アシュナード(FE)

登録日:2014/07/25 Fri 20:18:15
更新日:2024/03/20 Wed 17:02:05
所要時間:約 6分で読めます





我が望むは、力による支配。

弱者は滅び強者が生き残る……これが自然の摂理というものだ。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム』シリーズの一つ『蒼炎の軌跡』に登場するキャラクター。
デイン王国13代目の王で【狂王】とも呼ばれている。



物語開始時にクリミアへと突如攻め込み、王城へと単騎で飛び込んでエリンシアの両親を手にかける。
その後、ガリア王国へと戦線を広げることで各国の非難を一身に受け、大陸全土を巻き込む大乱を起こそうとした張本人。
前の王とはまるで性格が違っており、武力改革を行い始めた。
刺々しい大剣グルグラントと鎧を装備し、真っ黒いドラゴンのラジャイオンを駆る。
クラスは専用職「デイン国王」で、剣と斧を装備できる竜騎士である。

非常に傲慢な性格で、一人称は我。元々は王位継承から最も遠い存在とされ、名前すら上がらないほど遠かった。
しかし、彼は他の王族とは別のところで注目され、恐れられていた。

――戦場。

「アシュナードの前では聖騎士一兵団でも霞む」と称される程の強さを誇る。
大陸最大のベグニオン帝国とはわずかな均衡を保っていたが、彼の活躍によって領地を奪い取った程。
デインの歴史においても、最も優れた武勇の才能を持っている。

彼の本性は戦闘そのものに己を高ぶらせる真性の戦闘狂である。
自身を追いつめる存在や状況に喜びを見出し、戦はするのも見るのも好き。
相手が怒りによって潜在能力を高める様に狂喜したり、強者同士潰し合わせるといった趣向も行っている。

目的とするのは力による支配と社会を作り上げること。
そのため、実力さえあれば身分に関係なく側近にまで取り立ててくれるという制度を導入している。
ただし、ラグズに対しては半獣と蔑んで『半獣狩り』を政策に掲げ、兵士たちに叩き込まれている。
それでも貧民たちにとっては武器と身ひとつで、のし上がることができるため希望になっていた。

プラハ将軍をはじめ、完全実力主義の彼を尊敬するデインの将は多い。
しかし、力の無い将は名前すらも憶えていなかったりもする。古参の将にはそういった愚行に心を痛める者も少なくはない。


そして、ついにデイン王都へとアイクたちは進軍!……いよいよ決戦と思われたが、そこにアシュナードの姿はなかった。
彼とデインの精鋭部隊たちはクリミア王都へ居住を鞍替えしていたことが判明する。

手塩にかけた精鋭部隊はもはや雑魚と言えるレベルではなく、スキル持ちが紛れているばかりか、奥義を使う敵まで登場する。
今作では厚遇されているパラディンが大量に配置され、難易度を上げるとドラゴンマスターまでもが襲い掛かってくる。
メインディッシュに本物のドラゴンが多数でうろついている。
S武器持ちの司祭スナイパーもいるが、激戦をこなしながらこれらの武器を回収するのは大変(レクスオーラの入手法はこちらを参照)。
またアシュナードの近くには「四駿」の最後の一人ブライスも控えている。

様々な試練を乗り越え、アシュナードと直接対決する時がやってくる。

「一撃だ。貴様ごとき雑兵… 一撃あれば十分だ。」


その言葉に偽りなく、めちゃくちゃ強い。アイクが歴代最強の主人公なら、アシュナードは歴代最強のラスボスと言われるほど。
死ななければ安いというほど攻撃力が高く、回避すら困難。

総合ステータスだけ見ればあの漆黒の騎士にも匹敵する。

でも、動かないのであればきっと勝機はある。


しかし……

「やはり来ぬか… では、我が自ら出向いてみせようぞ」

!!?


今までにも魔竜(笑)とか魔王(笑)は動いて攻撃することはあった。
だが、彼が歴代最強クラスのラスボスと呼ばれる理由は地形を無視して飛んでくることである。
しかも1ターンに10マスも進んでくるのでその魔手からは絶対に逃れられないのだ!

機動力だけではなく、二回攻撃の有無に直結する速さが桁違いで上記の二人よりも10以上も高く、カンストしても二回攻撃ができない。
限界まで能力を上げたとしても彼は自軍の限界をも上回っており、二回も攻撃を食らえば大抵のユニットは即死、良くても虫の息になってしまう。
さらに後述の仕様によって倒すことができない、チートをも超えた存在なのがアシュナードを最強足らしめているのだ。

それだけではなく、自身の鎧には公式チート女神の加護を受けている。
一応弓が弱点ではあるが、加護によって一切効果が無い。
守備と比べれば魔防は低い……が、当然女神の加護ですべて無効化されるのでこれまた無意味。
アイクのラグネルやラグズ王、竜鱗族といった特定のユニットのみダメージを与えられる仕様となっている。
更に、幸運は0だがグルグラントの装備効果で怒り以外の必殺無効。
攻略ヒントの様な会話に登場する『絶対に勝てない強敵』とは、彼との戦いに関係しているものと思われる。
この点はご心折に物語内でほんの少ししか語られず、会話をよく聞いていないと直前になって気が付くことも。

一歩間違えると詰むレベル。また、女性限定や武器限定といった縛りの度合いによっては完全に詰む。

なんとか倒し、ついに長かった戦いが終わると思いきや――


パワーアップして復活する。


彼は一度倒してもハード、マニアックでは恐怖の第二形態が存在する。
後の作品である、『』の最上級職や『覚醒』にも匹敵する次元の超えたステータスを誇る。
しかも負の耐性が高く、暴走状態なのに理性を保ったまま攻撃を仕掛けてくる。
大猿ベジータと戦うような絶望感の中、戦わなければならないのだ。
狂化した一撃を耐えられるキャラは限られており、それだけで一軍エースになれる可能性を秘めている。
ちなみにジェネラルは速さがカンストしていても追撃されるので射程に入らないように。
リュシオンとの戦闘会話では彼の思惑が語られるが、条件があまりにも厳しすぎる…。

そんなアシュナードだが、トライアルマップ限定で使用できるようになる。
15周クリアとその道のりは険しいが、加護による仕様は敵味方関係なく健在で、落石以外に絶対に死なないので思う存分暴れられる。
斧を振るう姿もこの時に初めて見ることができ、魔力がグローメル並にあるのでボルトアクスで遊ぶことも可能。
また、クリアまでドーピングアイテムを持ちこせばトライアルマップでアシュナードに使用することができる。
蒼炎では無限ドーピングは不可能なうえアシュナードは変身前のステータスがベースだが、速さ 35 、守備 39 とかヤバいことになり、仮に女神の加護が無くても誰で挑んでも瞬殺されること間違いなしの超凶悪性能に化けるので必見。

バランスを壊しすぎたためなのか、海外版では第二形態との戦いが削除されたとも言われている。

ただ実は自軍にもスキル書を利用した「勇将」+「怒り」といったチートコンボがあり、やり方によってはあっさり倒せたりもする。
もっともHPをギリギリまで削るのが条件ゆえリスクはそれなりにあるので注意。

ちなみにノーマルの場合、ハード以上のようにターン経過で襲ってくることはない。
が、階段を上っていよいよもう少しでアシュナードに到達できる……と言うところでアシュナードが喋りだし、その後はノーマルでも自発的に動き出す
この初見殺しによって葬り去られたプレイヤー多数。


ステータス
第一形態→第二形態
HP60→80
力35→40
魔力16→25
技27→30
速さ2728
幸運0→10
守備35→35
魔防26→30
移動10

スキル
恐怖、回復

グルグラント
威力20 命中90 必殺0 射程1~2 重さ25 怒り以外の必殺無効

一部を除いた攻撃が通じない+移動10で飛行ユニットが動き回るだけでも恐ろしいのにこの戦闘力である。
下手なキャラが範囲に入れろうものなら即一刀両断されてしまう。
そればかりか、なんとか一撃は耐えたとしても速さ24(25)以上なければ追撃されてお陀仏。
第二形態に至ってはジェネラルはHP60守備30で更に槍を装備するか騎士の護りが必須。
向こうから勝手に突っ込んでくる都合、雑魚さえ早く倒せば1~2ターン味方を逃がす猶予があるハード以上はまだ対処のしようがあるが、ノーマルの場合全員で進撃してアシュナードの移動ラインを踏み、攻撃範囲に入ってしまっているケースもあり、その場合はアシュナードによる味方一掃ショーが始まってしまう。
ちなみにグルグラントの重さ>アサシンの力上限なので、仮にアシュナードがグルグラントを装備していなかったとしても、重くて盗めない

また、厄介なのが「回復」で、玉座や回復ポイントの代わりに毎ターンアシュナードのHPを6(8)回復してしまう。
アイクの場合、育ち切っていても攻撃力は44、追撃も出ないため、通常攻撃で蓄積させられるダメージが31)であるため、可能な限りこちらからも殴っていかない限り、天空や勇将+怒りがなければジリ貧に陥りやすい。
もちろん、回復させようにも杖キャラが迂闊に範囲に入るとそのキャラが真っ二つに。
なので、回復はほぼ「リブロー」一択になるだろう。





我の成したことが後世、善となるか悪となるか……終わってみなければわからぬ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2020年5月に闇落ち英雄と一緒に大英雄戦で登場。イラストはDaisuke Izuka氏。
原作同様、赤属性の剣・飛行ユニット。乗っている竜もちゃんとラジャイオン。
想いを集めてではメインに抜擢。というのも今回の闇落ち英雄はメダリオンを触ったアイクを始め正気を保ってない奴らばかり。
アシュナードもメダリオンを触っている状態だが原作通り正気を保っているため、話を動かしやすいのだ。

武器スキルは『グルグラント』
飛行特効無効
守備+3
周囲2マスの敵は戦闘中、攻撃、守備-5

Aスキルは弓、暗器、魔法、杖の敵から攻撃された時、戦闘中、守備、魔防+6の『遠距離防御3』
Cスキルは偶数ターン開始時、自分と周囲1マスの味方の攻撃+6とする『攻撃の波・偶数3』

アイオテの盾いらずの飛行特効無効で敵の攻撃をものともせずに高い攻撃で斬り伏せる耐久型ユニット。
魔防もそこそこ高めなので、青属性以外の魔法であればそれなりに耐えられる。
だが、原作とは逆で速さが低い。相手の追撃を受けてしまいやすく竜系ユニットのブレスへの耐性が甘いのも欠点。
空いたBの枠にキャンセルや警戒姿勢を付けて追撃やダメージを防いだり、Bの枠に切り返しを付け、Aを遠距離反撃に付け替えて受け性能を高めるなどして強化したい。

2024年2月のアップデートで『グルグラント』の錬成が可能になった。
錬成すると
飛行特効無効
守備+3
周囲4マス以内の敵は戦闘中、攻撃、守備-5、攻撃、守備の強化を無効、追撃不可、奥義発動カウント変動量-1
デバフ値は変わらずだが範囲が広まる…だけに足らず攻撃守備のバフキラー、追撃封じ、キャンセルと妨害に徹底した効果に強化。
当然、牽制スキルとの仕様は同じなのでマス範囲内にいる自分以外の味方もこの効果は発動する。
特殊錬成は敵から攻撃された時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、守備-5
さらに、敵の攻撃、守備が戦闘開始時の自分の守備の15%だけ減少、自分が戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを30%軽減
ダメ押しと言わんばかりに自分の守備に応じて敵の攻撃守備を大幅に下げ、受けるダメージも減らす強固さを獲得。

くくくくく 実に愉快だ。
追記・修正ほど、我の気持ちを昂らせるものはない……

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最終更新:2024年03月20日 17:02