トーマ・アヴェニール

登録日:2011/04/11(月) 22:45:53
更新日:2021/10/13 Wed 20:51:37
所要時間:約 12 分で読めます







傷つけるものみんな、邪魔をするものみんな
怖い戦いも、全部みんな




『消えてなくなればいい』





魔法戦記リリカルなのはForce』の主人公。
CV:梶裕貴(なのはGOD)
なのはシリーズ初の男性主人公である。

年齢は15歳。他のキャラを基準にすればエリオたちは1歳年上、アインハルトは1歳年下である。

第3管理世界ヴァイゼン出身で住んでいた鉱山街が“事故”によって全滅、その後スバルに保護された過去を持つ。


■人物
快活かつ優しい性格と冷静な判断力や観察力を併せ持つ。なのはシリーズの少年キャラらしく純情である。
まぁ、年相応の少年といった感じのキャラクター。

趣味は一人旅と遺跡での宝探しとキャンプ料理。一応ミッドチルダ式の魔導師。
非戦闘用だが、代わりに撮影と観測に特化したインテリジェントデバイス「スティード」を相棒にしている

普通の少年といった感じだが研究施設のロックを短時間で解除するなどただ者とは思えない一面も持つ。
またなのはは、航空剣士としても砲撃手としても面白い素材だと考えており、シグナムも筋がいいと褒めている。

“捜し物”を兼ねて一人旅をしていたが第23管理世界ルヴェラの文化保護区を訪れたさい怪しげな武装組織が活動中の遺跡からの助けを呼ぶ声を聞き、
忍び込んだ施設の奥で捕らえられていた少女リリィと接触し助ける。この時ECウイルスに感染しディバイダーと『銀十字の書』を手に入れた。

その後リリィの服を調達するため近くの町のフリーマーケットを訪れアイシスと出会う。
アイシスにはその後施設の事で警邏に追われている事と逃げ道を教えてもらい3人で動くこととなった。
だが、その直後管理局の特務六課が攻撃を開始。フッケバインは特務六課との戦闘を開始する。

戦艦の装甲を破って突入してきたフェイトスバルエリオら三名を迎撃する為にヴェイロン、ドゥビルと共に戦闘行動に移行しフェイトと交戦開始。

またなのはヴィータが外部から攻撃を行うなど激しい戦闘が行われた。
そしてその最中まるで飛び交う敵意に反応するように『ディバイドゼロ・エクリプス』を発動。
周囲を行動不能に追い込みアイシス、リリィを管理局に保護してもらおうとしたところでスバルに再会した。

ディバイドゼロ・エクリプス発動後、ゼロ因子適合者となり、敵性のみが視認できるようになり、人の姿や風景が認識できなくなる。
同時にリリィとの精神感応が届かなくなった模様。

その時から銀十字の書の管制により、敵性に自動的に攻撃・防御行動を取るようになる。
スバル達によるリリィとアイシスの保護をステラに確約させた後、
スバルに別れを告げ、誰も傷つけずに死ぬために単身でフッケバインから飛び降りる。

トーマを保護するために追ってきたなのはと戦闘になり、スバル、フェイト、アイシスの援護により銀十字損傷、戦闘不能となり、
リリィのリアクトにより、銀十字の書の管制はリリィに移り、武装解除されてトーマの体は元に戻った。

六課での保護後、リリィとのリアクトの解除にも成功し、見習いとして六課の保護下に置かれるようになる。

ちなみにこの戦闘から「なのはたちでも倒せないほど強い」とよく勘違いされるが、
この戦闘はそもそも四人ともトーマを「倒す」のではなく「保護」することを目的としていたというだけであり、
現状の戦闘力は厄介な能力を持っているものの、まだ素人に毛が生えた程度。

そのため、六課の見習いとなってからはヴィータには足手まといも同然の言われようをされたり、
グレンデル一家と戦う可能性のある任務に着いた際は立場上、
一応は敵であるサイファーに「瞬殺されるかもしれないから気をつけて(意訳)」と忠告されたりしてる。

性能面だけなら作中でも最強の能力だが、実力ではぶっちゃけ無印時代のフェイトとどっこいどっこい。(なのポGOD的にはむしろ負けてる……?)


親しくなったものへの名前の呼び方がどことなく特徴的で面白い。


■EC兵器(ディバイダー)
≪ディバイダー996≫

トーマの使用するディバイダーで、待機状態は刃物の付いた銃の形態をしている。
ディバイダーを起動させるリアクターはリリィそのもの。

リリィのフルネーム、「リリィ・シュトロゼック」の「シュトロゼック」はリアクターのシリーズ名である。

またリアクト無しで第2形態&戦闘防護服第2形態「黒騎士」を発現させた。
この形態ではディバイダーは第1形態からブレードが大型化し剣のようになっている。

またトーマはEC因子適合者の中でも更に特殊な「ゼロ因子適合者」で、「銀十字」とその力がリンクした際に、
ディバイトゼロ・エクリプスと呼ばれるゼロ・エフェクトを発動し、結合分断を極めて広範囲で展開できる。
その威力は魔力だけでなく、まるで命すらも分断しかねないもので、近くで受けたものは体力を大幅に消耗させられる。
他にもEC感染者のリアクトすらも強制解除できる。


■トーマの故郷について
トーマの故郷を全滅させたのは実は事故ではなく事件。何者かが住民を殺害した。
その後、トーマは「町を壊した犯人への復讐」だけを心の糧に、山中で自分なりの修行をしながら浮浪児として生きて来た。

ある日ヴァイゼンに自主トレーニングで訪れていたスバルによって発見・保護され、生活や勉強などの面倒を見てもらうようになる。
その縁で、ナカジマ家一同、ティアナやアルト(ちなみに出身地が同じヴァイゼン)を始めとした元機動六課の面子とも面識があり、互いに愛称で呼び合うほど親しい者もいる。
スバルからは実質弟扱い。

特に同年代のエリオやキャロとは仲良しで、エリオとはお互いタメ口で話す。
一人旅も事件に自分なりの踏ん切りをつけるためであり、スバルに半年の期限で許可を貰って世界を回る一人旅を続けていたのだった。

ちなみにこの旅が無事終わった暁にはナカジマ家の養子となる予定であった。

トーマ・ナカジマ……あれ? 悪くないね。




Vivid組同様、リリィ(CV.戸松遥)と共に未来から過去のこの時代に飛ばされて来た。ただしスティードは生憎おいてきた模様。
人間関係などから推測するに、発売時点の連載よりも若干先の未来から来ている。
シグナムに鍛えてもらっているという言葉やフッケバイン関係)
銀十字の空気嫁ネタはこのゲームでもばっちり行われた。

また黒騎士形態が相変わらず全体的に禍々しく見える姿のせいか、他のキャラに“悪そう”な印象を持たれていた。
U-Dに至っては自分と同じ異世界出身かと勘違いもされていた。

それに対して武装がちょっとだけ派手だからというリリィもリリィだが(ちょっと……だけ……?)

ちなみに中の人は梶裕貴。ファンからはピッタリとの評判が多かった。
そして周りに小学生が多いために「全く、小学生は最高だぜ」とのネタが一部ではやった
その熱演やストーリー展開のおかげで、本編より主人公主人公していると評判。

トーマはアイシスを連れて訓練場に向かっている最中。リリィは技術部でメディカルチェックを受けていた時にこの時代に飛ばされる。
当初、これは銀十字が原因ではないかと疑っていたが、銀十字曰く「トーマが誰かに呼ばれた」と返される。

初っ端からトラウマ持ちのはやてとエンカウントするという相変わらず運が悪い。
過去に来たことを当初は理解していなかったためにはやてがちっさくなっていたうえ、自分に丁寧語を使ってきたため、

(丁寧語! あの八神司令が、俺にッ?)
(トーマ。何かおかしいよ)

とかなり驚いていた。 ってお前らの判断基準そこかよ!

「「緊急離脱――ッ!」」逃げるんだよォォォーーーーーッ

と逃げようとしたが、知らなかったのか? 夜天の王からは、逃げられない


最終的にははやてとの戦闘になる。
だがディバイダーの調子が悪く、魔力分断が正常にできなかったために攻撃が通らないという事態が発生する。

あわや捕まる。とそのときリインフォースが乱入。自分たちの師匠に姿が似ている彼女を若干気に掛けるも隙を見て逃げ出すことに成功した。

続いての登場は第五章。
闇の欠片トーマがシグナムに対して物凄く八つ当たり気味なことを言っているところを目撃する。(厳密には倒した直後のところ)
ちなみに具体的にいえば不審者扱いされていたところをサイファーは助けてくれたのに、
死にかけている自分とリリィを助けてくれなかったなど。(少なくとも過去のシグナムに対しては八つ当たり)

本人ほうはシグナムに対してビビりまくり。
しかもリリィから過去に来たのではないかという意見が出されるも「信じない! 俺は信じない!」と現実逃避してまたもや逃げた。
ちなみにシグナムのことはヴァイスと同じく『シグナム姉さん』呼称。(後の回想シーンではシグナム一尉とも)

次に登場したのは8章。
過去に来てしまったことをついに認め、元の時代に帰るために奮闘する。
このとき転送魔法を使えないことが判明した。まぁ、基本高位魔法なうえ、座標指定が必要な代物をつかえる方が珍しいが。
スティードを連れてきていなかったために写真などの未来から来たことを示すものがなく途方に暮れる。

このときなのはたちの年齢から逆算して15年位前だとリリィが予測し、トーマが生まれたか生まれてないかの頃のヴァイゼンを訪れるかと提案されるが、
トーマは架空小説で知ったタイムパラドックスで何が起こるかわからないからと断った。

その後、自分の闇の欠片と遭遇。その欠片は殺戮マシーンとなったifのトーマとリリィであり、
トーマは「なんだあのド暗いのはッ!!」リリィは「ニセモノたち、やっぱり暗い……怖い――――」と本人たちの評価も当然悪かった。
しかし今の自分たちはあの時とは違うとフルパワーで闇の欠片を倒す。


リリィ「ちょ……ちょっと、やりすぎた?」

レイハ「Don't worry」

本編よりも実力面、精神面で大分成長しているようだ。
銀十字は相変わらず空気の読み方が違ったが


続いて出会ったのはヴィヴィオとアインハルト。
ところがこちらがForce(しかも大分後半)の時空から来ているのに対して、
あちらはVivid時空(最低でもインターミドルが終わってる頃)だったために話が全くかみ合わず
お互いに相手を闇の欠片と認定してDSAA公式ルールで勝負することになる。だから戦う前にまずはよく話し合えと

勝敗はルートによって異なるがトーマルートではトーマが勝利する。が、ヴィヴィオから腹だしのところへモロにリバーブローを喰らったらしく吐き気を催していた。
アインハルトルートでは唯一トーマを知らないアインハルト相手に「銀十字流銃剣術」という謎の流派を作り出して勝負を挑んだ。が……ま……。

そしてお互いに合流。銀十字とアスティオンがじゃれている間にお互いの状況を整理する。


話がだいたい終わった後、未来に変える方法を知っていそうなキリエ、その他追手メンバーが現れる。
大ごとにならない程度に切り抜けてキリエたちに会うように分かれて行動することになる。

「八神司令は来ませんように、来ませんように――」

「いいッ! 八神司令ッ!?」

フラグ回収早すぎだよトーマ……。

ちなみにリリィは「八神司令、やっぱりちっちゃカワイイよ!なでなでしたい」と言っていた。
そしてトーマは「いや、ちっちゃくても八神司令だから! きっと怖いに決まってるから!」と否定した。

……ばっちりはやてに聞こえていたので、トーマたちは急いで逃げ出す。

「はーい。――ってなんでやねん! 逃がさへんて!」
「ああ、やっぱりっ! ノリツッコミで止められたッ!」

ノリツッコミで止められてしまったのであまりの恐怖にリリィはフルドライブを発動。

「決して逆らわないように、しかしどうにかして逃げ切るッ!」

必死で対抗し、逃げることに成功した。ヴィータとも遭遇したがばっちり逃げた。……が目的の人物はすでに管理局側だったので完全に無駄足だった。

その後はアースラに保護されていたようだが、FINAL SEQUENCEで再登場。
対U-D第二陣メンバーとして砕け得ぬ闇と対峙する。

自分と同じ破壊をまき散らすことしかできないU-Dに対し、
自分もかつて同じような目にあったとき一人死のうとしていたが皆のおかげで助かった。
だからU-Dも諦めるな。止まれないなら俺たちが止めると説得する。


ラスボス戦でのFDB専用セリフは声優の熱演とBGMが相成って物凄く熱い!


『エクリプスゼロ 承認』

「諦めない先にだけ未来があるっ!!」

「王様達が、きっと助けるから!!」


「こいつで全部……」


「「ゼロにするっ!!!!」」





最終決戦後は魔力切れ&体力切れでアースラの部屋でぐったりとしていた。
……小学生に体力で負けてていいのかEC感染者!??


そして未来へ帰るときには敬礼しながら帰っていった。



ちなみにその後明かされる、なぜここまで二人がはやてをあそこまで怖がるのか……。

実はまだ魔導殺し及びアイシスの爆薬といった物理型に、魔導専用のトレーニングベースが耐え切れず毎回壊しており、
それに関して毎回はやてに怒られてるからであった。(あれ? 自業自得じゃね? まぁ、本人たちも自覚はしている……というかアイシスだけが反省してなさそう)


要するに鬼上司だったわけである。しかも怒鳴るヴィータを横に置いて笑顔で問い詰めていくという背筋凍るタイプの……である。
優しい笑顔で笑いながら「その辺の学習機能が、ちょうポンコツなんやろーか……なぁ?」と問い詰められる。
トラウマになるのも無理はないだろう。

ちなみに今回の件では最終的に「なのは&はやて&ヴィータ」の3on3をさせられることになったとさ。
(しかもこちら側は全力を出すためにはリリィとのリアクトが必要なので実質2対3状態)

(ぐうう……スゥちゃん、助けて……は、くれねーよな……自業自得だし)

チャンチャン



◇なのポシリーズにおける性能


長めのリーチを持つ格闘と遠・中・近と隙のない魔法と扱いやすい。

クロスレンジではアタック初段の射程が非常に長く、全キャラ中でもシャマルに次ぐ2位。
切っ先を当てるようにすれば、相手のブロックが成立しても反撃が届かない事があるほどの長射程。
ただし攻撃動作はやや遅めでモーションが大きく、大きく踏み込んでから攻撃が出るので出掛かりを潰されたり、返されたりもしやすい。

純粋な遠距離戦は不得手で一方でクロスレンジもアタックのリーチは長いが大振りである程度見切りやすい。
クロスレンジでは、相手の行動を読んで早めに攻撃を置いておくスタイルを極めておくと戦いやすい。


出典:魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-、ウィッチクラフト、バンダイナムコゲームス、
©都築真紀 ©2011 NBGI、2011年12月22日


追記・修正はエクリプスに感染してからお願いします。


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最終更新:2021年10月13日 20:51