超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート

登録日:2014/07/01 (火曜日) 10:15:39
更新日:2021/01/17 Sun 15:43:37
所要時間:約 10 分で読めます





画像出典:プレイステーション公式サイト 超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート


「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」とは、「超次元ゲイム ネプテューヌ」シリーズのキャラ・ノワールが主役のスピンオフ作品である。2014年5月29日発売。略称は「激ノワ」。
ブラックハートと題されているが主人公はノワールの秘書官になるプレイヤーの分身である。(妹のユニと教祖の神宮寺ケイ犠牲になったのだ…
RPG主体の他作品とは異なりシミュレーションRPGとなっている。

キャッチコピーは「もう、ぼっちとは言わせない」

ストーリー

ゲイムシジョウ界――
そこはゲイムギョウ界とは似て非なる世界

革新する紫の大地プラネテューヌを治める高貴なる紫姫パープルハートことネプテューヌ。
純朴なる白き大地ルウィーを治める優毒なる白姫ホワイトハートことブラン。
独創する緑の大地リーンボックスを治める貴腐なる緑姫グリーンハートことベール。
重厚なる黒の大地ラステイションを治める孤高なる黒姫ブラックハートことノワール。
四人の女神は世界の覇権を手中に収めようと日々戦い、競い合っていた。

しかし、ノワールが覇権掌握まであと一歩に迫ったとき、
何者かによって、女神たちの力が奪われてしまう!

バラバラになってしまった世界を救うため、
女神たちは協力してゲイムシジョウ界の統一を目指す。

はたして、新たな冒険の先で
ノワールを迎える出会いとは……?

登場キャラ

他作品とはパラレルワールド関係となっているが、皆勤賞キャラは神次元仕様となっている。武将は恐らくゲームをデザインされたと思われる設定となっている。
前述の通り妹キャラは登場しないが、装備アイテム「候補生の加護」では彼女たちの存在を示唆する文が載っている。

皆勤賞キャラ

ノワール/ブラックハート…今作のヒロイン。一時期ラステイションによる統一目前まで到達するも、マジェコンヌに騙されシェアクリスタルの力が失ってしまい四女神の力が失ってしまう。今までに比べると暴走気味の行動が見られ、割と手が出易く、力ずくで仲間にする行為を反省したのに、サンゴに暴力まがいのお仕置きをするなどキャラがブレがち。

ネプテューヌ/パープルハート…シリーズ全体の主人公ではあるが、今作では「元主人公」扱いされている。それ故に他のキャラに押されているが、五章では自分を敬ってくれているツネミ、リューカ、ブロッサ・愛染の身勝手な反逆を止めるために活躍した。例のジャンプ時の掛け声の「カンガルーのように!」がグレードアップしている。

ブラン/ホワイトハート…おとなしいがキレるキャラ。読書が趣味であり、モルーなどに邪魔されると怒る。一時期ビオと行動していたがゾンビになってしまう。なお、ゲハピクキャラにはフィナンシェという名前のキャラがいるが、彼女は無印及びRe;birth1で登場したルウィーのメイドである。

ベール/グリーンハート…ゲーム廃人の女神様。今回はリーンボックスサイドの増島愛を溺愛している。一時期、サンゴの水晶の影響で洗脳されることがあった。ジャンプ時の掛け声である「華麗なる跳躍です!」が連続して「カレーカレーカr(ry」と言うのは専らネタにされている。

イストワール…ネプテューヌのお目付け役だが、彼女に置いてけぼりにされたあとノワールに拾われる。終盤ではシェアクリスタルを元に戻す方法を模索した。ミッションのブリーフィング担当。首を傾げる仕草が可愛い。

マジェコンヌ…言わずと知れた悪役。終盤あたりまでは「エノー」という偽名で通している。ノワールを騙しシェアクリスタルを無力化させ、各地で暗躍した後居城が現れるようになっている。今回はVの戦闘モード(mk2の「真・マジェコンヌ」)からmk2の「犯罪神マジェコンヌ」へとフォルムチェンジする。

●アイエフ…DLC専用。普段は七章でコンパと共にゲハピクキャラとしてNPCとなっていたが、DLCで参戦させることが可能。舞台は「ゲイムシジョウ界」ではあるが、自分を「ゲイムギョウ界に吹く一陣の風」と言う台詞のミスがある。

●コンパ…同上。ちなみにネプテューヌの初期装備である木刀にはコンパのアパートで拾ったという無印(及びRe;Birth1)のエピソードが説明で書かれている。

武将

●リーファイ…ステレオタイプな中華娘で、語尾に「~アル」と付ける。強い相手と戦うのが好き。拳法で戦い、籠手を武器とする。元ネタはおそらく「ストリートファイター」。名前が似ているがリーフィアではない。

●リッド…武器や罠のエキスパートであり、普段はクールだが慌てると言葉をよく噛む。時折ダンボールに隠れ、時にはノワールの入浴を覗くこともあった。武器はナイフであり、時折銃や爆弾を使う。水着シーンですらダンボールに隠れているためイベントCGでのお色気がない。元ネタはおそらく「メタルギアソリッド」のソリッド・スネーク

●レストア…見た目は幼いがしっかり者。しかしどういうことかえっちなことに興味を持ち、ノワールや秘書官に「子供の作り方」を教えてもらおうとしたことがあった。武器は杖で魔法を使う。元ネタはおそらく「アガレスト戦記」。

●エステル…「伝説的」をよく使う、別の意味での伝説厨。ボクっ子であり、自分を勇者だと思い込み、勝手に人の物を調べたり拾ったりすることもある(言うなれば勇者版「ドン・キホーテ」に近いが、こちらは無鉄砲で思慮が浅い)。一時期実力関係でアイン・アルと争っていた。ぱんつの柄はスライヌ。武器は剣。元ネタはおそらく「ドラゴンクエスト」。

●アイン・アル…厨二病であり、よく分からない言葉を連発するが、アイエフやMAGES.には及ばず慌てると普通の口調となることもある。一時期エステルとは争っていた。またノワールと(厨二病的な意味で)ユニットを組んだこともある。武器は剣で、モンスターを召喚する技もある。元ネタはおそらく「ファイナルファンタジー」。ちなみに本作にはモブキャラとして「バイトニングさん」なる人物がいる。

●プーナ…しゃべり方がゆっくりでマイペース。事あることに猫目になることもある。しかし仲間がピンチとなると果敢に立ち向かう。一時期ボンボンの販売に悩んでいた場面もあり、バニーガールの姿となって売っていたシーンもあった。元々はブランの部下であった。使用武器はボンボンで、炎技もよく使う。元ネタはおそらく「オプーナ」で、ブランに対比させられたこともあった。
ちなみに特技は「ライセンス取得」らしいが、彼女なら(国が違えど)国家試験も平気で取れるのだろうか…?(尚、彼女は計算が苦手らしい)

●モルー…サイバーコネクトツーに続くケモノ娘。知能が低く台詞も平仮名が多いが、嗅覚や聴覚に優れ、時折肉や魚を丸焼きする姿も見受けられる。狩りが趣味。元々はブランの部下だが7章のゲハピクキャラによると元からラステイションの武将であるらしい。武器はハンマーで、使用武器の同じブランのハンマーを拝見したこともあった。元ネタはおそらく「モンスターハンター」のアイルー

●増島愛(ますじま あい)…リーンボックス出身の武将でアイドル活動をしている。ベールに溺愛されているが、時折腹黒い部分を見せ、ルウィーの領地を一時期制圧したこともあった。ニックネームが「あいちゃん」だがアイエフと被る。一時期ポロりをしてしまったこともあった。武器はマイクでステータスアップ系の技をよく使う。実在しそうな名前だがおそらく「アイドルマスター」であり、実際にノワール72ネタがあった。なおノワール自身は81or83である。(さすがに同じアイマス声優が務めるマジェコンヌ相手にはネタは無かったが)

●リューカ…姉御肌のある性格で、友達との関係を大切にする。クラブらしき店を経営しており、また愛との会話によるとアイドルを夢を見ていたこともあったという。プラネテューヌ出身のキャラであり、友達との関係を大切にするネプテューヌを純粋に尊敬するキャラ。それ故に身勝手な振る舞いをしたノワールから、ブロッサとツネミと共に離れた経緯がある。使用武器は酒瓶。名前自体は「ルカ」「リュカ」などみたいに欧州人名に近いが、元ネタはおそらく「龍が如く」。

●ブロッサ・愛染( - あいぜん)…宝塚歌劇団のような雰囲気であり、落ち着いた性格をしている。一流のスタアになるための鍛錬を欠かさず、一時期ノワールを舞台に上げたこともあった。プラネテューヌ出身でありネプテューヌを尊敬するキャラ。使用武器はレイピア。元ネタはおそらく「サクラ大戦」。

●ツネミ…愛と共に5pb.に続く歌手キャラ。おとなしい性格であり、表情をあまり表に出さない。きれいな歌声で歌い、それ故に歌手関係で愛から一方にライバル視されている。プラネテューヌ出身であり、ネプテューヌを尊敬するキャラ。武器はメガホンであり、歌で攻撃する。名前自体は苗字の「常見」などとして実在するが、おそらく初音ミク及び「Project DIVA」。

●ウィン…サッカー少年ならぬサッカー少女であり、体を動かすことが好き。彼女もボクっ子であり、性格はやや単純。一時期伝説の樹の影響でサッカーボールを溺愛していたこともあった。武器はサッカーボールで、マジェコンヌを除く敵を一撃死できる技を持っている。名前は「勝つ」を意味し、また語感から「ウィンド→風」とも捉えられるが、おそらく「ウィニングイレブン」が元ネタ。ちなみに秘書官とのイベントではリフティングが苦手なことを思わす会話があるが、戦闘中は華麗にリフティングをしながら戦闘をしているという、矛盾が起きている。

●レディ・ワック…食べるのが大好きなキャラで、お腹を壊すようなものも平気に食べる。目隠れキャラであり、戦闘中には時折目を覗かす。老婆に近く、そのことを突っ込まれると怒る。また、若い男性と接する機会がすくなかったせいか、秘書官との会話にどぎまぎしている描写もあった。しかし食べ物にあらずエネルギー体のようなものでも処理できて、伝説の樹が暴走した際には活躍した。どのキャラからも常にフルネームで呼ばれている。武器はステッキで、主に吸収技を使い、唯一の常時浮遊キャラ。移動強化スキルもあるため、奇襲能力が高い有能キャラ。元ネタはおそらく「パックマン」であり、マリオらより年が続いている関係から老婆扱いされていると思われる。

●ジェネリア・G…開発家であり、主に語尾は「~であります」を喋る。日常品も改造しようと考えたこともあり、時にはノワールを(性的な意味で)肉体改造しようとした。武器はモンキースパナであり、見た目とは違い魔法主体のキャラである。元ネタはおそらく「SDガンダム Gジェネレーション」であり、ガンダムもどきのロボットが技として登場し、言葉遣いもガンダム繋がりでケロロに近い。

●サオリ…恋話が好きな女子学生キャラ。秘書官のことを想っており、そのことでノワールをライバル視している。伝説の樹のある町の武将で、一時期それに関わるトラブルが起きた。武器は手紙で、リトル・レインと共に状態異常「死神(ポケモンの技「ほろびのうた」に近い)」をかける技を持っている。元ネタはおそらく「ときめきメモリアル」の藤崎詩織

●ビオ…ウイルス災害に関わるキャラであり、作中ではゾンビ化を治すためのワクチンを採集しようとしたが、ブランとともにゾンビ化してしまう。事あることにバズーカで解決しようと考える事もある。腐女子でもあり、ノワールから引かれた。武器は銃であり、相手を豆腐化(スキル使用不可、防御ダウン)させる技を持つ。元ネタはおそらく「バイオハザード」。

●サンゴ…非常に高飛車な性格で、自分に就かう為の紛争を起こしたこともあった。また入ってきたベールを洗脳し襲わせたこともあった。それのせいでノワールから暴力まがいのお仕置きをされている。武器は薙刀で、唯一バーサーカー(敵味方問わず、自分の意志とは無関係に攻撃してしまう)を掛けられるキャラ。元ネタはおそらく「三國無双」であり、決して「珊瑚」や「産後」ではない。

●リトル・レイン…聖女。しかしそれ故に人として尊敬されたことはあまりなく、外も殆ど出ていない。おとなしいがその関係で一度キレると暴走してしまい自分の町を破壊してしまう。名前以上の雨女であり、外に出ると大抵は雨が降り出す。武器は杖で、レストアに比べると攻撃的。元ネタはおそらく「スペクトラルフォース」のリトル・スノー。

秘書官

前述したが、本作の主人公はノワールではなくプレイヤーの分身である秘書官である。
生粋のブラックハート信者で序盤からお互いの好感度はだいぶ高い。
秘書官らしく、日常イベントではノワールと一緒にデスクワークなどをしているが、戦闘能力は皆無なので戦闘には参加しない。
ステージに入る前のイベントでも常に行動はともにしているらしいが、特に有用な発言をするわけでもなければ全く発言しないで空気になっているシーンも多々見られる。

しかし、なぜか他のキャラクターからは、一目置かれていたり一目ぼれされたりと若干メアリー・スーの様な扱いをされている。
一応、他人のために行動しようという意思は本物で出会ったばかりで一目惚れしてきたサオリを救うためにリッドと潜入し助け出したり、罠に嵌ったノワールが捕えられたと思われる洞窟に単身乗り込むなど好青年である描写も少ないながら存在する。…とはいえ自分に好意を持つサオリ、上司兼信仰しているノワールの時だけ張り切っているようにも見える。
武将とのイベントではプーナのボンボンを特別に触らせてもらったり、ウィンがリフティングの練習中にボールをぶつけられてもすぐに許し、ネットに入れての練習を教える等、良好な関係を築いているのではないかと思われる。
シムノワールのシムポイントでのノワールの部屋の改装では、最終段階でノワールの部屋を壁紙から家具まで全面金ピカの商品でまとめてしまうという趣味が悪い一面も。もっともノワールはベタ褒めなのでいいのかもしれないが…。

プレイヤーの分身という扱いだが、名前入力なし、本編中に選択肢がない(サブイベントのシムノワールにはある)、ユニットとして使用不可かつ戦術指揮官ではない(秘書官がいない状況での戦闘も何度か存在する)、台詞ありとプレイヤーとの同一性が感じられないキャラクターとなっている。

主役・ノワール

秘書官の存在があるとはいえ一応は彼女が主役というわけだが、その内容は悲惨といえる。ゲームの出来が、ではない。まあ、ゲームとしてももうちょっと考えろと言わざるを得ないところがあるが。
  • そもそも事の発端は「シェアを独占したいけどネプテューヌたちは消したくない」という無茶な願望を付け込まれた結果
  • 女神3人と合流し(ノワールが原因だから)ノワール以外の3人からリーダーを決めようという話に猛反発。妥協案として1対3で勝てたらいい、という話になったため、自分だけ女神化できる事を隠したまま承諾、当然のように女神化で3人を倒しそのままリーダーに。
  • 序盤において、いた調子に乗りやすい・プライドと理想が高い・他人の機微に疎い・押しつけがましいといった、彼女に元々あったマイナス面を前面に押し出したような性格となっている(主人公になったことで目立つようになったとも言える)
  • 彼女的には仲間だと思っていた武将たちから「自分たちを駒扱いしている」などと評され、女神の力を失った後は誰もラステイションに留まらずに自分の領地に戻っている*1
  • 横暴な振る舞いを正したという割には、そうとは思えない振る舞いをするときがよくある
  • 世界・人間関係共に、要は自分の不手際でマイナス状態に陥ったのを元に戻すという非常に不毛な内容。そして、元に戻せたかというと…。
とまあ、主人公という体裁をとった公開処刑に近い
ノワールファンはむしろ買わない方がいいかもしれない。

かといって、今回が特別なのかというとそうでもない。
後に出たネプテューヌシリーズ「VII」において、自分が思った通りの内容の夢を見ているという状況になる。
言ってしまえば主人公となっている状況なのだが、こちらもこちらでラノベの主人公みたいに設定過多にした挙句に女神を辞めると宣い、ユニに軽蔑された。
つまり、彼女は主人公に致命的に向いていない性格かスタッフに相当嫌われているかのどちらかといえる。*2

追記・修正は、全てのキャラのリリィランクをマックスにした人にお願いします。

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最終更新:2021年01月17日 15:43
添付ファイル

*1 ちなみに、後に出たネプテューヌVIIでは、女神が存在していたという事実を抹消されるという同じような状態において、それでもなおネプテューヌには忠誠を誓う兵士が存在している。

*2 もっともVII自体4女神メインを謳っておきながらかなりの候補生贔屓作である