帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100years after

登録日:2014/07/05 (土) 15:04:46
更新日:2023/10/28 Sat 11:51:24
所要時間:約 10 分で読めリンチョ!





恐竜! プラス人間!

億千年の時を越え、地球を守る為に今!
急場しのぎの新人チームが誕生したァ!

聞いて驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

【概要】
スーパー戦隊シリーズ37作目「獣電戦隊キョウリュウジャー」の後日談として発売されたVシネマ。
タイトルはVシネマ「忍風戦隊ハリケンジャー 10years after」を彷彿とさせるが、ストーリー的にはあまり関係が無い。
2114年の世界を舞台に、復活したデーボス軍に立ち向かうべく集まった、新たな獣電戦隊の結成譚を、笑いあり、涙あり、ファンサービスありで熱く激しく描く。







【あらすじ】
2014年にデーボス軍を獣電戦隊キョウリュウジャーが倒してから、100年が経った2114年。
時空の狭間からデーボス軍が復活、デーボス復活の為に侵攻を開始した。
しかし、それを察知した新たな賢神キャンデリラと賢神見習いラッキューロにより、新たな獣電戦隊が招集された。
先代獣電戦隊の子孫からなる彼ら6人は史上最強に……弱かった!?
どうやらそれは、彼らが『自分の色』を見つけていないからのようで……?



【登場人物】
■2114年の人々

■キョウリュウジャーサイド
〇100年後の獣電戦隊
当初、彼らは1人を除いて『自分の色』を見つけていなかった上に、キョウリュウジャーとして一番大切な『あるモノ』を忘れていた為に初戦でボロ負けする。
キャンデリラがスピリットベースの中で(テキトーに)見つけた獣電池と、ガブリボルバーで変身しただけなので、獣電竜にも打ち勝っていないどころか認められてもいない。

  • ダイくん/キョウリュウネイビー
獣電竜トバスピノ獣電池で変身。
本作の主人公。桐生ダイゴアミィ結月の曾孫で、アミねえさんの弟。
ダイゴとは真逆の心身共に貧弱な男で、気弱な性格。
しかし、曽祖父母達先代キョウリュウジャーへのリスペクトは人一倍であり、ダイゴが所持していた秘石のストラップを受け継いでいる。
キョウリュウネイビーは、本作で初登場の戦士であり、デスリュウジャーから悪役分が良い感じに抜けた外見をしている。何の勇者なのかは最後まで明かされなかった。

  • イッちゃん/キョウリュウシルバー
獣電竜ブラギガス獣電池で変身。
イアン・ヨークランドの曾孫。
カルい感じの、アコースティックギターを弾く人気ミュージシャン。
初戦でなぜか銃を取り落としまくる。モノが合わなかったのか……?
ちなみに、かつてシルバーに変身していたトリンやダンテツとは違い、通常のガブリボルバーを使用しているため、シルバーは別にギガガブリボルバーでなければ変身出来ないというわけでは無いようである。
余談だが、演じる斎藤秀翼氏は、イッちゃんとイアンとのキャラの違いを出すのに苦戦されたとか。

  • ノブ太さん/キョウリュウブルー
獣電竜ステゴッチ獣電池で変身。
有働ノブハルの子孫。
東北風の訛りで話す、純朴な性格の持ち主。
奇しくも、現役 と同じく眼鏡をかけたブルーである。
6人で唯一、最初から自分の色を見出していた。
劇中でもチラっと触れられているが、演じる金城大和氏や監督の竹本昇氏によると、彼はノブハルの曾孫では無くノブハルの姪で東北地方に嫁入りした理香の孫。*1
なお、ノッさん本人は後の『王様戦隊キングオージャー』にて、キャンデリラとの結婚が決まったことが明かされた。どうやらキャンデリラとの間に子供は出来なかった模様。

  • ソウジロウ/キョウリュウグレー
獣電竜ブンパッキー獣電池で変身。
立風館ソウジの曾孫。
ソウジよりも短気でキレやすい、未来型ゆとり世代。
立風館家の生まれだが剣術の家系が嫌で稽古をサボっている。

  • アミねえさん/キョウリュウシアン
獣電竜アンキドン獣電池で変身。
桐生ダイゴアミィ結月の曾孫で、ダイくんの姉。
アミィよりしっかり者であり、弟を心配しては、世話を焼いている。
「男らしくない」という言葉は、100年経っても死語になっていないらしい。

  • ウッピー/キョウリュウバイオレット
獣電竜プレズオン獣電池で変身。
空蝉丸の曾孫(グレートグランドサン)。
軽くウザい位にカッコ付けな性格で、なぜか英語混じりで話す。
おそらく子孫組では、一番先祖とのギャップが激しい人。
プロボウラーで、ボウリングブームまっただ中の2114年ではイッちゃん同様スーパースター。
余談だが、演じる丸山敦史氏や監督の竹本昇氏によるとウッピーの本名は「岩泉馬ノ介」。これは空蝉丸がデーボス軍との戦いの後、お館様の名字を名乗ったため。


〇キョウリュウジャーと関わりの深い人物
元デーボス軍の喜びの戦騎。
相変わらずの適当ぶりだが、彼女なりに一生懸命人間の為に頑張っている。
キョウリュウジャーたちの着る『いかにも』なジャケットは彼女の力によるもの。
キョウリュウジャーに関する記憶がなぜかふんわりとしているが、それは彼女だけでは無いようで……。
人間体で真の地球のメロディこと『VAMOLA!キョウリュウジャー』を歌うシーンも。

元楽しみの密偵で、以前と変わらず賢神キャンデリラの直属の部下となっている。
サボり癖も相変わらず。
『らぶタッチ!』好きも相変わらずだが、ちょっと懐古厨入ってきている。


  • ミニティラ/ガブティラ・オーバーチャージモード
ダイくんの前に現れた小さな恐竜
自分の色を見出せていないダイくんには白く見える。
相変わらずのヒロインぶりを発揮する、獣電竜ガブティラの小さくなった姿。
ダイくんの覚醒をずっと待っていたという健気な子。

死してなお、スピリットとして新たなキョウリュウジャーや賢神キャンデリラを見守り、導く先代の賢神。
フィンガースナップも健在。
ダイくんにミニティラの思いを伝え、スペシャル獣電池を託した。

  • 立風館ソウジ(老)
長生きなソウジロウの曽祖父で元キョウリュウジャー。
つまり、みんなお馴染みの彼の未来の姿。
戦いから逃げ出したイッちゃん、ソウジロウ、ウッピーに喝を入れ、彼らに助力する。
老いてなお剣さばきは健在。
父に似た厳しい老人となっており、「代金はお支払いする!」が見られる。

  • ナレーション
今回は、残念ながらドクター・ウルシェードの出演は無し(集合写真のみ)。本人は100年後のため放送当時2013年当時、高齢であることから既に故人とみられる。
しかし、世界設定の説明もあるため普段よりナレーションの出番は気持ち多め。


デーボス軍
時空の狭間から復活した、悪魔の軍団の残党。
どっかで見たような&聞いたような連中が多い。
一片だけ残った細胞からデーボスを復活させるべく、人間の感情を集める。
全体的にユルい連中が多いが……。

▼幹部
  • 千面神官ガオス
百面神官カオスのそっくりさん。
大きな違いは額の『1000』の文字など。
新たなデーボス軍の(一応の)司令官。
テンションは低いが、ノリツッコミが得意。

  • 卑屈の戦騎スネルド
卑屈の感情を司る、怒りの戦騎ドゴルドのそっくりさん。
外見の大きな違いは太眉など。
「どうせ俺は……」が口癖で、大好物のヤケ酒をかっ食らう一幕も(顔が赤いのはそのせいだろうか?)。
「腹立たしいぜ!」とは言わないが、「苛立たしいぜ!」「忌々しいぜ!」と言うこともあった。
ウッピーにも言ったので、ライバルフラグが立った?

  • 嫉妬の戦騎ホシイガロン
嫉妬の感情を司る、哀しみの戦騎アイガロンのそっくりさん。
外見の大きな違いは頭のリボンなど。
しばしば「欲しいわ~」「妬ましいわ~」と言うオネェ系の性格。
大好物は焼き餅。

  • 後悔の戦騎アースレバン
後悔の感情を司る、唯一そっくりさんのいない、白を基調とした戦騎。
『こうかい』繋がりで海賊風のルックスをしている。『くい』繋がりで胸に杭がついてる。
裏モチーフは『せとものの国の姫』と『トランプの裏面』。
デーボス軍きっての知恵者で、ガオスの傍らで常に知恵や助言を伝える軍師のようなポジションであるが、
いつもその後に「言葉遣いが足りなかった」「ああすれば良かった!」等と後悔し始める面倒臭い性格。
時折ガオスを差し置いて作戦のイニシアチブを取ることも……?
武器は『アースレバヨ・カッター』。
特記事項によると、「後悔ばかりのblogは現在は非公開」らしい。

▼最強デーボモンスターチーム『攻撃団・四季』
他人をdisることに定評のある、四季をモチーフとした4人のデーボモンスターチーム。
やはりどこかで見たような&聞いたような奴らばかりだが、一部を除き色が違い、体のどこかに季節の文字が入っている。
名乗る時は『攻 撃団・四季』と某ライオンキングを上演していそうな劇団風に言う。
なお2114年では春、秋はほとんど無いらしく、ハルダモンネとアキダモンネの立場はそこまでよろしくない。

  • デーボ・ハルダモンネ
デーボ・タンゴセックの色違い。
ハルイチベンという三味線を持っているが、これがウッピーにあるヒントを与えることになる。

  • デーボ・ナツダモンネ
デーボ・バーカンスの色違い。

  • デーボ・アキダモンネ
デーボ・アキダモンネの色違い……ではなくそっくりさん。
名前もおんなじ。

  • デーボ・フユダモンネ
デーボ・ヤナサンタの色違い。
断末魔でぶっちゃける。


コイツらも健在。
新キョウリュウジャーは弱いとはいっても、頑張ればゾーリ魔達と十分に戦える程度の強さはあった。


■キーポイント
▼2114年の世界
本編終了後の100年後の世界ではあるが、世の中は劇的に変わっているわけではない。
それでも、ビルがすごくなってたり、立体映像やペットロボットが普及していたりと、変わっている所は変わっている。

▼スペシャル獣電池
トリンがダイくんに託したクリアカラーの獣電池。
トリンによれば、ダイくんが真のキョウリュウジャーになった時に使えるはずだと言う。
ガブティラ・デ・カーニバルに装填されると、先代キョウリュウジャー達の名前を読み上げ……。





以下、ネタバレ注意だ(パチン!)














トリンやミニティラ、ソウジ(ついでにキャンデリラ)の協力もあり、キョウリュウジャー達は自分達の色を見出して行った!

〇100年後の獣電戦隊(真)
自分の色を見出し、獣電竜達にも認められた6人。
本来の色を見出したキョウリュウジャー達は、ゴールドを含めアームドオン時の装甲を右腕に纏っている(ノブ太さんは最初から)。
獣電アームズの使用には予備動作は不要。

  • ダイくん/キョウリュウレッド/キョウリュウレッドカーニバル/キョウリュウレッドウェスタンカーニバル
  • イッちゃん/キョウリュウブラック
  • ノブ太さん/キョウリュウブルー
  • ソウジロウ/キョウリュウグリーン
  • アミねえさん/キョウリュウピンク
  • ウッピー/キョウリュウゴールド

しかし、戦いの中で驚愕の事実が明らかにされる!!

  • アースレバン
実は、コイツこそが真のデーボスの分身。
他のデーボス軍メンバーは彼の手駒であった。
かつての戦いに負けた、蝶絶神デーボスの『後悔』の感情から生まれた。
100年かけて時空を支配する力を磨いており、魔力によりキョウリュウジャー(とデーボス軍)に関する皆の記憶を薄れさせていた。
作戦が成功しそうになると、その場の全員に真相をぶっちゃける悪役の鑑。
人間の感情を集めた後、残った他のデーボス軍メンバーを取り込み、ラッキューロのスクスクジョイロで巨大化
蝶絶神デーボスに加勢して歴史を変えるべく、100年前に赴くが……。

「曾じいちゃんの……桐生ダイゴの時代は、僕が守る!!」

「大丈夫かー!? 俺の曾孫ー!?」

■2014年の人々
時空の狭間から響いたダイくんの叫びを聞きつけて駆け付けた(待ち伏せていた)ブレイブな奴ら。
アースレバンに飛びついて2014年にやってきたダイくんと対面する。
2014年にやってきたアースレバンに対して安定の強さを披露。
返り討ちとばかりに100年後に押し返した。
100年後の2114年なので当たり前だが、ソウジを除き故人になっている。

〇2014年の獣電戦隊
  • キョウリュウレッド/桐生ダイゴ
  • キョウリュウブラック/イアン・ヨークランド
  • キョウリュウブルー/有働ノブハル
  • キョウリュウグリーン/立風館ソウジ
  • キョウリュウピンク/アミィ・結月
  • キョウリュウゴールド/空蝉丸
この6人は、ダイくんがトリンから託されていたスペシャル獣電池により、最後の決戦で未来に召喚され、子孫達と共に『十二獣電レジェンドブレイブフィニッシュ』をアースレバンに叩きこむ。

2014年のキョウリュウバイオレットと存命時のトリン。
2人は100年後に召喚はされなかったが、獣電巨人で100年前に来たアースレバンをフルボッコにした。

  • 勝山りん
ソウジ(老)の立体写真(ソウジとの新郎新婦姿)と、2014年のエピローグにちょっとだけ登場。
鈍感どころではないソウジにヒドい目(笑)に遭わされる。
あんな目に遭って、良くもまぁゴールインまで行ったものである。


○2014年の獣電巨人
超獣電ギガントエクスプロージョンでアースレバンを未来に押し返した。
そのダメージは巨大化を解除させるほどだった。
残念ながら、2114年には獣電巨人の登場は無し。


「お前、すっげーヤツだなぁ!ブレイブだぜ!!」

「そうだ思い出した。父さんもおじいちゃんもみんな言ってた。怖くても、勝てそうに無くても立ち向かっていくための言葉。それが……ブレイブ」



先祖達と邂逅したことで、キョウリュウジャーとして最も大切なモノ、ブレイブを思い出したダイくん。

ブレイブを思い出した新世代キョウリュウジャーは2114年の世界でアースレバン達との最終決戦に挑む!!





以下、エピローグのネタバレ
















2114年に押し返されたアースレバンをキョウリュウジャーが倒したことで、彼に取り込まれた幹部を含め、デーボス軍は全滅したかと思いきや……

ガオス「グッフッフッフェ。ブぇ!(咳き込む)」

スネルド「なんだよ! なんだよ!」

ホシイガロン「どぉも~」

なんとまだ生きていた。

生きていた(大事なことなので二回言いました)

戦いはまだまだ続く(けれどもなんだかんだでどうにかなるんだろうなぁ)ということを感じさせながら、物語は幕を閉じる(パチ……スカ!)

キャンデリラ「鳴らない。あ~ん、ここで決まればカッコ良かったのに~」

トリン「うむ。それもまたブレイブ!」(パチン!)




追記・修正はキョウリュウジャーを忘れないでお願いします。



この項目が面白かったなら……\ガブリンチョ!ッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 獣電戦隊キョウリュウジャー
  • Vシネマ
  • 100年後
  • 三条陸
  • 竹本昇
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 俺たちの戦いはこれからだ!!
  • 帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100years after
  • 賢神キャンデリラ
  • 賢神見習いラッキューロ
  • スーパー戦隊Vシネマシリーズ
  • 公式が病気
  • 青系好きな人必見
  • 歴代ネイビー
  • ひ孫
  • 世紀末戦隊キョウリュウジャイ
  • 戸松遥オンステージ
  • 大森敬仁
  • 特撮
  • マジで!?キョウリュウジャーさいけっしゅう!

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月28日 11:51

*1 なお劇中でもノブハルを見て、「理香ばあちゃんの伯父さん」と発言している。