ギャロン(金色のガッシュ!!)

登録日:2014/07/02 (水曜日) 16:09:05
更新日:2024/04/19 Fri 01:44:41
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「どうした?」

「オマエら、敵の心配してるヒマはねぇハズだぜ。」



CV:千葉進歩
パートナー:ハリー・ジェット
本の色:チャコールグレイ

金色のガッシュ!!の登場魔物。
魔界の王を決める戦いに参戦した魔物の子の一体。

ファウード復活に関わった魔物の一体で、全身を甲冑に包み両腕に刃を装備した姿をしている。
ファンゴジェデュンなどと同じく、当初はリオウからファウードを奪うつもりでおり、密かにファンゴ達とは結託していた。




以下、ネタバレ注意。









ファウードがゼオンに奪われた後、ファンゴ達と同様「ゴデュファ」の契約を得てゼオンの配下に降る。
その後、チェリッシュと共にゼオンに呼ばれ、侵入者であるガッシュ達を倒すべく第2の部屋「数の鉄扉」の場所に向かう事に。

ゼオンの部下に降る前のギャロンは、ジェット曰く弱い相手に強い呪文を使わないという割と紳士的な性格をしていたらしい。
ところが「ゴデュファ」の契約によってファウードの力を得た事により性格が邪悪に豹変。
殆ど抵抗出来ない相手に強い術を使おうとするなど、ファンゴと同じくゼオンへの忠実な兵士へと変わってしまった。

その事についてはジェット自身が指摘しており、ガッシュ達との対戦時でも最初はアム・バスカルグ以外の強い呪文を使って貰えなかった。
そのため、なぜか自分に変わってチェリッシュにガッシュ達を攻撃させようとする。
攻撃を躊躇するチェリッシュに、ギャロンは言い放つ。


「どうやら、あの痛みを思い出させる必要があるようだな・・・」



チェリッシュはザルチムと同様にゴデュファの契約を結ばなかった魔物であり、彼女を脅すためゼオンは「バルギルド・ザケルガ」をチェリッシュに使用。
この際ギャロンは現場に居合わせており、ゼオンから預かった「雷の結晶」なる物を腹部に埋め込まれていた。
これを使用し、ギャロンはチェリッシュを強制的に従わせる。
おい待て、どこが紳士だ。

チェリッシュの事を知るガッシュ達が彼女に攻撃出来ないと知るや、チェリッシュの最大術を防げるであろうティオを始末しようと先にティオに襲いかかるギャロン。
と、そこにテッドが参戦。
彼の肉体強化の呪文に「骨のあるヤツ」と感じ取ったギャロンはジェットに命じて肉体強化の呪文を本格的に使い始め、その間も幾度となく雷の幻覚でチェリッシュを脅し続けた。

ところが、度重なるテッドの声かけと勇気ある行動により遂にチェリッシュが反逆。
しまいには「黙るんだよ、ゼオンの犬ッコロが」とまでチェリッシュに吐き捨てられ、彼女によって本物の出口扉の場所を暴露されてしまう。
それによりブチギレた彼は雷の幻覚でチェリッシュを、最大呪文でテッドを潰しにかかり、最大呪文でテッドの本に火をつける事に成功。
完全に勝ち誇っていたが・・・




「フン・・・」
「バカが、モロにくらいやがった!!」
「少しは骨のある奴と思ったが,最後の最後で何も出来ないとはな!!」
「しょせん、このギャロン様の敵では・・・・」
!!

「ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・ハァー・・・」

「な・・・何!?」
「お前・・・まさか、ワザと最後の術を撃たなかったのか!?」


煙が晴れた際ギャロンが見たのは、自分の手を静かに掴むテッドの姿。
そう、彼はワザと最後の呪文を撃たなかったのだ。



「なぜだ!?なぜそんなことを!?」
「おまえのそのダメージ、もう助からんぞ。」
「なぜそんな自殺行為を!?」
「それにお前、私が憎くないのか!?」
「私を倒したくなかったのか!? 」

流石のギャロンもこれには焦ったのか、狼狽えながらもテッドの真意を問いただす。
その、衝撃の答えは・・・


「悪いなぁ・・・」

「お前・・・」

最初(ハナ)っからオレの眼中にねえんだよ・・・」

「オレが・・・・・」

!!

「ずっと・・・」

「見てんのは・・・よ・・・」


テッドが見ていたのは、ギャロンの腹部。


「まさか・・・」

「お前、この腹を狙ってたのか!?」

「ゼオン様の雷がうめこんである腹を・・・」

「チェリッシュの心を砕こうとしてる雷の元を・・・」

焦り始めるギャロン。
そして・・・


「チェーーーーーーーリーーーーーーーーッシュ!!!」

雄叫びと共にテッドの最大呪文、「ドラグノン・ディオナグル」がギャロンに炸裂。
腹を雷の結晶ごと粉砕され、ジードに本を燃やされ割と呆気なく魔界へと送還されていったのであった・・・



アニメ版ではコントロールルームまで二手に分かれたガッシュ一行の刺客として立ちはだかり、次の部屋に続く扉の鍵を手にリーヤ達と戦う。
アニメ版ではゴデュファの契約という設定自体が無くなっているため素の状態であり、待ちくたびれたと戦いに逸るジェットに対し「待つ事も楽しめるようでなければ一人前の戦士とは言えんぞハリー」と諭したりガッシュ側のやりとりが終わるまで律儀に待っていたり、原作でも多少言及されていた戦士としての独特の美学を重んじる性格が色濃く描かれている。
また肉体強化をしながらの肉弾戦主体だった原作と異なり、アニメオリジナルの術を主軸にした中距離戦に偏った戦闘スタイルに変化している。

だが、いざ戦うと多少の手傷は負わせたもののかすり傷一つでいとも簡単に覚醒しちゃうくらい沸点が低くなった形で戦人化した2人に殆ど太刀打ち出来ず扉の鍵を奪われてしまい追い詰められてしまう。オリジナル呪文を2つも出したのにも関わらず・・・
アリシエが最大術でトドメを刺そうとした瞬間、窮地に追いやられた彼に助太刀するべくウォンレイを倒したロデュウ&チータリィエンを人質にして現れてガッシュ達を動揺させ、九死に一生を得たギャロンは今迄のお返しと言わんばかりに動けなくなったアリシエとリーヤを一方的にいたぶり一気に形勢逆転するのであった……

…なんて展開にはならず、 なんとこのやりとりの中で一切何もしていないどころか、画面にさえ満足に描かれていない有様。 その末リィエンが偽物である事を見抜かれ、一切遠慮が要らない事が分かったアリシエが思い出したかのように改めて最大術を放ち、それに対し 一切抵抗する様子さえ無いまま普通にリーヤの最大術を食らって「お……おお……」などと呻きながら魔界に還るのであった。
直後にロデュウが愛想をつかされ本を燃やされるが完全にただの無駄死にである。

アニヲタWiki定番の誇張表現やネタ扱いに思われるかもしれないが、文字通り本当にギャロンはロデュウとのやりとり中一切何もせず完全に忘れ去られているのである…。
やりとりの最中で(ボケ展開のつもりなんだろうが)本当はウォンレイを信じていない疑惑が出てしまったガッシュといい*1、全体的に微妙クオリティなファウード編終盤のアニオリエピソードの中でも指折りでツッコミどころ満載な話である。




○ハリー・ジェット
CV:高橋広樹
ギャロンのパートナー。
目の濃いクマが特徴の黒い長髪の男性。
強敵と戦う事を望んでおり、相手の力量に合わせた呪文しか使いたがらない(事実、テッドが参戦するまではアム・バスカルグしか使用していなかった)。
そこ、舐めプとか言わない。
その事についてギャロンから「私がゼオンに従っているのが気に入らないのか!?」と言われた際には「イヤ、ゼオンの事は好きだ。目が光っていてカッコイイから」と返している。
ジェットェ・・・
テッドに敗北後、リィエンの制裁を受けジードに本を奪われてしまった。

アニメ版では若干俗物っぽい性格になっている。



○使用術
主に肉体強化系の呪文を使用し戦う。
原作、アニメ共に最初に基本の強化術である「アムバスカルグ」を使用し、相手の強さに合わせ順々に肉体強化術のレベルを上げていくという戦法をとるが、原作は近接型に肉体が強化されていくのに対し、アニメ版では上述のとおり中~遠距離型に強化されていくという真逆の戦闘スタイルになっている。

●エマリオン・バスカード
ギャロンの最大呪文で彼曰くディオガ級。
肩の防具に体を隠した状態から巨大化して相手に突撃する技。
「ゴデュファ」後は完全に形状が変化し、まるで要塞のように変化する。
また、ギャロンの顔も見えており、その表情は「ディオ・マ・バスカルグ」同様禍々しくなっていた。


●アム・バスカルグ
腕を変形・強化する肉体強化呪文。
封印を解く際に使用した最大術を除けば、アニメ版で唯一使用した原作の呪文でもある。


●レイ・バスカルグ
足を変形・強化する肉体強化呪文。
だがそれ以上の描写がない・・・


●ギガム・バスカルグ
アム・バスカルグの状態から腕を更に変形・強化する肉体強化呪文。
アム・バスカルグを使用しないと放てない呪文なのかは不明。
ちなみにこの術を放つ前、ギャロンは「腕や足のパーツごとにどんどん強くなる」と言っているため、足の方も更に強化する呪文があると考えられる。


●ディオ・マ・バスカルグ
原作で判明している限りではギャロン最強の肉体強化術。
本来は使えば自身にダメージが及ぶ術だったようだが、「ゴデュファ」後にはその反動がなくなっており、体が巨大化して凶悪で禍々しい姿へと変化する。
また、ジェットによると以前はこの様な姿になる術ではなかったとか・・・


●ギャン・バスカード
アニメ版で使用した呪文。リーヤ相手にアムバスカルグ形態で劣勢に立たされたことで使用した。
肩の防具を大きくし、体を隠し身を守りながら防具から無数の槍を放つ技。
要はエマリオン・バスカードの小型版。ジェットによれば比較的強力な術らしく、
最初はリーヤ相手ならここまで使う必要は無いと見ていた。
原作でも使えるかは不明。


●アラム・バスカルグ
アニメ版で使用した呪文。リーヤの猛攻で
ギャン・バスカード形態でも劣勢に立たされ、
本気を出した際に使用した。
腕の刃を強化して真空の刃を放つ術で
超小型の槍を連射していたギャン・バスカードと比べ、
一発あたりの規模が大きい三日月状の刃を連射する。
こちらも原作でも使えるかは不明。



追記・修正は自分の力に見合った敵と戦ってから

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最終更新:2024年04月19日 01:44

*1 ロデュウの「ウォンレイは命乞いをした上にパートナーを捨てて逃げ出した」という嘘を本気で信じており、それを見破ったティオにばつの悪そうに「…そうだったのか?」と尋ねて怒鳴られているが、原作のガッシュでは考えられない振る舞いである。