回転むてん丸

登録日:2014/07/13 (日) 23:01:11
更新日:2024/03/05 Tue 18:19:18
所要時間:約 12 分で読めます




概要

回転むてん丸とは、大手100円の回転寿司チェーン店「くら寿司」のマスコットキャラ「むてん丸」を主人公とした公式サイトで連載されていたWEB漫画及び続編WEB漫画「すしペット」シリーズ、並びにくら寿司で販売されているトレーディングカードゲームのことである。漫画連載ならびにキャラクターデザインはミヒラ三平氏が担当している。
ここではWEB漫画について説明する。

公式サイトの説明文
「回転むてん丸」は、おばあちゃんの「まごころの味」を守るため、ぼく、むてん丸と仲間たちが活躍するものがたりだよ!

寿司関連のネタを絡ませたほのぼのとしたゆるい子供向け漫画である。
登場キャラクターも寿司関連のダジャレで作られており、幼児向けの印象が多かった。







初期までは。







後半に入るにつれ幼児向けの枠から外れたキャラがどんどん増えていき、萌えキャラと言いたくなるようなキャラも登場していった。

そして新シリーズの突入後の第一章「はじまりの海」からは連載担当のミヒラ三平氏が暴走してとんでもないことになり始める。それは

2頭身キャラとは一線を画した高めの対象年齢を意識した多くのキャラクターが一気に登場

ヒーロー番組ばりの悪役も登場

少年漫画並のガチ展開

という、物凄い漫画と化していったのである。

またこの新シリーズで登場したキャラは大きなお友達の間でも話題を呼び、萌えキャラみたいなキャラ達は某イラストサイトでも多くのイラストが描かれ愛されている。
そしてストーリーの方も、小さな子供もそこそこ対象年齢の高い大きなお友達でも楽しめるようになっている。

シリーズ構成


■第1シーズン:回転むてん丸(第一弾~第七弾)(通称:ツブカンテ編)

「回転むてん丸VS添魔王ツブカンテ」の戦いを描いたシリーズ。
前述の通りアンパンマン的な「幼児向け」の雰囲気が強い。
本編はプロローグの第一弾と、むてん丸達が修行の旅に出る「修行編」の第二弾、そしてツブカンテ達との最終決戦である第七弾で行われ、第三弾~第六弾は第二弾の幕間で行われたサイドストーリーとなっている。
後半からは徐々に勧善懲悪から逸れたエピソードも交じり、「はじまりの海編」の片鱗を見せ始めている。

■第2シーズン:回転むてん丸(第一章~第八章)(通称:シック・ヴァラクロロフェノル編)

ツブカンテ編でツブカンテを倒して村の平和を取り戻したむてん丸が、「ディシウム」という悪の物質が蔓延る海外を救うために大航海に乗り出すシリーズ。
それまでと比べて明らかに対象年齢が上がり、高投身な萌えキャラ・セクシーキャラ・イケメンキャラ・クリーチャーが次々と登場。ストーリーも少年漫画的な爽快な話や、やや大人向けの陰鬱な話がミックスされたものとなっている。一見して二頭身のむてん丸が置いてけぼりになる…かと思いきやしっかりとむてん丸を軸にして物語が動き、〆られる構成であり、読み応えのあるものとなっている。
※路線変更の意図としては現実の「くら寿司(会社)」が同時期に自社トレーディングカードなどのライセンシー事業へ進出していることから、会社として検討したうえでのものと推察できる。決してミヒラ三平氏の独断による暴走ではない。
第八章にてむてん丸が主人公のシリーズは完結となる。

■第3シーズン:すしペット(通称:すしペット)

第2シーズン完結後、世界観を刷新して連載開始されたシリーズ。
むてん丸とは異なる世界(現代に近い)が舞台で、小学生女子がすしペットという不思議生物と出会う物語。(時折むてん丸もアドバイスに来ていることから、別次元だが往来は出来る模様)
表向きは小学生女児向け魔法少女モノの体裁をとっており、年齢層は第1シーズンと第2シーズンの中間ぐらいをターゲットにしている。
ただし作中の節々に「属性山盛り美少女」「スクール水着*1」「チアガール」「魔法少女」「男子同士の激しい友情」など萌え要素が挟まれたり、第2シーズンおなじみの鬱要素交じりの裏設定、並びにむてん丸とリンクする要素が仕込まれていたりもする。
第1・第2シーズンとは異なり章分けされておらず、2024年3月現在は100話まで続いている。これは第1・第2シーズン換算で約12章分のボリュームである。
(※第1・第2シーズンともに毎月1話更新&1章あたり平均8話構成となっている)
毎回何かしらくら寿司に関係する内容が唐突に入るのが定番のネタとなっている。お寿司だけに


メインキャラクター


むてん丸

本作の主人公。お調子者だが曲がったことが大嫌いな真っ直ぐな性格。無添加御免の少年剣士であり、父の形見の刀を携え修行の旅に出る。
宿敵ツブカンテを倒し、村に平和を取り戻したのも束の間、新たな敵「シック・ヴァラクロロフェノル」の人や動物を悪魔に変えるクリスタル状の物質「ディシウム」によって再び村に危機が訪れる。そのディシウムを取り除くため、「アメリカ合舟国」へ仲間たちと冒険の旅へ出ることとなる。
序盤こそ頼りなさや力負けすることも多かったが物語が進むにつれて正に王道少年漫画主人公の如くめきめきと心身ともに成長していく。
デフォルメ2等身体型だが新章になってもそれは変わらず。ちなみに旧シリーズで一回だけ等身が上がったことがある。Z/Xのリアル等身むてん丸も必見。

くらら

むてん丸の幼馴染の女の子。しっかり者で負けん気が強く少々怒りっぽい。
マイペースでお調子者のむてん丸のツッコミ役。一応メインヒロインだが、他の女性キャラの人気が高く忘れられがちである。正直影が薄い。
しかしちゃんと出番はあるし、割と戦闘もこなせちゃう。初期からむてん丸を知ってる人からしてみれば馴染み深い顔だろう。
頭のお団子のかんざしは武器にも気球にも何でもできる超オーパーツ。ただし敵の攻撃で干からびたことがある。
ミスコンではスク水を披露した。

くら吉

蔵のような姿をしたむてん丸の相棒。意見の食い違いによりよく喧嘩もする(最近は少ない気がするが)。お風呂に入ったりもできる。
戦いの時に発せられるむてん丸の刀の光を浴びることによってくら寿司の店舗に変身し、 むてん丸に寿司を提供することで「無添」の力を与え、パワーアップ*2させる。しかしこれも最近少ない。
第2シーズンではくらら以上に影が薄く、たまにぞんざいに扱われる事もある。公式TCGでもくららの武器みたいな扱いにされてることも…
なおむてん丸たちが中で食べている間も現実では同じように時間が経過しているし、何なら誰でも出入りは自由らしい。大抵敵も待ちくたびれている(むてん丸も「なるだけ急ぐよ」とか言っている)。
本編ではそんなシーンはないが、カードでは取り付かれてびっくらボーンという怪物?になったことも。怖いおもちゃが出てくるとのこと。

おばあちゃん

まごころのこもった料理を提供してくれる、むてん丸のやさしいおばあちゃん。
いつもむてん丸のことを気遣ってくれる。
優しすぎて割とぞんざいに扱われることも…(「あらくらら、みんなにおもちを用意したのよ」→くらら「あとでねー」*3→無言タイム(1コマ)*4
冒険にはついてこないが、バイクに乗ってレースに出たりと意外とアクティブ。

第1シーズンから登場した仲間


心の主

かつてむてん丸の父と共にツブカンテと戦った、がんばり、まこと、思いやりの心の持ち主に力を貸す存在。
前回の戦いでは力を使い果たしてしまっていたが、以後はツブカンテの復活に備え、今度こそ完全に勝利するため修行を積み重ねていた。
ちなみに第2シーズンでは一切登場しない。

いなずま

がんばりの玉から出てくる、電気を操るなまず。15歳。身長100㎝。体重30kg。
むてん丸が「努力」「勇気」「謙虚」「忍耐」「礼儀」の心を身に付けた事で現れた。
古くから人々を奮い立たせ、「希望ある所にいなずま在り」と評された偉大な存在らしいが、その一方でとんでもなく物臭。
むてん丸に呼び出されても面倒臭がって協力しないことが多いが、強敵と対峙した時とレギュラー以外の女の子を前にした時には本気を出す。
超必殺技はアクアンと共に放つ「水雷双竜波」。

アクアン

まことの玉から出てくる、片言で話す水の精の女の子。かわいい。外見はほぼ浮き輪を付けたしずくちゃん
むてん丸が「約束」「誠実」「正義」「良心」「信頼」の心を身に付けた事で現れた。
天然だが怒らせると怖いらしく、水の身体を固体・液体・気体の三態に状態変化させる能力を持つ。
カーラちゃんの青色3号(ブルー・スリー)に精神を汚染されたブリースリーを浄化するなど類似する部分があるが、第2シーズンに登場した精霊たちと同族であるかは不明。

太陽丸

思いやりの玉から出てくる鋼鉄の巨人。
むてん丸が「感謝」「情熱」「親切」「素直」「愛情」の心を身に付けた事で現れた。
寡黙だが実力は確かであり、以前は心の主3人がかりで払うのが限界であったツブカンテの添加の雲を、修行後は1人で払って尚戦う余力を残していた。
体内は快適な洋室となっており、中に乗り込んだ人の思いの力によってパワーアップすることが可能。

第2シーズンから登場した仲間


海美・シーラ

心優しい人魚姫。謙虚でちょっと天然な性格。
海の王キング・オーシャンの娘で彼によって自室に長い間閉じ込められていたがある時「外の世界が見たい」という一心で部屋を抜け出し、島で浜に打ち上げられていたむてん丸に出会う。
新メンバーの中では等身が低く比較的今までの世界観を踏襲した外見。かわいい。人魚だが人の足と人魚のヒレは自由に変化できる模様。
その歌声は不思議な力を持ち、人々を元気付けたり水の精「ティア・クラウン」の力を借りることができる。また、彼女と一心同体になることで、頭身が高くなり、有翼の人魚に変身する。
新章におけるほぼメインヒロイン。その表情の変化は必見。
物語の途中、キング・オーシャンの命を受けた海の国の使者によって連れ戻され、
再び閉じ込められてしまうが、よりにもよって侵入してきたシックと一対一で対談することになり、そして……
名前の由来は魚のシイラ。

シャム・メルルーサ

自由と強いヤツと戦うことを好む「ネコネコ強盗団」のリーダーであるメスの化け猫。子分にもはっきり言われる位バカ
しかしその分サッパリとして裏表の無い性格で面倒見がいい。
むてん丸の「悪魔」の話を聞き、戦い放題という理由で強盗団を解散、仲間たちと怪物退治をすることになり、後にむてん丸パーティーと合流。
負けず嫌いで非常に騒がしく男勝りなため、むてん丸をはじめとする色んなキャラが彼女に振り回されている。
数ある「むてん丸」キャラの中でもぶっちぎりの人気を得ており、容姿も巨乳、褐色、銀髪、猫耳、へそ出し、そして俺っ娘とキリがないほどの属性てんこもりである
当初は女の子口調の予定だったが社員との話し合いで俺っ娘になったとか。GJ
しかも単純な戦闘力も作中屈指。というか勝負事全般にめっぽう強く、実力で全てを捻じ伏せていくというまさに理不尽。バカだけど。
さらに本家くら寿司のびっくらポンの&ゲームではなんとシャムがカットインすると強制的に当たりが確定するとか。現実でも強いとかアンタ一体何なんだよ…。

名前の由来はシャム猫+メルルーサという魚。「白身魚のフライ」なんかによく使われる。

シノブ・カジカ

ヒーローに憧れている孤児院のニンジャ少年。メカクレ
ヒーローを目標として神父とともに修行するも、実力がついていかず他のヒーローの邪魔ばかりしてしまう典型的な「ヒーローに憧れるどんくさ少年」。
孤児院では一番年長なのにおしゃべりで考えるより先に体が動く能天気な性格だが、感情が高ぶると性格が豹変し、両目が露になるといういわゆる二重人格。でも根っこの部分は変わらない。
必殺技は「九十九苦無(つくもくない)」。
戦いを重ねるにつれ普段時でも忍術を使いこなせるようになっていく。
ちなみに覚醒時の両目を見せた彼はかなりのイケメンだったりする。


名前の由来は魚の鰍(カジカ)。

グリンベア・サーモン

緑色のクマの子供。可愛い。
服を変えると性格が変わるという設定がある、が、そのことはほとんど触れられていない。
「リーフクラウド」のカードの力を使うことができる。
作中直々に「影のうすいクマ」と言われる。そんなことないよ!ちょこちょこ頑張ってるよ!
と思ったら後に巨大化して戦う力を身に付けた。

名前の由来は(言うまでもなさそうだが)サーモン。

テツジン・グランキオ

元機械兵の料理人。ユーロピアのレストラン・コラールで働いていた。
ある時出会った盲目の老婆に息子と間違えられ、料理の真心を教わったことがきっかけで老婆の息子、グランキオの名前を背負い彼の夢である料理人を目指すことになる。
着ている服は老婆の息子のもの。戦闘の度にボロボロになるのは致し方なし。
心を鍛えるためにむてん丸の旅に同行する事となった。愛称は「テッちゃん」。だが「テッちゃんではありません、テツジン・グランキオです。」と返事するのがお決まりのパターンとなっている。
むてん丸パーティー随一の戦闘力を持ち、体の一部を武器に変化させ、電撃戦と得意としている。
彼が登場し始めてから、元々あったバトル・シリアス展開がさらに加速し物語も熱くなっていく。
敵側のアスタルとは同じ部隊で共に戦っていた戦友。

名前の由来はイタリア語で蟹を意味する「granchio」。ちなみに「テツジン」を漢字で書くと鐡刃らしい。かっちょいい。

蔵獅子尊(くらししのみこと)

びっくら村の蔵の中に封印されていた3枚のカードの精霊の内の1枚で、炎で形作られたライオン。通称「くらしし」。炎とマグマの力を操る。
普段はむてん丸がカードを持っており、時折むてん丸とケンカしつつも戦闘の際に力を付与したり様々な場面でアドバイスを送ったりするパートナー的存在。
顔はいかついし、口も悪いけど下種な匂いを嗅ぎつけて成敗できる熱い正義感の持ち主。
今時希少種レベルの超正統派ツンデレ

ティア・クラウン

くらししと同じく封印されていたカードの精霊の内の1枚で、水で形作られたウンディーネ。水と氷の力を操る。見た目はぶっちゃけスライム娘
ちょっとふわふわしてるけど水のように深い心とやさしさを兼ね備えたおねえさん。普段は海美がカードを所持。能力も攻撃系よりは拘束やバリア系が中心。
海美の歌が好みのようでそれによって力を発揮できたりする。パートナーというより姉のように付き添い、海美もまた彼女を慕っている。というか完全に姉妹。
が、海美が楽しみに取っておいた茄子やイチゴを『取ってある=いらない』と思って食べる等お茶目な部分も。


リーフクラウド

上記の封印されたカードの精霊の内のラスト1枚。植物の葉で集まってできた大きな霊鳥の姿をしており、植物の力を操る。
前の2枚に比べると登場がちょっと遅い。丁寧な言葉使いだが中々に厳格な性格。基本はグリンベアがカードを所持。植物の力以外にも心の中に干渉・読取能力もあるらしい。
グリンベアのパートナーポジジョンだが、シノブのサポートに回ることも(後半になるに連れてシノブのサポートをすることが多くなってきた)。
ティアがお姉さんならこっちはお母さんだろうか?

第1シーズンで登場する悪役


ツブカンテ

第1弾~第7弾のメイン悪役。
添魔王(てんまおう)を名乗り、添加物で全ての食を支配する「添加統一(てんかとういつ)」を目論んでいる。
性格は威厳に満ちており、四添魔ら呑気な部下によく説教している。むてん丸の父を斃した張本人。
その正体はかつて食品添加物を生み出すために作られた人工生物。
元は「人々の笑顔のために」便利な添加物を作っていたが純粋さ故に暴走し、生み出した人間たちに捨てられたという悲しい過去を持つ。
最後はむてん丸に倒された。名前の由来は添加物の逆読み。

四添魔(してんま)

ウソコック、カーラちゃん、ホ・ゾーン、かんみちゃんの四人。
ツブカンテによって作り出された彼の忠実な部下たちであり、いつもむてん丸の邪魔をしている。
呑気な奴ばっかだがツブカンテに献身的である。
基本的に、一人一人が、パワーアップしていないむてん丸を楽に完封できるくらいの強さである。それぞれ自分の名前の一部が口癖になっている。
4人全員の顔が理科室に置いてありそうな機器の形をしている。女子は2人ともフラスコ(顔が)。

ウソコック

作中で一番最初に登場する敵キャラクター、料理が下手なコック。35歳男性。自分でも下手さは認めているが指摘されると怒る。
化学調味料がモチーフ。むてん丸一行から名前を忘れられたり、同僚からおっさん呼ばわりされたりと扱いが悪い(作中でも本人が文句を言っている)。口癖は「~だコック」。
必殺技は化学調味料の渦に周囲一帯を沈める大技「味地獄」。

カーラちゃん

合成着色料がモチーフの眼鏡っ娘。7歳女性。看板を作ったりするのも得意で、添魔の森ホゾンフォレストでの戦いではほとんど一人で戦った。口癖は「~だカーラ」。第三弾の最後でむてん丸たちの入浴覗いてますけどそれ犯罪ですカーラ

ホ・ゾーン

保存料がモチーフ。20歳男性。所謂データキャラといったところだが、すごい科学力を持っており、自分で作った巨大ロボット(本人曰くウソコックより100万倍強いらしい)に乗って戦うことも。口癖は「~だゾーン」。
得意技はカプセルを用いて時を乱す「タイム混乱(トラブル)」。その用途は過去の記憶を垣間見る、対象を老化させる、腐った魚を一時的に生き返らせるなど幅広い。
ちなみに四添魔の中で唯一手下の小添魔が登場していない。

かんみちゃん

合成甘味料がモチーフ。5歳女性。作中でミスコンに出た時は水着の看板を使った。「~だかんみ」が口癖。温泉で泳ぐあたりお子ちゃま。

小添魔(こてんま)

シロップ、ぽてっち男爵、魔女ドーナの三人。
四添魔と同じくツブカンテによって作り出された存在。
彼らはそれぞれ四添魔のうち誰か一人の配下となっているが、必ずしも一緒に行動しているとは限らず、単独で動いたり他の四添魔に同行することもある。
そもそも四添魔は功績によって昇格する仕組みらしく、彼らは選ばれなかったらしく(彼ら3人は第六弾のびっくラリーGP編でむてん丸にまとめて回転むてん切り1撃で倒される程度の弱さ)、第七弾の最終決戦にも未登場だった。基本的に四添魔には付き物の口癖がない(シロップを除く)。

シロップ

かんみちゃんの手下で、小添魔の中では最初に登場した。
手の平から分泌する「甘ったれ」には口にした者を赤ちゃんの如き甘えん坊にしてしまう力があり、この技で一度はむてん丸を戦意喪失に追い込んだ。
たまに名前を口癖にしているあたり、この3人の中では一番才能があるのかもしれない。

ぽてっち男爵

ウソコックの手下で、ポテトチップス(スナック菓子)がモチーフ。
初登場回ではむてん丸の夢の中のテレビ番組という本編より二つも下の次元に現れたが、ちゃんとむてん丸世界に実在する人物である。どうやって侵入したのだろうか…?
以後むてん丸一行の前に姿を現したのは前述の出オチ回のみであり、正直上司のウソコックよりも影が薄いかもしれない…

魔女ドーナ

カーラちゃんの手下で、ドーナッツがモチーフ。
戦闘力は弱いが、ドーナッツで落とし穴を作ったり動きを封じたりする(むてん丸をドーナッツで縛った時は「興奮しちゃう」とか言っている*5)。作中でミスコンにも出た際は、最終審査の料理審査にて、自分で作った料理(10分で食材をオーブンレンジに詰めてお菓子盛り付けただけのやっつけ料理)を「体に悪いから食べられるわけがない」と言いつつ、審査員に「何よ、食べてもないくせに!」と言い放つくらいの豪胆さを持っている。*6

第2シーズンで登場する悪役


シック・ヴァラクロロフェノル

人や動物を悪魔に変えてしまうクリスタル状の物質「ディシウム」を使い、世界を混乱に陥れている悪の首領。
目的や行動は謎。だが本人曰く「俺を倒さない限り悪魔は増え続ける」とのこと。
変幻自在に姿を変え、むてん丸の前に立ちはだかる。怒りを開放すると、悪魔としての本来の姿に変身する。顔はどう見ても鳥ではなく、ヴェロキラプトルや始祖鳥などの羽毛恐竜にしか見えない。

この漫画がここまでシリアス&ガチ展開になった全ての元凶。
物腰自体は柔らかく振る舞いも自称する「紳士」そのものとも言えるが、その悪質かつ周到な攻撃・言動・そして生い立ちはむてん丸一行や他のキャラクター、読者にまで多大なるトラウマを刻み付けていった。
特に第七章で明らかになったその生い立ちは陰惨極まりなく、闇堕ちするなという方が無理なレベル。
物語の最初から最後まで「寿司漫画って何だっけ…?」って思うぐらいのキャラの濃さで暴れまわる。いやまぁ新章最初から寿司漫画要素ほとんどなかったけどさぁ…
2012,13,15年と3度にわたってエイプリルフールにむてん丸のツイッターアカウントを乗っ取った事がある。
2014年はむてん丸に監視されていたため乗っ取れなかったが、 代わりに乗っ取った奴らが…
名前の由来はシック(病気)+ソロモン72柱の魔神の一柱ヴァラク+パラクロロフェノールだと思われる。

エリス・モルテ&リトール・モルテ

シックの側近の双子の少女。鎌を持っているのが姉のエリス、杖を持っているのが妹のリトール。なんか液体が滴ってる。
名前は甘味料のエリスリトールを前後で分解したもの+ポルトガル語のmorte(死)だと思われる。
序章から登場しており人気が高い。ていうかでっパイ&ゴスロリボンテージ&青白肌&逆足関節というこれまた属性てんこ盛り。
元々レギュラーキャラになる予定ではなかったらしいが、社内からの猛プッシュでレギュラー化したとか。激しくGJ

幼い頃は親がいない極貧の生活をおくっており、妹リトールは病気を患い、姉エリスは少しでも彼女がよくなるよう盗みをして暮らしていた。
しかし妹の病気は酷くなる一方で大人に助けを求めたものの誰も相手にしてくれず、それどころか大人達に追い詰められてしまう(余談だがこの時の二人の絶望顔は子供向け漫画の女の子キャラがしていい顔ではない)が、シックによって助けられ、以降彼に付き従うようになる。
尚、メイン敵キャラの中ではこの二人だけは生存している。
2人ともお菓子が大好き。実は姿を変えたり2人で合体(融合?)してクイーンモルテに変身することもできる。

アスタル・テイム

シックに雇われている傭兵。 テツジンとは戦時中に共に戦った戦友かつライバルに当たる。
戦時中のテツジンの強さを超えるためにひたすら強さを追い求めるバトルジャンキー。
戦いに心は必要無いと豪語し、戦いの中でしか自分は生きられないと称した。
サングラスを外すと悪魔としての本来の力を発揮する。
名前の由来はアスタロト+人工甘味料アスパルテーム。

終盤でシックの持つ結晶の中でも特に危険な力を持つ結晶を使い、禍々しい悪魔へと変貌してテツジンに最後の勝負を挑むが、まごころを知った彼には勝てず、敗北。
最期には元の人格を取り戻し、テツジンに負けたことに満足してトリシュナと共に光となって消えた。

トリシュナ・ノールアミン

シックの仲間の一人。 暗く、気弱な性格の女性。アスタルのパートナー。
乱暴に扱われることも多々あるが、それでもけなげにアスタルを慕い協力していく。
生まれながらに周りの人間を不幸にする特異体質で自室に監禁されていたが、アスタルに「お前の不幸体質程度じゃ俺は不幸にならない」と伝えられたことで彼についていくことを決めた。
シック一行の中では最も規則的な生活を送っているらしい。
名前の由来は乳化剤のアルカノールアミン。
最期はアスタルと共に光になって消えた。

ジャガン・タールヴィ

シックの仲間の一人。 無邪気で危険な性格の持ち主。
まるで子供のような精神年齢だが、その戦闘力は桁違い。
中盤のガチバトル漫画化にブーストかけたとんでもない存在。
他のメンバー同様元は普通の人間。
体の弱い小柄な少年で元気に遊ぶ他の子供達を羨ましそうに病院の窓から眺めていた。
戦ったりする際に「遊ぼう」と言うのもこれが原因かもしれない。
故に彼の戦いは敵意を原動力としていないらしく、作者曰くシック一行の中でカックラス*7に攻撃を当てられるのは彼のみとのこと。*8
シャムとの壮絶な殴り合いの末「また遊ぼう…」と角の欠片を残して消滅した。*9
名前の由来はヒンドゥー教の神ジャガンナート+タール系着色料と思われる。

シセラ・セイレーン

途中でシックの仲間になった少女。顔が人間、上半身が海鳥で下半身が魚の歌で人を惑わす妖鳥。
セイレーンそのまんま。中々の爆乳
自分の飛行の邪魔になるもの全てを高速で飛行しながら破壊する。
その正体はなんと海美。シックによって唆され、結晶に手を出し姿を変えてしまった。

その他のキャラクター


チア・ヴェンタ・ゾア

ディシウムを研究しているマッドサイエンティスト。メガディス社で、社長のクロセル・キシレールと共にメガポリスを支配していた。
相当性格がぶっ飛んでいるが、科学者らしく研究の際は非常に冷静かつ合理的。さらにかなりのフィジカルモンスター。
強烈なビジュアルと狂気的なキャラクター、シスコンで男性キャラの中で圧倒的な人気を得ている。トゥナという妹がいる。

キッド

メガディス社に保管されていたディシウムから生まれた青年。Dr.チアの実験(というより子育て)で急激に成長した。
チアと二人で行動し、ディシウムを得るためにむてん丸の敵にも味方にもなるという謎の存在。
その正体は、「サタンの繭」と呼ばれ恐れられた「世界を滅ぼしかけたサタン」の第一段階。

ロリータコ

第7弾から登場したキャラ。タコ足のようなツインテールのゴスロリ少女。可愛い。「ロリです」*10
本編ではあらすじ紹介のちょいキャラ。途中から手に持ってたタコを捨てている。キモかったのだろうか。
メインキャラ以外では珍しくカードスリーブが出ている。

トゥナ・ヴェンタ・ゾア

わずか10才にしてハーバー大学を飛び級で卒業した天才ロリ。可愛い。現在は警察で犯罪対策を行っている。性格は年相応の少女だがその正義感と覚悟、責任感は人一倍強い。
登場自体は新章序盤からだが、兄にあのチア博士を持つのも相まって作中のかなり重要なキーキャラクターになっていく。


他にも数えきれないくらいのキャラがいる。気になる人は公式サイトのWEB漫画をチェックだ!渋いおっさん共もいっぱい活躍するぞ!


余談

2014年6月27日に単行本が発売された。通販購入特典に小冊子やメッセージカード、ポスターがもらえるが、あろうことかシャムばかりである。どんだけ人気なんだ。

また、なんと最近TCGのZ/X -Zillions of enemy X-との夢のコラボレーションが実現してしまった。まさかゼクスとコラボするとは誰が思っていただろうか。ゼクスの一部キャラもむてん丸のカードに登場する。

そして2015年10月26日についに最終回を迎えた。だが、いくつか謎を残してしまっている(むてん丸の父親に関することやシックの両親が怪物化した原因など)。

すしペットも『戦国パズル!!あにまる大合戦』というゲームとコラボしている(2022年9/9~10/10)。

どちらも、「びっくらポン!」の景品やびっくらポン!の抽選動画などにも使用されている。

自前でカードを売っていた当時は、1袋50円という格安価格も話題となった。因みに4枚入りだった。



追記・修正はまごころの味を守るようにお願いします。

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最終更新:2024年03月05日 18:19

*1 第1シーズンでもくららが着ていたりする

*2 見た目は同じだけど変身表記

*3 ※むてん丸を突き飛ばして敵のお店に食べに行く

*4 帰ってきたときも無言タイムがある

*5 これにはむてん丸もにっこりして「おお!」と言っている

*6 その理不尽なクレームを聞いた審査員からは当然「お前が言うな!」と返された

*7 すしペットの登場人物。敵意に対して敏感に反応する未来視能力の持ち主。

*8 それでも優位を取るほどではないが

*9 形見となった角の欠片は後にシャムの手でエリスとリトールに渡された

*10 第7弾第2話冒頭の自己紹介より