V・HERO

登録日:2014/07/18 Fri 14:15:18
更新日:2024/03/03 Sun 21:48:28
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V・HERO(ヴィジョンヒーロー)とは遊戯王OCGに存在するカテゴリーの一つ。
漫画遊戯王GXでエド・フェニックスが使用した。


【漫画での概要】

漫画遊戯王GX終盤、海外組の留学生との対抗戦編で登場。
ジムやオブライエンに遅れて登場したエドが、敗北続きの海外組のメンツを保つ為のデュエルとして十代相手に大将戦で使ったデッキが【V・HERO】である。

このVは「ヴィジョン」と読み、一部のモンスターは破壊された時に罠カード扱いで魔法・罠ゾーンにトークンの様な幻影を残す。
幻影状態のモンスターはV・HEROを生贄にする事で特殊召喚でき、魔法・罠ゾーンから出たときに様々な効果を発動する。
この宝玉獣の様なカードと、高いカードパワーを持つ融合モンスターで制圧するのが基本的な戦術。

フブキングこと天上院吹雪戦でも使用、プロの人の意地を見せ互角以上の戦術を見せつけた。
(勝負にも勝ったとは言え、《トラゴエディア》の横やり込みなので勝敗については言及は避けたい)。

総じて、終盤の漫画GXの打ちきりじみた尺の関係で海外組のデッキが全て解る事はなく、基本的に地味ではあったが、
漫画アモンの封印獣と並びわりと印象に残るカードも多かった。
M・HEROと並び、もう少し色々戦術を見たかったカード群と良く言われる。

なお、アニメ版遊戯王GXエドが使うのはご存知D-HEROである。


【OCGでの概要】

当初こそ融合V・HEROが2枚だけOCG化されるだけであったが、徐々に出揃っていき、現在では【HERO】専用のお手軽展開ギミックという評価になっている。

PP13に融合モンスターの《V・HERO アドレイション》が、応募者全員サービスで《V・HERO トリニティー》が収録されたのが初登場。
M・HEROと並び下級のモンスターは没収されて融合モンスターだけ2枚出された。効果は「HERO」全般に関係した能力にアレンジされている。

下級のモンスターは実質みんなバニラに近かったM・HEROと違い、
宝玉みたいな下級Vもわかりやすいし面白いと言われていたので未OCGは少し残念であった。
当初選出された融合「V・HERO」もわかりやすい脳筋ばかりで、テクニカルな原作のイメージはこの時点では失われていた。

一方で融合指定が「HERO」なので、「E・HERO」「D-HERO」「E-HERO」「M・HERO」全てのカードを融合素材に使える。
変わった所では「E☆HERO」も融合可能、こちらは世界大会の景品が初出なので公式戦では使えないが。

他にも《超融合》や《E・HERO シャドー・ミスト》などとも相性が良好なので、サイドに差していくとミラー戦でわりと役に立つ。
超融合》で相手のモンスターだけを素材にアドレイション、なんて芸当も可能ではある。


しばらく音沙汰はなかったが、第9期になると動きがあった。
2016年12月発売のプレミアムパック19にて下級から 《V・HERO ヴァイオン》が収録され3枚になった。
さらに第10期には、2017年のコレクターズパックにて4枚目である《V・HERO ウィッチ・レイド》が収録された。

特に《V・HERO ヴァイオン》は優秀であり、HERO限定の《おろかな埋葬》と、墓地のHEROを除外して《融合》をサーチする効果を持っている。
【HERO】で融合召喚をサポートするのに使われるほか、多くのデッキに出張できる期待のホープである。

そして2019年になると、COLLECTION PACK-革命の決闘者編-で残りのV・HEROが全てOCG化された。効果はほぼ原作通りになっており、永続罠扱いでフィールドに残り、モンスターをリリースすることでモンスターゾーンに出せるという戦い方が再現されている。

同名カードは1枚までだが、一度のダメージで複数のモンスターをまとめて魔法・罠ゾーンに置ける。
出したV・HEROをリリースして別のV・HEROを出せるので、次々に多くのV・HEROの効果を使うという戦法が特徴である。
リリースできるモンスターが「HERO」全般に対応するようになっている他、相手ターンのメインフェイズにも特殊召喚できるようになっている。
さらに、この時OCG化した《V・HERO ファリス》と《V・HERO インクリース》の組み合わせによって《V・HERO ヴァイオン》を召喚権を使わずにリクルートできるようになり、【HERO】での定番のムーブとして浸透した。

その反面、《V・HERO ファリス》と《V・HERO インクリース》でリクルートして嬉しい下級V・HEROは《V・HERO ヴァイオン》くらいなものであり、他は効果が淡泊なため、これら3枚だけが別の【HERO】に出張することがほとんどという状況になっている。

【カード解説】

融合モンスター

V・HERO アドレイション
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守2100
「HERO」モンスター×2
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体と、このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、その自分のモンスターの攻撃力分ダウンする。

融合素材がやたら緩い融合HERO。
効果は脳筋型であり、味方HEROを指定し、選択した相手モンスターの攻撃力をその分減少させる。

対応可能な素材が豊富なので様々な【HERO】で採用しやすい。
E・HERO」の融合と比べると《ミラクル・フュージョン》では出せないものの、召喚制限がなく蘇生できる。
《E・HERO ブレイズマン》や後述の《V・HERO ヴァイオン》を召喚すればそのまま《融合》をサーチして融合召喚できる。
特に下級の決定力が皆無な【D-HERO】においては他の融合D-HEROと並んでアタッカーの一枚足りうる。

下級HEROでもそこそこの数値を下げられるので、少なくとも出したターン中は戦闘に強い。
ただし、対象とる効果なので妨害されやすいのはご愛敬。

「HERO」なので《マスク・チェンジ》にも対応。こいつの効果で攻撃力を下げた後で《M・HERO 闇鬼》に変身して殴り、《マスク・チェンジ》をサーチして今度は《M・HERO ダーク・ロウ》で追撃……という手も可能。


V・HERO トリニティー
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」モンスター×3
(1):このカードが融合召喚に成功したターン、このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
(2):融合召喚したこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。
(3):このカードは直接攻撃できない。

融合素材はHERO3枚。
効果は攻撃力の倍化と連続攻撃であり、融合できれば強力。
しかし、直接攻撃できないデメリットと素材の重さが目につく。

連打効果は非常に優秀であり、火力が非常に高いので状況を見て出せれば強烈なカウンターをお見舞いできる。攻撃力は5000にも達するので、第9期になってからよく見られる耐性持ちの高打点でも処理できる。
かの《アポクリフォート・キラー》《RR-アルティメット・ファルコン》《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》などもまとめて殴り倒せる。

E・HERO オネスティ・ネオス》で強化してやると、攻撃力7500でモンスターに3回攻撃可という恐ろしい性能になる。

しかし《ミラクル・フュージョン》に対応しておらず、リソースの消耗が激しい。積極的に出していける《V・HERO アドレイション》に比べると、1ショットキルできるタイミングを見極める必要がある。

使いどころは難しいが、奥の手として融合型のHEROデッキに入れておくと、いざという時に思わぬ逆転を生み出してくれるかもしれない。

主軸にするなら《ハーフ・シャット》や「壊獣」などでサンドバッグを押し付ける専用構築が必要になる。
トリニティーでモンスターを蹴散らし、討ち漏らしたら《マスク・チェンジ》から《M・HERO ダーク・ロウ》でトドメ、などが理想か。

ちなみにトリニティーとは「三位一体」の意味。
素材数と合わせ名は体を現しすぎである。


下級モンスター

V・HERO ヴァイオン
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1200
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「HERO」モンスター1体を墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、自分の墓地から「HERO」モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加える。

吹雪戦で登場した下級V・HERO。
プレミアムパック19にて登場。下級V・HEROから初のOCG化となった。
HERO専用の《おろかな埋葬》に加え、漫画にはなかった《融合》のサーチ効果を備えている。

いずれも強力であり噛み合わせもよい。《E・HERO シャドー・ミスト》を落とせば、
そちらの効果でHEROサーチ→《E・HERO シャドー・ミスト》を除外して融合サーチ→手札の「HERO」と《V・HERO ヴァイオン》で融合
と繋げられる。
つまり《V・HERO ヴァイオン》1枚の消費で融合召喚ができるのである。

この際、ミストで《D-HERO ディアボリックガイ》をサーチすれば、《D-HERO デッドリーガイ》を融合でき、
墓地に落ちた「ディアボリックガイ」の効果で2体目を呼び出すことで、ランク6のエクシーズ召喚が可能。
特に、万能墓地肥やし効果を持つ《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を出せるのは優秀であり、【D-HERO】をはじめとして、多くのデッキでサポートに使われている。
このコンボを考慮せずとも、手札消費無しで「融合」をサーチできるのは嬉しい。
闇属性ということで《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》、HEROということで融合V・HEROの素材にもなる。

《E・HERO ブレイズマン》と似ているが、向こうと比べると「融合」のサーチには除外コストが必要になる代わり、召喚したそのターンにサーチ効果が使える、という利点もあり実質相互互換。
漫画では落とせるのはV・HEROのみだったので、OCG化にあたってかなり強化されている。


V・HERO グラビート
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻 500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、除外されている自分の「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードをリリースし、自分の魔法&罠ゾーンの「V・HERO」モンスターカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。

複数のV・HEROを同時に出現させることが出来る。守備力が割と高いので壁としても有用。
吹雪戦でのエドの動き方からして、漫画効果は召喚したターンには使えないと思われる(使えるのならヴァイオンのみを残しておけば、吹雪のターンで確実にダメージを食らって墓地のV・HEROを永続罠にできた)が、OCGでは普通に出したターンに使用できる。


V・HERO ミニマム・レイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻1200/守 700
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、お互いのメインフェイズに、自分フィールドの「HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのレベル4以下のモンスター1体を選んで破壊する。

レベル3のV・HEROその1。
劇中最初に登場したがOCG化は他の魔法・罠扱いされるV・HEROらと同時で最も遅かった。
固有効果は相手の場のレベル4以下のモンスターの破壊。地味に対象を取らない。
相手ターン中に出せれば妨害としてなかなか嫌らしい効果だが、自分ターン中に出す場合はあまり美味しくないか。


V・HERO マルティプリ・ガイ
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 800/守 700
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、お互いのメインフェイズに、自分フィールドの「HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのモンスター1体を選び、その攻撃力を800アップする。

レベル3の下級V・HEROその2。
……なのだが固有効果が1体のパンプアップだけと少々地味。
漫画では自身の攻撃力を倍にする効果だったがそれでも1600でありかつトリガーが魔法・罠ゾーンからの特殊召喚なので事前の強化も難しく、実際、劇中では効果が一度も使われずに終わった。
OCGでは自分モンスター1体の800強化に変わり少しは使えるようになったが、この手のカードとしてはコンバット・トリックに使えないのが痛い。

他の下級V・HEROとはデザインが全く違い、「○○ガイ」という名前もあってどっちかというとD-HEROを思わせる。


V・HERO ポイズナー
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 900/守 700
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、お互いのメインフェイズに、自分フィールドの「HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのモンスター1体を選び、その攻撃力を半分にする。

コブラのような意匠を持ったレベル3のV・HEROその3。
効果は相手限定の《収縮》。永続するのでどっちかといえば《BF-疾風のゲイル》に近い。これも対象を取らないので意外と通りやすい。
破壊耐性がなければ重量級を殴り倒すことも不可能ではなくなるが、いかんせんコイツ自身の攻撃力が低すぎるのがネック。融合モンスターなどの高打点モンスターへの繋ぐ際に用いる感じになるか。
劇中ではマルティプリ・ガイよりも扱いが小さく、十代戦では当座の壁、天上院兄妹との2戦では素材になっているため、効果を一切使用していない。


V・HERO インクリース
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 900/守1100
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、お互いのメインフェイズに、自分フィールドの「HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンからの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「V・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

レベル3のV・HEROその4。
固有効果は特殊召喚成功時にリクルートが出来る。

劇中ではリリースや融合の素材を揃えるために使用された。
OCGではV・HEROにリクルート先が限定されたが、逆にいえば《V・HERO ヴァイオン》をフィールドに引っ張ってこられる貴重な手段であるV・HEROデッキの展開の要。

自分のターンに使うのであれば最も狙いたい効果だが、一度墓地に送ってからダメージを受けて魔法・罠ゾーンに置くのは手間がかかる。《V・HERO ファリス》の効果を使って速やかに準備を整えたい。


上級モンスター

V・HERO ファリス
効果モンスター
星5/闇属性/戦士族/攻1600/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の「HERO」モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「V・HERO ファリス」以外の「V・HERO」モンスター1体を選び、永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「HERO」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

V・HERO専用の墓地肥やし用半上級モンスター。

(1)は自身を手札から特殊召喚する起動効果。
手札コストで「HERO」1枚を捨てなければならないが、手札に来た下級V・HEROを落とせる。《D-HERO ディアボリックガイ》《D-HERO ダッシュガイ》などを捨てられるのもありがたい。
この効果だけで《E・HERO エアーマン》でサーチできるレベル5の半上級モンスターとして使い道がある。

(2)は召喚・特殊召喚時にデッキから好きなV・HERO1体を魔法・罠ゾーンに置ける誘発効果。
発動後はターン終了時まで「HERO」以外のモンスターがEXデッキから出せなくなる。
原作では吹雪が見た通りV・HEROを落とすためのモンスターであったが、OCGでは直接魔法・罠ゾーンに置くようになったので大幅にテンポがよくなった。
多くの下級V・HEROは永続罠扱いでフィールドに置かれることで初めて真価を発揮するため、その手間を省くことができる《V・HERO ファリス》の存在は非常に重要である。
攻撃力はそれほど高くないが、フィールドに残った自身をそのままリリースできるので無駄がない。
特に
《V・HERO インクリース》を置く →《V・HERO ファリス》自身を即座にリリース →《V・HERO ヴァイオン》を召喚
の動きが強力。
フィールドにHERO2体が並ぶ上、《V・HERO ヴァイオン》の効果で墓地肥やしと《融合》のサーチが可能。《E・HERO シャドー・ミスト》を落とせばさらに「HERO」1体のサーチができる。
最初に《V・HERO ファリス》のコストで捨てるのが「D-HERO」ならば《X・HERO クロスガイ》で任意の「HERO」がサーチ可能。
「HERO」限定の縛りはつくが融合なりリンクなり好き放題でき、モンスターが並ぶため《D-HERO Bloo-D》の特殊召喚もそれほど無理なく行える。
このカードを起点とした動きは召喚権を使わないため、召喚した《E・HERO エアーマン》からサーチしてきても問題ない。手札誘発で事故らされた場合のリカバリーになる。

制約を考慮しても魅力的であり、多くの【HERO】で採用されている。


最上級モンスター

V・HERO ウィッチ・レイド
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2700/守1900
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの罠カードをリリースできる。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
この効果を発動するターン、自分は「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。

十代戦の決め手となった最上級V・HERO。
V・HEROでは唯一の最上級モンスター。打点の高さもさることながら、召喚時の《ハーピィの羽根帚》効果が強烈。
《死皇帝の陵墓》や《スター・ブラスト》などによるリリースなしの召喚でも効果が発動するため、召喚自体を潰されなければバック潰しは容易。

漫画版の下級を再現したような罠カードをリリースしてのどこの真竜か幻魔ですか? な召喚条件が追加されて出しやすくなっている。

《リビングデッドの呼び声》で《E・HERO エアーマン》を蘇生すれば、このカードをサーチしつつアドバンス召喚が狙える。それ以外にも対象を失って無意味に残り続けた《デモンズ・チェーン》などをリリースできると無駄がなくてよい。

ただし、効果を使う場合、そのターンにはHEROしか特殊召喚できないのに注意。

ちなみにコイツの登場により、メインデッキのHEROの最大攻撃力が更新されている(これまでのトップは2600のエッジマンとマリシャス・エッジ)。


魔法・罠

幻影(ヴィジョン)融合
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、「HERO」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
自分の魔法&罠ゾーンに融合素材モンスターが永続罠カード扱いで存在する場合、そのモンスターカードを除外して融合素材とする事もできる(最大2枚まで)。

専用融合。出す融合モンスターはHEROなら何でも良いが、対応先は少なめ。
基本はトリニティーやアドレイションを出すことになるだろうか。
独自の効果として、永続罠扱いでフィールドに存在するモンスターも2体まで融合素材として除外できる。


幻影(ヴィジョン)解放
通常魔法
(1):自分の魔法&罠ゾーンの「V・HERO」モンスターカード1体を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「V・HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

魔法・罠ゾーンから直接V・HEROを出せる。
サルベージ効果もあるがヴァイオン・ファリス・グラビートくらいしか回収要因はいない。


変幻(へんげん)
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分か相手の魔法&罠ゾーンの表側表示のモンスターカード1枚を対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●対象のカードを元々の持ち主のフィールドに特殊召喚する。
●対象のカードを手札に戻す。
●対象のカードを破壊する。
その後、そのカードのレベル以下のレベルを持つフィールドのモンスター1体を破壊できる。

12期の『PHANTOM NIGHTMARE』でしれっと追加された、漫画でエドが使用したカードのオマージュと思われるカード。イラストにはポイズナーが描かれている。
魔法&罠ゾーンの表側表示のモンスターカード1枚を対象に3つの内1つを選んで発動する効果を持つ。
名指しでカテゴリー指定はしていないものの、展開補助、V・HEROの回収、除去をこなす事が可能ときっちりシナジーもある。


出幻(しゅつげん)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示の「HERO」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「V・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、相手フィールドのモンスター1体を選び、その元々の攻撃力・守備力を半分にできる。

リクルート+守備力にも対応するポイズナーの固有効果。
書いてあることは強いが若干発動が遅いのがネックになるか。




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最終更新:2024年03月03日 21:48