ディアンシー

登録日:2014/07/23 (水) 23:17:36
更新日:2024/03/18 Mon 13:15:24
所要時間:約 6 分で読めます






ではワタクシは、皆さんがワタクシの友達になる事を許します。




出典:ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2014ピカチュウプロジェクト、
東宝、2014年7月19日公開。




ポケットモンスターシリーズにX・Yから登場した幻のポケモンの一匹。


■もくじ


■データ


セントラルカロス図鑑No.151/全国図鑑No.719
分類:ほうせきポケモン
英語名:Diancie
高さ:0.7m
重さ:27.8kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:いわ/フェアリー
特性クリアボディ(能力を下げられない)/メガシンカ後:マジックミラー(変化技を跳ね返す)

種族値
HP:50
攻撃:100
防御:150
特攻:100
特防:150
素早さ:50

努力値:防御+1、特防+2


■概要



頭部を中心にピンクダイヤをふんだんにあしらったファンシーな上半身に、岩のような下半身が特徴的なポケモン。
リーク情報が出た時から、宝石モチーフであることやタイプなどからメレシーとの関連性が噂されていた。
実際にその通りであり、メレシーの突然変異体であった。
つまり、伝説でもない一般ポケモンと接点を持つ初の幻ポケモンということになる。
また、カロスポケモン&幻ポケモン初メガシンカ可能なポケモンでもある。

両手の隙間で空気中の炭素を圧縮し、ダイヤを無数に作り出す能力を持つ。
そしてそのピンクに輝く体は世界一美しいと称えられるほど。ミロカロスがこっち見てるかも。
文字通り人に狙われない方がおかしいスペックであり、映画でも本編でもしっかりと狙われている。

メガディアンシーになると表面の不純物が剥がれ、ウエディングドレスを着たような姿に。
その気高く美しい様相から、「ロイヤルピンクプリンセス」の異名を持っている。ゲームでの性別は不明だけど
元からピンクの宝石を付けているのにドレス姿になるため、概念となった魔法少女を真っ先に連想した人も多いだろう。


■ゲームでのディアンシー


配信限定ポケモンであり、『破壊の繭とディアンシー』を上映している映画館で受け取ることができる。
シンクロできないとはいえ、タマゴ未発見グループなので3V確定であり、厳選は楽。
……と思いきや、受け取った瞬間に執事とメイドが現れ強制的に会話イベントが発生する。
おかげで厳選時間はAボタン連打でも1分以上かかり、しっかりと厳選したい層からは当然大不評である。
その内容も、見ず知らずの他人からいきなり「ディアンシーを譲ってくれ」と迫られるというもので、多くのプレイヤーの神経を逆なでした。
映画の内容とも全く関係がなく、どちらかと言えば本編に関連する内容であるが、伏線などもない単なる単発イベントである。
一応2人の主人であるムッシュから「他人の絆を無理に断ち切ってまで譲り受けるべきではない」と言うフォローが入るとはいえ、「ディアンシーを特定の場所に連れてきて起こるイベントにしろ」と不評だった。
XY発売が2013年10月、ディアンシー受け取りが2014年7月なので、早くからプレイしていた人にはシナリオの内容が記憶から薄れやすく、理不尽イベントの印象だけが残りやすいのも一因である。

更にそのディアンシーをORASへ連れて行くとメガストーンを入手出来るのだが、ここでも再び見ず知らずの他人からいきなり「ディアンシーを譲ってくれ」と迫られると言うイベントが発生する。
ホウエン地方には執事とメイドが居ないため乱入者はジェントルマンと空手王で、セリフも冒頭部分がカブっている。
しかも今度は主人が忍者ごっこの姿をした坊ちゃんで「飽きたからディアンシーは要らない。メガストーンは君にあげるよ」と言うオチ。
厳選は終わっているため今度は楽だが、もはやイベントにメッセージ的な要素すらない。
使用人やお坊っちゃまとして登場するキャラを見ても殆どお金持ち要素を感じない。
手抜きイベントのような印象を受けた人もいるのではないだろうか。

ちなみに、ディアンシーを図鑑登録した状態でミアレシティのサロンで注文すると、専用会話を聞くことができる。……それだけ。ちなみにセリフが聞けるかどうかはランダム。

2015年には、12月12日~12月31日の期間限定で、何と色違いのディアンシーがポケモンセンターで配信された。
カロス伝説2体といいまさに色違いのバーゲンセールである。色解禁まで世代をまたいだレシゼクとは何だったのか
が、今回の配信はローカル通信ではなく、ポケセンのアクセスポイントとインターネット通信を行って受け取ると言う方式に変更されている。
回線混雑により受け取り一覧に表示されないこともあり、間違える人が続出、本来ならすぐに受け取れるはずのディアンシーをいつまで経っても受け取れないと言う事態が多発したようである。

一応、ポケセンであれば初心者向けに受け取り方の案内が掲示されているか、スタッフが受け取り方を把握しているはず。
こういうときは一人で悩まず周りに目を向けましょう。


見た目が浮いているため第八世代のヨロイじまやカンムリ雪原では水上でも連れ歩きができる。
しかし地上では浮いているのに、水上では下半身を水に浸けた状態で移動する。
メレシーはちゃんと水上でも浮いて移動するのに…。

レベル技や習得順はメレシーとほぼ同じだが、世代によって習得レベルがメレシーと同じだったり違ったりとまちまち。
第六世代ではディアンシーがパワージェムを覚えずダイヤストームを覚えることと、レベルでトリックルームを自力習得する以外、メレシーと同じレベルで同じ技を覚えられる。
第七世代ではディアンシーもパワージェムを覚えられるようになったが、覚える技がメレシーより多いためディアンシーの基本技が一つ増え、同じ技でもディアンシーのほうが早く覚えるようになった。
第八世代ではダイヤストーム以外のレベル技が同じになり、メレシーが5刻み、ディアンシーが7刻みで同じ順番に技を覚えるようになった。


■対戦でのディアンシー


メレシーの攻撃・特攻を50プラスした数値で、補助はもちろん攻撃もこなせるメレシーといった感じのスペック。
同じクリアボディならメレシーの上位互換。

専用技のダイヤストームは、威力100・命中95の物理岩技。複数戦では相手全体攻撃となる。
ギリギリ命中100まで行かないものの、威力と命中率を両立した希有な岩技である。
実際、攻撃に下降補正あり+無振りでもH極振りホウオウを確定1発。
ダブルで全体攻撃となっても56.3%の乱1。ホウオウキラーとしての役割が期待できる。
さらに追加効果は50%の確率で防御1段階アップ
なお防御上昇判定は1体毎に行われる為、ダブル以上では防御2段階以上上昇とかはザラ
能力上昇エフェクトは1回だけなのでディアンシーの防御が上がった!→ディアンシーの防御が上がった!→ディアンシーの(ryとかになったりするが。
専用技としてまさに申し分ない性能であると言えるだろう。

……しかし、スペック面をよくよく見てみると「?」となる点も。

まず、種族値のバランス。
防御・特防が150に対し、HPはたった50。
ハピナスなどの例を見ればわかるように、耐久種族値はHPが高い方が無駄が少ない。
逆にツボツボのようにどんなに防御や特防が高くても、HPが極端に低いと等倍でも結構削られる…ということが往々にしてある。
つまり、彼女のステ配分はかなり無駄が多いのだ。
具体的に言えば、耐久系種族値が20少ないスイクンに対してH振りで95.5%、極振りで92.0%の耐久しかない。
加えて、オール100族の耐久と比べてもちょっと高い程度のため、「トリックルーム」下以外では素早さの分損していると言える。
岩タイプ付属で弱点がメジャーなのに、これはきつい。
メレシーはそれをがんじょうで克服できたのだが、ディアンシーにはそれがない。
おかげで、「純粋にサポートをやらせるならメレシーでよくね?」と言われることもあった。部下に負けるなんて……

そして、攻撃技のレパートリー。
サブウェポンがかつてはタイプ一致技と範囲が被る「サイコキネシス」くらいしかなかった…というのはさほど問題ではない。
岩とフェアリーという組み合わせは半減がのみと、優秀な攻撃範囲を持っているからだ。
さらに、ORASで「だいちのちから」を習得したので、交代読みで鋼に一矢報いることも出来るようになっている。
第六世代ではなぜか「パワージェム」を覚えられなかったが、第七世代からは無事に習得できるようになった。

とはいえ専用技であるダイヤストームのほうが威力は高く、第七世代からは50%の確率で防御2段階上昇という強力な追加効果を持っている。
「じゃれつく」等の物理フェアリー技は覚えないため、「ダイヤストーム」を活かしたい場合は必然的に二刀流にせざるを得ない。
二刀流は十分にこなせるスペックなのが幸い。

第八世代ではメガシンカが使えなくなったが、技レコードでフェアリー物理技のじゃれつくを習得。
物理一本でも戦えるようになり、初見で物理か特殊かを読みづらくなった。


ORASと第七世代ではメガシンカを行えば鈍足という問題点は解決できる。


メガディアンシー


HP 50
攻撃 160
防御 110
特攻 160
特防 110
素早さ 110

特性 マジックミラー

防御・特防が-40となった代わりに、攻撃・特攻・素早さがが60ずつ上昇。パルキアを抜き、ルギアと同速の速攻アタッカーとして開花した。
禁止・幻解禁ルールには有利なドラゴン飛行が多いので、活躍が期待できるであろう。
さらに特性マジックミラーかつ、元からタイプ相性が有利なのもあってこのルールのトップメタの一角、ダークライへの強烈なメタとなれる。
ついでに通常のディアンシーでも、型を読まれないうちは「ちょうはつ」を打たれにくいという恩恵に与れる。
まさに宝石は研磨しエレガントにカットされて初めて価値が出るというものである。
お勧めの相方は、「オッカのみ」持ちギルガルド。トップメタかつ天敵であるグラカイの主力技をワイドガードで無効化できる。

しかし、メガシンカポケモンには火力アップ系の道具を持たせられない都合上、弱点を突かないと落としきれないことが多い。
第六世代だとメガシンカしたターンはメガシンカ前の素早さが適用されていたが、第七世代からはメガシンカ直後からメガシンカ後の素早さで行動できるようになった。
とはいえ、メガシンカ読みでねこだましでも喰らおうものなら相手の的になりかねない。
第七世代でも安易にメガシンカで突っ込めば瞬殺される可能性は十分にある。

さらに言うと、伝説戦のフェアリー枠は圧倒的爆発力のゼルネアス、高い素早さに豊富な技範囲のせいれいプレートアルセウス
優秀な耐性を持つトリルアタッカーマギアナと、競争相手がいずれも非常に強力な猛者揃い。
単純なアタッカーにするとホウオウやファイアローに強いことを除くと劣化になりがちなので、
素早さと「マジックミラー」を活かしたアタッカー兼サポーターにすると面白いかもしれない。

ORAS発売記念のメガスペシャルアニメーションでは光のレイピアを作り出し、メガエルレイドと剣戟を繰り広げている。
この下りは大変かっこいいのでファンなら必見。ぶっちゃけ本編でそれに当たる技が無いのが非常にもったいないレベル。



出典:ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2014ピカチュウプロジェクト、
東宝、2014年7月19日公開。


■アニメでのディアンシー


破壊の繭とディアンシー』の主役ポケモン。


地下に存在するメレシーたちの国「ダイヤモンド鉱国」のお姫様。
この国のエネルギー源である「聖なるダイヤ」を作り出す力を持っているが、まだ未熟で、作ってもすぐに消えてしまう。
「聖なるダイヤ」の寿命が迫る中、生命を司るゼルネアスのフェアリーオーラをもらうために、執事のメレシー達と共に旅立つことになる。
途中、好奇心からメレシー達が寝ている間に街を訪れるが、「ダイヤを生み出す」という能力ゆえに、盗賊たちにつけ狙われる事に……

お姫様だけあって、その言動は上品。「~することを許します」が口癖。
盗賊やロケット団相手でも、「では私はこれで」と、貴賓ある態度を崩さない。
その一方で、外の世界を知らずに育ったため世間知らずであり、「泥棒」や「友達」等の意味についてサトシ達に訊ねていた。
当初は、かくれんぼやショッピングに興じていたりといまいち危機感が薄かったが、「聖なるダイヤ」の寿命が尽きたのを見て涙するなど、
徐々に責任感に目覚めていった。




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最終更新:2024年03月18日 13:15