メトロイドプライム2 ダークエコーズ

登録日:2012/11/22 (木) 以前
更新日:2024/01/09 Tue 13:26:27
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メトロイドプライム2 ダークエコーズ』(METROID PRIME 2: DARK ECHOES)とは、メトロイドシリーズゲームキューブ用ソフトである。
日本と北米の発売時期の差は前作以上に極端で、北米では年末商戦に合わせた2004年11月15日発売に対し、日本では2005年5月26日発売と半年も差がある。

●目次



を、奪還せよ…




バウンディハンター「サムス・アラン」は銀河連邦より、スペースバイレーツを追っている途中、ダーシャ星系所属惑星「エーテル」にて消息不明になった「ブラボー中隊」の捜索および救援を依頼される。

しかし、エーテルに到着するも激しい磁気嵐の影響でシップが損傷。不時着を余儀無くされてしまう。
それでも何とか連邦軍の基地跡を見つけ出して調査を開始するも、そこには無惨に変わり果てた連邦兵達の姿と、未知の生命体に襲われた痕跡が残るばかりだった。

と、その時…、何と死んでいた筈の連邦兵が起き上がり、襲いかかってきたのだ!


惑星エーテルでは、光の種族「ルミナス」と闇の種族「イング」という二つの種族の存亡を賭けた、壮絶な戦いが繰り広げられていた。

連邦軍が全滅した背景には、このイング族による攻撃があったためだったのだ。


●ルミナスとイングの戦い


――遠い昔、自分達の故郷となる星を求め、宇宙を放浪するルミナス達は、とある惑星を発見。
そのあまりの美しさに、ルミナス達はその星をエーテルと名付け、そこに定住する事を決めた。

だがエーテルは、星としての寿命が今にも尽きようとしていたのだ。
そこでルミナス達は惑星のエネルギーを制御し、無駄なく使えるようにする機械「エネルギー制御装置」を開発、一時的に危機は脱した。

しかし、また別の問題が起ころうとしていた。
巨大な隕石がエーテルに向かって落下しようとしていたのだ。
隕石の軌道を逸らすには既に遅く、ルミナス達はただ身を隠すしかなかった。
(ちなみに、この隕石はメトロイドプライム3に登場する「リヴァイアサン」であった可能性がある)

隕石の衝突によりエーテルは甚大な被害を受けるが、それでもルミナス達は逞しく立ち上がろうとしていた。
…が、その矢先、奴らは現れた。

突如次元が裂け、煙のように吹き出した謎の物体。
周囲の生物はそれに取り憑かれると、次々とルミナス達に襲いかかってきた。

そう…先の隕石の衝突の際に生まれたダークエーテルと共に現れた、闇の種族イングである。
イングのスナッチ能力の脅威と共に、表の世界の者には凄まじい毒性をもつダークエーテルの大気により、ルミナス達はイングに抗う術は無いかに思われた。


しかしルミナス達は、ダークエーテルは元々あったエーテルの惑星エネルギーを二分して存在している事を突き止める。
そこで、ルミナス達はある作戦を考案する。
それは「エネルギー転送モジュール」を使い、ダークエーテルのエネルギーを奪い、惑星ごと消滅させるという、大胆なものだった。

だが、彼らの目論見を知ったイング達により、エネルギー転送モジュールは奪われてしまう。
それはルミナス達のライトエーテルが消滅の危機に瀕した事を意味していた。

それでもルミナス達は諦めず、二つ目のモジュールを作り、さらにダークエーテルの大気に対抗できる装備も揃え、イングの弱点を突き止めて武器を作り、ルミナスの精鋭達によってダークエーテルへと攻撃を仕掛けた。
…が、圧倒的な戦力差によりルミナス達は次第に追い詰められ、ダークエーテルへと攻め入った者達は一人として帰らなかった。

程なくして、ライトエーテルへのイングによる総攻撃が仕掛けられた。
各地のエネルギーは次々イングに奪われ、最後に残った「ルミナス大聖堂」が陥落するのももはや時間の問題だった。

ターロンⅣの事件から半年、銀河連邦軍ブラボー中隊が惑星エーテルに突入した後消息が不明となってしまった。連邦軍はサムスにブラボー中隊の捜索&救援を依頼する。

こうして、ルミナス達が総出でかかっても倒す事のできなかったイング達を、サムスがたった一人で倒す旅が始まる。

●惑星エーテル

本作の冒険の舞台は本来の表の世界「ライトエーテル」と、上記の隕石の衝突で生まれた裏の世界「ダークエーテル」の二つに分かれる。
二つの世界には下記のエリアが存在するが、それぞれで地形が一部異なるため、ライトエーテルで通行できた道がダークエーテルでは封鎖されていたり、その逆にダークエーテルでは水が満たされていた場所がライトエーテルではただの窪地になっていたりする。
またダークエーテルの大気と水は有毒の瘴気で汚染されており、終盤でライトスーツを手に入れるまではじわじわダメージを受けてしまう。

  • 審判の門ルミナセウス
サムスやブラボー中隊が不時着した地域。
三箇所の聖堂の中央に位置し、序盤から終盤まで何度も通ることとなる。
ダークエーテル側の「闇のルミナセウス」は事実上のラストダンジョンであり、最終盤にならなければ侵入できないエリアも多い。

  • ルミナス大聖堂
ルミナセウスの頂上にあるルミナスの本拠地にして最後の砦。
四箇所の惑星エネルギーのうちライトエーテル側に残された最後の一つがここにある。
本作では事実上スターシップに続く第二の拠点となる。
ダークエーテル側の「暗黒の大空聖堂」にはイングの王が鎮座しており、エレベーターで接続されたルミナス大聖堂と違って完全に浮遊しているため中に入るには、10個の大空聖堂キー(1つは既に嵌まっているので集める必要があるのは9個)により解錠される専用のゲートウェイによるワープが必須。

  • 砂と荒廃の地アーゴン
聖堂が存在する砂漠地帯。隕石の衝突前は大自然が広がっていたという。
パイレーツの基地もここに設けられている。

  • 水底に眠る神殿トーバス
熱帯雨林とその地下の聖堂で構成された湿地帯。
水中神殿のBGMにはブリンスタ赤土エリアのアレンジが使われており、高い人気を誇る。

  • 聖なる浮遊要塞ホレイト
山岳地帯に建てられたルミナスの要塞。三つ目の聖堂が存在する。
「本当に同じ星か?」と言いたくなるくらいに自然物皆無のメカメカしいエリアであり、サムスのスーツにハッキングを試みる敵までいたりと、ルミナスのハイテクぶりをこれでもかと実感できる。
背景をよく見ると要塞の周囲にも街のような光が見える。


●登場キャラクター


我らがヒーロー、宇宙最強のバウンティ・ハンター。
(スターシップは故障、磁気嵐により脱出自体も不可なため、半ば強制的に)ルミナスを助けるため、イングとの戦いに挑む。なお、任務はブラボー中隊の捜索+救援までで、イングとの戦いは勘定外…つまり8割ノーギャラである。
パワードスーツの高性能なモジュール機能により偶然拾ったルミナス製の超重要アイテムを保護したことがきっかけで、オーバーテクノロジーを誇るルミナスが束になっても勝てなかったイング共を蹴散らしにいく。
余談だが、今作のエンディングでのある仕草が大人気である。

  • U-Mos
ルミナス族の長老。蛾のおじいちゃん。
「イングに襲われるのは次は君達かも…」とサムスを半ば脅すような形でイングとの戦いに導く。
サムスのあらゆる攻撃を防ぐ無敵シールドや、自分の意思でないと開かないゲートロック能力も持つ。

  • ルミナス
惑星エーテルに住むエイリアン風種族。モチーフは蛾。
恐らく連邦以上・鳥人族並のかなり高度な科学技術に、サイコパワー、羽での飛翔能力等を持つ。

…前述では少し酷い書き方をしてしまったが、ルミナスは本来温厚で仲間思いな種族。
鳥人族こと「チョウゾ」等、他の種族とも交流を持つ。
ルミナスの技術があっさりとスーツに取り込まれたのは過去に技術交換があり、チョウゾの技術と互換性が存在したから*1、だそうな。
あるエリアには初代から4代目までの族長の像が建てられており、スキャンによるとエーテルに住み着いた時点での族長を初代としてU-Mosの母は3代目族長であったという。
そして温厚な彼らにも、チョウゾと同様に果敢に敵に立ち向かう気骨を持ち合わせた者が多々存在した。

なお今作でサムスが連邦から受けた依頼はあくまで「ブラボー中隊の捜索」であり、対イング戦は含まれていない。
また滅亡寸前であるルミナスに報酬を支払えるような余裕などあるはずもない。
つまり今作のサムスの戦いはほぼ完全にノーギャラである。

  • A-kul
ダークエーテル攻略のため総攻撃に出たルミナスの精鋭の中の一人。
故人であり遺体での登場であるのだが、先述の1つだけ嵌められている大空聖堂キーは彼の戦果
さらに精神リンクにより他の戦士達が斃れた場所も把握してその位置を自身の遺体の側に書き残しており、ゲーム中では戦士達の遺体を調べることでこの居場所や読み取れる遺言が残りのキーの在処のヒントと成っている。
もし彼らがいなければサムスはノーヒントでダークエーテルを探索する羽目になりかねなかった、そんな影の功労者たる彼らの誇りと無念に思いを馳せるのも本作の楽しみ方の一つである。

エーテルの裏の世界、ダークエーテルと共に現れた謎の生命体。
基本は5本足の蜘蛛のような姿だが、様々なバリエーションが存在する。
非常に残虐かつ冷酷な性質で、自分達の仲間すら盾にしたりするが、中には真正面から堂々と挑むガッツのあるやつもいる。

「ポータル」という表と裏の世界を行き来できる空間を作る事ができ、これによって光のエーテルに侵攻する。
表の世界では生きられず、そのまま出てくると陽の光に焼かれて消滅してしまうが、他の生物に「スナッチ(憑依)」する事によって戦う事ができる。
その際にはスナッチした対象の意思を乗っ取り、完全に操る事ができる。
この憑依は細胞レベル・分子レベルで対象に融合するというものであり、スナッチを防がない限りどんな強力な軍隊や兵器であってもイングに太刀打ちする事は不可能とされる。

「ダークメトロイド」はメトロイドの亜種である、ターロンメトロイドがスナッチされた個体である。
ただしこの場合は スナッチしたイングが逆にメトロイドの本能に意思を乗っ取られる という珍事が起こっている。流石はシリーズ代表の敵キャラクターと言った所か。
ルミナス族も例外なくスナッチされるが、彼らは「スナッチされた時は自害する」という武人魂を持っている(尤もイングは銀河連邦兵の死体ぐらいなら操ってみせたので、意味は薄いかもしれないが…)。

また、生物だけでなく「メカノイド(機械生命体)」もスナッチする事ができ、よってルミナスの開発した戦闘メカはことごとくイングに奪われてしまった。
しかもこれは進化の結果できるように成ったという恐ろしさ。(当初は機械を操れなかったにも関わらず、その弱点を克服してしまった)。
つまりルミナス達は、皮肉にも自分自身の手で首を締める事になってしまったのだ。

イングには格差社会のようなものがあり、幼体の「インファントイング」から、下位種の「イングレット」、一般種の「ウォーリアイング」、上位種の「ハンターイング」へのどれかに成長するかが決まっているらしい。
さらに冒頭でサムスの能力を奪い取った7体のウォリアーイングは「スティーラーイング」という変異体へと進化し、エーテル各地で中ボスとして立ち塞がる。
そして最上位に彼らの王、「エンペラーイング」が存在する。

ちなみに、彼らの知能レベルは「かなり賢いサメ程度」とのこと。サムスが訪れたばかりの頃ではルミナス逆転のカギであったエネルギー転送モジュールを奪い去る所まで来ていた模様。

サムスがエーテルで出会った自分に酷似した生命体。
前作前作をアイテム100%クリアすれば正体は分かる…かも。
前作でも登場し、今回はダークエーテルにわんさか存在する謎の物質「フェイゾン」を求めている。

前作の惑星ターロンⅣと同時期にエーテルに展開したフェイゾンの調査・採掘の別働隊。
連邦圏の辺境だわ天気はええわ、ルミナスは温厚だわで楽観しつつ重装備で挑んだ…が、それは全て隕石の衝突以前の古い情報。
実際にエーテルに来てみれば、磁気嵐で脱出できないわ、通信機が故障して連絡はとれないとのっけから散々な事態に。
それでも何とかポータルの完成まで漕ぎ着けてダークエーテルにフェイゾンを発見するものの、ダークエーテルの猛毒の瘴気のせいで採掘は一向に進まず、おまけに事前情報には一切なかったイングにみんな喰われるとほぼ最悪。さらに唯一の補給船がブラボー中隊に見つかって撃沈させられる。
挙句の果てにダークサムスにフェイゾンを奪われ、ブラボー中隊を追いかけてとうとうサムス本人までやってきた…と、今回の彼らは最初から最後まで踏んだり蹴ったり。
当然前作のようにフェイゾンの研究など捗る筈もなく、そればかりかパイレーツログに愚痴を書き殴ったりポータルを挟んで影踏みしたりみんな現実逃避しちゃってる有様。

高い戦闘能力を持つため、イングからは優秀なスナッチ対象と見られてしまっている。

  • スティーラーイング
ゲーム冒頭、ダークエーテル潜入直後のサムスから能力・装備を奪い、自己強化した7体のウォリアーイング。
普通のウォリアーイングより格段に大柄な体格を有し、さらにサムスから奪った能力を自分の武器として用いて戦う事が出来る。
倒せば当然それらの能力を奪い返す事が出来るが、2体を除いて他のクリーチャーにスナッチしている事もあり、一般のイングとは比較にならない戦闘能力を誇る。
内訳は「ボムガーディアン(ボム)」「ジャンプガーディアン(スペースジャンプ)」「ブーストガーディアン(ブーストボール))」「グラップルガーディアン(グラップリングビーム))」「スパイダーガーディアン(スパイダーボール)」「パワーボムガーディアン(パワーボム)」「ダークミサイル兵(ミサイル)」となっており、このうちブーストガーディアン(と実質ギミック戦のスパイダーガーディアン)は本作屈指の強敵として名高い。
…え?一体だけおかしいって?

  • アモービス
アーゴンに生息する巨大クリーチャー。
アモービスらしき彫像も存在しており、ルミナスから神聖視されていたことが示唆されている。
闇のアーゴンにてボスとして登場し、最初の大ボスながらもダークスーツ無しでの緊張感ある戦いを強いられる。

  • ギガブログ
トーバスに生息する水棲肉食生物ブログの大型個体。
突進で攻撃を行い、その際に開ける口の中が弱点という至ってシンプルな中ボス。
……なのだが、図体に反し戦場となる部屋がやたら狭い・弱点の判定が妙に厳しくスーパーミサイルが真正面からでないと不発になる・かといって真正面で粘りすぎると突進の回避が非常にシビアになる・ルート進行上直前にセーブルームが無い……などの要素が絡み合い、一部プレイヤーを大苦戦させる隠れた強敵として知られている。

  • チャッカ
トーバスに生息する巨大クリーチャー。初めは繭の状態で壁に張り付いており、ダークウォーターに落とすと戦闘開始となる。
ダークウォーターの中を泳ぎ回り、狭い足場にいるサムスヘ猛攻を仕掛けてくる。
しかもこれはチャッカラバという幼生の姿であり、倒すと羽化してトンボのような姿の成体チャッカフライヤーとの連戦となる。
高難易度ではブーストガーディアンと並ぶ難敵とされている。

  • クアドラアクシス
ルミナスの作った最大規模のメカ兵器。ミサイルや半物質砲等、多彩な武装をもつ。
ホレイト内で脚部パーツを見れたり、スプリッターの造形など伏線がある。
対イングの切り札として当初は絶大な戦果を挙げていたようだが、大量のイングによって大規模なスナッチ攻撃を仕掛けるという力業によって奪われてしまった。
こうしてルミナスにとって「神聖だった」最大の希望は、最大の敵としてサムスの前に立ち塞がる。
かっこいいBGMをバックに戦う巨大ロボットということで、人気が高い。

  • エンペラーイング
全イングの頂点に立つ王にして、最強の個体。海外版の設定では最初に誕生したイングでもあるという。
闇のルミナセウスの中心「暗黒の大空聖堂」に鎮座し、そこから他のイング達に命令を飛ばしている。
また最後の惑星エネルギーの守護者でもあり、自身の心臓にエネルギーを内包して守ると共にその莫大なエネルギーを攻撃に転用して来る。
ボス戦は、8本の触手を生やした樹木のような第一形態「アネモネ」、硬い殻で全体を覆った蛹型の第二形態「クリサリス」、そして五本足で機敏に動き回る最終形態「スパイダー」の全三形態との連戦となる。
また聖堂内にはセーフゾーンが存在しないのはまだしも、攻撃力が高くダメージを与えるのは更に面倒とただでさえ厳しいわけだが、高難易度及びエネルギータンク縛りではさらに地獄のような難度と化す。

  • ブラボー中隊
スペースパイレーツを追跡していた銀河連邦軍の部隊。
エーテルで消息を絶った彼らの捜索が今回のサムスの元々の任務だったが、エーテルに到着後程なくしてイングに全滅させられた無惨な姿で発見される事となる。
一人ひとりに名前と性格が設定されており、嫌な予感を感じて任務に乗り気でない者、サムスに憧れを感じている者など意外に個性豊か。
幾らイングの存在を知らなかったとはいえ、ダークスプリンターに全滅させられるレベルの実力を見るに、連邦軍がバウンティ・ハンターに頼り切りな理由が分かる気がする。


●今作のサムスの装備

特徴的なもののみ記載する。
  • エネルギー転送モジュール
惑星エネルギー奪還のためにルミナスが開発した切り札。サムスの手に渡ってからはイングのスナッチを唯一防ぐ手段となる。
ゲーム中ではルミナセウスに乗り込んだウォリアーイングの一体が所持しており、そのイングが憑依したダークギガスプリンターを倒す事で半ば偶然的にサムスの手に渡る。つまりダークギガスプリンターがイング壊滅の戦犯。

  • ダークスーツ
ルミナスの開発したダークエーテルの大気によるスリップダメージを80%カットできるスーツ。肩パッドがかっこいい。

  • ライトスーツ
暗黒の大空聖堂を除いた全ての地のエネルギーが奪還される事でできる、ルミナスの技術を結集して作られた、
ダークエーテルの大気のダメージを完全にカットできるスーツで、エネルギー制御装置などの光のエネルギーに乗ってファストトラベルも可能。
胸の菱形の刻印が特徴的で、そこから漏れ出る光と相まってその姿は彫刻さながらの美しさすら感じさせる。

  • グラビティブースト
上記2スーツの存在から、グラビティスーツがボツとなったために作られた、従来のグラビティスーツポジの装備。
ダメージ軽減機能は持たないが、水の抵抗をカットし、何故か視界も良くなることに加えて、水中で一定時間浮上できるようになる。
スーツではなく、背中に外付けするスラスターのような感じ。


  • スクリューアタック
ついに3D進出。スペースジャンプの2段目を消費した状態でさらにジャンプボタンを押すと発動する。
圧倒的な火力は健在だが性能は従来作と異なり、高速回転しながら空中を長距離水平移動する、スペースジャンプとの間の子のような装備となっており、移動用としての役割が強い。
高速回転の摩擦を利用して壁を登る、いわゆるキッククライムも特定の壁でできる。


  • シーカーミサイル
最大5体までの敵を同時にロックオンし、その全てに1発ずつミサイルを放つ。複数のミサイルが各々ホーミングして敵を穿つ様は迫力満点で正しく男のロマンといった様相。
これでしか開かないゲートがあるほか、弱点部位が複数あるボスなどにも有効。
単体の敵を多重にロックオンして5発纏めて浴びせることもできるが、対単体については弾の消費が同等かつより早く撃てるスーパーミサイルで概ね事足りるか。
ただし先述のギガブログにはこっちがぶっ刺さる。


  • ダークバイザー
次元の狭間に隠されたものを見る事ができる。要はサーモバイザーとかXレイバイザーみたいなものだが物体は透過しない。
青めの白黒で表示されるが、バイザー中央の領域では生物や隠された物体は赤く着色される。


  • エコーバイザー
音波を周囲に発し、その反響を捉えて視覚化するバイザー。その性質上着色はされず、あらゆる物体が黒と白の輪郭で表示される。
音波自体やその発信源も捉えることが可能。視認性が非常に悪いため戦闘で使うには不向き。ただし、クアドラアクシスや、ダークバイザーが使えないのに透明化してくるような相手には有効かも。


●各種ビーム系武器


今作では初期装備のパワービームを除き、ビームを撃つのにアモ(弾薬)を必要とする。
ビーム初入手の時点で50発まで貯蔵でき、アモタンクの入手で上限を増やせる。
ダークアモとライトアモの二種類があり、基本的に1発あたり1発、チャージすると5発、チャージコンボを使うと30発を消費する。
なお、アモが無くなると撃てなくなるが、チャージすることで通常版を撃つことができる。
アモを補給する際は、欲しいアモの逆属性のビームでコンテナ等を壊すことでアモが出現する。アモが完全に無い場合でも、コンテナを壊すビームの属性に関係なしにアモが出現する救済措置もあるため、完全に詰むという事は無い。
なおポータルの開閉に必要なこともあり、前作ほどは焦らされず割と序盤に立て続けに入手することとなる。

  • ダークビーム
ルミナスが、イングの力を模して作った武器。ダークエーテルの敵には効果は薄いため頓挫したが、
ライトエーテルの敵には効果が高い。実はダークサムスにはこっちのほうが多少効きがいいらしいという罠。
ポータルを開くのにも使えるらしく、スペースパイレーツ達もポータルを開くために同じようなものを開発していた。
使用感覚は前作のアイスビームに近く、弾速が遅い。

チャージ攻撃は敵を麻痺させる「エンタングラー」。
その名の通り、着弾後も粒子が纏わりつくようにしてダメージを持続的に与える。
麻痺した相手はアイスビームで凍らせた時のようにミサイルで粉砕できる。

チャージコンボは「ダークバースト」。
次元の歪みを作り出し、敵を吸い込んで消滅させる。要はブラックホール。爆風がしばらくその場に持続する、置き技のような性質も持つ。


  • ライトビーム
イングの弱点を突き止めたルミナスが、「エーテルの光」を模して作った武器。
イング等、ダークエーテルにしか登場しない敵に効果が高い。
また、ダークエーテルから戻るポータルを開くのにも使える。
炎上効果もあり、使用感覚は前作のプラズマビームに近い。射程が短いが弾速は早めで、圧倒的に使いやすい。

チャージ攻撃は「ライトブラスト」。
5つの光弾が散弾状に飛ぶ。ダークエーテルやイングがスナッチした敵にはロックオンして撃つ事で追尾し、収束して敵に命中するという特徴がある。

チャージコンボは「サンバースト」。
小型の太陽を撃ち出し、着弾時に炸裂する。だが弾速が遅く、使い辛いのが難点。
巨大な光弾であり、周りに敵がいる場合光弾から光が敵に向かって伸び、ダメージを与えるため見た目より有効範囲は広い。
しかしライトブラストが優秀な事もあってか産廃扱いされることもしばしば。


  • アナイアレイタービーム
唯一終盤の入手となる、クアドラアクシスを倒すと手に入る武器。
ライトとダークの両方の敵に効果があり、対消滅の過程で着弾点に音波が生じる性質も持つ。これをエコーバイザーと組み合わせた謎解きもあったり。
追尾性も高く非常に使いやすいが、ライトとダーク両方のアモを消費する。
使用感覚は前作のウェイブビームを連射できるようにした感じで、使い勝手はチートそのものだが、単純に燃費が倍なので連発し過ぎるとすぐにアモが尽きる。

チャージ攻撃はクアドラアクシスの使う反物質砲と同じ「ディスラプター」。
誘導しなくなるが威力は高く、音波の性質からビームでは破壊できない物体も破壊できる。

チャージコンボは「ソニックブーム」。衝撃波を放つ。
両方のアモを50発消費してミサイルも30発消費するという凄まじい燃費の悪さだが、
発射すれば即着弾し、大ダメージも与えられるという最強のチャージコンボ。着弾エフェクトは空間が亀裂と共に歪む。
何故か光のはずのライトビームより速い…。


●その他


コミックボンボンでは『EPISODE OF AETHER』(エピソードオブエーテル)が7回に渡り連載された。
作者は漫画版『小さな巨人 ミクロマン』等を手掛けた松本久志氏。
サムスの他、ブラボー中隊の生き残り4人が活躍する。
サムスが安定の強さとかっこよさで描かれる名作。

内容は面白く戦いも熱いのだが、ボンボンなのでやはり未単行本化。
とりあえずユリカかわいいよユリカ。

(ネタバレ)

実は外国の方々がMetroid Databaseにて全話スキャンしてたりする。

残念ながら彼らは防衛のために敵と戦い全滅してしまうのだが、遺体の傷は少なく、顔も安らかに眠るようだった。
銀河連邦に残る公式記録にはダークサムスと戦い勝利したサムスしか記述されていない。
だが、ルミナス達の住む惑星に墓が建てられ、英雄として語り継がれていくのだった。





生き残るのは、か、か…

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最終更新:2024年01月09日 13:26

*1 特にルミナス製スーパーミサイルの説明で、技術的に似ている部分をサムスが疑問視した