサーなのでコンボも奥義も拳で貫く。
 半面性能には恵まれず。特にタイマン技が乏しいのが痛い。
 雑魚相手には無双するがボス相手には苦戦…ある意味彼らしい。

 元斗皇拳の再現でこれでもかと闘気で戦う。
 しかし通常コンボでも闘気ゲージを消費するため燃費は最悪…
 激しい攻撃とは裏腹に緻密なゲージ管理が求められる。

北斗琉拳(攻撃中ボタン連打でコンボが伸びる)

 水しぶきのエフェクトが眩しい。しかし通常コンボであらぬ方向へ飛ぶ困った人。
 その代わり固有体術で闘気ゲージの回復が可能。
 体力は減るのでやられる前にやるがモットー。

 不器用兄さん。ビーム出すわヘンな球浮かべるわ竜巻起こすわと結構ハッチャけてる。
 何故かエフェクトでは黒い羽が舞う…衣装の羽?

 クソ強い。豪快にモヒカンを消し炭にする楽しいキャラ。
 ラオウの兄なだけあって似た技もちらほら。ついでに鈍足。
 「暗琉炎殺陣」がヤバイ。トキラオウと並んで強キャラ。

その他(固有シナリオなし)

 巨体を活かしてバインバイン跳ねる、軽快なデブ。
 手だけ巨大化したり人間爆弾したり相変わらず人間ビックリショーである。
 性能も低いが鈍足巨体なためすぐリンチにされる。痛えよ…

 ヒャッハー!続投だーッ!でも削除技も多い。
 下から数える方が早い弱キャラだが見てるだけで楽しいのはメリット。
 汚物消毒拳は通常コンボなのに奥義より便利。

以下三キャラはDLCキャラ 一人800円と高め
 ご存じ天才。秘孔システムと見切りシステムの両方を有するキャラ。
 意外にまともな技も多くそれなりに使っていける。
 「激振孔」はまさかの最強奥義に。

 二双棍を振り回し敵をなぎ倒す。彼なら本家に出演してても違和感なし。
 手裏剣も使ったり地面に潜ったりとその姿はさながらニンジャ。
 砂蜘蛛が出て殺す!でも棒読み。

 目に見える拳をイメージした高速の乱打技が多め。ビジュアルも渋い。
 奥義数も多くDLCキャラでは一番優秀。
 固有体術の高速移動がチート。戦場を直立不動で駆け抜ける姿はまさに変態。

伝説編

前作ではラオウ昇天までを描いたストーリーであったが、今作では「天帝編」「修羅の国編」「ボルゲ編」、前作でカットされた「GOLAN編」「ジャッカル編」の追加など、多くのストーリー内容が増量している。
特にボルゲのメディア登場はこれが初となっており、ボリュームも申し分ないものとなった。
リュウ編…?そんなものウチには無いよ…
なお今作はあくまで「原作漫画」のゲーム化であり、原作のツッコミどころ(南斗シェルター拳)や
原作では死亡したがアニメで生存したキャラ(特に子どもキャラ)の扱いなどは原作どおりとなっている。

演出面も強化されており、CGムービーの増加だけでなく全てのイベントシーンは
フルボイスの漫画コマ割りの再現カットが流れる(平たく言えば声付き紙芝居)。
ムービー中のQTEも演出程度にまで減っていて、失敗したら即あべし!…などということはなくなった。
ナレーション担当は田中秀幸氏。TVアニメ版のファルコ担当声優でもある。

ストーリーはマップをひたすら進み、ミッションに従い出てくるモヒカン共や強敵達を蹴散らすというのが基本的な流れ。
ミッションをクリアするたびにボスが強化されるという誰得な前作のシステムは廃止され、
ミッションクリアはステージクリア後の判定に影響するだけとなった。
楽になった反面、敵を倒すだけの一本道で単調という意見もある。
因みに一回のミッションで出てくる敵は40,50体はザラで、多ければ一つのステージで200体越えのモヒカンの明日を生きる権利を奪うことができる。
もうやめて!モヒカンが全滅しちゃう!

操作キャラは基本的にケンシロウだが、要所要所で操作キャラが交代したり、選んだりできる。ユダ編はレイ、聖帝編はシュウといった感じ。
他にもアインで天帝の戦車隊に挑んだりといった原作には無いバトルも可能。
道中の宝箱からは回復アイテムの他、「経絡図」が手に入る。…がこれが今作の評価を分ける大きな原因になっている。詳しくは幻闘編にて



幻闘編

Ifストーリーだった前作と違い、今作はそれぞれのキャラの過去や本編で語られなかった部分の話を振り返る内容になっている。
ケンシロウとシンの闘いやラオウの修羅の国伝説などの原作にあった話から、ジャギの修業時代の話やレイとシュウのレジスタンス活動、
修羅の国に渡っちゃったサウザーなどオリジナルの話も用意されている。
ついでに顔が歪む前の素顔のジャギや目が見える頃のシュウを使う事もできる。

キャラ毎の話だけでなく、チャレンジモードという全キャラで遊べるステージも用意されている。
ストーリー性は後半のステージ以外ほぼ0に等しく、やや物足りないが。
幻闘編のシステムはステージに点在する「拠点」の敵を倒して拠点を制圧、その後ボスと戦うという流れになっている。
それぞれの「拠点」にはミッション(時間内に敵を倒す、奥義で敵を倒すなど)が設けられていて、これをクリアすれば救世主スコアが上がる。
無論ミッションガン無視で悪党どもをしばき倒してもクリアに支障はない。

伝説編、幻闘編共にステージクリア後は
  • 獲得カルマ(敵撃破やアイテムゲットで得られるポイント)
  • 伝説編のみランクA(最高評価)獲得ミッション
  • 幻闘編のみ救世主スコア
  • 被ダメージ
  • クリアタイム
でクリア評価がなされ、好成績ほど貰える経絡図が増える。
タイマンの闘いや無限に敵が湧くステージもあるが、大半のステージはこのシステムになっている。


で、この拠点システム


非 常 に 評 判 が よ ろ し く な い


何が問題かというと、1つの拠点に出てくる敵が50体程度しかいない。
50体倒した後も拠点ボスが1~3体+敵10~20体は出てくるがそれでも頑張って計6,70体。
一つのステージで制圧する拠点は5つまでなので(ステージ内には7,8個あるが5つ制圧すると敵が新たに湧かなくなる)
せいぜい300~400体ほどしか倒せず、自由に敵と戦えないのだ。
一騎当千とはいったい・・・うごご


また、もう一つの問題として「経絡図システム」がある。これはステージ中、ステージクリアで手に入る経絡図をキャラに装備させてパワーアップさせるというもの。




↑こんな感じに経絡図にはそれぞれ5種類のステータス(体力/闘気/攻撃/防御/技量)に対応したマークがあり、それをアップさせる。
例えば一番上の経絡図は攻撃と防御のマークがあるのでそのステータスをアップさせる。
また、同じマークを上下でそろえると(例えば装備1、2の防御マークや装備3、4の体力マーク)、「連結状態」になりステータスアップにボーナスがつく。

経絡図にはスキルがつくこともあり、ステータス上昇やアイテムの効果アップなどがある。
キャラごとに五枚装備可能で一キャラにつき二十枚所持、それ以上は女人像(全キャラ共有の倉庫)に五十枚まで預けれる。

このシステムの最大の問題点、それは手に入る経絡図が完全にランダムで運ゲーであること。
連結させるためには似た配置の経絡図が必要になるのだが、入手時に確認は不可能。ひたすら集めて出てくるのを待つしかない。

集めた連結図も二十枚を超えると破棄しなくてはならない。そこで余った経絡図は女人像に預けるのだが、 一度預けた経絡図を出して再び預けるのは不可能という意味不明な使用がある。
そのため、せっかく手に入れた経絡図を他のキャラで使いまわすことができず、非常に面倒くさいことになっている。

例え頑張って究極連結(二~五連結を同時に発動させること。大幅にステータスが上昇する)をしたとしても、スキルを考えるとまたピッタリ合うよう作り直さなくてはならない。
その難易度及びダルさは正に修羅の国。


ここまで来るのにどれだけの時間と運がいることやら・・・





オンラインモード

説明書に付属しているハスワードを入力することで遊べるモード(中古で買った人はオンラインショップでパスワードを1000円で買えます)
幻闘編のミッションを二人で協力する「タッグマッチ」と、二チームに分かれてミッションを競走する「チームマッチ」がある。
クリアすれば勝敗に関係なく経絡図がもらえる。勝てば結構質のいい物も。
※立て主はオンラインモードをしたことがないので詳細は知りません。
プレイ済みの方追記お願いします



その他

  • 声優がアニメ版から一新されてることにより批判も少なくない。レイの子安武人やアインの中井和哉、カイオウの石塚運昇など合っている声優もいるのだが、アニメやAC版で慣れ親しんだプレイヤーたちからは不満の声もちらほら。
ただ鬼籍に入られた方や高齢の声優さんもいるためどうしようもない部分はある。

その中で特に批判があるのが、ファルコの江川央生と砂蜘蛛の貞広高志である。
前者はビックリするほど声が小さく、字幕が無ければ何言ってるのかわからないほどのシーンもいくつかある。 
<元斗の定め、引けぬ!
PS用ゲーム、世紀末救世主伝説ではジャッカルの代役で活き活きと口八丁の卑劣な小悪党を好演していただけに、
これはキャスティングした側や音響に問題があるのでは?とも考えられる。

後者は超棒読み。合ってる合ってないの問題ではなく、全く声に抑揚がない。どうやら氏の本業は声優ではないらしい、何故起用したかは謎である。
ヒサシブリニシュラノチガタギルワ。

  • 発売が2012年という東日本大震災及び福島原発事故の衝撃冷めやらぬ時期であるためか、核兵器に関する描写が避けられている。
「核の炎に包まれた」は「最終戦争の業火に包まれた」となり、トキが死の灰を浴びるシーンやカーネルの回想は核兵器に関する部分がぼかされてよくわからない流れになった。ついでに前作で登場したジャギが小型核兵器をぶっ放す奥義「核の炎」も当然削除された。

  • 前作で見られた他の北斗作品からの奥義名の流用がほぼ無くなった。
南斗凄気網波や南斗邪狼撃等の奥義が存在自体削除され、多くの北斗ゲーで南斗鷹爪破斬という名前が定着しているユダがダガールを殺害した技は血冥断指と名付けられた。

  • BGMの前作からの使いまわしが見られる。まあこれはそこまで問題ではない。
新規のBGMもどれも良曲で特に修羅の国編の「stranger」は評価が高い。
一番の問題は、前作ではあった 「愛を取り戻せ!」のBGMが削除されたこと。
これも評価が高かっただけに、失望の声が多く上がった。
やはり著作権とかの大人の事情だろう・・・

  • 伝説編のキャラの使いまわしやカットが激しい。
容量の問題もあるのだろうが、ダガールやコマクがモブキャラの流用だったり、コウリュウは殺されたと弟子から伝えられただけの出番だったりする。
まあナイアル修羅がいたり、「とめった!」のくだりがあったり、汚物焼却人が70人ほど出てきたり、でかいババアが出てきたりと頑張るところは頑張ってる。
というか南斗五車星さえ揃わない前作がヤバかった。

  • DLCでは上記の三キャラの他に幻闘編のステージ、キャラクターのコスチュームが購入できる。
ステージはチャレンジモードと異なりそれぞれにある程度ストーリー性がある。
バイクで敵を轢き轢きしたり、女だらけの国で用心棒をやったり、
ジャギアミバジード牙大王でかいババア三姉妹ボルゲナイトメアドリームチームと激闘を繰り広げたりする
結構出来もいいため、プレイをお勧めする。
というか、普通に無料でプレイさせろよ・・・
どれも一つ100円。
コスチュームは原作風の衣装。それだけ。
こちらはお1つ300円
セットで買うと安くなるパックもある。



追記、修正お願いし\アタァ!/

画像出典:真・北斗無双公式サイト
閲覧日:2018/09/09
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最終更新:2024年03月18日 18:40
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