R-9W ワイズ・マン

登録日:2014/07/11 (金) 18:18:48
更新日:2023/05/22 Mon 02:03:33
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R-9W ワイズ・マンは、『R-TYPE』シリーズに登場する異層次元戦闘機。
本項では系列機についても記載する。


【R-9W ワイズ・マン】

R-9AXの正統発展型。本機とその系列機群は、各々より傾向の偏った特殊な波動砲を搭載していることで有名。
本機系列は機体とコクピットの分離が容易な『試験管型キャノピー』(何故かご丁寧にも、実物よろしく目盛がきちんと入っている)を採用しているが、
ある意味ではこれこそがTEAM R-TYPEのナチュラルな狂いっぷりを初めて満天下に知らしめたと言っても過言ではない。

というのもこの仕様、様々な要因が噛み合って考案されたものなのだが、まずひとつ目。
本機はインターフェイスにナノマシンを採用しているが、機体―パイロット間の正確な相互情報伝達のため、
パイロットの思考を拾う手段としてパイロットにもナノマシンを添加し、脳内に専用のサーキットマップを焼き付けなければならない。
この焼き付け自体は初回搭乗時のみだが、こんなもん脳味噌に放り込んどいて完全に安全なはずがない。
また恐ろしい事に、

ただ機体を稼働するだけでパイロットの脳神経系に多大な負担を強いる。

…搭乗者への負担という面で、あのゼロシステムAMSに劣らないものと言えるだろう。

続いてふたつ目、後述するナノマシン波動砲の誘導が手動操作式であり、波動弾に添加したナノマシンを経由し思考を用いての遠隔操作となる。
当然、機体と波動弾両方を同時に操作せねばならず、おまけに波動弾体が機体から離れれば離れるほど負担は増大する。
せめて波動砲制御と操縦を分けて複座にしてやれよと言いたいところだが、その選択肢はなかったらしい。

そしてトドメのみっつ目、こんな機体に乗って帰ってきたパイロットはどうなるでしょう?
正解は越後s……もとい、

口も聞けないどころか機体から自力では一歩も出られないほどに憔悴する。

というもの。


結論:パイロットが自力で出られないなら、パイロットごとコクピットを『換装』すればいいじゃないか!by腐れ開発チーム



とまあこんな訳で、こんな設計者の正気をガチで疑うような仕様の機体が完成しちまったのである。
恐ろしいことに性能だけは高く、だからこそ曲がりなりにも一定数が生産されたわけだが。
まあ、パイロット一人あたりの最大連続稼働時間はシャレにならんレベルで短く、ローテはわりとガチでデスマーチ化しているらしい。

ちなみにこの試験管型キャノピーだが、メタ的には担当デザイナーがR-TYPEシリーズ未プレイであり、R戦闘機特有のラウンドキャノピーを独自に解釈してデザインしちゃったものを、
「系譜の末端にある機体なら、R-9Aからかけ離れた外観の機体もあるだろう」という観点から採用したものらしい。

キャノピーの目盛も、「試験管なら目盛があってもいいよね」と話していたら本当に目盛を引き始めたのだとか。(公式マスターズガイドより)

TACTICSシリーズではまさかの次期主力量産機として制式採用されているが、色々と消耗が激しいせいで扱いは要撃機。
んなもん主力機にすんなと思う貴方は正しいが、こっちの世界のR戦闘機は対バイド用の強力な戦闘機でしかなく、
単独突入による中枢殲滅なんぞ考えていないため、単機あたりの戦闘能力で劣るというのもあるのかもしれない。
もっと言うと、バイドの暴威の前には燃費や操縦性は二の次三の次というのもありそうだが。
それは抜きにしても、全領域でアロー・ヘッドの完全上位互換となっており、高性能と使いやすさが両立されているのは素晴らしい。
シミュゲーだとパイロットの消耗とかフレーバーだしな

その名は「賢者」の意だが、色々とトチ狂った世界でのこのネーミングなだけに、賢者は賢者でも、クトゥルー神話の賢者がしっくり来る。
つまり「イア!クトゥグァ!」とか曰いながら火精召喚してその辺焼き尽くす、頭のいいキチガイどものことなわけだが。

武装

○ナノマシン波動砲(FINAL)、誘導式波動砲(TACTICS)
名前は違うが設定上は同一の、波動弾体収束に思念誘導用ナノマシンを用い、発射後のエネルギー弾を任意操作させられる波動砲。
上述の通りパイロットにすさまじい精神負荷を叩きつける。黄金色の波動弾は美しくもある。
これを使わなければ何ぼかマシにはなるだろうが、バイドのド真ん中でそんな選択をしようものなら
遅かれ早かれ落とされるか同化されて終わりだろう。
SAN地直葬しますか?それともバイドになりますか?究極ではないし確実に一択だが、したくない選択である。
スタンダード波動砲Xじゃフルオート追尾だったのに…

FINALでは右スティックで波動砲を操作でき、うまく使いこなせれば全方位を攻撃できる。
しかし右親指をそんなことに使ってる余裕がなかなかない上に、機体と波動砲を同時に的確に操作するなんてニュータイプでもないと無理。
無理に誘導しなければいいのだが、それではただのスタンダード波動砲と変わらないジレンマ。
マジで使いこなそうとすると中の人よろしく疲れるハメになる。
こんなに使いにくいのに夏の夕暮れでのナノマシン波動砲の猛攻を凌ぐのはかなりキツい。敵に回すとこうも恐ろしい武器なのか。

ちなみに、筆者的にはTACTICS2のカクカクとした実にSFチックな軌道のほうが好みだったりする。
無論画面越しの貴方に押し付けるつもりはないが。

○スタンダード・フォースH式
デリカテッセン参照。



【R-9WB ハッピー・デイズ】

みんな大好き試験管キャノピーシリーズ第二弾。よく訓練されたTYPERにとっては「こんな普通の機体のどこがWシリーズやねん」
というレベルには普通の機体であり、MOTTO!MOTTO!トチ狂った機体を渇望する変態どもを落胆させるだけで終わった。
もっとも、シリーズ特有のキャノピーと、腐れ開発チームらしいエスプリの効きすぎたネーミングに対する評価に関しては、
ほぼすべてのTYPERたちの間で評価が一致するところだろう。

Wシリーズ唯一の真っ当な機体でパイロットがハッピーなのか、はたまたWシリーズのテスターが増えて
キチガイどもがハッピーなのか……はてさて、どっちも当てはまるあたり深いというか何というか。
一応言っておくとWシリーズは波動砲の研究開発が主目的であり、
腐れ開発チームの趣味と実益と存在意義を兼ねた実験行為が目的では……なくもないが一応名目上は違うからな。

なお、TYPERにとって普通なだけで、ワイズ・マンから引き続きナノマシンインターフェイスは搭載されている模様。
やっぱりハッピーなのはTEAM R-TYPEだけじゃないか

ところで型番から某木馬を連想した人、それからペットネームから叔母風呂の中に誰もいなかったり鮮血の結末だったりなアレを連想した人、
ちょっと腐れ開発チームが高レベルバイド汚染の被験体募集してるのに応募しておいたから逝ってらっしゃい。

TACTICSシリーズではワイズ・マンのミサイルがアップデートされた程度で、回避性能が低下している分劣化したと取れなくもない。
それだけならまだ細かい仕様変更で済むのだが、分裂波動砲がチャージ4ターンで威力はスタンダードⅠと同レベル、
しかも貫通しないわ分裂後のダメージがガタ落ちするわ……と、ガチ産廃状態。上位機種だと思って飛びつくと痛い目を見る。


絶対に改造してはいけない(戒め)


機体がもたらす幸せな日々

機体の開発目的は、特殊な波動砲を使うことで起こるパイロットの精神的負担を減らすためだった。
上記のワイズ・マンの惨状を見れば、それ自体は間違ってはいないのだがその方法がまずかった。
腐れ開発チームは特殊な電気信号を脳に直接送り込み、脳内物質の分泌を活性化させることで問題を解決した。
その結果、

物質の過剰摂取で中毒症状を起こしてパイロットがアレな状態になる。

という新たな問題が生まれた。なお
パイロットがそんな状態なので試験管キャノピーも継続して採用された。

…その後、中毒を起こしたパイロット達は何度もこの機体に乗りたがった…。


「あの機体に乗れば、いつでも幸せを感じられる」


「HAPPY DAYS」

ところで、ファイナルでタイアップした椎名へきるの歌で「ラッキーDAY」というのがありまして、歌詞にハッピーデイという部分があるのですが関係あrうn

武装

○分裂波動砲
ナノマシン技術を誘導ではなく分裂・再攻撃に用いた波動砲。
その意味では母体であるAXシリーズに搭載されたスタンダード波動砲Xの発展型と言える。
敵や障害物など貫通できないものに着弾すると上下方向に分裂し、マトリョーシカよろしく徐々に小さくなりながら継続的に範囲攻撃を行う波動砲。
分かりにくければ♪ポケットを叩くとビスケットが~のアレだと思えばいい。
上下に拡散するので地形に沿って侵攻する敵や縦にデカい敵に有効。TACTICSでは残念波動砲だが、FINALでは弱くはないしFINAL2ではむしろ最強クラスの波動砲の一つに数えられている。

Wシリーズの波動砲の中では唯一、他系列の機体にも採用されるなど比較的まともなイメージがあるが、
どこにも「パイロットへの負担が軽い」などの設定は見当たらない。
まさかとは思うが、分裂するたびパイロットの人格も……なんて事にはなっとらんだろうな……?
あり得ないとは言い切れんのがTEAM R-TYPEの恐ろしいところでもあるが。

○スタンダード・フォースH式
デリカテッセン参照。


【R-9WF スウィート・メモリーズ】

黒を基調に、紫のアクセントが毒々しさと禍々しさを引き立てる、俺らの試験管キャノピーシリーズ第三弾。
操縦用インターフェイスであるサイバーコネクタを「大幅に改良」しているとされる。(詳しくは後述)
一応人類のために建造されているはずのこれまでの機体と違い、バイド系のような禍々しさを前面に押し出したデザインとなっている。
そのブラックさは機体だけにとどまっておらず、脳波によって波動砲をコントロールしていたワイズ・マンからさらにアレな方向に進化しており、
本機は、サイバーコネクタを介して脳波とともに生命エネルギーを抽出・波動砲の威力を増強するという、
設定だけ見ると完全にパイロットを消耗品として扱う超外道設計となっている。
一応あのバイドシリーズでさえ、「気がする」とか「明らかになっていない」等と言葉を濁しているというのに、こいつときたら最初から殺る気満々である……
どうやらメンタルケアの仕組みが確立した=いくら疲労してもポンッと回復できるから無理させてもOK!というのも追い風になった模様。ブラックってレベルじゃねーぞ‼

こんなもん改良と言えるか!

ところで、ナニをもって「甘い記憶」と称するのか、筆者には恐ろしくて考察さえできない。

一気に飛んだ型番が示す「失敗作」の存在か?

それとも本機に『喰われて』逝ったテストパイロットたちのことか!?

なんと名状し難き悍ましさよ、これでh……ああ、窓に!窓にTEAM R-TYPEのスタッフが!

武装

○幻影波動砲
TYPER間で最も人気が高い波動砲の一つで、分類上は瞬間炸裂型。すなわち衝撃波動砲の系列に相当する。
パイロットの脳波から抽出した波形を変換し、実空間に波動エネルギーを介して顕現させるという方式らしいのだが、
その際にブースターとしてパイロットの生命エネルギーまでも搾り取る狂気の産物。
この波動砲が映し出すのは搭乗者の見る悪夢だとさえ噂される。
(ちなみに、通常のサイバーコネクタはパイロットの精神エネルギーを波動エネルギーに変換している。)

しかし幸いなことにただ乗るだけで撃てるというものでもなく、特定の資質が必要とされる……らしい。
また乗り手のコンディションなどにも影響を受けるとも。それゆえ威力が安定しないという欠点がある。
逆に最高の適性を持つパイロットが最良の状態で扱った時はどうなるのだろうか…
その逸材を彼らが探し求めたであろうことは想像に難くない。

小型の敵と大型の敵で有効性が変動するという特性を持つが、これは脳波波形の中でも強力なものになりやすい
パイロットの恐怖ないし悪夢を抽出するため、より脅威度の高い敵であればあるほど威力が増す仕組みだとも言われている。*1
推測にすぎないが、調整次第で怒りや憎悪、煩悩など他の感情も利用できるのではないだろうか?
その場合どんなイメージが顕現するのか…気になるところである。

機体列伝によると、感情はトラウマのようなマイナスだけでなく過去の栄光によるものだ、という意見もあるが真相ははっきりしていない。

唯一の救いと言うべきか、パイロットの生命力を「どの程度削るか」は全く触れられていない。


○スタンダードフォースH式
デリカテッセン参照。


【R-9WZ ディザスター・レポート】

俺ら大好き試験管型キャノピーシリーズ最終機。その波動砲の特性から、作中世界観において最も国際的悪名の高い機体でもある。
というのも、その反則的な仕様からこの機体の運用を制限する国際条約が結ばれるほどだったからだ。
デザインラインはスウィート・メモリーズを踏襲しているが、禍々しさよりもダークヒーロー的なスマートさを見せている。
試験管キャノピーはその形状を維持しながら大幅に装甲化されており、本機の特殊性を暗黙のうちに物語る。
強力な波動砲を装備し、機体そのものもバランスに優れた傑作であるはずだったが…

設定上極めて高性能でありながら、オペレーション・ラストダンス発令まで実戦投入されることがなかったという点では正しく悲運の機体といえるだろう。
もっとも、色々やらかしている軍が秘密裏に出撃させていた可能性だってないわけではないのだが……

ところで物凄い勢いで型番が飛んでるが、飛ばされたナンバーは失敗作なのでは?という意見もあった。
実際には、試作機でありながら完成度が素晴らしかった=これ以上はないという意味でZのコードを付けたとのこと。

ちなみに同社の『絶体絶命都市』の北米版と同じ名前である。

武装

基本はワイズ・マン、ひいてはその原型のR-9AXを踏襲する。

○災害型波動砲
次元航行システムの応用で空間制御を行い、人為的に天災を発生させて攻撃するという、字面だけなら凄まじくアレな波動砲。
実際には落雷竜巻隕石までも顕現させる凄まじい性能で、
驚くべきことに自然災害とまったく見分けがつかないという、まさに自然災害そのものの凶悪さを見せる気象兵器。
そのため、前述のようにわざわざ条約を締結してまで使用を制限することになった。
ちなみに地震だけは引き起こせない。プレートに波動エネルギー撃ち込むだけでよさそうだし、むしろ隕石召喚より楽そうなものだが。

なぜこんな物を作ろうとしたかについては疑問の余地がある(腐れ開発チーム的には作れるから作ったのだろうが)が、
開発要求がどの辺から出てきたのかを鑑みると自ずと見えてくる。
某革命軍とか反動勢力の隠密粛清用ですね、わかりまs……待て何をする貴様ら、私はこの項目を登録するまではやられはせんz……ぬわーーっっ!!

機体列伝によると、テストパイロットがこの波動砲を撃ったところ

自分が引き起こした災害を見てトラウマになり二度とこの機体に近寄ろうとしなかった
そうな。
Wシリーズはパイロットを精神的に追い詰めないといけない制約でもあるのか。





追記・修正はWシリーズのテストパイロットとして全ミッションを完遂してからお願いします。
命が保たん?知らんな、そんな事は我々の管轄外だ。

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最終更新:2023年05月22日 02:03

*1 ちなみに海外版の解説文では波動砲の名称が「Dread Wave Cannon」となっている。「Dread」は直訳で「恐怖・不安」なので…