アルカトラズ島刑務所(魁!!男塾)

登録日:2014/07/15 (火曜日) 19:55:23
更新日:2021/09/23 Thu 20:14:19
所要時間:約 ? 分で読めます





待っていたぞ男塾の諸君!!

よくぞ この七牙冥界闘第三の牙へ!!


アルカトラズ島刑務所とは、魁!!男塾に登場する闘いの舞台の一つ。

ニューヨークマンハッタン沖より500マイルの位置にある絶海の孤島で、
正式名称を「アメリカ合衆国連邦州立アルカトラズ島刑務所」といい世界で最も犯罪率の高いアメリカにあっても
とびきり凶暴な無期懲役囚や死刑囚ばかりが集められている。
かつてこの刑務所から逃亡に成功した者はなく、入り口はあっても出口はなく死人になって出るより他に方法はないとされる。

七牙冥界闘における第三の牙(サード・タスク)として登場。
久しぶりに新入生以外の男塾メンバーの闘いとなり、Jは勝利したが富樫が倒れ
さらには赤石までもが桃達を助けるために命を落としてしまった。
一つの闘いで二名もの犠牲が出たのは、天挑五輪大武會冥凰島十六士戦以来となる。

絶望の房

アルカトラズ島刑務所の中でもとりわけ凶暴で凶悪かつ、腕のたつ受刑者が収められている。
ジークフリートと交わした「勝利すれば自由の身にする」という約束を受け男塾と闘う事になる。

スタンリー・ゴードン

最初の扉から登場した死刑囚。かつてはボクサーであり世界ヘビー級チャンピオンで134戦134KO勝ち、史上最強ボクシング界の神とまで呼ばれた男。
しかし、引退後は酒と麻薬で身を持ち崩しギャングの用心棒に落ちぶれ、そのパンチで7人もの荒くれ者を殺し刑務所に収監された。
Jの憧れのボクサーでもあり、ボクシングを志したのはスタンリーがいたからだとまで言うほど。
トゲ付きのナックルダスターを装着し、同じボクサーという事でロープに100万ボルトの電流が流れるリングで闘う事になる。
15年間檻の中でもトレーニングをかかさず、現役当時と変わらぬ実力でJを追い詰めるが
フットワークを使った残像から本体を見切られマッハパンチを受けて倒される。
Jが憧れの選手に止めをさせない事をいい事に、二人まとめて殺されそうになるが最後はチャンプの誇りを取り戻し、Jを助けて死亡した。

●バズーカパンチ
かつて立ち上がった者はいないという必殺の左アッパー。

●シャッフルサイクロン
神技ともいわれたフットワークを使い、残像を利用した分身を作る。
スタンリーはパンチ力だけでなくこの身軽さがあったからこそ無敵のチャンピオンとして君臨していた。

宝 金丹(ホウ キンタン)宝 銀丹(ホウ ギンタン)

第二の扉から現れた死刑囚。世界中どこのチャイナタウンに行ってもこの宝兄弟の名を知らない者はいない。
弟の銀丹はナイフの扱いに自信を持ち、兄の金丹は相手が格下と見ても全力で倒しに行く性格をしている。
富樫虎丸と戦い、奥義・天翔椿で攻勢をかけるが合体奥義・大放屁人間車輪による奇襲で銀丹が壁に激突し、離脱。
しかし、残された金丹の奥義・覬相鋼怨面によって富樫が倒されてしまう。
一対一の決戦の末、覬相鋼怨面を破った虎丸が金丹を倒し勝利した。
倒された時点では二人とも息があったがジークフリートに頭を撃たれ処刑されてしまった。
その正体には重大な秘密が隠されていたようだが、結局明かされる事はなかった。

垂鼇尖(すいごうせん)
ナイフの腕比べをする競技。机に置いた紙に手を広げ、指の間をナイフで順に突いていき、三秒間の内にどれだけ紙に穴を開けられるかを競う。
その源流は中国にあるが、江戸中期大工や畳職人等の出先の器用さを要する人々の間でその技術と度胸を競い盛んに行われた。
技術はもちろんのこと並はずれた集中力を要し、指を落としてしまうのも日常茶飯事だったため明治維新を機に政府によって禁止された。
しかし、これを愛好する者は後を絶たず現代でも会社や学校でペンや鉛筆を使い小刻みに机を突いて訓練しているのはよく見かける光景である。

天翔椿(てんしょうちん)
宝兄弟奥義。背中にロープをつなぎ、ナイフを構えた銀丹を金丹が振り回して攻撃する。
その発祥は中国宋代に起こった青巾の乱の折、豪傑と名高かった龍兄弟があみだしたことにある。
前代未聞のこの技はいわば意思を持った鎌でありその威力と攻撃力は絶大なものであった。
ちなみに現代で兄弟ゲンカの折、兄が弟に紐をつけて振り回す光景がよく見られるがそれが龍兄弟の血を引く者かどうかはさだかではない。

覬相鋼怨面(きそうごうおんめん)
二つに分かれた超磁気を帯びた鉄仮面を相手に被せて自由を奪い、そのまま鎖で振り回す。
その発祥は中国明の時代、咎人に対し一生外せぬ鉄製の仮面を被せるという刑罰である。
死ぬまで言葉も喋れず食事も満足にできぬこの状態は、国家反逆罪等の特に重刑に適用された。
それが拳法に応用され技として確立したのは超磁気の発見が大きく、磁力を帯びて二つに分割された面が相手の頭で結合し、
身の自由を奪われたとき勝負はすでについたも同然であった。
この技の発祥以来脱出できた者はいないという。
現代でも無口で無表情な人が「鉄仮面」と仇名をつけられるが、その先祖がこの技によって死んだ者かどうかはさだかではない。


ドク・ロットン

赤石がまとめて開けた三枚の扉から現れた死刑囚。赤石曰く、「どこの映画村からやって来た?」カウボーイスタイルをしている。
今世紀最高のガンマンといわれ、早撃ちの極限ともいわれる「シックス・オン・ワン」の使い手。
しかも両手利きであるらしく、武器として持つ二丁拳銃の両方で「シックス・オン・ワン」を発動できる。
赤石と「10歩歩いてから振り向きざまに撃つ」というガンマン伝統の決闘法で対決。
ロットンは赤石がを投げると読んでいたが、刀を地面に突き立てて飛び上がることで最初の銃撃を回避され、
続く第二射も刀ではじき返されてしまい、一気に距離を詰めた赤石に脳天から両断された。

●シックス・オン・ワン
アメリカ合衆国の開国当時、はその未開の地にあって開拓者達の生命や財産を守る重要な武器であった。
そうした環境の中で、当然射撃の腕が切磋琢磨されコンマ一秒でも早く引き金を引ける事は命を左右することでもあった。
その早撃ちの極限とも言うべきものが「シックス・オン・ワン」であり
その名の由来はあまりの早さのために六連発リボルバーの銃声が重なり一発に聞こえた事にある。


海坊主

名前は赤石が呼んだ通称で本名は不明。体に鎖を巻いたひげ面の大男。
赤石が弾き返したロットンの銃弾で闘うことなく倒されてしまった。死に際には北斗の拳のザコばりの変な断末魔を上げている。


ホーネット大佐

最後の死刑囚。隻眼の迷彩服を着た男で、元グリーンベレー。
ベトナム戦で謀略の将とも呼ばれていた。
素直にフロッピーディスクを渡すと見せ、ディスクに仕込んだ針に塗った全身の運動機能を麻痺させる毒薬・バームライザーで赤石の身体の自由を奪う。
思うように動けない赤石にナイフで攻撃し、さらには腕を取ったと思わせ義手に仕込んでいた刃物*1で急所を刺し貫く。
それでも倒れない赤石に対し、含み針で攻撃し更に赤石の剛刀で止めを刺そうとするが
自らの腕で剛刀を受け止められ、奪い返されて腰から真っ二つにされて死亡した。


ジークフリート

アルカトラズ島刑務所の所長。非情かつ冷酷な男で敗れた囚人をためらうことなく処刑する。
すべての囚人が倒され、面子を潰されたと考え死刑囚に使う即効性の塩酸ガスで男塾を皆殺しにしようとする。
しかし、赤石のこの世で最後の斬岩剣によって脱出される。
それでも最後の悪あがきとして自ら銃撃しようとするが、最後は飛燕の鶴嘴千本で腕の神経節を狂わされ、自らに銃の引き金を引いてしまい死亡した。


余談(モデルとなった施設について)

アルカトラズ島刑務所は実在するが、場所はニューヨークではなくサンフランシスコ湾内(ゴールデンゲートブリッジの東)である。
また、刑務所としての機能は1963年に停止しており、連載当時から博物館として観光名所になっていた。
断崖絶壁の孤島で周囲の潮流が速く、脱獄困難な刑務所であったのは確かだが、
幾人か脱獄した者もおり(ただし生死不明。溺死したものとみられるが、死体が見つかっていない)、
漫画内で描かれたほど絶望的な場所であったわけではない。

ちなみに『劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』では同名の収容施設が長距離移民船団フロンティア内に登場している。
いくらサンフランシスコを再現した(TV版1話参照)とはいえ、そんな所まで作らんでも。



追記・修正は1秒間に6記事書ける方にお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 魁!!男塾
  • 男塾
  • アルカトラズ島刑務所
  • 七牙冥界闘
  • 第三の牙
  • 闇の牙
  • 刑務所
  • アメリカ
  • ボクサー
  • ガンマン
  • チャイナタウン
  • グリーンベレー
  • 海坊主
  • 最凶死刑囚
  • 鉄仮面
  • アルカトラズ
  • 孤島
  • 義手

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年09月23日 20:14

*1 最初はナイフ型だったが、その後スパイク型に変更されている