カオスロイド

登録日:2014/07/24 (木) 23:58:49
更新日:2023/06/30 Fri 21:06:53
所要時間:約 9 分で読めます






M78完全破壊計画


カオスロイドとは、PS2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』に登場するゲームオリジナルキャラクター。
元ネタは「ウルトラマンコスモス」の敵、カオスウルトラマン
FERはオリジナルキャラが多数登場するが、特にその中でも凶悪なデザインで異彩を放っていたカオスロイド達は
目玉的な要素だったらしく、発売前の宣伝でも大きくプッシュされていた。



【概要】

原典のカオスウルトラマン同様、カオスヘッダーのコピー能力でウルトラ兄弟のデータを元に作り出された俗に言うにせウルトラマン系統の敵。

コスモス本編のカオスヘッダーは直接コスモスに取り付いてデータを採取したに対し、
こちらは地球侵略と打倒ウルトラマンを狙うメフィラス星人が、バルタン星人が使役したたち、
ジェロニモンが復活させた復活怪獣たち、この双方から得た戦闘データを利用して作り出した。
強い自我を持つカオスヘッダーをどう操って作ったのかは不明。強引に粘土みたいに形作ったりしたのだろうか?


ゲーム本編ではウルトラマンをコピーした『カオスロイドU』、
ウルトラセブンをコピーした『カオスロイドS』、
ウルトラマンタロウをコピーした『カオスロイドT』の3体が登場。

メインカラーは白と黒。目はカオスウルトラマン同様、不気味に赤く光っており、カラータイマーは常に赤色。光線の色も紫色。
体のラインも全体的に禍々しく歪み、顔にも黒いラインが目元を走っていたりとぶっちゃけオリジナルとは似ても似つかない。
掛け声はオリジナルの声を曇らせたような低く不気味な唸り声になっている。
総じて「如何にも凶悪そうな悪トラマン」といえば非常に話が通りやすい。

ゲーム的な性能もオリジナルより強烈で、スピードやパワーそして使い勝手等完全に上位互換といえる。
戦闘スタイルも悪役らしく非常にラフで、痛々しそうな技が殆どを占めている。

ちなみに優勢時の戦闘BGMは禍々しいアレンジをされたことで有名な「ウルトラマンタロウの歌」。曲の緊迫した雰囲気がかなり似合っている。

ゲーム本編のストーリーでは、終盤の第12話『M78完全破壊計画』にて3体とも初登場。
ウルトラマン達が地球防衛のために復活怪獣と改造怪獣の謎を追っている間、手薄になったM78星雲・光の国をメフィラス星人の命により襲撃する。
ちなみにその際の悪行はというと……
  • 手始めに平和のシンボルであるウルトラタワーを破壊する
  • ウルトラキーとウルトラベルを同時に盗む
  • 光の国の都市部を無茶苦茶に荒らす
  • 挙句にプラズマスパークの力を暴走させようとする
…と、本編でも類を見ない、滅茶苦茶とんでもない大事をやらかしている。
特にウルトラキーとウルトラベルとプラズマスパークの3つを狙うというのは本当にマズい。

光の国各地で我が物顔で暴れていたが、程なくしてオリジナルのウルトラ戦士たちが到着。
M78星雲の命運を賭けた激戦が繰り広げられる……というのが12話の大まかなあらすじ。

なお、「たった3人のカオスロイドに光の国が壊滅寸前まで追い込まれた」「他のウルトラ兄弟は何をしていた?」といった具合に、
物語の展開に疑問点がいくつか浮かぶ為、ゲーム中では描写されていないだけで他にもカオスロイドがいた可能性がある。
もしかしたら「カオスロイドJ」「カオスロイドA」「カオスロイドZ」「カオスロイドL」「カオスロイド80」といったメンバーが、
光の国各地でオリジナル達と激闘を繰り広げていたのかもしれない……



【メンバー】


カオスロイドS

カオスロイド連戦の一番手を務めるウルトラセブンのコピー体。
かつてのババルウ星人よろしく、第2ウルトラタワーを破壊し、ウルトラキーをまんまと盗み出した。
ゲーム中の演出を見るにドヤ顔を決めたりウルトラキーを構えてからかう姿が見受けられる為、お調子者な性格の様子。

戦闘スタイルは頭部に装備された『カオスラッガー』を用いた斬撃、そしてウルトラキーによる殴打。
光の国の惑星軌道を司り、惑星をも破壊できる力を持つウルトラキーだが、
あろうことかコイツはそのウルトラキーを鈍器として使用する。
しかも必殺技の際には、手に持っていると邪魔なのでポイっとその辺に捨ててしまう等、物の扱いがかなり雑。
その他にも間合いの遠い相手を瞬時に手元に引き寄せることが出来るウルトラ念力や、遠距離攻撃が可能なアイビームも使用可能。

ちなみに、カオスロイドSが敗北して爆発した後、黒煙の中をよーく見てみると、ウルトラキーが地面に刺さっている様子が分かる。
ウルトラダイナマイトの爆発に巻き込まれても平気。しかしEXレッドキングの爆熱アッパーカットでは見事に木っ端微塵になる。


【必殺技】

◆カオスエメリウム光線
レベル1必殺技。
エメリウム光線のコピー版。オリジナルとの差異は光線の色が紫になっている点。


◆カオスラッガー
レベル2必殺技。
アイスラッガーのコピー版だが、こちらは空中で無数に分裂し、
相手の背中から腹部にかけて貫通させるエグ技。
アイスラッガーとは違い装備品ではなく、カオスラッガーもカオスロイドの肉体の一部分であるため、
投げ飛ばした後は回収せず、新たなカオスラッガーが頭に生成される仕様となっている。


◆ウルトラキー
フィニッシュ必殺技。
技の内容は単純明快、ウルトラキーをぶっ放す。
対戦相手はすんでのところで光弾を避けるものの、爆発の衝撃には耐えられず、
相手ごとステージである惑星そのものを大爆発で消滅させてしまう。
ド派手演出がウリの「FER」の中でも特にブッ飛んだ演出で有名で、とにかく同じ惑星に住む生物にははた迷惑な技である。





カオスロイドT

連戦の二番手を務めるウルトラマンタロウのコピー体。
光の国の平和の象徴であるウルトラベルを盗み出し、武器として使用する。

……あなたどうやってスーパーウルトラマンタロウでも1分と生きられない三つの炎が守る
あの光の国でも異様にセキュリティが万全なウルトラタワーの炎セキュリティを突破したんだ……

勝利演出で不気味な低い声で高笑いをしたり、まだ暴れ足りないのか体をブンブン振り回したりと、乱暴者な性格。

体術はタロウとほぼ同じで、ネビュラコンボはオリジナル同様スワローキック。
更に奪ったウルトラベルの奇跡の力を悪用した攻撃も行う。


【必殺技】

◆ウルトラベル
レベル1必殺技。
ウルトラベルを生々しい音と共に腹の中から取り出して鐘を鳴らし、
「スリップダメージを与える」「体を小さくしてパワーダウンさせる」の内どちらかの状態異常効果を与える。

ウルトラモードのミッションポイントの中に「小さくなったままタイムアップ」というものがあり、
縮小化の時間はせいぜい十数秒で必殺技を使用するかはCPUの気紛れな上、
発動されてもスリップダメージになる可能性もあるため、本作屈指の高難易度ミッションとなっている。

ちなみにウルトラベルを取り出す際のカオスロイドTは無茶苦茶苦しそう。
そして使い終わるとまた苦しそうに腹部に戻す。痛いのならやめときゃいいのに……


◆カオスストリウム光線
レベル2必殺技。
ストリウム光線のコピー版。オリジナルとの差異は光線の色が紫になっている点と、技名を叫ばない点。


◆カオスダイナマイト
フィニッシュ必殺技。
ウルトラダイナマイトのコピー版。紫色の炎を纏い、高速低空飛行して頭から突っ込んで行く。
カオスヘッダーの能力で容易に肉体再生が可能な為、自爆に躊躇が無い。

ウルトラモードではウルトラダイナマイトを使用するとカオスダイナマイトとの押し合い(ボタン連打)合戦の限定演出が入る。
結構真剣に連打しないと普通に負けてしまうので要注意。





カオスロイドU

ウルトラマンのコピー体であり、最後のカオスロイド。
ポジション的にもカオスロイドのリーダー格で、実力も最強と思われる。
プラズマスパークタワーに侵入しプラズマスパークの力を暴走させて光の国を滅ぼそうとした。
右腕をブラブラ垂らしたやる気の無さそうな独特の構えを取っており、特に危険な臭いがプンプン醸し出ている。

他の2人とは違いアイテムは持たないが、実はこのやる気のない右腕こそがカオスロイドUの最大の武器。
金属音が響く強烈な手刀、片手のみで行うジャイアントスイング、必殺技のカオス八つ裂き光輪は右腕で行われている。

カオスロイドのゲーム内での性能は攻撃面においての性能が非常に高く、扱いやすさ、強さ共に最高クラスだが、
特にカオスロイドUに関してはほぼウルトラマンの上位互換。それ故なのか解禁条件も他2人よりも厳しめ。


◆カオスキャッチリング
レベル1必殺技。
キャッチリングのコピー版。オリジナルとの差異はリングの色が紫になっている点。
拘束されている間に手刀を叩き込めれば大ダメージが狙える。


◆カオス八つ裂き光輪
レベル2必殺技。
八つ裂き光輪のコピー版……なのだが、こちらは右腕自体を巨大なリング状の刃に変形させる。
右腕そのものを飛ばすため、発動中はカオスロイドUは右腕が無くなる。
当て方も一瞬で切り裂くオリジナルと違い、丸鋸のようにじりじりと切り刻むエグ技。

腕変形時のSEは何故かグランドキングの鳴き声。


◆カオススペシウム光線
フィニッシュ必殺技。
スペシウム光線のコピー版。両腕をクロスさせ、発生した触手状の禍々しいエネルギーを収束させ、一気に放つ。

ウルトラモードでは残り時間30秒を越えた時点でカオスロイドUにカオススペシウム光線を撃たれるとイベントが発生。
倒れたウルトラマンにプラズマスパークの光が集まり、大技「ギガスペシウム光線」が使用可能となる。
熱い演出がかなりカッコいいので非常に盛り上がるが、ギガスペシウム光線イベントはミッションポイントに全く関係ない上に、
条件上体力を一度0にしないといけないため、イベントを見るとミッション評価は必ずランクDになってしまう。
ランクSを狙う場合はチャージアタックを連発してさっさと通常のスペシウム光線を撃とう。




【実写版】

後にウルトラマンのショーなどでひっそりと活躍、TVの舞台に立つ事はなかった。
しかし、『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2』でカオスウルトラマンイーヴィルティガと共に登場した。

本物ではなく、シミュレーション内でバグによって発生した存在。
カオス八つ裂き光輪がただの八つ裂き光輪、カオスラッガーが分裂しない等、
ゲームのような凄まじい技は使用せず、本物のウルトラマン達とほとんど変わらない技を使用していた。
そういう意味では本編のウルトラマンダークやセブンダークと扱いが近いと言える。

ちなみにこの作品のカオスロイドSは、ゲームでは使用しなかったワイドショットのコピー技を使用している。

監督の原口智生はカオスロイドの存在を知らず、プロデューサーが用意した悪のウルトラマンの着ぐるみリストの中から選んだらしい。
まぁ、ゲームオリキャラじゃ知らんのも仕方ないか。


尚、カオスロイドメンバーの本当の映像作品初登場は新ウルトラマン列伝。(Sを除く)

しかしスパークドルーズ劇団の話でブラックキング達にボコられて終わり。なんとも悲しい。
まぁ、妄想なんだけどな! ……攻撃さえしてないってどういうことなの……?
こいつら、マジで(扱いが)ヤバイ!!


更に悲しいのがソフビ化はカオスロイドUのみで、しかもゲーム予約初回特典である。
ネット上に出回っているカオスロイドS、Tのソフビの写真はクオリティの高い自作品なので情報を鵜呑みにしないように。



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最終更新:2023年06月30日 21:06