土/地属性

登録日:2014/07/07 Mon 23:49:37
更新日:2023/11/18 Sat 22:53:27
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この項目ではバトル系、ファンタジー系作品や童話、神話、昔話で多々見られる、

土属性/地属性

について説明する。





◆歴史

四大元素の1つに定義される属性。
項目名の土や地以外にも地面の名称で登場したり、石や岩もこのカテゴリーに入る創作物が多い。
ギリシア哲学的には、土(固体)<水(液体)<空気(気体)<火(エーテル体)。

五行では木火土金水の1つ。
四方の中央、四神の黄龍など少し特殊なポジションに割り当てられていることもある。

三才では天地人の1つ。

◆創作物での扱われ方

RPGでは植物が恩恵を受け、土や石に魂が宿って動くゴーレムなどで見られ、現実でも農業関係者どころか水中活動が出来ない生物には必須な属性。
キリスト教の葬儀の祈りである「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」や、古来より冥き地の底の世界が文字通り冥界へ通じていると信じられていたように、
大地から生まれ大地へと還る生命を象徴する属性でもあり、生と死のどちらにも通じている。

創作では砂嵐や地震や岩や土砂による雪崩などで荒々しい攻撃性を発揮したり、土や岩の壁を出しての防御や、地中のエネルギーを放出させ癒しと成長を促すなど正反対の顔を見せる。
土や砂や岩で攻撃する演出の魔法や攻撃技はそれなりにあるが、無属性物理属性な事も多々ある。
逆に大地から生み出される様々なもの、植物や金属や宝石などがこの属性に含まれることも。

地面とはまさしく基盤であるため、地面の隆起や陥没、地震や流砂などで足場を崩せると相手にとっては難敵となるだろう。
この手の地形操作能力の極致としては、地割れをおこして相手を呑み込む「いちげき ひっさつ!」な攻撃だろうか。
更に神話クラスになると山一つ放り投げて相手を下敷きにする話などもあるから恐ろしい。
また地属性の状態異常としては対象そのものを石にしてしまう石化能力が定番だが、吸い込むと石になるブレスや傷から石化が広がる、見られたら石になる魔眼など、能力の凶悪さからか味方よりも敵キャラやモンスターが使ってくる方が印象深いかもしれない。

他属性との相性はなかなか良く、
  • 炎属性とも関わる溶岩や火山弾
  • 水属性とも関わる泥濘や土石流
  • 風属性とも関わる砂嵐
  • 電気属性とも関わる磁力
などが使える場合がある。
更に大地=星であることから、隕石重力、果てはブラックホールといった大技を使えたりと、幅広い能力を含んだ属性といえる。

性格や外見は力持ちで豪快、または真逆の寡黙な印象などを読み手やプレイヤーに与えやすい。
女性キャラの場合、「母なる大地」という言葉からか、包容力のある女性キャラが多い。
空中の敵に効きにくい事が多く、水が苦手だったり、が苦手だったりで作品によって弱点がコロコロ変わる。
イメージカラーは茶色黄土色などの渋めな色の他、植物操作が含まれる時にはの場合もある。
五行やファイナルファンタジーでは黄色が使われている。
『古代王者恐竜キング』ではだった。

外れ属性・不遇属性 扱いされやすい属性である。
主人公率が高い火属性、風属性や知的なイメージの強い水属性に比べると「パワー馬鹿」「脳筋」扱いされやすく、イマイチ活躍の場に恵まれない。
というより、これは「柔よく剛を制す」が好まれる日本の創作におけるパワータイプキャラの宿命のようなものだが……
絶対的なステータスでは決して他の属性に負けているわけではないのだが、相性が悪い相手にはとことん手が出ないという搦め手の乏しさがどうしても気になるところ。
逆に言えばそう言った弱点をカバーしている地属性キャラは非常に強い。

  • 砂は属性か
砂は流体的な性質を基本として描かれるため、やや地属性的ではない印象を持たれることがある。
事実下記では我愛羅には岩などを使うような能力はなく、固体としての地面の制御能力があるわけではない。
が、他の流体/固体運用を行う属性でも風属性と空気属性、水属性と氷属性の違いというのは結構あいまいなものである。

また例に挙がっている中ではクロコダイルや、スパイダーマンのヴィラン、サンドマンは吸水することで回避能力が失われたり、形状維持が出来なくなりパワーダウンするなど共通して「水」が弱点である。
別個の属性と見做すほどには明確な差があるかというと、やや微妙なところである。



主な土属性を駆使する、もしくは恩恵を受けるキャラ


【神話】

ギリシャ神話に登場する大地の象徴と言われる地母神。
混沌状態だった宇宙で彼女が一番に誕生し自らの力だけで多くの子供を産んだ。

上記のガイアとウラノスの間に生まれた十二柱の兄弟姉妹神。
古い時代の大地にまつわる自然信仰を元ネタとしている。

【ゲーム】

  • ノーム
様々な作品に登場する大地を司る4大精霊の1人。

アルファ山の麓、ハイディア村に住む地のエナジストの少年。
初代の開かれし封印で主人公を務めた、珍しい土属性主人公の一人。
続編の失われし時代の主人公ガルシア、そして3作目の漆黒なる夜明けの主人公ムートも地のエナジストであり、何かと土属性が優遇されがちなシリーズ。
主人公らしく攻撃・防御・回復何でもござれのオールラウンダー。

シリーズ3代目から登場した伝説のじめんタイプのポケモン
同世代に出たカイオーガとはライバルなものの相性的に弱く見られがちだが、公式大会で彼を打ち破った光景も少なくない。
その他のじめんタイプのポケモンとじめんタイプの詳細に関してはじめんタイプ(ポケモン)を参照。
じめん技は無効化する手段こそ多いものの、それは大正義「じしん」の存在やでんき耐性など優遇されていることの裏返しでもある。
ちなみにポケットモンスターシリーズはいわタイプが別に存在し、使用技は共通しやすいものの、耐性は大きく異なっている。

1作目から登場しているモンスターで、物質系の代表格の一匹。
攻撃力と守備力が高く、時折痛恨の一撃を繰り出す。
亜種として『ゴールドマン』『ストーンマン』がいる。
に登場した『ゴーレムーガ』との関係は不明。
Vでは仲間として大いに活躍する。
ではスカウトモンスターとしても登場。3種のゴーレムが合体して「マジーン」(他のシリーズだと「怒りの魔人」)となることができる。

第2章に登場する魔王の一人。
ツタンカーメンを思わせる容姿が特徴。
ルー語でしゃべる等、見た目に反して結構陽気な性格をしている。
オレカワールドの砂漠の世界を支配しており、自らを討とうとした大神官イムホテプを封印した。
EX技は古神兵サルベージを大量に呼び出し、鉄壁の守備陣を造る「古神兵の壁」。
ある条件を満たせば黒く変色し、『邪神サッカーラ』になる。
第6章に登場する『魔帝アブシール』はサッカーラの父。
実は大魔王になるまで土属性の技を1つも持っていなかった

日本チームの大門五郎に対応するニューフェイスチームのキャラ。
その正体はオロチ四天王の一人、乾いた大地の社。
…なのだが、他の四天王が炎、雷、風を自在に操るのに対し、何故か地の能力っぽい技がなく投げ技しかないという設定倒れのキャラ。一応、大地のエネルギーを溜めて撃ち出す技を持つが、どう見ても地味。
後のシリーズで同じ地球意思の石使い無界さんが登場したが、こちらは石や石柱を形成してぶつけたり、石化させたりと大地っぽい能力を持つかなり強力なキャラであり、最新作のXIVでは生粋の砂使いククリが参戦、乾いた大地のククリと揶揄されんばかりの暴れっぷりを見せている。

主人公=プレイヤー自身。大地の気の流れ『龍脈』の力を統べる『黄龍の器』の宿星のもとに生まれた高校生。
一族に伝わる超常の古武術を修め、同じく宿星に導かれた仲間たちと共に東京の闇にうごめく魔性と対決する。
この物語における龍脈の力は支配すれば森羅万象を意のままにできるほどの絶大なパワーソースであり、
彼の持つ強烈な主人公補正も風水的にラッキーという裏付けに因るものである。
しかし、彼の最大の力は個人の武力や強運ではなく生い立ちも考えもすべて違う他者と心を通わせ分かり合える『人徳』だろう。
前日談『外法帖』では先祖にあたる龍斗が登場。

サバンナ地方の地下に住むモグラに似た亜人。
土の術を使える他、手先が器用でフェンシングやアクセサリー作りもお手の物。
ちなみにモール族でなくとも地術は鍛えておくと何かと重宝する。

シリーズ2作目から登場する地属性の少女、前半ではヒロインとして目立つも後半は前作から続投のキャラ達に押される。
アースクエイクの攻撃魔法や回復魔法を使えるが他の仲間より能力が低く、獣(魔物)を使役する個性が最大のアドバンテージである。


【アニメ・漫画・小説】

地の精霊「S.O.E.」(スピリット・オブ・アース)を手にする。
少年漫画には珍しい地属性の主人公だが、彼の「ユルい」気性には合っているのだろう。
「ありとあらゆる大地の力」を操ることが出来、地震や岩雪崩だけでなく重力操作すら可能。

王下七武海の一人でバロック・ワークスの首領。
自然系悪魔の実「スナスナの実」の砂人間。
自身の体を砂に変えたり砂を操ったりできるほか、砂嵐を起こしたり、砂を刃と化して攻撃することができ、砂漠での戦闘を得意とする。
その実力は非常に高く、ルフィを二度も下している。
弱点は水で、濡れた部分が砂になれなくなるが、砂の持つ「渇き」の性質を利用して対処することは可能。
その能力により手のひらに伝う全てを風化させ砂に変えることすらできる。
当然人体に対しても有効で直接掴まれでもすれば一瞬でミイラと化す。
砂を操り砂嵐も容易くおこし、人間をミイラに変えるその能力は「砂漠の王」と呼ばれるに相応しい。

砂隠れの忍び。
体内に一尾(守鶴)を憑依させられており、砂を自在に操る力を持つ、作中屈指の実力者。
砂で己の身を護る「砂の盾」と己の体に砂を纏う「砂の鎧」により圧倒的な防御力を誇るほか、砂で対象者を捕獲し押しつぶすなど攻撃力も非常に高い。
かつては親に愛されず憎まれていた絶望から他人に対して憎しみと殺意しか抱いておらず、情緒不安定な危険人物だった。
しかし同じような境遇のナルトと出会い理解しあったことで大きく成長し、2部では里の者達から慕われる風影になるまでに至った。

魔性使いTの(順番では)大将。正体は魔界忍者の一人。
土を全身に纏う修羅念土闘衣からのボンバータックルが必殺技
技名が適当とか気にするな。

富士流忍者の末裔で、世界を守るため抜け忍となり聖闘士となった兄の遺志を継いだ忍者聖闘士。
十文字岩石崩し、咆哮天狼崩し、土遁・鳳仙花など基本的には土属性の技を使うが火炎の舞・乱れ撃ち、水流鉄砲水、水遁・絶対零度など様々な技も使う。
何気に土遁・蒼牙大狼陣は失敗フラグ
さすがに技の多さが便利すぎたのか、第二期ではロックンローラー聖闘士として転身。忍者技も封印された。

新約とある魔術の禁書目録に登場した真の『魔神』の一柱。クレイジーサイコジジイ。
生きたまま土の中に入れられて餓死した即身仏を起源として生まれた魔神のため、「土」を起点とした魔術を得意としている。
作中では地面をソナーのように用いて、地に足をつけた相手を即座に探知したり、周囲の土を取り込み超巨大な泥の腕を作り出して操ったりして見せた。
特に泥の腕の強さは半端ではなく、20階建てのビルを引っこ抜いて武器として振り回したりできるほどの無茶苦茶っぷり。
さらに宇宙に放り出された際には彗星までも取り込んで見せるなど、魔神としての強さをいかんなく発揮した。



【特撮】

地空人に大地の精霊の力『Jパワー』を与えられた青年で、Jスピリットというベルトで仮面ライダーJに変身。
『ジャンボフォーメーション』という光の巨人のような巨大化能力を持つが、窮地に陥った際にしか変身できない。
その特異な能力ゆえ、近年ではネタとして扱われがちである。

大地が唸り、花が歌う疾風流の陸忍。
熱くなりがちなハリケンジャーのフォロー役だが、あまり役には立ってない。シスコン属性の持ち主でもある。
『超忍法・舞獅子』による分身殺法や専用武器・クエイクハンマーによるパワフルな攻撃が得意。
必殺技は携帯忍刀ハヤテ丸から放つ『大地斬り』。

唸る大地の魔法家族の長兄。植物魔法が得意でアニキ農場も経営している。
マジスティックをアックスモードに変形させて放つ『グリーングランド』が必殺技。とある話では野生の力を解き放ちムキムキマッチョになった。
得意料理はアニキ農場自家製の野菜で作ったアニキサラダ。

病弱な姉の代わりにシンケンジャーになったのんびり屋で笛が得意。
普段はおっとりしているが、怒らせると怖い。
土のモヂカラで戦い、シンケンマルを変化させた大手裏剣ランドスライサーが専用武器。
必殺技はシンケンマルに猿ディスクをセットして放つ『シンケンマル・土煙の舞』。

猪突猛進が取り柄のランディック族出身で兄妹共に天装戦隊の切り込み隊長を務める。
アグリは長斧のランディックアックス、モネは右手に装備されたランディッククローを専用武器にロックバインドなどのランド属性の天装術で悪しき魂を懺悔させる。
必殺技はそれぞれの武器を渾身の力で振り降ろす『ブラックアタック』(ゴセイブラック)と『イエローショック』(ゴセイイエロー)。

ソードオブロゴスに属する土の剣士であり、一人息子のそらを育て上げる自称『最強の剣士』にして『最強の子育て王』。
玄武を模した強固な装甲を身に纏い、変身前から常に背負う変身デバイスも兼ねる大剣・土豪剣激土で相手を一刀両断する豪快な戦闘スタイルが特徴。
必殺技は土豪剣激土に各種ワンダーライドブックを読み込ませて全力の一太刀を見舞う『大断断』。


~以下、コメント欄に寄せられた土属性/地属性のキャラクター~

神話
  • キ(メソポタミア神話)
  • キシャル(〃)
  • ニヌルタ(〃)
  • ニンフルサグ(シュメール神話)
  • アヌ(ケルト神話)
  • ミディール(〃)
  • ヴァスンダラー(インド神話)
  • プリティヴィー(〃)
  • レア(ギリシア神話)
  • キュベレ(フリギア神話、〃、ローマ神話)
  • テラ(ローマ神話)
  • ゲブ(エジプト神話)
  • コアトリクエ(アステカ神話)
  • トラソルテオトル(〃)
  • カブラカン(〃)
  • 后土(道教神話)
  • スプンタ・アールマティ(ゾロアスター教)
  • 堅牢地神(仏教)
  • 地天(〃)
  • パチャママ(インカ神話)
  • パパ(マオリ神話)
  • ルーアウモコ(〃)
  • ヨルズ(北欧神話)
  • ゼメス・マーテ/ジェーミナ(バルト神話)
  • イザナミなどの神世七代の神々(日本神話)
  • ないの神(〃)

漫画・アニメ・小説
                 →ディグモン

アメコミ
  • テラ(ティーンタイタンズ)
  • ジオフォース(〃)
  • クレイフェイス(バットマン)
  • サンド(DCコミックス)
  • サンドマン(スパイダーマン)
  • ロックスライド(X-MEN)
  • ダスト(〃)
  • ペトラ(〃)
  • リクター(X-Factor)
  • ジン・ジニー(X-Force)
  • マグマ(ニューミュータンツ)
  • ザ・シング(ファンタスティック・フォー)
  • モールマン(〃)
  • テラックス(ギャラクタスのヘラルド)

ゲーム

特撮



追記・修正は大地の恩恵を受けてからお願いします。


画像出典
Pixaby 高品質なフリー画像素材 2019年 11月10日閲覧
https://pixabay.com/ja/

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最終更新:2023年11月18日 22:53
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